JP2013202973A - ガスバリアフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プラスチックフィルム、有機層、および無機層をこの順に含むガスバリアフィルムにおいて、前記プラスチックフィルムおよび前記有機層の間にアルミニウム酸化物、アルミニウム窒化物およびアルミニウム炭化物からなる群から選択される1つ以上の化合物を含むアルミニウム化合物層を有し、前記プラスチックフィルムおよび前記のアルミニウム化合物層、ならびに前記のアルミニウム化合物層および前記有機層は、それぞれ互いに隣接しており、前記のアルミニウム化合物層の膜厚は40nm以下であり、前記有機層は、重合性化合物およびリン酸化合物を含む組成物から形成された層であるガスバリアフィルム。
【選択図】なし
Description
(1)プラスチックフィルム、有機層、および無機層をこの順に含むガスバリアフィルムにおいて、
前記プラスチックフィルムおよび前記有機層の間にアルミニウム酸化物、アルミニウム窒化物およびアルミニウム炭化物からなる群から選択される1つ以上の化合物を含むアルミニウム化合物層を有し、前記プラスチックフィルムおよび前記のアルミニウム化合物層、ならびに前記のアルミニウム化合物層および前記有機層は、それぞれ互いに隣接しており、前記のアルミニウム化合物層の膜厚は40nm以下であり、前記有機層は、重合性化合物およびリン酸化合物を含む組成物から形成された層であるガスバリアフィルム。
(3)前記アルミニウム化合物層の膜厚が5nm未満である(1)に記載のガスバリアフィルム。
(4)前記無機層の膜厚が、20nm以上である(1)〜(3)のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。
(5)リン酸化合物が一般式(1)で示されるリン酸化合物である(1)〜(4)のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム:
(7)前記アルミニウム化合物層が、気相成長法で作製された層であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。
(8)前記無機層が、気相成長法で作製された層であることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。
(9)プラスチックフィルム上に、重合性化合物を含む組成物を適用して硬化させて有機層を形成すること、および前記有機層上に無機層を形成することを含むガスバリアフィルムの製造方法であって、
前記組成物が適用される前記プラスチックフィルム表面に、アルミニウム酸化物、アルミニウム窒化物およびアルミニウム炭化物からなる群から選択される1つ以上の化合物を含むアルミニウム化合物層を気相成長法により40nm以下の膜厚で形成することを含み、
前記組成物はリン酸化合物を含み、
前記組成物は前記アルミニウム化合物層上に直接適用されることを特徴とする製造方法。
本明細書において「〜」とはその前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。また、本発明における有機EL素子とは、有機エレクトロルミネッセンス素子のことをいう。本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレートおよびメタクリレートの両方を含む意味で使用される。
本発明のガスバリアフィルムは、プラスチックフィルムの片面にバリア性積層体が設けられた構成であってもよく、プラスチックフィルムの両面にバリア性積層体が設けられた構成であってもよい。
バリア性積層体は、少なくとも1層の有機層と少なくとも1層の無機層を含むものであり、2層以上の有機層と2層以上の無機層とが交互に積層しているものであってもよい。
本発明のガスバリアフィルムにおいて、バリア性積層体のプラスチックフィルム側の最表面は有機層である(以下、プラスチックフィルム側の最表面の有機層を「第1の有機層」ということがある。)。すなわち、本発明のガスバリアフィルムは、プラスチックフィルムおよび第1の有機層の間にアルミニウム化合物層を有することを特徴とする。そして、 本発明のガスバリアフィルムにおいて、前記プラスチックフィルムおよび前記のアルミニウム化合物層、ならびに前記のアルミニウム化合物層および前記有機層は、それぞれ互いに隣接している。
