JP2013202707A - 加工機 - Google Patents

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Hiroki Takahashi
弘樹 高橋
Katsuhiro Nagasawa
勝浩 長沢
Nobuhiko Suzuki
伸彦 鈴木
Kazuo Watanabe
一雄 渡邊
Toru Yuki
徹 結城
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Abstract

【課題】加工部のZ軸方向の移動に際し発生する駆動反力を低減するものであって、軽量化を達成する。
【解決手段】電動モータ等の駆動部10が固定部材3にZ軸方向に移動自在に支持される。駆動部10の駆動によって加工部6がZ軸方向に移動すると共に、反転移動部R1によって、駆動部10が加工部6と反対方向に移動する。反転移動部R1は、例えば、加工部6が螺合する第1のネジ軸30aより短いリードからなる第2のネジ軸30bと、固定部材3に固定され、第2のネジ軸30bに螺合された第2のナット部材33からなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ドリル等の回転工具を使用し、プリント基板等のワークを加工する加工機に関する。
一般に、ドリルとワークを相対的に位置決めして、ドリルによってワークを加工するプリント基板加工機が知られている。該プリント基板加工機1は、図15に示すように、ワークWを載置してX方向に移動自在のテーブル2と、Y方向に移動自在のクロススライド3と、該クロススライド3にZ方向に移動自在に支持されて、ドリル5を回転するスピンドル6と、を備えている。これらテーブル2,クロススライド3,スピンドル6は、それぞれ駆動部7,9,10によってX方向,Y方向,Z方向に駆動される。
テーブル2及びクロススライド3がそれぞれX方向,Y方向に移動して、ワークWの上方にドリル5が位置決めされた後、スピンドル6がZ方向に下降して、ドリル5によってワークWに孔明け加工が行われる。
このようなプリント基板加工機の動作時には、駆動反力により装置振動が発生し、該装置振動は、ワークWとドリル5の相対位置の誤差による加工精度の低下、床振動、ドリル5の折損等を引き起こす。
そこで、従来、スピンドルの上方にウェイト部材を配置し、これらスピンドルとウェイト部材とをクロススライド(可動支持体)に配設された駆動モータのネジ軸(駆動螺桿)にネジの巻方向を違えて螺合し、前記駆動モータを駆動することでウェイト部材とスピンドルが逆方向に移動し、装置の動作時に発生する駆動反力を相殺させたプリント基板加工機が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−203435号公報
しかしながら、前記特許文献1記載のものは、スピンドルと逆方向に移動するウェイト部材によって駆動反力を相殺させるものであり、スピンドル及び該スピンドルと共に移動する部分の重量が大きい場合には、その分重いウェイト部材を用意する必要があり、装置重量やコストの増加を招くという問題がある。また、移動部分の質量がウェイト部材の分だけ大きくなり、スピンドルの素早い移動の妨げになると共に動力損失の原因となってしまう。
そこで、本発明は、ウェイト部材等を追加することなく、装置駆動時の駆動反力を駆動部の質量により相殺して、もって上述した課題を解決した加工機を提供することを目的とするものである。
本発明は、固定部材(3)に軸方向移動自在に支持される加工部(6)と、該加工部(6)を送り機構(S)により軸方向に移動する駆動部(10)と、を有する加工機(11)において、
前記駆動部(10)を、前記固定部材(3)に軸方向移動自在に支持し、
前記駆動部(10)と前記加工部(6)とを軸方向反対に移動する反転移動部(R1,R2,R3)を備えた、
ことを特徴とする。
好ましくは、前記加工部(6)及びそれと一体に軸方向に移動する部材の質量をMa、該加工部(6)の前記固定部材(3)に対する軸方向移動量をLaとし、前記駆動部(10)及びそれと一体に軸方向に移動する部材の質量をMb、該駆動部(10)の前記固定部材(3)に対する軸方向移動量をLbとすると、
