JP2013206723A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れたサイクル性能を得ることができる二次電池を提供する。
【解決手段】 正極2と、負極3と、該正極2及び該負極3に挟持された電解質層4とを備え、充放電に伴って、該正極2で反応生成物の析出又は分解が生じる二次電池1において、該正極2は、該反応生成物が析出する際に結晶核として作用する粒子を含むことを特徴とする。前記反応生成物の格子定数をa,b,cとし、前記粒子の格子定数をa,b,cとするとき、0.9≦a/a≦1.1の範囲であり、且つ0.9≦b/b≦1.1の範囲であり、且つ0.9≦c/c≦1.1の範囲である。前記粒子は、0.005〜10μmの範囲の平均粒子径を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、二次電池に関する。
従来、正極と、負極と、該正極及び該負極に挟持された電解質層とを備え、充放電に伴って、該正極で反応生成物の析出又は分解が生じる二次電池として、該正極は酸素を活物質とし、該負極は金属を活物質とする金属酸素電池が知られている(例えば特許文献1参照)。
前記金属酸素電池では、放電時には、負極において、金属が酸化されて金属イオンが生成し、該金属イオンが正極側へ移動する。一方、正極においては、酸素が還元されて酸素イオンが生成し、該酸素イオンが前記金属イオンと結合して反応生成物としての金属酸化物が析出する。
また、充電時には、正極において、前記放電により析出した金属酸化物が分解し、金属イオンと酸素イオンとが生成する。生成した金属イオンは負極側へ移動する。一方、負極では、該負極側へ移動した金属イオンが還元されて、該負極上に析出する。
特開2008−181853号公報
しかしながら、前記金属酸素電池等の二次電池は、十分なサイクル性能を得ることができないという不都合がある。
本発明は、かかる不都合を解消して、優れたサイクル性能を得ることができる二次電池を提供することを目的とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、前記二次電池において十分なサイクル性能を得ることができない理由は、放電時に前記正極の表面で局所的に結晶核が生成するためであると考えられる。
すなわち、前記反応生成物の析出は、前記正極の表面で反応生成物の粒子からなる結晶核が生成した後、該結晶核が結晶成長することによって生じる。このとき、前記正極の表面で局所的に前記結晶核が生成すると、結晶成長により生成する前記反応生成物が巨大化する。この結果、充電時に、前記反応生成物を分解しようとして大きな過電圧が生じたり、或いは、該反応生成物が完全に分解せずに一部残ったままとなったりして、十分なサイクル性能を得ることができないものと考えられる。
本発明は、前記考察に基づいてなされたものであり、前記目的を達成するために、正極と、負極と、該正極及び該負極に挟持された電解質層とを備え、充放電に伴って、該正極で反応生成物の析出又は分解が生じる二次電池において、該正極は、該反応生成物が析出する際に結晶核として作用する粒子を含むことを特徴とする。
本発明の二次電池によれば、放電時に、前記正極の表面で、該正極に含まれる前記粒子を結晶核として、前記反応生成物が結晶成長する。このとき、前記粒子が前記正極中に分散されているので、前記反応生成物を前記正極の表面に分散して析出することができる。この結果、前記反応生成物が巨大化することを防ぐことができるので、充電時に、該反応生成物を分解するために大きな過電圧が生じることはなく、また、該反応生成物を残らず分解することができる。
したがって、本発明の二次電池によれば、優れたサイクル性能を得ることができる。
前記二次電池において、前記反応生成物の格子定数をa,b,cとし、前記粒子の格子定数をa,b,cとするとき、前記粒子を結晶核として前記反応生成物を確実に結晶成長させるためには、0.9≦a/a≦1.1の範囲であり、且つ0.9≦b/b≦1.1の範囲であり、且つ0.9≦c/c≦1.1の範囲であることが好ましい。
また、本発明の二次電池において、前記正極の表面で前記反応生成物を分散して析出するために、前記粒子は0.005〜10μmの範囲の平均粒子径を備えることが好ましい。
