JP2013201508A - 無線端末装置、無線基地局装置および通信制御方法 - Google Patents

無線端末装置、無線基地局装置および通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無線端末装置が無線基地局装置からの通信制御情報のモニタを間欠的に停止する動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、当該動作を適切に行なうことにより、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図る。
【解決手段】無線端末装置202において、モニタ部21は、通信制御情報をモニタすべきオン期間および通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、間欠モニタ動作の動作内容を示す無線基地局装置101からの動作設定情報に基づいて間欠モニタ動作を行なう。そして、動作要求部23は、実行すべき間欠モニタ動作の動作内容を示す動作要求情報を無線基地局装置101に通知する。
【選択図】図11

Description

本発明は、無線端末装置、無線基地局装置および通信制御方法に関し、特に、無線端末装置が無線基地局装置からの通信制御情報のモニタを間欠的に停止する動作を行なうことが可能な通信システムにおける無線端末装置、無線基地局装置および通信制御方法に関する。
従来、移動通信システムでは、半径数百メートルから数十キロメートルのセルすなわち無線端末装置が通信可能なエリアを形成する無線基地局装置(以下、マクロ基地局とも称する。)による通信サービスが提供されてきた。
近年、移動通信サービスの加入者数の劇的な増加およびデータ通信による通信トラヒック量の増大から、より半径の小さいセルを形成することによって加入者および通信トラヒックを分散し、また、一定レベルの通信速度をユーザへ安定して提供することが望まれている。また、ビルの超高層化に伴う不感地対策のため、企業フロア内および一般家庭内への無線基地局装置の設置も望まれている。
これらの要望と併せて、無線基地局装置で使用される種々のデバイスの処理能力が飛躍的に向上したことによって無線基地局装置の小型化が進み、このような小型化された基地局が注目を集めている。
この小型基地局の一種であるフェムト基地局が形成するフェムトセル(Femto Cell)の半径は10メートル前後と小さいため、フェムト基地局は、マクロ基地局が形成するマクロセル(Macro Cell)の圏外となりマクロ基地局の設置が困難な屋内および地下街等の場所で使用されることが考えられる。
また、フェムト基地局は特定のエリアに多数設置されることから、フェムト基地局を直接コアネットワークに接続することは難しい。このため、特定のエリアに設置された多数のフェムト基地局を一旦、HeNB−GW等のゲートウェイ装置に接続し、フェムト基地局とコアネットワークとをHeNB−GW経由で接続することが考えられる。
また、フェムト基地局に加えて、小型基地局の一種として、マクロ基地局をベースに、たとえば半径100メートルから200メートルのピコセルを形成するピコ基地局も開発されている。
ここで、無線端末装置が無線基地局装置からの通信制御情報を含むPDCCH(Physical Downlink Control Channel)のモニタを間欠的に停止するDRX(Discontinuous Reception)動作が、3GPP TS 36.321 V10.4.0 2011.12(非特許文献1)に開示されている。DRX動作を行なうことにより、無線端末装置は、PDCCHのモニタを連続して行なう必要がなくなるため、消費電力を低減することができる。
3GPP TS 36.321 V10.4.0 2011.12
無線基地局装置は、たとえば、無線端末装置における無線基地局装置からの無線信号の受信電力を示す測定結果通知(Measurement Report)に基づいて、当該無線端末装置のハンドオーバ動作の実行を判断する。
ここで、無線端末装置は、DRX動作を行っている場合には、PDCCHのモニタを行なうオン期間以外において測定結果通知を無線基地局装置へ送信できない。このため、ハンドオーバ動作のタイミングが遅すぎる”Too Late HO”、すなわち、ハンドオーバが始まる前、あるいはハンドオーバ処理の最中に、ハンドオーバ元の無線基地局装置について無線リンク断(RLF:Radio Link Failure)が発生する可能性がある。
そこで、非特許文献1に記載の技術では、”Too Late HO”の発生を抑制するために、通常のDRX周期を用いるロングDRXに加えて、ロングDRXよりも周期の短いショートDRXを設けている。
上記のようなフェムト基地局、ピコ基地局およびマクロ基地局が混在する通信システムであるヘテロジーニアスネットワークでは、たとえばマクロセル内に複数のフェムトセルまたはピコセルが形成される。このため、無線端末装置のハンドオーバが起こりやすくなり、また、ハンドオーバを行なう状況も複雑になる。すなわち、ヘテロジーニアスネットワークでは、通信環境を広範に把握する無線基地局装置が、最適なハンドオーバタイミングを判断し、最適なDRX周期を設定することが重要である。
このため、非特許文献1に記載の技術では、無線基地局装置が、無線端末装置に対してDRX動作に関するパラメータを通知し、無線端末装置が、通知されたパラメータに従ってDRX動作を行なう。
しかしながら、無線端末装置におけるバッテリーの残量および通信状態等、無線端末装置の状況によっては、無線基地局装置が設定するDRX動作の内容が必ずしも適切ではない場合がある。
すなわち、不適切な内容のDRX動作が行なわれると、ハンドオーバ動作の失敗頻度が増加し、また、無線端末装置の消費電力が増大する等、種々の問題が生じる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、無線端末装置が無線基地局装置からの通信制御情報のモニタを間欠的に停止する動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、当該動作を適切に行なうことにより、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることが可能な無線端末装置、無線基地局装置および通信制御方法を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる無線端末装置は、無線基地局装置と通信可能な無線端末装置であって、上記無線基地局装置から送信される通信制御情報をモニタするためのモニタ部と、上記モニタ部によってモニタされた上記通信制御情報に基づいて上記無線基地局装置と通信を行なうための通信制御部とを備え、上記モニタ部は、上記通信制御情報をモニタすべきオン期間および上記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、上記間欠モニタ動作の動作内容を示す上記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて上記間欠モニタ動作を行ない、さらに、実行すべき上記間欠モニタ動作の動作内容を示す動作要求情報を上記無線基地局装置に通知するための動作要求部を備える。
このように、無線端末装置が間欠モニタ動作の内容を無線基地局装置に通知する構成により、無線端末装置における種々の状況を考慮した適切な内容の間欠モニタ動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
(2)好ましくは、上記動作要求部は、上記間欠モニタ動作の周期の長さを示す上記動作要求情報を上記無線基地局装置に通知する。
このような構成により、無線端末装置における種々の状況を考慮した適切な周期の間欠モニタ動作を行なうことができる。
(3)好ましくは、上記無線端末装置は、さらに、上記間欠モニタ動作の複数の動作内容を示す上記無線基地局装置からの動作候補情報を取得するための動作候補情報取得部を備え、上記動作要求部は、上記動作候補情報の示す複数の上記動作内容のうちの少なくともいずれか1つを選択し、選択した上記動作内容を示す動作要求情報を上記無線基地局装置に通知する。
このような構成により、無線基地局装置が、間欠モニタ動作の内容として無線端末装置に提示するパラメータの数等を制限することができるため、無線基地局装置から無線端末装置へ送信すべき情報量が小さくなることから、間欠モニタ動作の設定変更処理に要する時間を短縮し、より短い周期での設定変更が可能となる。
(4)好ましくは、上記動作要求部は、上記オン期間および上記オフ期間の少なくとも一方に関する制限を示す上記動作要求情報を上記無線基地局装置に通知する。
このような構成により、間欠モニタ動作の周期に限らず、無線端末装置が希望する間欠モニタ動作の制限内容を無線基地局装置に対して通知することができる。
(5)より好ましくは、上記動作要求部は、上記オン期間の長さの上限、または複数の上記オン期間の長さの合計の上限を上記動作要求情報として上記無線基地局装置に通知する。
このような構成により、間欠モニタ動作のオン期間の長さの上限を無線基地局装置に対して通知することができるため、たとえば無線端末装置の消費電力の増大を抑制することができる。
(6)より好ましくは、上記動作要求部は、上記オン期間の割合の上限を上記動作要求情報として上記無線基地局装置に通知する。
このような構成により、間欠モニタ動作のオン期間の割合の上限を無線基地局装置に対して通知することができるため、たとえば無線端末装置の消費電力の増大を抑制することができる。
(7)より好ましくは、上記動作要求部は、上記オン期間の数の上限を上記動作要求情報として上記無線基地局装置に通知する。
このような構成により、間欠モニタ動作のオン期間の数の上限を無線基地局装置に対して通知することができるため、たとえば無線端末装置の消費電力の増大を抑制することができる。
(8)より好ましくは、上記動作要求部は、上記オフ期間の長さの上限、または複数の上記オフ期間の長さの合計の上限を上記動作要求情報として上記無線基地局装置に通知する。
このような構成により、間欠モニタ動作のオフ期間の長さの上限を無線基地局装置に対して通知することができるため、たとえば無線端末装置の通信品質の劣化を抑制することができる。
(9)好ましくは、上記無線端末装置は、さらに、自己の無線端末装置における通信トラフィックを示すトラフィック情報を取得するためのトラフィック情報取得部を備え、上記動作要求部は、上記トラフィック情報に基づいて、上記動作要求情報の示す上記動作内容を決定する。
このような構成により、無線端末装置における通信トラフィックに基づく適切な基準で間欠モニタ動作の要求内容を決定することができる。
(10)好ましくは、上記無線端末装置は、さらに、自己の無線端末装置のバッテリー状態を示すバッテリー情報を取得するためのバッテリー情報取得部を備え、上記動作要求部は、上記バッテリー情報に基づいて、上記動作要求情報の示す上記動作内容を決定する。
このような構成により、無線端末装置におけるバッテリーの状態に基づく適切な基準で間欠モニタ動作の要求内容を決定することができる。
(11)好ましくは、上記無線端末装置は、さらに、自己の無線端末装置において省電力動作を行なう省電力モードおよび省電力動作を行なわない通常モードを選択するためのモード選択部を備え、上記動作要求部は、上記モード選択部によって選択されているモードに基づいて、上記動作要求情報の示す上記動作内容を決定する。
このような構成により、無線端末装置の省電力動作の有無に基づく適切な基準で間欠モニタ動作の要求内容を決定することができる。
(12)好ましくは、上記間欠モニタ動作は、3GPP(Third Generation Partnership Project)で規定されたDRX(Discontinuous Reception)であり、上記通信制御情報は、3GPPで規定されたPDCCH(Physical Downlink Control Channel)である。
このような構成により、3GPPで規定された通信システムにおいて、無線端末装置における種々の状況を考慮した適切な内容の間欠モニタ動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
(13)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる無線基地局装置は、無線端末装置と通信可能な無線基地局装置であって、上記無線端末装置は、上記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて上記無線基地局装置と通信を行ない、上記通信制御情報をモニタすべきオン期間および上記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、上記間欠モニタ動作の動作内容を示す上記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて上記間欠モニタ動作を行ない、上記通信制御情報を上記無線端末装置へ送信するための通信制御部と、上記間欠モニタ動作の複数の動作内容を示す動作候補情報を上記無線端末装置に通知するための動作候補情報通知部とを備える。
このように、無線端末装置が間欠モニタ動作の内容を無線基地局装置に通知する構成により、無線端末装置における種々の状況を考慮した適切な内容の間欠モニタ動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。また、無線基地局装置が、間欠モニタ動作の内容として無線端末装置に提示するパラメータの数等を制限することができるため、無線基地局装置から無線端末装置へ送信すべき情報量が小さくなることから、間欠モニタ動作の設定変更処理に要する時間を短縮し、より短い周期での設定変更が可能となる。
(14)好ましくは、上記無線基地局装置は、さらに、上記動作候補情報の示す複数の上記動作内容の中から上記無線端末装置によって選択された上記動作内容を示す動作要求情報を取得するための動作要求情報取得部を備える。
このような構成により、無線端末装置に対して通知した複数の動作内容の当該無線端末装置による選択結果を間欠モニタ動作に反映することが可能となる。
