JP2013207113A - 製膜装置 - Google Patents

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豊治 寺田
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Abstract

【課題】ロールツーロールタイプで長尺状の薄板基材上に所定の処理を行って基材表面に製膜する製膜装置において、製膜面を損傷することなく、ローラによる搬送力を確実に基材に伝達できるようにする。
【解決手段】製膜装置では、第1ローラは、チャンバの外から供給される基材を製膜材料供給部側に送出するための供給側当接部53と、製膜処理後の基材をチャンバの外に排出するための排出側当接部とを有する。基材が第1ローラの供給側当接部53及び排出側当接部54に接触する接触面の第1ローラの回転軸に対してなす第3巻角度θ3及び第1巻角度θ1、及び基材2がダンサロール7の外周面と接触するダンサロール当接部71のダンサロール7の回転軸に対してなす第2巻角度θ2が、基材を安定して搬送可能となるように所定角度以上に設定される。
【選択図】図5

Description

本発明は、基材の表面に薄膜を形成するための製膜装置に関し、特に、ロールツーロールタイプで長尺状の薄板基材上に所定の処理を行って基材表面に製膜する製膜装置に関する。
太陽電池モジュールとして、複数枚の短冊状の太陽電池セルを直列に並べて接合したもの(以下、”スラット構造型”と称する)が知られている(例えば、特願2011−270465)。このような太陽電池モジュールに用いられる太陽電池セルは、金属材料からなる基材上に、下部導電膜(Ag、ZnO等)、光電変換膜(アモルファスシリコン等)及び上部導電膜(ITO等)の薄膜を積層したものが用いられる。下部導電膜、光電変換膜、上部導電膜は、それぞれ製膜装置の各チャンバ内において、スパッタリングやCVD(Chemical Vapor Deposition)法、蒸着法等によって形成される。
スラット構造型の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池セルは、比較的厚みが薄く幅の狭い短冊状である。したがって、この種の太陽電池セルの製造には、製膜材料供給部側に基材を送出する送出ロールと、製膜処理が終了した後の製膜基材を巻き取る巻取ロールとを備えるロールツーロールタイプの製膜装置を用いることが有利である。
例えば、送出ロールと巻取ロールとの間に、第1〜第3チャンバを設け、第1〜第3チャンバにそれぞれ下部導電膜、光電変換膜、上部導電膜を製膜するための製膜処理部を設けるものとする。
送出ロールには、導電性材料でなるテープ状の基材が巻回状態で収納されている。送出ロールから送出される基材は、第1チャンバに導入されて、スパッタリングや蒸着法により表面に下部導電膜が形成される。
表面に下部導電膜が形成された基材は、さらに、第2チャンバに導入されて、CVD法や蒸着法により、下部導電膜上にアモルファスシリコンなどの光電変換膜が形成される。
表面に下部導電膜及び光電変換膜が形成された基材は、第3チャンバに導入されて、スパッタリングにより、表面に上部導電膜が形成される。
製膜処理後の基材は、巻取ロールによって巻き取られる。
巻取ロールに巻き取られた製膜処理後の基材は、切断工程、接合工程を経て、スラット構造型の太陽電池モジュールとなる。
上述した製膜装置は、チャンバ内の所定の位置において基材を停止して製膜処理を実行し、製膜後の基材位置が次のチャンバ内の所定の位置になるように基材を搬送する。そして、製膜装置は、次のチャンバ内の所定の位置に基材を停止させ、次の製膜処理を行う。
このような製膜装置では、チャンバ間の間隙の分だけ製膜されない部分が生じることとなり、製膜されない基材部分が無駄になるという問題がある。また、このような製膜されない部分を少なくするためにはチャンバを大型化する必要がある。
また、このような製膜装置では、それぞれの膜の製膜レートに偏りがあると、その膜の製膜時間に、全体の製膜処理時間が律速されてしまうという問題がある。これを解決するために、一般に製膜レートが遅い膜、若しくは厚く積層する膜については、同じ膜を製膜するチャンバをいくつも並べることが多く、その結果、装置コストが増大するという問題があった。
このような問題点を解決するために、チャンバ内に回転軸が互いに傾斜した2つのローラを配置したネルソンローラを設け、このネルソンローラの間に基材を複数回巻回して、製膜処理による製膜処理が連続的に実行されて、所定の膜厚になるような製膜装置が提案されている(例えば、特願2011−270465)。
