JP2013205453A - ラビング処理方法及び光学フィルムの製造方法 - Google Patents

ラビング処理方法及び光学フィルムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発塵を低減可能なラビング方法及び光学フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】
配配向膜形成材料の表面を布材で擦る工程を備え、前記布材は、経糸及び緯糸からなる地布組織と、該地布組織に織り込まれたパイル糸とからなり、前記パイル糸が、海島構造を有する繊維であるラビング処理方法。
【選択図】図3

Description

本発明は、ラビング処理方法及び光学フィルムの製造方法に関し、特に液晶表示装置の光学補償フィルム等を製造する際に用いられるラビング処理方法及び光学フィルムの製造方法に関する。
近年、液晶表示装置の開発が進められ、世界中に液晶表示装置が普及してきている。液晶表示装置には、様々な光学フィルムが使用され、その中には、配向フィルムや光学補償フィルムなど、ラビング処理を施されることにより配向性が付与されたフィルムが存在し、重要な役割を担っている。
これら配向性を付与されるフィルムの一つである視野角向上フィルムは、一般的に、透明樹脂製の帯状可撓性支持体(以下、「ウエブ」ともいう)の表面に配向膜形成材料を塗布乾燥して配向膜形成用樹脂層を形成した後、その表面にラビング処理を施して配向膜を形成する。そして、配向膜の上に液晶性塗布液を塗布乾燥して液晶層を形成し、その後に硬化させることにより製造される。
ラビング処理とは、液晶分子の配向処理方法の代表的なものであり、ウエブ表面に配向膜形成材料を製膜し、この配向膜形成材料の表面をラビング用布材が巻回されたラビングローラを回転させて擦ることにより行われる。
このようなラビング処理方法として、特許文献1には、経糸及び緯糸からなる地布組織と、該地布組織に織り込まれたパイル糸とからなり、該パイル糸が、フィラメントの表面に樹脂製の被覆材を被覆してなるラビング用布材を用いるラビング処理方法について開示されている。
これにより、フィルムが長尺化しても光学特性のバラツキが少なく、輝点発生頻度の少ない光学補償フィルムを製造することができるとしている。
特開2010−204173号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているラビング処理方法は、まだ発塵が少なくないという問題があった。
本発明は、かかる実情に鑑み、配向性良好なラビングが可能で、かつ、発塵も低減させたラビング処理方法と光学フィルムの製造方法とを提供しようとするものである。
本発明の課題は、下記の各発明によって解決することができる。
即ち、本発明のラビング処理方法は、配向膜形成材料に配向性を付与するためのラビング処理方法であって、前記配向膜形成材料の表面を布材で擦る工程を備え、前記布材は、経糸及び緯糸からなる地布組織と、該地布組織に織り込まれたパイル糸とからなり、前記パイル糸が、海島構造を有することを主要な特徴にしている。
これにより、パイル糸が海島構造を有しているので、配向性良好で、かつ、発塵を低減させたラビング処理が可能になる。
また、本発明のラビング処理方法は、パイル糸は、海部がEVAで形成され、島部がPET、PBT、ナイロンから選択される樹脂で形成されていることを主要な特徴にしている。
これにより、配向性良好で、かつ、発塵を低減させたラビング処理が可能になる。
更に、本発明のラビング処理方法は、パイル糸の長手方向に垂直な断面において、海部の面積の占める割合が50%〜67%であり、島部の面積の占める割合が50%〜33%であることを主要な特徴にしている。
これにより、配向性良好で、かつ、発塵を低減させたラビング処理が可能になる。
更にまた、本発明のラビング処理方法は、パイル糸の海島構造は、島部を3つ以上有する構造であることを主要な特徴にしている。
これにより、配向性良好で、かつ、発塵を低減させたラビング処理が可能になる。
また、本発明のラビング処理方法は、パイル糸の引っ張り弾性率が、0.1×1011〜2.0×1011Paであることを主要な特徴にしている。
これにより、配向性良好で、かつ、発塵を低減させたラビング処理が可能になる。
