JP2013203663A - 害虫忌避クラッキングエアゾール組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】原液にN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドよりなる害虫忌避成分が高い含有割合で含有されている場合であっても、良好な乳化状態を形成することができてクラッキングフォーム状の吐出物を得ることができると共に、人体への適用に際して良好な使用感を得ることのできる害虫忌避クラッキングエアゾール組成物を提供すること。
【解決手段】害虫忌避クラッキングエアゾール組成物は、原液35〜70質量部と、液化石油ガスよりなる噴射剤30〜65質量部とからなり、原液が、水と、害虫忌避成分0.01〜15.0質量%と、HLB値が10.0〜12.5の非イオン性界面活性剤およびHLB値が13.0〜16.0の非イオン性界面活性剤よりなる界面活性剤0.4〜1.0質量%と、粉末よりなる乳化助剤0.4〜1.0質量%と、低級アルコール0.1〜22.0質量%と、増粘剤0.07〜0.7質量%とを含有することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドよりなる害虫忌避成分を含有する害虫忌避クラッキングエアゾール組成物に関する。
従来、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド(ディート)よりなる害虫忌避成分を含有するエアゾール組成物としては、ミスト状の吐出物を形成するものが広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、一般に、ミスト状の吐出物を形成するエアゾール組成物においては、ミスト状の吐出物を構成する噴霧粒子が周囲に飛散しやすく、目的部位に対して高い割合で内容物(原液)を付着させることができないなどの問題があることなどから、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドよりなる害虫忌避成分を含有するエアゾール組成物として、飛散を生じにくいミスト状以外の性状の吐出物を形成するものが提案されている(例えば、特許文献2〜特許文献4参照。)。具体的には、特許文献2には、泡沫状(非クラッキングフォーム状)の吐出物が形成されるエアゾール組成物が開示されており、また特許文献3および特許文献4には、粘稠液体中において徐々に発泡が生じ、その発泡によって形成された泡沫がパチパチと音をたてて自発的に破泡するクラッキングフォーム状の吐出物が形成されるエアゾール組成物が開示されている。
しかしながら、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドよりなる害虫忌避成分を含有するエアゾール組成物において、泡沫状(非クラッキングフォーム状)あるいはクラッキングフォーム状の吐出物を得るためには、いずれの場合にも、通常、水を主成分とする原液に油性液体であるN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドを含有させ、乳化状態を形成する必要があることから、特にN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドを高い割合で含有させる場合には、種々の弊害が生じる、という問題がある。
具体的には、非クラッキングフォーム状の吐出物を形成するエアゾール組成物においては、良好な乳化状態を得ることを目的として、界面活性剤としてアニオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤とを併用し、しかも当該界面活性剤を高い割合で含有させることが必要とされるため(例えば、特許文献2参照)、特に人体用として用いる場合には、ベタツキ感などが生じることによって良好な使用感を得ることができないおそれがある。
また、クラッキングフォーム状の吐出物を形成するエアゾール組成物においては、良好な乳化状態を得ることを目的として、非イオン性界面活性剤よりなる界面活性剤を高い割合で含有すると共に乳化状態を調整するための油分を含有させることが必要とされることから(例えば、特許文献3および特許文献4参照。)、特に人体用として用いる場合には、ベタツキ感などが生じることによって良好な使用感を得ることができないおそれがある。
特許第4393103号公報 特開2010−174048号公報 特開2009−173613号公報 特開2009−286734号公報
本発明は以上のような事情に基づいて、本発明者らがN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドよりなる害虫忌避成分が配合されてなるエアゾール組成物においては、吐出物の性状は飛散防止性および適用箇所において爽快感が得られる点からクラッキングフォーム状が最適であると考え、クラッキングエアゾール組成物における乳化状態について研究を重ねた結果、見出されたものであり、その目的は、原液にN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドよりなる害虫忌避成分が高い含有割合で含有されている場合であっても、良好な乳化状態を形成することができてクラッキングフォーム状の吐出物を得ることができると共に、人体への適用に際して良好な使用感を得ることのできる害虫忌避クラッキングエアゾール組成物を提供することにある。