図9に示すように、内部に製膜材料供給部が設けられる複数のチャンバのうち、隣接する第1チャンバC1及び第2チャンバC2が、同一平面に配列された場合について考察する。
第1チャンバC1内には、ネルソンローラを構成する第1ローラA1及び第2ローラB1が設けられている。
第1ローラA1は、第1チャンバC1の外から供給される基材Dを製膜材料供給部(図示せず)側に送出し、所定の処理が終了した基材Dを第1チャンバC1の外に導出する。
第2ローラB1は、第1ローラA1の回転軸に対して傾斜した回転軸を有しており、第1ローラA1とともにネルソンローラを構成している。
第1ローラA1と第2ローラB1との間には基材Dが複数回巻回されており、平行に配列される基材Dに対してそれぞれ製膜処理が実行される。
第2チャンバC2には、同様に、ネルソンローラを構成する第1ローラA2と第2ローラB2が設けられており、この第1ローラA2と第2ローラB2に複数回巻回された基材Dに対して、製膜処理が実行される。
第1チャンバC1の外から供給される基材Dは、第1ローラA1の外周面に巻回され、第2ローラB1との間で複数回巻回されて、最後に第1ローラA1の外周面を経て第1チャンバC1の外に導出される。
第1チャンバC1から導出された基材Dは、第2チャンバC2内の第1ローラA2の外周面に巻回された後、第1ローラA2と第2ローラB2との間で複数回巻回されて、第2チャンバC2の外に導出される。
第1チャンバC1内の第1ローラA1と、第2チャンバC2内の第1ローラA2とが、同一平面上に配置されている場合には、図9に示すように、第1チャンバC1の第1ローラA1と第2チャンバC2の第1ローラA2間の基材Dは水平に保たれる。
図9において、第2ローラB1の回転軸は、第1ローラA1の回転軸と、水平方向ほぼ同一高さに配置されており、第2ローラB1の外径が第1ローラA1の外径より小さく設定されている。
ここで、第2ローラB1から第1ローラA1に至る基材Dの第1ローラA1外周面上の接点と、第1ローラA1から隣接する第2チャンバC2内の第1ローラA2に至る基材Dの第1ローラA1の外周面上の接点との間の第1巻角度θ1を、第1ローラA1の巻角度と称するものとする。
第1チャンバC1の基材Dの導出側において、第1ローラA1の外周面に当接する基材Dの当接範囲は、第1ローラA1と第2ローラB1の外径の差分に応じた範囲だけとなり、第1巻角度θ1が極めて小さくなる。
このように、第1ローラA1の導出部における第1巻角度θ1が十分でない場合には、第1ローラA1から基材Dに対して駆動力が伝達することができず、安定した搬送ができないおそれがある。
第1チャンバC1の第1ローラA1における第1巻角度θ1を大きくするためには、図10に示すように、第2チャンバC2の第1ローラA2の水平位置を下にずらす方法が考えられる。
このためには、第1チャンバC1と第2チャンバC2の水平位置を変える必要が生じ、機器を設置するスペースが大きくなる。特に、複数の製膜処理を連続して実行するために複数のチャンバを設置するには、非常に大きなスペースを必要とし、その機構も複雑なものとなる。
基材Dを搬送する際に生じる基材の弛みを吸収するために、ラインの途中に、基材Dに一定の張力を与えるダンサロールを配置することが考えられる。
図11に示す例では、第1チャンバC1の第1ローラA1と第2チャンバC2の第1ローラA2の間に、ダンサロールEを配置している。
このような製膜装置では、各チャンバ内において製膜処理が実行されており、チャンバ内における製膜処理直後の基材Dの表面に、搬送用のローラが当接することは好ましくない。
したがって、図11に示すように、第1チャンバC1の第1ローラA1及び第2チャンバC2の第1ローラA2よりも高い位置にダンサロールEを設け、ダンサロールEによる基材Dの張力の調整を行っている。
前述したようなダンサロールEを設けた場合、第1チャンバC1の第1ローラA1からダンサロールEに至る基材DのダンサロールEの外周面上の接点と、ダンサロールEから第2チャンバC2に至る基材DのダンサロールEの外周面上の接点との間に位置する範囲が、基材DのダンサロールEの外周面との当接範囲となる。この当接範囲となるダンサロールEの第2巻角度θ2を十分に確保することができるので、基材Dの裏面側をダンサロールEにより支持して搬送でき、かつダンサロールEによる搬送力を基材Dに十分に伝達することができる。
しかしながら、図11のようなダンサロールEを設けた場合には、図9に示すように基材Dを水平に搬送する場合に比して、さらに、第1チャンバC1の第1ローラA1における第1巻角度θ1が小さくなる。
したがって、第1ローラA1による搬送力が基材Dに伝達され難く、また、ダンサロールEによる張力制御も困難になるという問題がある。第1ローラA1と第2ローラB1は回転軸が傾斜していることから、第1ローラA1から第1チャンバC1の外に導出される基材Dが、第1ローラA1から離れてしまうと、正常な基材の送り出しができなくなるという問題も生じる。
