JP2013208156A - ミシン - Google Patents

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Masafumi Kato
雅史 加藤
Toru Takemura
徹 竹村
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Abstract

【課題】上糸への張力の付与、解除の切替動作と布押えの上下動とが連動する場合、連動しない場合を容易に切り替えることが可能なミシンを提供する。
【解決手段】押え棒上下動機構64は押え足48を有する押え棒44を上下動する。糸調子駆動機構63は糸調子器による上糸への張力の付与及び解除を切り替える。第一操作機構90は押え棒上下動機構64による押え棒44の上下動を操作する。糸調子駆動機構63による上糸への張力の付与及び解除の切替動作は、第一操作機構90による押え棒44の上下動の操作に連動しない。第二操作機構91は糸調子駆動機構63による上糸への張力の付与及び解除を切り替える。第二操作機構91は第一操作機構90による操作から独立して押え棒上下動機構64による押え棒44の上下動を操作する。張力の切替動作が、押え棒44の上下動の操作に連動する。
【選択図】図4

Description

本発明は、布押えを上下動することが可能なミシンに関する。
従来、布の布厚、布の段部の有無、又は布を回す等の布送り方向の変更の有無などによって、上糸への張力の付与、解除の切替動作(以下、「張力の切替動作」という。)と布押えの上下動とが連動する場合、連動しない場合を切り替えて、縫製を行うことができるミシンがある。例えば、特許文献1に記載のミシンは、切り替え腕、ボックスねじ、溝を有する引き上げリンク、糸緩め板等を備えている。布厚の薄い布を縫製する時、又は布送り方向を変えて縫目を形成する製造工程が無い時、作業者は、切り替え腕を回動させてボックスねじを溝の下方に固定する。この場合、押え上下動手段が布押えを取り付けた押え棒を上げると、ボックスねじが糸緩め板に係合し、糸調子器による上糸への張力付与を解除する。即ち、布押えの上方への移動と、上糸への張力の解除とが連動する。
段部等がある布を縫う場合、又は布を回し布送り方向を変えて縫目を形成する縫製工程がある場合、作業者は、切り替え腕を回動させてボックスねじを溝の上方に固定する。この場合、押え上下動手段が押え棒を上げた時、ボックスねじは糸緩め板には係合しない。この為、糸緩め板は回動せず、糸調子器は上糸への張力付与を解除しない。即ち、布押えの上方への移動と、上糸への張力の解除とは連動しない。
特開平11−290568号公報
しかしながら、特許文献1に記載のミシンでは、張力の切替動作と布押えの上下動とが連動する場合、連動しない場合を切り替える時、作業者はボックスねじを緩め、切り替え腕を回動し、ボックスねじを締める必要がある。この為、連動の切り替えを行う手間がかかり、効率的に縫製作業を行うことができないという問題点がある。
本発明の目的は、上糸への張力の付与、解除の切替動作と布押えの上下動とが連動する場合、連動しない場合を容易に切り替えることが可能なミシンを提供することである。
本発明に係るミシンは、布を押える布押えを有する押え棒を上下動する押え棒上下動機構と、糸調子器による上糸への張力の付与及び解除を切り替える糸調子駆動機構とを備え、前記押え棒上下動機構による前記押え棒の上下動と共に、前記糸調子駆動機構による前記上糸への張力の付与及び解除を切替可能なミシンにおいて、前記押え棒上下動機構による前記押え棒の上下動を操作する第一操作機構と、前記第一操作機構による操作から独立して前記糸調子駆動機構による前記上糸の張力の付与及び解除の切替動作を操作すると共に、前記押え棒上下動機構による前記押え棒の上下動を操作する第二操作機構とを備える。この場合、作業者が第一操作機構を操作すると、押え棒のみが上下動し、張力の切替動作は連動しない。また、作業者が第二操作機構を操作すると、押え棒の上下動と張力の切替動作とが連動する。このため、作業者は、第一操作機構を操作する場合と、第二操作機構を操作する場合とを変更するだけで、張力の切替動作と布押えの上下動とが連動する場合、連動しない場合を容易に切り替えることができる。この為、作業者は連動の切り替えを行う手間をかけること無く、効率的に縫製作業を行うことができる。
