JP2014007559A - 無線基地局装置、通信制御方法および通信制御プログラム - Google Patents

無線基地局装置、通信制御方法および通信制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】無線端末装置が無線基地局装置からの通信制御情報のモニタを間欠的に停止する動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、当該動作を適切に行なうことにより、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図る。
【解決手段】無線端末装置202は、無線基地局装置101からの通信制御情報をモニタすべきオン期間およびモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能である。無線基地局装置101において、通信制御部13は、無線端末装置202が間欠モニタ動作を行っている状態において、所定条件が満たされたと条件判断部11によって判断された場合に、当該無線端末装置202との間で送信または受信すべきデータの有無に関わらず、通信制御情報を、オン期間において当該無線端末装置202に到着するように当該無線端末装置202へ送信する。
【選択図】図12

Description

本発明は、無線基地局装置、通信制御方法および通信制御プログラムに関し、特に、無線端末装置が無線基地局装置からの通信制御情報のモニタを間欠的に停止する動作を行なうことが可能な通信システムにおける無線基地局装置、通信制御方法および通信制御プログラムに関する。
従来、移動通信システムでは、半径数百メートルから数十キロメートルのセルすなわち無線端末装置が通信可能なエリアを形成する無線基地局装置(以下、マクロ基地局とも称する。)による通信サービスが提供されてきた。
近年、移動通信サービスの加入者数の劇的な増加およびデータ通信による通信トラヒック量の増大から、より半径の小さいセルを形成することによって加入者および通信トラヒックを分散し、また、一定レベルの通信速度をユーザへ安定して提供することが望まれている。また、ビルの超高層化に伴う不感地対策のため、企業フロア内および一般家庭内への無線基地局装置の設置も望まれている。
これらの要望と併せて、無線基地局装置で使用される種々のデバイスの処理能力が飛躍的に向上したことによって無線基地局装置の小型化が進み、このような小型化された基地局が注目を集めている。
この小型基地局の一種であるフェムト基地局が形成するフェムトセル(Femto Cell)の半径は10メートル前後と小さいため、フェムト基地局は、マクロ基地局が形成するマクロセル(Macro Cell)の圏外となりマクロ基地局の設置が困難な屋内および地下街等の場所で使用されることが考えられる。
また、フェムト基地局は特定のエリアに多数設置されることから、フェムト基地局を直接コアネットワークに接続することは難しい。このため、特定のエリアに設置された多数のフェムト基地局を一旦、HeNB−GW等のゲートウェイ装置に接続し、フェムト基地局とコアネットワークとをHeNB−GW経由で接続することが考えられる。
また、フェムト基地局に加えて、小型基地局の一種として、マクロ基地局をベースに、たとえば半径100メートルから200メートルのピコセルを形成するピコ基地局も開発されている。
ここで、無線端末装置が無線基地局装置からの通信制御情報を含むPDCCH(Physical Downlink Control Channel)のモニタを間欠的に停止するDRX(Discontinuous Reception)動作が、3GPP TS 36.321 V10.4.0 2011.12(非特許文献1)に開示されている。DRX動作を行なうことにより、無線端末装置は、PDCCHのモニタを連続して行なう必要がなくなるため、消費電力を低減することができる。
3GPP TS 36.321 V10.4.0 2011.12
無線基地局装置は、たとえば、無線端末装置における無線基地局装置からの無線信号の受信電力を示す測定結果通知(Measurement Report)に基づいて、当該無線端末装置のハンドオーバ動作の実行を判断する。
ここで、無線端末装置は、DRX動作を行っている場合には、PDCCHのモニタを行なうオン期間以外において測定結果通知を無線基地局装置へ送信できない。このため、ハンドオーバ動作のタイミングが遅すぎる”Too Late HO”、すなわち、ハンドオーバが始まる前、あるいはハンドオーバ処理の最中に、ハンドオーバ元の無線基地局装置について無線リンク断(RLF:Radio Link Failure)が発生する可能性がある。
そこで、非特許文献1に記載の技術では、”Too Late HO”の発生を抑制するために、通常のDRX周期を用いるロングDRXに加えて、ロングDRXよりも周期の短いショートDRXを設けている。
一方、上記のようなフェムト基地局、ピコ基地局およびマクロ基地局が混在する通信システムであるヘテロジーニアスネットワークでは、たとえばマクロセル内に複数のフェムトセルまたはピコセルが形成される。このため、無線端末装置のハンドオーバが起こりやすくなり、また、ハンドオーバを行なう状況も複雑になる。すなわち、ヘテロジーニアスネットワークでは、最適なハンドオーバタイミングは各種基地局の組み合わせによって異なるため、最適な内容のDRX動作を固定的に設定することは困難である。