JP2013204886A - 空調室内機及び空調システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体ケーシング11と、熱交換器13と、温度センサと、を備える。本体ケーシング11は、下吸込口21が下部に、上吸込口22が前部及び/又は上部に設けられている。熱交換器13は、本体ケーシング11内に設けられ、下吸込口21及び/又は上吸込口22から吸い込まれた空気の熱交換を行う。温度センサは、下吸込口21から熱交換器に至る下吸込経路16及び上吸込口22から熱交換器13に至る上吸込経路20に設けられている。
【選択図】図2
Description
(1)全体構成
図1、図2を用いて空調室内機10の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る空調室内機の斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る空調室内機の断面図である。
暖房運転時は、吹出口19から吹き出される空気は室温よりも高いために、暖められた暖気が室内の上部に溜まる。一般的に空調室内機10は室内上部に設けられており、上吸込口22からは室内上部に溜まった暖気が吸い込まれる。この暖気の温度を上部温度センサ50が測定してしまうと室温の誤検出が発生してしまう。また、暖房運転時に吹出口19の開閉を行うフラップ29が下向きに開いている場合、下部温度センサ51が下吸込口21からの空気の温度を測定した場合も誤検出が発生し得る。なぜなら、フラップ29に沿って吹出口19から下向きに吹き出された空気が直に下吸込口21に吸い込まれる現象(いわゆるショートサーキット)が発生し得るからである。
次に、図6を用いて空調室内機の制御部が実行する処理の流れについて説明する。図6は、制御部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
(4−1)
暖房運転時は、吹出口19から吹き出される空気は室温よりも高いために、暖められた暖気が室内の上部に溜まる。一般的に空調室内機10は室内上部に設けられており、上吸込口22からは室内上部に溜まった暖気が吸い込まれる。この暖気の温度を温度センサが測定してしまうと室温の誤検出が発生してしまう。
上吸込経路20には上部温度センサ50が設けられており、下吸込経路16には下部温度センサ51が設けられている。よって、上吸込口22から吸い込まれた空気及び下吸込口21から吸い込まれた空気の温度をそれぞれ別個に測定することができる。
通常の暖房運転時には、室内上部に溜まった暖気の温度を測定しないように、開閉制御部71は下吸込口21のシャッター31を開き、本体ケーシング11下部の下吸込口21から吸い込まれた空気の温度が室温として測定される。一方、暖房運転時において、吹出口のフラップ29が下向きに開いている場合には、開閉制御部71は下吸込口21のシャッター31を閉じてショートサーキットの影響を避ける。このとき、本体ケーシング11前部及び/又は上部の上吸込口22から吸い込まれた空気の温度が室温として測定される。
暖房運転時においては、室温制御部72は、フラップ29と鉛直方向下方とのなす角度θfと、所定の閾値角度θthとを比較し、比較結果に基づいて上部温度センサ50が測定した温度又は下部温度センサ51が測定した温度のいずれかを室温と推定する。具体的には、室温制御部72は、フラップ29の角度θfが所定の閾値角度θthよりも大きい場合には、下吸込経路16の下部温度センサ51により測定した温度を室温と推定して室温制御を行う。一方、室温制御部72は、フラップ29の角度θfが所定の閾値角度θthよりも小さい場合には、上吸込経路20の上部温度センサ50により測定した温度を室温と推定して室温制御を行う。
空調システム100においては、1台の空調室外機80に複数台の空調室内機10が接続され得る。このような空調システム100において、複数台の空調室内機10のうち一部の空調室内機10のみが暖房運転している場合がある。運転されていない非運転の空調室内機10は暖房運転されていないものの、その配管81には、運転されている空調室内機10により暖められた冷媒が一の空調室外機80を通じて供給されている。よって、非運転の空調室内機10が設けられた室内の上部には暖気が溜まっている。そこで、非運転の空調室内機10は、暖気による室温の誤検出を抑制するため、暖房運転の開始時は下吸込口21から吸い込まれた空気の温度を測定することで室温を検出する。