(15)より好ましくは、上記無線基地局装置は、さらに、上記動作設定情報を上記無線端末装置に通知するための動作設定情報通知部を備え、上記動作設定情報通知部は、上記動作要求情報に基づいて上記動作設定情報の示す上記動作内容を決定するか、または上記動作要求情報に基づかずに上記動作設定情報の示す上記動作内容を決定する。
このように、無線端末装置と比べて無線通信システムにおける通信環境を広範に把握する無線基地局装置が、無線端末装置からの要求を間欠モニタ動作に反映するか否かを最終的に判断する構成により、さらなる通信の安定化を図ることができる。
(16)またこの発明の別の局面に係わる無線基地局装置は、無線端末装置と通信可能な無線基地局装置であって、上記無線端末装置は、上記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて上記無線基地局装置と通信を行ない、上記通信制御情報をモニタすべきオン期間および上記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、上記間欠モニタ動作の動作内容を示す上記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて上記間欠モニタ動作を行ない、上記通信制御情報を上記無線端末装置へ送信するための通信制御部と、上記動作設定情報を上記無線端末装置に通知するための動作設定情報通知部と、上記オン期間および上記オフ期間の少なくとも一方に関する制限を示す動作要求情報を上記無線端末装置から取得するための動作要求情報取得部とを備え、上記通信制御部は、上記制限を超えると判断した場合に、上記無線端末装置への上記通信制御情報の送信を停止する。
このように、無線端末装置が間欠モニタ動作の内容を無線基地局装置に通知する構成により、無線端末装置における種々の状況を考慮した適切な内容の間欠モニタ動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。また、無線端末装置が希望する間欠モニタ動作の制限内容を無線基地局装置に対して通知し、当該制限を超える場合に、無線基地局装置において適切な措置を行なうことができる。
(17)またこの発明の別の局面に係わる無線基地局装置は、無線端末装置と通信可能な無線基地局装置であって、上記無線端末装置は、上記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて上記無線基地局装置と通信を行ない、上記通信制御情報をモニタすべきオン期間および上記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、上記間欠モニタ動作の動作内容を示す上記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて上記間欠モニタ動作を行ない、上記通信制御情報を上記無線端末装置へ送信するための通信制御部と、上記動作設定情報を上記無線端末装置に通知するための動作設定情報通知部と、上記オン期間および上記オフ期間の少なくとも一方に関する制限を示す動作要求情報を上記無線端末装置から取得するための動作要求情報取得部とを備え、上記動作設定情報通知部は、上記制限を超えないように上記動作設定情報の示す上記動作内容を決定する。
このように、無線端末装置が間欠モニタ動作の内容を無線基地局装置に通知する構成により、無線端末装置における種々の状況を考慮した適切な内容の間欠モニタ動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。また、無線端末装置が希望する間欠モニタ動作の制限内容を無線基地局装置に対して通知し、無線基地局装置が、当該制限を超えないようなパラメータ設定等を適切に行なうことができる。
(18)好ましくは、上記間欠モニタ動作は、3GPP(Third Generation Partnership Project)で規定されたDRX(Discontinuous Reception)であり、上記通信制御情報は、3GPPで規定されたPDCCH(Physical Downlink Control Channel)である。
このような構成により、3GPPで規定された通信システムにおいて、無線端末装置における種々の状況を考慮した適切な内容の間欠モニタ動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
(19)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信制御方法は、無線基地局装置と通信可能な無線端末装置における通信制御方法であって、上記無線基地局装置から送信される通信制御情報をモニタするステップと、モニタした上記通信制御情報に基づいて上記無線基地局装置と通信を行なうステップとを含み、上記通信制御情報をモニタするステップにおいては、上記通信制御情報をモニタすべきオン期間および上記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行ない、上記間欠モニタ動作の動作内容を示す上記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて上記間欠モニタ動作を行ない、さらに、実行すべき上記間欠モニタ動作の動作内容を示す動作要求情報を上記無線基地局装置に通知するステップを含む。
このように、無線端末装置が間欠モニタ動作の内容を無線基地局装置に通知する構成により、無線端末装置における種々の状況を考慮した適切な内容の間欠モニタ動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
(20)またこの発明の別の局面に係わる通信制御方法は、無線端末装置と通信可能な無線基地局装置における通信制御方法であって、上記無線端末装置は、上記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて上記無線基地局装置と通信を行ない、上記通信制御情報をモニタすべきオン期間および上記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、上記間欠モニタ動作の動作内容を示す上記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて上記間欠モニタ動作を行ない、上記間欠モニタ動作の複数の動作内容を示す動作候補情報を上記無線端末装置に通知するステップと、上記動作候補情報の示す複数の上記動作内容の中から上記無線端末装置によって選択された上記動作内容を示す動作要求情報を取得するステップと、上記動作設定情報を上記無線端末装置に通知するステップとを含む。
このように、無線端末装置が間欠モニタ動作の内容を無線基地局装置に通知する構成により、無線端末装置における種々の状況を考慮した適切な内容の間欠モニタ動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。また、無線基地局装置が、間欠モニタ動作の内容として無線端末装置に提示するパラメータの数等を制限することができるため、無線基地局装置から無線端末装置へ送信すべき情報量が小さくなることから、間欠モニタ動作の設定変更処理に要する時間を短縮し、より短い周期での設定変更が可能となる。
(21)またこの発明の別の局面に係わる通信制御方法は、無線端末装置と通信可能な無線基地局装置における通信制御方法であって、上記無線端末装置は、上記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて上記無線基地局装置と通信を行ない、上記通信制御情報をモニタすべきオン期間および上記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、上記間欠モニタ動作の動作内容を示す上記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて上記間欠モニタ動作を行ない、上記通信制御情報を上記無線端末装置へ送信するステップと、上記動作設定情報を上記無線端末装置に通知するステップと、上記オン期間および上記オフ期間の少なくとも一方に関する制限を示す動作要求情報を上記無線端末装置から取得するステップと、上記制限を超えると判断した場合に、上記無線端末装置への上記通信制御情報の送信を停止するステップとを含む。
このように、無線端末装置が間欠モニタ動作の内容を無線基地局装置に通知する構成により、無線端末装置における種々の状況を考慮した適切な内容の間欠モニタ動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。また、無線端末装置が希望する間欠モニタ動作の制限内容を無線基地局装置に対して通知し、当該制限を超える場合に、無線基地局装置において適切な措置を行なうことができる。
(22)またこの発明の別の局面に係わる通信制御方法は、無線端末装置と通信可能な無線基地局装置における通信制御方法であって、上記無線端末装置は、上記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて上記無線基地局装置と通信を行ない、上記通信制御情報をモニタすべきオン期間および上記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、上記間欠モニタ動作の動作内容を示す上記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて上記間欠モニタ動作を行ない、上記オン期間および上記オフ期間の少なくとも一方に関する制限を示す動作要求情報を上記無線端末装置から取得するステップと、上記制限を超えないように上記動作設定情報の示す上記動作内容を決定するステップと、上記動作設定情報を上記無線端末装置に通知するステップとを含む。
このように、無線端末装置が間欠モニタ動作の内容を無線基地局装置に通知する構成により、無線端末装置における種々の状況を考慮した適切な内容の間欠モニタ動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。また、無線端末装置が希望する間欠モニタ動作の制限内容を無線基地局装置に対して通知し、無線基地局装置が、当該制限を超えないようなパラメータ設定等を適切に行なうことができる。
本発明によれば、無線端末装置が無線基地局装置からの通信制御情報のモニタを間欠的に停止する動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、当該動作を適切に行なうことにより、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線基地局装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおけるハンドオーバ動作の様子を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおけるハンドオーバ動作のシーケンスの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置のDRX動作を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置のDRX動作の詳細を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置が実行するロングDRXおよびショートDRXを示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置のDRX動作の設定パラメータの一例を示す図である。 DRX周期の相違による測定結果通知の送信間隔の相違を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置における制御部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線基地局装置における制御部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおけるDRX周期の変更処理の手順を定めたシーケンス図である。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置においてDRX動作の要求内容を決定する際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおける、無線端末装置の通信トラフィックに応じたDRX周期の変更処理を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置においてDRX動作の要求内容を決定する際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置においてDRX動作の要求内容を決定する際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線基地局装置がDRX動作の設定変更処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線基地局装置がDRX動作の制限に従って通信制御情報の送信制御を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線基地局装置がDRX動作の制限に応じてDRX動作の設定処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおけるDRX周期の変更処理の手順を定めたシーケンス図である。 本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおけるDRXセットの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線基地局装置がDRX動作の設定変更処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線基地局装置が、無線端末装置から要求されたDRXセットを使用不可であると判断する状況の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置および無線基地局装置による、DRX動作と、通信プロトコルにおける各レイヤとの対応を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
