JP2013201741A - 信号変換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の信号変換装置70は、入力信号を、アナログ信号を表現する1bitパルス列に変換するΔΣ変調器25と、前記1bitパルス列により表現されるアナログ信号の信号帯域を通過帯域として有するアナログフィルタ32と、アナログフィルタ32からΔΣ変調器25への信号反射を抑制する減衰器36とを備えている。
【選択図】図14
Description
したがって、ΔΣ変調器から出力された1bitのパルス列についても、隣接チャネル漏洩電力が小さいこと、換言すると、ACLRが高いことが望ましい。
本発明者は、パルスの波形がACLRに影響しているとの仮説を立て、数値シミュレーションを行った。その結果、その仮説が正しいこと、つまり、パルスの波形がACLRに影響していることを確認した。
しかし、本発明者は、アナログ信号としての性質も有するパルスの場合、パルスの立ち上がり及び立ち下がりの波形の重要であろうと考えた。
つまり、本発明者は、パルス波形と性能劣化に関係性があると考え、その関係性を、シミュレーションによって解明し、立ち上がり波形と立ち下り波形の非対称性が、アナログ信号としての信号特性劣化の原因であることを発見した。
これに対して、本発明の信号変換装置は、入力信号を、1bitパルス列に変換する変換器と、前記変換器から出力された信号の反射波を抑制する反射抑制部と、を備えていることを特徴としている。
この場合、所定帯域内の信号は、本来の経路である反射素子側に導かれ、所定帯域外の信号は、分岐路側フィルタによって分岐路に導かれる。このため、アナログフィルタにおいて反射しうる所定帯域外の信号を、反射させずに終端抵抗が設けられた分岐路側に導いて終端させることができる。この結果、必要な主信号を得つつ、信号反射を抑制することができる。
この場合、反射しうる所定の信号帯域外の信号を反射させずに打ち消しつつ、所定の信号帯域内の信号を得ることができる。この結果、信号反射を抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る信号変換装置(信号変換部)70を備えたシステム1を示している。このシステム1は、信号変換装置70を備えたデジタル信号処理部21と、アナログフィルタ32と、を有している。
1bitパルス列は、アナログフィルタ32を通過するだけで、純粋なアナログ信号となる。
なお、信号変換装置70が、バンドパス型ΔΣ変調によって信号変換を行う場合には、アナログフィルタ32としてバンドパスフィルタが用いられ、ローパス型ΔΣ変調によって信号変換を行う場合には、アナログフィルタ32としてローパスフィルタが用いられる。
また、システム1全体が送信機1であってもよい。例えば、送信機1は、デジタル信号処理部21から出力された信号を増幅器にて増幅し、アンテナから出力するよう構成されていてもよい。この場合、アナログフィルタ32は、デジタル信号処理部21からアンテナの間に設けてもよいし、アンテナがアナログフィルタ32として機能してもよい。
変調器24aは、IQベースバンド信号を、中間周波数の信号に変換する。変調器24aは、デジタル信号処理で直交変調を行うデジタル直交変調器として構成されている。したがって、直交変調器24aからは、多ビットのデジタルデータ(離散値)によって表現されたデジタル信号形式の信号(デジタルIF信号)が出力される。
なお、変調波を生成する変調器24aとしては、直交変調器に限らず、変調波を生成するための他の方式の変調器であってもよい。
ΔΣ変調器25から出力された1bitパルス列は、デジタル信号処理部21の出力信号として、デジタル信号処理部21から信号伝送路4へ出力される。
図2に示すように、ΔΣ変調器25は、ループフィルタ27と、量子化器28と、を備えている(非特許文献1参照)。
