JP2013207064A - 電子装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】一面側がモールド樹脂で封止された基板に対して、表面実装部品をモールド樹脂の外表面上に搭載しつつ、表面実装部品と基板とを適切に電気的に接続することのできる電子装置を提供する。
【解決手段】モールド樹脂20のうち表面実装部品30に対向する部位には、モールド樹脂20の外表面21から基板10の一面11側までモールド樹脂20を貫通する中実柱状をなす導電性の貫通部材40が設けられており、貫通部材40の一端41側は基板10と電気的に接続され、貫通部材40の他端42側はモールド樹脂20の外表面21にてモールド樹脂20より露出しており、貫通部材40の他端42側と表面実装部品30とが、モールド樹脂20の外表面21上にて導電性接合材51を介して電気的および機械的に接合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板の一面側がモールド樹脂で封止され、モールド樹脂より露出した状態の表面実装部品が基板の一面側に接続されてなる電子装置、および、そのような電子装置の製造方法に関する。
一般に、この種の電子装置としては、基板と、基板の一面側に設けられ当該一面側を封止するモールド樹脂と、モールド樹脂より露出した状態で基板の一面側に接続された表面実装部品と、を備えるものが知られている。ここで、表面実装部品とは、表面実装技術によって基板の外表面に搭載および接続されるものであり、コンデンサ、コイル、LSI等が挙げられる。
このような電子装置では、特に電解コンデンサやコイルなどの大型の表面実装部品は、モールド樹脂内に封止されずに、モールド樹脂の配置領域の外側にて基板に搭載される。そのため、表面実装部品を基板に接続するためのスペースが、基板のモールド樹脂の配置領域外に必要となるから、基板の平面サイズが増加する、というデメリットが発生する。
また、この場合、モールド樹脂外の表面実装部品とモールド樹脂内の電子部品等との接続距離、すなわちこれら両者間の回路上の距離が長くなってしまう、というデメリットも発生する。
一方で、基板の一面側を封止するモールド樹脂に対して、モールド樹脂の外表面から基板に到達する孔部を設け、この孔部に中空部品を配置することによって、中空部品の孔に外部端子を挿入して接続を行えるようにした半導体モジュールが提案されている(特許文献1参照)。
特開2011−138998号公報
ところで、上記特許文献1に記載の半導体モジュール構成を、この種の電子装置に適用した場合、表面実装部品に代えてリード付き挿入部品を採用すれば、当該挿入部品をモールド樹脂の外表面上に搭載しつつ、当該挿入部品のリードをモールド樹脂中の中空部品に挿入することで、当該挿入部品と基板との接続が可能である。
しかし、この場合、中空部品を採用しているので、挿入するリードを持たない表面実装部品については、モールド樹脂の外表面上に搭載して基板と接続することはできない。つまり、表面実装部品については、やはり、基板におけるモールド樹脂の配置領域外にて基板と接続することになるから、上記したような、基板の平面サイズの増加等のデメリットが発生する。
また、上記特許文献1の構成では、モールド樹脂内に中空部品を配置する場合、中空部品を基板上に配置した状態で、モールド樹脂による封止を行うことになるが、中空部品は中空構造であるがゆえに、樹脂成型時の圧力によって変形してしまうという問題も起こり得る。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、一面側がモールド樹脂で封止された基板に対して、表面実装部品をモールド樹脂の外表面上に搭載しつつ、表面実装部品と基板とを適切に電気的に接続することのできる電子装置、および、そのような電子装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、基板(10)と、基板の一面(11)側に設けられ、当該一面側を封止するモールド樹脂(20)と、モールド樹脂より露出した状態でモールド樹脂の外表面(21)上に搭載された表面実装品(30)と、を備え、モールド樹脂のうち表面実装部品に対向する部位には、モールド樹脂の外表面から基板の一面側までモールド樹脂を貫通する中実柱状をなす導電性の貫通部材(40)が設けられており、貫通部材の一端(41)側は基板の一面側に位置して基板と電気的に接続され、貫通部材の他端(42)側はモールド樹脂の外表面に位置してモールド樹脂より露出しており、貫通部材の他端側と表面実装部品とが、モールド樹脂の外表面上にて導電性接合材(51)を介して電気的および機械的に接合されていることを特徴とする電子装置が提供される。