無線基地局装置は、自らの形成するセルおよび周辺セルについての情報、すなわち無線信号の周波数および周辺セルのID(identification)等を無線端末装置に通知する。無線端末装置は、無線基地局装置から通知された情報に基づいて、周辺セルの検出および測定を行なう。この測定結果に基づいて、無線端末装置の周辺セルへの移動が開始される。ここで、無線端末装置の「移動」とは、ハンドオーバを意味することに加えて、アイドル状態の無線端末装置が今後通信を開始する、すなわち通話またはデータ通信を開始する際にどのセルを介して通信を行なうかを選択することを意味する。
たとえば、無線端末装置が無線基地局装置と通信しているときには、無線端末装置の移動先は無線基地局装置またはコアネットワークにおける上位装置が決定する。また、たとえば、無線端末装置が無線基地局装置と通信していないときには、無線端末装置の移動先は無線端末装置が決定する。
また、ハンドオーバとは、通話中またはデータ通信中の無線端末装置の通信相手となる無線基地局装置が切り替えられることを意味する。
また、無線端末装置がセルに在圏している、とは、無線端末装置が、当該セルを形成する無線基地局装置を通信先として選択し、かつ当該無線基地局装置と通信可能な状態または通信中である状態を意味する。
フェムトセルおよびアクセスモードは、3GPP(Third Generation Partnership Project) SPEC TS22.220において以下のように説明されている。すなわち、フェムト基地局は、無線インタフェースを介して接続されている無線端末装置を、IPバックホール(backhaul)を用いて、移動通信事業者網に接続する顧客構内装置である。
また、フェムトセルのアクセスモードにおいて、クローズドアクセスモードのフェムト基地局は、関連するCSG(Closed Subscriber Group)メンバーにのみサービスを提供する。また、ハイブリッドモードのフェムト基地局は、関連するCSGメンバーおよびCSGノンメンバーにサービスを提供する。また、オープンアクセスモードのフェムト基地局は、通常の基地局として動作する。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおいても、このような3GPPの定義を適用してもよい。
また、上記定義と合わせて、あるいは別個に、以下のような定義を適用することも可能である。
マクロ基地局およびピコ基地局は、事業者の管理下にあり、事業者と契約している無線基地局装置が通信可能な無線基地局装置である。また、マクロ基地局およびピコ基地局は、基本的に電源がオフになることはないと考えられる。
また、フェムト基地局は、主に個人または法人の建物内に設置され、ユーザの事情により移動するまたは電源がオフとなる可能性がある無線基地局装置である。
また、フェムト基地局は、オープン/ハイブリッド/クローズドのいずれかのアクセスモードで動作する。フェムト基地局は、クローズドアクセスモードで動作する場合には、登録済みのメンバー(端末)のみ接続可能となる。また、クローズドアクセスモードで動作する場合には、登録済みのメンバーにのみサービスを提供する。また、ハイブリッドモードで動作する場合には、登録済みのメンバー、および未登録のメンバーすなわちノンメンバーの両方にサービスを提供する。また、オープンアクセスモードで動作する場合には、マクロ基地局およびピコ基地局と同じ動作をする。
[構成および基本動作]
図1は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。
図1を参照して、無線通信システム301は、たとえば3GPP(Third Generation Partnership Project)で規格化されたLTE(Long Term Evolution)に従う移動体通信システムであり、フェムト基地局101A,101B,101Cと、ピコ基地局101Dと、マクロ基地局101Eと、ゲートウェイ装置203とを備える。
以下、フェムト基地局101A,101B,101C、ピコ基地局101D、およびマクロ基地局101Eの各々を無線基地局装置101と称する場合がある。また、図1では、1つのマクロ基地局と、1つのピコ基地局と、3つのフェムト基地局とを代表的に示しているが、これらの組み合わせおよび数はこれに限定されるものではない。
フェムト基地局101A,101B,101Cは、たとえば半径数十メートルのフェムトセルFCA,FCB,FCCをそれぞれ形成する。また、ピコ基地局101Dは、半径100メートルから200メートルのピコセルPCを形成する。また、マクロ基地局101Eは、たとえば半径数キロメートルのマクロセルMCを形成する。
フェムト基地局101A,101B,101Cは、地下街等、マクロ基地局101Eおよびピコ基地局101Dからの無線信号を無線端末装置202が受信しにくい場所に設置され、それぞれフェムトセルFCA,FCB,FCC内に存在する無線端末装置202と無線信号を送受信することにより、当該無線端末装置202と通信することが可能である。
ピコ基地局101Dは、ピコセルPC内に存在する無線端末装置202と無線信号を送受信することにより、当該無線端末装置202と通信することが可能である。マクロ基地局101Eは、マクロセルMC内に存在する無線端末装置202と無線信号を送受信することにより、当該無線端末装置202と通信することが可能である。
ゲートウェイ装置203は、フェムト基地局101A,101B,101Cとコアネットワーク204における上位装置205との間で送信される種々の通信データの中継処理等を行なう。
上位装置205は、たとえばMME(Mobility Management Entity)であり、無線通信システム301全体の情報を管理する。たとえば、上位装置205は、無線通信システム301における各無線基地局装置の情報を取得して記憶する。
ここで、無線端末装置202からコアネットワーク204への方向を上り方向と称し、コアネットワーク204から無線端末装置202への方向を下り方向と称する。
図2は、本発明の実施の形態に係る無線基地局装置の構成を示す図である。
図2を参照して、無線基地局装置101は、アンテナ91と、サーキュレータ92と、無線受信部93と、無線送信部94と、信号処理部95と、制御部98とを備える。信号処理部95は、受信信号処理部96と、送信信号処理部97とを含む。信号処理部95および制御部98は、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)等によって実現される。
サーキュレータ92は、アンテナ91において受信された無線端末装置202からの無線信号を無線受信部93へ出力し、また、無線送信部94から受けた無線信号をアンテナ91へ出力する。
無線受信部93は、サーキュレータ92から受けた無線信号をベースバンド信号またはIF(Intermediate Frequency)信号に周波数変換し、この周波数変換した信号をデジタル信号に変換して受信信号処理部96へ出力する。
受信信号処理部96は、無線受信部93から受けたデジタル信号に対してCDMA(Code Division Multiple Access)方式における逆拡散等の信号処理を行ない、この信号処理後のデジタル信号の一部または全部を所定のフレームフォーマットに変換してコアネットワーク側へ送信する。
送信信号処理部97は、コアネットワーク側から受信した通信データを所定のフレームフォーマットに変換した通信データまたは自ら生成した通信データに対してOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式におけるIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)等の信号処理を行ない、この信号処理後のデジタル信号を無線送信部94へ出力する。
無線送信部94は、送信信号処理部97から受けたデジタル信号をアナログ信号に変換し、変換したアナログ信号を無線信号に周波数変換してサーキュレータ92へ出力する。
制御部98は、無線基地局装置101における各ユニットおよびコアネットワーク側との間で各種情報をやり取りする。
図3は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置の構成を示す図である。
図3を参照して、無線端末装置202は、アンテナ81と、サーキュレータ82と、無線受信部83と、無線送信部84と、信号処理部85と、制御部88と、入出力部89とを備える。信号処理部85は、受信信号処理部86と、送信信号処理部87とを含む。信号処理部85および制御部88は、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)等によって実現される。
サーキュレータ82は、アンテナ81において受信された無線基地局装置101からの無線信号を無線受信部83へ出力し、また、無線送信部84から受けた無線信号をアンテナ81へ出力する。
無線受信部83は、サーキュレータ82から受けた無線信号をベースバンド信号またはIF(Intermediate Frequency)信号に周波数変換し、この周波数変換した信号をデジタル信号に変換して受信信号処理部86へ出力する。
受信信号処理部86は、無線受信部83から受けたデジタル信号に対してOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式におけるFFT(Fast Fourier Transform)等の信号処理を行ない、この信号処理後のデジタル信号の一部または全部を制御部88へ出力する。
制御部88は、受信信号処理部86から受けたデジタル信号を、たとえば音声データおよび映像データに変換し、必要に応じてアナログ信号に変換する。そして、制御部88は、スピーカ、マイク、ディスプレイおよびキー入力装置等を含む入出力部89へ出力する。
また、制御部88は、たとえば、音声データ、およびキー入力装置において受け付けた無線端末装置202を制御するための制御信号等を入出力部89から受ける。そして、制御部88は、入出力部89から受けた音声データおよび制御信号に所定の信号処理を行なって通信データを生成し、送信信号処理部87へ出力する。
送信信号処理部87は、制御部88から受けた通信データ、または自ら生成した通信データに対してCDMA(Code Division Multiple Access)方式における拡散処理等の信号処理を行ない、この信号処理後のデジタル信号を無線送信部84へ出力する。
無線送信部84は、送信信号処理部87から受けたデジタル信号をアナログ信号に変換し、変換したアナログ信号を無線信号に周波数変換してサーキュレータ82へ出力する。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおける無線端末装置および無線基地局装置は、以下の各シーケンスの各ステップを含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。このプログラムは、外部からインストールすることができる。このインストールされるプログラムは、たとえば記録媒体に格納された状態で流通する。
図4は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおけるハンドオーバ動作の様子を示す図である。図4は、無線基地局装置101である無線基地局装置Aおよび無線基地局装置Bによってそれぞれ形成されるセルCAおよびセルCBが一部重複している状態を示している。
図5は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおけるハンドオーバ動作のシーケンスの一例を示す図である。
ここでは、図4に示すように、無線端末装置202が、セルCA内に位置し、無線基地局装置Aと通信中である状態から、セルCAおよびセルCBの重複領域へ移動した場合を想定する。
図5を参照して、まず、無線基地局装置Aは、自己と通信中の無線端末装置202の測定対象となる周波数と、当該周波数の無線信号を送信する他の無線基地局装置とを設定する(ステップS1)。
次に、無線基地局装置Aは、設定した他の無線基地局装置から送信される無線信号の受信レベルを無線端末装置202に測定させるための測定開始要求(Measurement Configuration)を無線端末装置202へ送信する。この測定開始要求には、周辺セル情報、すなわち測定対象となる無線基地局装置のセルIDが含まれる。また、この測定開始要求には、各無線基地局装置の送信周波数が含まれる(ステップS2)。
次に、無線端末装置202は、無線基地局装置Aから測定開始要求を受信して、電力測定処理(Measurement)を開始する、すなわち受信した測定開始要求の示す周波数において、測定開始要求の示す無線基地局装置から送信される無線信号の受信電力を測定する(ステップS3)。
次に、無線端末装置202は、この受信電力の測定結果を示す測定結果通知(Measurement Report)を無線基地局装置Aへ送信する。たとえば、無線端末装置202は、受信電力の測定を定期的に行ない、無線基地局装置Aとの通信状態が悪くなった場合、および無線基地局装置A以外の他の無線基地局装置との通信状態が良くなった場合に、測定結果通知を無線基地局装置Aへ送信する(ステップS4)。
次に、無線基地局装置Aは、無線端末装置202から受信した測定結果通知に基づいて、セルIDごとの測定結果を示す測定情報を取得し、図示しない記憶部に保存する(ステップS5)。
次に、無線基地局装置Aは、無線端末装置202から受信した測定結果通知に基づいて、当該無線端末装置202がハンドオーバすべきか否かを判断し、ハンドオーバすべきであると判断すると、周辺セル情報を参照してたとえば無線基地局装置Bをハンドオーバ先として決定する(ステップS6)。