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物は、原液35〜70質量部と、液化石油ガスよりなる噴射剤30〜65質量部とからなり、
前記原液が、水と、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドよりなる害虫忌避成分0.01〜15.0質量%と、HLB値が10.0〜12.5の第1の非イオン性界面活性剤およびHLB値が13.0〜16.0の第2の非イオン性界面活性剤よりなる界面活性剤0.4〜1.0質量%と、粉末よりなる乳化助剤0.4〜1.0質量%と、低級アルコール0.1〜22.0質量%と、増粘剤0.07〜0.7質量%とを含有し、害虫忌避成分を含有する油性相と水を含有する水性相とよりなる水中油型エマルションよりなることを特徴とする。
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物においては、前記害虫忌避成分の原液における含有割合が5〜10質量%であることが好ましい。
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物においては、前記第1の非イオン性界面活性剤がポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルであり、前記第2の非イオン性界面活性剤がポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルまたはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油であり、
第1の非イオン性界面活性剤の原液における含有割合と第2の非イオン性界面活性剤の原液における含有割合との比(第1の非イオン性界面活性剤:第2の非イオン性界面活性剤)が5:1〜1:5であることが好ましい。
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物においては、前記原液は、温度20℃における粘度が100〜600mP・sであることが好ましい。
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物は、人体用であることが好ましい。
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物においては、界面活性剤として特定のHLB値を有する2種類の非イオン性界面活性剤が選択的に組み合わされて用いられていると共に、当該界面活性剤、粉末よりなる乳化助剤、低級アルコールおよび増粘剤が特定の割合で含有されていることから、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドよりなる害虫忌避成分が原液中において高い割合で含有される場合であっても、低級アルコールに油状液体である害虫忌避成分が溶解されたアルコール溶液よりなる油性相と、増粘剤によって粘稠性が付与された水を含有する水性相とに良好な乳化状態が形成された水中油型エマルションよりなる原液が得られ、しかも、その良好な乳化状態を有する原液と噴射剤とが特定の割合で用いられていることから、組成物自体においても良好な乳化状態が得られると共に、吐出物においては噴射剤および増粘剤による作用によってクラッキング効果が得られる。
また、本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物においては、吐出物がクラッキングフォーム状であることから、その吐出物のクラッキング効果によって爽快感が得られるため、良好な使用感が得られる。
更に、本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物においては、必要とされる界面活性剤の使用量が少量であることから、人体に適用する場合において適用箇所にベタツキ感が生じることが抑制され、また、乳化助剤として粉末が用いられているものの、多量の使用が必要とされないことから、人体に適用する場合において皮膚上における適用箇所にざらつき感が生じることがない。
従って、本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物によれば、害虫忌避成分が高い含有割合で含有されている場合であっても、良好な乳化状態を形成することができてクラッキングフォーム状の吐出物を得ることができると共に、人体への適用に際して良好な使用感を得ることができる。また、乳化状態を向上させることを目的として、例えばアニオン性界面活性剤などの他の界面活性剤、あるいは油分などを用いることが必ずしも必要とされないことから、これらを用いることに起因する、例えば人体上の適用箇所におけるベタツキ感の発生などの弊害が生じることがない。