それによれば、貫通部材は、一端側が基板の一面側に電気的に接続されるとともに他端側がモールド樹脂の外表面にて露出しているから、モールド樹脂の外表面に搭載された表面実装部品は、貫通部材の他端に対し、当該外表面上にて、はんだ等の導電性接合材を介して電気的に接続できる。
また、貫通部材は中空構造ではなく、中味が詰まった中実柱状のものであるため、モールド樹脂の成型時の圧力による変形を極力防止できる。このように、本発明によれば、一面側がモールド樹脂で封止された基板に対して、表面実装部品をモールド樹脂の外表面上に搭載しつつ、表面実装部品と基板とを適切に電気的に接続することのできる電子装置が提供できる。
ここで、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の電子装置においては、モールド樹脂の内部において、基板の一面側のうち表面実装部品に正対する部位に、電子部品(60、61)が設けられている構成とすることが好ましい。
それによれば、基板の一面上にてモールド樹脂で封止されている電子部品に対して、モールド樹脂の外表面上の表面実装部品が重なって配置された形態となるから、当該電子部品と当該表面実装部品とが互いにずれている配置に比べて、基板の平面方サイズの小型化を図るうえで好ましいものとなる。
さらには、請求項3に記載の発明のように、請求項1または請求項2に記載の電子装置においては、モールド樹脂の外表面のうち表面実装部品に対向する部位が、凹部(22)として構成されており、この凹部の底面としてのモールド樹脂の外表面にて、貫通部材の他端側がモールド樹脂より露出しており、凹部に表面実装部品が入り込んだ状態で、表面実装部品がモールド樹脂の外表面上に搭載されていることにより、表面実装部品の位置ずれが抑制されていることが好ましい。
それによれば、モールド樹脂の外表面上に表面実装部品を搭載するときの位置決めが容易になる。また、表面実装部品の搭載後において、電子装置に対して振動が発生しても、凹部によって表面実装部品の動きが規制されるから、表面実装部品の位置ずれが抑制される。そのため、表面実装部品と貫通部材の他端側との接合部に発生する応力も低減されることから、当該振動に対する当該接合部の接合信頼性が向上する。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態にかかる電子装置における要部を示す概略断面図である。 図1中の貫通部材における長手方向と直交する断面形状を示す概略断面図である。 上記第1実施形態にかかる電子装置の製造方法を示す工程図である。 図3に続く製造方法を示す工程図である。 上記第1実施形態にかかる電子装置の製造方法の他の例を示す工程図である。 本発明の第2実施形態にかかる電子装置における要部を示す概略断面図である。 上記第2実施形態の他の例としての電子装置における要部を示す概略断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる電子装置における要部を示す概略断面図である。 (a)は、本発明の第4実施形態にかかる電子装置における要部を示す概略断面図であり、(b)は、(a)中の上面図である。 上記第4実施形態にかかる電子装置の製造方法を示す工程図である。 本発明の第5実施形態にかかる電子装置における要部を示す概略断面図である。 本発明の他の実施形態としての電子装置における要部を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る電子装置S1について、図1、図2を参照して述べる。本電子装置S1は、大きくは、基板10と、基板10の一面11側に設けられ、当該一面11側を封止するモールド樹脂20と、モールド樹脂20より露出した状態でモールド樹脂20の外表面21上に搭載された表面実装部品30と、を備えて構成されている。
基板10としては、プリント配線基板、セラミック配線基板などの配線基板が挙げられ、また、単層基板でもよいし多層基板でもよい。ここで、基板10は、一方の板面11を一面11とし、他方の板面12を他面12としている。そして、図1では基板10は多層基板とされており、ここでは3層の積層構成が示されている。
