JP2000061663A - アルミニウム合金の接合方法 - Google Patents
アルミニウム合金の接合方法Info
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Abstract
合方法において、接合部材の継手強度を充分に確保する
こと。 【解決手段】 ピン型工具28を、柱28bの中心軸回
りに回転させると共にアルミニウム合金10,20の突
き合わせ部分に沿って移動させる。すると、アルミニウ
ム合金10,20が摩擦撹拌接合される。このとき、柱
28bによって撹拌される撹拌部30の外側の熱影響部
10a,20aが、300℃以上に加熱される時間を1
分以内とする。すると、大きな析出物が生じて強度が低
下するのを防止することができる。この接合工程に続い
て、300℃より低温で時効処理を行えば、接合部材5
0の継手強度を充分に確保することができる。
Description
の接合方法に関し、詳しくは、摩擦撹拌接合を用いたア
ルミニウムの接合方法に関する。
観点から、自動車の排出する窒素酸化物や二酸化炭素の
抑制、燃費の向上が切望されている。これらを達成する
ための最も有効な方法の一つとして、自動車の軽量化、
すなわち軽量材料の使用が考えられる。そこで、自動車
のボディや部品を構成する材料を、鋼鉄からアルミニウ
ム合金へ転換することが検討されている。アルミニウム
合金は、軽量であることは勿論のこと、断面形状の最適
化により剛性を高めることができ、運輸用機器の構成部
材として適している。
のような圧延板としてではなく、押出材として提供され
る場合が多い。押出材はダイスを介して押し出されるた
め、形材の幅に限度がある。このため、アルミニウム合
金を用いて広幅形材や大きな構造物を形成する場合は、
押出材同士をアーク溶接(MIGまたはTIG)によっ
て接合するのが一般的である。
を行うと溶接部が変形し、流麗な表面形状が阻害され
る。このため、外観を重視する部位では、溶接時に形成
される余盛りの削除が必要となる。また、アーク溶接を
行うと、溶接部外側の溶接熱影響部(HAZ)が500
℃近くまでゆっくりと加熱されるので、大きな析出物が
生じて強度が低下する。このため、溶接部では予め厚肉
に形成して強度を補償する必要があり、軽量化の効果が
充分に発揮されない。また、アーク溶接では特有のブロ
ーホールや凝固割れ等の欠陥が生じる場合もあり、この
場合、その手直しに溶接部をはつり再溶接を行う。この
場合、多大な工数を要すると共に溶接部の外観が汚くな
る。
方法として、近年、摩擦撹拌接合が考えられている(例
えば、特許2712838号)。この方法は、鋼鉄等の
硬質の裏当ての上にアルミニウム合金等の軟質素材を突
き合わせて拘束し、その突き合わせ部分に沿って硬質の
ピン型工具を高速回転させながら移動させる方法であ
る。この方法は、接合部が溶融しないのが特徴で、撹拌
部外側の熱影響部の温度もそれ程上昇しない。ところ
が、この摩擦撹拌接合によっても、熱影響部の温度がか
なり上昇することがある。この場合、上記析出の影響等
により、接合部材の継手強度が充分に確保できない。
アルミニウム合金の接合方法において、接合部材の継手
強度を充分に確保することを目的としてなされた。
を達するためになされた請求項1記載の発明は、アルミ
ニウム合金のT1材を、撹拌部外側の熱影響部が300
℃以上に加熱される時間を1分以内として摩擦撹拌接合
を行う接合工程と、該接合工程によって接合された接合
部材に300℃より低温での時効処理を施して、母材の
耐力に対して95%以上の継手強度を確保する時効処理
工程と、を順次実行することを特徴とするアルミニウム
合金の接合方法を、要旨としている。
摩擦撹拌接合している。このようなアルミニウム合金に
は析出物が殆ど出ておらず、GPゾーンがあるだけであ
る。また、T1材は比較的軟らかく撹拌の抵抗が少ない
ので、工具の形状等を適切に設定すれば、撹拌部外側の
熱影響部が300℃以上に加熱される時間を1分以内と
することが容易にできる。このように低温かつ短時間で