図2に示すΔΣ変調器25は、入力(本実施形態では、RF信号)Uが、ループフィルタ27に与えられる。ループフィルタ27の出力Yは、量子化器(1bit量子化器)28に与えられる。量子化器28の出力(量子化信号)Vは、ループフィルタ27への他の入力として与えられる。
つまり、ΔΣ変調器25の入力をUとし、ΔΣ変調器25の出力をVとし、量子化雑音をEとしたときに、ΔΣ変調器25の特性を、z領域において表すと、次のとおりである。
V(z)=U(z)+(1−z−1)E(z)
ここで、
θ0=2π×(f0/fs) fsはΔΣ変調器のサンプリング周波数。
なお、図3から図4への変換では、表記の便宜上、式(3)において、a=cosθ0とおいた下記の変換式を用いた。
図5は、ΔΣ変調器(変換器)25から出力された1bitパルス列が表現するRF信号の信号特性と、その1ビットパルス列のアナログ波形と、の関係を検討するために用いた装置構成を示している。
図1に示す実際のバンドパス型ΔΣ変調器25は、量子化信号をパルスとして出力するため、フリップフロップなどのハードウェアを、少なくとも一部に有することになる。
(C−2)は、ある量子化信号の値dkと時間的に一つ前の量子化信号の値dk−1との差分を示す値の符号がマイナスである場合、すなわち、量子化信号dkが、パルスの立ち下がりとなる場合である。
(C−3)は、ある量子化信号の値dkと時間的に一つ前の量子化信号の値dk−1との差分を示す値がゼロである場合、すなわち、パルスの値に変化がない場合である。
非対称成分fAsym(t)は、式(D)より、下記式(E)によって求めることができる。
また、図6(b)は、対称波形Sout(t)の時間軸波形を示し、図6(c)は、対称波形についての理想的な波形SIdeal(t)を示し、図6(d)は、対称波形における立ち上がり波形frise(t)と立ち下がり波形ffall(t)における対称成分fsym(t)を示し、図6(e)は、対称波形における立ち上がり波形frise(t)と立ち下がり波形ffall(t)における非対称成分fAsym(t)を示している。
換言すると、立ち上がり波形frise(t)における歪成分(第1歪成分)と、立ち下がり波形ffall(t)における歪成分(第2歪成分)とは、時間軸に対して線対称となっており、非対称成分fAsym(t)はゼロとなる。
パルスの波形が、アナログ信号としての信号特性(ACLR)へ与える影響を調べるため、シミュレーションを行った。その結果を、以下に示す。
このシミュレーションでは、ΔΣ変調器25として、6次のCRFB構造のバンドパス型ΔΣ変調器を用いた。バンドパス型ΔΣ変調器25に入力される試験信号は、LTE(Long Term Evolution)のRF信号であり、搬送波周波数800MHz、帯域5MHz、4キャリアである。つまり、RF信号としての全帯域は、20MHzである。
非線対称である波形については、立ち上がり時間α及び立ち下り時間βを異ならせ(α≠β)、α=0.2,β=0.4の場合、及び、α=0.4,β=0.2の場合の2つのケースについてシミュレーションを行った。
遷移時間α,βは、単位区間(UI;unit interval)に対する割合で表される。単位区間は、一つの量子化信号に対応する1パルスの区間であり、その長さは、1/fsである。
立ち上がり時間は、パルスのLowレベル(−1)からHighレベル(+1)に至るまでの時間であり、立ち下り時間は、パルスのHighレベル(+1)からLowレベル(−1)に至るまでの時間である。
したがって、遷移時間α,βの長短は、信号特性ACLR1,2)にとって重要ではないと考えられる。すなわち、パルス波形が理想波形から歪んでいても、対称波形である限りは、ACLR1,ACRL2は低下しないため、パルス波形に歪成分が含まれること自体は、信号特性に悪影響を与えないと考えられる。
したがって、ACLR1,ACLR2の劣化は、非対称成分fAsym(t)が原因であることがわかる。
また、exp(x)及びtahn(x)以外の他の波形についても確認したところ、同様の結果が得られた。
