JP2013206520A - 光情報記録再生装置および方法 - Google Patents

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将宏 金丸
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克也 菅原
Masatoshi Sakurai
正敏 櫻井
Satoru Kikitsu
哲 喜々津
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Abstract

【課題】光源の変調帯域の上限を向上させることなく、半径方向に照射光を振動させ、光記録媒体の記録再生速度を向上させること。
【解決手段】実施形態の光情報記録再生装置は、回転機構と、第1光源と、光学機構と、光偏向器と、位相制御部と、記録再生制御部とを備える。位相制御部は、第1照射光を偏向させて光記録媒体の半径方向に振動させることで、光スポットに、記録層の上で、光記録媒体の内周側から外周側への方向、または外周側から内周側への方向の第1スキャンと、第1スキャンの方向とは反対方向の第2スキャンと、からなるスキャンを行わせる。記録再生制御部は、第1スキャンの際に、記録モードに切り替えて第1光源から第1照射光を出射させ、データを、記録層に第1スキャンの軌跡に沿って記録する。位相制御部は、第1スキャンの軌跡が第2スキャンの軌跡より長い軌跡で光スポットにスキャンを行わせるように、光偏向器または回転機構を制御する。
【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、光情報記録再生装置および方法に関する。
従来から、光を用いて情報の記録/再生を行う、いわゆる光記録媒体が広く普及している。このような光記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu−ray Disc)等がその代表例として知られている。
これらの光記録媒体の記録再生を行う光情報記録再生装置においては、1枚の光記録媒体に、より多くの情報を記録すること、並びに、情報の記録および再生の速度を高速にすることが常に求められ続けられている。特に、近年においては、情報の記録・再生速度を高速にすることに対して強い要望がある。
このような情報の記録・再生速度を高速化する技術として、種々の手法があるが、光源から出射される記録再生用の光ビームの光記録媒体の記録層に集光したビームスポットを、光記録媒体の半径方向の複数のデータトラックに亘って周期的に振動させてデータの記録再生を行う技術が提案されている。
特開平11−86295号公報 特公平4−34212号公報
このような従来技術において、光ディスクに対する記録再生速度の高速化を図るためには、光源の変調速度を向上させる必要がある。例えば、光ディスクに対して10Gbpsの記録を行う場合、光源も10GHzの強度変調が必要となってくる。
ここで、光ディスクの記録再生で用いられる半導体レーザの強度変調方式は、直接変調と間接変調に大別される。間接変調は、出射後のレーザビームを、例えば、チョッパー、電気光学変調器などで変調する方式である。この間接変調は、光源の加工などを施す必要がなく、利便性が高い点で優れているが、設置スペースの確保、変調速度の高速化が困難である。
直接変調は、光源の出射そのものを変調する方式であり、緩和振動法、Qスイッチ法、モード同期法等の手法を用いて、変調速度の高速化を図ることができる。しかしながら、この直接変調は、非常に狭いパルス(数十GHz)を発生することは可能であるが、当該パルスを繰返し発生させるための変調速度の点で、数GHzが限界である。このように、光源の変調帯域に制限があることによって、光ディスクに対する記録再生速度の高速化を図ることが困難になっている。
実施形態の光情報記録再生装置は、回転機構と、第1光源と、光学機構と、光偏向器と、位相制御部と、記録再生制御部とを備える。回転機構は、記録層を有する光記録媒体を、回転方向に回転駆動する。第1光源は、第1照射光を出射する。光学機構は、第1光源から出射した第1照射光を記録層に集光させて光スポットを形成させる。光偏向器は、第1光源から出射される第1照射光を、光記録媒体の半径方向に沿って偏向させる。位相制御部は、光偏向器または前記回転機構を制御して、前記第1照射光を偏向させて前記光記録媒体の半径方向に振動させることで、前記光スポットに、前記記録層の上で、前記光記録媒体の内周側から外周側への方向、または前記外周側から前記内周側への方向の第1スキャンと、前記第1スキャンの方向とは反対方向の第2スキャンと、からなるスキャンを行わせる。記録再生制御部は、第1スキャンの際に、記録モードに切り替えて、第1光源から第1照射光を出射させ、データを、記録層に第1スキャンの軌跡に沿って記録する。位相制御部は、第1スキャンの軌跡が第2スキャンの軌跡より長い軌跡で光スポットにスキャンを行わせるように、光偏向器または回転機構を制御する。
図1は、実施の形態1に係る光ディスク記録再生装置の概略構成図。 図2は、実施の形態1の光ディスクの断面図。 図3は、実施の形態1の光ディスクのデータトラックの説明図。 図4は、実施の形態1のデータトラック列の形態の概略図。 図5は、実施の形態1のトラッキングガイド層の構造図。 図6は、実施の形態1の光ディスク記録再生装置における光学機構を主体的に示した図である。 図7は、実施の形態1の光偏向器の概略構造図。 図8は、実施の形態1のシステムコントローラのブロック図。 図9は、実施の形態1のビームスポットのスキャン軌跡を示す図。 図10は、実施の形態1のデータ記録処理のフローチャート。 図11は、実施の形態1のデータ記録処理のフローチャート。 図12は、実施の形態1のデータ再生処理のフローチャート。 図13は、実施の形態1のデータ再生処理のフローチャート。 図14は、実施の形態1の変形例のビームスポットのスキャン軌跡と周期信号との関係図。
以下に、図面を参照して実施の形態に係る光情報記録再生装置および方法について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る光ディスク記録再生装置の概略構成が示されている。この図1に示される光ディスク記録再生装置においては、光記録媒体としての光ディスク15がスピンドルモータを備えた回転機構、即ち、回転駆動部(図示せず)によって矢印Rで示すように回転される。この光ディスク15には、記録及び再生光学系から光ビーム、即ち、レーザビームが収束されて記録用或いは再生用のビームスポットが形成される。ここで、レーザビーム(第1照射光)は、レーザーダイオードLDである記録再生用光源で発生され、このレーザビームが光偏向器9を介して対物レンズ12に導かれ、この対物レンズ12によって光ディスク15上に収束されて光ディスク15上にビームスポットを形成している。光ディスク15が回転され、レーザビームが光偏向器9によって光ディスク15の半径方向に偏向されていることから、光ディスク15上の領域は、光ディスク15の半径方向に沿ってビームスポットでスキャンされ、この半径方向のスキャンを伴いながら円周方向に沿ってビームスポットでトレースされている。その結果、光ディスク15上の領域は、ビームスポットによってスキャンされて、周期的な波形を有するスキャニング軌跡が描かれることとなる。なお、光偏向器9の詳細については後述する。