前記ミシンにおいて、前記第二操作機構は、作業者の操作によって移動するレバー部と、前記レバー部の移動に伴って回転して前記押え棒上下動機構と前記糸調子駆動機構とに作用し、前記押え棒の上下動を操作すると共に、前記糸調子駆動機構の前記切替動作を操作するカムとを備えてもよい。この場合、ミシンは、レバー部の移動によりカムが回転して、前記押え棒上下動機構と前記糸調子駆動機構とに作用する。レバー部の移動に伴ってカムが回転する構成にすればよいので、押え棒上下動機構と糸調子駆動機構とに作用する構成を簡単な構成にすることができる。故に、ミシンは製造コストの増大を防止することができる。
前記ミシンにおいて、前記押え棒上下動機構は、前記押え棒に作用する第一部材を備え、前記糸調子駆動機構は、前記第一部材に隣接して設けられた第二部材であって、前記上糸に張力を付与する前記糸調子器に作用する第二部材を備え、前記第二操作機構の前記カムは、前記レバー部の移動に伴って回転して前記第一部材と前記第二部材とに作用し、前記押え棒の上下動を操作すると共に、前記糸調子駆動機構の前記切替動作を操作してもよい。この場合、作業者がレバー部を移動させるだけで、カムが第一部材と第二部材とに作用し、押え棒の上下動の操作と、糸調子駆動機構による上糸の張力の付与及び解除の切替動作とを連動することができる。故に、作業者は簡単な操作で、布押えの上下動と、張力の切替動作とをすることができる。よって、ミシンは作業者の作業効率が向上する。
前記ミシンは、前記第二操作機構による操作から独立して前記糸調子駆動機構による前記切替動作を操作する第三操作機構をさらに備えてもよい。この場合、作業者が第三操作機構を操作すると、張力の切替動作のみが行われ、押え棒の上下動は連動しない。このため、作業者は、第一操作機構による押え棒のみが上下動する場合と、第二操作機構による押え棒の上下動と張力の切替動作とが連動する場合と、第三操作機構による張力の切替動作のみが行われる場合とを切り替えることができる。このため、ミシンは、作業者が所望する動作をすることができ、作業者の操作性が向上する。
前記ミシンにおいて、前記第三操作機構は、前記糸調子駆動機構に連結された連結部と、前記連結部を動作させて前記糸調子駆動機構の前記切替動作を操作するアクチュエータとを備えてもよい。この場合、作業者がアクチュエータを動作するだけで、張力の切替動作をすることができる。故に、作業者は簡単な操作で、張力の切替動作をすることができる。よって、ミシンは作業者の利便性が向上する。
ミシン1の斜視図。 ミシン1本体の正面図。 ミシン1本体の縦断面図。 押え足48が下方に移動し、糸調子器46が上糸に張力を付与した状態の第一操作機構90及び第二操作機構91等を示す後側からの斜視図。 図4に示す第一操作機構90及び第二操作機構91等の正面図。 押え棒抱き73の図示を省略した状態の図4に示す第一操作機構90及び第二操作機構91等を示す左側からの斜視図。 押え足48が上方に移動し、糸調子器46が上糸に張力を付与した状態の第一操作機構90及び第二操作機構91等を示す後側からの斜視図。 押え足48が上方に移動し、糸調子器46が上糸への張力の付与を解除した状態の第一操作機構90及び第二操作機構91等を示す後側からの斜視図。 第二実施形態に係る第一操作機構90、第二操作機構91、第三操作機構96等を示す後側からの斜視図。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1の表面側、背面側、上側、下側、左側、右側は夫々ミシン1の前側、後側、右側、左側、上側、下側である。
図1〜図3を参照し、第一実施形態のミシン1の全体構造を説明する。ミシン1はベッド部21、脚柱部22、アーム部23を備える。ベッド部21は左右方向に延びる。ベッド部21はテーブル20の上面の凹部(図示略)に上方から装着する。脚柱部22はベッド部21右端から上方に延びる。アーム部23は脚柱部22上端から左方に延びる。アーム部23はベッド部21に対向する。アーム部23は上部に操作部10を備える。操作部10は前面に液晶パネル11を備える(図1参照)。作業者は液晶パネル11を見ながら操作部10を操作し各種指示をミシン1に入力する。