図1に示される基板10では、一面11側に、基板電極13およびソルダーレジスト17で被覆された一面側配線14が設けられている。また、基板10の他面12側には、ソルダーレジスト17で被覆された他面側配線15が設けられている。また、基板10の内部には内部配線16が設けられている。
これら基板電極13および各配線14〜16は、Cuやアルミニウム、あるいは、タングステンやモリブデン等の金属導体パターンよりなるものである。そして、これら基板電極13および各配線14〜16は、互いに電気的に接続されて、基板10における回路を構成している。
また、電子装置S1においては、基板10の一面11側には、図示しないICチップや受動素子などの電子部品が搭載されている。そして、モールド樹脂20は、当該電子部品を保護する等の目的で当該電子部品とともに基板10の一面11側を封止している。このモールド樹脂20は、たとえばエポキシ樹脂等よりなるものであり、トランスファーモールド法、コンプレッションモールド法などにより形成される。
表面実装部品30は、表面実装技術、具体的には、はんだや導電性接着剤あるいはバンプといった導電性接合材を用いて、基板の外表面に搭載および接続されるものであり、電解コンデンサ、コイル、LSI等が挙げられる。ここで、モールド樹脂20の外表面21とは、基板10の一面11上にて当該基板10の一面11と平行に拡がる外表面21である。
本実施形態では、表面実装部品30としては、モールド樹脂20内の上記電子部品よりも体積が大きい大型部品を採用している。具体的には、このような大型の表面実装部品30としては、コンデンサやコイル等のノイズ防止素子が挙げられ、図1では、電解コンデンサ30とされている。
この表面実装部品30は、モールド樹脂20の外表面21上に搭載されており、表面実装部品30のうち当該外表面21に対向する部位には、部品電極31が設けられている。この部品電極31は、たとえばCuやアルミニウム等よりなる。
一方、モールド樹脂20のうち表面実装部品30に対向する部位、ここでは部品電極31に対向する部位には、モールド樹脂20の外表面21から基板10の一面11側までモールド樹脂20を貫通する導電性の貫通部材40が設けられている。
この貫通部材40は、Cuやアルミニウムあるいは鉄系金属等の導電金属よりなり、中味が詰まった柱形状の中実体、つまり中実柱形状をなす。そして、貫通部材40は、軸方向の一端41側を基板10の一面11側として、当該軸方向が基板10の一面11と直交方向になるように、他端42側を基板10の一面11の上方に延ばした状態で、モールド樹脂20中に配置されている。
ここで、貫通部材40は、図2(a)に示されるような四角柱形状のものであってもよいし、図2(b)に示されるような円柱形状のものであってもよい。さらには、貫通部材40は、三角柱形状、その他の多角柱形状でもよいし、上記の如くモールド樹脂20を貫通するものであるならば、一部が曲げられた柱形状であってもよい。
そして、貫通部材40の一端41側は、基板10の一面11側に位置して基板10と電気的に接続されている。ここでは、貫通部材40の一端41側は、はんだや導電性接着剤等よりなる導電性接合材50を介して、基板10の基板電極13と電気的および機械的に接合されている。
一方、貫通部材40の他端42側は、モールド樹脂20の外表面21に位置してモールド樹脂20より露出している。そして、貫通部材40の他端42側と表面実装部品30の部品電極31とが、モールド樹脂20の外表面21上にて、はんだや導電性接着剤等よりなる導電性接合材51を介して電気的および機械的に接合されている。
このように、本実施形態においては、表面実装部品30の全体が、モールド樹脂20より露出した状態でモールド樹脂20の外表面21上に位置しており、さらには、導電性接合材51もモールド樹脂20の外表面21上に位置した状態で、貫通部材40の他端42と表面実装部品30とを接合している。
そして、この表面実装部品30は、貫通部材40を介して、基板10と電気的に接続され、さらに、基板10の回路を介してモールド樹脂20内の上記電子部品と電気的に接続されている。これにより、たとえば上記電子部品や基板10に加わるノイズ等が、表面実装部品30により防止されるようになっている。