次に、光ディスク15について説明する。図2は、実施の形態1の光ディスク15の断面の一部を示す図である。本実施の形態の光ディスク15は、図2に示すように、透明基板1上に、記録層2と、トラッキングガイド層3がこの順に積層された構造となっている。
記録層2は、データを担うマークが記録される層である。トラッキングガイド層3は、後述するトラッキング制御や位相制御の際に用いるランドグルーブ構造のトラックが形成されている層である。トラッキングガイド層3のトラックには、ビームスポットのスキャンの位相制御で用いる周期信号(ピット)が記録されている。トラッキングガイド層3の詳細については後述する。
なお、光ディスク15は、図2に示す構造に限定されるものではなく、例えば、記録層2を複数設けることで多層構造にすることもできる。また、記録層2自体にランドグルーブ構造のトラックを形成する方式を採用してもよい。記録層2を多層構造にする場合には、記録層2自体にランドグルーブ構造のトラックを形成する方式を採用することにより、製造コストを低減することができるという利点がある。
図3は、光ディスク15のデータトラックを説明するための図である。本実施の形態の光ディスク15では、図3に示すように、トラックがスパイラル状に形成される。なお、これは一例であり、光ディスク15にトラックを同心円状に形成してもよい。
本実施の形態では、光ディスク15の内周から外周に向かい、また、外周から内周に向かうような往復のスキャンでデータトラック列18の領域がスキャンされる。そして、この往復のスキャン中の一方向の第1スキャンのみで、データトラックが形成されてデータトラック19がデータトラック列18内で周方向Rに沿って互いに並列して配列されるように形成される。ここで、データトラック列とは、光ディスク15の回転方向とほぼ垂直方向へスキャンしながら光ディスク15の回転方向に進行する大きなデータトラックを意味する。
図4は、実施の形態1に係る光記録方法が適用されたシステムにおける記録ビットで構成されるデータトラック列18の形態(フォーマット)が概略的に示されている。この図4には、矢印Rの方向に沿って回転される光ディスク15上の領域の一部が矩形状に抜き出して示されている。半径方向の矩形状の領域は、この矢印Rで示される周方向に対して直交される半径方向に沿って、複数のデータトラック列18に区分され、データトラック列18がスパイラル状に矢印Rで示される周方向に延出されるように複数のデータトラック列18がスパイラル状に配列されている。即ち、光ディスク15は、光ディスク15の回転中心を略中心とするスパイラル状に配置されているトラック列を備えている。
図4には、レーザビームが対物レンズ12によって収束されて形成されるビームスポット420が示されている。レーザビームは、光偏向器9によってスキャン方向412にデータトラック列18で定められる領域内で偏向されている。従って、このビームスポット420は、記録モード時には、このデータトラック列18内にピット列或いはマーク列でデータトラック19を形成している。このデータトラック19を形成するピット或いはマークは、以下の説明においては、単にデータピット416と称し、マーク長等でデータが光ディスク15の記録層2に記録される。
実施の形態1では、図4に示すように、光ディスク15の内周から外周に向かう第1スキャン422と外周から内周に向かうよう第2スキャン424の往復のスキャンでデータトラック列18の領域がスキャンされている。そして、この往復のスキャン中の一方向の第1スキャン422のみで、データトラックが形成されてデータトラック19がデータトラック列18内で周方向Rに沿って互いに並列して配列されるように形成される。
より詳細には、往復のスキャン中の第1スキャン422では、後述するシステムコントローラ11の記録再生制御部803により、レーザビームが記録強度に切り替えられて記録モードとされ、この記録モードで、この記録用のレーザビームが記録データで変調され、このレーザビームがデータトラック列18内で光ディスク15の内周から外周方向或いは外周から内周方向に偏向される。従って、記録用のレーザビームは、例えば、マーク長変調記録方式(PWM記録方式)においては、光ディスク15の記録層2にデータピットを記録データに応じたマーク長を有するように形成される。
往復のスキャン中の反対方向の第2スキャン424では、システムコントローラ11の記録再生制御部803により、レーザビームの強度が減衰されて非記録モードとされて光ディスクの内周から外周方向或いは外周から内周方向に偏向される。従って、光ディスク15の記録層2には、データピット416が形成されない。その結果として、図4に示すようにデータピットが略直線的に配列されてデータトラック列18が形成され、このデータトラック列18が並列して周方向に沿って配列されることとなる。
そして、本実施の形態では、図4に示すように、記録モードで行われる第1スキャンの軌跡の長さが、非記録モード行われる第2スキャンの軌跡の長さより長くなっている。これにより、光源の変調帯域の上限を向上させることなく、レーザビームを半径方向に振動させて、光ディスク15の記録再生速度を向上させることが可能となっている。かかる点の詳細については後述する。
再生モード時には、システムコントローラ11の記録再生制御部803により再生光強度に強度変更された再生モードのレーザビームが光ディスク15のデータトラック19内に向けられ、この再生用のレーザビームが偏向されてデータトラック19がスキャンされ、このデータトラック19のデータピット416で変調されたレーザビームが検出光学系に戻されてデータが再現される。この再生モードにおいても、往復のスキャンにおける一方向の第1スキャン422でのみデータピットがスキャンされてデータが再生され、往復のスキャンにおける他方向の第2スキャン424では、データピットがスキャンされず、データが再生されない。
ここで、データトラックとは、記録ビットがシーケンシャルに記録されている一連の記録ビットの連なり(記録ビットのシーケンス或いは記録ビットの列)を意味している。即ち、従来の光ディスク記録システムにおいて、一般的に使用されているパルス幅変調記録(PWM記録)を一例として説明すると、2T、3T、4T、5Tといった複数の長さの異なる記録マークの連なり(配列)が続いて形成され、その連なり(配列)方向に符号化等の処理が行なわれ、再生される情報がその連なり(シーケンス)方向にシーケンシャルな関連性を持っている1次元的なビットの連続(シーケンス)をデータトラックと称している。
このようにデータトラックをスキャン方向に形成することにより、データの記録/再生は、データトラックに沿った1次元的なシーケンシャル・アクセスによって実施することが可能となる。従って、再生された信号自体は、従来の光ディスクからの再生信号と同様の連続性を有し、従来用いられてきた光ディスク技術を利用することができる。特に、読み取りシグナルからデータ列を再構成するといった特別で、しかも、複雑な仕組みも必要とされることがない。またデータトラックに沿ってスキャンを行なうために、読み込み/書き込み時の絶対位置精度には余裕が出てくるため、不必要に高精度なサンプリングを行なう必要がなく、実現が容易となる。
