JP2013202308A - 医療用ガイドワイヤ - Google Patents

医療用ガイドワイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2013202308A
JP2013202308A JP2012077045A JP2012077045A JP2013202308A JP 2013202308 A JP2013202308 A JP 2013202308A JP 2012077045 A JP2012077045 A JP 2012077045A JP 2012077045 A JP2012077045 A JP 2012077045A JP 2013202308 A JP2013202308 A JP 2013202308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
end side
resin
coil spring
coil
guide wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012077045A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5404840B2 (ja
Inventor
Ryoichi Okumura
亮一 奥村
Hironori Kawasaki
浩範 河崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Lifeline Co Ltd
Original Assignee
Japan Lifeline Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Lifeline Co Ltd filed Critical Japan Lifeline Co Ltd
Priority to JP2012077045A priority Critical patent/JP5404840B2/ja
Priority to CN201380004444.6A priority patent/CN104023783B/zh
Priority to KR1020147026779A priority patent/KR101844630B1/ko
Priority to PCT/JP2013/053077 priority patent/WO2013145893A1/ja
Priority to TW102106534A priority patent/TWI517869B/zh
Publication of JP2013202308A publication Critical patent/JP2013202308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5404840B2 publication Critical patent/JP5404840B2/ja
Priority to HK15101141.9A priority patent/HK1200746A1/xx
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • A61M2025/09058Basic structures of guide wires
    • A61M2025/09083Basic structures of guide wires having a coil around a core
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • A61M2025/09166Guide wires having radio-opaque features

Abstract

【課題】遠位端部において良好な潤滑性を有し、挿入性が良好でありながら、血管内の情報を抵抗(変化)として手元側で十分に把握することができ、目的部位に向けて確実に押し進めることができる医療用ガイドワイヤを提供すること。
【解決手段】遠位端側小径部11と近位端側大径部14とを有するコアワイヤ10と、遠位端側小径部11の外周に装着されたコイルスプリング20とを有し、コイルスプリング20は、コイルピッチがコイル線径の1.0〜1.8倍の先端側密巻部21と、コイルピッチがコイル線径の1.8〜2.5倍の後端側疎巻部22とからなり、後端側疎巻部22の内部に樹脂40が充填されているとともに、その外周に当該樹脂による樹脂層40Aが形成され、樹脂層40Aの表面に親水性樹脂被覆層50が積層形成され、先端側密巻部21の外周は、樹脂により被覆されることなく、コイルスプリング20の構成材料が露出している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コアワイヤの遠位端側小径部の外周に装着されたコイルスプリングを有する医療用ガイドワイヤに関する。