次に、本実施形態の電子装置S1の製造方法について、図3、図4を参照して述べる。まず、基板10と、貫通部材40と、表面実装部品30とを用意しておく(用意工程)。なお、基板10と貫通部材40については、後工程である接続工程前までに用意し、表面実装部品30については、後工程である搭載工程前までに用意すればよい。
次に、接続工程では、基板10の一面11側に貫通部材40の一端41側を電気的に接続する。具体的には、貫通部材40の軸方向を基板10の一面11と直交方向とした状態で、貫通部材40の一端41側を、導電性接合材50を介して基板電極13に接合し、固定する。
次に、図3に示されるように、この貫通部材40が接続された基板10をモールド樹脂20で封止する封止工程を行う。なお、この封止工程の前に、上記したモールド樹脂20内の電子部品も、基板10の一面11側に実装しておく。
この封止工程では、まず、図3(a)に示されるように、上記基板10をモールド樹脂20成形用の金型100に設置する。この金型100は、典型的なトランスファーモールド法に用いられるものである。具体的には、金型100は、上型101と下型102とを合致させてなるもので、これら合致した上下型101、102の間にモールド樹脂20に対応した形状のキャビティ103が構成されるものである。
こうして、基板10を金型100に設置した後、金型100のキャビティ103にモールド樹脂20を充填することにより、基板10の一面11側、および、貫通部材40の全体をモールド樹脂20で封止する。そして、モールド樹脂20を固化させた後、金型100を取り外す。ここまでが封止工程であり、この取り出し後のワークの状態が図4(a)に示される。
次に、図4(b)に示される露出工程を行う。この露出工程では、図4(a)に示されるワークにおけるモールド樹脂20の外表面21を削ることにより、貫通部材40の他端42側をモールド樹脂20の外表面21にて露出させる。このモールド樹脂20の外表面21を削ることは、切削、研削、研磨、レーザ照射、エッチング等により行う。
この露出工程の後、搭載工程を行う。この搭載工程では、モールド樹脂20の外表面21上に表面実装部品30を搭載し、貫通部材40の他端42側と表面実装部品30とを、導電性接合材51を介して、電気的および機械的に接合する。こうして、本実施形態の電子装置S1ができあがる。
ところで、本実施形態の電子装置S1によれば、貫通部材40は、一端41側が基板10の一面11側に電気的に接続されるとともに他端42側がモールド樹脂20の外表面21にて露出している。そのため、モールド樹脂20の外表面21に搭載された表面実装部品30は、貫通部材40の他端42に対し、当該外表面21上にて、はんだ等の導電性接合材51を介して電気的に接続できる。
また、本実施形態では、貫通部材40は中空構造ではなく、中味が詰まった中実柱状のものであるため、上記封止工程において、モールド樹脂20の成型時の圧力による変形を極力防止できる。
このように、本実施形態の電子装置S1によれば、一面11側がモールド樹脂20で封止された基板10に対して、表面実装部品30をモールド樹脂20の外表面21上に搭載しつつ、表面実装部品30と基板10とを適切に電気的に接続することのできる電子装置が実現される。
また、上記した本実施形態の電子装置S1の製造方法によれば、一面11側がモールド樹脂20で封止された基板10に対して、表面実装部品30をモールド樹脂20の外表面21上に搭載しつつ、表面実装部品30と基板10とを適切に電気的に接続することのできる電子装置S1を製造し得る製造方法が提供される。
ここで、本実施形態の電子装置S1の製造方法の他の例について、図5を参照して述べる。この図5に示される製造方法においても、基板10と貫通部材40と表面実装部品30とを用意する用意工程と、基板10の一面11側に貫通部材40の一端41側を電気的に接続する接続工程と、については、上記製造方法と同様に行う。
そして、この製造方法においても、当該接続工程の後、貫通部材40が接続されている基板10を、モールド樹脂20の成形用の金型100内に設置し、基板10の一面11側および貫通部材40をモールド樹脂20で封止する封止工程を行う。
ここにおいて、この製造方法の封止工程では、図5(a)に示されるように、貫通部材40の他端42側を金型100の内面、ここでは上型101の内面に密着させた状態で、モールド樹脂20による封止を行う。