また、本実施の形態に係る記録/再生方式は、複数のトラックを同時に読む方法ではなく、1つのレーザビームで1本のデータトラックを高速に読み/書きする方法に相当する方式であることから、複数の隣接したトラックに書き込まれたデータをほぼ同時に読見込むような方式とは異なり、読み込む必要のないデータを読み込む無駄を極力省くことが可能になる。その結果、書き込み/読出し速度を十分に向上させることが可能になる。また、書き込み時に、無駄な読み込みが極力なくなるように複雑な書き込み位置のマッピング等を行なう必要もないためシステムがシンプルで信頼性の高いものとなる。
更に、PWM記録を用いるシステムにあっては、スキャン方向にデータトラックがあるため、従来のシステムと同様な方法によって2T,3T,4Tのようなビット長がコントロールされて書き込み/読出しが可能で、新たな書き込み/読出しスキームの開発が不要であり、従来技術の応用で、データの書き込み/読出しを実現することができる。また、この実施の形態に係るシステムでは、データの書き込み/読出しの為に、特別なタイミングコントロールが必要なく、データの高密度化記録に好適している。
このように本実施の形態においては、スキャン方向に沿ってデータトラック19、即ち、データ・ビット416の配列が形成されている。従って、本実施の形態に係る記録再生方法では、比較例としての複数のデータトラックを横断的に並列して読み込む方法とは異なり、1本のデータトラックに沿って書き込み/読出しが次々に実施されることとなる。従って、本実施の形態では、高速且つ確実なデータの書き込み及び読み出しを実現することができる。
また、実施の形態1に係る記録再生方法によれば、読み出した再生信号をそのまま時系列で処理することから、再生信号処理が単純で、処理回路の負担を軽減することができる。
更に、レーザビームのスキャン方向にデータトラックが形成されているため、複数の並列トラックをスキャンするときのような、ナイキストの折り返し効果によるサンプリング周波数の下限に関する制限がない。従って、光スキャナとしては必要以上に高い動作周波数が要求されない利点がある。
光ディスクの書き込み/読み取り速度としてブルーレイディスク(BD)における60倍速程度(2Gbps)を実現する場合に、光偏向器9としては、10MHz〜200MHz程度の周波数でレーザビームをスキャンすることができる性能が必要とされる。しかし、現在、世の中に存在するような光偏向器9では、このような高周波数動作を実現することは容易ではなく、光偏向器9は、できる限り低周波で動作することが望ましい。本実施の形態にでは、このような要請に対応することができ、より安価で、安定性のよい高速光ディスク装置を提供することができる。
このように、本実施の形態によれば、従来の光ディスク・システム開発で培われてきた技術資産を最大限に利用しながら、従来の10倍以上の高速化を実現することができ、安価で安定した高速な記録再生が可能な高速光ディスク記録システムを提供することができる。
尚、図4に示すように、光ディスク15をスキャンする際に1方向のスキャン422を行なうときのみに書き込み/読出しを行い、他方の戻り方向のスキャン424の時には書き込み/読出しを行なわないようにすることで各データトラックを略平行にすることができ、データトラック間を十分につめる事が可能になるため、記録密度を十分高くすることができる。
次に、光ディスク15のトラッキングガイド層3の詳細について説明する。図5は、トラッキングガイド層3の構造を示す図である。図5(a)は、トラッキングガイド層3を光ディスク15の上面側からみた図であり、図5(b)は、トラッキングガイド層3を斜め上方から見た図である。
図5(b)に示すように、トラッキングガイド層3は、ランド部51とグルーブ部52とからなるランドグルーブ構造で形成されている。トラッキングガイド層3のランド部51のトラックは、図3におけるデータトラック列18の経路に従って(データトラック列18に対応して)、スパイラル状に形成されている。すなわち、記録層2のデータトラック列のトラック間隔と同一間隔でランド部51が形成されている。これによって、一周ごとにトラック列の重複をさけることができ効率的な記録位再生が可能となる。
なお、光ディスク15上にデータトラック列が同心円状に形成されている場合には、トラッキングガイド層3のランド部51のトラックもデータトラック列にあわせて同心円状に形成する。
そして、図5(a),(b)に示すように、このランド部51に、周期信号としてのピット20が形成されている。このピット20、すなわち周期信号は、記録層2に対するビームスポットのスキャンの周期と同一の距離間隔で形成されている。ここで、トラッキングガイド層3のピット20が、サーボ用光源13からのサーボ用レーザビーム17で検出されることにより、周期信号が得られる。このため、以下、ピット20を「周期信号」と呼ぶ。
次に、本実施の形態の光ディスク記録再生装置における光学系について説明する。図6は、実施の形態1の光ディスク記録再生装置における光学機構を主体的に示した図である。
サーボ用光源13からは、第2照射光としてのサーボ用レーザビーム17が出射する。このサーボ用レーザビーム17は、記録層2の材料の光学特性を変化させない波長のレーザを用いることが好ましい。
サーボ用光源13から出射したサーボ用レーザビーム17は、偏光ビームスプリッタ5c、波長板6bを透過して、レンズ7eにより平行光束となり、偏光ビームスプリッタ5bに入射する。そして、サーボ用レーザビーム17は、偏光ビームスプリッタ5bで反射して対物レンズ12より光ディスク15のトラッキングガイド層3に集光する。
トラッキングガイド層3で反射したサーボ用レーザビーム17の反射光は、サーボ用レーザビーム17の逆の光路で偏光ビームスプリッタ5cに入射する。そして、サーボ用レーザビーム17の反射光は、偏光ビームスプリッタ5cで反射してサーボ用受光部14で受光される。
サーボ用受光部14は、フォトダイオード等の受光素子を備え、その受光素子により受光した反射光を電気信号に変換してシステムコントローラ11に送出される。そして、このサーボ用レーザビーム17の反射光の電気信号によりトラッキング制御や位相制御がシステムコントローラ11で行われ、これに基づいてデータ記録および再生が行われる。
光ディスク15の記録層2へのデータの記録時においては、記録再生用光源4から記録モードの強度変更された第1照射光としてのレーザビーム16が出射される。このレーザビーム16は、偏光ビームスプリッタ5aを透過し、波長板6を通過した後、レンズ7a,7bおよび絞り8でビーム径が調整され、レンズ7cにより、音響光学素子や電気光学素子などの光偏向器9に入射する。
光偏向器9から出射したレーザビーム16は、レンズ7d、偏光ビームスプリッタ5bを透過し、対物レンズ12により、光ディスク15の記録層2に集光してビームスポットを形成し、データが記録される。
ここで、光偏向器9は、システムコントローラ11の位相制御部(後述)からの制御信号により電圧源50で印加される電圧や電流が制御され、これによりレーザビーム16の照射角度、位置が微少に変化する。これにより、レーザビーム16は、光ディスク15の半径方向に偏向して微少に振動する。この振動の結果、光ディスク15の記録層2に集光したビームスポットは、光ディスク15の回転方向と異なる第1方向のスキャンと第1方向と異なる第2方向のスキャンとを交互に行う。これにより、記録層2に集光したビームスポットは、第1方向のスキャンによる第1スキャン軌跡と第2方向のスキャンによる第2スキャン軌跡を描くことになる。
