JP2013204778A - ディスクブレーキの製造方法 - Google Patents

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靖久 小俣
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Abstract

【課題】ディスクブレーキの軽量化が可能なその製造方法の提供。
【解決手段】ボアの底部となる部位に開口部が形成されるようにキャリパボディ本体を鋳造する工程S1と、鋳造したキャリパボディ本体を溶体化処理する工程S2と、溶体化処理後のキャリパボディ本体を時効処理する工程S2と、時効処理したキャリパボディ本体のボア内部を切削加工する工程S3と、切削加工後のキャリパボディ本体の開口部に蓋部材を嵌合し、蓋部材とキャリパボディ本体とを摩擦攪拌接合により一体に接合することでボアの底部を形成する工程S4と、蓋部材が接合されたキャリパボディ本体を時効処理する工程S5とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ディスクブレーキの製造方法に関する。
蓋部材を摩擦攪拌接合により接合してキャリパのボアの底部を形成するディスクブレーキがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−281429号公報
上記のように蓋部材を摩擦攪拌接合により接合してキャリパのボアの底部を形成する場合、この底部の強度を確保するためには蓋部材を含めた底部の厚みを厚くする必要があり、キャリパの重量が増加してしまう。
したがって、本発明は、ディスクブレーキの軽量化が可能となるディスクブレーキの製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ボアの底部となる部位に開口部が形成されるようにキャリパボディ本体を鋳造する工程と、該鋳造したキャリパボディ本体を溶体化処理する工程と、該溶体化処理後のキャリパボディ本体を時効処理する工程と、該時効処理したキャリパボディ本体のボア内部を切削加工する工程と、該切削加工後のキャリパボディ本体の開口部に蓋部材を嵌合し、該蓋部材と前記キャリパボディ本体とを摩擦攪拌接合により一体に接合することでボアの底部を形成する工程と、前記蓋部材が接合された前記キャリパボディ本体を時効処理する工程と、を有する。
本発明によれば、ディスクブレーキの軽量化が可能となる。
本発明の一実施形態に係る製造方法で製造されるディスクブレーキを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法の製造途中でのキャリパボディ本体を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法の製造途中での蓋部材を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法を示す工程図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法で用いられる接合工具を示す側面図である。
本発明の一実施形態に係るディスクブレーキの製造方法を図面を参照して以下に説明する。
まず、図1を参照して本実施形態に係る製造方法で製造されるディスクブレーキ10を説明する。このディスクブレーキ10は、四輪自動車の制動用のディスクブレーキであって、図示略のキャリアと、一対のブレーキパッド12,12と、キャリパ13とを備えている。図示略のキャリアは、制動対象となる図示略の車輪とともに回転するディスク15の外径側を跨ぐように配置されて車両の非回転部に固定される。一対のブレーキパッド12,12は、ディスク15の両面に対向配置された状態でディスク15の軸線方向に移動可能となるようにキャリアに支持される。キャリパ13は、ディスク15の外径側を跨いだ状態でディスク15の軸線方向に移動可能となるようにキャリアに支持されてブレーキパッド12,12をディスク15に押圧することによりディスク15に摩擦抵抗を付与する。なお、以下においては、ディスク15の軸線方向をディスク軸線方向と称し、ディスク15の半径方向をディスク半径方向と称する。