アルミニウム化合物層は、プラスチックフィルムおよびバリア性積層体の密着性を向上させる機能を有する。アルミニウム化合物層は、アルミニウム酸化物、アルミニウム窒化物およびアルミニウム炭化物からなる群から選択されるアルミニウム化合物を含む。アルミニウム化合物は、アルミニウム酸化物またはアルミニウム窒化物であることが好ましい。アルミニウム化合物層はバリア膜としての機能は無くてもよく、バリア性積層体における無機層と同じ化合物を含む層であってもよく、異なる化合物を含む層であってもよい。なお、本明細書においてアルミニウム化合物層とバリア性積層体における無機層とは区別して記載される。
アルミニウム化合物層は40nm以下の薄膜とすることによりプラスチックフィルムと有機層の密着性を向上させる機能を発揮することが可能である。アルミニウム化合物層の膜厚は20nm以下であることが好ましく、10nm以下であることがより好ましく、5nm未満であることが特に好ましい。また、アルミニウム化合物層の膜厚は1nm以上であることが好ましいが、1nmより薄くてもよい。
アルミニウム化合物層はプラスチックフィルムのいずれの面に設けてもよく、両面に設けてもよい。通常は、プラスチックフィルム上の平滑面に、上記方法のいずれかを用いてアルミニウム化合物層が設けられる。
アルミニウム化合物層は、副次的な成分として他の元素を含有していてもよい。
アルミニウム化合物層の平滑性は、1μm角の平均粗さ(Ra値)として1nm未満であることが好ましく、0.5nm以下がより好ましい。アルミニウム化合物層の成膜はクリーンルーム内で行われることが好ましい。クリーン度はクラス10000以下が好ましく、クラス1000以下がより好ましい。
バリア性積層体において、第1の有機層は重合性化合物及びリン酸化合物を含む組成物から形成された有機層である。(以下、有機層作製のための重合性化合物を含む組成物を重合性組成物ということがある。)本発明者は該有機層とプラスチックフィルムの間にアルミニウム化合物層を40nm以下の膜厚で設けることにより、プラスチックフィルムとバリア性積層体との密着性を向上させることができることを見出した。特定の理論に拘泥するものではないが、リン酸化合物により、アルミニウム化合物層と第1の有機層との間に共有結合が形成され、結果的に、薄膜であるアルミニウム化合物層と密着しているプラスチックフィルムとの密着性が向上するものと考えられる。
第1の有機層以外の有機層は重合性化合物を含む組成物から形成された有機層であればよい。該有機層はリン酸化合物を含んでいても含んでいなくてもよい。第1の有機層以外の有機層形成のための組成物は特に、当該組成物を適用する層、(例えば無機層)の組成に応じて選択して、層間の密着性の高い構成とすることが好ましい。製造の容易性の観点から、第1の有機層以外の有機層は、第1の有機層と同様の組成物から形成されることが好ましい。
リン酸化合物は重合性基を含むことが好ましく、特に(メタ)アクリレート基を含むことが好ましい。好ましいリン酸化合物としては、以下の一般式(1)で示されるリン酸化合物があげられる。
アルキレン基および前記アルキレン部分の具体例としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基等が挙げられる。
また、本発明では、リン酸化合物を2種類以上含んでいてもよく、この場合、それらの合計量を上記範囲とすることが好ましい。
重合性化合物は重合性基を有する化合物であり、上記のリン酸化合物が重合性基を有する場合はリン酸化合物も重合性化合物に含まれる。本発明のガスバリアフィルムにおける有機層を形成するための組成物において重合性化合物は2種類以上含まれていてもよい。重合性化合物は、エチレン性不飽和結合を末端または側鎖に有する化合物、および/または、エポキシまたはオキセタンを末端または側鎖に有する化合物であることが好ましい。上述のこれらのうち、エチレン性不飽和結合を末端または側鎖に有する化合物が好ましい。エチレン性不飽和結合を末端または側鎖に有する化合物の例としては、(メタ)アクリレート系化合物、アクリルアミド系化合物、スチレン系化合物、無水マレイン酸等が挙げられ、(メタ)アクリレート系化合物が好ましい。