このような記録再生システムでは、現状で最も高速の記録及び再生が可能とされているブルーレイディスク(BD)の為の記録再生装置に比して10倍以上の高速(1〜10Gbpsのデータ転送速度)の書き込み或いは読み込み速度で、光ディスク15にデータが書き込まれ、或いは、光ディスクからデータが読み出される。
ここで、光偏向器9の詳細について説明する。光偏向器9は、一例として、レーザー光を200MHz〜1GHzの周波数で、光軸を中心に±1°の角度範囲に偏向している。また、対物レンズ12については、0.3mm程の焦点距離を有し、レーザー光を直径10μmのスポットに収束している。従って、周期的な波形を描くビームスポットが光ディスク15上に形成されている数十のトラックを僅かな時間差(略同時とみなすことができる程の時間差)で光ディスク15上の記録層2をスキャンしている。
光偏向器9としては、数MHz以上で光をスキャンできる性能が必要であるため、電気光学素子(EOスキャナ)若しくは音響光学素子(AOスキャナ)を用いることが望ましいとされている。また、場合によっては、光偏向器9としてMEMSスキャナを用いることもできる。
図7は、本実施の形態の光偏向器9の概略構造を示す図である。本実施の形態においては、光偏向器9として、図7(a)及び(b)に示した導波路型EOスキャナを用いている。この導波路型EOスキャナによって、高速でレーザビームをスキャンすることができる。図7(b)に示すように、このEOスキャナで構成された光偏向器9では、導電性基板60上に電気光学材料で作られたクラッド61、コア62及びクラッド63から構成された積層構造66が載置され、更に、クラッド63上に図7(a)に示すようなパターンを有する電極64が形成されている。ここで、コア62は、好ましくは、LiNbO3:Mgで作られてシングルモードの光導波路に構成される。また、クラッド61及びクラッド63は、このLiNbO3:Mg等の材料で定まる屈折率に応じて適切な材料が選定される。導電性単結晶基板60及び電極64には、端子65−1,65−2が接続され、システムコントローラ11からの制御信号により電圧源50(図6参照)からスキャン周期に対応するある周期で変動される交流電圧が印加されている。レーザビームは、矢印68で示すように積層構造66の一方の端面から入射されて他方の端面から射出される。
電極64は、図7(a)に示すように3角形のプリズム型の複数の電極パターンが符号68で示すレーザビームの進行方向68に沿って行列、例えば、3行7列で配列されて形成されている。この電極64と導電性単結晶基板60との間に電圧が印可されると、印可された電圧に応じて積層構造66のコア62内に屈折率変化が生じて電極パターンに応じてコア62内にレーザビームの進行方向68に沿って実質的なプリズムの連続配列が生じる。従って、その内を進行するレーザビームは、屈折率が変化される各プリズム体のプリズム面で屈折されてその進行方向が偏向される。従って、電極64と導電性単結晶基板60との間に電圧が印可されていない時のレーザビームの進行方向を基準とすると、電極64と導電性単結晶基板60との間に電圧に応じて偏向されて積層構造66の他端面から射出される。電極64と導電性単結晶基板60との間の印加電圧が大きくなると、偏向角が増大され、電極64と導電性単結晶基板60との間の印加電圧が減少されると、同様に偏向角が減少される。その結果、電極64と導電性単結晶基板60との間の印加電圧の周期的な変化に応じて、レーザビームがある角度を伴って偏向され、積層構造66の他端面からある周期で偏向されるレーザビームが射出される。
光偏向器9を高速で動作させるためには、光偏向器9を構成する素子のサイズをできるだけ小さくすることが望ましい。一例として、積層構造66の全高Hが20μm以下に形成され、スキャナ素子の長手方向(進行方向68に相当する。)に沿った長さLが500μm、幅Wが170μmのサイズで構成され、電極64と導電性単結晶基板60との間に印加する電圧は、レーザビームが積層構造66の他端面で17.5μmの偏向幅Dwが得られるように設定される。
図6に戻り、光ディスク15の記録層2に記録されたデータの再生時においては、記録再生用光源4から再生モードに強度変更されたレーザビーム16が出射され、データ記録時と同様の光路で光ディスク15の記録層2に集光する。そして、記録層2からのレーザビーム16の反射光は、レーザビーム16の光路と逆の光路を進行して、偏光ビームスプリッタ5aで反射し、再生用受光部10で受光される。再生用受光部10は、フォトダイオード等の受光素子を備え、その受光素子で受光した反射光が電気信号に変換してシステムコントローラ11に送出され、再生処理が行われる。
ここで、光ディスク15は、回転駆動部40により、回転方向に回転駆動される。この回転駆動部40は、システムコントローラ11からの指令により指定された回転速度で光ディスク15を回転させる。
また、アクチュエータ30は、駆動部として機能し、トラッキング制御の際に、システムコントローラ11からの指令により対物レンズ12を微少移動する。なお、トラッキング制御においては、対物レンズ12を移動する代わりに、光ディスク15を移動するように構成してもよい。
次に、システムコントローラ11の詳細について説明する。図8は、本実施の形態のシステムコントローラ11の機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態のシステムコントローラ11は、図8に示すように、トラッキング制御部801と、位相制御部802と、記録再生制御部803とを主に備えている。
トラッキング制御部801は、記録再生用光源4からのレーザビーム16の光ディスク15の記録層2へのデータトラック列へのフォーカス制御やデータトラック列のトラッキング制御を行う。ここで、本実施の形態のフォーカシング制御やトラッキング制御は、公知の手法で行われる。
例えば、本実施の形態のフォーカシング制御としては非点収差法やスポットサイズ法などの公知の手法を用いることができる。また、本実施の形態のトラッキング制御としては、位相差法、プッシュプル法、3ビーム法などの公知の手法を用いることができる。ただし、各制御の手法はこれらに限定されるものではない。
位相制御部802は、サーボ用受光部14で受光したサーボ用レーザビーム17の反射光からピット20による周期信号が検出された場合に、この周期信号に基づいて、光偏向器9および/または回転駆動部40を制御して、レーザビーム16を偏向させて光ディスク15の半径方向に、周期信号に基づく周期で振動させることにより、レーザビーム16のビームスポットに、記録層2の上で、光ディスク15の内周側から外周側への第1方向に沿った第1スキャンと第1方向とは反対方向である外周側から内周側への第2方向に沿った第2スキャンとからなるスキャンを行わせる。
より具体的には、位相制御部802は、サーボ用レーザビーム17の反射光から周期信号が検出されるごとに、前回検出された周期信号から、周期信号の記録間隔を求め、この記録間隔を周期信号の一周期として、当該周期信号の周期が、ビームスポットのスキャンの周期と同一周期、またはスキャンの周期の整数倍の周期となるように、光偏向器9によるレーザビーム16の周期的な振動、および回転駆動部40による光ディスク15の回転速度を制御する。ここで、位相制御部802は、電圧源50に対して制御信号を送信することより、電圧源50が当該制御信号に応じた電圧を光偏向器9に印加することにより、光偏向器9に対する制御が行われる。