摩擦撹拌接合を行った場合、その接合によって熱影響部
における析出が進行することはなく、復元が生じてGP
ゾーンが消失するだけである。また、撹拌部では撹拌に
より析出物が細かく砕かれる。このため、熱影響部より
高温となってもいわゆる加工硬化が生じるので、次の時
効処理工程により一層高い強度が得られる。
ルミニウム合金に、300℃より低温での時効処理を施
せば、T5材またはT6材と同様の強度仕様を満足し、
かつ、母材の耐力に対して95%以上の継手強度を有す
る接合部材が得られる。更に、本発明では、摩擦撹拌接
合を用いてアルミニウム合金を接合しているので、外観
を保護すると共に溶接部に対する後加工等を不要とする
ことができる。
要な工数を低減すると共に、接合部材の継手強度を充分
に確保することができる。なお、接合工程では、望まし
くは熱影響部を250℃以下に保持するとよい。請求項
2記載の発明は、請求項1記載のアルミニウム合金の接
合方法において、上記T1材が、6000系アルミニウ
ム合金の押出材をその押し出し時に10℃/分以下の冷
却速度で冷却したものであり、上記時効処理工程では、
150〜250℃で10分〜12時間の時効処理を施す
ことを特徴としている。
の押出材をその押し出し時に10℃/分以下の冷却速度
で冷却しているので、摩擦撹拌接合に適した上記T1材
を確実に得ることができる。しかも、続く時効処理工程
では、150〜250℃で10分〜12時間の時効処理
を施している。このため、接合部では極めて良好な時効
硬化が生じ、その接合部材では、母材の耐力に対して9
5%以上の継手強度を極めて良好に確保することができ
る。
の効果に加えて、接合部材の継手強度を一層良好に確保
することができるといった効果が生じる。請求項3記載
の発明は、請求項1記載のアルミニウム合金の接合方法
において、上記T1材が、2000系アルミニウム合金
の押出材をその押し出し時に10℃/分以下の冷却速度
で冷却したものであり、上記時効処理工程では、150
〜250℃で10分〜12時間の時効処理を施すことを
特徴としている。
の押出材をその押し出し時に10℃/分以下の冷却速度
で冷却しているので、摩擦撹拌接合に適した上記T1材
を確実に得ることができる。しかも、続く時効処理工程
では、150〜250℃で10分〜12時間の時効処理
を施している。このため、接合部では極めて良好な時効
硬化が生じ、その接合部材では、母材の耐力に対して9
5%以上の継手強度を極めて良好に確保することができ
る。
の効果に加えて、接合部材の継手強度を一層良好に確保
することができるといった効果が生じる。請求項4記載
の発明は、請求項1記載のアルミニウム合金の接合方法
において、上記T1材が、7000系アルミニウム合金
の押出材をその押し出し時に10℃/分以下の冷却速度
で冷却したものであり、上記時効処理工程では、100
〜200℃で10分〜24時間の時効処理を施すことを
特徴としている。
の押出材をその押し出し時に10℃/分以下の冷却速度
で冷却しているので、摩擦撹拌接合に適した上記T1材
を確実に得ることができる。しかも、続く時効処理工程
では、100〜200℃で10分〜24時間の時効処理
を施している。このため、接合部では極めて良好な時効
硬化が生じ、その接合部材では、母材の耐力に対して9
5%以上の継手強度を極めて良好に確保することができ
る。
の効果に加えて、接合部材の継手強度を一層良好に確保
することができるといった効果が生じる。請求項5記載
の発明は、請求項2記載のアルミニウム合金の接合方法
において、上記接合工程及び時効処理工程を経て接合さ
れた接合部材が、自動車用スペースフレーム、自動車用
足回り部品、または車両用形材であることを特徴として
いる。
法によって6000系アルミニウム合金を接合すれば、
前述のように極めて良好な継手強度を有する接合部材が
得られる。この場合、接合部を厚肉に形成して強度を補
償する必要もない。本発明では、このように接合された
接合部材が、自動車用スペースフレーム、自動車用足回
り部品、または車両用形材であることを特徴としてい