キャリパ13は、ディスク15を跨いだ状態でキャリアにディスク軸線方向に移動可能に支持されるキャリパボディ19と、キャリパボディ19に摺動可能に保持されてディスク15の一面側に対向するように配置されるピストン20とを有している。
キャリパボディ19は、シリンダ部25と、ブリッジ部26と、爪部27とを有して一体的に構成されている。シリンダ部25は、ディスク15の一方の面側に対向配置されている。ブリッジ部26は、ディスク15を跨ぐためにシリンダ部25のディスク半径方向外方からディスク軸線方向へ延びて形成されている。爪部27は、ブリッジ部26の先端側からディスク半径方向内方に延出してディスク15の他方の面側に対向するように形成されている。つまり、キャリパ13は、そのキャリパボディ19が、ディスク15の一方の面側にシリンダ部25が設けられ、ディスク15の他方の面側に爪部27が設けられ、爪部27とシリンダ部25とを接続するブリッジ部26がディスク15を跨いで設けられるフィスト型となっている。
シリンダ部25は、ディスク15側に開口するようにディスク軸線方向に沿うボア30が内部に形成された有底筒状をなしており、ピストン20が、シリンダ部25の開口側の開口端面31からその一部が突出するようにボア30内に配置されている。そして、キャリパ13は、図示せぬマスタシリンダまたは液圧制御ユニットからボア30内に導入されるブレーキ液によりピストン20をディスク15側に前進させ、ブレーキ液の液圧が付加されたピストン20で一方側のブレーキパッド12を押圧してディスク15に接触させる。つまり、キャリパボディ19にはピストン20が開口から進退するボア30が内部に形成されている。そして、上記ピストン20の押圧反力で、キャリパ13は、図示略のキャリアに対して摺動してシリンダ部25をディスク15から離す方向に移動して、爪部27のシリンダ部25に対向する内側面32で他方側のブレーキパッド12を押圧してディスク15に接触させる。このようにして、ピストン20と爪部27とで両側のブレーキパッド12,12を挟持してディスク15に押圧して摩擦抵抗を発生させ、制動力を発生させる。
シリンダ部25のボア30の底部33には、ボア30内に突出する凸部34が形成されている。この凸部34の周囲は、ボア30の中で最も深さが深い円環状の底面35となっており、この底面35は、ボア30の中心線に対して直交する平面からなっている。
ボア30は、ピストン20を摺動可能に嵌合させる一定径の嵌合内径部38と、嵌合内径部38よりも底部33側であってボア30の最も底部33側にある、嵌合内径部38よりも大径の大径内径部39とを有している。また、嵌合内径部38の軸線方向における中間位置には、嵌合内径部38よりも大径で図示略のピストンシールを保持するための円環状のシール周溝41が形成されている。さらに、嵌合内径部38の軸線方向における最も底部33とは反対側には、ピストン20との間に介装される図示略のブーツの一端側を嵌合保持するための円環状のブーツ周溝42およびこのブーツを収容するための収容段差部43が形成されている。
ピストン20は、略円筒状の円筒状部46と、円筒状部46の軸線方向の中間位置に円筒状部46の内側を閉塞するように形成された略円板状の円板状部47とを有するカップ状に形成されている。ピストン20は、円筒状部46の外周面においてボア30の嵌合内径部38に摺動可能に嵌合する。ピストン20の円筒状部46には、上記した図示略のブーツの他端側を嵌合保持するブーツ周溝48が形成されている。