したがって、実際の信号変換部70(ΔΣ変調器25)としては、完全な矩形波である理想波形ではなく、歪成分を有するパルス波形を出力するものとして構成できれば、好適である。
したがって、信号変換部70(ΔΣ変調器25)としては、歪成分を有するパルス波形を出力するものとして構成できる。この場合、信号変換部70(ΔΣ変調器25)パルス波形が、歪成分を有していても、立ち上がり波形及び立ち下がり波形の歪成分が、時間軸に対して実質的に線対称であれば、つまり、実質的に非対称成分がなければ、信号特性の劣化を抑えることができる。
実測したパルス波形から、算出した非対称成分fAsym(t)を取り除いて、ACLRを再計算すると、ACLRは、52.3[dB]に改善した。
図12は、本発明の第2の実施形態に係るシステム1を示すブロック図である。本実施形態では、信号変換部70(ΔΣ変調器25)単独では、立ち上がり波形frise及び立ち下がり波形ffallの歪成分を、時間軸に対して実質的に線対称にできない場合において、歪成分の非対称性を抑制するための構成を示している。
ΔΣ変調器25がパルス出力のために有する回路(フリップフロップなど)において、Highを出力するためのスイッチング素子(MOS−FETなど)は、High(1)が連続している間、常時、ONとなり、当該スイッチング素子を流れる電流によって温度が上昇する。このような状態で、当該スイッチング素子がOFFとなっても、High(1)からLow(−1)に遷移しようとしても、遷移に時間がかかり、立ち下がり遅延時間βが長くなる。その結果、立ち下がり時間βが、立ち上がり時間αよりも長くなり、非対称成分が生じる。
符号化部71は、マンチェスタ符号又はRZ(Return Zero)符号による符号化を行う。本発明者は、これら2つの符号化であれば、1bitパルス列が表現するRF信号の周波数が変換されるだけで、1bitパルス列が表現するRF信号のスペクトラムの保存が可能であること実験的に見出した。
その結果、ΔΣ変調器25では、連続する1(High)によるフリップフロップの発熱というΔΣ変調器25内の内部要因によって、歪成分に非対称性が生じても、符号化部71から出力される1bitパルス列では、連続する1(High)が抑えられているため、歪成分の非対称性も抑えられる。
したがって、マンチェスタ符号の場合と同様に、符号化部71から出力される1bitパルス列における歪成分の非対称性が抑えられる。
したがって、アナログフィルタ32からの不要な反射という、ΔΣ変調器25外の外部要因によって発生するおそれのある歪成分の非対称性を抑制することができる。
なお、アナログフィルタ32による反射を防止するには、反射を生じないよう構成されたアナログフィルタ32を用いても良い。
なお、歪成分の非対称性を発生する要因がほかにもあれば、当該要因に対する対策を、適宜施せばよい。
[5.1 減衰器による抑制]
図14は、本発明の第3の実施形態に係るシステム1を示すブロック図である。
本実施形態と、第1の実施形態との相違点は、処理部24、ΔΣ変調器25、及びアナログフィルタ32を制御する制御部35を備えている点、及び信号変換部70と、アナログフィルタ32との間に配置された減衰器36を備えている点である。
なお、処理部24における変調は、直交変調に限らず、変調波を生成するための他の方式の変調であってもよい。
制御部35は、ΔΣ変調器25を制御することで、前記量子化雑音阻止帯域を調整することができる。制御部35は、バンドパス型ΔΣ変調器25の量子化雑音阻止帯域が、バンドパス型ΔΣ変調器25に入力されるRF信号の周波数帯域(RF信号の信号帯域)を含むように、バンドパス型ΔΣ変調器25を制御する。
これにより、アナログフィルタ32は、量子化信号により表現されるRF信号の周波数帯域が通過帯域となるように設定される。アナログフィルタ32は、量子化信号の内のRF信号の周波数帯域内の信号を分離し、アナログのRF信号を出力することができる。