ここで、位相制御部802が、検出した周期信号の記録間隔を周波数(例えば、100MHz等)として検出し、この周波数に相当するスキャン周期でレーザビーム16が振動するように、電圧源50に制御信号を送出し、かつ回転駆動部40に回転速度指令を送出して、光偏向器9および回転駆動部40を制御することができる。
また、位相制御部802は、データ記録時およびデータ再生時の双方において、第1スキャンの軌跡が第2スキャンの軌跡より長い軌跡でビームスポットにスキャンを行わせるように、光偏向器9および/または回転駆動部40を制御する。
より具体的には、位相制御部802は、レーザビーム16のビームスポットの記録層2でのスキャンを第2方向から第1方向へ切り替えて第1スキャンを行う際に、レーザビーム16を第2スキャンの速度より遅い速度で振動させる制御信号を電圧源50に送出して、光偏向器9を制御する。また、位相制御部802は、レーザビーム16のビームスポットの記録層2でのスキャンを第2方向から第1方向へ切り替えて第1スキャンを行う際に、光ディスク15の回転速度を、第2スキャンの際の回転速度より遅い回転速度にする指令を回転駆動部40に送出する。
記録再生制御部803は、記録再生用光源4に対し、出射させるレーザビーム16の強度の切り替えを行う。すなわち、記録再生制御部803は、モードを、記録強度でレーザビーム16を出射させる記録モード、当該記録モードより減衰した強度でレーザビーム16を出射させる非記録モード、再生強度でレーザビーム16を出射させる再生モードの間で切り替える制御を行う。
記録再生制御部803は、レーザビーム16の記録層2上のビームスポットの第1スキャン(第1方向へのスキャン)において、記録再生用光源4に対し記録モードに切り替える旨の制御信号を送出し、記録再生用光源4は、この制御信号に従ってモードを記録モードに切替えてレーザビームを出射し、データを、記録層2に第1スキャンの軌跡に沿って記録する。
また、記録再生制御部803は、第1スキャンにおいて、記録再生用光源4に対し再生モードに切り替える旨の制御信号を送出し、記録再生用光源4は、この制御信号に従ってモードを再生モードに切り替えてレーザビーム16を出射し、再生用受光部10からのレーザビーム16の反射光に基づいて、記録層2の第1スキャンの軌跡に沿って記録されたデータを再生する。
ここで、本実施の形態の位相制御部802により、ビームスポットの第1スキャンの軌跡が第2スキャンの軌跡より長い軌跡でビームスポットにスキャンを行う点につき詳細に説明する。図9は、本実施の形態のビームスポットのスキャン軌跡を示す図である。図9では、距離Aの領域と距離Bの領域の関係において、上段がA=Bの場合のスキャン軌跡、下段がA>Bの場合のスキャン軌跡を示している。図9において、いずれのスキャン軌跡も、横軸が光ディスク15の回転方向を示しており、縦軸が光ディスク15の記録層2の半径方向を示している。図9において、黒丸が記録されるピットを示している。
距離Aの領域は、記録モードのビームスポットでデータ記録を行ったり、再生モードでデータ再生を行ったりする第1スキャンの軌跡の領域である。距離Bの領域は、非記録モードでビームスポットを移動してデータの記録を行わなかったり、再生を行わない第2スキャンの軌跡の領域である。そして、図9に示すように、光ディスク15全体に亘って、距離Aの領域と距離Bの領域が交互に形成される。
図9に示す下段のA>Bの場合のスキャン軌跡が本実施の形態で行われるスキャン軌跡である。ここで、図9に示すように、A=Bの場合(上段)とA>Bの場合(下段)を比較すると、第1スキャンにおいて距離Aの領域で記録されるピットの数(情報量)は両者で同じである。また、この時、全体として、記録再生速度は同一である。
しかしながら、図9に示すように、第1スキャン軌跡の距離が第2スキャン軌跡の距離より長いため、第1スキャンにおけるデータピットの記録間隔はA=Bの場合の第1スキャンにおけるピットの記録間隔よりも平均して長くなる。その結果、記録再生用光源4によるレーザビームの変調の負荷はA=Bの場合によりも軽減され、記録再生用光源4の変調速度は小さくて済む。このため、本実施の形態では、記録再生速度を低下させることなく、記録再生用光源4の変調の負担を軽減することができる。言い換えれば、本実施の形態では、データの記録密度を維持しながら、レーザビームの変調速度(変調帯域)を増加させなくても、データの記録再生速度を向上させることが可能となっている。
ただし、この場合において、距離Bの領域においてより高速にビームスポットをスキャンさせる必要がある。光ディスク15の記録再生速度として、ブルーレイディスク(BD)における60倍速程度(BD1倍速36Mbpsとすると2Gbps程度)を実現する場合に、A=Bの時、光偏向器9としては、10MHz〜200MHz程度(スキャン幅に依存)の周波数でレーザビーム16を振動することができる性能が必要とされる。記録再生用光源4である半導体レーザは、2GHz程度の変調が必要である。一方、例えば、A/B=3の場合、半導体レーザの変調速度は1/3程度の667MHz程度で済むことになる。この程度であれば、緩和振動法などで十分対応可能となる。ただし、光偏向器9にはさらに負荷がかかることになるが、光偏向器9として導波路型電気光学光偏向器を用いることにより対応することが可能となる。
また、本実施の形態の記録再生制御部803は、ビームスポットが第1スキャンから第2スキャンに切り替わる位置の第1スキャン軌跡側の近傍、および第2スキャンから第1スキャンへ切り替わる位置の第1スキャン軌跡側の近傍で、データの記録を行わない制御を行っている。
光偏向器9の特性として、第1スキャンと第2スキャンの切り替え位置の近傍(折り返し点近傍)では、スキャンの速度が著しく低下する場合が多いため、または、切り替え位置付近での第1スキャン(あるいは第2スキャン)の往路と、切り替え位置付近での第2スキャン(あるいは第1スキャン)の復路でいずれもデータを記録する場合には、レーザビームが干渉してしまう。このため、本実施の形態では、このような位置では、第1スキャン軌跡の中央位置とは異なる記録ストラテジーを用い、データ記録再生を行わないこととしている。以下詳細につき説明する。
光ディスク15の回転速度をV、スキャン距離の光ディスク15の半径方向成分をL1、記録層2でのビームスポット半径をR1、スキャン速度の光ディスク回転方向成分をvとすると、第1スキャンと第2スキャンの切り替え位置(折り返し点)から、以下の(1)式に示す距離X以内である場合に、切り替え位置付近での往路と復路でいずれもデータを記録すると、レーザビームが干渉してしまう。
Figure 2013206520
このため、記録再生制御部803は、スキャン距離の光ディスク15の半径方向成分L1、ビームスポット半径R1を予め求めておき、かつ光ディスク15の回転速度V、スキャン速度の光ディスク回転方向成分vを逐次算出する。そして、記録再生制御部803は、ビームスポットが第2スキャンから第1スキャンに切り替わった位置(折り返し点)からのビームスポットの位置を逐次算出し、ビームスポットが(1)式で示す距離Xの位置まで移動するまでは、記録再生用光源4のレーザビームの強度を非記録モードにしたままにして、データの記録を行わない。そして、記録再生制御部803は、レーザビームが第2スキャンから第1スキャンに切り替わった位置(折り返し点)から距離Xの位置に達したときに、記録再生用光源4のレーザビームの強度を記録モードに切り替えて、データの記録を行う。