押え足48と縫針42(図1及び図2参照)はアーム部23左端下方に設ける。アーム部23の左端部は押え棒44、バネ45、糸調子駆動機構63、押え棒上下動機構64を内部に設ける。押え棒44はアーム部23内を上下方向に延びる。押え棒44の下端はアーム部23下端から下方に突出する。押え棒44は、布を押える押え足48を下端に有する。バネ45は押え棒44の上端に設ける。摘み50はアーム部23上端に設ける。摘み50はバネ45の上端を固定する。バネ45は押え棒44を下方に付勢する。押え棒上下動機構64は押え棒44を上下動して押え足48を上下動する。押え足48はベッド部21の針板15、又は針板15上の布(図示外)に対して離間及び当接する。押え足48は下方位置で針板15上の布を下方に押圧する。糸調子駆動機構63は糸調子器46(図2参照)による上糸(図示外)への張力の付与及び解除を切り替える。
図1に示す如く、ミシン1はテーブル20の下面に制御装置25を備える。制御装置25はロッド28を介して踏み込み式のペダル27に接続する。作業者はペダル27をつま先側又は踵側に操作する。制御装置25内のCPU(図示外)はペダル27の操作方向及び操作量に応じてミシン1の縫製動作を制御する。ミシン1はテーブル20の下方に第一操作機構90(後述)の膝操作レバー26を備える。作業者は膝操作レバー26を操作して押え棒上下動機構64(図3参照)を操作し、押え棒44(図5参照)を上下動する。
図4〜図6を参照し、押え棒上下動機構64及び糸調子駆動機構63について説明する。押え棒上下動機構64はクランク部材71及び押え棒抱き73を備える。押え棒抱き73は押え棒44の上下方向略中央部分に設ける。押え棒抱き73は棒状で、前後方向に延びる。押え棒抱き73は押え棒44に螺子731で固定する。
クランク部材71は押え棒抱き73の右側に設ける。クランク部材71は、軸72を中心に回動する。軸72は押え棒抱き73の右斜め下方に設ける。軸72は前後方向に延び、アーム部23に支持してある。クランク部材71は軸72が挿通する部位から左方に延びる延伸部711と上方に延びる延伸部712とを備える。延伸部711は押え棒抱き73の下方に位置する。クランク部材71は延伸部711が押え棒抱き73を介して押え棒44に作用する。クランク部材71は後面視時計回りに揺動した場合、延伸部711が押え棒抱き73を下方から上方に向けて押すのを解除する。押え棒44はバネ45の付勢力により下方に移動する(図4参照)。クランク部材71は後面視反時計回りに揺動した場合、延伸部711が押え棒抱き73を下方から上方に向けて押す。押え棒44は上方に移動する(図7及び図8参照)。押え棒上下動機構64は、後述する第一操作機構90、又は、第二操作機構91の操作によって動作する。押え棒上下動機構64の動作の態様は後述する。
糸調子駆動機構63は糸調子板75を備える。糸調子板75は、上糸に張力を付与する糸調子器46(図2参照)に作用する。糸調子板75は上下方向に延びる板状の部材である。糸調子板75は、クランク部材71の後側に隣接して設ける。軸72は、糸調子板75の下端に挿通する。軸72は糸調子板75を回動可能に支持する。糸調子板75の下端は、左にやや突出する突出部751を備える。突出部751はクランク部材711の延伸部711より右方に位置する。糸調子板75の前面は、前方に突出する突出部753を備える。(図5参照)糸調子板75は、クランク部材71の揺動に対して独立して揺動する。糸調子板75は糸調子器46(図2参照)に接続する。糸調子板75は突出部753の糸調子器46への作用と非作用の状態を切り替えることで糸調子器46による上糸への張力の付与及び解除を切り替える。糸調子板75は後面視時計回り方向に揺動した場合、突出部753が糸調子器46に作用しない非作用状態である。非作用状態では糸調子器46は上糸に張力を付与する(図4〜図6参照)。糸調子板75は後面視反時計回り方向に揺動した場合、突出部753が糸調子器46に作用する作用状態である。作用状態では糸調子器46は上糸への張力を解除する(図8参照)。糸調子板75が揺動しても、突出部751は押え棒抱き73に接触しない。糸調子板75はバネ(図示略)により後面視時計回り方向に付勢してある。糸調子駆動機構63は、後述する第二操作機構91の操作によって動作する。糸調子駆動機構63の動作の態様は後述する。