Ma×La=Mb×Lb
なる関係を実質的に満たすように設定されてなる。
例えば図2ないし図8を参照して、前記駆動部は、電動モータ(10)であり、
前記送り機構は、該電動モータ(10)の回転により回転する第1のネジ軸(30a)と、前記加工部(6)に固定され、前記第1のネジ軸(30a)に螺合された第1のナット部材(31)と、を有する送りネジ機構(S)からなり、
前記反転移動部(R1)は、前記第1のネジ軸(30a)に同軸状に形成され、かつ前記第1のネジ軸(30a)より短いリードからなる第2のネジ軸(30b)と、前記固定部材(3)に固定され、前記第2のネジ軸(30b)に螺合された第2のナット部材(33)と、からなる。
例えば図5ないし図8を参照して、前記電動モータ(10)の前記加工部(6)に対して軸方向反対側に、前記反転移動部(R1)が配置されてなる。
例えば図9ないし図12を参照して、前記反転移動部(R2)は、前記固定部材(3)に回転自在に支持されるピニオン(40)と、前記加工部(6)に固定されて前記ピニオン(40)の一側面で噛合する第1のラック(41)と、前記駆動部(10)に固定されて前記ピニオン(40)の他側面で噛合する第2のラック(42)と、を有してなる。
例えば図13又は図14を参照して、前記ピニオンは、一軸状に一体に固定され、歯数の異なる第1のピニオン(40a)と第2のピニオン(40b)とからなり、
前記第1のラック(41)が、前記第1のピニオン(40a)に噛合し、
前記第2のラック(42)が、前記第2のピニオン(40b)に噛合してなる。
例えば図9ないし図14を参照して、前記駆動部は、電動モータ(10)であり、
前記送り機構は、前記駆動部(10)の回転により回転する第1のネジ軸(30a)と、前記加工部(6)に固定され、前記第1のネジ軸(30a)に螺合された第1のナット部材(31)と、を有する送りネジ機構(S)からなる。
例えば図9ないし図14を参照して、前記駆動部は、リニアアクチュエータからなり、前記送り機構は、先端を前記加工部に連結した前記リニアアクチュエータの伸縮部材である。
前記加工部は、電動モータで回転するスピンドル(6)からなり、
前記スピンドル(6)にドリル(5)を装着してワークを加工してなる。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、加工部及び駆動部を固定部に移動自在に支持し、反転移動部により前記加工部と前記駆動部とを反対方向に移動するので、加工部の移動時に発生する駆動反力を相殺し、ウェイト部材等を特別に設けることなく装置動作時の振動を抑制でき、軽量化及びコストダウン出来る。また、加工部を駆動する駆動部を、加工部の駆動反力を相殺する部材としたので、加工部の移動を少ないエネルギで素早く行うことが出来、加工速度の向上及び動力損失の減少を期待することが出来る。
請求項2に係る本発明によると、前記加工部の移動開始時及び停止時の運動エネルギを駆動部およびそれと一体に移動する部材の質量及び移動量で平衡して、振動を抑制した状態でかつ加工部の重心位置が変化しない状態で、高い精度でかつ高い信頼性で安定してワークを加工することが出来る。
請求項3に係る本発明によると、反転移動部は、第1のネジ軸に同軸状に形成され、かつ第1のネジ軸より短いリードからなる第2のネジ軸と、該第2のネジ軸に螺合された第2のナット部材と、からなるので、従来の装置と略々同様な簡易かつ安価な構成で足り、コストアップを伴うことなく加工部の振動を抑制することが出来る。
請求項4に係る本発明によると、重量のある電動モータが反転移動部よりも下方に配置されるので、加工機の低重心化を図ることが出来る。
請求項5に係る本発明によると、反転移動部は、固定部材に回転自在に支持されるピニオンと、加工部に固定されてピニオンの一側面で噛合する第1のラックと、駆動部に固定されてピニオンの他側面で噛合する第2のラックと、からなるので、反転移動部を付加するだけで、簡易に構成することができる。
請求項6に係る本発明によると、歯数の異なる第1のピニオンと第2のピニオンに、第1のラックと第2のラックがそれぞれ噛合するので、加工部及びそれと一体に軸方向に移動する部材の質量と、駆動部及びそれと一体に軸方向に移動する部材の質量と、に対応して第1及び第2のピニオンの歯数の比を調整することで、加工部および駆動部に各種のものを採用することが可能となり、設計の自由度を拡げることが出来る。