そして、不適切な内容のDRX動作が行なわれると、ハンドオーバ動作の失敗頻度が増加し、また、無線端末装置の消費電力が増大する等、種々の問題が生じる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、無線端末装置が無線基地局装置からの通信制御情報のモニタを間欠的に停止する動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、当該動作を適切に行なうことにより、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることが可能な無線基地局装置、通信制御方法および通信制御プログラムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる無線基地局装置は、ハンドオーバ動作を行なうことにより複数の無線基地局装置と通信可能な無線端末装置、と通信を行なうための無線基地局装置であって、上記無線端末装置は、上記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて上記無線基地局装置との間でデータを送信または受信し、上記通信制御情報をモニタすべきオン期間および上記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、上記無線端末装置は、上記間欠モニタ動作を行なっている状態において、上記オン期間において上記通信制御情報を受信すると上記オン期間を再開または延長し、上記通信制御情報を上記無線端末装置へ送信するための通信制御部と、所定条件が満たされたか否かを判断するための条件判断部とを備え、上記通信制御部は、上記無線端末装置が上記間欠モニタ動作を行っている状態において、上記所定条件が満たされた場合に、上記無線端末装置との間で送信または受信すべきデータの有無に関わらず、上記通信制御情報を、上記オン期間において上記無線端末装置に到着するように上記無線端末装置へ送信する。
このように、無線端末装置における間欠モニタ動作のオン期間を延長させる構成により、当該無線端末装置の通信状態等の報告を受ける頻度を増加させ、たとえばハンドオーバ動作を迅速に行なうことができるため、通信の安定化を図ることができる。すなわち、無線基地局装置が、通信環境等の諸条件に応じてオン期間を延長させることができるため、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。また、無線端末装置に与える指示として通信制御情報を用いる構成により、オン期間の延長処理用の新たな情報を追加することなく、簡易な処理で間欠モニタ動作のオン期間を延長させることができる。
(2)好ましくは、上記無線端末装置は、上記間欠モニタ動作を行っている状態において、上記オン期間において上記通信制御情報を受信すると上記オン期間を第1の所定時間延長し、上記通信制御部は、上記無線端末装置が上記オン期間を延長している状態において、上記通信制御情報を、上記第1の所定時間経過前に上記無線端末装置に到着するように上記無線端末装置へ送信する。
このような構成により、オン期間を繰り返し延長させることができるため、さらなる通信の安定化を図ることができる。
(3)より好ましくは、上記通信制御部は、上記通信制御情報を、上記第1の所定時間が経過するタイミング、または上記タイミングから上記第1の所定時間より短い第2の所定時間遡ったタイミングで上記無線端末装置に到着するように上記無線端末装置へ送信する。
このような構成により、オン期間を延長するための通信制御情報の送信を適切なタイミングで効率良く行なうことができるため、無線基地局装置および無線端末装置の処理負荷および通信トラフィックの低減を図ることができる。
(4)好ましくは、上記間欠モニタ動作の周期として設定可能な周期は、第1周期と、上記第1周期より短くなるように設定可能な第2周期とがあり、上記無線基地局装置は、さらに、上記無線端末装置が上記間欠モニタ動作を行っている状態において、上記所定条件が満たされた場合に、上記間欠モニタ動作の周期として上記無線端末装置に対して上記第2周期の設定を要求するためのモニタ周期設定部を備える。
このような構成により、たとえばオン期間延長処理の再開タイミングを早めることができるため、通信環境の変化に追随する迅速な処理が可能となる。
(5)好ましくは、上記条件判断部は、上記無線端末装置の通信状態に関する所定条件が満たされたか否かを判断する。
このような構成により、無線端末装置の通信状態に応じて当該無線端末装置におけるオン期間延長処理を適切に行なうことができる。
(6)より好ましくは、上記条件判断部は、自己の無線基地局装置以外の他の無線基地局装置である周辺基地局の存在が上記無線端末装置から報告されることを上記所定条件とする。
このような構成により、無線端末装置のハンドオーバ動作が実行される可能性がある程度高くなった場合に、オン期間延長処理を適切に行ない、当該可能性が低い場合には通常の間欠モニタ動作を行なうことにより、ハンドオーバ動作の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
(7)より好ましくは、上記条件判断部は、上記無線端末装置から存在が報告される上記周辺基地局に所定種別の無線基地局装置が含まれることを上記所定条件とする。
このような構成により、周辺基地局の種別に基づく適切な基準でオン期間延長処理を開始ことができる。すなわち、最適なハンドオーバタイミングが各基地局において異なる場合でも、適切な間欠モニタ動作を行なうことができる。たとえば、周辺基地局がフェムト基地局およびピコ基地局等の小型基地局である場合に、オン期間を延長し、ハンドオーバ動作の安定化を図ることができる。
(8)より好ましくは、上記条件判断部は、上記無線端末装置から存在が報告される自己以外の他の無線基地局装置の動作設定に関する所定条件が満たされたか否かを判断する。
このような構成により、周辺基地局の動作設定に基づく適切な基準でオン期間延長処理の実行判断を行なうことができる。
(9)より好ましくは、上記条件判断部は、上記無線端末装置から存在が報告される自己以外の他の無線基地局装置の設置状況に関する所定条件が満たされたか否かを判断する。
このような構成により、周辺基地局の設置状況に基づく適切な基準でオン期間延長処理の実行判断を行なうことができる。
(10)好ましくは、上記条件判断部は、自己の無線基地局装置または上記無線端末装置における通信トラフィックに関する所定条件が満たされたか否かを判断する。