る。これらの部材は現在でも厚肉に形成して必要な強度
を確保しているが、本発明では、これらの部材を厚肉に
形成する必要がなくなり、自動車の軽量化に極めて顕著
な効果を生じる。このため、自動車の燃費を良好に向上
させることができる。
の効果に加えて、自動車の燃費を向上させ、地球環境の
保護や省エネルギを推進できるといった効果が生じる。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載
のアルミニウム合金の接合方法において、接合部を局部
的に加熱し、焼き戻しすることを特徴としている。
部)を局部的に加熱し、焼き戻ししているので、その接
合部の強度を一層良好に確保することができる。従っ
て、本発明では、請求項1〜5のいずれかに記載の発明
の効果に加えて、接合部の強度を一層良好に確保し、延
いては、接合部材の継手強度を一層良好に確保すること
ができるといった効果が生じる。
のT1材またはT4材を、幅方向に2枚以上、撹拌部外
側の熱影響部が300℃以上に加熱される時間を1分以
内とした摩擦撹拌接合により接合して広幅形材を製造す
る第1接合工程と、該第1接合工程によって接合された
広幅形材に300℃より低温での時効処理を施し、母材
の耐力に対して95%以上の継手強度を確保する時効処
理工程と、上記広幅形材を接合して構造物を製造する第
2接合工程と、を順次実行するアルミニウム合金の接合
方法であって、上記広幅形材の端部を予め厚く形成して
おき、上記第2接合工程ではその端部を不活性ガスアー
ク溶接で接合すると共に、該不活性ガスアーク溶接の熱
影響部を含む上記広幅形材の厚さを、母材の厚さの1.
25〜2倍としたことを特徴とするアルミニウム合金の
接合方法を、要旨としている。
時効処理工程と同様の第1接合工程及び時効処理工程に
より、アルミニウム合金のT1材またはT4材を幅方向
に2枚以上接合している。このため、本発明の第1接合
工程及び時効処理工程を経て製造された広幅形材では、
請求項1記載の発明と同様、継手強度を充分に確保する
ことができる。
記広幅形材を不活性ガスアーク溶接で接合している。こ
のため、摩擦撹拌接合が困難な部分も容易に接合するこ
とができる。しかも、その不活性ガスアーク溶接の熱影
響部を含む上記広幅形材の厚さを、母材の厚さの1.2
5〜2倍としているので、その接合部の強度も充分に確
保することができる。従って、本発明では、大きな構造
物や複雑な形状の構造物を容易に製造することができ、
しかも、その構造物を構成するアルミニウム合金の接合
部の強度を充分に確保することができるといった効果が
生じる。
と共に説明する。本実施の形態では、図1に概略的に示
すように、鋼鉄等の硬質の裏当て(図示せず)の上にア
ルミニウム合金10,20を突き合わせて拘束し、その
突き合わせ部分に沿って硬質のピン型工具28を高速回
転させながら移動させた。
図である。図2に示すように、ピン型工具28は、大径
の肩部28aと、その肩部28aの下端から突出した小
径の柱28bとから構成され、図示しない駆動系から駆
動力を伝達されることにより、柱28bの中心軸回りに
回転すると共にアルミニウム合金10,20の突き合わ
せ部分に沿って移動する。すると、その突き合わせ部分
には、図1に示すように、柱28bによってアルミニウ
ム合金10を構成する金属とアルミニウム合金20を構
成する金属とが撹拌して接合された撹拌部30が形成さ
れる。また、撹拌部30の外側のアルミニウム合金1
0,20には、上記撹拌による発熱の影響を受けた熱影
響部10a,20aがそれぞれ形成される。
20を接合して得られた接合部材50では、撹拌部30
に熱影響部10a,20aも含めた接合部40全体の強
度が、その接合部材50の継手強度を規定する大きな要
因となる。そこで、本願出願人は、この継手強度を向上
させるべく鋭意検討を行った。その結果、アルミニウム
合金10,20がT1材の状態で上記摩擦撹拌接合を行
い(接合工程)、その接合時に熱影響部10a,20a
が300℃以上に加熱される時間を1分以内とすると共