請求項7に係る本発明によると、ネジ軸とナット部材からなる送り機構によって、電動モータの駆動を加工部に伝達することができるので、安価に構成することができる。
請求項8に係る本発明によると、駆動部がリニアアクチュエータからなるので、高速化を図ることが出来る。
請求項9に係る本発明によると、加工部がスピンドルである孔明け加工機に適用して、駆動反力を相殺した高い精度の高速機が実現可能となる。
本発明を適用し得るプリント基板加工機の全体構成を示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態に係るプリント基板加工機の加工装置を示す側面図。 本発明の第1の実施の形態に係る加工装置を示す側面断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る加工装置の動作を示す側面図であって、(a)は加工部が最も上方に位置する図、(b)は加工部が最も下方に位置する図。 本発明の第2の実施の形態に係る加工装置を示す斜視図。 本発明の第2の実施の形態に係る加工装置を示す側面図。 本発明の第2の実施の形態に係る加工装置を示す側面断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る加工装置の動作を示す側面図であって、(a)は加工部が最も上方に位置する図、(b)は加工部が最も下方に位置する図。 本発明の第3の実施の形態に係る加工装置を示す斜視図。 本発明の第3の実施の形態に係る加工装置を示す側面図。 本発明の第3の実施の形態に係る加工装置を示す側面断面図。 本発明の第3の実施の形態に係る加工装置の動作を示す側面図であって、(a)は加工部が最も上方に位置する図、(b)は加工部が最も下方に位置する図。 本発明の第4の実施の形態に係る加工装置を示す斜視図。 本発明の第4の実施の形態に係る加工装置の反転移動部を示す部分拡大図であって、(a)(b)は異なる方向から見た斜視図。 従来のプリント基板加工機の概略構成を示す図。
以下、図面に沿って、本発明の第1の実施の形態について説明するが、図15と同一部分については、同一符号を付して説明する。プリント基板加工機11(加工機)は、床に設置されて装置の土台となるベッド12上に、X軸案内レール13を有し、該X軸案内レール13に案内されて、X軸方向に移動自在なテーブル2が支持されている。該テーブル2は、X軸送りネジ15を介して、X軸モータ7によって駆動されると共に、上記ベッド12上に配置されるリニアスケール16によってX軸方向の位置が測定される。上記テーブル2上には、不図示のワーク(プリント基板)が載置される。
上記ベッド12には、上記テーブル2を囲うようにして門形のコラム17が固定されており、該コラム17の一側には、Y軸案内レール19が固定されている。該Y軸案内レール19には、Y軸方向に移動自在にクロススライド3(固定部材)が案内支持されており、該クロススライド3は、Y軸送りネジ20を介して、Y軸モータ9によって駆動され、不図示のリニアスケールによってY軸方向の位置が測定される。上記クロススライド3には、Z軸方向に移動してワークを加工する加工装置21が6個設置されている。図2において、XYZ軸はそれぞれ直角方向にあり、Z軸方向(上下方向とする)は、XY軸がなす平面に垂直な方向である。
上記加工装置21は、図2及び図3に示すように、ドリル5を装着し、電動モータによって回転するスピンドル6からなる加工部と、該加工部を軸方向に移動するZ軸モータ10(電動モータ)からなる駆動部と、を有している。上記クロススライド3は、Z軸案内レール22を6個備えている。上記Z軸モータ10には、モータブラケット27が固定されており、該モータブラケット27に上記Z軸案内レール22に案内されるZ軸案内スライダ25が一体に取り付けられている。上記スピンドル6には保持部材26が嵌合して一体に固定されており、該保持部材26の嵌合部26aにZ軸案内スライダ23が固定されていると共に、該嵌合部26aから上方に延びる延長部26bの先端部分にもZ軸案内スライダ24が固定されている。従って、上記Z軸モータ10(駆動部)は、上記Z軸案内スライダ25に案内されて移動自在に、かつ上記スピンドル6(加工部)は、上記Z軸案内レール22に、上記Z軸案内スライダ23,24に案内されて移動自在に支持されている。