図4〜図6を参照し、第一操作機構90について説明する。第一操作機構90は押え棒上下動機構64による押え棒44の上下動を操作する。第一操作機構90は、連竿62、クランク部材65、軸66、レバー部材68、膝操作機構69(図3参照)、膝操作レバー26(図1参照)を備える。クランク部材71の上方に延びる延伸部712の上端は連竿62の左端と接続する。連竿62はアーム部23内を左右方向に延びる(図3参照)。連竿62は作業者の操作に連動して左右に移動する。連竿62は棒状で、左右に移動することで押え棒上下動機構64の状態を切り替える。クランク部材65は脚柱部22に設ける(図3参照)。連竿62の右端はクランク部材65に接続する。クランク部材65は作業者の操作に連動して揺動し且つ連竿62を左右に移動する。
図4〜図6に示す如く、クランク部材65は曲折した板材である。軸66はクランク部材65の曲折部分を揺動可能に支持する。クランク部材65は軸66により支持してある曲折部分から右方と下方に延びる。連竿62はクランク部材65の下方に延びた部分の下端に接続する。クランク部材65の右方に延びた部分の右端はレバー部材68の上端と接続する。レバー部材68は、脚柱部22内を上下に延びる(図3参照)。膝操作機構69はベッド部21の内部に設ける。レバー部材68の下端は膝操作機構69に接続する。膝操作機構69は作業者が操作可能な膝操作レバー26(図1参照)と接続する。作業者は膝を使って膝操作レバー26を操作する。作業者が膝操作レバー26を操作すると膝操作機構69が回動する。膝操作機構69が回動するとレバー部材68は上下動する。第一操作機構90による押え棒44の上下動の操作については後述する。
図4〜図6を参照し、第二操作機構91について説明する。第二操作機構91は、糸調子駆動機構63による上糸の張力の付与及び解除の切替動作(以下、「張力の切替動作」という。)を操作する。詳細には、第二操作機構91は、第一操作機構90による操作から独立して張力の切替動作を操作すると共に、押え棒上下動機構64による押え棒44の上下動を操作する。
図4〜図6に示す如く、第二操作機構91は、押え上げレバー74、カム93、軸94を備える。押え上げレバー74は、クランク部材71と糸調子板75の後斜め下方に位置する(図6参照)。押え上げレバー74は、アーム部23左部の後方の外側に位置する。押え上げレバー74は一端部に軸94を設ける。押え上げレバー74は軸94と直交する方向に延びる。軸94は、押え上げレバー74の一端部から前方に延びる。軸94はアーム部23に回動可能に支持してある。カム93は軸94の前端に設ける。カム93は、クランク部材71と糸調子板75の下方に位置する。カム93は、前後方向の厚みを有する。カム93は、軸94に対して偏心している。カム93は、軸94と直交する方向にやや突出する突出部931を備える。作業者が押え上げレバー74を回動すると、押え上げレバー74の回動に伴い軸94及びカム93が回動する。カム93は突出部931が押え棒上下動機構64(具体的にはクランク部材71の延伸部711)及び糸調子駆動機構63(具体的には糸調子板75の突出部751)に作用する。カム93は押え棒上下動機構64による押え棒44の上下動を操作すると共に、糸調子駆動機構63による糸調子器46の上糸への張力付与の切替動作を操作する。第二操作機構91による押え棒44の上下動の操作と、張力の切替動作の操作については後述する。
図4及び図7を参照し、第一操作機構90による押え棒44の上下動の操作について説明する。先ず、押え棒44が下方に移動した状態(図4参照)から、押え棒44が上方に移動した状態(図7参照)に変化する場合について説明する。図4に示す状態で作業者が膝操作レバー26(図1参照)を右方に押すと、膝操作機構69(図3参照)が正面視反時計回りに回動する。図4の矢印に示す如く、膝操作機構69の回動に伴いレバー部材68が上方に移動する。レバー部材68の移動に伴いクランク部材65は軸66を中心として後面視時計回りに回動する。クランク部材65の回動に伴い連竿62は右方に移動する。連竿62の移動の移動に伴い押え棒上下動機構64のクランク部材71は軸72を中心として後面視反時計回りに回動する。クランク部材71の回動に伴い延伸部711が上方に移動する。クランク部材71は押え棒抱き73を上方に押し上げる。クランク部材71が押え棒抱き73を上方に押し上げると、押え棒抱き73に接続する押え棒44が上方に移動する。故に、図7に示す如く、押え棒44に接続した押え足48は上方に移動する。この時、糸調子駆動機構63は駆動しない。故に、糸調子器46(図2参照)は上糸を開放しない。よって、押え棒44の上方への移動と張力の切替動作とは連動しない。