上記したキャリパボディ19は、図2に示す爪部27とブリッジ部26とシリンダ部25の底部33の一部をディスク軸線方向に貫通する開口部50としたシリンダ構成部51とからなるキャリパボディ本体52と、シリンダ部25の底部33を主に形成する図3に示す蓋部材53とを摩擦攪拌接合することにより形成される。これらキャリパボディ本体52は、アルミニウム合金を鋳造で、蓋部材53は、アルミニウム合金を鍛造または切削でそれぞれ一体成形されることになる。キャリパボディ本体52には底面35の外径側の一部を構成する外側底面54が形成され、蓋部材53には底面35の内径側の一部を構成する内側底面55が形成されている。
キャリパボディ本体52には、爪部27の内側面32と、シリンダ部25の開口端面31と、いずれもボア30の内部である、嵌合内径部38、大径内径部39、シール周溝41、ブーツ周溝42、収容段差部43および外側底面54と、開口部50とが機械加工である切削加工により形成されることになる。よって、鋳造後、切削加工前の状態では、加工代分の厚さだけ内側面32よりもシリンダ部25側に位置する内側面32Aと、加工代分の厚さだけ開口端面31よりも爪部27側に位置する開口端面31Aと、加工代分の厚さだけボア30よりも内側に位置するボア内面30Aと、加工代分の厚さだけ開口部50よりも内側に位置する開口部50Aとを有している。
そして、上記したキャリパボディ19が、図4に示す工程からなる本実施形態の製造方法によって製造される。
まず、図2に示すように、ボア30の底部33となる部位に開口部50Aが形成されるようにキャリパボディ本体52を鋳造する鋳造工程を行う(ステップS1)。この鋳造工程で成形されたキャリパボディ本体52は、上記したようにアルミニウム合金鋳物であり、爪部27の内側面32A、シリンダ部25の開口端面31A、ボア内面30Aおよび開口部50Aを有している。
次に、上記の鋳造工程で鋳造したキャリパボディ本体52を溶体化処理する溶体化処理工程を行う(ステップS2)。ここで、この溶体化処理は、アルミニウム合金等の非鉄金属についての固溶化処理であり、キャリパボディ本体52を所定の温度に加熱することで合金元素を固溶つまり溶け込ませた後、急冷することで、合金元素の固溶化つまり溶体化を図る焼き入れ処理である。具体的には、鋳造後のキャリパボディ本体52を、溶体化処理炉に入れ、所定の数時間(例えば、3〜4時間程度)、所定の溶体化温度(例えば535℃程度)に加熱して保持する。その後、このキャリパボディ本体52を、冷却水等を貯留する焼き入れ用水槽に浸けて急冷する。
次に、上記の溶体化処理後のキャリパボディ本体52を時効処理する時効処理工程を行う(ステップS2)。ここで、時効処理工程は、溶体化処理後の金属を溶体化温度に対して比較的低い温度の状態に保持することで、固溶した合金元素を析出させて硬化させる処理である。具体的には、溶体化処理後のキャリパボディ本体52を、時効処理炉に入れ、所定の数時間(例えば、6時間程度)、所定の時効処理温度(例えば160℃程度)に加熱して保持する。この表面処理である切削前の時効処理により、溶体化処理によって固溶した合金元素が析出し、キャリパボディ本体52の表面部が硬化する。
以上の溶体化処理工程および時効処理工程によってキャリパボディ本体52は、疲労強度の向上および硬度の向上等が図られる。
次に、上記の時効処理を施したキャリパボディ本体52を切削加工する切削加工工程を行う(ステップS3)。つまり、所定の加工機を用いて、切削加工工具をキャリパボディ本体52の開口部50Aから挿入して、ボア30の内部である、嵌合内径部38、大径内径部39、シール周溝41、ブーツ周溝42、収容段差部43および外側底面54と、開口部50とを切削加工により形成する。また、切削加工工具を爪部27とシリンダ部25との間に挿入して、爪部27の内側面32Aと、シリンダ部25の開口端面31Aとを切削加工により形成する。
他方で、蓋部材53については、その形状を鍛造工程または切削工程により形成し、これらの工程で成形した蓋部材53を溶体化処理する溶体化処理工程を行い、この溶体化処理後の蓋部材53を時効処理する時効処理工程を行う。