カテーテルなどの医療器具を血管などの体腔内の所定位置へと案内するためのガイドワイヤには、遠位端部における可撓性・柔軟性が要求される。
このため、コアワイヤの遠位端部の外径を、近位端部の外径よりも小さくするとともに、コアワイヤの遠位端部(遠位端側小径部)の外周にコイルスプリングを装着して、遠位端部の可撓性の向上を企図したガイドワイヤが知られている(特許文献1参照)。
また、コアワイヤの遠位端部に装着されたコイルスプリングの内部に樹脂が充填されているとともに、コイルスプリングの外周に前記樹脂による樹脂層が形成され、この樹脂層の表面に親水性樹脂層が積層形成されているガイドワイヤが紹介されている(特許文献2参照)。コイルスプリングの外周に親水性樹脂層を形成することにより、ガイドワイヤの遠位端部に潤滑性が付与されて、ガイドワイヤの挿入性を向上させることができる。
特開2003−299739号公報 特開2010−214054号公報
ガイドワイヤが挿入されている血管内の情報(例えば、狭窄部や閉塞部などの病変部位の状況)について、オペレータは、ガイドワイヤの遠位端部が接触している血管部位の抵抗(変化)を手元で感じることによって把握している。
然るに、上記特許文献2に記載されたガイドワイヤのように、コイルスプリングの外周に親水性樹脂層が被覆形成されてなるガイドワイヤにおいては、そのような抵抗(変化)を殆ど感じることができないため、情報の把握が困難となる。
また、このようなガイドワイヤは、良好な潤滑性が得られる反面、その遠位端部が滑りやすくなっているために、目的部位へ向けてこれを押し進めることが困難である。
更に、抵抗(変化)を殆ど感じることができないことによって、必要以上に先端荷重を掛けてしまい、血管に損傷を与えるおそれもある。
一方、例えば、CTO病変におけるマイクロチャンエル内にガイドワイヤを挿通させる際には、その先端部分を折り曲げて癖づけること(シェイピング)がオペレータによって行われる。
然るに、上記特許文献2に記載されたガイドワイヤのように、コイルスプリングの内部に樹脂が充填されてなるガイドワイヤにおいては、先端部分において充填されている樹脂によってシェイピング操作を行いにくい。
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、遠位端部において良好な潤滑性を有し、ガイドワイヤの挿入性が良好でありながら、血管内の情報を抵抗(変化)として手元側で十分に把握することができ、目的部位に向けて確実に押し進めることができる医療用ガイドワイヤを提供することにある。
本発明の他の目的は、更に、シェイピング操作を容易に行うことができる医療用ガイドワイヤを提供することにある。
(1)本発明の医療用ガイドワイヤは、遠位端側小径部と前記遠位端側小径部より外径の大きい近位端側大径部とを有するコアワイヤと、
前記コアワイヤの遠位端側小径部の外周に軸方向に沿って装着され、少なくとも先端部および後端部において、前記コアワイヤに固着されているコイルスプリングとを有する医療用ガイドワイヤであって、
前記コイルスプリングは、コイルピッチがコイル線径の1.0〜1.8倍である先端側密巻部と、コイルピッチがコイル線径の1.8〜2.5倍である後端側疎巻部とからなり、
前記後端側疎巻部の内部に樹脂が充填されているとともに、前記後端側疎巻部の外周に前記樹脂による樹脂層が形成され、前記樹脂層の表面に親水性樹脂被覆層が積層形成され、
前記先端側密巻部の外周は、樹脂により被覆されることなく、前記コイルスプリングの構成材料(金属)が露出していることを特徴とする。
このような構成の医療用ガイドワイヤによれば、先端側密巻部の外周が樹脂により被覆されることなく、コイルスプリングの構成材料が露出していることにより、ガイドワイヤが挿入されている血管内の情報を抵抗(変化)として手元側で十分に把握することができる(情報伝達性に優れている)。
また、先端側密巻部が接触している血管部位の情報を十分に把握することができるとともに、先端側密巻部が滑りにくいため、血管内の目的部位に向けて本発明の医療用ガイドワイヤを確実に押し進めることができる(ガイドワイヤの方向選択性に優れている)。
また、後端側疎巻部の内部に樹脂が充填されていることにより、コアワイヤとコイルスプリング(後端側疎巻部)とを一体化させることができ、ガイドワイヤのトルク伝達性・操作性を向上させることができる(トルク伝達性に優れている)。
また、後端側疎巻部の外周に樹脂層が形成され、この樹脂層の表面に親水性樹脂被覆層が積層形成されていることにより、後端側疎巻部の内部に充填されているものと同じ樹脂による樹脂層を介して、後端側疎巻部の外周に親水性樹脂被覆層が積層形成されているので、親水性樹脂被覆層が確実に固定され、親水性樹脂による好適な潤滑性を安定的に発現させることができる(後端側疎巻部の外周に対する親水性樹脂被覆層の密着性に優れている)。