本発明の課題は、ロールツーロールタイプで長尺状の薄板基材上に所定の処理を行って基材表面に製膜する製膜装置において、製膜面を損傷することなく、ローラによる搬送力を確実に基材に伝達できるようにすることにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る製膜装置は、直列に配置された複数のチャンバに薄板長尺状の基材を搬送しながら所定の処理を連続的に行う製膜装置であって、製膜材料供給部と、第1ローラと、第2ローラと、ダンサロールとを備えている。製膜材料供給部は、チャンバ内に配置され、搬送される基材に対して所定の製膜処理を実行する。第1ローラは、チャンバの外から供給される基材を製膜材料供給部側に送出するための供給側当接部と、製膜処理後の基材をチャンバの外に排出するための排出側当接部とを有する。第2ローラは、第1ローラの回転軸と所定の角度で傾斜する回転軸を有し、第1ローラとの間で基材が複数回巻回される。ダンサロールは、隣接するチャンバの第1ローラ間に位置する基材のテンションを調整する。ここで、基材が第1ローラの供給側当接部及び排出側当接部に接触する接触面の第1ローラの回転軸に対してなす巻角度、及び基材がダンサロールの外周面と接触する接触面のダンサロールの回転軸に対してなす巻角度が、基材を安定して搬送可能となるように所定角度以上である。
この場合、ダンサロールにより、搬送中の基材の張力を適度に調整して、基材の搬送を行うことが可能である。また、基材の搬送に寄与する第1ローラの供給側当接部、排出側当接部において、基材の巻角度を十分に確保することができることから、第1ローラの駆動力を基材に伝達することができる。
ここで、第1チャンバの第1ローラの排出側当接部における基材の第1巻角度θ1、第1チャンバと第1チャンバの後段に位置する第2チャンバとの間に位置するダンサロールにおける基材の第2巻角度θ2、第2チャンバの第1ローラの供給側当接部における基材の第3巻角度θ3の合計値が最も大きくなるように、第1ローラ、第2ローラ及びダンサロールが配置されることが好ましい。
例えば、第1巻角度θ1、前記第2巻角度θ2、前記第3巻角度θ3は、θ1+θ2+θ3>30°(θ1>0、θ2>0、θ3>0)を満たすように構成できる。
また、第2ローラを、第1ローラよりも基材供給の上流側であって、水平位置において第1ローラよりも低い位置に配置することで、第1ローラの供給側当接部及び排出側当接部における基材の巻角度を十分に確保することができる。
本発明によれば、ネルソンロールを用いてロールツーロールの製膜処理を連続的に実行する製膜装置において、製膜面を損傷することなく、確実にローラの駆動力を基材に伝達することができる。
図1は、本発明の製膜装置の全体構成を示す説明図である。 図2は、製膜処理部の主要構成を示す説明図である。 図3は、第1ローラと第2ローラとを外周面側方から見た説明図である。 図4は、第1ローラと第2ローラとを上方から見た説明図である。 図5は、第1実施形態の各ローラの配置関係を示す説明図である。 図6は、第2実施形態の各ローラの配置関係を示す説明図である。 図7は、第3実施形態の各ローラの配置関係を示す説明図である。 図8は、第4実施形態の各ローラの配置関係を示す説明図である。 図9は、従来例1の各ローラの配置関係を示す説明図である。 図10は、従来例2の各ローラの配置関係を示す説明図である。 図11は、従来例3の各ローラの配置関係を示す説明図である。 図12は、製膜処理後の基材の一例を模式的に示す説明図である。 図13は、スラット構造の太陽電池モジュールの説明図である。
本発明の製膜装置の実施形態について、図に基づいて説明する。
(1)概要構成
図1は、本発明の製膜装置の全体構成を示す説明図である。図2は製膜処理部30の主要構成を示す説明図である。
製膜装置1は、基材送出ロール10と、基材巻取ロール20と、製膜処理部30とを備えている。
基材送出ロール10には、太陽電池セルの基材となる導電性の薄板長尺状の基材2が巻回状態で収納されている。
基材送出ロール10から送出される基材2は、複数の製膜処理部30を通過することにより、基材2上に太陽電池セルを構成するための所定の処理が連続的に実行され、基材巻取ロール20に巻き取られる。基材巻取ロール20に巻き取られた基材2は、その表面に太陽電池セルに必要な薄膜が積層された太陽電池セル母材がロール状になったものである。
隣接する製膜処理部30の間には、搬送中の基材2の張力を調整するためのダンサロール7が設けられている。このダンサロール7は、搬送中の基材2の弛み等がなくなるように搬送速度を制御して基材2の張力を調整する。