以下に、(メタ)アクリレート系化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
R3の少なくとも1つが、ヒドロキシ基を含むことが好ましい。ヒドロキシ基を含むことにより、有機層の硬化率が向上する。
R3の少なくとも1つの分子量が10〜250であることが好ましく、70〜150であることがより好ましい。
R3が結合している位置としては、少なくともパラ位に結合していることが好ましい。
nは、0〜5の整数を示し、0〜2の整数であることが好ましく、0または1であることがより好ましく、いずれも1であることがさらに好ましい。
一般式(2)で表される化合物の分子量は、600〜1400が好ましく、800〜1200がより好ましい。
重合性化合物及びリン酸化合物を含む組成物は、通常、重合開始剤を含む。重合開始剤を用いる場合、その含量は、重合に関与する化合物の合計量の0.1モル%以上であることが好ましく、0.5〜2モル%であることがより好ましい。このような組成とすることにより、活性成分生成反応を経由する重合反応を適切に制御することができる。光重合開始剤の例としてはBAFSジャパンから市販されているイルガキュア(Irgacure)シリーズ(例えば、イルガキュア651、イルガキュア754、イルガキュア184、イルガキュア2959、イルガキュア907、イルガキュア369、イルガキュア379、イルガキュア819など)、ダロキュア(Darocure)シリーズ(例えば、ダロキュアTPO、ダロキュア1173など)、クオンタキュア(Quantacure)PDO、ランベルティ(Lamberti)社から市販されているエザキュア(Esacure)シリーズ(例えば、エザキュアTZM、エザキュアTZT、エザキュアKTO46など)等が挙げられる。
本発明の重合性組成物は、通常、溶剤を含んでいる。溶剤としては、ケトン、エステル系の溶剤が例示され、2−ブタノン、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、シクロヘキサノンが好ましい。溶剤の含量は、重合性組成物の60〜97質量%が好ましく、70〜95質量%がより好ましい。
重合性化合物等を含む組成物から有機層を形成する方法としては、プラスチックフィルム上に形成されたアルミニウム化合物層の上に、無機層等上、またはその他の機能層上に、組成物を適用し、その後、光(例えば、紫外線)、電子線、または熱線にて、硬化させる方法があげられる。
適用方法としては、ディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法、スライドコート法、或いは、米国特許第2681294号明細書に記載のエクストル−ジョンコート塗布方法などを採用できる。
有機層の表面にはパーティクル等の異物、突起が無いことが要求される。このため、有機層の成膜はクリーンルーム内で行われることが好ましい。クリーン度はクラス10000以下が好ましく、クラス1000以下がより好ましい。
有機層の硬度は高いほうが好ましい。有機層の硬度が高いと、無機層が平滑に成膜されその結果としてバリア能が向上することがわかっている。有機層の硬度はナノインデンテーション法に基づく微小硬度として表すことができる。有機層の微小硬度は100N/mm以上であることが好ましく、150N/mm以上であることがより好ましい。
無機層は、バリア性積層体内の層であり、通常、金属化合物からなる薄膜の層である。無機層の形成方法は、目的の薄膜を形成できる方法であればいかなる方法でも用いることができる。例えば、蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理的気相成長法(PVD)、種々の化学的気相成長法(CVD)、めっきやゾルゲル法等の液相成長法があり、プラズマCVD法が好ましい。無機層に含まれる成分は、上記性能を満たすものであれば特に限定されないが、例えば、金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物、金属酸化窒化物または金属酸化炭化物であり、Si、Al、In、Sn、Zn、Ti、Cu、CeおよびTaから選ばれる1種以上の金属を含む酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物または酸化炭化物などを好ましく用いることができる。これらの中でも、Si、Al、In、Sn、ZnおよびTiから選ばれる金属の酸化物、窒化物または酸化窒化物が好ましく、特にSiまたはAlの金属酸化物または窒化物が好ましい。これらは、副次的な成分として他の元素を含有してもよい。