上記Z軸モータ10のモータ軸10aの下端は、カップリング29を介して、ネジ軸30の上端に接続されている。該ネジ軸30は、軸受28を介して、上記モータブラケット27に回転自在に支持されている。上記ネジ軸30は、該ネジ軸30の下部に形成される第1のネジ軸30aと、該第1のネジ軸30aの上部にて同軸状に形成され、かつ上記第1のネジ軸30aより短いリードからなる第2のネジ軸30bと、を有している。上記第1のネジ軸30aは、上記保持部材26の上端フランジ部26cに固定される第1のナット部材31に螺合され、これら第1のネジ軸30a及び第1のナット部材31は、上記保持部材26を介して、加工部である上記スピンドル6をZ軸方向に往復動させる送りネジ機構S(送り機構)を構成している。
上記第2のネジ軸30bは、上記クロススライド3に固定されるナットブラケット32に保持された第2のナット部材33に螺合し、これら第2のネジ軸30b及び第2のナット部材33は、上記Z軸モータ10(駆動部)と上記スピンドル6(加工部)とを反対方向に移動する反転移動部R1を構成する。上記第1のナット部材31と上記第2のナット部材33の間に位置する上記ネジ軸30の境界部30cを境に、下方の上記第1のネジ軸30aのリードlaは、上方の上記第2のネジ軸30bのリードlbよりも大きくなるように形成されている(la>lb)。
なお、プリント基板加工機11の各駆動部(X軸モータ7、Y軸モータ9、Z軸モータ10)は図示しない制御装置により制御される。
本実施の形態は以上のような構成からなるので、プリント基板加工機11の加工装置21は、図4(a)の状態からZ軸モータ10と第1のナット部材31が離れる方向にZ軸モータ10がn回転すると、送りネジ機構SによってZ軸モータ10と第1のナット部材31の間隔はn×la拡がる。
それと同時に、反転移動部R1の働きによって、Z軸モータ10と第2のナット部材33の間隔もn×lb拡がる。第2のナット部材33はZ軸方向に移動しないクロススライド3に固定されているため、Z軸モータ10は、クロススライド3に対してn×lb上昇する。第1のナット部材31と一体に移動するスピンドル6は、第1のネジ軸30aのリードlaが第2のネジ軸30bのリードlbよりも大きい(la>lb)ため、クロススライド3に対して、n×(la−lb)下降し、図4(b)の状態となる。このようなスピンドル6の下降と共に、ドリル5が回転し、ワークに孔明け加工する。
孔明け加工後は、スピンドル6が上昇して図4(a)の状態に戻りながらワークからドリル5を引き抜き、テーブル2及びクロススライド3がそれぞれX軸方向,Y軸方向に移動することで、次の孔明け位置へワークとドリル5を相対移動する。
スピンドル6(加工部)のZ軸方向動作時には、該スピンドル6の移動方向と逆方向に駆動反力が発生するが、スピンドル6とZ軸方向反対に移動するZ軸モータ10(駆動部)の移動に伴って発生する駆動反力と相殺し合い、加工機の他の部位に伝播しない。従って、特別なウェイト部材を必要としない軽量な構成で、プリント基板加工機11の振動を抑制することが出来る。
特に、スピンドル6(加工部)及びそれと一体にZ軸方向移動する部材(Z軸案内スライダ23,24、保持部材26、第1のナット部材31)の質量をMa、該スピンドル6のクロススライド3に対するZ軸方向移動量をLaとし、Z軸モータ10(駆動部)及びそれと一体にZ軸方向に移動する部材(Z軸案内スライダ25、モータブラケット27、ネジ軸30)の質量をMb、該Z軸モータ10のクロススライド3に対するZ軸方向移動量をLbとすると、
Ma×La=Mb×Lb
又は、上述したようにLa=n×(la−lb)、Lb=n×lbとなるため、
Ma×(la−lb)=Mb×lb
なる関係を実質的に満たすように設定すると、図4(a)と図4(b)の間の動作において駆動反力を完全に相殺して振動の発生を抑制すると共に、重心位置が変化せず、高い精度でかつ高い信頼性で安定してワークを加工することが出来る。