(2)本発明の医療用ガイドワイヤにおいて、前記先端側密巻部の内部に樹脂が充填されていないことが好ましい。
このような構成によれば、先端側密巻部における可撓性・柔軟性を十分に確保することができ、コイルスプリング(先端側密巻部)において、シェイピング操作を容易に行うことができる。
(3)本発明の医療用ガイドワイヤにおいて、前記コアワイヤの近位端側大径部の外径(D1 )および前記コイルスプリングのコイル外径(D2 )が0.012インチ以下、
前記コイルスプリングの長さ(L2 )が51〜800mm、
前記先端側密巻部の長さ(L21)が1〜50mm、
前記後端側疎巻部の長さ(L22)が50〜750mmであることが好ましい。
(4)本発明の医療用ガイドワイヤにおいて、前記コイルスプリングの先端側密巻部と後端側疎巻部とを含む中間部がはんだによって前記コアワイヤに固着されていることが好ましい。
(5)上記(4)の医療用ガイドワイヤにおいて、前記コイルスプリングの先端部および中間部が金含有はんだによって前記コアワイヤに固着されていることが好ましい。
(6)本発明の医療用ガイドワイヤにおいて、前記コアワイヤがステンレスからなることが好ましい。
本発明の医療用ガイドワイヤによれば、遠位端部において良好な潤滑性を有し、挿入性が良好でありながら、血管内の情報を抵抗(変化)として手元側で十分に把握することができ、目的部位に向けて確実に押し進めることができる。
また、後端側疎巻部の内部に樹脂が充填されていることにより、トルク伝達性に優れている。
また、内部に樹脂が充填されていない先端側密巻部を備えてなる本発明の医療用ガイドワイヤによれば、更に、シェイピング操作を容易に行うことができる。
本発明のガイドワイヤの一実施形態を示す一部を破断した側面図である。 本発明のガイドワイヤの一実施形態を示す一部を破断した側面図(寸法を説明するための図)である。
図1および図2に示すガイドワイヤ1は、遠位端側小径部11と遠位端側小径部11より外径の大きい近位端側大径部14とを有するコアワイヤ10と、コアワイヤ10の遠位端側小径部11の外周に軸方向に沿って装着され、先端部、中間部および後端部において、コアワイヤ10に固着されているコイルスプリング20とを有する医療用ガイドワイヤであって、コイルスプリング20は、コイルピッチがコイル線径の1.0〜1.8倍である先端側密巻部21と、コイルピッチがコイル線径の1.8〜2.5倍である後端側疎巻部22とからなり、後端側疎巻部22の内部に硬化樹脂40が充填されているとともに、後端側疎巻部22の外周に当該硬化樹脂による樹脂層40Aが形成され、樹脂層40Aの表面に親水性樹脂被覆層50が積層形成され、他方、先端側密巻部21の外周は、樹脂により被覆されることなく、コイルスプリング20の構成材料が露出しており、先端側密巻部21の内部にも樹脂が充填されていないガイドワイヤである。
本実施形態のガイドワイヤ1は、コアワイヤ10と、コイルスプリング20とを有する。コアワイヤ10は、近位方向に拡径するようテーパ加工された遠位端側小径部11と、近位方向に拡径するテーパ部13と、近位端側大径部14とを有する。
遠位端側小径部11、テーパ部13および近位端側大径部14は、同一の線材(例えば、丸棒部材)により一体的に構成されている。
テーパ部13および近位端側大径部14の横断面は、略円形である。
遠位端側小径部11の近位端側における横断面は略円形であるが、遠位端側小径部11の遠位端側は、線材が圧縮されて板状となっていてもよく、その場合の横断面は略矩形となる。
コアワイヤ10の材質としては、特に限定されるものではないが、ステンレス(例えばSUS316、SUS304)、金、白金、アルミニウム、タングステン、タンタルまたはこれらの合金などの金属を挙げることができるが、本実施形態では、ステンレスで構成されている。
また、コアワイヤ10の外周面には、撥水性樹脂層(図示省略)が形成されている。
撥水性樹脂層を構成する樹脂としては、医療用として用いられる樹脂であって、撥水性を有するものをすべて用いることができ、好適な樹脂としてPTFEなどのフッ素系樹脂を挙げることができる。
図2に示すガイドワイヤ1の全長(L1 )は、例えば1500〜3000mmとされ、好適な一例を示せば1780mmである。
また、近位端側大径部14の外径(D1 )は、通常0.012インチ(0.305mm)以下とされ、好ましくは0.010インチ(0.254mm)以下、更に好ましくは0.006〜0.010インチとされ、好適な一例を示せば0.010インチである。
近位端側大径部14の外径(D1 )が0.012インチ以下であることにより、本発明のガイドワイヤとともに使用するカテーテルなどの医療器具の小型化、延いては、低侵襲化に寄与することができる。
遠位端側小径部11の最大外径としては、コイルスプリング20の内径より小さければ特に限定されるものではないが、近位端側大径部14の外径(D1 )の1/5〜3/5程度とされる。