前記平均粒子径が0.005μm未満の場合には、前記粒子同士が凝集してしまい、前記正極の表面で前記反応生成物を分散して析出することができないことがある。一方、前記平均粒子径が10μmを超えると、前記粒子は、結晶核として作用することができないか、或いは、前記正極の表面で反応生成物の粒子からなる結晶核が新たに生成してしまい、該反応生成物を分散して析出することができないことがある。
また、本発明の二次電池は、酸素を活物質とする正極と、金属を活物質とする負極と、該正極及び該負極の間に配設される電解質層とを備える金属酸素電池とすることができる。
また、本発明の二次電池は、前記金属酸素電池であるとき、前記負極はリチウムを活物質とするものを用いることができる。
本発明の二次電池がリチウムを活物質とする負極を備える金属酸素電池であるとき、前記正極において、次の反応式に示すように、放電時に前記反応生成物として酸化リチウム(LiO)或いは過酸化リチウム(Li)を析出することが可能である。充電時には、前記放電時の逆反応が起こる。
+ 4e + 4Li+ → 2Li
+ 2e + 2Li+ → Li
前記反応生成物が酸化リチウムであるか或いは過酸化リチウムであるかによって、過電圧の大きさ、電池容量等に影響すると考えられる。例えば、電池の高容量化を目的とする場合には、充電時に酸素1分子で4電子を取り出すことができる酸化リチウムを、放電時に選択的に析出することが考えられる。
そこで、前記粒子として、酸化リチウム或いは過酸化リチウムを選択的に析出させる物質を用いることにより、その目的に合わせて、酸化リチウム或いは過酸化リチウムを選択的に析出することができる。
また、本発明の二次電池がリチウムを活物質とする負極を備える金属酸素電池であるとき、前記正極は、充電時に酸素を貯蔵し、放電時に酸素を放出する酸素貯蔵能を備える酸素貯蔵材料を含むものとすることができる。前記酸素貯蔵材料としては、前記酸素貯蔵能に加えて、さらに電池反応に対する触媒能を備えることが好ましい。この場合には、電池反応をさらに促進して充放電容量をさらに向上することができる。
また、本発明の二次電池がリチウムを活物質とする負極を備え、前記正極が前記酸素貯蔵材料を含む金属酸素電池であるとき、前記粒子は該酸素貯蔵材料の表面に担持することにより、電池反応をさらに進行して充放電容量をさらに向上することができる。
本発明の二次電池の一構成例を示す説明的断面図。 本実施例の金属酸素電池のサイクル性能を示すグラフ。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1に示すように、本実施形態の金属酸素電池1は、酸素を活物質とする正極2と、金属を活物質とする負極3と、正極2及び負極3に挟持された電解質層4とを備え、充放電に伴って、該正極2で反応生成物の析出又は分解が生じる二次電池である。
正極2、負極3及び電解質層4は、ケース5に密封されて収容されている。ケース5は、カップ状のケース本体6と、ケース本体6を閉蓋する蓋体7とを備え、ケース本体6と蓋体7との間にはリング状の絶縁樹脂8が介装されている。
また、正極2は蓋体7の天面との間に正極集電体9を備えており、負極3はケース本体6の底面との間に負極集電体10を備えている。尚、金属酸素電池1において、ケース本体6は負極板として、蓋体7は正極板として作用する。
金属酸素電池1において、正極2は、酸素貯蔵材料と、導電助剤と、前記反応生成物の析出の際に結晶核として作用する粒子と、結着剤とを含む。
前記酸素貯蔵材料は、充電時に酸素を貯蔵し、放電時に酸素を放出する酸素貯蔵能を備えるとともに、電池反応に対する触媒能を備えている。
前記酸素貯蔵材料としては、例えば、六方晶構造、C型希土類構造、アパタイト構造、デラフォサイト構造、ホタル石構造、ペロブスカイト構造等の複合酸化物を挙げることができ、特に、YとMnとを含む複合金属酸化物を挙げることができる。
前記導電助剤としては、例えば、グラファイト、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、カーボンナノチューブ、メソポーラスカーボン、カーボンファイバー等の炭素材料を挙げることができる。
前記粒子は、放電に伴って正極2で析出する反応生成物の格子定数をa,b,cとし、該粒子の格子定数をa,b,cとするとき、0.9≦a/a≦1.1の範囲であり、且つ0.9≦b/b≦1.1の範囲であり、且つ0.9≦c/c≦1.1の範囲である。本実施形態では、前記粒子は、前記酸素貯蔵材料の表面に担持されているが、前記導電助剤の表面に担持されていてもよい。