次に、無線基地局装置Aは、無線基地局装置Bを示すハンドオーバ要求を上位装置205へ送信する(ステップS7)。
次に、上位装置205は、無線基地局装置Aからハンドオーバ要求を受信して、無線基地局装置Bへ当該ハンドオーバ要求を送信する(ステップS8)。
次に、無線基地局装置Bは、上位装置205からハンドオーバ要求を受信して、上位装置205へ当該ハンドオーバ要求に対するハンドオーバ応答を送信する(ステップS9)。
次に、上位装置205は、無線基地局装置Bからハンドオーバ応答を受信して、無線基地局装置Aへハンドオーバ指示を送信する(ステップS10)。
次に、無線基地局装置Aは、上位装置205からハンドオーバ指示を受信して、無線端末装置202へRRC(Radio Resource Control)コネクション再構成指示(RRC Connection Reconfiguration)を送信する(ステップS11)。
次に、無線基地局装置Aは、上位装置205へ自己の通信状態等を示す状態通知を送信する(ステップS12)。
次に、上位装置205は、無線基地局装置Aから状態通知を受信して、無線基地局装置Bへ無線端末装置202との通信内容等を示す状態通知を送信する(ステップS13)。
また、無線端末装置202および無線基地局装置B間でRRCコネクションが確立されると、無線端末装置202は、無線基地局装置BへRRCコネクション再構成完了通知(RRC Connection Reconfiguration Complete)を送信する(ステップS14)。
次に、無線基地局装置Bは、無線端末装置202からRRCコネクション再構成完了通知を受信して、上位装置205へハンドオーバ完了通知を送信する(ステップS15)。
次に、上位装置205は、無線基地局装置Bからハンドオーバ完了通知を受信して、端末情報解放指示を無線基地局装置Aへ送信する(ステップS16)。
次に、無線基地局装置Aは、上位装置205から端末情報解放指示を受信して、無線端末装置202に関する情報を解放し、上位装置205へ端末情報解放完了通知を送信する(ステップS17)。
[DRX動作]
無線通信システム301において、無線端末装置202は、無線基地局装置101から受信する通信制御情報たとえばPDCCHに基づいて無線基地局装置101と通信を行なう。無線端末装置202は、通信制御情報をモニタすべきオン期間および通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作たとえばDRX動作を行なうことが可能である。
図6は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置のDRX動作を示す図である。
図6を参照して、無線端末装置202は、たとえば無線基地局装置101からのDRX動作の実行指示を受けて、DRX周期Tdrxごとに、無線基地局装置101からのPDCCHをモニタする。より詳細には、無線端末装置202は、DRX周期Tdrxにおける、オン期間TonにおいてPDCCHをモニタし、オフ期間ToffにおいてPDCCHのモニタを停止する。オン期間Tonは、LTEでは「Active Time」に相当する。また、たとえば、無線端末装置202が送信したい上りデータが存在する期間は、「Active Time」となる。
無線基地局装置101は、たとえば無線端末装置202が使用するアプリケーションに応じて、DRX動作に関する適切なパラメータを設定する。
無線端末装置202は、たとえば、PDCCHのモニタを行った結果、無線基地局装置101との通信を行なう必要がない場合には送信回路の動作を停止する。すなわち、DRX動作を実行することにより、PDCCHのモニタを連続して行なう必要がなくなるため、送信回路も含めた消費電力の低減を図ることができる。
図7は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置のDRX動作の詳細を示す図である。
図7を参照して、無線端末装置202は、オン期間タイマ、停止タイマおよび再送タイマを備える。より詳細には、無線端末装置202は、オン期間タイマが起動してから時間TM1が経過するまで、PDCCHをモニタする。また、無線端末装置202は、停止タイマが起動してから時間TM2が経過するまで、PDCCHをモニタする。また、無線端末装置202は、再送タイマが起動してから時間TM3が経過するまで、PDCCHをモニタする。
これらのタイマが起動してから時間TM1、TM2またはTM3がそれぞれ経過してタイムアウトするまでの期間が、オン期間に相当する。
オン期間タイマは、DRX周期ごとに、DRX周期の開始時に起動される。また、停止タイマは、PDCCHの受信時、当該PDCCHによってスケジューリングされた、すなわち送信タイミングの指定された上りデータまたは下りデータが存在し、かつ当該データが再送データでない場合に起動される。また、再送タイマは、PDCCHの受信時、PDCCHによってスケジューリングされた、すなわち送信タイミングの指定された上りデータまたは下りデータが存在し、当該データが再送データであるか否かに関わらず起動される。
停止タイマおよび再送タイマにより、送受信すべき新たなデータの発生する可能性が高い場合にPDCCHのモニタを継続することが可能となる。
LTEでは、オン期間タイマは「onDurationTimer」に相当し、停止タイマは「drx−InactivityTimer」に相当し、再送タイマは「drx−RetransmissionTimer」に相当する。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムでは、たとえば、非特許文献1に記載の技術と同様に、”Too Late HO”の発生を抑制するために、通常のDRX周期を用いるロングDRXに加えて、ロングDRXよりも周期の短いショートDRXを設ける。
図8は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置が実行するロングDRXおよびショートDRXを示す図である。
図8を参照して、DRX動作には、周期の異なるロングDRXおよびショートDRXがある。より詳細には、ロングDRXの周期はLTdrxであり、ショートDRXの周期はLTdrxより小さいSTdrxである。ロングDRXおよびショートDRXのオン期間の長さは、時間TM1である。
無線端末装置202は、通常、ロングDRXで動作し、無線基地局装置101からDRXコマンドを受信すると、即座にショートDRXに切り替える。無線端末装置202は、DRXコマンドの受信時に起動されるショートDRXサイクルタイマを備え、ショートDRXサイクルタイマが起動してから時間TM4が経過するまで、ショートDRXを継続する。
LTEでは、ショートDRXサイクルタイマは「drxShortCycleTimer」に相当する。「drxShortCycleTimer」は、RRCレイヤにおいて設定可能である。ショートDRXが開始されると、ショートDRXサイクルタイマが満了するまでロングDRXには戻せない。
図9は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置のDRX動作の設定パラメータの一例を示す図である。
図9を参照して、たとえば、無線基地局装置101は、DRX動作に関する各種設定パラメータを無線端末装置202に与える。
無線基地局装置101は、無線端末装置202にDRX動作を行なわせる場合には「setup」を設定し、DRX動作を行なわせない場合には「release」を設定する。
「onDurationTimer」におけるpsf1〜psf200の選択により、時間TM1の長さが設定される。具体的には、たとえば、psf1は、PDCCHの存在するサブフレーム1つ分の長さであり、サブフレームの長さは1ミリ秒である。すなわち、PDCCHが各サブフレームに存在する場合、時間TM1は、1ミリ秒から200ミリ秒の間で設定可能である。
「drx−InactivityTimer」におけるpsf1〜psf2560の選択により、時間TM2の長さが設定される。具体的には、PDCCHが各サブフレームに存在する場合、時間TM2は、1ミリ秒から2560ミリ秒の間で設定可能である。
「drx−RetransmissionTimer」におけるpsf1〜psf33の選択により、時間TM3の長さが設定される。具体的には、PDCCHが各サブフレームに存在する場合、時間TM3は、1ミリ秒から33ミリ秒の間で設定可能であり、通常、時間TM2と比べて小さい値が設定される。
「longDRX−CycleStartOffset」におけるsf10〜sf2560の選択により、ロングDRXの周期LTdrxの長さ、およびロングDRX周期が開始されるサブフレーム番号が設定される。具体的には、ロングDRXの周期LTdrxの長さは、10ミリ秒から2560ミリ秒の間で設定可能であり、ロングDRXが開始されるサブフレーム番号は、0〜2559の間で設定可能である。
「shortDRX−Cycle」におけるsf2〜sf640の選択により、ショートDRXの周期STdrxの長さが設定される。具体的には、ショートDRXの周期STdrxの長さは、2ミリ秒から640ミリ秒の間で設定可能である。
「drxShortCycleTimer」における1〜16の選択により、ショートDRXの継続時間TM4の長さが設定される。具体的には、継続時間TM4の長さは、ショートDRXの1周期〜16周期の間で設定可能である。
図10は、DRX周期の相違による測定結果通知の送信間隔の相違を示す図である。
図10を参照して、DRX動作を行っていない状態において、たとえば測定結果通知が定期的に無線基地局装置101へ送信される場合、ロングDRX周期LTdrxに相当する期間において3回の送信が可能であるとする。これに対して、ロングDRXを行っている状態では、オフ期間が存在するため、オン期間における1回の送信しか行なうことができなくなる。
これに対して、ショートDRXでは、ロングDRX周期よりも短いショートDRX周期ごとに1回ずつ測定結果通知を報告することが可能である。すなわち、ショートDRXを実行することにより、ロングDRXと比べて測定結果通知の送信間隔を短くすることができる。
[詳細構成および詳細動作]
図11は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置における制御部の構成を示す図である。
図11を参照して、制御部88は、モニタ部21と、通信制御部22と、動作要求部23と、動作候補情報取得部24と、トラフィック情報取得部25と、バッテリー情報取得部26と、モード選択部27とを含む。
モニタ部21は、無線基地局装置101からの通信制御情報たとえばPDCCHをモニタし、通信制御情報をモニタすべきオン期間および通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作たとえばDRX動作を行なう。モニタ部21は、DRX動作の動作内容を示す無線基地局装置101からの動作設定情報に基づいてDRX動作を行なう。
通信制御部22は、モニタ部21によってモニタされた通信制御情報たとえばPDCCHに基づいて無線基地局装置101と通信を行なう。
動作要求部23は、実行すべきDRX動作の動作内容を示す動作要求情報たとえばDRXリクエストを無線基地局装置101に通知する。たとえば、動作要求部23は、DRX動作の周期の長さを示す動作要求情報を無線基地局装置101に通知する。
モード選択部27は、自己の無線端末装置202において省電力動作を行なう省電力モードおよび省電力動作を行なわない通常モードを選択する。モード選択部27は、選択中のモードを示すモード情報を動作要求部23へ出力する。
図12は、本発明の実施の形態に係る無線基地局装置における制御部の構成を示す図である。
図12を参照して、制御部98は、動作候補情報通知部11と、動作設定情報通知部12と、通信制御部13と、動作要求情報取得部14とを含む。
通信制御部13は、通信制御情報たとえばPDCCHを無線端末装置202へ送信する。
動作要求情報取得部14は、DRX動作の動作内容を示す無線端末装置202からの動作要求情報たとえばDRXリクエストを取得し、動作設定情報通知部12へ出力する。
動作設定情報通知部12は、たとえば動作要求情報取得部14から受けた動作要求情報に基づいて、DRX動作の動作内容を示す動作設定情報たとえばRRC(Radio Resource Control)コネクション再構成指示(RRC Connection Reconfiguration)またはDRXコマンドを無線端末装置202に通知する。
図13は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおけるDRX周期の変更処理の手順を定めたシーケンス図である。
図13を参照して、無線端末装置202がDRX動作を行っている状態において、まず、当該無線端末装置202が、動作要求情報すなわちDRXリクエストを、自己が通信接続を確立している無線基地局装置101であるサービング基地局へ送信する。無線端末装置202は、DRXリクエストを定期的に送信してもよいし、たとえば所定条件を満たした場合に送信してもよい(ステップS51)。
次に、サービング基地局は、無線端末装置202からDRXリクエストを受信して、当該DRXリクエストに従い、DRX周期の設定変更処理を行なう(ステップS52)。
次に、サービング基地局は、DRX周期の設定変更内容に応じてRRCコネクション再構成指示またはDRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS53)。
次に、無線端末装置202は、サービング基地局から受信したRRCコネクション再構成指示またはDRXコマンドに従い、たとえばDRX周期を変更する(ステップS54)。
次に、無線端末装置202は、測定結果通知をサービング基地局へ送信する。無線端末装置202は、たとえばDRX周期を短くする内容のRRCコネクション再構成指示、またはDRXコマンドを受信した場合には、受信する前と比べてDRX周期Tdrxが短く設定されることから、測定結果通知の送信間隔が短くなる(ステップS55)。