本実施形態のガイドワイヤ1を構成するコイルスプリング20は、コアワイヤ10の遠位端側小径部11の外周に軸方向に沿って装着されている。
コイルスプリング20は、1本の線材から形成され、コイルピッチがコイル線径の1.0〜1.8倍である先端側密巻部21と、コイルピッチがコイル線径の1.8〜2.5倍である後端側疎巻部22とからなり、先端側密巻部21および後述する先端チップにより、X線不透過領域が構成されている。
先端側密巻部21におけるコイルピッチは、コイル線径の1.0〜1.8倍とされ、好適な一例を示せば1.0倍である。
後端側疎巻部22におけるコイルピッチは、コイル線径の1.8〜2.5倍とされ、好適な一例を示せば2.0倍である。
このように、先端側と後端側とにおいてコイルピッチを変化させることにより、先端側密巻部21において良好な造影性(視認性)を発現させることができる。
コイルスプリング20全域にわたり同一のピッチとする場合には、X線不透過領域が長くなるために視認性の低下を招く。
コイルスプリング20のコイル外径(D2 )は、通常0.012インチ(0.305mm)以下とされ、好ましくは0.010インチ(0.254mm)以下、更に好ましくは0.006〜0.010インチとされ、好適な一例を示せば0.010インチである。
コアワイヤ10の近位端側大径部14の外径(D1 )が0.012インチ以下であるとともに、コイルスプリング20のコイル外径(D2 )も0.012インチ以下であることにより、マイクロチャンネルにアクセスする際の操作性(例えば、マイクロチャンネルでの潤滑性)に優れたものとなる。
コイルスプリング20を構成する線材の外径は、特に限定されないが、好ましくは30〜90μm、好適な一例を示せば60μmである。
コイルスプリング20の材質としては、白金、白金合金(たとえばPt/W=92/8)、金、金−銅合金、タングステン、タンタルなどのX線に対する造影性が良好な材質(X線不透過物質)を挙げることができる。
本実施形態のガイドワイヤ1は、コイルスプリング20の先端部、後端部および中間部(先端側密巻部21と後端側疎巻部22の境界部分)のそれぞれが、はんだ31,32,33により、コアワイヤ10の遠位端側小径部11の外周に固着されている。
図1に示すように、コイルスプリング20の先端部は、はんだ31により、コアワイヤ10に固着されている。すなわち、はんだ31がコイルスプリング20の内部に浸透し、このはんだ31がコアワイヤ10(遠位端側小径部11)の外周と接触することにより、コイルスプリング20の先端部がコアワイヤ10に固着されている。
また、コイルスプリング20の先端部においてコイルスプリング20の内部に浸透しなかったはんだ31によって略半球状の先端チップが形成されている。これにより、ガイドワイヤの先端部には、はんだ31による先端硬直部分(コイル内部に浸透したはんだ31により自由に曲げることができなくなったコイルスプリング20の先端部分と、このはんだ31により形成された先端チップとによる硬直部分)が形成される。
また、コイルスプリング20の先端側密巻部21と後端側疎巻部22との境界領域を含む中間部は、はんだ32により、コアワイヤ10に固着されている。すなわち、はんだ32がコイルスプリング20の内部に浸透し、このはんだ32がコアワイヤ10(遠位端側小径部11)の外周と接触することにより、コイルスプリング20の中間部がコアワイヤ10に固着されている。
さらに、コイルスプリング20の後端部は、はんだ33により、コアワイヤ10に固着されている。すなわち、はんだ33がコイルスプリング20の内部に浸透し、このはんだ33がコアワイヤ10(遠位端側小径部11)の外周と接触することにより、コイルスプリング20の後端部がコアワイヤ10に固着されている。
コイルスプリング20の先端部および中間部を、それぞれコアワイヤ10に固着させるためのはんだ31,32としては、金含有はんだを用いることが好ましい。
はんだ31.32として金含有はんだを使用することにより、コアワイヤ10に対するコイルスプリング20の固着強度を十分に高い(コアワイヤ10の遠位端側小径部11の破断強度より高い)ものとすることができ、コイルスプリング20に挿入されている状態のコアワイヤ10に引張力を作用させても、コアワイヤ10が引き抜かれるようなことはない。ここに、「金含有はんだ」には、Au−Sn系はんだ、Au−Ge系はんだ、Au−Si系はんだ、Au−In系はんだ、Au−Sb系はんだなどのAu合金はんだおよびAuはんだが含まれる。
一方、コイルスプリング20の後端部をコアワイヤ10に固着させるためのはんだ33としては、Ag−Sn系など銀系はんだを例示することができる。