押え棒44が上方に移動した状態(図7参照)から押え棒44が下方に移動した状態(図4参照)に変化する場合について説明する。作業者が膝操作レバー26(図1参照)を押すのを止めると、膝操作レバー26は左方に移動する。膝操作レバー26の移動に伴い膝操作機構69(図2参照)が正面視時計回りに回動する。図7の矢印に示す如く、膝操作機構69の回動に伴いレバー部材68が下方に移動する。レバー部材68の移動に伴いクランク部材65は軸66を中心として後面視反時計回りに回動する。クランク部材65の回動に伴い連竿62は左方に移動する。連竿62の移動に伴い押え棒上下動機構64のクランク部材71は軸72を中心として後面視時計回りに回動する。クランク部材71の延伸部711が下方に移動する。延伸部711が下方に移動すると、クランク部材71は押え棒抱き73の上方への押し上げを解除する。押え棒抱き73と押え棒抱き73に接続する押え棒44とがバネ45の付勢力によって下方に移動する。故に、図4に示す如く、押え棒44に接続した押え足48は下方に移動する。この時、糸調子駆動機構63は駆動しない。よって、押え棒44の下方への移動と張力の切替動作とは連動しない。
例えば、段部等がある布を縫う場合、又は布を回し布送り方向を変えて縫目を形成する縫製工程がある場合、作業者は、縫製の途中で第一操作機構90の膝操作レバー26を右方に押す。押え足48が上方に移動する。糸調子器46は上糸への張力の付与を解除しない。作業者は、押え足48が段部の上に位置するように布を動かしたり、布を回して布送り方向を替えたりする。その後、作業者が第一操作機構90の膝操作レバー26を押すのを止める。押え足48が下方に移動する。作業者は縫製を継続する。第一操作機構90の操作により押え足48を上下動しても上糸への張力の付与が解除されないので、ミシン1は上糸への張力の緩みによって縫製品質が悪化することを防止できる。
図4及び図8を参照し、第二操作機構91による押え棒44の上下動の操作と、糸調子器46の上糸への張力の付与及び解除の切替動作について説明する。先ず、押え棒44が下方に移動し、且つ糸調子器46が上糸への張力を付与した状態(図4参照)から、押え棒44が上方に移動し、且つ糸調子器46が上糸への張力の付与を解除した状態(図8参照)に変化する場合について説明する。図4の矢印に示すように、作業者は押え上げレバー74を後面視反時計回りに回動する。押え上げレバー74の回動に伴ってカム93が後面視反時計回りに回動する。カム93の突出部931はクランク部材71の延伸部711と糸調子板75の突出部751とを上方向に押し上げる。クランク部材71と糸調子板75とは軸72を中心に後側面視反時計回りに回動する。故に、糸調子板75が糸調子器46に作用する作用状態となり上糸への張力の付与を解除した状態となる(図8参照)。クランク部材71の回動に伴い延伸部711が押え棒抱き73と押え棒抱き73に接続する押え棒44とを上方に押し上げる。故に、図8に示す如く、押え棒44に接続した押え足48は上方に移動する。即ち、押え棒44の上方への移動と糸調子駆動機構63による上糸への張力の付与の解除(張力の切替動作)とが連動する。
押え棒44が上方に移動し、且つ糸調子器46が上糸への張力の付与を解除した状態(図8参照)から、押え棒44が下方に移動し、且つ糸調子器46が上糸に張力を付与した状態(図4参照)に変化する場合について説明する。図8の矢印に示すように、作業者は押え上げレバー74を後面視時計回りに回動する。押え上げレバー74の回動に伴いカム93が後面視時計回りに回動する。カム93の突出部931は下方に移動する。故に突出部931は、クランク部材71の延伸部711と糸調子板75の突出部751との押し上げを解除する。カム93の突出部931の移動に伴いクランク部材71の延伸部711はバネ45の付勢力によって下方に移動する押え棒抱き73を介して下方に移動する。延伸部711が下方に移動すると、クランク部材71は後面視時計回りに回動する。図4に示す如く、押え棒44に接続した押え足48は下方に移動する。カム93の突出部931の移動に伴い糸調子板75はバネ(図示略)の付勢力により後面視時計回りに回動する。故に、糸調子板75が糸調子器46に作用しない非作用状態となり上糸に張力を付与した状態となる(図4参照)。即ち、押え棒44の下方への移動と糸調子駆動機構63による上糸への張力の付与(張力の切替動作)とが連動する。