次に、サービング基地局は、無線端末装置202から受信した測定結果通知に基づいて、当該無線端末装置202のハンドオーバ動作を実行すべきか否かを判断し、実行すべきであると判断すると、周辺セル情報を参照してハンドオーバ先の無線基地局装置101であるターゲット基地局を決定する(ステップS56)。
次に、サービング基地局は、ハンドオーバ要求を上位装置205経由でターゲット基地局へ送信する(ステップS57)。
次に、ターゲット基地局は、サービング基地局から上位装置205経由でハンドオーバ要求を受信して、当該ハンドオーバ要求に対するハンドオーバ応答を上位装置205経由でサービング基地局へ送信する(ステップS58)。
次に、サービング基地局は、上位装置205経由でターゲット基地局からハンドオーバ応答を受信して、無線端末装置202へRRCコネクション再構成指示を送信する(ステップS59)。
図14は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置においてDRX動作の要求内容を決定する際の動作手順を定めたフローチャートである。
図11に示す制御部88において、トラフィック情報取得部25は、自己の無線端末装置202における通信トラフィックを示すトラフィック情報を取得し、動作要求部23へ出力する。
動作要求部23は、トラフィック情報取得部25から受けたトラフィック情報に基づいて、DRXリクエストの示す動作内容を決定する。
具体的には、図14を参照して、まず、トラフィック情報取得部25は、トラフィック情報として、たとえば統計処理によって上りパケットのデータ量または頻度を算出する。
具体的には、トラフィック情報取得部25は、上りパケットが発生すると、上りパケット用のデータバッファに当該上りパケットを保存し、当該データバッファの蓄積量を確認する。この確認結果がトラフィック情報に相当する(ステップS111)。
次に、動作要求部23は、データバッファの蓄積量が所定の閾値より大きい場合には(ステップS112でYES)、DRX周期を短くする要求を示すDRXリクエストを無線基地局装置101へ送信する(ステップS113)。
一方、動作要求部23は、データバッファの蓄積量が所定の閾値以下である場合には(ステップS112でNO)、DRX周期を長くする要求を示すDRXリクエストを無線基地局装置101へ送信する。
なお、動作要求部23は、データバッファの蓄積量が所定の閾値より大きい場合でも(ステップS112でYES)、現在のDRX周期が十分に短く、現在のDRX周期を維持してもよいと判断したときには、DRXリクエストを無線基地局装置101へ送信しない構成であってもよい。また、動作要求部23は、データバッファの蓄積量が所定の閾値以下である場合でも(ステップS112でNO)、現在のDRX周期が十分に長く、現在のDRX周期を維持してもよいと判断したときには、DRXリクエストを無線基地局装置101へ送信しない構成であってもよい。
また、動作要求部23は、上り方向の通信トラフィックに限らず、下り方向の通信トラフィックに基づいて、DRXリクエストの示す動作内容を決定する構成であってもよい。この場合、トラフィック情報取得部25は、自己の無線端末装置202における下り方向の通信トラフィックを監視してもよいし、無線基地局装置101における下り方向の自己への通信トラフィックを示す情報を当該無線基地局装置101から取得してもよい。
図15は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおける、無線端末装置の通信トラフィックに応じたDRX周期の変更処理を示す図である。
図15を参照して、たとえば、無線端末装置202は、発生する上りパケットのデータ量または頻度が少ない状態では、DRX周期を長くする要求、たとえばDRX動作としてロングDRXを要求する。無線端末装置202は、発生パケットのデータ量または頻度が中程度になると、DRX周期を短くする要求、たとえばDRX動作として周期1のショートDRXを要求する。そして、無線端末装置202は、発生パケットのデータ量または頻度が多くなると、周期1より短い周期2のショートDRXを要求する。
図16は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置においてDRX動作の要求内容を決定する際の動作手順を定めたフローチャートである。
動作要求部23は、自己の無線端末装置202におけるバッテリー情報に基づいて、DRXリクエストの示す動作内容を決定する。
具体的には、図16を参照して、まず、図11に示す制御部88におけるバッテリー情報取得部26は、自己の無線端末装置202のバッテリー状態を示すバッテリー情報を取得し、動作要求部23へ出力する。このバッテリー情報は、たとえば、無線端末装置202のバッテリーが充電中である状態、当該バッテリーの残量が閾値以上である状態、または当該バッテリーの残量が閾値未満である状態を示す(ステップS121)。
次に、動作要求部23は、バッテリー情報取得部26から受けたバッテリー情報を参照し、バッテリーが充電中である場合(ステップS122でYES)、またはバッテリーが充電中ではなく、かつバッテリー残量が所定の閾値より大きい場合には(ステップS122でNO、ステップS123でYES)、DRX周期を短くする要求を示すDRXリクエストを無線基地局装置101へ送信する(ステップS124)。
一方、動作要求部23は、バッテリーが充電中ではなく、かつバッテリー残量が所定の閾値以下である場合には(ステップS122でNO、ステップS123でNO)、DRX周期を長くする要求を示すDRXリクエストを無線基地局装置101へ送信する。
なお、動作要求部23は、図14に示す例と同様に、現在のDRX周期を維持してもよいと判断したときには、DRXリクエストを無線基地局装置101へ送信しない構成であってもよい。
図17は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置においてDRX動作の要求内容を決定する際の動作手順を定めたフローチャートである。
動作要求部23は、モード選択部27によって選択されているモードに基づいて、DRXリクエストの示す動作内容を決定する。
具体的には、図17を参照して、まず、動作要求部23は、自己の無線端末装置202が省電力モードで動作しているか通常モードで動作しているかを示すモード情報をモード選択部27から取得する(ステップS131)。
次に、動作要求部23は、自己の無線端末装置202が省電力モードで動作している場合には(ステップS132でYES)、DRX周期を長くする要求を示すDRXリクエストを無線基地局装置101へ送信する(ステップS133)。
一方、動作要求部23は、自己の無線端末装置202が通常モードで動作している場合には(ステップS132でNO)、DRX周期を短くする要求を示すDRXリクエストを無線基地局装置101へ送信する(ステップS134)。
なお、動作要求部23は、図14に示す例と同様に、現在のDRX周期を維持してもよいと判断したときには、DRXリクエストを無線基地局装置101へ送信しない構成であってもよい。
このような構成により、無線端末装置202のユーザが省電力動作を望んでいるか否かに応じてDRX周期を設定することができる。
なお、動作要求部23は、上記のようなトラフィック情報、バッテリー情報およびモード情報のうちのいずれか1つを用いる構成に限らず、これらの情報の一部または全部を組み合わせた基準でDRXリクエストの示す動作内容を決定する構成であってもよい。
図18は、本発明の実施の形態に係る無線基地局装置がDRX動作の設定変更処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
図18を参照して、たとえば無線端末装置202がロングDRXを行っている状態において、図12に示す制御部98における動作設定情報通知部12は、無線端末装置202からのDRXリクエストを動作要求情報取得部14から受けて(ステップS31でYES)、たとえば当該DRXリクエストの内容を反映すべきか否かを判断する(ステップS32)。この判断内容については、後述する。
次に、動作設定情報通知部12は、DRXリクエストに従い、当該無線端末装置202のDRX動作をショートDRXへ切り替えるべきであると判断すると(ステップS33でYES)、DRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS34)。
次に、通信制御部13は、たとえば図示しない記憶部において管理している、当該無線端末装置202の動作状態をショートDRXに設定する。すなわち、通信制御部13は、ショートDRX周期におけるオン期間において無線端末装置202に到着するように、PDCCHを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS35)。
また、無線基地局装置101は、無線端末装置202と同様にショートDRXサイクルタイマを備えており、通信制御部13は、自己の無線基地局装置101のショートDRXサイクルタイマをセットする(ステップS36)。
次に、通信制御部13は、自己の無線基地局装置101のショートDRXサイクルタイマが満了すると(ステップS36でYES)、たとえば図示しない記憶部において管理している、当該無線端末装置202の動作状態をロングDRXに設定する。すなわち、通信制御部13は、ロングDRX周期におけるオン期間において無線端末装置202に到着するように、PDCCHを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS37)。
一方、動作設定情報通知部12は、DRXリクエストに従い、当該無線端末装置202のDRX周期を変更すべきであると判断すると(ステップS38)、変更後のDRX周期を示すRRCコネクション再構成指示を当該無線端末装置202へ送信する(ステップS39)。
次に、通信制御部13は、たとえば図示しない記憶部において管理している、当該無線端末装置202の動作状態を変更後のDRX周期に設定する。すなわち、通信制御部13は、変更後のDRX周期におけるオン期間において無線端末装置202に到着するように、PDCCHを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS40)。
このように、本発明の実施の形態に係る無線通信システムでは、無線端末装置202は、サービング基地局に対して推奨するDRX周期を通知し、サービング基地局は、無線端末装置202の通知内容に基づいてDRX周期を設定する。
また、無線端末装置202は、たとえば、自己のバッテリー状態、通信トラフィックまたは動作モードに応じて、推奨するDRX周期を決定する。
ここで、DRXリクエストの示す動作内容としては、無線端末装置202における動作要求部23が、図9に示すパラメータの値を無線基地局装置101に対して指定する構成が考えられる。
なお、動作要求部23は、図9に示すパラメータに限らず、オン期間およびオフ期間の少なくとも一方に関する制限を示すDRXリクエストを無線基地局装置101へ送信する構成であってもよい。
より詳細には、たとえば、動作要求部23は、オン期間の長さの上限、または複数のオン期間の長さの合計の上限を示すDRXリクエストを無線基地局装置101へ送信する。
具体的には、動作要求部23は、1つのDRX周期におけるオン期間の長さの上限、または複数のDRX周期におけるオン期間の長さの合計の上限を要求する。この上限の一例としては、後述する「max−ActiveTime」が該当する。なお、上記「複数のDRX周期」の数を、無線端末装置202が指定することも可能である。
また、たとえば、動作要求部23は、オン期間の割合の上限を示すDRXリクエストを無線基地局装置101へ送信する。
具体的には、動作要求部23は、1つのDRX周期におけるオン期間の割合、または複数のDRX周期におけるオン期間の長さの合計の割合、の上限を要求する。この上限の一例としては、後述する「recommendedActiveTimeRatio」が該当する。なお、上記「複数のDRX周期」の数を、無線端末装置202が指定することも可能である。
また、たとえば、動作要求部23は、オン期間の数の上限を示すDRXリクエストを無線基地局装置101へ送信する。
具体的には、動作要求部23は、所定時間あたりのオン期間の数、すなわち無線端末装置202がPDCCHを確認する回数の上限を要求する。この上限の一例としては、後述する「max−PdcchSubframe」が該当する。なお、上記「所定時間」を、無線端末装置202が指定することも可能である。
また、たとえば、動作要求部23は、オフ期間の長さの上限、または複数のオフ期間の長さの合計の上限を示すDRXリクエストを無線基地局装置101へ送信する。
具体的には、動作要求部23は、1つのDRX周期におけるオフ期間の長さの上限、または複数のDRX周期におけるオフ期間の長さの合計の上限を要求する。この上限の一例としては、後述する「max−nonActiveTime」が該当する。なお、上記「複数のDRX周期」の数を、無線端末装置202が指定することも可能である。
上記のように、図9に示すパラメータ以外に、DRX動作のパラメータとして、たとえば、「max−ActiveTime」、「max−nonActiveTime」、「max−PdcchSubframe」および「recommendedActiveTimeRatio」が考えられる。
「max−ActiveTime」は、たとえば1秒間すなわち1000サブフレームの間に設定可能なActive Timeすなわちオン期間の上限を示す。
具体的には、無線基地局装置101は、無線端末装置202のActive Timeが「max−ActiveTime」を超えたと判断すると、当該無線端末装置202宛のスケジューリング情報等のPDCCHへの割り当てを停止する。
「max−nonActiveTime」は、たとえば1秒間すなわち1000サブフレームの間に設定可能なnonActive Timeすなわちオフ期間の上限を示す。
なお、判断対象の期間は、上記のように適当な時間を設定する他に、後述する式(A1)および式(A2)のように、DRX周期を基準としてもよい。
「max−PdcchSubframe」は、無線端末装置202が単位時間当たりにPDCCHの確認を行なう回数の上限を示す。なお、回数に限らず、PDCCHの確認を行なう割合を用いてもよい。