前記結着剤としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリビニルアルコール(PVA)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリイミド(PI)等を挙げることができる。
正極2は、次のようにして製造される。まず、前記導電助剤と、前記結着剤とを混合して高分子複合体を得る。次に、前記酸素貯蔵材料と前記粒子とを混合した後、さらに前記高分子複合体を混合して正極混合物を得る。次に、得られた正極混合物を、正極集電体9の片面に塗布して乾燥させることにより、正極2を得ることができる。
負極3としては、金属リチウム、Li合金、カーボン、Si、シリコン合金、Al、Zn、Fe等を挙げることができる。また、負極3の活物質としては、Li、Zn、Al、Fe等を挙げることができる。本実施形態では、負極3として金属リチウム、負極3の活物質としてリチウムを用いる。
電解質層4は、例えば、非水系電解質溶液をセパレータに浸漬させたものであってもよく、固体電解質であってもよい。
前記非水系電解質溶液としては、例えば、リチウム塩を非水系溶媒に溶解したものを用いることができる。前記リチウム塩としては、例えば、炭酸塩、硝酸塩、酢酸塩等を挙げることができる。また、前記非水系溶媒としては、例えば、炭酸エステル系溶媒、エーテル系溶媒、イオン液体等を挙げることができる。
前記セパレータとしては、例えば、ガラス繊維、ガラス製ペーパー、ポリプロピレン製不織布、ポリイミド製不織布、ポリフェニレンスルフィド製不織布、ポリエチレン製多孔フィルム等を挙げることができる。
また、前記固体電解質としては、例えば、酸化物系固体電解質、硫化物系固体電解質等を挙げることができる。
正極集電体9としては、電子を集電する作用を有する、Al、Ti、ステンレス、Ni、Cu等の金属からなるメッシュ、発泡体、多孔体、金属箔等を用いることができる。
負極集電体10としては、Cu箔、Cuメッシュ、ステンレス箔、ステンレスメッシュ、 ステンレス板等を挙げることができる。
本実施形態の金属酸素電池1では、放電時には、次の式に示すように、負極3において、リチウムが酸化されてリチウムイオンが生成し、該リチウムイオンが正極2側へ移動する。一方、正極2においては、酸素が還元されて酸素イオンが生成し、該酸素イオンが前記リチウムイオンと結合して反応生成物としてのリチウム酸化物(酸化リチウム又は過酸化リチウム)が析出する。そして、負極3と正極2とを導線で接続することにより、電気エネルギーを取り出すことができる。
(負極) 4Li → 4Li +4e
(正極) O + 4e → 2O2−
4Li + 2O2− → 2Li
2Li + 2O2− → Li
また、充電時には、正極2において、前記放電により析出したリチウム酸化物が分解し、リチウムイオンと酸素イオンとが生成する。生成したリチウムイオンは負極3側へ移動する。一方、負極3では、該負極3側へ移動したリチウムイオンが還元されて、該負極3上にリチウムが析出する。
(正極) 2Li → 4Li + 2O2−
Li → 2Li + 2O2−
(負極) 4Li + 4e → 4Li
本実施形態の金属酸素電池1によれば、前記放電時に、正極2の表面で、該正極2に含まれる前記粒子を結晶核として、反応生成物としてのリチウム酸化物が結晶成長する。
このとき、前記粒子は、0.9≦a/a≦1.1且つ0.9≦b/b≦1.1且つ0.9≦c/c≦1.1の条件を満たしているので、該粒子を結晶核として前記反応生成物を確実に結晶成長させることができる。また、前記粒子が正極2中に分散されているので、前記反応生成物を正極2の表面に分散して析出することができる。
前記放電時に、正極2の表面で、前記粒子を結晶核として前記反応生成物が結晶成長する結果、該反応生成物が巨大化することを防ぐことができ、充電時に、該反応生成物を分解するために大きな過電圧が生じることはなく、また、該反応生成物を残らず分解することができる。
したがって、本実施形態の金属酸素電池1によれば、優れたサイクル性能を得ることができる。
本実施形態の金属酸素電池1において、前記結晶核剤として作用し、0.9≦a/a≦1.1且つ0.9≦b/b≦1.1且つ0.9≦c/c≦1.1の条件を満たす粒子として、例えば、負極3が金属リチウムであって、前記反応生成物がLiO(a=b=c=4.6124)である場合には、表1に示すものを用いることができる。また、例えば、負極3が金属リチウムであって、前記反応生成物がLi(a=b=3.183且つc=7.7258)である場合には、表2に示すものを用いることができる。