そして、上記した切削加工後のキャリパボディ本体52の開口部50に、上記した時効処理後の蓋部材53を嵌合し、蓋部材53とキャリパボディ本体52とを摩擦攪拌接合により一体に接合することでボア30の底部33を形成する摩擦攪拌接合工程を行う(ステップS4)。つまり、キャリパボディ本体52のボア30内に図示略の中子治具を挿入し、この状態で、キャリパボディ本体52を爪部27を下側にして摩擦攪拌接合装置にセットする。続いて、蓋部材53を凸部34を下側にして、キャリパボディ本体52の開口部50に嵌合させる。このとき、図示略の中子治具の同じ基準面にキャリパボディ本体52の外側底面54と蓋部材53の内側底面55とが当接することになり、キャリパボディ本体52に対して蓋部材53が位置決めされる。この状態で、キャリパボディ本体52の開口部50と蓋部材53とを、摩擦攪拌接合により一体的に接合して、ボア30の底部33を形成する。
ここで、上記の摩擦攪拌接合工程で使用される接合工具60は、図5に示すように、円柱状の大径軸部61と、この大径軸部61よりも小径でこの大径軸部61と同軸の先端軸部62とを有しており、先細の切頭円錐状をなすこの先端軸部62が高速回転しつつ、シリンダ構成部51の開口部50および蓋部材53の外周縁部との境界位置を連続的に移動することになり、これにより、これらの境界部分を摩擦により溶融させて攪拌し接合する。摩擦攪拌接合工程により一旦軟化・攪拌状態となって一体化された後に固化する接合部65は、図1に示すように、ボア30の中心軸線を中心とした略円環状をなし、ボア30の中心軸線を含む断面の形状が、ボア30側ほど幅が狭くなる形状をなすことになる。
次に、上記した摩擦攪拌接合工程で蓋部材53が接合されたキャリパボディ本体52、つまり摩擦攪拌接合工程でキャリパボディ本体52に蓋部材53が接合されてなるキャリパボディ19を時効処理する時効処理工程を行う(ステップS5)。ここで、この時効処理工程も、切削加工前の時効処理工程と同様、キャリパボディ19を溶体化温度に対して比較的低い温度の状態に保持することで、固溶した合金元素を析出させて硬化させる処理である。具体的には、摩擦攪拌接合工程後のキャリパボディ19を、時効処理炉に入れ、所定の数時間(例えば、6時間程度)、所定の時効処理温度(例えば160℃程度)に加熱して保持する。この表面処理である時効処理により、摩擦攪拌接合工程によって改質層が形成され材料強度である硬度が低下したキャリパボディ19の底部33の表面部が硬化して、硬度が回復する。
次に、摩擦攪拌接合工程後の時効処理を施したキャリパボディ19を切削加工する仕上げ加工工程を行う(ステップS6)。つまり、所定の加工機を用いて、キャリパボディ19の底部33の摩擦攪拌接合工程により毛羽だった外側部分を除去する仕上げ加工する。
以上に述べた本実施形態の表面処理を含む製造方法によれば、摩擦攪拌接合工程で低下したキャリパボディ19の底部33の硬度が回復するため、底部33の厚さを薄くしても耐圧性能を確保できることになり、キャリパボディ19ひいてはディスクブレーキ10の軽量化を図ることができる。
また、摩擦攪拌接合工程後の熱処理において溶体化処理を省くことになるため、キャリパボディ19の製造に要する時間を短縮できる。
また、鋳造工程の後であって、切削加工工程および摩擦攪拌接合工程の前に、熱処理である溶体化処理および時効処理を行うため、切削加工および摩擦攪拌接合の際に良好な機械加工性を得ることができる。
また、切削加工工程および摩擦攪拌接合工程の後には、熱処理として時効処理のみが行われることから、切削加工工程および摩擦攪拌接合工程の後に生じる寸法変化を抑制することができる。
以上により、材料強度の向上等の熱処理による効果を損なうことなく、また処理時間の長大化を招くことなく、さらに熱影響による寸法変化を招くことなく、摩擦攪拌接合処理による鋳造欠陥の除去を行うことができる。