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物は、水、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド(ディート)よりなる害虫忌避成分、HLB値(Hydrophile−Lipophile Balance:親水親油バランス)が10.0〜12.5の第1の非イオン性界面活性剤(以下、「第1界面活性剤」ともいう。)およびHLB値が13.0〜16.0の第2の非イオン性界面活性剤(以下、「第2界面活性剤」ともいう。)よりなる界面活性剤、乳化助剤、低級アルコールおよび増粘剤を含有する原液と、液化石油ガスよりなる噴射剤とから構成されるものであり、エアゾール用バルブを備えた耐圧容器(以下、「エアゾール容器」ともいう。)内に充填されてエアゾール製品とされるものである。
また、本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物は、粘稠液体中において徐々に発泡が生じ、その発泡によって形成された泡沫がパチパチと音をたてて自発的に破泡するクラッキングフォーム状の吐出物を形成するものである。
以下、本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物を構成する成分について説明する。
<原液>
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物を構成する原液は、水、害虫忌避成分、界面活性剤、乳化助剤、低級アルコールおよび増粘剤を必須成分とし、害虫忌避成分を含有する油性相と水を含有する水性相とよりなり、害虫忌避成分を含有する油性相よりなる分散粒子が、増粘剤によって粘稠性が付与された水を含有する水性相よりなる分散媒中に、界面活性剤および乳化助剤の作用により均一に分散状態とされている水中油型(O/W型)エマルションである。
(水)
原液の必須成分である水としては、精製水あるいはイオン交換水が用いられる。
水の含有割合は、原液100質量%において62〜87質量%であることが好ましい。
水の含有割合が過大である場合には、組成物を構成すべき他の成分を所期の割合で含有させることができなくなるおそれがある。一方、水の含有割合が過小である場合には、原液および組成物自体に良好な乳化状態が得られなくなるおそれがある。
(害虫忌避成分)
原液の必須成分である害虫忌避成分は、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド(ディート)であり、特に蚊などの昆虫およびダニに対する優れた忌避作用を有し、人体用として使用が可能なものである。
この害虫忌避成分を構成するN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドは、油性液体であり、アルコールなどの有機溶媒には可溶であるものの水に難溶であることから、害虫忌避クラッキングエアゾール組成物の原液においては、低級アルコールに溶解されており、よってN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドが溶解されたアルコール溶液によって油性相が形成され、そのアルコール溶液によって分散粒子が形成されている。
害虫忌避成分の含有割合は、原液100質量%において0.01〜15.0質量%とされ、好ましくは3〜10質量%、更に好ましくは5〜10質量%である。
害虫忌避成分の含有割合が過大である場合には、原液および組成物自体に良好な乳化状態を得ることができなくなるおそれがある。一方、忌避成分の含有割合が過小である場合には、十分な害虫忌避作用が得られなくなるおそれがある。
(界面活性剤)
原液の必須成分である界面活性剤は、原液中において、害虫忌避成分を含有する油性相よりなる分散粒子を、水を含有する水性相よりなる分散媒中に分散させるための乳化剤として作用するものである。
そして、この界面活性剤は、HLB値が10.0〜12.5の非イオン性界面活性剤である第1界面活性剤と、HLB値が13.0〜16.0の非イオン性界面活性剤よりなる第2界面活性剤との2種類の非イオン性界面活性剤によって構成されている。
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物においては、界面活性剤としてそれぞれ特定のHLB値を有する2種類の非イオン性界面活性剤を組み合わせて用いることにより、界面活性剤の使用量を少量とすることができ、しかも乳化状態を向上させることを目的として他の界面活性剤および油分を含有させることなく、原液および組成物自体において良好な乳化状態を得ることができる。
第1界面活性剤の具体例としては、例えばポリオキシエチレン(20)ポリプロピレン(8)セチルエーテル(HLB値:12.5)等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル(HLB値:11.5)、ポリオキシエチレン(6)セチルエーテル(HLB値:10.5)、ポリオキシエチレン(10)ベヘニルエーテル(HLB値:10.0)等のポリオキシエチレンアルキルエーテルなどが挙げられる。
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物における第1界面活性剤としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルが好ましい。