「recommendedActiveTimeRatio」は、推奨されるActiveTimeの割合を示す。たとえば、「recommendedActiveTimeRatio」が0.5の場合には、無線端末装置202が、時間的に半分程度の割合でPDCCHを確認するようなDRX動作を希望していることを示す。
なお、DRX動作の制限を示すこれらの制限パラメータのうちのいずれか1つを用いる構成に限らず、一部または全部を組み合わせる構成であってもよい。また、これらの制限パラメータと図9に示すパラメータとを組み合わせて用いる構成であってもよい。
ここで、制限パラメータの一部を組み合わせた例を説明する。たとえば、recommendedActiveTimeRatio=0.5であり、max−nonActiveTime=100[ms]である場合を考える。
無線基地局装置101は、以下の式(A1)および式(A2)を満たす範囲でDRX周期Tdrxおよびオン期間の長さすなわち時間TM1を設定する。
TM1/Tdrx≦0.5 ・・・(A1)
Tdrx−TM1≦100 ・・・(A2)
この場合、無線基地局装置101は、DRX動作を、Tdrx=200[ms]かつTM1=100[ms]に設定する。
次に、無線基地局装置101が、前述の各制限パラメータのようなDRX動作の制限を示すDRXリクエストを受信した場合の詳細な動作について説明する。
図19は、本発明の実施の形態に係る無線基地局装置がDRX動作の制限に従って通信制御情報の送信制御を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
図12に示す制御部98において、動作要求情報取得部14は、オン期間およびオフ期間の少なくとも一方に関する制限を示すDRXリクエストを無線端末装置202から取得し、通信制御部13へ出力する。
通信制御部13は、動作要求情報取得部14から受けたDRXリクエストの示す制限を超えると判断した場合に、当該無線端末装置202への通信制御情報の送信を停止する。
具体的には、図19を参照して、動作要求情報取得部14は、DRX動作を行っている無線端末装置202から、DRX動作の制限を示すDRXリクエストを受信する(ステップS141)。
次に、通信制御部13は、当該無線端末装置202のDRX動作を監視する。より詳細には、通信制御部13は、たとえば図示しない記憶部において管理している、監視対象の無線端末装置202の動作状態を参照して、当該無線端末装置202のDRX動作における所定時間あたりのオン期間の長さ等を監視する(ステップS142)。
次に、通信制御部13は、監視対象の無線端末装置202のDRX動作が、当該無線端末装置202からのDRXリクエストの示す制限を超えた場合には(ステップS143でYES)、当該無線端末装置202用のスケジューリング情報等のPDCCHへの挿入を停止する(ステップS142)。ここで、PDCCHは、無線基地局装置101と通信中の無線端末装置202間で共通に用いられるチャネルである。無線基地局装置101が無線端末装置202ごとに個別にチャネルを送信する場合には、通信制御部13は、上記制限を超えた無線端末装置202への当該チャネルの送信を単に停止すればよい。
通信制御部13は、次の周期になるまで、すなわち上記所定時間が経過するまで(ステップS145でNO)、当該無線端末装置202用の情報のPDCCHへの挿入停止を継続する。
そして、通信制御部13は、次の周期になると(ステップS145でYES)、当該無線端末装置202用の情報のPDCCHへの挿入を再開し(ステップS146)、当該無線端末装置202のDRX動作の監視を再開する(ステップS142)。
なお、無線基地局装置101において、通信制御部13がDRXリクエストの示す制限に応じて無線端末装置202への通信制御情報の送信を停止する構成に限らず、動作設定情報通知部12が、当該制限を超えないように当該無線端末装置202宛の動作設定情報の示す動作内容を決定する構成であってもよい。
図20は、本発明の実施の形態に係る無線基地局装置がDRX動作の制限に応じてDRX動作の設定処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
図20を参照して、動作要求情報取得部14は、DRX動作を行っている無線端末装置202から、DRX動作の制限を示すDRXリクエストを受信する(ステップS151)。
次に、動作設定情報通知部12は、DRX動作に関する各種パラメータについて、受信したDRXリクエストの示す制限を超えないような値を決定する。具体的には、たとえば、動作設定情報通知部12は、当該DRXリクエストの示すmax−ActiveTimeが小さい場合には、onDurationTimerを小さい値に設定する(ステップS152)。
次に、動作設定情報通知部12は、決定したパラメータの値を示すRRCコネクション再構成指示を当該無線端末装置202へ送信する(ステップS153)。
[DRXセットの提示および選択]
図12に示す無線基地局装置101の制御部98において、動作候補情報通知部11は、DRX動作の複数の動作内容を示す動作候補情報を無線端末装置202に通知する。
図11に示す制御部88において、動作候補情報取得部24は、無線基地局装置101から通知された動作候補情報を取得し、動作要求部23へ出力する。
動作要求部23は、動作候補情報取得部24から受けた動作候補情報の示す複数の動作内容のうちのいずれか1つを選択し、選択した動作内容を示す動作要求情報たとえばDRXリクエストを当該無線基地局装置101に通知する。
無線基地局装置101において、動作要求情報取得部14は、無線端末装置202から通知された動作要求情報を取得し、動作設定情報通知部12へ出力する。
動作設定情報通知部12は、たとえば動作要求情報取得部14から受けた動作要求情報に基づいて、動作設定情報を当該無線端末装置202に通知する。
具体的には、無線基地局装置101が、無線端末装置202に対してDRX動作に関して設定可能な1または複数のパラメータの組(以下、DRXセットとも称する。)を予め提示しておき、無線端末装置202が、提示されたDRXセットの中から好ましいDRXセットを選択する。たとえば、無線基地局装置101は、複数のDRXセットを報知情報によって無線端末装置202に提示し、無線端末装置202が適当なDRXセットを選択する。
なお、DRXセットに含まれるパラメータは、図9に示すパラメータの一部または全部であってもよいし、前述の制限パラメータのような他のパラメータであってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
図21は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおけるDRX周期の変更処理の手順を定めたシーケンス図である。
図21を参照して、無線端末装置202がDRX動作を行っている状態において、まず、サービング基地局が、複数のDRXセットを示す報知情報を送信する(ステップS71)。
次に、無線端末装置202は、サービング基地局から報知情報を受信して、当該報知情報の示す複数のDRXセットのうちのいずれか1つを選択する。そして、無線端末装置202は、選択したDRXセットの番号を示す動作要求情報すなわちDRXリクエストをサービング基地局へ送信する(ステップS72)。
次に、サービング基地局は、無線端末装置202からDRXリクエストを受信して、当該DRXリクエストに従い、DRX周期の設定変更処理を行なう(ステップS73)。
次に、サービング基地局は、DRX周期の設定変更内容に応じてRRC(Radio Resource Control)コネクション再構成指示(RRC Connection Reconfiguration)またはDRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS74)。
次に、無線端末装置202は、サービング基地局から受信したRRCコネクション再構成指示またはDRXコマンドに従い、たとえばDRX周期を変更する(ステップS75)。
次に、無線端末装置202は、測定結果通知をサービング基地局へ送信する。無線端末装置202は、たとえばDRX周期を短くする内容のRRCコネクション再構成指示、またはDRXコマンドを受信した場合には、受信する前と比べてDRX周期Tdrxが短く設定されることから、測定結果通知の送信間隔が短くなる(ステップS76)。
次に、サービング基地局は、無線端末装置202から受信した測定結果通知に基づいて、当該無線端末装置202のハンドオーバ動作を実行すべきか否かを判断し、実行すべきであると判断すると、周辺セル情報を参照してハンドオーバ先の無線基地局装置101であるターゲット基地局を決定する(ステップS77)。
次に、サービング基地局は、ハンドオーバ要求を上位装置205経由でターゲット基地局へ送信する(ステップS78)。
次に、ターゲット基地局は、サービング基地局から上位装置205経由でハンドオーバ要求を受信して、当該ハンドオーバ要求に対するハンドオーバ応答を上位装置205経由でサービング基地局へ送信する(ステップS79)。
次に、サービング基地局は、上位装置205経由でターゲット基地局からハンドオーバ応答を受信して、無線端末装置202へRRCコネクション再構成指示を送信する(ステップS80)。
なお、無線端末装置202は、無線基地局装置101から提示された複数のDRXセットのうちのいずれか1つを選択して無線基地局装置101に通知する構成に限らず、当該複数のDRXセットの中から2つ以上のDRXセットを選択して通知し、無線基地局装置101が、無線端末装置202によって選択された複数のDRXセットの中からいずれか1つを選択する構成であってもよい。
図22は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおけるDRXセットの一例を示す図である。
図22を参照して、このDRXセットは、パラメータとして、時間TM1に対応する「onDurationTimer」と、時間TM2に対応する「drx−InactivityTimer」と、ロングDRXの周期LTdrxに対応する「longDRX−Cycle」と、ショートDRXの周期STdrxに対応する「shortDRX−Cycleと、「max−ActiveTime」とを含む。
具体的には、セット1は、onDurationTimer、drx−InactivityTimer、longDRX−Cycle、shortDRX−Cycleおよびmax−ActiveTimeが、それぞれ1,1,10,2,1000である。同様に、セット2は、10,50,80,16,800であり、セット3は、50,500,640,128,500であり、セット4は、200,2560,2560,640,100である。
このDRXセットを用いる構成では、サービング基地局が、ロングDRXおよびショートDRXの切り替えを全面的に判断することになる。
この場合、たとえば、サービング基地局において、他の無線基地局装置101へのハンドオーバ動作の失敗確率等のサービング基地局が把握する通信環境に基づく判断をロングDRXおよびショートDRXの切り替えに反映することが可能となる。
また、DRXセットにmax−ActiveTimeを含める構成により、ロングDRXおよびショートDRXのいずれを行なうかを無線基地局装置101が判断する一方で、無線端末装置202が、自己のバッテリーの状態等に応じた最低限の要求を無線基地局装置101に対して行なうことができる。
なお、DRXセットは、図22に示すような内容に限らず、ロングDRXおよびショートDRXの選択要求を含んでもよい。
また、DRXセットは、「max−ActiveTime」の代わりに、または「max−ActiveTime」に加えて、「max−nonActiveTime」、「max−PdcchSubframe」または「recommendedActiveTimeRatio」を含んでもよい。
図23は、本発明の実施の形態に係る無線基地局装置がDRX動作の設定変更処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
無線基地局装置101において、動作設定情報通知部12は、無線端末装置202から受信したDRXリクエストに基づいて動作設定情報の示す動作内容を決定するか、またはDRXリクエストに基づかずに動作設定情報の示す動作内容を決定する。
具体的には、図23を参照して、制御部98は、DRX動作を行っている無線端末装置202からDRXリクエストを受信する(ステップS91)。
次に、制御部98は、受信したDRXリクエストを参照し、当該DRXリクエストに従ったDRX動作が可能であるか否か、たとえば無線端末装置202から要求されたDRXセットが使用可能であるか否かを判断する(ステップS92)。
制御部98は、無線端末装置202から要求されたDRXセットが使用可能であると判断した場合には(ステップS92でYES)、当該DRXセットのパラメータ値を示すRRCコネクション再構成指示を当該無線端末装置202へ送信する(ステップS93)。
一方、制御部98は、無線端末装置202から要求されたDRXセットが使用不可であると判断した場合には(ステップS92でNO)、現在のパラメータを維持するか、あるいは他のDRXセットのパラメータ値を示すRRCコネクション再構成指示を当該無線端末装置202へ送信する(ステップS94)。
なお、制御部98は、パラメータ変更のためにRRCコネクション再構成指示を無線端末装置202へ送信する際に、たとえばDRXリクエストの示すDRXセットに従い、ショートDRXへの切り替えを行なうためにDRXコマンドを無線端末装置202へ送信してもよい。
図24は、本発明の実施の形態に係る無線基地局装置が、無線端末装置から要求されたDRXセットを使用不可であると判断する状況の一例を示す図である。
図24を参照して、たとえば、サービング基地局である無線基地局装置101Aが、無線端末装置202の無線基地局装置101Bへのハンドオーバ動作の実行を判断し、当該ハンドオーバ動作が完了する前に、当該無線端末装置202の移動によってRLFが発生したとする。このRLFの発生後、当該無線端末装置202が無線基地局装置101Bと通信接続を確立した場合には、無線基地局装置101Bは、”Too Late HO”であることを通知するために、RLF通知(RLF INDICATION)を無線基地局装置101Aへ送信する(ステップS101)。