また、記録再生制御部803は、レーザビームが第2スキャンから第1スキャンに切り替わった位置からのビームスポットの位置を逐次算出し、ビームスポットが距離(L1−X)の位置に達したときに、記録再生用光源4のレーザビームの強度を非記録モードに切り替えて、データの記録を停止する。
ここで、記録再生速度は、距離Aの領域と距離Bの領域を合わせた領域において、どのくらいのビットを記録できるかにより定める。一方、記録再生用光源4である半導体レーザの変調速度は、距離Aの領域において、どのくらいのビットを記録するのかで定まる(回転速度一定と仮定する)。
次に、以上のように構成された本実施の形態の光ディスク記録再生装置によるデータ記録処理について説明する。図10、図11は、実施の形態1のデータ記録処理の手順を示すフローチャートである。
まず、トラッキング制御部801は、サーボ用光源13からサーボ用レーザビーム17を出射させ、これにより、サーボ用レーザビーム17は光ディスク15のトラッキングガイド層3に集光する(ステップS11)。
次に、トラッキングガイド層3から反射されたサーボ用レーザビーム17の反射光をサーボ用受光部14で受光し、トラッキング制御部801は、この受光した反射光から変換された電気信号を受信して、データトラック列に対するトラッキング制御を公知の手法で行う(ステップS12)。
次に、位相制御部802は、サーボ用レーザビーム17の反射光から周期信号を検出したか否かを判断する(ステップS13)。そして、周期信号が検出された場合には(ステップS13:Yes)、記録再生制御部803は、記録再生用光源4を非記録モードに切り替えて(ステップS14)、記録再生用光源4からレーザビーム16を出射させ、これにより光ディスク15の記録層2にレーザビーム16が集光してビームスポットを形成する(ステップS15)。
そして、位相制御部802は、検出した周期信号に基づいて、光偏向器9によるレーザビーム16の振動および回転駆動部40による光ディスク15の回転速度を制御する(ステップS16)。すなわち、上述したように、位相制御部802は、周期信号の記録間隔を求め、この記録間隔が、ビームスポットのスキャンの周期と同一となるように、光偏向器9によるレーザビーム16の周期的な振動、および回転駆動部40による光ディスク15の回転速度を制御する。これにより、位相制御部802は、記録すべきデータトラック列の周期および位相と、レーザビーム16のスキャンの周期および位相を一致させる。
次に、記録再生制御部803は、記録再生用光源4を記録モードに切り替えて、記録再生用光源4からレーザビーム16を出射させ、記録を開始する(ステップS17)。
そして、位相制御部802は、ビームスポットが現在、第1スキャン軌跡の中心位置に位置していることから、ビームスポットが、図9の下段における距離A/2だけ、すなわち第1スキャンから第2スキャンへの切り替え位置まで、第1方向に移動させてデータを記録するように、光偏向器9の振動と回転駆動部40の回転速度を制御しながら、記録再生制御部803により記録再生用光源4からレーザビームを出射させてデータを第1スキャン軌跡に沿って記録する(ステップS18)。
このとき、位相制御部802、記録再生制御部803は、光偏向器9の振動の速度、回転駆動部40による光ディスク15の回転速度からビームスポットの移動速度や移動距離を算出している。そして、記録再生制御部803は、ビームスポットが第2スキャンから第1スキャンへの切り替え位置から距離(L1−X)(Xは(1)式参照)に到達したか否かを判断する(ステップS19)。そして、まだ到達していなければ(ステップS19:No)、ステップS18で、位相制御部802は、ビームスポットが距離A/2だけ、第1方向に移動させてデータを記録するように、光偏向器9の振動と回転駆動部40の回転速度を制御する。
一方、ステップS19でビームスポットが第2スキャンから第1スキャンへの切り替え位置から距離(L1−X)の位置に到達した場合には(ステップS19:Yes)、データ記録の干渉を回避するため、記録再生制御部803は、記録モードから非記録モードへ切り替えて(ステップS20)、記録再生用光源4のレーザビームの強度を減衰させ、距離(L1−X)の位置から第2スキャンへの切り替え位置までは記録を行わないように制御する。
そして、位相制御部802は、第2スキャンへの切り替え位置まで、ビームスポットを第1方向に移動させるするように、光偏向器9の振動と回転駆動部40の回転速度を制御する(ステップS21)。そして、位相制御部802は、ビームスポットが第1スキャンから第2スキャンへの切り替え位置に到達したか否かを判断する(ステップS22)。そして、ビームスポットが第1スキャンから第2スキャンへの切り替え位置に到達していない場合には(ステップS22:No)、ステップS21の移動を繰り返す。
一方、ビームスポットが第1スキャンから第2スキャンへの切り替え位置に到達した場合には(ステップS22:Yes)、位相制御部802は、電圧源50への制御信号を送信することにより、光偏向器9に対して、ビームスポットの移動の方向の第2方向への切り替え指示する(ステップS23)。
次に、位相制御部802は、ビームスポットが、図9の下段における距離Bだけ、すなわち第2スキャンから第1スキャンへの切り替え位置まで、第2方向に移動させるように、光偏向器9の振動と回転駆動部40の回転速度を制御する(ステップS24)。
そして、位相制御部802は、ビームスポットが第1スキャンから第2スキャンへの切り替え位置に到達したか否かを判断する(ステップS25)。そして、ビームスポットが第2スキャンから第1スキャンへの切り替え位置に到達していない場合には(ステップS25:No)、ステップS24の移動を繰り返す。
一方、ビームスポットが第2スキャンから第1スキャンへの切り替え位置に到達した場合には(ステップS25:Yes)、位相制御部802は、電圧源50への制御信号を送信することにより、光偏向器9に対して、ビームスポットの移動の方向の第1方向への切り替え指示する(ステップS26)。ここで、データ記録の干渉を回避するため、記録再生制御部803は、記録再生用光源4を非記録モードの状態のままにして、データの記録は行わない。
次に、位相制御部802は、ビームスポットが、距離A/2だけ、すなわち第1スキャン軌跡の中心位置まで、第1方向に移動させるように、光偏向器9の振動と回転駆動部40の回転速度を制御する(ステップS27)。
そして、ビームスポットが第2スキャンから第1スキャンへの切り替え位置から距離X((1)式参照)の位置に到達したか否かを判断する(ステップS28)。そして、到達していない場合には(ステップS28:No)、ステップS27で移動を繰り返す。
一方、ビームスポットが第2スキャンから第1スキャンへの切り替え位置から距離Xの位置に到達した場合には(ステップS28:Yes)、記録再生制御部803は、記録再生用光源4を記録モードに切り替えて、記録を開始する(ステップS29)。
そして、位相制御部802は、ビームスポットが、距離A/2だけ、すなわち第1スキャン軌跡の中心位置まで、第1方向に移動させてデータを記録するように、光偏向器9の振動と回転駆動部40の回転速度を制御しながら、記録再生制御部803により記録再生用光源4からレーザビームを出射させてデータを第1スキャン軌跡に沿って記録する(ステップS30)。
このようなステップS13からS30までの処理は、所定の終了条件が満たさない間は(ステップS31:No)、繰り返し実行される。そして、終了条件が満たされた場合に(ステップS31:Yes)、処理を終了する。