第2界面活性剤の具体例としては、例えばポリオキシエチレン(60)ソルビットテトラオレエート(HLB値:14.0)等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油(HLB値:13.5)等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(HLB値:15.6)、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(HLB値:14.9)、イソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(HLB値:15.0)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(HLB値:15.0)等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物における第2界面活性剤としては、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましい。
第1界面活性剤と第2界面活性剤の好ましい組合せとしては、第1界面活性剤としてポリオキシエチレン(20)ポリプロピレン(8)セチルエーテルを用い、第2界面活性剤としてポリオキシエチレン(60)ソルビットテトラオレエートまたはポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油を用いることが好ましい。
界面活性剤の含有割合は、原液100質量%において0.4〜1.0質量%とされ、好ましくは0.6〜0.8質量%である。
界面活性剤の含有割合が過大である場合には、特に人体用として皮膚表面に適用した際には適用箇所においてベタツキ感が生じることに起因して良好な使用感が得られなくなるおそれがある。一方、界面活性剤の含有割合が過小である場合には、原液および組成物自体において良好な乳化状態が得られなくなるおそれがある。
また、界面活性剤における第1界面活性剤と第2界面活性剤との割合は、その第1界面活性剤と第2界面活性剤との質量比、すなわち第1界面活性剤の原液における含有割合と第2界面活性剤の原液における含有割合の比(第1界面活性剤:第2界面活性剤)が5:1〜1:5であることが好ましい。
第1界面活性剤と第2界面活性剤との割合が上記の範囲内にあることにより、原液および組成物自体において良好な乳化状態を得ることができる。
(乳化助剤)
原液の必須成分である乳化助剤は粉末よりなり、原液中に分散した状態で存在し、原液中において、害虫忌避成分を含有する油性相よりなる分散粒子を、増粘剤によって粘稠性が付与された水を含有する水性相よりなる分散媒中に分散させやすくする作用、および分散状態の安定性、すなわち乳化安定性を向上させる作用を有するものである。
この乳化助剤を構成する粉末の材質としては、例えば親水性シリカ、タルク、カオリン、雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、二酸化ケイ素、疎水性シリカ、ゼオライトなどが挙げられる。
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物における乳化剤を構成する粉末としては、親水性シリカ粒子が好ましい。
乳化助剤を構成する粉末の平均粒径は1〜100μmであることが好ましい。
乳化助剤を構成する微粒子の平均粒子径が過大である場合には、特に人体用として皮膚表面に適用した際には適用箇所においてざらつき感が生じるおそれがある。一方、乳化助剤を構成する微粒子の平均粒子径が過小である場合には、特に人体用として皮膚表面に適用した際には人体に対して悪影響を及ぼすおそれがある。
乳化助剤の含有割合は、原液100質量%において0.4〜1.0質量%とされ、好ましくは0.5〜0.9質量%である。
乳化助剤の含有割合が過大である場合には、エアゾール用バルブに詰まりが生じやすくなり、また特に人体用として皮膚表面に適用した際には適用箇所においてざらつき感が生じることに起因して良好な使用感が得られなくなるおそれがある。一方、乳化助剤の含有割合が過小である場合には、原液および組成物自体において良好な乳化状態が得られなくなるおそれがある。
(低級アルコール)
原液の必須成分である低級アルコールは、害虫忌避成分の溶剤として作用するものであり、また適用箇所における速乾作用を発現させるものである。
低級アルコールとしては、例えばエタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、イソプロピルアルコールなどの炭素数1〜5のアルコールが挙げられる。これらは、単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらのうちでは、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドよりなる害虫忌避成分の溶解性およびクラッキング効果が確実に得られることから、エタノールが好ましい。また、低級アルコールとしてエタノールを用いることによれば、本発明の害虫忌避クラッキング組成物を人体用として用いる場合において、例えば速乾性などの観点から良好な使用感が得られる。