次に、無線基地局装置101Aは、無線基地局装置101Bから受信したRLF通知を参照することにより、セルCBへの”Too Late HO”の発生を検出する(ステップS102)。
この検出により、無線基地局装置101Aは、たとえば図22に示す各DRXセットのうち、DRX周期の大きいセット4を使用不可と判断する(ステップS103)。
図25は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置および無線基地局装置による、DRX動作と、通信プロトコルにおける各レイヤとの対応を示す図である。
図25を参照して、無線端末装置202および無線基地局装置101は、たとえば、RRCレイヤ、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、MACレイヤ、PHYレイヤおよびRF(Radio Frequency)レイヤを有する通信プロトコルに従って動作する。ここでは、RRCレイヤが最上位レイヤであり、RFレイヤが最下位レイヤである。
無線端末装置202が図9に示すようなDRX動作のパラメータをすべて無線基地局装置101へ送信する構成では、送信すべき情報量が大きくなるため、当該通信プロトコルにおけるRRCレイヤ等の上位レイヤにおいてDRXリクエストの送受信処理を行なう必要が生じる。
この場合、無線端末装置202は、R1の矢印で示すようにRRCレイヤ、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、PHYレイヤおよびRFレイヤにおいてそれぞれ無線基地局装置101との間でDRXリクエストおよびその応答等のメッセージのやり取りを行なう。
このため、無線端末装置202および無線基地局装置101における送信処理等の制御のオーバヘッドが増加する。
これに対して、DRXセットの提示および選択を行なう構成では、送信すべき情報量を小さくすることができるため、通信プロトコルにおけるMACレイヤまたはPHYレイヤ等の下位レイヤにおいてDRXリクエストの送受信処理を行なうことが可能となる。
これにより、無線端末装置202および無線基地局装置101における送受信処理等の制御のオーバヘッドが減少し、細かな制御が可能となる。すなわち、無線端末装置202が図9に示すようなDRX動作のパラメータ等をすべて無線基地局装置101へ送信する構成と比べて、DRX動作の設定変更処理に時間を要さず、短い周期での変更が可能となる。また、より低いレイヤでの処理を可能とすることにより、無線端末装置202および無線基地局装置101の通信環境の変化に追従する迅速かつ適切なDRX動作の切り替え処理が可能となる。
ところで、ヘテロジーニアスネットワークでは、通信環境を広範に把握する無線基地局装置が、最適なハンドオーバタイミングを判断し、最適なDRX周期を設定することが重要である。このため、非特許文献1に記載の技術では、無線基地局装置が、無線端末装置に対してDRX動作に関するパラメータを通知し、無線端末装置が、通知されたパラメータに従ってDRX動作を行なう。しかしながら、無線端末装置におけるバッテリーの残量および通信状態等、無線端末装置の状況によっては、無線基地局装置が設定するDRX動作の内容が必ずしも適切ではない場合がある。すなわち、不適切な内容のDRX動作が行なわれると、ハンドオーバ動作の失敗頻度が増加し、また、無線端末装置の消費電力が増大する等、種々の問題が生じる。
これに対して、本発明の実施の形態に係る無線端末装置では、モニタ部21は、DRX動作の動作内容を示す無線基地局装置101からの動作設定情報に基づいてDRX動作を行なう。そして、動作要求部23は、実行すべきDRX動作の動作内容を示す動作要求情報を無線基地局装置101に通知する。
このように、無線端末装置202がDRX動作の内容を無線基地局装置101に通知する構成により、無線端末装置202における種々の状況を考慮した適切な内容のDRX動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
また、本発明の実施の形態に係る無線端末装置では、動作要求部23は、DRX動作の周期の長さを示す動作要求情報を無線基地局装置101に通知する。
このような構成により、無線端末装置202における種々の状況を考慮した適切な周期のDRX動作を行なうことができる。
また、本発明の実施の形態に係る無線端末装置では、動作候補情報取得部24は、DRX動作の複数の動作内容を示す無線基地局装置101からの動作候補情報を取得する。そして、動作要求部23は、動作候補情報取得部24によって取得された動作候補情報の示す複数の動作内容のうちの少なくともいずれか1つを選択し、選択した動作内容を示す動作要求情報を当該無線基地局装置101に通知する。
このような構成により、無線基地局装置101が、DRX動作の内容として無線端末装置202に提示するパラメータの数等を制限することができるため、無線基地局装置101から無線端末装置202へ送信すべき情報量が小さくなることから、DRX動作の設定変更処理に要する時間を短縮し、より短い周期での設定変更が可能となる。
また、本発明の実施の形態に係る無線端末装置では、動作要求部23は、オン期間およびオフ期間の少なくとも一方に関する制限を示す動作要求情報を無線基地局装置101に通知する。
このような構成により、DRX周期に限らず、無線端末装置202が希望するDRX動作の制限内容を無線基地局装置101に対して通知することができる。
また、本発明の実施の形態に係る無線端末装置では、動作要求部23は、オン期間の長さの上限、または複数のオン期間の長さの合計の上限を動作要求情報として無線基地局装置101に通知する。
このような構成により、DRX動作のオン期間の長さの上限を無線基地局装置101に対して通知することができるため、たとえば無線端末装置202の消費電力の増大を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態に係る無線端末装置では、動作要求部23は、オン期間の割合の上限を動作要求情報として無線基地局装置101に通知する。
このような構成により、DRX動作のオン期間の割合の上限を無線基地局装置101に対して通知することができるため、たとえば無線端末装置202の消費電力の増大を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態に係る無線端末装置では、動作要求部23は、オン期間の数の上限を動作要求情報として無線基地局装置101に通知する。
このような構成により、DRX動作のオン期間の数の上限を無線基地局装置101に対して通知することができるため、たとえば無線端末装置202の消費電力の増大を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態に係る無線端末装置では、動作要求部23は、オフ期間の長さの上限、または複数のオフ期間の長さの合計の上限を動作要求情報として無線基地局装置101に通知する。
このような構成により、DRX動作のオフ期間の長さの上限を無線基地局装置101に対して通知することができるため、たとえば無線端末装置202の通信品質の劣化を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態に係る無線端末装置では、トラフィック情報取得部25は、自己の無線端末装置202における通信トラフィックを示すトラフィック情報を取得する。そして、動作要求部23は、トラフィック情報取得部25によって取得されたトラフィック情報に基づいて、動作要求情報の示す動作内容を決定する。
このような構成により、無線端末装置202における通信トラフィックに基づく適切な基準でDRX動作の要求内容を決定することができる。
また、本発明の実施の形態に係る無線端末装置では、バッテリー情報取得部26は、自己の無線端末装置202のバッテリー状態を示すバッテリー情報を取得する。そして、動作要求部23は、バッテリー情報取得部26によって取得されたバッテリー情報に基づいて、動作要求情報の示す動作内容を決定する。
このような構成により、無線端末装置202におけるバッテリーの状態に基づく適切な基準でDRX動作の要求内容を決定することができる。
また、本発明の実施の形態に係る無線端末装置では、モード選択部27は、自己の無線端末装置202において省電力動作を行なう省電力モードおよび省電力動作を行なわない通常モードを選択する。そして、動作要求部23は、モード選択部27によって選択されているモードに基づいて、動作要求情報の示す動作内容を決定する。
このような構成により、無線端末装置202の省電力動作の有無に基づく適切な基準でDRX動作の要求内容を決定することができる。
また、本発明の実施の形態に係る無線基地局装置では、動作候補情報通知部11は、DRX動作の複数の動作内容を示す動作候補情報を無線端末装置202に通知する。
このように、無線端末装置202がDRX動作の内容を無線基地局装置101に通知する構成により、無線端末装置202における種々の状況を考慮した適切な内容のDRX動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。また、無線基地局装置101が、DRX動作の内容として無線端末装置202に提示するパラメータの数等を制限することができるため、無線基地局装置101から無線端末装置202へ送信すべき情報量が小さくなることから、DRX動作の設定変更処理に要する時間を短縮し、より短い周期での設定変更が可能となる。
また、本発明の実施の形態に係る無線基地局装置では、動作要求情報取得部14は、当該動作候補情報の示す複数の動作内容の中から無線端末装置202によって選択された動作内容を示す動作要求情報を取得する。
このような構成により、無線端末装置202に対して通知した複数の動作内容の当該無線端末装置202による選択結果をDRX動作に反映することが可能となる。
また、本発明の実施の形態に係る無線基地局装置では、動作設定情報通知部12は、無線端末装置202から通知された動作要求情報に基づいて動作設定情報の示す動作内容を決定するか、または当該動作要求情報に基づかずに動作設定情報の示す動作内容を決定する。
このように、無線端末装置202と比べて無線通信システム301における通信環境を広範に把握する無線基地局装置101が、無線端末装置202からの要求をDRX動作に反映するか否かを最終的に判断する構成により、さらなる通信の安定化を図ることができる。
また、本発明の実施の形態に係る無線基地局装置では、動作要求情報取得部14は、オン期間およびオフ期間の少なくとも一方に関する制限を示す動作要求情報を無線端末装置202から取得する。そして、通信制御部13は、当該制限を超えると判断した場合に、当該無線端末装置202への通信制御情報の送信を停止する。
このように、無線端末装置202がDRX動作の内容を無線基地局装置101に通知する構成により、無線端末装置202における種々の状況を考慮した適切な内容のDRX動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。また、無線端末装置202が希望するDRX動作の制限内容を無線基地局装置101に対して通知し、当該制限を超える場合に、無線基地局装置101において適切な措置を行なうことができる。
また、本発明の実施の形態に係る無線基地局装置では、動作要求情報取得部14は、オン期間およびオフ期間の少なくとも一方に関する制限を示す動作要求情報を無線端末装置202から取得する。そして、動作設定情報通知部12は、当該制限を超えないように当該無線端末装置202宛の動作設定情報の示す動作内容を決定する。
このように、無線端末装置202がDRX動作の内容を無線基地局装置101に通知する構成により、無線端末装置202における種々の状況を考慮した適切な内容のDRX動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。また、無線端末装置202が希望するDRX動作の制限内容を無線基地局装置101に対して通知し、無線基地局装置101が、当該制限を超えないようなパラメータ設定等を適切に行なうことができる。
また、本発明の実施の形態に係る無線端末装置および無線基地局装置では、間欠モニタ動作として、3GPP(Third Generation Partnership Project)で規定されたDRX(Discontinuous Reception)動作を実行し、また、通信制御情報として、3GPPで規定されたPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を用いる。
このような構成により、3GPPで規定された通信システムにおいて、無線端末装置202における種々の状況を考慮した適切な内容のDRX動作を行ない、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
なお、本発明の実施の形態に係る無線通信システムでは、DRX動作として、ロングDRXおよびショートDRXが選択可能な構成であるとしたが、これに限定するものではない。これらのDRX動作に加えて、さらに異なる周期長を有するDRX動作を選択可能な構成であってもよいし、DRX動作として1種類のDRXが存在する構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る無線通信システムでは、無線端末装置202は、ショートDRXを開始してから所定時間が経過するとロングDRXを再開する構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、無線端末装置202は、無線基地局装置101からの指示に従い、ショートDRXからロングDRXへの切り替えを行なう構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る無線通信システムでは、無線基地局装置101が、ロングDRX周期LTdrxを、ショートDRXの周期STdrxよりも大きい値に設定する構成であるとしたが、これに限定するものではない。ロングDRX周期LTdrxを、ショートDRXの周期STdrxよりも小さい値に設定することも可能である。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 動作候補情報通知部