また、上記制御部35は、上述の第1の実施形態、及び第2の実施形態にて示したシステム1にも適用することができる。
すなわち、ΔΣ変調器25側から延びる信号伝送路4と、アナログフィルタ32との間でインピーダンス整合がとれていなければ量子化信号による反射波を生じさせる場合がある。量子化信号は、デジタル信号であるが、アナログ信号としての性質を両方有しているため、アナログフィルタ32に入力されたときにインピーダンス整合がとれていなければ、反射波を生じさせる。
このような不要な反射波が生じると、上述のように、この反射波の影響によって量子化信号に歪みを生じさせ、歪成分の非対称性を生じさせる等、信号特性に劣化を生じさせる。
減衰器36は、上記のように信号伝送路4を通じて多重反射する反射波を減衰することができる。なお、減衰器36は、信号伝送路4に設けられているので、量子化信号をも減衰することとなるが、反射波は多重反射することで、量子化信号よりも減衰器36を通過する回数が多くなる。この結果、反射波は、量子化信号よりも大きく減衰され、量子化信号に対する反射波の影響を低減することができる。
図15は、減衰器による反射波の抑制の効果を検証した装置を示すブロック図であり、(a)は、実際のシステムを模した構成、(b)は、反射波の原因となるアナログフィルタ32を省略したときの電力を参照するための構成を示している。
また、装置Aは、このパルスパターン発生器25bが出力する調整後の量子化信号が与えられる減衰器36と、アナログフィルタ32と、測定器25cとを備えている。
図15(b)に示す装置(装置B)は、アナログフィルタ32を省略した点以外、装置Aと同様である。
図16(a)は、検証試験において、測定器25cにより得られた測定結果の一例を示した図である。図16(a)中、縦軸は電力、横軸は周波数であり、アナログフィルタ32の通過帯域周辺の周波数スペクトルを示している。図16(a)に示すように、量子化信号のアナログフィルタ32の通過帯域には、周囲の雑音部分よりも高い電力で現れている信号成分が所定の帯域幅で含まれている。
線図M2は、装置Aを用いてACPを測定した測定結果を示しており、線図M3は、装置Bを用いてACPを測定した測定結果を示している。なお、図16(b)において、電力値−30dB以下は、測定器25cの測定可能な範囲外となっている。よって、線図M3において電力値−30dBと示している部分は、電力値−30dB以下の値である。
線図M2は、反射波の影響含まない線図M3と比較して、測定した全域に亘って大きい値となっている。このことから、線図M2で表されているACPは、アナログフィルタ32で反射した反射波の影響を含んでおり、これによって、ACPR(Adjacent Channel Power Ratio:PoutからACPを減算した値)が小さくなり、アナログフィルタ32が無い場合と比較して信号品質が劣化していることが確認できる。
仮に、装置AのACPの値に反射波の影響が含まれていなければ、線図M2は、直線S1及び線図M1と平行となり、ACPが減衰器36の調整値に対して線形関係になると考えられる。しかし、装置AのACPの測定結果を表す線図M2は、上述のように、直線S1に対して、より小さい電力値であり、減衰器36の調整量が同一場合のPoutと比較して、その減衰量が相対的に大きく現れている。この点から、減衰器36によって、アナログフィルタ32によって生じる反射波が、信号波よりも相対的に大きく減衰されていることが判る。これによって、減衰器36を有する装置Aは、反射波が抑制されることで、ACPRをより大きくすることができ、信号品質が改善される。
図17は、本発明の第4の実施形態に係るシステム1の要部を示すブロック図である。
本実施形態と、第3の実施形態との相違点は、減衰器36に代えて、分岐路40を設けた点である。
バンドエリミネーションフィルタ41は、アナログフィルタ32の通過帯域が、通過阻止帯域となるように、制御部35によって制御される。
