JP7310192B2 - セルロース系マルチフィラメント - Google Patents
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Description
また、パイルの密度を緻密にするために緯糸の繊度を経糸の繊度の1.2倍~4.0倍の太さにすることが開示されている。(特許文献2)
2.総繊度が150~200dtex、フィラメント数が90~150本である1に記載のセルロース系マルチフィラメント。
3.セルロース系マルチフィラメントがアセテートマルチフィラメントである1または2に記載のセルロース系マルチフィラメント。
4.繊維断面の異形度が、0.7~0.9である1~3のいずれかに記載のセルロース系マルチフィラメント。
異形度=(4πS)/L2
Sは断面積、Lは断面の周囲長。
5.液晶ラビングに使用するベルベット用である1~4のいずれかに記載のセルロース系マルチフィラメント。
6.単繊維繊度が、1.0~2.2dtexである1~5のいずれかに記載のセルロース系マルチフィラメント。
7.1~6のいずれかに記載のセルロース系マルチフィラメントをパイル部に用いたベルベット織物。
交絡数30個/m以上であると集束性が良くなり経筋が少なくなり、交絡数が100個/m以下であると単糸切れが少なくなる。
これらの観点から、前記交絡数は、35~90個/mが好ましく、40~80個/mがより好ましい。
交絡方法は特に限定されないが、マルチフィラメントに、インターレースノズルを用いて、エア圧0.1~0.5MPaでエアを吹き付けることで、交絡処理することができる。交絡数は、エア圧を調整する方法、インターレースノズルの種類を変更する方法、走行糸の張力を変更する方法が挙げられる。
本発明において、交絡数を30~100個/mにするには、エア圧を0.25~0.5MPaにすることが好ましい。
総繊度が150dtex以上であると液晶パネル表目に綺麗な配向膜を細かく形成出来易く、200dtex以下であると液晶パネル表目に綺麗な配向膜を強く形成出来る。これらの観点から、前記総繊度は160~180dtexであることがより好ましい。
また、フィラメント数が90本以上であると、液晶パネル表目に綺麗な配向膜を細かく形成出来、150本以下であると液晶パネル表目に綺麗な配向膜を強く形成出来易くなる。これらの観点から、前記フィラメント数は、100~140本であることがより好ましい。
本発明において、異形度は、断面積S(μm2)、断面周長(μm)から、次式で算出する。異形度=(4πS)/L2
前記異形度が、この範囲であると液晶パネル表目に綺麗な配向膜を形成でき易い。この観点から、前記異形度は。0.75~0.85がより好ましい。
本発明のベルベット織物を液晶ラビング用に使用することで、液晶パネル表目に綺麗な配向膜を細かく、強く形成出来る。
該当フィラメント断面の周長と断面積を測定し、以下式で算出する。5カ所の断面を測定し、その平均値を異形度とした。
異形度=(4πS)/L2
S:断面積(μm2)、L:断面周長(μm)
フィラメント断面の周長と断面積は、光学顕微鏡でその断面を撮影し、画像ソフトを使用して測定した。
当該フィラメントを50cm採取し、水面に浮かせ、50cm間のフィラメント交絡部の箇所を測定し、1m間の交絡数に換算する。
ベルベット織物メーカーの検査員3人が、ベルベット織物を目視により経て筋の状態を総合評価した。
判断基準:A(良好)、B(標準)、C(不良)
ベルベット織物メーカーの検査員3人が、ベルベット織物に手を押し当てて総合評価した。
判断基準:A(良好)、B(標準)、C(不良)
アセテートマルチフィラメントを乾式紡糸機で紡出し、紡糸筒内で乾燥した後にエアノズルを用いて交絡を付与し巻き取り、総繊度が167dtex、フィラメント数が116本のアセテートマルチフィラメントを得た。交絡条件は、エア圧0.35MPaでエアをアセテートマルチフィラメントに吹き付けた。交絡数は、57個/mであった。
そのアセテートマルチフィラメントをパイル部に使用しベルベット織物を作製した。経筋評価を実施した結果を表2に示す。高交絡なアセテートマルチフィラメントを用いると経筋改善された。
交絡条件を、エア圧0.24MPaにした以外は、実施例1と同様にして、アセテートマルチフィラメントを得た。交絡数は、24個/mであった。
前記アセテートマルチフィラメントを使用して、実施例1と同様にベルベット織物を作製した。
それらの結果を表1に示す。得られたベルベット織物は、実施例1のベルベット織物と比べ経筋が多く見られた。
Claims (6)
- 交絡数が30~100個/mであり、液晶ラビングに使用するベルベット用であるセルローマルチフィラメント。
- 総繊度が150~200dtex、フィラメント数が90~150本である請求項1に記載のセルロース系マルチフィラメント。
ス系 - セルロース系マルチフィラメントがアセテートマルチフィラメントである請求項1または2に記載のセルロース系マルチフィラメント。
- 繊維断面の異形度が、0.7~0.9である請求項1~3のいずれか一項に記載のセルロース系マルチフィラメント。
異形度=(4πS)/L2
Sは断面積、Lは断面の周囲長 - 単繊維繊度が、1.0~2.2dtexである請求項1~4のいずれか一項に記載のセルロース系マルチフィラメント。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載のセルロース系マルチフィラメントをパイル部に有するベルベット織物。
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