このように、無線基地局装置または無線端末装置における通信データのトラフィックに基づいてオン期間延長処理の実行判断を行なう構成により、オン期間延長処理を、多様なトラフィックに応じて適切に行なうことができる。したがって、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
(11)好ましくは、上記間欠モニタ動作は、3GPP(Third Generation Partnership Project)で規定されたDRX(Discontinuous Reception)であり、上記通信制御情報は、3GPPで規定されたPDCCH(Physical Downlink Control Channel)である。
このような構成により、3GPPで規定された通信システムにおいて、間欠モニタ動作を適切に行なうことにより、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
(12)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信制御方法は、ハンドオーバ動作を行なうことにより複数の無線基地局装置と通信可能な無線端末装置、と通信を行なうための無線基地局装置における通信制御方法であって、上記無線端末装置は、上記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて上記無線基地局装置との間でデータを送信または受信し、上記通信制御情報をモニタすべきオン期間および上記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、上記無線端末装置は、上記間欠モニタ動作を行なっている状態において、上記オン期間において上記通信制御情報を受信すると上記オン期間を再開または延長し、所定条件が満たされたか否かを判断するステップと、上記無線端末装置が上記間欠モニタ動作を行っている状態において、上記所定条件が満たされた場合に、上記無線端末装置との間で送信または受信すべきデータの有無に関わらず、上記通信制御情報を、上記オン期間において上記無線端末装置に到着するように上記無線端末装置へ送信するステップとを含む。
このように、無線端末装置における間欠モニタ動作のオン期間を延長させる構成により、当該無線端末装置の通信状態等の報告を受ける頻度を増加させ、たとえばハンドオーバ動作を迅速に行なうことができるため、通信の安定化を図ることができる。すなわち、無線基地局装置が、通信環境等の諸条件に応じてオン期間を延長させることができるため、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。また、無線端末装置に与える指示として通信制御情報を用いる構成により、オン期間の延長処理用の新たな情報を追加することなく、簡易な処理で間欠モニタ動作のオン期間を延長させることができる。
(13)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信制御プログラムは、ハンドオーバ動作を行なうことにより複数の無線基地局装置と通信可能な無線端末装置、と通信を行なうための無線基地局装置において用いられる通信制御プログラムであって、上記無線端末装置は、上記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて上記無線基地局装置との間でデータを送信または受信し、上記通信制御情報をモニタすべきオン期間および上記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、上記無線端末装置は、上記間欠モニタ動作を行なっている状態において、上記オン期間において上記通信制御情報を受信すると上記オン期間を再開または延長し、コンピュータに、所定条件が満たされたか否かを判断するステップと、上記無線端末装置が上記間欠モニタ動作を行っている状態において、上記所定条件が満たされた場合に、上記無線端末装置との間で送信または受信すべきデータの有無に関わらず、上記通信制御情報を、上記オン期間において上記無線端末装置に到着するように上記無線端末装置へ送信するステップとを実行させるためのプログラムである。
このように、無線端末装置における間欠モニタ動作のオン期間を延長させる構成により、当該無線端末装置の通信状態等の報告を受ける頻度を増加させ、たとえばハンドオーバ動作を迅速に行なうことができるため、通信の安定化を図ることができる。すなわち、無線基地局装置が、通信環境等の諸条件に応じてオン期間を延長させることができるため、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。また、無線端末装置に与える指示として通信制御情報を用いる構成により、オン期間の延長処理用の新たな情報を追加することなく、簡易な処理で間欠モニタ動作のオン期間を延長させることができる。
本発明によれば、無線端末装置が無線基地局装置からの通信制御情報のモニタを間欠的に停止する動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、当該動作を適切に行なうことにより、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムにおけるハンドオーバ動作の様子を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムにおけるハンドオーバ動作のシーケンスの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置のDRX動作を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置のDRX動作の詳細を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置が実行するロングDRXおよびショートDRXを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置のDRX動作の設定パラメータの一例を示す図である。 