一方、バンドエリミネーションフィルタ41は、アナログフィルタ32の通過帯域の信号の通過を阻止する一方、前記通過帯域外の信号を通過させる。これにより、アナログフィルタ32によって反射しうるRF信号の周波数帯域外に含まれる量子化雑音は、反射することなく、バンドエリミネーションフィルタ41が接続された分岐路40に導かれる。
このように、分岐路40は、ΔΣ変調器25から出力された信号の反射波を抑制する反射抑制部としての機能を有している。
信号変換装置70がローパス型ΔΣ変調によって信号変換を行う場合には、図18に示すように、RF信号を分離するためのアナログフィルタとしてローパスフィルタ43を用い、分岐路40側のフィルタとしてハイパスフィルタ44を用いる。
本実施形態と、第4の実施形態との相違点は、アナログフィルタ32及び分岐路40に代えて、フィルタ回路50を設けた点である。
また、本実施形態のフィルタ回路50は、反射抑制部としての機能を有している。フィルタ回路50は、信号伝送路4に繋がるとともに抵抗51a及び抵抗51bが直列に接続された第1経路51と、抵抗51aの前段から分岐して抵抗51bの後段に繋がって抵抗51a,51bを迂回している第2経路と、抵抗51aと抵抗51bとの間を接地する第3経路53とを備えている。
抵抗51a,51bは、それぞれ、信号伝送路4に対してインピーダンス整合がとれる値に設定されている。
第2経路52には、キャパシタンス52aとインダクタンス52bとが互いに直列に接続されている。また、第3経路53には、キャパシタンス53aとインダクタンス53bとが互いに並列に接続されている。
キャパシタンス52aの容量 Cs=1/(Qω0Z0)
インダクタンス52bのインダクタンス Ls=(QZ0)/ω0
キャパシタンス53aの容量 Cp=Q/(ω0Z0)
インダクタンス53bのインダクタンス Lp=Z0/(Qω0)
なお、Z0はインピーダンス、ω0は中心角周波数、Qは定数である。
フィルタ回路50は、その通過帯域が制御部35によって制御可能とされており、RF信号の周波数帯域に設定される。フィルタ回路50は、上述のように、通過帯域外の信号を終端するので、RF信号の周波数帯域外に含まれる量子化雑音等の信号による、不要な信号反射を抑制することができる。
本実施形態と、第5の実施形態との相違点は、フィルタ回路50に代えて、位相変換フィルタを備えたフィルタ回路60を設けた点である。
図に示すように、例えば、位相を反転させる所定の周波数が、横軸上の「1」であるとすると、この位相変換フィルタ61は、周波数「1」において位相が0度となっており、周波数「1」を帯域の境界として帯域内外で互いに180度の位相差を設けることができる。
よって、位相変換フィルタ61から合成器64に向けて出力される量子化信号は、変換帯域以外の帯域の信号については元の信号に対して同相とされ、RF信号の周波数帯域を含む変換帯域の信号については、元の信号に対して位相差が180度である。
このように、位相変換フィルタ61、及び反転増幅器63は、ΔΣ変調器25の出力から、位相変換した量子化信号(第1信号)、及び量子化信号の反転信号(第2信号)を生成する生成部を構成している。
このとき、位相変換フィルタ61により位相変換された量子化信号における、変換帯域の信号の元の信号に対する位相差が180度であるので、変換帯域の信号と、反転増幅器63からの量子化信号の反転信号とは、同位相となる。よって、変換帯域に含まれるRF信号の周波数帯域内の信号は、量子化信号の反転信号によって同位相合成される。
この結果、反射波となりうるRF信号の周波数帯域外の信号を相殺でき、反射させずに打ち消すことができる。この結果、同位相合成されたRF信号の周波数帯域内の信号を得つつ、信号反射を抑制することができる。