例えば、縫製中の糸切れのトラブル、糸の種類の変更、又はミシン1のメンテナンスをする時には、作業者は第二操作機構91の押え上げレバー74を後面視反時計回りに回動する。押え足48が上方に移動し、糸調子器46は上糸への張力の付与を解除する。故に、作業者が糸を引き出すことが容易になり、縫針42への糸通し作業を正常に行うことができる。また、作業者がミシン1のメンテナンスを容易にすることができる。
以上のように、第一実施形態のミシン1は、作業者が第一操作機構90の膝操作レバー26を操作すると、押え棒44のみが上下動する(図4及び図7参照)。上糸への張力の付与及び解除の切替動作は押え棒44の上下動に連動しない(図4及び図7参照)。作業者が第二操作機構91の押え上げレバー74を操作すると、押え棒44の上下動と上糸への張力の付与及び解除の切替動作とが連動する(図4及び図8参照)。故に、作業者は、第一操作機構90を操作する場合と、第二操作機構91を操作する場合とを変更するだけで、押え棒44の上下動と上糸への張力の付与及び解除の切替動作とが連動する場合、連動しない場合を容易に切り替えることができる。この為、作業者は連動の切り替えを行う手間をかけること無く、効率的に縫製作業を行うことができる。
また、ミシン1は、押え上げレバー74の回動によりカム93が回転して、押え棒上下動機構64と糸調子駆動機構63とに作用する。押え上げレバー74の移動に伴ってカム93が回転する構成にすればよいので、押え棒上下動機構64と糸調子駆動機構63とに作用する構成を簡単な構成にすることができる。例えば、本実施形態では、押え上げレバー74と軸94とカム93とのみで構成している。押え棒上下動機構64と糸調子駆動機構63とに作用する構成が簡単な構成なので、ミシン1は製造コストの増大を防止することができる。
また、ミシン1は、作業者が押え上げレバー74を回動させるだけで、カム93がクランク部材71と糸調子板75とに作用し、押え棒44の上下動の動作と、糸調子駆動機構63による上糸の張力の付与及び解除の切替動作とを連動することができる。故に、作業者は簡単な操作で、押え足48の上下動と張力の切替動作とをすることができる。よって、ミシン1は作業者の作業効率が向上する。
図9を参照して、第二実施形態のミシン1について説明する。図9に示す如く、第二実施形態のミシン1は、第一実施形態の構成に加え、第三操作機構96を備える。第三操作機構96は第二操作機構91による操作から独立して糸調子駆動機構63による張力の切替動作を操作する。押え棒44の上下動は張力の切替動作に連動しない。
第三操作機構96はソレノイド97及びワイヤ98を備える。ソレノイド97はベッド部21内部に設ける。ワイヤ98の一端はソレノイド97のプランジャ(図示略)に連結する。ワイヤ98はベッド部21、脚柱部22、アーム部23を介して糸調子板75に向かって延びる。ワイヤ98の他端は糸調子板75の上端部752に連結する。ソレノイド97は、ワイヤ98を動作して糸調子駆動機構63の張力の切替動作を操作する。
作業者は操作部10(図1参照)又はペダル27を操作し、ソレノイド97を動作する指示を入力する。ミシン1のCPUは指示に応じてソレノイド97を動作する。ソレノイド97がワイヤ98を引っ張ると、ワイヤ98が糸調子板75の上端部752を右方に引っ張る。糸調子板75は後面視反時計回りに回動する。故に、糸調子板75が糸調子器46に作用する作用状態となり糸調子器46は上糸への張力の付与を解除する。押え足48の上下動は連動しない。
ソレノイド97がワイヤ98を押すと、ワイヤ98が糸調子板75の上端部752を左方に押す。糸調子板75は後面視時計回りに回動する。故に、糸調子板75が糸調子器46に作用しない非作用状態となり糸調子器46は上糸に張力を付与する。押え足48の上下動は連動しない。
以上のように、第二実施形態のミシン1は、作業者が第三操作機構96を操作すると、張力の切替動作のみが行われ、押え棒44の上下動が連動しない。この為、作業者は第一操作機構90が押え棒のみを上下動する場合と、第二操作機構91が押え棒44の上下動と張力の切替動作とを連動する場合と、第三操作機構96が張力の切替動作のみを行う場合とを切り替えることができる。故に、ミシン1は、作業者が所望する動作を行うことができ、作業者の操作性が向上する。