次いで、図5ないし図8に沿って、第2の実施の形態について説明するが、本実施の形態は、第1の実施の形態と、Z軸モータ10及び反転移動部R1の位置関係のみが異なるので、上記第1の実施の形態と重複する部分については、図に同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態を適用し得る加工装置21は、図5ないし図7に示すように、モータブラケット27が、モータ載置部27aと、該モータ載置部27aから上方に延びる延長部27bと、該延長部の上端に形成されて、上記モータ載置部27a及び上記延長部27bに固定されるZ軸モータ10の上方を覆う上フランジ部27cと、を有している。上記Z軸モータ10は、上記モータ載置部27a及び上フランジ部27cに固定されるZ軸案内スライダ25,25に案内されて、Z軸案内レール22に移動自在に支持されている。
上記Z軸モータ10は、ハウジングを貫通して延びており、下端面から突出する下モータ軸10aと、上端面から突出する上モータ軸10bとを有する。上記下モータ軸10aの下端は、カップリング29を介して、第1のネジ軸30aに接続されており、該第1のネジ軸30aは、第1のナット部材31に螺合されている。上記上モータ軸10bの上端は、カップリング35を介して、第2のネジ軸30bに接続されており、該第2のネジ軸30bは、上記クロススライド3に固定されるナットブラケット32に設置された第2のナット部材33に螺合されている。すなわち、上記Z軸モータ10の、スピンドル6(加工部)に対してZ軸方向反対側に、上記反転移動部R1が配置されている。これにより、重量のあるZ軸モータ10が、上記ナットブラケット32よりも下方に位置しているため、プリント基板加工機11の低重心化を図ることが出来る。上記第1のネジ軸30a及び第2のネジ軸30bは、上記モータ載置部27a及び上フランジ部27cに固定される軸受28,28を介して、上記モータブラケット27に回転自在に支持されている。
本実施の形態は以上のような構成からなるので、プリント基板加工機11の加工装置21は、図8(a)から図8(b)に示す範囲で、Z軸モータ10の駆動によってZ軸方向に往復動し、ワークに孔明け加工を行う。
次いで、図9ないし図12に沿って、第3の実施の形態について説明するが、本実施の形態は、第1の実施の形態と、駆動部と加工部とを軸方向反対に移動する反転移動部の構成が異なり、上記第1の実施の形態と重複する部分については、図に同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態を適用し得る加工装置21は、図9ないし図11に示すように、電動モータからなるZ軸モータ10のモータ軸10aの下端が、カップリング29を介して、ネジ軸30a(第1のネジ軸)に接続されている。該ネジ軸30aは、その軸部を軸受28を介して、モータブラケット27に回転自在に支持されると共に、保持部材26に固定されるナット部材31(第1のナット部材)に螺合され、上記ネジ軸30及びナット部材31は、上記Z軸モータ10の駆動によりスピンドル6(加工部)をZ軸方向に移動する送りネジ機構S(送り機構)を構成する。
上記モータブラケット27と上記ナット部材31のZ軸方向における間には、クロススライド3に固定されて、X軸方向に突出するピニオンブラケット36が2対配置され、対となる各ピニオンブラケット36には、軸受37を介して、Y軸方向を軸方向とするシャフト39が回転自在に支持されている。該シャフト39には、それぞれピニオン40が固定される。
上記スピンドル6(加工部)が一体に固定される保持部材26には、上記ピニオン40の一側面で噛合する第1のラック41が固定され、上記Z軸モータ10(駆動部)が一体に固定されるモータブラケット27には、上記ピニオン40の他側面で噛合する第2のラック42が固定されている。これらピニオン40、第1のラック41、及び第2のラック42は、上記Z軸モータ10(駆動部)と上記スピンドル6(加工部)とを反対方向に移動する反転移動部R2を構成する。