(5−1)変形例1A
上記実施形態では、上吸込口22の近傍に上部温度センサ50を設けている。しかし、上部温度センサ50は、上吸込口22から吸い込まれる空気の温度を測定できればその設置位置は上吸込口22の近傍に限定されない。同様に、下部温度センサ51の位置も下吸込口21から吸い込まれる空気の温度を測定できればその位置は限定されない。
上記実施形態では、上部温度センサ50及び下部温度センサ51の2つの温度センサを設けている。しかし、温度センサは1つであってもよい。図9は1つの温度センサを設けた空調室内機10の断面図である。1つの温度センサ52は、第1フレーム17の連通口17eの近傍に設けられている。つまり、温度センサ52は、図7に示す合流部Aに設けられている。ここで、合流部Aは上吸込経路20からの空気と下吸込経路16から空気が合流する領域である。開閉機構32の回動により下吸込口21を開閉することによって、上吸込経路20からの空気又は下吸込経路16から空気の温度を測定可能である。
上記実施形態では、1台の空調室外機80に接続されている空調室内機10の数は特定されていない。しかし、1台の空調室外機80に1台の空調室内機10のみが接続されてもよいし、複数台の空調室内機10が接続されてもよい。
上記実施形態では、制御部41は、フラップ29の角度に応じて、上部温度センサ50が測定した温度又は下部温度センサ51が測定した温度のいずれかを室温と推定して制御を行う。しかし、制御部41は、上部温度センサ50が測定した温度と、下部温度センサ51が測定した温度との温度差を比較し、比較結果に応じていずれの温度を室温とするかを推定してもよい。
11 本体ケーシング
11a 前面グリル
11b 前面パネル
11c 取付板
13 熱交換器
15 室内ファン
16 下吸込経路 (第1吸込経路)
17 第1フレーム
17e 連通口
18 吹出経路
19 吹出口
20 上吸込経路(第2吸込経路)
21 下吸込口(第1吸込口)
22 上吸込口(第2吸込口)
25 フィルタ
27 第2フレーム
29 フラップ
31 シャッター
32 開閉機構
41 制御部
45 設置側壁
50 上部温度センサ
51 下部温度センサ
52 温度センサ
60 CPU
61 RAM
62 ROM
71 開閉制御部
72 室温制御部
73 閾値角度テーブル
74 制御プログラム
80 空調室外機
81 配管
100 空調システム
Claims (5)
- 第1吸込口(21)が下部に、第2吸込口(22)が前部及び/又は上部に設けられている本体ケーシング(11)と、
前記本体ケーシング内に設けられ、前記第1吸込口及び/又は前記第2吸込口から吸い込まれた空気の熱交換を行う熱交換器(13)と、
前記第1吸込口から前記熱交換器に至る第1吸込経路(16)及び前記第2吸込口から前記熱交換器に至る第2吸込経路(20)に設けられている温度センサと、
を備える空調室内機(10)。 - 前記温度センサは前記第1吸込経路及び前記第2吸込経路それぞれに設けられている、請求項1に記載の空調室内機。
- 前記第1吸込口を開閉するシャッター(31)と、
前記第1吸込口から吸い込まれた空気の温度を測定する場合に、前記シャッターを開く開閉制御部(71)と、
をさらに備える、請求項1に記載の空調室内機。 - 前記本体ケーシングに設けられた吹出口を開閉するフラップ(29)と、
室温を制御する室温制御部(72)と、をさらに備え、
前記室温制御部は、
暖房運転時において、
前記フラップと鉛直方向下方とのなす角度が、所定の閾値角度よりも大きい場合には、前記第1吸込経路の温度センサにより測定した温度に基づいて室温を制御し、
前記フラップと鉛直方向下方とのなす角度が、前記閾値角度よりも小さい場合には、前記第2吸込経路の温度センサにより測定した温度に基づいて室温を制御する、請求項2に記載の空調室内機。 - 一の空調室外機(80)と、
前記一の空調室外機に接続されている複数の請求項1に記載の空調室内機と、
を備える空調システム(100)であって、
前記複数の空調室内機には、暖房運転されている運転室内機と、運転されていない非運転室内機とが含まれ、前記非運転室内機は、暖房運転を開始する場合、前記第1吸込経路から吸い込まれた空気の温度を測定する、空調システム。
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2012
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