図1に示すように、本実施形態のガイドワイヤ1においては、コイルスプリング20の後端側疎巻部22の内部に硬化樹脂40が充填されているとともに、後端側疎巻部22の外周に、この硬化樹脂40による樹脂層40A(コイル線材を被覆する硬化樹脂の層)が形成され、この樹脂層40Aの表面に、親水性樹脂被覆層50が積層形成されている。
コイルスプリング20の大部分を占める後端側疎巻部22の内部に硬化樹脂40が充填されていることにより、コアワイヤ10とコイルスプリング20とが一体化され、ガイドワイヤのトルク伝達性が格段に向上し、コアワイヤ10の近位端側大径部14から伝達される回転トルクが、遠位端側小径部11と一体化されたコイルスプリング20の遠位端まで確実に伝達される。
また、コイルスプリング20の大部分を占める後端側疎巻部22の外周に樹脂層40Aが形成され、この樹脂層40Aの表面に、親水性樹脂被覆層50が積層形成されている(後端側疎巻部22の外周に、樹脂層40Aを介して、親水性樹脂被覆層50が形成されている)ので、親水性樹脂被覆層50はコイルスプリング20に対して強固に固定され、これにより、親水性樹脂による好適な潤滑性を安定的に発現させることができる。
ここに、後端側疎巻部22の内部に充填されるとともに、樹脂層40Aを構成する硬化樹脂40としては、コイルスプリング20および親水性樹脂の両方に対して良好な接着性を有するものが好ましく、具体的には、ウレタンアクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂などの光硬化性樹脂または熱硬化性樹脂の硬化物などを例示することができる。
後端側疎巻部22の外周を被覆する樹脂層40Aの膜厚としては、例えば1〜100μmとされ、好ましくは3〜10μmとされる。
樹脂層40Aの表面に積層形成される親水性樹脂被覆層50を構成する親水性樹脂としては、医療用具の親水性処理に供されている従来公知の親水性ポリマーをすべて使用することができる。具体的にはポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ポリオール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリカルボン酸およびこれらの誘導体、セルロース、たんぱく質、ヒアルロン酸などの多糖類を例示することができる。また、これらの親水性ポリマーは架橋構造を有していてもよい。
親水性樹脂層50の膜厚としては、例えば1〜30μmとされ、好ましくは3〜19μmとされる。
硬化樹脂40の充填および樹脂層40Aの形成方法、並びに親水性樹脂50の積層形成方法としては特に限定されるものではないが、例えば、コアワイヤ10に装着したコイルスプリング20の後端側疎巻部22を、硬化性樹脂に浸漬することにより、後端側疎巻部22の内部に硬化性樹脂を充填するとともに、後端側疎巻部22の表面に樹脂層を形成し、これを熱硬化または光硬化させることにより硬化樹脂40(樹脂層40A)とし、次いで、樹脂層40Aの表面に、適宜の手段により親水性樹脂を塗布する方法を挙げることができる。
ここに、後端側疎巻部22とともに先端側密巻部21を硬化性樹脂に浸漬する場合には、先端側密巻部21の外周をマスキングするなどして、先端側密巻部21の内部や外周への硬化性樹脂の流入・付着を防止することが好ましい。
図1に示すように、本実施形態のガイドワイヤ1においては、コイルスプリング20の先端側密巻部21の外周は樹脂により被覆されることなく、コイルスプリング20の構成材料(X線不透過物質などの金属)が露出している。
これにより、本実施形態のガイドワイヤ1が挿入されている血管内の情報(例えば、狭窄部や閉塞部などの病変部位の状況)を抵抗(変化)として手元側で十分に把握することができる。
また、先端側密巻部21が接触している血管部位の情報を十分に把握することができるとともに、親水性樹脂により被覆されていない先端側密巻部21は滑りにくいため、血管内の目的部位に向けて本実施形態のガイドワイヤ1を確実に押し進めることができる。
また、本実施形態のガイドワイヤ1において、先端側密巻部21の内部には樹脂が充填されていない。これにより、先端側密巻部21における可撓性・柔軟性を十分に確保することができ、先端側密巻部21において、シェイピング操作を容易に行うことができる。 なお、先端側密巻部21の内部には樹脂が充填されていなくても、後端側疎巻部22の内部に硬化樹脂40が充填されていることにより、ガイドワイヤ1のトルク伝達性は十分に確保される。
図2に示すコイルスプリング20の長さ(L2 )は51〜800mmであることが好ましく、更に好ましくは85〜310mm、好適な一例を示せば115mmである。
先端側密巻部21の長さ(L21)は1〜50mmであることが好ましく、更に好ましくは20〜40mm、好適な一例を示せば30mmである。
後端側疎巻部22の長さ(L22)は50〜750mmであることが好ましく、更に好ましくは65〜270mm好適な一例を示せば85mmである。