低級アルコールの含有割合は、原液100質量%において0.1〜22.0質量%とされ、好ましくは5.0〜20.0質量%である。
低級アルコールの含有割合が過大である場合には、原液に他の成分を十分な割合で含有させることができなくなり、また原液および組成物自体において良好な乳化状態を得ることができなくなるおそれがある。一方、低級アルコールの含有割合が過小である場合には、害虫忌避成分を十分に溶解することができず、それに起因して原液および組成物自体において良好な乳化状態を得ることができなくなる、あるいは泡沫状(非クラッキングフォーム状)の吐出物が形成されることから吐出物にクラッキング効果を得ることができなくなり、特に人体用として皮膚表面に適用した際には適用箇所においてベタツキ感が生じることに起因して良好な使用感が得られなくなるおそれがある。
(増粘剤)
原液の必須成分である増粘剤は、主として吐出物の粘稠性を調整し、粘稠液体中において徐々に生じる発泡によって形成される泡沫が自発的に破泡する際に生じるパチパチ音の大きさを調整する作用を有し、また吐出物の適用箇所に対する付着性を向上させる作用を有するものである。また、増粘剤は、水を含有する水性相の粘稠性を調整することによって当該水性相よりなる分散媒中に害虫忌避成分を含有する油性相よりなる分散粒子を分散させやすくする作用を有するものである。
増粘剤としては、例えばキサンタンガム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトルセルロース、カルボキポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマーなどが挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
増粘剤の含有割合は、原液100質量%において0.07〜0.7質量%とされ、好ましくは0.1〜0.5質量%である。
増粘剤の含有割合が過大である場合には、原液の粘度が過大となり、それに起因して害虫忌避成分を含有する油性相よりなる分散粒子を、水を含有する水性相よりなる分散媒中に十分に分散させることができなくなるため、原液および組成物自体において良好な乳化状態を得ることができなくなるおそれがある。また、良好な噴射状態を得ることができなくなる、具体的には、噴射自体を行うことができなくなる、あるいは所期の量の吐出物を得ることができなくなり、更に、特に人体への適用に際してベタツキ感が生じ、良好な使用感が得られなくなるおそれがある。一方、増粘剤の含有割合が過小である場合には、原液の粘度が過小となり、それに起因して、原液および組成物自体において良好な乳化状態を得ることができなくなり、吐出物をクラッキングフォーム状とすることができなくなるおそれがある。また、吐出物に適用箇所に対する十分な付着性が得られず、液ダレが生じるおそれがある。
(任意成分)
原液には、必須成分である、害虫忌避成分、界面活性剤、乳化助剤、溶剤および増粘剤の他、必要に応じて任意成分が含有されていてもよい。その具体例としては、例えばエモリエント剤(皮膚柔軟剤)等の油性成分、香料、着色剤、防腐剤、その他が挙げられる。
以上のような必須成分および任意成分により構成される原液は、温度20℃における粘度が100〜600mPa・sであることが好ましい。
原液の含有割合は、後述の噴射剤の含有割合との関係から、エアゾール組成物100質量部において35〜70質量部であることが必要とされ、好ましくは40〜60質量部である。
<噴射剤>
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物を構成する噴射剤としては、液化石油ガス(LPG)が用いられる。
液化石油ガスの具体例としては、例えばプロパン、n−ブタン、iso−ブタン、n−ペンタン、iso−ペンタンおよびこれらの混合物を挙げることができる。
本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物において、噴射剤を構成する液化石油ガスは、一部が原液中において分散粒子を形成している油性相に含有されており、その液化石油ガスの作用により、形成される吐出物において、粘稠液体中で徐々に発泡が生じることとなる。
すなわち、液化石油ガスは、エアゾール容器内において、その一部が害虫忌避成分が低級アルコールに溶解されたアルコール溶液中に溶解されることによって油性相に含有されていると共に、油性相に溶解されていない一部によって気相を形成しており、その気相を構成する液化石油ガスの作用によってエアゾール容器から内容物が吐出され、更に、吐出物中に含有された油性相を構成している液化石油ガスが吐出物を構成する粘稠液体中において徐々に気化し、その作用により、発泡が生じる。
噴射剤の含有割合は、エアゾール組成物100質量部において30〜65質量部であることが必要とされ、好ましくは40〜60質量部である。