以上に述べたように、基材送出ロール10から基材巻取ロール20に向けて基材2を搬送しながら、中間に位置する複数の製膜処理部30において基材2に対する所定の処理を実行する。したがって、以後、基材送出ロール10側を上流とし、基材巻取ロール20側を下流として説明する。
基材送出ロール10は、基材2を下流側に供給するためのものであり、この基材送出ロール10を制御装置(図示せず)によって回転制御することにより、基材2の送出量の調整を行う。例えば、基材2が下流側から引張力を受けた状態で基材送出ロール10を回転させることにより、基材2が下流側に送出される。また、基材送出ロール10に適宜ブレーキをかけることによって、基材2が撓むことなく一定速度で送出できる。
基材2は、厚み0.01mm〜0.2mm、幅5mm〜50mmであり、ステンレス、銅などの導電性材料を薄板長尺状にしたものを用いることができる。ただし、厚さ、幅、材質については、ここに記載したものに限定されるものではない。
基材巻取ロール20は、制御装置(図示せず)により駆動制御されることにより、基材2の巻取量を増減することができるようになっている。例えば、送出された基材2が撓むのを抑えながら、逆に基材2に必要以上の張力がかからないように、巻き取られるように構成される。本実施形態では、基材送出ロール10から送出された基材2が一定速度で搬送され、基材巻取ロール20に巻き取られるように駆動制御されている。
なお、これら基材送出ロール10と基材巻取ロール20は、それぞれ真空環境を形成するチャンバ11a、11b内に配置される。
(2)製膜処理部30
製膜処理部30は、基材2上に太陽電池に必要な薄膜を形成するためのものである。本実施形態では、複数の製膜処理部30が設けられている。具体的には、基材送出ロール10と基材巻取ロール20との間に、複数の製膜処理部30が直線状に配置されている。基材送出ロール10から送出された基材2が各製膜処理部30を走行して通過する際に、基材2上に順次薄膜が形成される。
製膜処理部30は、それぞれスパッタリング又はCVD法、蒸着法等による製膜装置で構成されており、図2に示すように、チャンバ3と、このチャンバ3内に収容されるローラ部5及び製膜材料供給部6とを備えている。
チャンバ3は、その内部を真空環境に維持するものである。真空環境に維持されたチャンバ3内に製膜材料供給部6から特定の製膜材料が供給されることにより、基材2上に所定の薄膜が形成される。なお、本実施形態では、チャンバ3を真空環境に維持しているが、真空環境でなくても、製膜対象に応じた環境(例えば、大気圧環境)に維持するものであってもよい。
チャンバ3には、上流側から搬送される基材2を受け入れるための基材導入口3aと、製膜処理後の基材2を下流側に送出するための基材導出口3bとが設けられている。
これら基材導入口3aと基材導出口3bとは、基材2が通過可能にシールされており、基材2が搬送により走行した場合でも、各チャンバ3内は薄膜を形成するために適切な真空度を維持するように構成される。
ローラ部5は、第1ローラ51、第2ローラ52を備えている。
第1ローラ51は、軸回りに回転可能であって、外周面に沿って基材2を走行させる。第2ローラ52は、第1ローラ51と所定距離離間して配置されており、第1ローラ51との間で基材2が複数回巻回されることにより、第1ローラ51の外周面に位置する基材2を所定の間隔で複数列整列させる。
第1ローラ51と第2ローラ52とは、それぞれの回転軸が所定の角度で傾斜しているネルソンローラを構成している。
(3)ローラ部5
図3は、第1ローラ51と第2ローラ52とを外周面側方から見た説明図である。また、図4は、第1ローラ51と第2ローラ52とを上方から見た説明図である。
第1ローラ51と第2ローラ52とは、ともに円筒形状で形成されており、それぞれ軸回りに回転可能に支持されている。図示した例では、第2ローラ52は、第1ローラ51に比して小径に形成されており、第1ローラ51に対して所定距離離間して配置されている。
また、第1ローラ51と第2ローラ52の回転軸はそれぞれ所定角度傾斜した状態で配置される。
第1ローラ51及び第2ローラ52の外周面には、上流側から供給された基材2が複数回巻回されることにより、複数列の基材2が軸方向に所定間隔で整列される。
図2に示すように、第1ローラ51の外周面に対向して製膜材料供給部6が配置されている。第1ローラ51の外周面に複数列で整列した基材2に対して、製膜材料供給部6から製膜材料を供給することにより、基材2を走行状態で連続的に製膜処理を実行することができる。
ここで、第1ローラ51及び第2ローラ52に基材2を巻回する回数を変更することによって、基材2が製膜材料供給部6と対向する位置を通過する回数及び時間を調整することが可能となる。それにより、形成される膜厚が調整される。