例えば、上記において、摩擦攪拌接合工程の後に、熱処理として溶体化処理および時効処理を行うと、摩擦攪拌接合処理の後に高温処理である溶体化処理を行うことになるため、再結晶による結晶粒の粗大化にともない疲労強度の確保が困難になる。これに対し、本実施形態によれば、摩擦攪拌接合工程の後に、熱処理として溶体化処理に比べて低温の時効処理のみを行うため、再結晶による結晶粒の粗大化が抑制されることになり、キャリパボディ19の疲労強度を確保することができる。また、摩擦攪拌接合工程の後に、熱処理として時効処理のみを行うため、キャリパボディ19の製造に要する時間の短縮が図れる。また、切削加工工程および摩擦攪拌接合工程の後には、熱処理として時効処理のみが行われることから、切削加工工程および摩擦攪拌接合工程の後に生じる寸法変化を抑制することができる。
また、上記において、鋳造工程の後に溶体化処理工程のみを行い、その後、切削加工工程および摩擦攪拌接合工程を行ったり、鋳造工程後、熱処理を行うことなく、切削加工工程および摩擦攪拌接合工程を行ったりすると、硬度および材料強度が低いまま、切削加工工程および摩擦攪拌接合工程を行うことになり、機械加工性が低下してしまう。これに対し、本実施形態によれば、鋳造工程の後に溶体化処理工程および時効処理工程を行い、その後、切削加工工程および摩擦攪拌接合工程を行うため、機械加工性を落とすことなく、切削加工工程および摩擦攪拌接合工程を行うことができる。
なお、以上の実施形態では、ディスク15の両面に配置された一対のブレーキパッド12,12のうちの一方側のブレーキパッド12を液圧により押圧するピストン20が開口から進退するボア30が内部に形成されるキャリパボディ19を備えたディスクブレーキ10を例に説明したが、ディスクの両面に配置された一対のブレーキパッドをそれぞれ個別に液圧により押圧するピストンが開口から進退するボアが内部に形成されるキャリパボディを備えた対向ピストン型のディスクブレーキにも適用可能である。
以上に述べた本実施形態は、ディスクの両面に配置された一対のブレーキパッドのうち、少なくとも一方側のブレーキパッドを液圧により押圧するピストンが開口から進退するボアが内部に形成されるキャリパボディを備えたディスクブレーキの製造方法であって、前記ボアの底部となる部位に開口部が形成されるようにキャリパボディ本体を鋳造する工程と、該鋳造したキャリパボディ本体を溶体化処理する工程と、該溶体化処理後のキャリパボディ本体を時効処理する工程と、該時効処理したキャリパボディ本体のボア内部を切削加工する工程と、該切削加工後のキャリパボディ本体の開口部に蓋部材を嵌合し、該蓋部材と前記キャリパボディ本体とを摩擦攪拌接合により一体に接合することでボアの底部を形成する工程と、前記蓋部材が接合された前記キャリパボディ本体を時効処理する工程と、を有する。摩擦攪拌接合後の時効処理により、摩擦攪拌接合で低下したキャリパボディの底部の硬度が回復するため、底部の厚さを薄くしても耐圧性能を確保することができることになり、キャリパボディひいてはディスクブレーキの軽量化を図ることができる。
10 ディスクブレーキ
12 ブレーキパッド
15 ディスク
19 キャリパボディ
20 ピストン
30 ボア
33 底部
50 開口部
52 キャリパボディ本体
53 蓋部材

Claims (1)

  1. ディスクの両面に配置された一対のブレーキパッドのうち、少なくとも一方側のブレーキパッドを液圧により押圧するピストンが開口から進退するボアが内部に形成されるキャリパボディを備えたディスクブレーキの製造方法であって、
    前記ボアの底部となる部位に開口部が形成されるようにキャリパボディ本体を鋳造する工程と、
    該鋳造したキャリパボディ本体を溶体化処理する工程と、
    該溶体化処理後のキャリパボディ本体を時効処理する工程と、
    該時効処理したキャリパボディ本体のボア内部を切削加工する工程と、
    該切削加工後のキャリパボディ本体の開口部に蓋部材を嵌合し、該蓋部材と前記キャリパボディ本体とを摩擦攪拌接合により一体に接合することでボアの底部を形成する工程と、
    前記蓋部材が接合された前記キャリパボディ本体を時効処理する工程と、
    を有することを特徴とするディスクブレーキの製造方法。
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