DRX周期の相違による測定結果通知の送信間隔の相違を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムにおける、無線端末装置の受信品質のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置における制御部の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置における制御部の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムにおけるオン期間延長処理のシーケンスを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置がオン期間延長処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムにおけるオン期間延長処理によるDRX動作の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムにおけるオン期間延長処理によるDRX動作の他の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る無線基地局装置における制御部の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る無線端末装置における制御部の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る無線通信システムにおけるオン期間延長処理のシーケンスを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る無線基地局装置がオン期間延長処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る無線通信システムにおけるオン期間延長処理のシーケンスを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る無線基地局装置がオン期間延長処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る無線基地局装置による、通信トラフィックに応じたDRX動作の制御を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
無線基地局装置は、自らの形成するセルおよび周辺セルについての情報、すなわち無線信号の周波数および周辺セルのID(identification)等を無線端末装置に通知する。無線端末装置は、無線基地局装置から通知された情報に基づいて、周辺セルの検出および測定を行なう。この測定結果に基づいて、無線端末装置の周辺セルへの移動が開始される。ここで、無線端末装置の「移動」とは、ハンドオーバを意味することに加えて、アイドル状態の無線端末装置が今後通信を開始する、すなわち通話またはデータ通信を開始する際にどのセルを介して通信を行なうかを選択することを意味する。
たとえば、無線端末装置が無線基地局装置と通信しているときには、無線端末装置の移動先は無線基地局装置またはコアネットワークにおける上位装置が決定する。また、たとえば、無線端末装置が無線基地局装置と通信していないときには、無線端末装置の移動先は無線端末装置が決定する。
また、ハンドオーバとは、通話中またはデータ通信中の無線端末装置の通信相手となる無線基地局装置が切り替えられることを意味する。
また、無線端末装置がセルに在圏している、とは、無線端末装置が、当該セルを形成する無線基地局装置を通信先として選択し、かつ当該無線基地局装置と通信可能な状態または通信中である状態を意味する。
フェムトセルおよびアクセスモードは、3GPP(Third Generation Partnership Project) SPEC TS22.220において以下のように説明されている。すなわち、フェムト基地局は、無線インタフェースを介して接続されている無線端末装置を、IPバックホール(backhaul)を用いて、移動通信事業者網に接続する顧客構内装置である。
また、フェムトセルのアクセスモードにおいて、クローズドアクセスモードのフェムト基地局は、関連するCSG(Closed Subscriber Group)メンバーにのみサービスを提供する。また、ハイブリッドモードのフェムト基地局は、関連するCSGメンバーおよびCSGノンメンバーにサービスを提供する。また、オープンアクセスモードのフェムト基地局は、通常の基地局として動作する。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおいても、このような3GPPの定義を適用してもよい。
また、上記定義と合わせて、あるいは別個に、以下のような定義を適用することも可能である。
マクロ基地局およびピコ基地局は、事業者の管理下にあり、事業者と契約している無線基地局装置が通信可能な無線基地局装置である。また、マクロ基地局およびピコ基地局は、基本的に電源がオフになることはないと考えられる。
また、フェムト基地局は、主に個人または法人の建物内に設置され、ユーザの事情により移動するまたは電源がオフとなる可能性がある無線基地局装置である。
また、フェムト基地局は、オープン/ハイブリッド/クローズドのいずれかのアクセスモードで動作する。フェムト基地局は、クローズドアクセスモードで動作する場合には、登録済みのメンバー(端末)のみ接続可能となる。また、クローズドアクセスモードで動作する場合には、登録済みのメンバーにのみサービスを提供する。また、ハイブリッドモードで動作する場合には、登録済みのメンバー、および未登録のメンバーすなわちノンメンバーの両方にサービスを提供する。また、オープンアクセスモードで動作する場合には、マクロ基地局およびピコ基地局と同じ動作をする。
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。