また、作業者がソレノイド97を動作するだけで、張力の切替動作をすることができる。故に作業者は簡単な操作(操作部10又はペダル27の操作)で、張力の切替動作をすることができる。よって、ミシン1は作業者の利便性を向上する。
上記第一、第二実施形態において、押え上げレバー74が本発明の「レバー部」に相当する。押え足48が本発明の「布押え」に相当する。クランク部材71が本発明の「第一部材」に相当する。糸調子板75が本発明の「第二部材」に相当する。ワイヤ98が本発明の「連結部」に相当する。ソレノイド97が本発明の「アクチュエータ」に相当する。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、第二操作機構91が、押え上げレバー74、カム93、軸94を備えているが、これに限定されない。第二操作機構91は、張力の切替操作と共に、第一操作機構90による操作から独立して押え棒上下動機構64による押え棒44の上下動を操作できればよく、他の構成であってもよい。
本発明の「連結部」はワイヤ98であるが、これに限定されない。例えば、連竿又は棒状部材等、ワイヤ98以外の部材を組み合わせて、連結部を構成してもよい。また、ソレノイド97が糸調子駆動機構63による張力の切替動作を操作しているが、これに限定されない。例えば、他のアクチュエータで糸調子駆動機構63による張力の切替動作を操作してもよい。ソレノイド97は、糸調子駆動機構63による張力の切替動作だけでなく、糸切り機構の操作も兼ねるように構成してもよい。ソレノイド97は、ベッド21内部ではなく、アーム部23内に設けてもよい。
1 ミシン
26 膝操作レバー
44 押え棒
46 糸調子器
48 押え足
63 糸調子駆動機構
64 押え棒上下動機構
71 クランク部材
74 押え上げレバー
75 糸調子板
90 第一操作機構
91 第二操作機構
93 カム
96 第三操作機構
97 ソレノイド
98 ワイヤ

Claims (5)

  1. 布を押える布押えを有する押え棒を上下動する押え棒上下動機構と、
    糸調子器による上糸への張力の付与及び解除を切り替える糸調子駆動機構とを備え、
    前記押え棒上下動機構による前記押え棒の上下動と共に、前記糸調子駆動機構による前記上糸への張力の付与及び解除を切替可能なミシンにおいて、
    前記押え棒上下動機構による前記押え棒の上下動を操作する第一操作機構と、
    前記第一操作機構による操作から独立して前記糸調子駆動機構による前記上糸の張力の付与及び解除の切替動作を操作すると共に、前記押え棒上下動機構による前記押え棒の上下動を操作する第二操作機構とを備えたことを特徴とするミシン。
  2. 前記第二操作機構は、
    作業者の操作によって移動するレバー部と、
    前記レバー部の移動に伴って回転して前記押え棒上下動機構と前記糸調子駆動機構とに作用し、前記押え棒の上下動を操作すると共に、前記糸調子駆動機構の前記切替動作を操作するカムと
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記押え棒上下動機構は、前記押え棒に作用する第一部材を備え、
    前記糸調子駆動機構は、前記第一部材に隣接して設けられた第二部材であって、前記上糸に張力を付与する前記糸調子器に作用する第二部材を備え、
    前記第二操作機構の前記カムは、前記レバー部の移動に伴って回転して前記第一部材と前記第二部材とに作用し、前記押え棒の上下動を操作すると共に、前記糸調子駆動機構の前記切替動作を操作することを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記第二操作機構による操作から独立して前記糸調子駆動機構による前記切替動作を操作する第三操作機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のミシン。
  5. 前記第三操作機構は、
    前記糸調子駆動機構に連結された連結部と、
    前記連結部を動作させて前記糸調子駆動機構の前記切替動作を操作するアクチュエータと
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載のミシン。
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