前記差動信号の内、ポジティブ信号は、位相変換フィルタ61に与えられる。ネガティブ信号は、信号の遅延調整を行う遅延調整部66(図22)に与えられる。ポジティブ信号とネガティブ信号量子化信号とは、互いに逆相であるので、位相変換フィルタ61により位相変換されたポジティブ信号と、ネガティブ信号とを合成することで、反射波となりうるRF信号の周波数帯域外の信号を相殺でき、信号反射を抑制することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
25 ΔΣ変調器(変換器)
32 アナログフィルタ
35 制御部
36 減衰器
40 分岐路
41 バンドエリミネーションフィルタ
42 終端抵抗
50 フィルタ回路
60 フィルタ回路
61 位相変換フィルタ
63 反転増幅器
64 合成器
70 信号変換装置
71 抑制部
72 終端抵抗
この場合、反射しうる所定の信号帯域外の信号を反射させずに打ち消しつつ、所定の信号帯域内の信号を得ることができる。この結果、信号反射を抑制することができる。
Claims (10)
- 入力信号を、1bitパルス列に変換する変換器と、
前記変換器から出力された信号の反射波を抑制する反射抑制部と、を備えていることを特徴とする信号変換装置。 - 前記反射抑制部は、前記変換器と、前記反射波を生じさせる反射素子との間に接続された減衰器である請求項1に記載の信号変換装置。
- 前記反射抑制部は、前記変換器と、所定帯域外の信号の到達によって前記反射波を生じさせる反射素子との間に接続された分岐路により構成されており、
前記分岐路は、前記所定帯域外の信号を導いて終端する請求項1に記載の信号変換装置。 - 前記分岐路は、
前記所定帯域内の信号の通過を阻止するとともに前記所定帯域外の信号を通過させる分岐路側フィルタと、
前記分岐路側フィルタを通過する前記所定帯域外の信号を終端させる終端抵抗と、を備えている請求項3に記載の信号変換装置。 - 前記抑制部、及び前記反射波を生じさせる反射素子は、
所定の信号帯域を通過帯域として有する橋絡T型フィルタを構成している請求項1に記載の信号変換装置。 - 前記抑制部、及び前記反射波を生じさせる反射素子は、
前記変換器の出力から第1信号と第2信号とを生成する生成部と、
前記第1信号と第2信号とを合成した合成信号を所定の信号帯域の信号として出力する合成部と、を備えたフィルタ処理部を構成しており、
前記第1信号、及び第2信号は、互いに合成されることで、前記所定の信号帯域内の信号が互いに打ち消されないようにしつつ、前記所定の信号帯域外の信号を打ち消すことが可能な位相とされている請求項1に記載の信号変換装置。 - 前記第1信号、及び第2信号は、前記所定の信号帯域内が互いに同相であり、前記所定の信号帯域外が互いに逆相である請求項6に記載の信号変換装置。
- 前記生成部は、前記変換器の出力である出力信号から、前記出力信号に対して逆相である反転信号を生成し、
さらに、前記出力信号及び前記反転信号の内の一方の信号から、前記所定の信号帯域内が前記一方の信号に対して逆相、前記所定の信号帯域外が前記一方の信号に対して同相とされた信号を前記第1信号として生成し、前記出力信号及び前記反転信号の内の他方を前記第2信号として生成する請求項7に記載の信号変換装置。 - 前記変換器は、ポジティブ信号とネガティブ信号とからなる差動信号を出力するものであり、
前記生成部は、前記ポジティブ信号及び前記ネガティブ信号の内の一方の信号から、前記所定の信号帯域内が前記一方の信号に対して逆相、前記所定の信号帯域外が前記一方の信号に対して同相とされた信号を前記第1信号として生成し、前記ポジティブ信号及び前記ネガティブ信号の内の他方を前記第2信号として生成する請求項7に記載の信号変換装置。 - 前記変換器を制御する制御部をさらに備え、
前記変換器は、前記入力信号を、ΔΣ変調によって1bitパルス列に変換するとともに、前記ΔΣ変調の量子化雑音阻止帯域が変更可能に構成され、
前記制御部は、前記入力信号に応じて、前記量子化雑音阻止帯域を変更するための制御を行う請求項1に記載の信号変換装置。
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