更に、本発明の光学フィルムの製造方法は、支持体に配向膜形成材料を製膜する工程と、前記支持体に製膜された配向膜形成材料の表面を上記のいずれか一つのラビング処理方法でラビング処理を行う工程と、を備えたことを主要な特徴にしている。
これにより、配向性良好で、かつ、発塵を低減させて光学フィルムを製造することができる。
発塵を低減することができる。
光学フィルムの製造ラインを示す説明図である。 ラビング用布材1の部分拡大斜視図である。 パイル糸の内部構造を説明する説明図である。 パーティクルカウンタの設置場所を示す説明図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。ここで、図中、同一の記号で示される部分は、同様の機能を有する同様の要素である。また、本明細書中で、数値範囲を“ 〜 ”を用いて表す場合は、“ 〜 ”で示される上限、下限の数値も数値範囲に含むものとする。
<光学フィルムの製造方法>
本発明に係る光学フィルムの製造方法の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、光学フィルムの製造ラインを示す説明図である。
本発明に係る光学フィルム製造方法は、支持体であるウエブに配向膜形成材料を製膜する工程と、ウエブに製膜された配向膜形成材料の表面をラビング処理方法する工程とを主に備えて構成される。
図1を参照して詳細に説明すると、送り出し機66から透明支持体であるウエブ16が送り出される。ウエブ16はガイドローラ68によってガイドされて、除塵機15Aを経ることによって、ウエブ16の表面に付着した塵を取り除く。除塵機15Aとしては公知の各種タイプのものが採用できる。たとえば、静電除塵した圧縮エア(窒素ガス)をウエブ16の表面に吹き付け、ウエブ16の表面に付着した塵を取り除く構成のものが採用できる。
除塵機15Aのウエブ走行方向下流(以下、単に下流という)にはバー塗布装置11Aが設けられており、配向膜形成材料を含む塗布液がウエブ16に塗布される。なお、塗布装置はバー塗布装置に限らず各種の塗布装置、例えばグラビアコータ、ロールコータ(トランスファロールコータ、リバースロールコータ等)、ダイコータ、エクストルージョンコータ、ファウンテンコータ、カーテンコータ、ディップコータ、スプレーコータ又はスライドホッパ等を採用できる。
バー塗布装置11Aの下流には乾燥ゾーン76A、加熱ゾーン78Aが順次設けられており、ウエブ16上に配向膜形成材料層が形成される。
塗布液の塗布、乾燥後、ウエブ16はガイドローラ68によってガイドされて、ラビング処理装置70に送りこまれる。ラビングローラ72A(72B)は、配向膜形成材料層にラビング処理を施すために設けられる。ラビングローラ72A(72B)の上流には除塵機71A(71B)が設けられ、ウエブ16の表面に付着した塵を取り除く。
ラビング処理装置70A(70B)は、ポリマー層にラビング処理を施すための装置であり、本例ではラビングローラ72A、72Bによる2段のローラ構成となっている。なお、ラビング処理装置70として、1段のローラ構成も採用できる。
ラビング処理装置70A(70B)は、外周表面に後述するラビング用布材が巻付けられたラビングローラ72A(72B)を回転駆動させる装置であり、その回転速度は、例えば1000rpm程度まで回転速度を制御することができる。ラビングローラ72A(72B)の形状は、例えば外径が150mmであり、長さが、ラビング角度をつけた状態でもウエブ16の幅より若干長くなるローラ状にできる。また、ラビング処理装置70A(70B)は、任意のラビング角度に調整できるように、ウエブ16の走行方向に対して水平面で回転自在となっている。
ラビングローラ72A(72B)の上方には、ローラステージ84A(84B)が設けられ、このローラステージ84A(84B)の下面にスプリングを介してバックアップローラ86A(86B)、88A(88B)が回動自在に取り付けられる。バックアップローラ86A(86B)、88A(88B)には、ウエブ16のテンションを検出する機構が備えられ、ラビング時のテンションの管理を行なうことができる。
更に、バックアップローラ86A(86B)、88A(88B)は上下の調整が可能であり、ローラを上下に移動させてウエブ16のラビングローラ72A(72B)へのラップ角を調整することができる。
以上の構成により、ウエブ16がバックアップローラ86A(86B)、88A(88B)により上部から押えられながら、下側より押圧されたラビングローラ72A(72B)によりウエブ16表面(下面)の配向膜形成材料層の表面がラビングされ、配向性が付与された配向膜が形成される。