(4)第1実施形態
図5は、本発明の第1実施形態の各ローラの配置関係を示す説明図である。
図5では、2つのチャンバ内に設けられる第1ローラ51、第2ローラ52及び2つのチャンバ間に設けられるダンサロール7の配置関係を示すものであって、チャンバ3及び製膜材料供給部6を省略している。
第1のチャンバ内に配置される第1ローラ51aと第2ローラ52aとは、それぞれの回転軸が上下方向に所定距離だけ離間して配置されている。言い換えると、第2ローラ52aは、第1ローラ51aの下方に(より具体的には、真下に)配置されている。第1ローラ51aの外径は、第2ローラ52aの外径よりも小さく設定されている。
同様に、第2のチャンバ内に配置される第1ローラ51bと第2ローラ52bとは、それぞれの回転軸が上下方向に所定距離だけ離間して配置されている。言い換えると、第2ローラ52bは、第1ローラ51bの下方に(より具体的には、真下に)配置されている。第1ローラ51bの外径は、第2ローラ52bの外径よりも小さく設定されている。
第1ローラ51aと第1ローラ51bとは、ほぼ同一高さに配置されており、第2ローラ52aと第2ローラ52bとは、ほぼ同一高さに配置されている。
ダンサロール7は、第1ローラ51aと第1ローラ51bに対して、上下方向位置が高くなっている。
第1ローラ51a、51bの外周面のうち、チャンバの外から供給される基材2をそれぞれ製膜材料供給部側に送出するために、基材2と接触する接触面を供給側当接部53とする。また、第1ローラ51a、51bの外周面のうち、製膜処理後の基材2をチャンバの外に排出するために、基材2と接触する接触面を排出側当接部54とする。
また、第1ローラ51aからダンサロール7に至る基材2のダンサロール7の外周面における接点と、ダンサロール7から第1ローラ51bに至る基材2のダンサロール7の外周面における接点との間のダンサロール7の外周面をダンサロール当接部71とする。
さらに、図5に示すように、第1ローラ51aの排出側当接部54における基材2の巻角度を第1巻角度θ1とし、ダンサロール7のダンサロール当接部71における基材2の巻角度を第2巻角度θ2とし、第1ローラ51bの供給側当接部53における基材2の巻角度を第3巻角度θ3とする。
ダンサロール7と、第1ローラ51a、51bとの上下方向位置が近い場合には、第2巻角度θ2が小さくなって、ダンサロール7からの駆動力が基材2に伝達し難くなる。
したがって、ダンサロール7と、第1ローラ51a、51bとの上下方向の距離は、ダンサロール7の駆動力が基材2に伝達可能な第2巻角度θ2が得られるように設定される。
ダンサロール7と、第1ローラ51a、51bとの上下方向位置が離れすぎると、第1巻角度θ1及び第3巻角度θ3が小さくなってしまうが、第2ローラ52a、52bがそれぞれ第1ローラ51a、51bの下方に位置していることから、ある程度ダンサロール7の上下方向位置を上方に設置しても、第1巻角度θ1及び第3巻角度θ3を十分に確保することが可能である。
以上のように、ダンサロール7の上下方向位置は、第1巻角度θ1、第2巻角度θ2、第3巻角度θ3がそれぞれ小さくなりすぎないように配置することが好ましく、各巻角度の合計θ1+θ2+θ3が少しでも大きくなるように設定される。例えば、各巻角度の合計θ1+θ2+θ3>30°(θ1>0、θ2>0、θ3>0)となるように、第1ローラ51a、51b、第2ローラ52a、52b及びダンサロール7の配置及び外径寸法を設定する。
この第1実施形態では、第2ローラ52a、52bの外径を大きくしても、第1巻角度θ1及び第3巻角度θ3をある程度の大きさにすることができる。したがって、第2ローラ52a、52bの外周面に基材2が接触している範囲を大きくすることができ、この第2ローラ52a、52bの外周面に対向する位置に、製膜材料供給部6を配置することが可能となる。
また、ダンサロール7の上下方向位置を適宜選択することで、ダンサロール7における基材2の第2巻角度θ2を確保することができ、ダンサロール7の駆動力を基材2に確実に伝達することができ、基材2の張力を適切に調整することが可能である。
(5)第2実施形態
図6は、本発明の第2実施形態の各ローラの配置関係を示す説明図である。
図6では、図5と同様に、2つのチャンバ内に設けられる第1ローラ51、第2ローラ52及び2つのチャンバ間に設けられるダンサロール7の配置関係を示すものであって、チャンバ3及び製膜材料供給部6を省略している。
第1のチャンバ内に配置される第2ローラ52aは、第1ローラ51aの斜め下方に所定距離だけ離間して配置されている。第1ローラ51aの外径は、第2ローラ52aの外径よりも小さく設定されている。