樹脂被覆されていない先端側密巻部21の長さ(L21)が過小である場合には、ガイドワイヤが挿入されている血管内の情報を十分に把握することができず、また、ガイドワイヤの遠位端部が滑りやすくなり、そのようなガイドワイヤを目的部位へ向けてこれを押し進めることは困難となる。
一方、先端側密巻部21の長さ(L21)が過大である場合には、ガイドワイヤの遠位端部における潤滑性が不足して、例えば、狭窄部位を通過させることが困難となるなど、ガイドワイヤの挿入性が損なわれる。
また、後端側疎巻部22の長さ(L22)が過小である場合には、ガイドワイヤの遠位端部の潤滑性が不足してガイドワイヤの挿入性が損なわれる。また、ガイドワイヤのトルク伝達性が損なわれることがある。
一方、後端側疎巻部22の長さ(L22)が過大であることにより、先端側密巻部21の長さ(L21)が相対的に過小になる場合には、ガイドワイヤが挿入されている血管内の情報を十分に把握することができず、また、ガイドワイヤを目的部位へ向けてこれを押し進めることは困難となる。
はんだ31により形成される略半球状の先端チップの長さ(L3 )は、例えば0.1〜5.0mmとされ、好適な一例を示せば0.3mmである。
以上説明したように、本実施形態のガイドワイヤ1によれば、コイルスプリング20(後端側疎巻部22)が装着されている遠位端部において良好な潤滑性を有し、血管内への挿入性が良好でありながら、先端側密巻部21の外周が樹脂で被覆されることなくコイルスプリング20の構成材料(金属)が露出していることにより、血管内の情報を抵抗(変化)として手元側で十分に把握することができ、しかも、目的部位に向けて確実に押し進めることができる。
また、後端側疎巻部22の内部に硬化樹脂40が充填されていることにより、トルク伝達性に優れている。
また、先端側密巻部21の内部には樹脂が充填されていないので、シェイピング操作を容易に行うことができる。
10 コアワイヤ
11 遠位端側小径部
13 テーパ部
14 近位端側大径部
20 コイルスプリング
21 先端側密巻部
22 後端側疎巻部
31 はんだ
32 はんだ
33 はんだ
40 硬化樹脂
40A 樹脂層
50 親水性樹脂層
(3)本発明の医療用ガイドワイヤにおいて、前記コアワイヤの近位端側大径部の外径(D1 )および前記コイルスプリングのコイル外径(D2 )が0.305mm(0.012インチ)以下
前記コイルスプリングの長さ(L2 )が51〜800mm、
前記先端側密巻部の長さ(L21)が1〜50mm、
前記後端側疎巻部の長さ(L22)が50〜750mmであることが好ましい。

Claims (6)

  1. 遠位端側小径部と前記遠位端側小径部より外径の大きい近位端側大径部とを有するコアワイヤと、
    前記コアワイヤの遠位端側小径部の外周に軸方向に沿って装着され、少なくとも先端部および後端部において、前記コアワイヤに固着されているコイルスプリングとを有する医療用ガイドワイヤであって、
    前記コイルスプリングは、コイルピッチがコイル線径の1.0〜1.8倍である先端側密巻部と、コイルピッチがコイル線径の1.8〜2.5倍である後端側疎巻部とからなり、
    前記後端側疎巻部の内部に樹脂が充填されているとともに、前記後端側疎巻部の外周に前記樹脂による樹脂層が形成され、前記樹脂層の表面に親水性樹脂被覆層が積層形成され、
    前記先端側密巻部の外周は、樹脂により被覆されることなく、前記コイルスプリングの構成材料が露出していることを特徴とする医療用ガイドワイヤ。
  2. 前記先端側密巻部の内部に樹脂が充填されていないことを特徴とする請求項1に記載の医療用ガイドワイヤ。
  3. 前記コアワイヤの近位端側大径部の外径(D1 )および前記コイルスプリングのコイル外径(D2 )が0.012インチ以下、
    前記コイルスプリングの長さ(L2 )が51〜800mm、
    前記先端側密巻部の長さ(L21)が1〜50mm、
    前記後端側疎巻部の長さ(L22)が50〜750mmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医療用ガイドワイヤ。
  4. 前記コイルスプリングの先端側密巻部と後端側疎巻部とを含む中間部がはんだによって前記コアワイヤに固着されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の医療用ガイドワイヤ。
  5. 前記コイルスプリングの先端部および中間部が金含有はんだによって前記コアワイヤに固着されていることを特徴とする請求項4に記載の医療用ガイドワイヤ。
  6. 前記コアワイヤがステンレスからなることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の医療用ガイドワイヤ。