噴射剤の含有割合を上記の範囲とする、すなわち原液の含有割合と噴射剤の含有割合との比、すなわち質量比(原液/噴射剤)を70/30〜35/65とすることにより、原液および組成物自体において良好な乳化状態を得ることができると共に、エアゾール容器の製品内圧を、吐出物においてクラッキング効果を得るために必要とされる範囲、具体的には温度25℃における製品内圧が0.1〜0.4MPaの範囲とすることができる。
而して、噴射剤の含有割合が過大である場合には、組成物自体において良好な乳化状態が得られなくなる、あるいは泡沫状(非クラッキングフォーム状)の吐出物が形成されることから吐出物にクラッキング効果を得ることができなくなる。また、原液の含有割合が少なくなるために十分な害虫忌避作用が得られなくなるおそれがある。一方、噴射剤の含有割合が過小である場合には、吐出物に十分なクラッキング効果を得ることができなくなるおそれがある。
このような構成の本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物は、害虫忌避成分を溶剤である低級アルコールに溶解させ、得られたエタノール溶液と、害虫忌避成分および低級アルコール以外の他の原液材料(具体的には、水、界面活性剤、乳化助剤、増粘剤および必要に応じて任意成分)を混合することによって原液を調製し、その原液と、液化石油ガスよりなる噴射剤とをエアゾール容器内に充填して振盪することにより製造することができる。
以上のような本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物においては、界面活性剤として特定のHLB値を有する2種類の非イオン性界面活性剤が選択的に組み合わされて用いられていると共に、当該界面活性剤、粉末よりなる乳化助剤、低級アルコールおよび増粘剤が特定の割合で含有されていることから、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドよりなる害虫忌避成分が原液中において例えば5質量%以上の高い割合で含有される場合であっても、低級アルコールに油状液体である害虫忌避成分が溶解されたアルコール溶液よりなる油性相と、増粘剤によって粘稠性が付与された水を含有する水性相とよりなる良好な乳化状態の原液が得られ、しかも、その良好な乳化状態を有する原液と液化石油ガスよりなる噴射剤とが特定の割合で用いられていることから、組成物自体においても良好な乳化状態が得られると共に、吐出物においては噴射剤および増粘剤による作用によってクラッキング効果が得られる。
また、本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物においては、クラッキングフォーム状の吐出物が得られることから、特に人体に適用する場合においてはその吐出物のクラッキング効果によって爽快感が得られるため、泡沫状(非クラッキングフォーム状)の吐出物に比して良好な使用感が得られる。
更に、本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物においては、必要とされる界面活性剤の使用量が少量であることから、人体に適用する場合において皮膚上における適用箇所にベタツキ感が生じることが抑制され、また、乳化助剤として粉末が用いられているものの、多量の使用が必要とされないことから、人体に適用する場合において皮膚上における適用箇所にざらつき感が生じることがない。
従って、本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物によれば、害虫忌避成分が原液中において高い含有割合で含有されている場合であっても、良好な乳化状態を形成することができてクラッキングフォーム状の吐出物を得ることができると共に、人体への適用に際して良好な使用感を得ることができる。また、乳化状態を向上させることを目的として、例えばアニオン性界面活性剤などの他の界面活性剤、あるいは油分などを用いることが必ずしも必要とされないことから、これらを用いることに起因する、例えばベタツキ感などの弊害が生じることがない。
ここに、水および害虫忌避成分を含有するエアゾール組成物において、界面活性剤として特定のHLB値を有する2種類の非イオン性界面活性剤を特定の割合で用いると共に、害虫忌避成分、低級アルコール、乳化助剤および増粘剤を特定の割合で用いることにより上記の効果が得られることは、発明者らが実験を重ねた結果によって明らかとなった事項である。
また、本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物においては、吐出物がクラッキングフォーム状のものであることから、噴射の際に飛散が生じることがなく、よって目的部位に対して高い割合で内容物を付着させることができる。
このような本発明の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物は、他の必須成分と同様に、害虫忌避成分が人体に対して用いることのできるものであり、しかも吐出物におけるクラッキング効果によって爽快感が得られ、しかもベタツキ感の発生が抑制されると共にざらつき感が生じることもないことから、人体用として好適に用いることができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
〔実施例1〜24および比較例1〜12〕