ラビング処理装置70の下流には除塵機15Bが設けられ、ウエブ16の表面に付着した塵を取り除くことができる。
除塵機15Bの下流にはバー塗布装置11Bが設けられており、ディスコネマティック液晶を含む塗布液がウエブ16に塗布される。塗布装置11Bとしては、配向膜形成材料を含む塗布液をウエブ16に塗布したときと同様に、各種の塗布装置を使用できる。
バー塗布装置11Bの下流には、乾燥ゾーン76B、加熱ゾーン78Bが順次設けられ、ウエブ16上に液晶層が形成される。更に、この下流には紫外線ランプ80が設けられ、紫外線照射により、液晶を架橋させ、所望のポリマーを形成する。そして、検査装置84で検査され、ラミネート機88より送り出される保護フィルム88Aがウエブ16にラミネートされ、この下流に設けられた巻取り機82により、ポリマーが形成されたウエブ16が巻き取られる。
本実施の形態において、光学フィルムの製造ライン10全体、特にバー塗布装置11A、11Bは、クリーンルーム等の清浄な雰囲気に設置するとよい。その際、清浄度はクラス1000以下が好ましく、クラス100以下がより好ましく、クラス10以下が更に好ましい。
<ラビング用布材>
次に、本発明の特徴部分であるラビング用布材1について説明する。図2は、ラビング用布材1の部分拡大斜視図である。
(1)ラビング用布材の概要
このラビング用布材1は、地布組織の経糸2と地布組織の緯糸3とが格子状に織られた基布5にパイル糸4が織り込まれることによって形成される。このうち図2(A)に示すラビング用布材1のように、パイル糸4が3本の緯糸3に織り込まれたものをW組織と称し、図2(B)に示すラビング用布材1のように、パイル糸4が1本の緯糸3に織り込まれたものをV組織と称している。W組織及びV組織は、パイル糸4の織り込み方が異なるのみで、用いられる材料は同様の材料を使用することができる。
基布5としては、例えばナイロン6・6(登録商標)などのポリアミド系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリエチレンなどのポリオレフィン系、ポリビニルアルコール系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリ塩化ビニル系、ポリアクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミドなどのアクリル系、ポリシアン化ビニリデン系、ポリフルオロエチレン系、ポリウレタン系などの合成繊維、絹、綿、羊毛、セルロース系、セルロースエステル系などの天然繊維、再生繊維(レーヨン、アセテートなど)の中から選ばれる1種又は2種以上を組み合わせた繊維が挙げられる。
これらの繊維素材において、好ましくは、ナイロン6、ナイロン6・6(登録商標)などのポリアミド系、ポリアクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミドなどのアクリル系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、再生繊維としてのセルロース系、セルロースエステル系であるレーヨンおよびアセテートが挙げられる。
この基布5の経糸2及び緯糸3は、例えば1.4デニールの繊維が70本より合わされて約100デニールのフィラメント(長い連続状の繊維)となっている状態で使用されることが好ましい。このような経糸2及び緯糸3としては、例えば旭化成(株)製のキュプラレーヨン(ベンベルグ)フィラメントを好ましく使用できる。
(2)パイル糸について
次に、本発明の最も特徴的な部分であるパイル糸について図面を参照して説明する。図3は、パイル糸の内部構造を説明する説明図である。
図3に示すように、ラビング用布材のパイル糸4は、繊維断面が海島構造を有しており、EVA(エチレンビニルアセテート)で形成された海部100にPET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、ナイロン等で形成された島部110が存在している。島部110は、パイル糸4の長手方向に連続して存在している。