これにより、封止工程において、貫通部材40の他端42側にはモールド樹脂20が付着しないため、図5(b)に示されるように、当該封止後において、貫通部材40の他端42側がモールド樹脂20の外表面21にて露出した状態となる。
こうして、図5に示される製造方法においても、封止工程を行った後、上記同様に搭載工程を行い、モールド樹脂20の外表面21上に表面実装部品30を搭載し、貫通部材40の他端42側と表面実装部品30とを、導電性接合材51を介して、電気的および機械的に接合する。これにより、この他の例の製造方法においても、本実施形態の電子装置S1ができあがる。
この図5に示される製造方法の場合、上記図3、図4に示される製造方法に比べて、封止工程後に、露出工程を行う必要がなくなるという利点がある。
そして、この図5に示される製造方法によっても、一面11側がモールド樹脂20で封止された基板10に対して、表面実装部品30をモールド樹脂20の外表面21上に搭載しつつ、表面実装部品30と基板10とを適切に電気的に接続することのできる電子装置を製造し得る製造方法が提供される。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態にかかる電子装置S2について、図6を参照して述べる。ここでは、上記第1実施形態との相違点を中心に述べることとする。
上記第1実施形態でも述べたが、電子装置S2においては、基板10の一面11側には電子部品60が搭載されており、この電子部品60は、モールド樹脂20で封止されて保護されている。
ここで、図6に示されるように、本実施形態では、モールド樹脂20の内部において、基板10の一面11側のうち表面実装部品30に正対する部位に、電子部品としての60が設けられている。
つまり、モールド樹脂20のうち、表面実装部品30と基板10の一面11側において表面実装部品30に正対する部位との間に介在する部位に、電子部品60が内蔵されている。図6に示される例では、電子部品60は、チップコンデンサ等のチップ部品よりなり、導電性接合材52を介して基板電極13と電気的および機械的に接合されている。この導電性接合材52は、上記導電性接合材50、51と同様の材料から選択される。
本実施形態によれば、基板10の一面11上にてモールド樹脂20で封止されている電子部品60に対して、モールド樹脂20の外表面21上の表面実装部品30が重なって配置された形態となる。そのため、当該電子部品60と当該表面実装部品30とが互いにずれている配置に比べて、基板10の平面方サイズの小型化を図るうえで好ましい効果が得られる。
また、図7に示される他の例としての電子装置S3のように、このモールド樹脂20の内部において、基板10の一面11側のうち表面実装部品30に正対する部位に設けられている電子部品61としては、MOSトランジスタ等のパワー素子61であってもよい。この場合、図示しないが、パワー素子61は、さらにワイヤボンディング等により、基板10の一面11側に電気的に接続されている。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態にかかる電子装置S4について、図8を参照して述べる。ここでは、上記第1実施形態との相違点を中心に述べることとする。
上記第1実施形態では、貫通部材40の他端42側は、実質的にモールド樹脂20の外表面21と同一平面にてモールド樹脂20より露出していた。それに対して、本実施形態の電子装置S4では、貫通部材40の他端42側は、モールド樹脂20の外表面21よりも外方に突出した状態でモールド樹脂20より露出している。
この場合も、上記第1実施形態と同様の効果が得られることは言うまでもない。また、この本実施形態における貫通部材40の他端42側を突出させる構成は、上記第1実施形態にて図4に示した露出工程において、モールド樹脂20の外表面21の削り度合を多くしてやることで形成することができる。
なお、本実施形態は、貫通部材40の他端42側をモールド樹脂20の外表面21よりも突出させるものであるから、上記第2実施形態に対しても、組み合わせて適用できることはもちろんである。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態にかかる電子装置S5について、図9を参照して述べる。ここでは、上記第1実施形態との相違点を中心に述べることとする。