先ず、表1〜表3に示す原液材料を用意し、害虫忌避成分を溶剤であるエタノールに溶解させ、得られたエタノール溶液と、忌避成分およびエタノール以外の他の原液材料を混合することにより、原液を調製した。
次いで、得られた原液と、液化石油ガス(0.15MPa)よりなる噴射剤とを、表1〜表3に示す充填割合でエアゾール用バルブを備えたガラス製の透明耐圧容器よりなるエアゾール容器内に、内容物の質量が50gとなるように充填することにより、温度25℃における製品内圧が0.25MPaの評価用エアゾール製品を作製した。
得られた評価用エアゾール製品について、各々、下記の評価を行った。結果を表1〜表3に示す。
ここに、比較例1〜比較例3は界面活性剤として1種類の非イオン性界面活性剤を用いた場合の例であり、比較例4は界面活性剤の含有割合が過大である場合の例であり、比較例5は乳化助剤の含有割合が過小である場合の例であり、比較例6は乳化助剤の含有割合が過大である場合の例であり、比較例7は低級アルコールの含有割合が過小である場合の例であり、比較例8は低級アルコールの含有割合が過大である場合の例であり、比較例9は増粘剤が過小である場合の例であり、比較例10は増粘剤が過大である場合の例であり、比較例11は原液の含有割合が過小であって噴射剤の含有割合が過大である場合の例であり、比較例12は原液の含有割合が過大であって噴射剤の含有割合が過小である場合の例である。
(エマルション形成状態)
得られた評価用エアゾール製品を室温(25℃)の温度条件(以下、「室温条件」ともいう。)下に1時間静置した後、室温条件下において、60回/分の振盪条件によって振盪し、エマルションの形成の有無を目視にて確認し、振盪時間が1分間以内でエマルションを形成した場合をエマルション形成状態が極めて良好であるとして「◎」、振盪時間が1分間を超えて3分間以内でエマルションを形成した場合をエマルション形成状態が良好であるとして「○」、振盪時間が3分間を超えてもエマルションが形成されない場合をエマルション形成状態が不良であるとして「×」と評価する評価基準によってエマルションの形成状態を評価した。
また、得られた評価用エアゾール製品を温度5℃の低温条件下に1時間静置した後、温度5℃の低温条件下において、上記の室温条件下と同様の振盪条件によって振盪し、上記の室温条件下と同様の評価基準によってエマルションの形成状態を評価した。
また、得られた評価用エアゾール製品を温度45℃の高温条件下に1時間静置した後、温度45℃の高温条件下において、上記の室温条件下と同様の振盪条件によって振盪し、評価基準によってエマルションの形成状態を評価した。
(吐出物状態)
得られた評価用エアゾール製品を室温条件下において60回/分の振盪条件によって3分間振盪した後に1時間静置し、その後、室温条件下において、60回/分の振盪条件によって10秒間振盪した後、内容物1gを吐出させ、形成される吐出物の性状を目視にて確認し、吐出物が粘稠液体中において徐々に発泡が生じ、その発泡によって形成された泡沫のすべてがパチパチと音をたてて自発的に破泡するものである場合を極めて良好なクラッキングフォーム状であるとして「◎」、吐出物が粘稠液体中において徐々に発泡が生じ、その発泡によって形成された泡沫の一部がパチパチと音をたてて自発的に破泡するものの、他の一部が破泡しないものである場合を良好なクラッキングフォーム状であるとして「○」、吐出物が泡沫状(非クラッキングフォーム状)であったり、あるいは油性相と水性相とが分離した状態である場合をクラッキングフォーム状とならないとして「×」と評価する評価基準によってエマルションの形成状態を評価した。
(使用感:ベタツキ感およびざらつき感の有無)
得られた評価用エアゾール製品を、室温条件下において60回/分の振盪条件によって3分間振盪した後、25℃に設定した恒温水槽に30分間浸漬した。その後、各評価用エアゾール製品を60回/分の振盪条件によって10秒間振盪した後に当該評価用エアゾール製品の内容物1gを、床に水平であって上方に向いた状態の手の平上に噴射し、得られた吐出物を手の平に塗り延ばし、ベタツキ感およびざらつき感の有無を確認する官能試験を行い、ベタツキ感およびざらつき感をまったく感じない場合をベタツキ感およびざらつき感がなく、極めて良好な使用感が得られるとして「◎」、極めてわずかにベタツキ感および/またはざらつき感を感じるものの、実用上問題がない場合をベタツキ感およびざらつき感が殆どなく、良好な使用感が得られるとして「○」、ベタツキ感および/またはざらつき感を感じ、実用上問題がある場合を良好な使用感が得られないとして「×」と評価した。
表1〜表3において、第1界面活性剤とは、ポリオキシエチレン(20)ポリプロピレン(8)セチルエーテル(HLB値:12.5)であり、第2界面活性剤(1)とは、ポリオキシエチレン(60)ソルビットテトラオレエート(HLB値:14.0)であり、第2非イオン性界面活性剤(2)とは、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油(HLB値:13.5)である。
以上の結果から、本発明に係る実施例1〜24に係るエアゾール組成物によれば、良好な乳化状態が得られ、吐出物としてクラッキングフォーム状のものが得られ、更にはベタツキ感およびざらつき感が生じないものであることが確認された。