ここでいう海島構造とは、最低でも島部が2以上あるものをいうが、島部は、3以上あることが好ましく、7以上であることがより好ましく、15以上であることが最も好ましい。その理由は、以下の通りである。即ち、島部と海部との熱膨張係数の違いにより、パイル糸の縮れが発生しやすいが、島部を3つ断面において均等に配置することにより、熱膨張係数の違いの影響による引っ張りがパイル糸の一部に発生し縮みの原因になることを防止できるからである。
島部が一つのみの場合は、断面の真ん中に島部を配置すれば熱膨張率の違いによる引っ張り応力をキャンセルできるが、パイル糸の長手方向全部に渡って、完全に真ん中に島部を配置することは困難であり、真ん中からのわずかなズレによって、パイル糸の縮みが発生する。
しかしながら、島部が3つ以上の場合は、島部の位置が長手方向でわずかにランダムに揺らいでも、異なった島部同士のランダムな揺らぎが互いに熱膨張率の違いによる引っ張り応力をキャンセルするので、パイル糸が縮むことを防止できる。
この効果は、島部が多いほど顕著であり、本発明者の研究によれば、島部は、3以上あることが好ましく、7以上であることがより好ましく、15以上であることが最も好ましいことが判明した。
このような海島構造を有するパイル糸4を備えたラビング用布材を用いてラビングすることにより、発塵少なく、かつ、良好な配向性を付与可能なラビング処理ができる。
<評価>
次に、様々な種類のラビング用布材を使用してラビング処理を行い、配向膜の配向性、発塵性、印字について評価を行った。評価に使用したラビング用布材は、パイル糸のみが異なり、地布組織は共通である。
以下に、評価に使用したパイル糸について示す。
・比較例1:中心部にPETの芯部、その回りにEVAの鞘部を有する芯鞘構造を備え、繊維断面(長手方向に垂直な断面)における面積比は、EVA:PET=50:50となるもの。
・比較例2:中心部にPETの芯部、その回りにEVAの鞘部を有する芯鞘構造を備え、繊維断面(長手方向に垂直な断面)における面積比は、EVA:PET=67:33となるもの。
・比較例3:PET単独で構成されたもの。
・比較例4:EVA単独で構成されたもの。
・比較例5:レーヨン単独で構成されたもの。
・実施例1:EVAの海部とPETの島部とを有する海島構造を備え、繊維断面(長手方向に垂直な断面)における面積比は、EVA:PET=50:50となるもの。
・実施例2:EVAの海部とPETの島部とを有する海島構造を備え、繊維断面(長手方向に垂直な断面)における面積比は、EVA:PET=67:33となるもの。
・実施例3:EVAの海部とPBTの島部とを有する海島構造を備え、繊維断面(長手方向に垂直な断面)における面積比は、EVA:PBT=50:50となるもの。
・実施例4:EVAの海部とナイロンの島部とを有する海島構造を備え、繊維断面(長手方向に垂直な断面)における面積比は、EVA:ナイロン=50:50となるもの。
《パイル糸表面の凹凸の評価方法》
パイル糸表面の凹凸の評価には、日本電子株式会社製電子顕微鏡を使用した。この装置において、倍率を2000倍とし、パイル糸1本1本の表面に焦点をあて、凹凸を評価した。
《パイル糸の収縮の評価方法》
パイル糸表面の凹凸の評価には、日本電子株式会社製電子顕微鏡を使用した。この装置において、倍率を100倍とし、パイル糸全体に焦点をあて、収縮を評価した。
《消光度による配向性の評価方法》
消光度による配向性の評価には、大塚電子株式会社製の消光度測定装置を使用した。この装置において、測定波長を550nmとし、パラニコルの偏光板の透過率を100%とした。そして、クロスニコルに配置した2枚のディスコチック液晶の配向性の評価を行った。
発塵性については、図4に示すように、ローラ120に巻き掛けられたラビング用布材1を矢印方向に回転させながらウエブ16の配向膜形成材料が製膜された側を擦ることによりラビング処理を行い、そのときのウエブ16の進行方向(矢印方向)上流側の測定箇所Aと下流側の測定箇所BとにLighthouse社製のパーティクルカウンタHANDHELD3016を設置して、0.3μm以上の粒径の浮遊粒子の個数を測定し、比較例1での個数を100としたときの相対的な比率で示した。図4は、パーティクルカウンタの設置場所を示す説明図である。
また、印字とは、ラビング処理後の透明フィルムの輝点欠陥数を、CCDカメラ
を用いた面状検査装置の輝点発生頻度により評価した値であり、比較例1を1としたときの相対的な比率で示した。
以下に、評価条件、評価結果をまとめた表を示す。