また、ステップS13において、周期信号が検出されるたびに、ステップS14からS30までの処理が実行され、周期信号の周期がスキャンの周期と同一またはその整数倍となるように光偏向器9への制御信号が送出される。
これにより、レーザビーム16のビームスポットは、記録層2上で、第1スキャンの正しい軌跡および第2スキャンの正しい軌跡を描くことになり、かつ第1スキャンの際に、データが記録される。さらに第1スキャンの軌跡の距離が第2スキャンの軌跡の距離より長くなることになる。
次に、実施の形態1の光ディスク記録再生装置によるデータ再生処理について説明する。図12、図13は、実施の形態1のデータ再生処理の手順を示すフローチャートである。
まず、トラッキング制御部801は、サーボ用光源13からサーボ用レーザビーム17を出射させ、これにより、サーボ用レーザビーム17は光ディスク15のトラッキングガイド層3に集光する(ステップS51)。
次に、トラッキングガイド層3から反射されたサーボ用レーザビーム17の反射光をサーボ用受光部14で受光し、トラッキング制御部801は、この受光した反射光から変換された電気信号を受信して、データトラック列に対するトラッキング制御を公知の手法で行う(ステップS52)。
次に、位相制御部802は、サーボ用レーザビーム17の反射光から周期信号を検出したか否かを判断する(ステップS53)。そして、周期信号が検出された場合には(ステップS53:Yes)、記録再生制御部803は、記録再生用光源4を再生モードに切り替えて(ステップS54)、記録再生用光源4からレーザビーム16を出射させ、これにより光ディスク15の記録層2にレーザビーム16が集光してビームスポットを形成する(ステップS55)。
そして、位相制御部802は、検出した周期信号に基づいて、光偏向器9によるレーザビーム16の振動および回転駆動部40による光ディスク15の回転速度を制御する(ステップS56)。すなわち、上述したように、位相制御部802は、周期信号の記録間隔を求め、この記録間隔が、ビームスポットのスキャンの周期と同一となるように、光偏向器9によるレーザビーム16の周期的な振動、および回転駆動部40による光ディスク15の回転速度を制御する。これにより、位相制御部802は、記録すべきデータトラック列の周期および位相と、レーザビーム16のスキャンの周期および位相を一致させる。
次に、記録再生制御部803は、記録再生用光源4からレーザビーム16を出射させ、データの再生を開始する(ステップS17)。
そして、位相制御部802は、ビームスポットが現在、第1スキャン軌跡の中心位置に位置していることから、ビームスポットが、図9の下段における距離A/2だけ、すなわち第1スキャンから第2スキャンへの切り替え位置まで、第1方向に移動させてデータを再生するように、光偏向器9の振動と回転駆動部40の回転速度を制御しながら、記録再生制御部803により記録再生用光源4からレーザビームを出射させてデータを第1スキャン軌跡に沿って再生する(ステップS58)。
このとき、位相制御部802、記録再生制御部803は、光偏向器9の振動の速度、回転駆動部40による光ディスク15の回転速度からビームスポットの移動速度や移動距離を算出している。
そして、位相制御部802は、ビームスポットが第1スキャンから第2スキャンへの切り替え位置に到達したか否かを判断する(ステップS59)。そして、ビームスポットが第1スキャンから第2スキャンへの切り替え位置に到達していない場合には(ステップS59:No)、ステップS58の移動および再生を繰り返す。
一方、ビームスポットが第1スキャンから第2スキャンへの切り替え位置に到達した場合には(ステップS59:Yes)、位相制御部802は、電圧源50への制御信号を送信することにより、光偏向器9に対して、ビームスポットの移動の方向の第2方向への切り替え指示する(ステップS60)。
次に、位相制御部802は、ビームスポットが、図9の下段における距離Bだけ、すなわち第2スキャンから第1スキャンへの切り替え位置まで、第2方向に移動させるように、光偏向器9の振動と回転駆動部40の回転速度を制御する(ステップS61)。
そして、位相制御部802は、ビームスポットが第1スキャンから第2スキャンへの切り替え位置に到達したか否かを判断する(ステップS62)。そして、ビームスポットが第2スキャンから第1スキャンへの切り替え位置に到達していない場合には(ステップS62:No)、ステップS61の移動を繰り返す。
一方、ビームスポットが第2スキャンから第1スキャンへの切り替え位置に到達した場合には(ステップS62:Yes)、位相制御部802は、電圧源50への制御信号を送信することにより、光偏向器9に対して、ビームスポットの移動の方向の第1方向への切り替え指示する(ステップS63)。
次に、位相制御部802は、ビームスポットが、距離A/2だけ、すなわち第1スキャン軌跡の中心位置まで、第1方向に再生するように、光偏向器9の振動と回転駆動部40の回転速度を制御する(ステップS64)。
このようなステップS53からS64までの処理は、所定の終了条件が満たさない間は(ステップS65:No)、繰り返し実行される。そして、終了条件が満たされた場合に(ステップS65:Yes)、処理を終了する。
また、ステップS53において、周期信号が検出されるたびに、ステップS53からS64までの処理が実行され、周期信号の周期がスキャンの周期と同一またはその整数倍となるように光偏向器9への制御信号が送出される。
これにより、レーザビーム16のビームスポットは、記録層2上で、第1スキャンの正しい軌跡および第2スキャンの正しい軌跡を描くことになり、かつ第1スキャンの軌跡上に記録されたデータが再生されることになる。さらに第1スキャンの軌跡の距離が第2スキャンの軌跡の距離より長くなることになる。
このように本実施の形態では、位相制御部802によって、光偏向器9および回転駆動部40を制御して、レーザビーム16を偏向させて光ディスク15の半径方向に、周期情報に基づく周期で振動させることにより、レーザビーム16のビームスポットに、記録層2の上で、第1スキャンと第2スキャンとからなるスキャンを行わせる。そして、本実施の形態では、記録再生制御部803によって、レーザビーム16の記録層2上のビームスポットの第1スキャンの際に、記録モードに切り替えて記録再生用光源4からレーザビームを出射させ、データを、記録層2に第1スキャンの軌跡に沿って記録する一方、第2スキャンではデータの記録を行わない。そして、位相制御部802は、第1スキャンの軌跡の長さが第2スキャンの軌跡の距離より長くなるように、光偏光器9および回転駆動部40を制御する。このため、本実施の形態では、第1スキャンにおけるピットの記録間隔は第1スキャン軌跡の距離が第2スキャン軌跡の距離が等しい場合に比べて、平均して長くなり、記録再生用光源4によるレーザビームの変調の負荷が軽減され、記録再生用光源4の変調速度は小さくて済む。このため、本実施の形態では、データの記録密度を維持しながら、レーザビームの変調速度(変調帯域)を増加させなくても、データの記録再生速度を向上させることができる。
また、本実施の形態では、記録再生制御部803は、ビームスポットが第1スキャンから第2スキャンに切り替わる位置の第1スキャン軌跡側の近傍、および第2スキャンから第1スキャンへ切り替わる位置の第1スキャン軌跡側の近傍で、データの記録を行わない制御を行っているので、当該近傍でのレーザビームの干渉を回避することができる。