に、接合後に300℃より低温で時効処理を行うことに
よって(時効処理工程)、接合部材50の継手強度を大
幅に向上させられることを発見した。
て説明する。なお、以下に説明する各種アルミニウム合
金のT1材は、いずれも、押出加工にて成形した押出材
をその押し出し時に空冷し、10℃/分以下の冷却速度
で冷却したものである。
ム合金6N01のT1材からなるブスバー13,23
(厚さ4mm×幅150mm×長さ5000mm)を幅方向に
並べて拘束した。肩部28aの直径Dを15mm、柱28
bの直径dを4mm、柱28bの長さHを3.8mmとした
ピン型工具28を、回転数2000rpm ,移動速度80
0mm/分で駆動して摩擦撹拌接合を行った。撹拌部33
の外側の熱影響部13a,23aに熱電対を埋め込み、
接合時の発熱を測定したところ、250℃×10秒であ
った。接合後、175℃×8時間の時効処理を施し、接
合部材53を得た。接合後にも、時効処理後にも、接合
部材53には歪みが殆ど生じていなかった。この接合部
材53の継手引張強さ(継手強度に相当)を測定した結
果、時効処理後の継手引張強さは270MPaで、接合
前と同じ母材で時効処理したT5材の引張強さ260M
Paを上回った。
ム合金2014のT1材からなり、端部に輪のある押出
材15,25(厚さ3mm×幅350mm×長さ5000m
m)を幅方向に並べて拘束した。肩部28aの直径Dを
15mm、柱28bの直径dを5mm、柱28bの長さHを
6mmとしたピン型工具28を、回転数3000rpm ,移
動速度150mm/分で駆動して摩擦撹拌接合を行った。
撹拌部35の外側の熱影響部15a,25aに熱電対を
埋め込み、接合時の発熱を測定したところ、250℃×
250秒であった。接合後、180℃×2時間の時効処
理を施し、接合部材55を得た。接合後にも、時効処理
後にも、接合部材55には歪みが殆ど生じていなかっ
た。この接合部材55の継手引張強さを測定した結果、
時効処理後の継手引張強さは390MPaで、接合前と
同じ母材で時効処理したT6材の引張強さ380MPa
を上回った。
1材からなる押出形材(厚さ2.5mm×幅30mm×高さ
25mm×長さ2000mm)を幅方向に並べて拘束した。
肩部28aの直径Dを12mm、柱28bの直径dを3m
m、柱28bの長さHを3mmとしたピン型工具28を、
回転数2000rpm ,移動速度50mm/分で駆動して摩
擦撹拌接合を行った。撹拌部の外側の熱影響部に熱電対
を埋め込み、接合時の発熱を測定したところ、250℃
×45秒であった。接合後、150℃×2時間の時効処
理を施して接合部材を得た。接合後にも、時効処理後に
も、接合部材には歪みが殆ど生じていなかった。この接
合部材の継手引張強さを測定した結果、時効処理後の継
手引張強さは450MPaで、接合前と同じ母材で時効
処理したT6材の引張強さ430MPaを上回った。
(6063,6061,2219,または7N01)の
T1材からなる押出材を摩擦撹拌接合し、時効処理を施
した(実施例4〜7:後述の表1参照)。その際、ピン
型工具28の大きさや回転数,移動速度等を適宜調整す
ることにより、接合時の発熱を250℃×10秒,25
0℃×25秒,250℃×20秒,または250℃×5
0秒とした。また、時効処理は、175℃×8時間,1
75℃×8時間,180℃×2時間,または150℃×
2時間で行った。そして、これらの実施例の継手引張強
さを、MIG溶接による接合を行った比較例1〜5と比
較した。ここで、例えば比較例1では、次のようにして
押出材を接合した。
1材からなるブスバー(厚さ4mm×幅150mm×長さ5
000mm)を幅方向に並べて拘束した。アルミニウム合
金5356を溶加材としてMIG溶接を行った後、17
5℃×8時間の時効処理を施した。この場合、接合後に
幅方向で約4mmの角変形を生じた。この接合部材の継手
引張強さを測定した結果、時効処理後の継手引張強さは
180MPaで、接合前と同じ母材で時効処理したT5
材の引張強さ260MPaを大きく下回った。
5,6063,2219)に対しても同様のMIG溶接