12 動作設定情報通知部
13 通信制御部
14 動作要求情報取得部
21 モニタ部
22 通信制御部
23 動作要求部
24 動作候補情報取得部
25 トラフィック情報取得部
26 バッテリー情報取得部
27 モード選択部
81 アンテナ
82 サーキュレータ
83 無線受信部
84 無線送信部
85 信号処理部
86 受信信号処理部
87 送信信号処理部
88 制御部
89 入出力部
91 アンテナ
92 サーキュレータ
93 無線受信部
94 無線送信部
95 信号処理部
96 受信信号処理部
97 送信信号処理部
98 制御部
101A,101B,101C フェムト基地局
101D ピコ基地局
101E マクロ基地局
203 ゲートウェイ装置
301 無線通信システム

Claims (22)

  1. 無線基地局装置と通信可能な無線端末装置であって、
    前記無線基地局装置から送信される通信制御情報をモニタするためのモニタ部と、
    前記モニタ部によってモニタされた前記通信制御情報に基づいて前記無線基地局装置と通信を行なうための通信制御部とを備え、
    前記モニタ部は、前記通信制御情報をモニタすべきオン期間および前記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、前記間欠モニタ動作の動作内容を示す前記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて前記間欠モニタ動作を行ない、
    さらに、
    実行すべき前記間欠モニタ動作の動作内容を示す動作要求情報を前記無線基地局装置に通知するための動作要求部を備える、無線端末装置。
  2. 前記動作要求部は、前記間欠モニタ動作の周期の長さを示す前記動作要求情報を前記無線基地局装置に通知する、請求項1に記載の無線端末装置。
  3. 前記無線端末装置は、さらに、
    前記間欠モニタ動作の複数の動作内容を示す前記無線基地局装置からの動作候補情報を取得するための動作候補情報取得部を備え、
    前記動作要求部は、前記動作候補情報の示す複数の前記動作内容のうちの少なくともいずれか1つを選択し、選択した前記動作内容を示す動作要求情報を前記無線基地局装置に通知する、請求項1または請求項2に記載の無線端末装置。
  4. 前記動作要求部は、前記オン期間および前記オフ期間の少なくとも一方に関する制限を示す前記動作要求情報を前記無線基地局装置に通知する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無線端末装置。
  5. 前記動作要求部は、前記オン期間の長さの上限、または複数の前記オン期間の長さの合計の上限を前記動作要求情報として前記無線基地局装置に通知する、請求項4に記載の無線端末装置。
  6. 前記動作要求部は、前記オン期間の割合の上限を前記動作要求情報として前記無線基地局装置に通知する、請求項4または請求項5に記載の無線端末装置。
  7. 前記動作要求部は、前記オン期間の数の上限を前記動作要求情報として前記無線基地局装置に通知する、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の無線端末装置。
  8. 前記動作要求部は、前記オフ期間の長さの上限、または複数の前記オフ期間の長さの合計の上限を前記動作要求情報として前記無線基地局装置に通知する、請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の無線端末装置。
  9. 前記無線端末装置は、さらに、
    自己の無線端末装置における通信トラフィックを示すトラフィック情報を取得するためのトラフィック情報取得部を備え、
    前記動作要求部は、前記トラフィック情報に基づいて、前記動作要求情報の示す前記動作内容を決定する、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の無線端末装置。
  10. 前記無線端末装置は、さらに、
    自己の無線端末装置のバッテリー状態を示すバッテリー情報を取得するためのバッテリー情報取得部を備え、
    前記動作要求部は、前記バッテリー情報に基づいて、前記動作要求情報の示す前記動作内容を決定する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の無線端末装置。
  11. 前記無線端末装置は、さらに、
    自己の無線端末装置において省電力動作を行なう省電力モードおよび省電力動作を行なわない通常モードを選択するためのモード選択部を備え、
    前記動作要求部は、前記モード選択部によって選択されているモードに基づいて、前記動作要求情報の示す前記動作内容を決定する、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の無線端末装置。
  12. 前記間欠モニタ動作は、3GPP(Third Generation Partnership Project)で規定されたDRX(Discontinuous Reception)であり、
    前記通信制御情報は、3GPPで規定されたPDCCH(Physical Downlink Control Channel)である、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の無線端末装置。
  13. 無線端末装置と通信可能な無線基地局装置であって、
    前記無線端末装置は、前記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて前記無線基地局装置と通信を行ない、前記通信制御情報をモニタすべきオン期間および前記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、前記間欠モニタ動作の動作内容を示す前記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて前記間欠モニタ動作を行ない、
    前記通信制御情報を前記無線端末装置へ送信するための通信制御部と、
    前記間欠モニタ動作の複数の動作内容を示す動作候補情報を前記無線端末装置に通知するための動作候補情報通知部とを備える、無線基地局装置。
  14. 前記無線基地局装置は、さらに、
    前記動作候補情報の示す複数の前記動作内容の中から前記無線端末装置によって選択された前記動作内容を示す動作要求情報を取得するための動作要求情報取得部を備える、請求項13に記載の無線基地局装置。
  15. 前記無線基地局装置は、さらに、
    前記動作設定情報を前記無線端末装置に通知するための動作設定情報通知部を備え、
    前記動作設定情報通知部は、前記動作要求情報に基づいて前記動作設定情報の示す前記動作内容を決定するか、または前記動作要求情報に基づかずに前記動作設定情報の示す前記動作内容を決定する、請求項14に記載の無線基地局装置。
  16. 無線端末装置と通信可能な無線基地局装置であって、
    前記無線端末装置は、前記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて前記無線基地局装置と通信を行ない、前記通信制御情報をモニタすべきオン期間および前記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、前記間欠モニタ動作の動作内容を示す前記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて前記間欠モニタ動作を行ない、
    前記通信制御情報を前記無線端末装置へ送信するための通信制御部と、
    前記動作設定情報を前記無線端末装置に通知するための動作設定情報通知部と、
    前記オン期間および前記オフ期間の少なくとも一方に関する制限を示す動作要求情報を前記無線端末装置から取得するための動作要求情報取得部とを備え、
    前記通信制御部は、前記制限を超えると判断した場合に、前記無線端末装置への前記通信制御情報の送信を停止する、無線基地局装置。
  17. 無線端末装置と通信可能な無線基地局装置であって、
    前記無線端末装置は、前記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて前記無線基地局装置と通信を行ない、前記通信制御情報をモニタすべきオン期間および前記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、前記間欠モニタ動作の動作内容を示す前記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて前記間欠モニタ動作を行ない、
    前記通信制御情報を前記無線端末装置へ送信するための通信制御部と、
    前記動作設定情報を前記無線端末装置に通知するための動作設定情報通知部と、
    前記オン期間および前記オフ期間の少なくとも一方に関する制限を示す動作要求情報を前記無線端末装置から取得するための動作要求情報取得部とを備え、
    前記動作設定情報通知部は、前記制限を超えないように前記動作設定情報の示す前記動作内容を決定する、無線基地局装置。
  18. 前記間欠モニタ動作は、3GPP(Third Generation Partnership Project)で規定されたDRX(Discontinuous Reception)であり、
    前記通信制御情報は、3GPPで規定されたPDCCH(Physical Downlink Control Channel)である、請求項13から請求項17のいずれか1項に記載の無線基地局装置。
  19. 無線基地局装置と通信可能な無線端末装置における通信制御方法であって、
    前記無線基地局装置から送信される通信制御情報をモニタするステップと、
    モニタした前記通信制御情報に基づいて前記無線基地局装置と通信を行なうステップとを含み、
    前記通信制御情報をモニタするステップにおいては、前記通信制御情報をモニタすべきオン期間および前記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行ない、前記間欠モニタ動作の動作内容を示す前記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて前記間欠モニタ動作を行ない、
    さらに、
    実行すべき前記間欠モニタ動作の動作内容を示す動作要求情報を前記無線基地局装置に通知するステップを含む、通信制御方法。
  20. 無線端末装置と通信可能な無線基地局装置における通信制御方法であって、
    前記無線端末装置は、前記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて前記無線基地局装置と通信を行ない、前記通信制御情報をモニタすべきオン期間および前記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、前記間欠モニタ動作の動作内容を示す前記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて前記間欠モニタ動作を行ない、
    前記間欠モニタ動作の複数の動作内容を示す動作候補情報を前記無線端末装置に通知するステップと、
    前記動作候補情報の示す複数の前記動作内容の中から前記無線端末装置によって選択された前記動作内容を示す動作要求情報を取得するステップと、
    前記動作設定情報を前記無線端末装置に通知するステップとを含む、通信制御方法。
  21. 無線端末装置と通信可能な無線基地局装置における通信制御方法であって、
    前記無線端末装置は、前記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて前記無線基地局装置と通信を行ない、前記通信制御情報をモニタすべきオン期間および前記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、前記間欠モニタ動作の動作内容を示す前記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて前記間欠モニタ動作を行ない、
    前記通信制御情報を前記無線端末装置へ送信するステップと、
    前記動作設定情報を前記無線端末装置に通知するステップと、
    前記オン期間および前記オフ期間の少なくとも一方に関する制限を示す動作要求情報を前記無線端末装置から取得するステップと、
    前記制限を超えると判断した場合に、前記無線端末装置への前記通信制御情報の送信を停止するステップとを含む、通信制御方法。
  22. 無線端末装置と通信可能な無線基地局装置における通信制御方法であって、
    前記無線端末装置は、前記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて前記無線基地局装置と通信を行ない、前記通信制御情報をモニタすべきオン期間および前記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、前記間欠モニタ動作の動作内容を示す前記無線基地局装置からの動作設定情報に基づいて前記間欠モニタ動作を行ない、
    前記オン期間および前記オフ期間の少なくとも一方に関する制限を示す動作要求情報を前記無線端末装置から取得するステップと、
    前記制限を超えないように前記動作設定情報の示す前記動作内容を決定するステップと、
    前記動作設定情報を前記無線端末装置に通知するステップとを含む、通信制御方法。
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