同様に、第2のチャンバ内に配置される第2ローラ52bは、第1ローラ51bの斜め下方に所定距離だけ離間して配置されている。第1ローラ51bの外径は、第2ローラ52bの外径よりも小さく設定されている。
第1ローラ51aと第1ローラ51bとは、ほぼ同一高さに配置されており、第2ローラ52aと第2ローラ52bとは、ほぼ同一高さに配置されている。
ダンサロール7は、第1ローラ51aと第1ローラ51bに対して、上下方向位置が高くなっている。
第1実施形態と同様に、第1ローラ51a、51bの外周面が、供給側当接部53と排出側当接部54と有し、それぞれが基材2と接触する部分の巻角度を第3巻角度θ3、第1巻角度θ1とする。
また、ダンサロール7と基材2とが接触するダンサロール7の外周面をダンサロール当接部71とし、ダンサロール当接部71における基材2の巻角度を第2巻角度θ2とする。
この第2実施形態についても、ダンサロール7と、第1ローラ51a、51bとの上下方向位置が離れすぎると、第1巻角度θ1及び第3巻角度θ3が小さくなってしまうが、第2ローラ52a、52bがそれぞれ第1ローラ51a、51bの斜め下方に位置していることから、ダンサロール7の上下方向位置を上げても、第1巻角度θ1及び第3巻角度θ3を十分に確保することが可能である。
ただし、第2ローラ52a、52bが、それぞれ第1ローラ51a、51bから水平方向に離れすぎると、第1巻角度θ1又は第3巻角度θ3が小さくおそれがある。したがって、第1巻角度θ1又は第3巻角度θ3が小さくならないように、第2ローラ52a、52bの配置、及び外径寸法を設定することが好ましい。
この第2実施形態の場合についても、第1巻角度θ1、第2巻角度θ2、第3巻角度θ3がそれぞれ小さくなりすぎないように配慮することが好ましく、各巻角度の合計θ1+θ2+θ3が少しでも大きくなるように、第1ローラ51a、51b、第2ローラ52a、52b及びダンサロール7の配置及び外径寸法を設定する。例えば、各巻角度の合計θ1+θ2+θ3>30°(θ1>0、θ2>0、θ3>0)となるように、第1ローラ51a、51b、第2ローラ52a、52b及びダンサロール7の配置及び外径寸法を設定する。
この第2実施形態についても、第2ローラ52a、52bの外周面に基材2が接触している範囲を大きくすることができ、この第2ローラ52a、52bの外周面に対向する位置に、製膜材料供給部6を配置することが可能となる。
(6)第3実施形態
図7は、本発明の第3実施形態の各ローラの配置関係を示す説明図である。
図7では、図5と同様に、2つのチャンバ内に設けられる第1ローラ51、第2ローラ52及び2つのチャンバ間に設けられるダンサロール7の配置関係を示すものであって、チャンバ3及び製膜材料供給部6を省略している。
第1のチャンバ内に配置される第2ローラ52aは、第1ローラ51aに対して、基材2の供給方向上流側であって、水平方向に所定距離だけ離間して配置されている。第2ローラ52aの外径は、第1ローラ51aの外径より小さく構成されている。
同様に、第2のチャンバ内に配置される第2ローラ52bは、第1ローラ51bに対して、基材2の供給方向上流側であって、水平方向に所定距離だけ離間して配置されている。第2ローラ52bの外径は、第1ローラ51bの外径より小さく構成されている。
第1ローラ51aと第1ローラ51bとは、同一高さに配置されており、第2ローラ52aと第2ローラ52bとは、水平方向に対してほぼ同一高さに配置されている。
ダンサロール7は、第1ローラ51aと第1ローラ51bに対して上方に配置されている。
第1実施形態と同様に、第1ローラ51a、51bの外周面が、供給側当接部53と排出側当接部54と有し、それぞれが基材2と接触する部分の巻角度を第3巻角度θ3、第1巻角度θ1とする。
また、ダンサロール7と基材2とが接触するダンサロール7の外周面をダンサロール当接部71とし、ダンサロール当接部71における基材2の巻角度を第2巻角度θ2とする。
この第3実施形態においては、第2ローラ52a、52bの外径を、第1ローラ51a、51bの外径よりも小さくし、第2ローラ52a、52bと、第1ローラ51a、51bとの距離を小さくすることが好ましい。
ただし、基材2の曲げ強度等を考慮して、第2ローラ52a、52bの外径が所定値以下にならないように考慮する必要がある。
このように、第2ローラ52a、52bと、第1ローラ51a、51bの外径寸法及び配置を考慮することにより、第1巻角度θ1を所定の角度以上にできる。
ダンサロール7と、第1ローラ51a、51bとの上下方向位置が離れすぎると、第1巻角度θ1及び第3巻角度θ3が小さくなってしまう。したがって、ダンサロール7は、第1巻角度θ1及び第2巻角度θ2がそれぞれ所定の角度以上になるように、配置する必要がある。