(変形例)
実施の形態1では、位相制御部802で、ビームスポットのスキャンの一周期ごとに、光ディスク15のトラッキングガイド層3の周期信号を検出して、光偏向器9および回転駆動部40を制御して第1スキャン軌跡の距離を第2スキャン軌跡の距離より長くなるように制御しているが、かかる制御は、これに限定されるものではない。
例えば、トラッキングガイド層3に、周期信号を、第1スキャン軌跡と第2スキャン軌跡の各距離に応じた記録間隔で交互に記録しておき、当該周期信号を検出するごとに、第1スキャンと第2スキャンとを切り替える制御を位相制御部802で行うように構成してもよい。
図14は、実施の形態1の変形例におけるビームスポットのスキャン軌跡と周期信号との関係を示す図である。図14において、第1スキャンに相当する周期信号の記録間隔を距離A、第2スキャンに相当する周期信号の記録間隔を距離Bとし、A>Bとしている。
このように周期信号をトラッキングガイド層3に記録しておくことにより、周期信号を検出した時点で、第1スキャンと第2スキャンとを切り替えればよいので、第1スキャン軌跡の距離を第2スキャン軌跡の距離より長くする制御を容易に実現することができる。
上述の実施の形態では、記録再生制御部803が、光ディスク15の内周側から外周側への方向の第1スキャンでデータを記録する制御を行い、光ディスク15の外周側から内周側への方向の第2スキャンでデータを記録しない制御を行うように構成したが、この逆の構成でもよい。すなわち、光ディスク15の外周側から内周側への方向の第2スキャンでデータを記録する制御を行い、光ディスク15の内周側から外周側への方向の第1スキャンでデータを記録しない制御を行うように記録再生制御部803を構成することもできる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 透明基板
2 記録層
3 トラッキングガイド層
4 記録再生用光源
5a,5b,5c 偏光ビームスプリッタ
7a,7b,7c,7d,7e レンズ
9 光偏向器
11 システムコントローラ
12 対物レンズ
13 サーボ用光源
14 サーボ用受光部
15 光ディスク
16 レーザビーム
17 サーボ用レーザビーム
18 データトラック列
19 データトラック
20 ピット
30 アクチュエータ
40 回転駆動部
50 電圧源
51 ランド部
52 グルーブ部
60 導電性基板
61 クラッド
64 電極
65−1,65−2 端子
66 積層構造
801 トラッキング制御部
802 位相制御部
803 記録再生制御部

Claims (6)

  1. 記録層を有する光記録媒体を回転させる回転機構と、
    第1照射光を出射する第1光源と、
    前記第1光源から出射した前記第1照射光を前記記録層に集光させて光スポットを形成させる光学機構と、
    前記第1光源から出射される前記第1照射光を、前記光記録媒体の半径方向に沿って偏向させる光偏向器と、
    前記光偏向器または前記回転機構を制御して、前記第1照射光を偏向させて前記光記録媒体の半径方向に振動させることで、前記光スポットに、前記記録層の上で、前記光記録媒体の内周側から外周側への方向、または前記外周側から前記内周側への方向の第1スキャンと、前記第1スキャンの方向とは反対方向の第2スキャンと、からなるスキャンを行わせる位相制御部と、
    前記第1スキャンの際に、記録モードに切り替えて前記第1光源から前記第1照射光を出射させ、データを、前記記録層に前記第1スキャンの軌跡に沿って記録する記録再生制御部と、を備え、
    前記位相制御部は、前記第1スキャンの軌跡が前記第2スキャンの軌跡より長い軌跡で前記光スポットに前記スキャンを行わせるように、前記光偏向器または前記回転機構を制御すること、
    を特徴とする光情報記録再生装置。
  2. 前記記録層からの前記第1照射光の反射光を受光する再生用受光部、をさらに備え、
    前記記録再生制御部は、前記第1スキャンの際に、再生モードに切替えて前記第1光源から前記第1照射光を出射させ、前記再生用受光部からの前記第1照射光の反射光に基づいて、前記記録層の前記第1スキャンの軌跡に沿って記録されたデータを再生し、
    前記位相制御部は、再生時において、前記第1スキャンの軌跡が前記第2スキャンの軌跡より長い軌跡で前記光スポットに前記スキャンを行わせるように、前記光偏向器または前記回転機構を制御すること、
    を特徴とする請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  3. 前記記録再生制御部は、前記第1スキャンから前記第2スキャンに切り替わる位置の近傍および前記第2スキャンから前記第1スキャンに切り替わる位置の近傍で、前記データの記録を行わないこと、
    を特徴とする請求項1または2に記載の光情報記録再生装置。
  4. 第2照射光を出射する第2光源と、
    前記光学機構は、前記第2光源を出射した前記第2照射光を、前記光記録媒体において周期的にピットが存在するガイド層に照射させ、
    前記ガイド層からの前記第2照射光の反射光を受光するサーボ用受光部と、を備え、
    前記位相制御部は、前記第2照射光の反射光で検出された前記ピットに基づく周期信号の周期が、前記スキャンの周期と同一周期または前記スキャンの周期の整数倍の周期となるように、前記光偏向器または前記回転機構を制御すること、
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光情報記録再生装置。
  5. 前記位相制御部は、前記第2照射光の反射光から検出された前記周期信号に基づいて、前記第1スキャンの軌跡が前記第2スキャンの軌跡より長い軌跡で前記光スポットに前記スキャンを行わせるように、前記光偏向器または前記回転機構を制御すること、
    を特徴とする請求項4に記載の光情報記録再生装置。
  6. 光情報記録装置で実行させる光情報記録方法であって、
    前記光情報記録装置は、
    記録層を有する光記録媒体を、回転駆動させる回転機構と、第1照射光を出射する第1光源と、前記第1光源から出射した前記第1照射光を前記記録層に集光させて光スポットを形成させる光学機構と、前記第1光源から出射される前記第1照射光を、前記光記録媒体の半径方向に沿って偏向させる光偏向器と、を備え、
    前記光偏向器または前記回転機構を制御して、前記第1照射光を偏向させて前記光記録媒体の半径方向に振動させることで、前記光スポットに、前記記録層の上で、前記光記録媒体の内周側から外周側への方向、または前記外周側から前記内周側への方向の第1スキャンと、前記第1スキャンの方向とは反対方向の第2スキャンと、からなるスキャンを行わせるステップと、
    前記第1スキャンの際に、記録モードに切り替えて前記第1光源から前記第1照射光を出射させ、データを、前記記録層に前記第1スキャンの軌跡に沿って記録するステップと、
    前記第1スキャンの軌跡が前記第2スキャンの軌跡より長い軌跡で前記光スポットに前記スキャンを行わせるように、前記光偏向器または前記回転機構を制御するステップと、
    を含むことを特徴とする光情報記録方法。
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