無機層の平滑性は、1μm角の平均粗さ(Ra値)として1nm未満であることが好ましく、0.5nm以下がより好ましい。無機層の成膜はクリーンルーム内で行われることが好ましい。クリーン度はクラス10000以下が好ましく、クラス1000以下がより好ましい。
有機層と無機層の積層は、所望の層構成に応じて有機層と無機層を順次繰り返し製膜することにより行うことができる。
本発明のデバイスにおいては、バリア性積層体上、もしくはその他の位置に、機能層を有していてもよい。機能層については、特開2006−289627号公報の段落番号0036〜0038に詳しく記載されている。これら以外の機能層の例としてはマット剤層、保護層、耐溶剤層、帯電防止層、平滑化層、密着改良層、遮光層、反射防止層、ハードコート層、応力緩和層、防曇層、防汚層、被印刷層、易接着層等が挙げられる。
プラスチックフィルムは、バリア性積層体を保持できるフィルムであれば材質、膜厚等に特に制限はなく、使用目的等に応じて適宜選択することができる。プラスチックフィルムとしては、具体的には、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、メタクリル酸−マレイン酸共重合体、ポリスチレン樹脂、透明フッ素樹脂、ポリイミド、フッ素化ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、セルロースアシレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、シクロオレフィルンコポリマー、フルオレン環変性ポリカーボネート樹脂、脂環変性ポリカーボネート樹脂、フルオレン環変性ポリエステル樹脂、アクリロイル化合物などの熱可塑性樹脂が挙げられる。プラスチックフィルムは、ポリエステル樹脂が好ましく、ポリエステル樹脂としてはポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリエチレンナフタレート(PEN)がより好ましい。
プラスチックフィルムの膜厚はガスバリアフィルムの用途に従って選択すればよく、特に制限はないが、通常、1〜800μmであればよく、10〜200μmが好ましく、50〜150μmがより好ましい。
本発明のガスバリアフィルムは、バリア性を要求するデバイスの封止に用いることができ、また、光学部材にも適用することができる。
ガスバリアフィルムは大気中の酸素、水分、窒素酸化物、硫黄酸化物、オゾン等を遮断する機能を有するバリア層を有するフィルム基板として用いることもできる。フィルム基板は水や酸素等により常温常圧下における使用によっても経年劣化しうる素子の封止に好ましく用いられる。例えば有機EL素子、液晶表示素子、太陽電池、タッチパネル等が挙げられる。
本発明のガスバリアフィルムは空気中の化学成分(酸素、水、窒素酸化物、硫黄酸化物、オゾン等)によって性能が劣化するデバイスに好ましく用いることができる。前記デバイスの例としては、例えば、有機EL素子、液晶表示素子、薄膜トランジスタ、タッチパネル、電子ペーパー、太陽電池等)等の電子デバイスを挙げることができ有機EL素子に好ましく用いられる。
液晶表示素子としては、特開2009−172993号公報の段落番号0044の記載を参酌することができる。
その他の適用例としては、特表平10−512104号公報に記載の薄膜トランジスタ、特開平5−127822号公報、特開2002−48913号公報等に記載のタッチパネル、特開2000−98326号公報に記載の電子ペーパー、特願平7−160334号公報に記載の太陽電池等が挙げられる。
本発明のガスバリアフィルムを用いる光学部材の例としては円偏光板等が挙げられる。
本発明のガスバリアフィルムを基板としλ/4板と偏光板とを積層し、円偏光板を作製することができる。この場合、λ/4板の遅相軸と偏光板の吸収軸とが45°になるように積層する。このような偏光板は、長手方向(MD)に対し45°の方向に延伸されているものを用いることが好ましく、例えば、特開2002−865554号公報に記載のものを好適に用いることができる。