このように、ダンサロール7の位置、第1ローラ51a、51bと第2ローラ52a、52bとの外径差、及び第1ローラ51a、51bと第2ローラ52a、52bの距離を適宜調整することによって、第1巻角度θ1、第2巻角度θ2、第3巻角度θ3がそれぞれ小さくなりすぎないようにする。例えば、前述した実施形態と同様に、各巻角度の合計θ1+θ2+θ3>30°(θ1>0、θ2>0、θ3>0)となるように、第1ローラ51a、51b、第2ローラ52a、52b及びダンサロール7の配置及び外径寸法を設定する。
第3実施形態では、第1ローラ51a、51bの外径が大きいことから、製膜材料供給部6を第1ローラ51a、51bの外周面に対向して配置することができる。
また、第1ローラ51a、51bと第2ローラ52a、52bは、各チャンバ内においてほぼ水平方向に並列に配置されることから、チャンバ内における製膜材料供給部6の設置位置の自由度が大きく、また、装置全体を高さ方向に小型化することができる。
第2ローラ52a、52bを、第1ローラ51a、51bに対して、基材2の供給方向下流側に配置することも可能である。
この場合には、第3巻角度θ3が小さくなりすぎないように考慮して、第1ローラ51a、51b、第2ローラ52a、52b及びダンサロール7の配置及び外径寸法を設定する。
(7)第4実施形態
図8は、本発明の第4実施形態の各ローラの配置関係を示す説明図である。
図8では、図5と同様に、2つのチャンバ内に設けられる第1ローラ51、第2ローラ52及び2つのチャンバ間に設けられるダンサロール7の配置関係を示すものであって、チャンバ3及び製膜材料供給部6を省略している。
第1のチャンバ内に配置される第1ローラ51aと第2ローラ52aとは、それぞれの回転軸が上下方向に所定距離だけ離間して配置されている。言い換えると、第2ローラ52aは、第1ローラ51aの下方に(より具体的には、真下に)配置されている。第1ローラ51aの外径は、第2ローラ52aの外径よりも大きく設定されている。
同様に、第2のチャンバ内に配置される第1ローラ51bと第2ローラ52bとは、それぞれの回転軸が上下方向に所定距離だけ離間して配置されている。言い換えると、第2ローラ52aは、第1ローラ51aの下方に(より具体的には、真下に)配置されている。第1ローラ51bの外径は、第2ローラ52bの外径よりも大きく設定されている。
第1ローラ51aと第1ローラ51bとは、ほぼ同一高さに配置されており、第2ローラ52aと第2ローラ52bとは、ほぼ同一高さに配置されている。
ダンサロール7は、第1ローラ51aと第1ローラ51bに対して、上下方向位置が高くなっている。
第1実施形態と同様に、第1ローラ51a、51bの外周面が、供給側当接部53と排出側当接部54と有し、それぞれが基材2と接触する部分の巻角度を第3巻角度θ3、第1巻角度θ1とする。
また、ダンサロール7と基材2とが接触するダンサロール7の外周面をダンサロール当接部71とし、ダンサロール当接部71における基材2の巻角度を第2巻角度θ2とする。
この第4実施形態においては、第1ローラ51a、51bの外径が大きい点と、第2ローラ52a、52bがそれぞれ第1ローラ51a、51bの下方に位置している点により、ダンサロール7を第1ローラ51a、51bから上方に離れた位置に設置しても、第1巻角度θ1及び第3巻角度θ3を大きくとることが可能となり、各巻角度の合計θ1+θ2+θ3の値を最も大きくすることが可能となる。
したがって、この第4実施形態では、第1ローラ51a、51b及びダンサロール7の駆動力を確実に基材2に伝達することができる。
(8)太陽電池モジュール
図12は、製膜処理後の基材の一例を模式的に示す説明図であり、図13は、スラット構造の太陽電池モジュールの説明図である。
前述したような製膜処理部30は、それぞれチャンバ3内においてスパッタリング又はCVD法、蒸着法等により、基材2上に薄膜を形成するものである。
複数のチャンバ3内において、所定の製膜処理が実行された基材2上には、図12に示すように、下部導電膜4a、光電変換膜4b、上部導電膜4c等が積層された長尺状の太陽電池セル母材を構成している。
基材2上に下部導電膜4a、光電変換膜4b、上部導電膜4cが製膜された太陽電池セル母材は、切断工程において所定の長さの太陽電池セル21に切断される。所定の長さに切断された短冊状の太陽電池セル21は、2つの電極24、25の間に複数配列されて幅方向両側部が接合され、裏面側カバー部材22と受光面側カバー部材23の間に充填されるEVA26によって一体的に形成される。
(9)実施形態の作用効果
製膜装置1(製膜装置の一例)は、製膜材料供給部6(製膜材料供給部の一例)と、第1ローラ51(第1ローラの一例)と、第2ローラ52(第2ローラの一例)と、ダンサロール7(ダンサロールの一例)とを備えている。