図1を参照して、無線通信システム301は、たとえば3GPP(Third Generation Partnership Project)で規格化されたLTE(Long Term Evolution)に従う移動体通信システムであり、フェムト基地局101A,101B,101Cと、ピコ基地局101Dと、マクロ基地局101Eと、ゲートウェイ装置203とを備える。
以下、フェムト基地局101A,101B,101C、ピコ基地局101D、およびマクロ基地局101Eの各々を無線基地局装置101と称する場合がある。また、図1では、1つのマクロ基地局と、1つのピコ基地局と、3つのフェムト基地局とを代表的に示しているが、これらの組み合わせおよび数はこれに限定されるものではない。
フェムト基地局101A,101B,101Cは、たとえば半径数十メートルのフェムトセルFCA,FCB,FCCをそれぞれ形成する。また、ピコ基地局101Dは、半径100メートルから200メートルのピコセルPCを形成する。また、マクロ基地局101Eは、たとえば半径数キロメートルのマクロセルMCを形成する。
フェムト基地局101A,101B,101Cは、地下街等、マクロ基地局101Eおよびピコ基地局101Dからの無線信号を無線端末装置202が受信しにくい場所に設置され、それぞれフェムトセルFCA,FCB,FCC内に存在する無線端末装置202と無線信号を送受信することにより、当該無線端末装置202と通信することが可能である。
ピコ基地局101Dは、ピコセルPC内に存在する無線端末装置202と無線信号を送受信することにより、当該無線端末装置202と通信することが可能である。マクロ基地局101Eは、マクロセルMC内に存在する無線端末装置202と無線信号を送受信することにより、当該無線端末装置202と通信することが可能である。
ゲートウェイ装置203は、フェムト基地局101A,101B,101Cとコアネットワーク204における上位装置205との間で送信される種々の通信データの中継処理等を行なう。
上位装置205は、たとえばMME(Mobility Management Entity)であり、無線通信システム301全体の情報を管理する。たとえば、上位装置205は、無線通信システム301における各無線基地局装置の情報を取得して記憶する。
ここで、無線端末装置202からコアネットワーク204への方向を上り方向と称し、コアネットワーク204から無線端末装置202への方向を下り方向と称する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置の構成を示す図である。
図2を参照して、無線基地局装置101は、アンテナ91と、サーキュレータ92と、無線受信部93と、無線送信部94と、信号処理部95と、制御部98とを備える。信号処理部95は、受信信号処理部96と、送信信号処理部97とを含む。信号処理部95および制御部98は、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)等によって実現される。
サーキュレータ92は、アンテナ91において受信された無線端末装置202からの無線信号を無線受信部93へ出力し、また、無線送信部94から受けた無線信号をアンテナ91へ出力する。
無線受信部93は、サーキュレータ92から受けた無線信号をベースバンド信号またはIF(Intermediate Frequency)信号に周波数変換し、この周波数変換した信号をデジタル信号に変換して受信信号処理部96へ出力する。
受信信号処理部96は、無線受信部93から受けたデジタル信号に対してCDMA(Code Division Multiple Access)方式における逆拡散等の信号処理を行ない、この信号処理後のデジタル信号の一部または全部を所定のフレームフォーマットに変換してコアネットワーク側へ送信する。
送信信号処理部97は、コアネットワーク側から受信した通信データを所定のフレームフォーマットに変換した通信データまたは自ら生成した通信データに対してOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式におけるIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)等の信号処理を行ない、この信号処理後のデジタル信号を無線送信部94へ出力する。
無線送信部94は、送信信号処理部97から受けたデジタル信号をアナログ信号に変換し、変換したアナログ信号を無線信号に周波数変換してサーキュレータ92へ出力する。
制御部98は、無線基地局装置101における各ユニットおよびコアネットワーク側との間で各種情報をやり取りする。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置の構成を示す図である。
図3を参照して、無線端末装置202は、アンテナ81と、サーキュレータ82と、無線受信部83と、無線送信部84と、信号処理部85と、制御部88と、入出力部89とを備える。信号処理部85は、受信信号処理部86と、送信信号処理部87とを含む。信号処理部85および制御部88は、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)等によって実現される。
サーキュレータ82は、アンテナ81において受信された無線基地局装置101からの無線信号を無線受信部83へ出力し、また、無線送信部84から受けた無線信号をアンテナ81へ出力する。
無線受信部83は、サーキュレータ82から受けた無線信号をベースバンド信号またはIF(Intermediate Frequency)信号に周波数変換し、この周波数変換した信号をデジタル信号に変換して受信信号処理部86へ出力する。
受信信号処理部86は、無線受信部83から受けたデジタル信号に対してOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式におけるFFT(Fast Fourier Transform)等の信号処理を行ない、この信号処理後のデジタル信号の一部または全部を制御部88へ出力する。