表2に示す構成のガスバリアフィルム基板を以下のように作製した。
ポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポン社製、テオネックスQ65FA、厚さ100μm)の平滑面上に、窒化アルミニウムまたは酸化アルミニウムからなるアルミニウム化合物層を真空成膜で作製した。アルミニウム化合物層表面上に、重合性化合物(アクリレート1またはアクリレート2を50グラム、と重合開始剤(Lamberti社、Esacure KTO46)1グラムとリン酸化合物PM−21(日本化薬(株)、KAYAMER PM−21)またはリン酸化合物P-1A(共栄社化学 ライトアクリレート P-1A)を3グラムと、2−ブタノンを400グラムからなる重合性組成物を乾燥膜厚が1000nmとなるように塗布成膜し、酸素含有量100ppm以下の窒素雰囲気下で紫外線照射量0.5J/cm2で照射して硬化させ、有機層を作製した。その有機層表面に、膜厚が30nmとなるように無機層を真空成膜法で作製した。窒化アルミニウムはプラズマCVD法、酸化アルミニウムはスパッタ法をそれぞれ選択した。
[密着性の試験]
PEN基材上にアルミニウム化合物層、有機層、無機層からなるバリア性積層体の密着性を評価する目的で、JIS K5400に準拠した碁盤目試験を行なった。上記層構成を有するガスバリアフィルム基板の表面にそれぞれカッターナイフで膜面に対して90°の切込みを1mm間隔で入れ、1mm間隔の碁盤目を100個作製した。この上に2cm幅のマイラーテープ[日東電工製、ポリエステルテープ(No.31B)]を貼り付け、テープ剥離試験機を使用して貼り付けたテープをはがした。積層フィルム上の100個の碁盤目のうち剥離せずに残存したマスの数(n)をカウントした。結果は、下表の判定基準で示した。
アルミニウム化合物層の膜厚は以下のように測定した。
100,000倍のTEM写真より、ランダムにn=10にてアルミニウム化合物層の上端と下端距離を測定し、その平均距離を膜厚とした。
Claims (9)
- プラスチックフィルム、有機層、および無機層をこの順に含むガスバリアフィルムにおいて、
前記プラスチックフィルムおよび前記有機層の間にアルミニウム酸化物、アルミニウム窒化物およびアルミニウム炭化物からなる群から選択される1つ以上の化合物を含むアルミニウム化合物層を有し、前記プラスチックフィルムおよび前記のアルミニウム化合物層、ならびに前記のアルミニウム化合物層および前記有機層は、それぞれ互いに隣接しており、前記のアルミニウム化合物層の膜厚は40nm以下であり、前記有機層は、重合性化合物およびリン酸化合物を含む組成物から形成された層であるガスバリアフィルム。 - 前記アルミニウム化合物層の膜厚が20nm以下である請求項1に記載のガスバリアフィルム。
- 前記アルミニウム化合物層の膜厚が5nm未満である請求項1に記載のガスバリアフィルム。
- 前記無機層の膜厚が、20nm以上である請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。
- 前記重合性化合物が、(メタ)アクリレートであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。
- 前記アルミニウム化合物層が、気相成長法で作製された層であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。
- 前記無機層が、気相成長法で作製された層であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。
- プラスチックフィルム上に、重合性化合物を含む組成物を適用して硬化させて有機層を形成すること、および前記有機層上に無機層を形成することを含むガスバリアフィルムの製造方法であって、
前記組成物が適用される前記プラスチックフィルム表面に、アルミニウム酸化物、アルミニウム窒化物およびアルミニウム炭化物からなる群から選択される1つ以上の化合物を含むアルミニウム化合物層を気相成長法により40nm以下の膜厚で形成することを含み、
前記組成物はリン酸化合物を含み、
前記組成物は前記アルミニウム化合物層上に直接適用されることを特徴とする製造方法。
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