一方、比較例1〜比較例3に係るエアゾール組成物は、界面活性剤として2種類の非イオン性界面活性剤が用いられていないことから、良好な乳化状態が得られないと共に吐出物としてクラッキングフォーム状のものが得られず、しかもベタツキ感が生じて良好な使用感が得られなかった。また、比較例4に係るエアゾール組成物は、界面活性剤の含有割合が過大であることから、良好な乳化状態が得られると共に吐出物としてクラッキングフォーム状のものが得られるものの、ベタツキ感が生じて良好な使用感が得られなかった。また、比較例5に係るエアゾール組成物は、乳化助剤の含有割合が過小であることから、良好な乳化状態が得られないと共に吐出物としてクラッキングフォーム状のものが得られず、しかもベタツキ感が生じて良好な使用感が得られず、比較例6に係るエアゾール組成物は、乳化助剤の含有割合が過大であることから、良好な乳化状態が得られると共に吐出物としてクラッキングフォーム状のものが得られるものの、ざらつき感が生じて良好な使用感が得られなかった。また、比較例7に係るエアゾール組成物は、低級アルコールの含有割合が過小であることから、吐出物としてクラッキングフォーム状のものが得られず、しかもベタツキ感が生じて良好な使用感が得られず、比較例8に係るエアゾール組成物は、低級アルコールの含有割合が過大であることから、良好な乳化状態が得られないと共に吐出物としてクラッキングフォーム状のものが得られず、しかもベタツキ感が生じて良好な使用感が得られなかった。また、比較例9に係るエアゾール組成物は、増粘剤が過小であることから、良好な乳化状態が得られないと共に吐出物としてクラッキングフォーム状のものが得られず、しかもベタツキ感が生じて良好な使用感が得られず、比較例10に係るエアゾール組成物は、増粘剤が過大であることから、クラッキングフォーム状のものが得られるものの、ベタツキ感が生じて良好な使用感が得られなかった。また、比較例11に係るエアゾール組成物は、原液の含有割合が過小であって噴射剤の含有割合が過大であることから、良好な乳化状態が得られないと共に吐出物としてクラッキングフォーム状のものが得られず、しかもベタツキ感が生じて良好な使用感が得られなかった。比較例12に係るエアゾール組成物は、原液の含有割合が過大であって噴射剤の含有割合が過小であることから、吐出物としてクラッキングフォーム状のものが得られなかった。
ここに、吐出物としてクラッキングフォーム状のものが得られなかった比較例1〜比較例3、比較例5、比較例7〜比較例9、比較例11および比較例12に係るエアゾール組成物においては、比較例7および比較例12に係るエアゾール組成物は吐出物として非クラッキングフォーム状のものが得られ、また、比較例7および比較例12以外の比較例に係るエアゾール組成物は吐出物として油性相と水性相とが分離した状態のものが得られた。

Claims (5)

  1. 原液35〜70質量部と、液化石油ガスよりなる噴射剤30〜65質量部とからなり、
    前記原液が、水と、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミドよりなる害虫忌避成分0.01〜15.0質量%と、HLB値が10.0〜12.5の第1の非イオン性界面活性剤およびHLB値が13.0〜16.0の第2の非イオン性界面活性剤よりなる界面活性剤0.4〜1.0質量%と、粉末よりなる乳化助剤0.4〜1.0質量%と、低級アルコール0.1〜22.0質量%と、増粘剤0.07〜0.7質量%とを含有し、害虫忌避成分を含有する油性相と水を含有する水性相とよりなる水中油型エマルションよりなることを特徴とする害虫忌避クラッキングエアゾール組成物。
  2. 前記原液における害虫忌避成分の含有割合が5〜10質量%であることを特徴とする請求項1に記載の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物。
  3. 前記第1の非イオン性界面活性剤がポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルであり、前記第2の非イオン性界面活性剤がポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルまたはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油であり、
    第1の非イオン性界面活性剤の原液における含有割合と第2の非イオン性界面活性剤の原液における含有割合との比(第1の非イオン性界面活性剤:第2の非イオン性界面活性剤)が5:1〜1:5であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物。
  4. 前記原液は、温度20℃における粘度が100〜600mP・sであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物。
  5. 人体用であることを特徴とする請求項1〜請求項4に記載の害虫忌避クラッキングエアゾール組成物。
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