制御部88は、受信信号処理部86から受けたデジタル信号を、たとえば音声データおよび映像データに変換し、必要に応じてアナログ信号に変換する。そして、制御部88は、スピーカ、マイク、ディスプレイおよびキー入力装置等を含む入出力部89へ出力する。
また、制御部88は、たとえば、音声データ、およびキー入力装置において受け付けた無線端末装置202を制御するための制御信号等を入出力部89から受ける。そして、制御部88は、入出力部89から受けた音声データおよび制御信号に所定の信号処理を行なって通信データを生成し、送信信号処理部87へ出力する。
送信信号処理部87は、制御部88から受けた通信データ、または自ら生成した通信データに対してCDMA(Code Division Multiple Access)方式における拡散処理等の信号処理を行ない、この信号処理後のデジタル信号を無線送信部84へ出力する。
無線送信部84は、送信信号処理部87から受けたデジタル信号をアナログ信号に変換し、変換したアナログ信号を無線信号に周波数変換してサーキュレータ82へ出力する。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおける無線基地局装置および無線端末装置は、以下の各シーケンスまたは各フローチャートの各ステップを含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。このプログラムは、外部からインストールすることができる。このインストールされるプログラムは、たとえば記録媒体に格納された状態で流通する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムにおけるハンドオーバ動作の様子を示す図である。図4は、無線基地局装置101である無線基地局装置Aおよび無線基地局装置Bによってそれぞれ形成されるセルCAおよびセルCBが一部重複している状態を示している。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムにおけるハンドオーバ動作のシーケンスの一例を示す図である。
ここでは、図4に示すように、無線端末装置202が、セルCA内に位置し、無線基地局装置Aと通信中である状態から、セルCAおよびセルCBの重複領域へ移動した場合を想定する。
図5を参照して、まず、無線基地局装置Aは、自己と通信中の無線端末装置202の測定対象となる周波数と、当該周波数の無線信号を送信する他の無線基地局装置とを設定する(ステップS1)。
次に、無線基地局装置Aは、設定した他の無線基地局装置から送信される無線信号の受信レベルを無線端末装置202に測定させるための測定開始要求(Measurement Configuration)を無線端末装置202へ送信する。この測定開始要求には、周辺セル情報、すなわち測定対象となる無線基地局装置のセルIDが含まれる。また、この測定開始要求には、各無線基地局装置の送信周波数が含まれる(ステップS2)。
次に、無線端末装置202は、無線基地局装置Aから測定開始要求を受信して、電力測定処理(Measurement)を開始する、すなわち受信した測定開始要求の示す周波数において、測定開始要求の示す無線基地局装置から送信される無線信号の受信電力を測定する(ステップS3)。
次に、無線端末装置202は、この受信電力の測定結果を示す測定結果通知(Measurement Report)を無線基地局装置Aへ送信する。たとえば、無線端末装置202は、受信電力の測定を定期的に行ない、無線基地局装置Aとの通信状態が悪くなった場合、および無線基地局装置A以外の他の無線基地局装置との通信状態が良くなった場合に、測定結果通知を無線基地局装置Aへ送信する(ステップS4)。
次に、無線基地局装置Aは、無線端末装置202から受信した測定結果通知に基づいて、セルIDごとの測定結果を示す測定情報を取得し、図示しない記憶部に保存する(ステップS5)。
次に、無線基地局装置Aは、無線端末装置202から受信した測定結果通知に基づいて、当該無線端末装置202がハンドオーバすべきか否かを判断し、ハンドオーバすべきであると判断すると、周辺セル情報を参照してたとえば無線基地局装置Bをハンドオーバ先として決定する(ステップS6)。
次に、無線基地局装置Aは、無線基地局装置Bを示すハンドオーバ要求を上位装置205へ送信する(ステップS7)。
次に、上位装置205は、無線基地局装置Aからハンドオーバ要求を受信して、無線基地局装置Bへ当該ハンドオーバ要求を送信する(ステップS8)。
次に、無線基地局装置Bは、上位装置205からハンドオーバ要求を受信して、上位装置205へ当該ハンドオーバ要求に対するハンドオーバ応答を送信する(ステップS9)。
次に、上位装置205は、無線基地局装置Bからハンドオーバ応答を受信して、無線基地局装置Aへハンドオーバ指示を送信する(ステップS10)。
次に、無線基地局装置Aは、上位装置205からハンドオーバ指示を受信して、無線端末装置202へRRC(Radio Resource Control)コネクション再構成指示(RRC Connection Reconfiguration)を送信する(ステップS11)。
次に、無線基地局装置Aは、上位装置205へ自己の通信状態等を示す状態通知を送信する(ステップS12)。
次に、上位装置205は、無線基地局装置Aから状態通知を受信して、無線基地局装置Bへ無線端末装置202との通信内容等を示す状態通知を送信する(ステップS13)。
また、無線端末装置202および無線基地局装置B間でRRCコネクションが確立されると、無線端末装置202は、無線基地局装置BへRRCコネクション再構成完了通知(RRC Connection Reconfiguration Complete)を送信する(ステップS14)。
次に、無線基地局装置Bは、無線端末装置202からRRCコネクション再構成完了通知を受信して、上位装置205へハンドオーバ完了通知を送信する(ステップS15)。