JP2012077045A 2012-03-29 2012-03-29 医療用ガイドワイヤ Active JP5404840B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012077045A JP5404840B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 医療用ガイドワイヤ
CN201380004444.6A CN104023783B (zh) 2012-03-29 2013-02-08 医疗用导线
KR1020147026779A KR101844630B1 (ko) 2012-03-29 2013-02-08 의료용 가이드 와이어
PCT/JP2013/053077 WO2013145893A1 (ja) 2012-03-29 2013-02-08 医療用ガイドワイヤ
TW102106534A TWI517869B (zh) 2012-03-29 2013-02-25 醫療用導線
HK15101141.9A HK1200746A1 (en) 2012-03-29 2015-02-03 Medical guide wire

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012077045A JP5404840B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 医療用ガイドワイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013202308A true JP2013202308A (ja) 2013-10-07
JP5404840B2 JP5404840B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=49259177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012077045A Active JP5404840B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 医療用ガイドワイヤ

Country Status (6)

Country Link
JP (1) JP5404840B2 (ja)
KR (1) KR101844630B1 (ja)
CN (1) CN104023783B (ja)
HK (1) HK1200746A1 (ja)
TW (1) TWI517869B (ja)
WO (1) WO2013145893A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6793303B2 (ja) * 2015-11-17 2020-12-02 グンゼ株式会社 医療用ガイドワイヤ
DE102016009871A1 (de) * 2016-08-12 2018-02-15 Häberle Laser- und Feinwerktechnik GmbH & Co. KG Führungsdraht zum Einsatz in schlauchförmigen medizinischen Sonden, insbesondere zur Ernährungstherapie
KR102131490B1 (ko) * 2016-09-05 2020-07-07 아사히 인텍크 가부시키가이샤 가이드 와이어
EP3646808A4 (en) * 2017-06-29 2021-01-13 Asahi Intecc Co., Ltd. PLASMA GUIDEWIRE
EP3747498A4 (en) * 2018-02-01 2021-10-13 Asahi Intecc Co., Ltd. GUIDEWIRE
KR20230144761A (ko) 2022-04-08 2023-10-17 성원메디칼 주식회사 의료용 마이크로 가이드 와이어

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5409470A (en) * 1993-05-07 1995-04-25 C. R. Bard, Inc. Dilatation catheter and guidewire with threaded tip connection
WO2009119386A1 (ja) * 2008-03-27 2009-10-01 テルモ株式会社 ガイドワイヤ
WO2010134364A1 (ja) * 2009-05-20 2010-11-25 日本ライフライン株式会社 医療用ガイドワイヤ
EP2402051A1 (en) * 2010-06-30 2012-01-04 PatentStra Co. Ltd. Medical guide wire