本実施の形態は以上のような構成からなるので、プリント基板加工機11の加工装置21は、図12(a)の状態からZ軸モータ10とナット部材31が離れる方向にZ軸モータ10が回転すると、送りネジ機構SによってZ軸モータ10とナット部材31の間隔が拡がる。ここで、保持部材26とモータブラケット27は、第1のラック41と第2のラック42にそれぞれ連結しており、これら第1のラック41と第2のラック42がピニオン40の互いに反対側面において噛合しているため、Z軸方向反対に同距離だけ移動し、図12(b)の状態になる。上記保持部材26と一体に移動するスピンドル6の下降と共に、ドリル5が回転し、ワークに孔明け加工する。
上記スピンドル6(加工部)のZ軸方向動作時には、スピンドル6の移動方向と逆方向に駆動反力が発生するが、上記スピンドル6とZ軸方向反対に移動するZ軸モータ10(駆動部)の移動に伴って発生する駆動反力と相殺し合い、プリント基板加工機11の振動を抑制することが出来る。
特に、スピンドル6(加工部)及びそれと一体に移動する部材(Z軸案内スライダ23,24、保持部材26、ナット部材31、第1のラック41)の質量をMa、Z軸モータ10(駆動部)及びそれと一体にZ軸方向に移動する部材(Z軸案内スライダ25、モータブラケット27、ネジ軸30a、第2のラック42)の質量をMbとすると、スピンドル6とZ軸モータ10のクロススライド3に対するZ軸方向移動量が等しいために、
Ma=Mb
なる関係を実質的に満たすように設定すると、図12(a)と図12(b)の間の動作において、駆動反力を完全に相殺しかつ重心位置が変化せず、高い精度かつ高い信頼性で安定してワークを加工することができる。
次いで、図13及び図14に沿って、第4の実施の形態について説明するが、本実施の形態は、第3の実施の形態のピニオンを、2つの歯数の異なるピニオンから構成したものであり、上記第3の実施の形態と重複する部分については、図に同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態を適用し得る加工装置21は、図13及び図14に示すように、シャフト39に、2つの歯数の異なる第1のピニオン40aと、第2のピニオン40bと、が一軸状に一体に固定されている。上記第1のピニオン40a及び第2のピニオン40bには、これらピニオンの互いに反対側面において、第1のラック41及び第2のラック42がそれぞれ噛合している。第1のピニオン40a、第2のピニオン40b、第1のラック41、第2のラック42は、スピンドル6(加工部)とZ軸モータ10(駆動部)とを反対方向に移動する反転移動部R3を構成する。
本実施の形態は、以上のような構成からなるので、Z軸モータ10とナット部材31が離れる方向にZ軸モータ10が回転すると、送りネジ機構SによってZ軸モータ10とナット部材31の間隔が拡がる。ここで、保持部材26とモータブラケット27は、第1のラック41と第2のラック42にそれぞれ連結しており、これら第1のラック41と第2のラック42が第1のピニオン40a及び第2のピニオン40bに互いに反対側面において噛合しているため、Z軸方向反対に移動する。第1のピニオン40aと第2のピニオン40bの歯数をそれぞれLb:Laとすると、上記保持部材26とモータブラケット27のクロススライド3に対するZ軸方向の移動距離の比は、La:Lbとなる。
上記保持部材26と一体に移動するスピンドル6(加工部)のZ軸方向動作時には、該スピンドル6の移動方向と逆方向に駆動反力が発生するが、スピンドル6とZ軸方向反対に移動するZ軸モータ10(駆動部)の移動に伴って発生する駆動反力と相殺し合い、プリント基板加工機11の振動を抑制することが出来る。
特に、スピンドル6(加工部)及びそれと一体にZ軸方向移動する部材(Z軸案内スライダ23,24、保持部材26、ナット部材31、第1のラック41)の質量をMa、駆動部であるZ軸モータ10及びそれと一体にZ軸方向に移動する部材(Z軸案内スライダ25、モータブラケット27、ネジ軸30a、第2のラック42)の質量をMbとすると、
Ma×La=Mb×Lb
なる関係を実質的に満たすように設定すると、重心位置が変化せず、高い精度かつ高い信頼性で安定してワークを加工することが出来る。また、第3の実施の形態と比較して、Ma=Mbとしなくても、第1のピニオン40a及び第2のピニオン40bの歯数の比を変更することで、スピンドル6(加工部)及びZ軸モータ10(駆動部)に各種のものを採用することが可能となり、設計の自由度を拡げることが出来る。