次に、上位装置205は、無線基地局装置Bからハンドオーバ完了通知を受信して、端末情報解放指示を無線基地局装置Aへ送信する(ステップS16)。
次に、無線基地局装置Aは、上位装置205から端末情報解放指示を受信して、無線端末装置202に関する情報を解放し、上位装置205へ端末情報解放完了通知を送信する(ステップS17)。
[DRX動作]
無線通信システム301において、無線端末装置202は、無線基地局装置101から受信する通信制御情報たとえばPDCCHに基づいて無線基地局装置101と通信を行なう。無線端末装置202は、通信制御情報をモニタすべきオン期間および通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作たとえばDRX動作を行なうことが可能である。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置のDRX動作を示す図である。
図6を参照して、無線端末装置202は、たとえば無線基地局装置101からのDRX動作の実行指示を受けて、DRX周期Tdrxごとに、無線基地局装置101からのPDCCHをモニタする。より詳細には、無線端末装置202は、DRX周期Tdrxにおける、オン期間TonにおいてPDCCHをモニタし、オフ期間ToffにおいてPDCCHのモニタを停止する。オン期間Tonは、LTEでは「Active Time」に相当する。また、たとえば、無線端末装置202が送信したい上りデータが存在する期間は、「Active Time」となる。
無線基地局装置101は、たとえば無線端末装置202が使用するアプリケーションに応じて、DRX動作に関する適切なパラメータを設定する。
無線端末装置202は、たとえば、PDCCHのモニタを行った結果、無線基地局装置101との通信を行なう必要がない場合には送信回路の動作を停止する。すなわち、DRX動作を実行することにより、PDCCHのモニタを連続して行なう必要がなくなるため、送信回路も含めた消費電力の低減を図ることができる。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置のDRX動作の詳細を示す図である。
図7を参照して、無線端末装置202は、オン期間タイマ、停止タイマおよび再送タイマを備える。より詳細には、無線端末装置202は、オン期間タイマが起動してから時間TM1が経過するまで、PDCCHをモニタする。また、無線端末装置202は、停止タイマが起動してから時間TM2が経過するまで、PDCCHをモニタする。また、無線端末装置202は、再送タイマが起動してから時間TM3が経過するまで、PDCCHをモニタする。
これらのタイマが起動してから時間TM1、TM2またはTM3がそれぞれ経過してタイムアウトするまでの期間が、オン期間に相当する。
オン期間タイマは、DRX周期ごとに、DRX周期の開始時に起動される。また、停止タイマは、PDCCHの受信時、当該PDCCHによってスケジューリングされた、すなわち送信タイミングの指定された上りデータまたは下りデータが存在し、かつ当該データが再送データでない場合に起動される。また、再送タイマは、PDCCHの受信時、PDCCHによってスケジューリングされた、すなわち送信タイミングの指定された上りデータまたは下りデータが存在し、当該データが再送データであるか否かに関わらず起動される。
停止タイマおよび再送タイマにより、送受信すべき新たなデータの発生する可能性が高い場合にPDCCHのモニタを継続することが可能となる。
LTEでは、オン期間タイマは「onDurationTimer」に相当し、停止タイマは「drx−InactivityTimer」に相当し、再送タイマは「drx−RetransmissionTimer」に相当する。
本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムでは、たとえば、非特許文献1に記載の技術と同様に、”Too Late HO”の発生を抑制するために、通常のDRX周期を用いるロングDRXに加えて、ロングDRXよりも周期の短いショートDRXを設ける。すなわち、無線通信システム301において、DRX動作の周期として設定可能な周期は、ロングDRX周期と、ロングDRX周期より短くなるように設定可能なショートDRX周期とがある。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置が実行するロングDRXおよびショートDRXを示す図である。
図8を参照して、DRX動作には、周期の異なるロングDRXおよびショートDRXがある。より詳細には、ロングDRXの周期はLTdrxであり、ショートDRXの周期はLTdrxより小さいSTdrxである。ロングDRXおよびショートDRXのオン期間の長さは、時間TM1である。
無線端末装置202は、通常、ロングDRXで動作し、無線基地局装置101からDRXコマンドを受信すると、即座にショートDRXに切り替える。無線端末装置202は、DRXコマンドの受信時に起動されるショートDRXサイクルタイマを備え、ショートDRXサイクルタイマが起動してから時間TM4が経過するまで、ショートDRXを継続する。
LTEでは、ショートDRXサイクルタイマは「drxShortCycleTimer」に相当する。「drxShortCycleTimer」は、RRCレイヤにおいて設定可能である。ショートDRXが開始されると、ショートDRXサイクルタイマが満了するまでロングDRXには戻せない。
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置のDRX動作の設定パラメータの一例を示す図である。
図9を参照して、たとえば、無線基地局装置101は、DRX動作に関する各種設定パラメータを無線端末装置202に与える。
無線基地局装置101は、無線端末装置202にDRX動作を行なわせる場合には「setup」を設定し、DRX動作を行なわせない場合には「release」を設定する。