を行い、上記実施例と比較した。結果を表1に示す。
れも充分な継手引張強さが得られたのに対し、上記各比
較例ではいずれも継手引張強さが大幅に低下した。これ
は、次のような理由によるものと考えられる。すなわ
ち、比較例1〜5では、いずれも接合時の発熱が350
℃まで達しており、熱影響部が300℃以上に加熱され
る時間は優に1分を超えるものと考えられる。このた
め、アルミニウム合金内に大きな析出物が生じて強度が
低下したものと考えられる。
部が300℃以上に加熱される時間を1分以内として摩
擦撹拌接合を行うと共に、その接合された接合部材に3
00℃より低温での時効処理を施しているので、接合部
材の継手強度を充分に確保することができる。これは、
次のような理由によるものと考えられる。
ム合金のT1材を摩擦撹拌接合している。このようなア
ルミニウム合金には析出物が殆ど出ておらず、GPゾー
ンがあるだけである。また、T1材は比較的軟らかく撹
拌の抵抗が少ないので、前述のように工具の形状等を適
切に設定すれば、熱影響部が300℃以上に加熱される
時間を1分以内とすることが容易にできる。このように
低温かつ短時間で摩擦撹拌接合を行った場合、その接合
によって熱影響部における析出が進行することはなく、
復元が生じてGPゾーンが消失するだけである。また、
撹拌部では撹拌により析出物が細かく砕かれる。このた
め、熱影響部より高温となってもいわゆる加工硬化が生
じるので、次の時効処理工程により一層高い強度が得ら
れる。
び時効処理工程によってアルミニウム合金を接合してい
るので、接合部材の継手強度を極めて良好に確保するこ
とができる。更に、上記各実施例では、摩擦撹拌接合を
用いてアルミニウム合金を接合しているので、外観を保
護すると共に溶接部に対する後加工等を不要とすること
ができる。よって、工数を低減して製造コストを低減す
ることができる。
6000系アルミニウム合金を上記方法で接合した場
合、前述のように極めて良好な継手強度を有する接合部
材が得られる。しかも、この場合、接合部を厚肉に形成
して強度を補償する必要もない。このため、このように
接合された接合部材を自動車用スペースフレーム、自動
車用足回り部品、または車両用形材に利用した場合、更
に次のような効果が生じる。すなわち、これらの部材は
現在でも厚肉に形成して必要な強度を確保しているが、
これらの部材を厚肉に形成する必要がなくなり、自動車
の軽量化が極めて良好に推進できる。このため、自動車
の燃費を良好に向上させることができ、延いては、地球
環境の保護や省エネルギを推進することができる。
合金の接合方法において、接合部を局部的に加熱し、焼
き戻してもよい。この場合、接合部の強度を一層良好に
確保し、延いては、接合部材の継手強度を一層良好に確
保することができる。例えば、アルミニウム合金6N0
1のT1材を母材とし、突き合わせて250℃×30秒
に加熱され接合できる条件で摩擦攪拌接合し(2分)、
接合線を中心に幅40mmの範囲でビード上にヒータを当
て、220℃×30分加熱した。その後、断面の硬さを
測定したところ、接合部の硬さはどこを測っても母材の
95%以上であり、接合部と熱影響部とが充分に時効硬
化し、母材と同等の機械的性質となったことが確認され
た。
アルミニウム合金のT1材(T4材であってもよい)を
幅方向に2枚以上接合した後、所定の時効処理を施して
広幅形材を製造し、その広幅形材を不活性ガスアーク溶
接で接合することによって構造物を製造してもよい。こ
の場合、その不活性ガスアーク溶接で接合する広幅形材
の端部を予め厚く形成しておき、その不活性ガスアーク
溶接の熱影響部を含む上記広幅形材の厚さを、母材の厚
さの1.25〜2倍としておくとよい。こうすれば、摩
擦撹拌接合が困難な部分も不活性ガスアーク溶接によっ
て容易に接合することができ、しかも、その接合部の強
度も充分に確保することができる。従って、この場合、
大きな構造物や複雑な形状の構造物を容易に製造するこ
とができ、しかも、その構造物を構成するアルミニウム
合金の接合部の強度を充分に確保することができる。