Figure 2013206723
Figure 2013206723
本実施形態では、二次電池として、酸素を活物質とする正極2と、金属を活物質とする負極3とを備える金属酸素電池1について説明しているが、これに限定されない。
また、本実施形態では、金属酸素電池1において、正極2、負極3及び電解質層4はケース5に密封されて収容されているとしているが、密封される代わりに、大気に開放されて収容されていてもよい。また、大気に開放されている場合には、酸素貯蔵材料を用いなくてもよい。
次に、本発明の実施例及び比較例を示す。
〔実施例1〕
本実施例では、導電助剤としてのケッチェンブラック(商品名:EC600JD、ライオン株式会社製、平均粒子径34nm(1次粒子))50質量部と、結着剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC、商品名:MAC350HC、日本製紙ケミカル株式会社製)10質量部と、純水500質量部とを混合し、スラリー状の高分子複合体を得た。
次に、酸素貯蔵材料を製造した。まず、硝酸イットリウム5水和物と、硝酸マンガン6水和物と、リンゴ酸とを、1:1:6のモル比となるようにして、粉砕混合し、混合物を得た。次に、得られた混合物を250℃の温度で30分間反応させた後、さらに、300℃の温度で30分間、350℃の温度で1時間反応させた。次に、得られた反応生成物を粉砕混合した後、1000℃の温度で1時間焼成して、化学式YMnOで表される複合金属酸化物からなる酸素貯蔵材料を得た。前記酸素貯蔵材料は、充電時に酸素を貯蔵し、放電時に酸素を放出する酸素貯蔵能を備えるとともに、電池反応に対する触媒能を備えている。
前記酸素貯蔵材料を、レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製)を用いて平均粒子径を測定したところ、平均粒子径は1.9μmであった。
次に、得られた酸素貯蔵材料40質量部と、反応生成物の析出の際に結晶核として作用する粒子としてのフッ化ナトリウム(NaF)10質量部とを遊星ボールミルを用いて混合した後、さらに前記高分子複合体60質量部とを遊星ボールミルを用いて混合して正極混合物を得た。
次に、得られた正極混合物を、正極集電体9としてのアルミニウム多孔体に塗布し、乾燥することにより、直径15mm、厚さ0.2mmの正極2を形成した。
次に、内径15mmの有底円筒状のSUS製ケース本体6の内部に、直径15mmの銅メッシュからなる負極集電体10を配置し、該負極集電体10上に、直径15mm、厚さ0.1mmの金属リチウムからなる負極3を重ね合わせた。
次に、負極3上に、直径15mmの不織布(タピルス株式会社製、平均繊維径15μm)からなるセパレータを重ね合わせた。次に、前記セパレータ上に、前記のようにして得られた正極2及び正極集電体9を、該正極2が該セパレータに接するように重ね合わせた。次に、前記セパレータに非水系電解質溶液を注入し、電解質層4を形成した。
前記非水系電解質溶液としては、エチレンカーボネートと、ジエチルカーボネートとを30:70の質量比で混合した混合溶液に、支持塩として六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を1モル/リットルの濃度で溶解した溶液(キシダ化学株式会社製)を用いた。
次に、ケース本体6に収容された負極集電体10、負極3、電解質層4、正極2及び正極集電体9からなる積層体を、内径15mmの有底円筒状のSUS製蓋体7で閉蓋した。このとき、ケース本体6と蓋体7との間に、外径32mm、内径30mm、厚さ5mmのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなるリング状の絶縁樹脂8を配設することにより、図1に示す金属酸素電池1を作製した。金属酸素電池1において、正極2、負極3及び電解質層4は、ケース5内に密封されて収容されている。
次に、本実施例で得られた金属酸素電池1を電気化学測定装置(東方技研株式会社製)に装着して、負極3と正極2との間に、0.1mA/cmの電流を印加し、セル電圧が2.0Vになるまで放電した後に、0.05mA/cmの電流を印加し、セル電圧が4.5Vになるまで充電することによりエイジングを行った。