WO2012009518A1 (en) * 2010-07-16 2012-01-19 Neurointerventional Therapeutics, Inc. Guidewire and catheter system and method for treating a blood clot

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8777873B2 (en) 2008-06-13 2014-07-15 Cook Medical Technologies Llc Wire guide having a rib for coil attachment
JP5004256B2 (ja) * 2009-12-25 2012-08-22 朝日インテック株式会社 医療用ガイドワイヤ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5409470A (en) * 1993-05-07 1995-04-25 C. R. Bard, Inc. Dilatation catheter and guidewire with threaded tip connection
WO2009119386A1 (ja) * 2008-03-27 2009-10-01 テルモ株式会社 ガイドワイヤ
WO2010134364A1 (ja) * 2009-05-20 2010-11-25 日本ライフライン株式会社 医療用ガイドワイヤ
EP2402051A1 (en) * 2010-06-30 2012-01-04 PatentStra Co. Ltd. Medical guide wire
WO2012009518A1 (en) * 2010-07-16 2012-01-19 Neurointerventional Therapeutics, Inc. Guidewire and catheter system and method for treating a blood clot

Also Published As

Publication number Publication date
TW201350154A (zh) 2013-12-16
HK1200746A1 (en) 2015-08-14
JP5404840B2 (ja) 2014-02-05
KR101844630B1 (ko) 2018-04-02
WO2013145893A1 (ja) 2013-10-03
KR20140141605A (ko) 2014-12-10
CN104023783B (zh) 2016-01-20
CN104023783A (zh) 2014-09-03
TWI517869B (zh) 2016-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010106848A1 (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP4354523B1 (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP4354525B1 (ja) 医療用ガイドワイヤ
WO2010134364A1 (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP5605949B2 (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP5404840B2 (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP2013111320A (ja) ガイドワイヤ
JP5408727B2 (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP2006271901A (ja) コイル状造影マーカーとその製造方法、及びカテーテル
JP2012210292A (ja) ガイドワイヤ
JP5424248B2 (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP2018192058A (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP5424247B2 (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP5505902B2 (ja) ガイドワイヤ
JP2013208351A (ja) ガイドワイヤ
JP2010252938A (ja) ガイドワイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5404840

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250