上記第1実施形態では、モールド樹脂20の外表面21は、全体的に平坦な面であった。それに対して、本実施形態の電子装置S5では、モールド樹脂20の外表面21のうち表面実装部品30に対向する部位が、凹部22として構成されている。つまり、モールド樹脂20の外表面21のうち表面実装部品30に対向する部位は、当該部位の周囲よりも凹んだ凹面として構成されている。
そして、図9に示されるように、本電子装置S5においては、この凹部22に表面実装部品30が入り込んだ状態で、表面実装部品30がモールド樹脂20の外表面21上に搭載されている。つまり、表面実装部品30は、凹部22の底面としての外表面21上に搭載されている。
ここで、この凹部22の底面にて、貫通部材40の他端42側がモールド樹脂20より露出しており、この貫通部材40の他端42に対して、導電性接合材51を介して、表面実装部品30が接合されている。このように、本実施形態では、表面実装部品30が凹部22に入り込んでいる構成とされることにより、表面実装部品30の位置ずれが抑制されている。
なお、本実施形態の場合も、上記第1実施形態と同様の効果が得られることは言うまでもない。さらに、本実施形態では、上記搭載工程において、モールド樹脂20の外表面21上に表面実装部品30を搭載するときの位置決めが容易になる。
また、本実施形態によれば、表面実装部品30の搭載後において、電子装置S5に対して振動が発生しても、凹部22によって表面実装部品30の動きが規制されるから、表面実装部品30の位置ずれが抑制される。そのため、表面実装部品30と貫通部材40の他端42側との接合部に発生する応力も低減されることから、当該振動に対する当該接合部の接合信頼性が向上する。
ここで、この本実施形態におけるモールド樹脂20に凹部22を有する構成は、図10に示されるように、上記露出工程を行った後(図10(a)参照)、さらに、レーザ照射等によって、モールド樹脂20の外表面21を削って凹部22を形成する(図10(b)参照)ことで実現される。
なお、本実施形態は、モールド樹脂20の外表面21の一部を凹面とするものであるから、上記第2実施形態および上記第3実施形態に対しても、組み合わせて適用できることはもちろんである。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態にかかる電子装置S6について、図11を参照して述べる。ここでは、上記第1実施形態との相違点を中心に述べることとする。
上記第1実施形態では、中実柱状の貫通部材40は、軸方向の両端41、42間がストレートなものであった。それに対して、図11に示されるように、本実施形態の電子装置においては、貫通部材40は、軸方向の形状が一端41側、他端42側をそれぞれ基板10の一面11、モールド樹脂20の外表面21と平行な方向に折り曲げたZ字形状をなすものとされている。
このような貫通部材40は、ストレートな柱状の貫通部材40を曲げ加工することにより形成される。そして、このような構成の場合、貫通部材40の一端41側における基板電極13との接合面積、貫通部材40の他端42側における表面実装部品30との接合面積を確保しやすいものとなる。
(他の実施形態)
なお、表面実装部品30としては、上記したコンデンサやコイル等のノイズ防止素子以外にも、たとえば、図12に示されるように、フリップチップ実装されるチップ部品であってもよい。この場合、表面実装部品30と貫通部材40の他端42とを接合する導電性接合材51としては、たとえば、はんだ等よりなるバンプが適用される。
また、上記第5実施形態においては、上記Z字形状の貫通部材40に代えて、軸方向の形状が一端41側、他端42側をそれぞれ基板10の一面11、モールド樹脂20の外表面21と平行な方向に折り曲げた「コ」の字形状をなすものとしてもよい。この場合も、上記Z字形状の場合と同様の効果が得られる。
また、1個の電子装置において、モールド樹脂20の外表面21上に搭載される表面実装部品30は、複数個であってもよい。この場合、全ての表面実装部品30について、上記各実施形態のうちの1つの実施形態を共通して適用してもよいし、表面実装部品30ごとに異なる実施形態を適用してもよい。また、複数個の表面実装部品30は、同一の部品でもよいし、異なる部品であってもよい。
また、1個の表面実装部品30に対して接合される貫通部材40は、1個であってもよいし、2個あるいは3個以上の複数個であってもよい。表面実装部品30の種類等によって、貫通部材40の本数は適宜変更すればよい。