前記エイジングの後、負極3と正極2との間に、0.1mA/cmの電流を印加し、セル電圧が2.0Vになるまで放電した後に、0.05mA/cmの電流を印加し、セル電圧が4.5Vになるまで充電することを3サイクル繰り返した。得られた1サイクル目の放電容量に対する2及び3サイクル目の放電容量維持率を図2に示す。
〔実施例2〕
本実施例では、反応生成物の析出の際に結晶核として作用する粒子として、フッ化ナトリウム(NaF)に代えて、炭化チタン(TiC)を用いた以外は、実施例1と全く同一にして、正極混合物を得た。
次に、得られた正極混合物を用いた以外は、実施例1と全く同一にして、金属酸素電池1を作製した。
次に、得られた金属酸素電池1を用いた以外は、実施例1と全く同一にして、エイジングを行った後、放電及び充電を3サイクル行った。得られた1サイクル目の放電容量に対する2及び3サイクル目の放電容量維持率を図2に示す。
〔実施例3〕
本実施例では、反応生成物の析出の際に結晶核として作用する粒子として、フッ化ナトリウム(NaF)に代えて、炭化ジルコニウム(ZrC)を用いた以外は、実施例1と全く同一にして、正極混合物を得た。
次に、得られた正極混合物を用いた以外は、実施例1と全く同一にして、金属酸素電池1を作製した。
次に、得られた金属酸素電池1を用いた以外は、実施例1と全く同一にして、エイジングを行った後、放電及び充電を3サイクル行った。得られた1サイクル目の放電容量に対する2及び3サイクル目の放電容量維持率を図2に示す。
〔比較例〕
本比較例では、反応生成物の析出の際に結晶核として作用する粒子を全く用いずに、前記酸素貯蔵材料40質量部と、前記高分子複合体60質量部とを混合した以外は、実施例1と全く同一にして、正極混合物を得た。
次に、得られた正極混合物を用いた以外は、実施例1と全く同一にして、金属酸素電池1を作製した。
次に、得られた金属酸素電池1を用いた以外は、実施例1と全く同一にして、エイジングを行った後、放電及び充電を3サイクル行った。得られた1サイクル目の放電容量に対する2及び3サイクル目の放電容量維持率を図2に示す。
図2から、反応生成物の析出の際に結晶核として作用する粒子を含む実施例1−3の金属酸素電池1は、1サイクル目の放電容量に対する2サイクル目の放電容量維持率が99%を上回り、3サイクル目の放電維持率が97%を上回ることが明らかである。これに対し、前記粒子を全く含まない比較例の金属酸素電池1は、1サイクル目の放電容量に対する2サイクル目の放電容量維持率が95%を下回り、3サイクル目の放電維持率が92%を下回ることが明らかである。
したがって、実施例1−3の金属酸素電池1によれば、優れたサイクル性能を得ることができることが明らかである。
1…金属酸素電池、 2…正極、 3…負極、 4…電解質層。

Claims (7)

  1. 正極と、負極と、該正極及び該負極に挟持された電解質層とを備え、充放電に伴って、該正極で反応生成物の析出又は分解が生じる二次電池において、
    該正極は、該反応生成物が析出する際に結晶核として作用する粒子を含むことを特徴とする二次電池。
  2. 請求項1記載の二次電池において、
    前記反応生成物の格子定数をa,b,cとし、前記粒子の格子定数をa,b,cとするとき、0.9≦a/a≦1.1の範囲であり、且つ0.9≦b/b≦1.1の範囲であり、且つ0.9≦c/c≦1.1の範囲であることを特徴とする二次電池。
  3. 請求項1又は請求項2記載の二次電池において、
    前記粒子は、0.005〜10μmの範囲の平均粒子径を備えることを特徴とする二次電池。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の二次電池において、
    前記二次電池は、酸素を活物質とする正極と、金属を活物質とする負極と、該正極及び該負極の間に配設される電解質層とを備える金属酸素電池であることを特徴とする二次電池。
  5. 請求項4記載の二次電池において、
    前記負極は、リチウムを活物質とすることを特徴とする二次電池。
  6. 請求項5記載の二次電池において、
    前記正極は、充電時に酸素を貯蔵し、放電時に酸素を放出する酸素貯蔵能を備えるとともに、電池反応に対する触媒能を備える酸素貯蔵材料を含むことを特徴とする二次電池。
  7. 請求項6記載の二次電池において、
    前記粒子は、前記酸素貯蔵材料の表面に担持されていることを特徴とする二次電池。
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