<表1>
Figure 2013205453
ここで、各評価結果の基準は、以下の通りである。
・パイル糸表面の凹凸:優(凹凸なし)、不可(凹凸あり)
・パイル糸の収縮:優(収縮なし)、不可(収縮あり)
・配向性:優(ラビング処理開始時に較べて終了時の配向膜の配向性が殆ど同じであり、合格)、可(ラビング処理開始時に較べて終了時の配向膜の配向性がやや悪くなるが、合格ライン)、不可(ラビング処理開始時に較べて終了時の配向膜の配向性が悪くなり、ラビング処理における配向均一性を長時間維持できず、不合格)
・発塵性:優(0〜50)、可(51〜250)、不可(251以上)
・印字:優(0〜0.50)、可(0.51〜2.50)、不可(2.51〜)
・総合評価:優(全ての評価優のもの)、可(不可が一つもなく、可が含まれるもの)、不可(一つでも不可が含まれるもの)
評価結果が示すように、海島構造を有する実施例1〜4はすべて総合評価が優になった。これより、パイル糸が海島構造を有することによって、配向膜の配向性も良好で、発塵も少なく、印字も良好にラビング処理ができることが明らかになった。
また、海島構造としては、海部がEVAで形成され、島部がPET、PBT、ナイロンから選択される樹脂で形成されていることが好ましいことも判明した。更に、パイル糸の長手方向に垂直な断面において、海部の面積の占める割合が50%〜67%であり、島部の面積の占める割合が50%〜33%であることが好ましいことも判明した。
更に、上述したような海島構造を有するパイル糸において、引っ張り弾性率が、0.1×1011〜2.0×1011Paであるものが配向膜の配向性、発塵、印字等の観点から好ましいものであることを、本発明者は見いだした。
本発明において、ラビング用布材のパイル糸が海島構造を有することにより、良好な配向性を配向膜形成材料に付与することができるメカニズムは、以下の理由によるものと推測される。即ち、本発明に係るパイル糸は、レーヨンやコットンなどの天然繊維に較べてパイル糸表面の凹凸が少なく、EVA被覆構造(EVAを鞘とする芯鞘構造)の糸に較べてパイル糸全体のクリンプ(収縮)が少ないため、ラビング処理時に発生するラビング屑がパイル糸に蓄積されづらく、ラビング処理に適した表面状体を長時間維持できるためではないかと思われる。
1…ラビング用布材、2…経糸、3…緯糸、4…パイル糸、5…基布、10…製造ライン、11A…バー塗布装置、11B…バー塗布装置、15A…除塵機、15B…除塵機、16…ウエブ、66…送り出し機、68…ガイドローラ、70…ラビング処理装置、70A…ラビング処理装置、71A…除塵機、72A…ラビングローラ、76A…乾燥ゾーン、76B…乾燥ゾーン、78A…加熱ゾーン、78B…加熱ゾーン、80…紫外線ランプ、82…巻取り機、84…検査装置、84A…ローラステージ、86A…バックアップローラ、88…ラミネート機、88A…保護フィルム、100…海部、110…島部、120…ローラ、A…測定箇所、B…測定箇所

Claims (6)

  1. 配向膜形成材料に配向性を付与するためのラビング処理方法であって、
    前記配向膜形成材料の表面を布材で擦る工程を備え、
    前記布材は、経糸及び緯糸からなる地布組織と、該地布組織に織り込まれたパイル糸とからなり、
    前記パイル糸が、海島構造を有する繊維であるラビング処理方法。
  2. 前記パイル糸は、海部がEVAで形成され、島部がPET、PBT、ナイロンから選択される樹脂で形成されている請求項1に記載のラビング処理方法。
  3. 前記パイル糸の長手方向に垂直な断面において、海部の面積の占める割合が50%〜67%であり、島部の面積の占める割合が50%〜33%である請求項1または2に記載のラビング処理方法。
  4. 前記パイル糸の海島構造は、島部を3つ以上有する構造である請求項1から3のいずれか一つに記載のラビング処理方法。
  5. 前記パイル糸の引っ張り弾性率が、0.1×1011〜2.0×1011Paである請求項1〜4のいずれか一つに記載のラビング処理方法。
  6. 支持体に配向膜形成材料を製膜する工程と、
    前記支持体に製膜された配向膜形成材料の表面を請求項1〜5のいずれか一つのラビング処理方法でラビング処理を行う工程と、
    を備えた光学フィルムの製造方法。
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