分割した部材を、アルミニウム合金6N01のT1材の
摩擦攪拌接合とそれに続く時効処理とで作製し、中央及
び側パネルとの継手の部分はMIG溶接で接合する。M
IG溶接の部分のみ母材より厚く(母材2.5mmt,M
IG部4mmt)にしておけば、全体の強度は確保され
る。全てMIGでやる従来の方法に比べ、摩擦攪拌接合
部は薄くでき、軽量化の効果が大である。
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の形態で実施することができる。例えば、摩擦撹拌
接合を行うための工具としては、図5に示すように、大
径の肩部68aとその肩部68aの下端から突出した柱
68bとを備えると共に、更に、その柱68bの下端に
大径部68cを備えたいわゆるボビン型の工具68を使
用してもよい。また、アルミニウム合金の種類や押出材
の形状としては、上記の他にも種々の形態が考えられ
る。
的に表す説明図である。
表す側面図である。
説明図である。
説明図である。
表す側面図である。
影響部 13,23…ブスバー 15,25…押出材
28…ピン型工具 30,33,35…撹拌部 50,53,5
5…接合部材
Claims (7)
- 【請求項1】 アルミニウム合金のT1材を、撹拌部外
側の熱影響部が300℃以上に加熱される時間を1分以
内として摩擦撹拌接合を行う接合工程と、 該接合工程によって接合された接合部材に300℃より
低温での時効処理を施して、母材の耐力に対して95%
以上の継手強度を確保する時効処理工程と、 を順次実行することを特徴とするアルミニウム合金の接
合方法。 - 【請求項2】 上記T1材が、6000系アルミニウム
合金の押出材をその押し出し時に10℃/分以下の冷却
速度で冷却したものであり、 上記時効処理工程では、150〜250℃で10分〜1
2時間の時効処理を施すことを特徴とする請求項1記載
のアルミニウム合金の接合方法。 - 【請求項3】 上記T1材が、2000系アルミニウム
合金の押出材をその押し出し時に10℃/分以下の冷却
速度で冷却したものであり、 上記時効処理工程では、150〜250℃で10分〜1
2時間の時効処理を施すことを特徴とする請求項1記載
のアルミニウム合金の接合方法。 - 【請求項4】 上記T1材が、7000系アルミニウム
合金の押出材をその押し出し時に10℃/分以下の冷却
速度で冷却したものであり、 上記時効処理工程では、100〜200℃で10分〜2
4時間の時効処理を施すことを特徴とする請求項1記載
のアルミニウム合金の接合方法。 - 【請求項5】 請求項2記載のアルミニウム合金の接合
方法において、 上記接合工程及び時効処理工程を経て接合された接合部
材が、自動車用スペースフレーム、自動車用足回り部
品、または車両用形材であることを特徴とするアルミニ
ウム合金の接合方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のアルミ
ニウム合金の接合方法において、 接合部を局部的に加熱し、焼き戻しすることを特徴とす
るアルミニウム合金の接合方法。 - 【請求項7】 アルミニウム合金のT1材またはT4材
を、幅方向に2枚以上、撹拌部外側の熱影響部が300
℃以上に加熱される時間を1分以内とした摩擦撹拌接合
により接合して広幅形材を製造する第1接合工程と、 該第1接合工程によって接合された広幅形材に300℃
より低温での時効処理を施し、母材の耐力に対して95
%以上の継手強度を確保する時効処理工程と、 上記広幅形材を接合して構造物を製造する第2接合工程
と、 を順次実行するアルミニウム合金の接合方法であって、 上記広幅形材の端部を予め厚く形成しておき、上記第2
接合工程ではその端部を不活性ガスアーク溶接で接合す
ると共に、該不活性ガスアーク溶接の熱影響部を含む上
記広幅形材の厚さを、母材の厚さの1.25〜2倍とし
たことを特徴とするアルミニウム合金の接合方法。
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