製膜材料供給部6は、チャンバ3(チャンバの一例)内に配置され、搬送される基材2(基材の一例)に対して所定の製膜処理を実行する。第1ローラ51は、チャンバ3の外から供給される基材2を製膜材料供給部6側に送出するための供給側当接部53(供給側当接部の一例)と、製膜処理後の基材2をチャンバ3の外に排出するための排出側当接部54(排出側当接部の一例)とを有する。
第2ローラ52は、第1ローラ51の回転軸と所定の角度で傾斜する回転軸を有し、第1ローラ51との間で基材2が複数回巻回される。
ダンサロール7は、隣接するチャンバ3の第1ローラ51a、51b間に位置する基材2のテンションを調整する。
基材2が第1ローラ51の供給側当接部53及び排出側当接部54に接触する接触面の第1ローラの回転軸に対してなす第3巻角度θ3及び第1巻角度θ1(巻角度の一例)、及び基材2がダンサロール7の外周面と接触するダンサロール当接部71(接触面の一例)のダンサロール7の回転軸に対してなす第2巻角度θ2(巻角度の一例)が、基材2を安定して搬送可能となるように所定角度以上に設定される。
本実施形態によれば、第1ローラ51の回転に応じて基材2を走行させながら、第1ローラ51と第2ローラ52との間に複数回巻回される基材2に対して、製膜材料供給部6から製膜材料を供給して、所定の製膜処理を実行することができる。
このとき、ダンサロール7及び第1ローラ51の駆動力を確実に基材2に伝達することができ、基材2に対する製膜処理を連続的に実行することが可能である。
また、ダンサロール7、第1ローラ51、第2ローラ52は、それぞれ基材2の製膜表面に接触することがなく、製膜処理後の基材2の表面を損傷することを防止できる。
また、上記実施形態では、第1巻角度θ1、第2巻角度θ2、第3巻角度θ3は、θ1+θ2+θ3>30°(θ1>0、θ2>0、θ3>0)の例について説明したが、これに限定されるものではなく、θ1+θ2+θ3>10°(θ1>0、θ2>0、θ3>0)であれば、ダンサロール7、第1ローラ51、第2ローラ52の駆動力を基材2に確実に伝達できるという効果を得ることができる。
本発明は、ロールツーロールで製膜処理を実行する製膜装置に広く適用することができる。
1 製膜装置
2 基材
3 チャンバ
5 ローラ部
6 製膜材料供給部
7 ダンサロール
10 基材送出ロール
11a チャンバ
11b チャンバ
20 基材巻取ロール
21 太陽電セル
30 製膜処理部
51 第1ローラ
52 第2ローラ
53 供給側当接部
54 排出側当接部
71 ダンサロール当接部
θ1 第1巻角度
θ2 第2巻角度
θ3 第3巻角度

Claims (4)

  1. 直列に配置された複数のチャンバに薄板長尺状の基材を搬送しながら所定の処理を連続的に行う製膜装置であって、
    前記チャンバ内に配置され、前記搬送される基材に対して所定の製膜処理を実行する製膜材料供給部と、
    前記チャンバの外から供給される基材を前記製膜材料供給部側に送出するための供給側当接部と、製膜処理後の基材をチャンバの外に排出するための排出側当接部とを有する第1ローラと、
    前記第1ローラの回転軸と所定の角度で傾斜する回転軸を有し、前記第1ローラとの間で前記基材が複数回巻回される第2ローラと、
    隣接するチャンバの第1ローラ間に位置する前記基材のテンションを調整するためのダンサロールと、
    を備え、
    前記基材が前記第1ローラの供給側当接部及び排出側当接部に接触する接触面の前記第1ローラの回転軸に対してなす巻角度、及び前記基材が前記ダンサロールの外周面と接触する接触面の前記ダンサロールの回転軸に対してなす巻角度が、前記基材を安定して搬送可能となるように所定角度以上である、製膜装置。
  2. 第1チャンバの第1ローラの排出側当接部における前記基材の第1巻角度θ1、前記第1チャンバと前記第1チャンバの後段に位置する第2チャンバとの間に位置するダンサロールにおける前記基材の第2巻角度θ2、前記第2チャンバの第1ローラの供給側当接部における前記基材の第3巻角度θ3の合計値が最も大きくなるように、前記第1ローラ、第2ローラ及びダンサロールが配置されている、請求項1に記載の製膜装置。
  3. 前記第1巻角度θ1、前記第2巻角度θ2、前記第3巻角度θ3は、θ1+θ2+θ3>30°(θ1>0、θ2>0、θ3>0)を満たす、請求項2に記載の製膜装置。
  4. 前記第2ローラは、前記第1ローラよりも前記基材の供給上流側であり、水平方向において前記第1ローラよりも低い位置に配置される、請求項1〜3のいずれかに記載の製膜装置。
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