なお、前述したように、Ma×La=Mb×Lbなる関係式を満たすことが、駆動反力の相殺上好ましいが、必ずしも上記式を満たさなくてもよく、加工部に対して駆動部が反対方向に移動すれば、その分駆動反力を吸収する効果がある。また、第3及び第4の実施の形態においては、駆動部であるZ軸モータ10をリニアアクチュエータで代用することが可能であり、その場合、スピンドル6のZ軸方向の移動を高速化することが出来る。
また、Z軸案内レールは、Z軸案内スライダを1本のレールで嵌合しているが、分割されていても構わない。また、加工部は、スピンドル以外の他の加工部にも同様に適用可能であり、加工装置は、Z軸方向に加工部が移動するものに限らず、他の方向に移動するものにも同様に適用可能である。
また、テーブル2,クロススライド3の駆動は、送りネジ及びモータによる駆動に限らず、リニアアクチュエータによって駆動しても良く、直線的に動く駆動装置であればどんなものでもよい。
3 クロススライド(固定部材)
5 ドリル
6 スピンドル(加工部)
10 Z軸モータ(駆動部)
11 プリント基板加工機(加工機)
30a 第1のネジ軸
30b 第2のネジ軸
31 第1のナット部材
33 第2のナット部材
40 ピニオン
40a 第1のピニオン
40b 第2のピニオン
41 第1のラック
42 第2のラック
La,Lb 軸方向移動量
Ma,Mb 質量
R1,R2,R3 反転移動部
S 送りネジ機構(送り機構)

Claims (9)

  1. 固定部材に軸方向移動自在に支持される加工部と、該加工部を送り機構により軸方向に移動する駆動部と、を有する加工機において、
    前記駆動部を、前記固定部材に軸方向移動自在に支持し、
    前記駆動部と前記加工部とを軸方向反対に移動する反転移動部を備えた、
    ことを特徴とする加工機。
  2. 前記加工部及びそれと一体に軸方向に移動する部材の質量をMa、該加工部の前記固定部材に対する軸方向移動量をLaとし、前記駆動部及びそれと一体に軸方向に移動する部材の質量をMb、該駆動部の前記固定部材に対する軸方向移動量をLbとすると、
    Ma×La=Mb×Lb
    なる関係を実質的に満たすように設定されてなる、
    請求項1記載の加工機。
  3. 前記駆動部は、電動モータであり、
    前記送り機構は、該電動モータの回転により回転する第1のネジ軸と、前記加工部に固定され、前記第1のネジ軸に螺合された第1のナット部材と、を有する送りネジ機構からなり、
    前記反転移動部は、前記第1のネジ軸に同軸状に形成され、かつ前記第1のネジ軸より短いリードからなる第2のネジ軸と、前記固定部材に固定され、前記第2のネジ軸に螺合された第2のナット部材と、からなる、
    請求項1又は2記載の加工機。
  4. 前記電動モータの前記加工部に対して軸方向反対側に、前記反転移動部が配置されてなる、
    請求項3記載の加工機。
  5. 前記反転移動部は、前記固定部材に回転自在に支持されるピニオンと、前記加工部に固定されて前記ピニオンの一側面で噛合する第1のラックと、前記駆動部に固定されて前記ピニオンの他側面で噛合する第2のラックと、を有してなる、
    請求項1又は2記載の加工機。
  6. 前記ピニオンは、一軸状に一体に固定され、歯数の異なる第1のピニオンと第2のピニオンとからなり、
    前記第1のラックが、前記第1のピニオンに噛合し、
    前記第2のラックが、前記第2のピニオンに噛合してなる、
    請求項5記載の加工機。
  7. 前記駆動部は、電動モータであり、
    前記送り機構は、前記駆動部の回転により回転する第1のネジ軸と、前記加工部に固定され、前記第1のネジ軸に螺合された第1のナット部材と、を有する送りネジ機構からなる、
    請求項5又は6記載の加工機。
  8. 前記駆動部は、リニアアクチュエータからなる、
    請求項5又は6記載の加工機。
  9. 前記加工部は、電動モータで回転するスピンドルからなり、
    前記スピンドルにドリルを装着してワークを加工してなる、
    請求項1ないし8のいずれか記載の加工機。
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