また、上記した各実施形態同士の組み合わせ以外にも、上記各実施形態は、可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
10 基板
11 基板の一面
20 モールド樹脂
21 モールド樹脂の外表面
30 表面実装部品
40 貫通部材
41 貫通部材の一端
42 貫通部材の他端
51 導電性接合材
60、61 電子部品

Claims (6)

  1. 基板(10)と、
    前記基板の一面(11)側に設けられ、当該一面側を封止するモールド樹脂(20)と、
    前記モールド樹脂より露出した状態で前記モールド樹脂の外表面(21)上に搭載された表面実装品(30)と、を備え、
    前記モールド樹脂のうち前記表面実装部品に対向する部位には、前記モールド樹脂の外表面から前記基板の一面側まで前記モールド樹脂を貫通する中実柱状をなす導電性の貫通部材(40)が設けられており、
    前記貫通部材の一端(41)側は前記基板の一面側に位置して前記基板と電気的に接続され、前記貫通部材の他端(42)側は前記モールド樹脂の外表面に位置して前記モールド樹脂より露出しており、
    前記貫通部材の他端側と前記表面実装部品とが、前記モールド樹脂の外表面上にて導電性接合材(51)を介して電気的および機械的に接合されていることを特徴とする電子装置。
  2. 前記モールド樹脂の内部において、前記基板の一面側のうち前記表面実装部品に正対する部位には、電子部品(60、61)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記モールド樹脂の外表面のうち前記表面実装部品に対向する部位が、凹部(22)として構成されており、
    前記凹部の底面としての前記モールド樹脂の外表面にて、前記貫通部材の他端側が前記モールド樹脂より露出しており、
    前記凹部に前記表面実装部品が入り込んだ状態で、前記表面実装部品が前記モールド樹脂の外表面上に搭載されていることにより、前記表面実装部品の位置ずれが抑制されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子装置。
  4. 前記表面実装部品は、電解コンデンサまたはコイルであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電子装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電子装置を製造する電子装置の製造方法であって、
    前記基板と、前記貫通部材と、前記表面実装部品とを用意する用意工程と、
    前記基板の一面側に前記貫通部材の一端側を電気的に接続する接続工程と、
    次に、前記基板の一面側、および、前記貫通部材の全体を前記モールド樹脂で封止する封止工程と、
    次に、前記モールド樹脂の外表面を削ることにより、前記貫通部材の他端側を前記モールド樹脂の外表面にて露出させる露出工程と、
    次に、前記モールド樹脂の外表面上に前記表面実装部品を搭載し、前記貫通部材の他端側と前記表面実装部品とを、前記導電性接合材を介して、電気的および機械的に接合する搭載工程と、
    を備えることを特徴とする電子装置の製造方法。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電子装置を製造する電子装置の製造方法であって、
    前記基板と、前記貫通部材と、前記表面実装部品とを用意する用意工程と、
    前記基板の一面側に前記貫通部材の一端側を電気的に接続する接続工程と、
    次に、前記貫通部材が接続されている前記基板を、前記モールド樹脂の成形用の金型(100)内に設置し、前記基板の一面側、および、前記貫通部材を前記モールド樹脂で封止する封止工程と、
    次に、前記モールド樹脂の外表面上に前記表面実装部品を搭載し、前記貫通部材の他端側と前記表面実装部品とを、前記導電性接合材を介して、電気的および機械的に接合する搭載工程と、を備え、
    前記封止工程では、前記貫通部材の他端側を前記金型の内面に密着させた状態で、前記モールド樹脂による封止を行うことにより、当該封止後において前記貫通部材の他端側が前記モールド樹脂の外表面にて露出させるようにすることを特徴とする電子装置の製造方法。
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