「onDurationTimer」におけるpsf1〜psf200の選択により、時間TM1の長さが設定される。具体的には、たとえば、psf1は、PDCCHの存在するサブフレーム1つ分の長さであり、サブフレームの長さは1ミリ秒である。すなわち、PDCCHが各サブフレームに存在する場合、時間TM1は、1ミリ秒から200ミリ秒の間で設定可能である。
「drx−InactivityTimer」におけるpsf1〜psf2560の選択により、時間TM2の長さが設定される。具体的には、PDCCHが各サブフレームに存在する場合、時間TM2は、1ミリ秒から2560ミリ秒の間で設定可能である。
「drx−RetransmissionTimer」におけるpsf1〜psf33の選択により、時間TM3の長さが設定される。具体的には、PDCCHが各サブフレームに存在する場合、時間TM3は、1ミリ秒から33ミリ秒の間で設定可能であり、通常、時間TM2と比べて小さい値が設定される。
「longDRX−CycleStartOffset」におけるsf10〜sf2560の選択により、ロングDRXの周期LTdrxの長さ、およびロングDRX周期が開始されるサブフレーム番号が設定される。具体的には、ロングDRXの周期LTdrxの長さは、10ミリ秒から2560ミリ秒の間で設定可能であり、ロングDRXが開始されるサブフレーム番号は、0〜2559の間で設定可能である。
「shortDRX−Cycle」におけるsf2〜sf640の選択により、ショートDRXの周期STdrxの長さが設定される。具体的には、ショートDRXの周期STdrxの長さは、2ミリ秒から640ミリ秒の間で設定可能である。
「drxShortCycleTimer」における1〜16の選択により、ショートDRXの継続時間TM4の長さが設定される。具体的には、継続時間TM4の長さは、ショートDRXの1周期〜16周期の間で設定可能である。
図10は、DRX周期の相違による測定結果通知の送信間隔の相違を示す図である。
図10を参照して、DRX動作を行っていない状態において、たとえば測定結果通知が定期的に無線基地局装置101へ送信される場合、ロングDRX周期LTdrxに相当する期間において3回の送信が可能であるとする。これに対して、ロングDRXを行っている状態では、オフ期間が存在するため、オン期間における1回の送信しか行なうことができなくなる。
これに対して、ショートDRXでは、ロングDRX周期よりも短いショートDRX周期ごとに1回ずつ測定結果通知を報告することが可能である。すなわち、ショートDRXを実行することにより、ロングDRXと比べて測定結果通知の送信間隔を短くすることができる。
[ヘテロジーニアスネットワークにおけるDRX動作中のハンドオーバの課題]
前述のように、ヘテロジーニアスネットワークでは、最適なハンドオーバタイミングは各種基地局の組み合わせによって異なる。たとえば、ショートDRX周期STdrxを長くすると、ハンドオーバ動作のタイミングが遅くなることから、ショートDRX周期STdrxは、無線基地局装置の設置環境に応じて最適な値に調整する必要がある。
非特許文献1に記載の技術では、1つの無線基地局装置に用意されたショートDRX周期STdrxの設定枠は1つだけであるため、たとえばマクロ基地局間、またはマクロ基地局およびピコ基地局間のハンドオーバ動作について、別々のショートDRX周期を設定することができない。
このため、ヘテロジーニアスネットワークでは、最適なDRX周期を設定することができず、ハンドオーバ動作の失敗頻度が増加し、また、無線端末装置の消費電力が増大する等、種々の問題が生じる。具体的には、たとえば、フェムト基地局またはピコ基地局に合わせてショートDRX周期を短く設定すると、マクロ基地局用としては必要以上に短くなりすぎて、消費電力の低減効果が小さくなってしまう。
図11は、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムにおける、無線端末装置の受信品質のシミュレーション結果を示す図である。
図11は、無線端末装置202が、時速30kmでピコ基地局付近を通過し、マクロ基地局付近を通過するまでの100秒間における無線端末装置202のRSSI(Received Signal Strength Indication)を示している。
図11において、グラフG1およびG3は、マクロ基地局から送信される無線信号のRSSIを示し、グラフG2およびG4は、ピコ基地局から送信される無線信号のRSSIを示している。また、グラフG1およびG2は、シャドウィング、すなわち無線端末装置202および他の物体間の相対的な位置変化に起因する、当該無線端末装置202における無線信号の受信電力の時間的な変化を考慮したシミュレーション結果であり、グラフG3およびG4は、シャドウィングを考慮しないシミュレーション結果である。
図11を参照して、無線基地局装置の近くでは、受信電力の変化が急であり、無線基地局装置から離れた場所では、受信電力の変化が緩やかである。また、セルエッジにおける受信電力の変化は、マクロ基地局よりもピコ基地局の方が大きい。
したがって、”Too Late HO”の発生を避けるために、たとえばマクロ基地局間のハンドオーバ動作のタイミングよりも、マクロ基地局および小型基地局間のハンドオーバ動作のタイミングを早める必要がある。
[詳細構成および詳細動作]
本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムでは、以下のような構成および動作により、上記課題を解決する。
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置における制御部の構成を示す図である。
図12を参照して、制御部98は、条件判断部11と、モニタ周期設定部12と、通信制御部13と、受信電力情報取得部14とを含む。
無線通信システム301において、無線端末装置202は、間欠モニタ動作たとえばDRX動作を行なっている状態において、オン期間において通信制御情報たとえばPDCCHを受信すると、たとえば前述の停止タイマまたは再送タイマを設定することによりオン期間を延長する。なお、無線端末装置202は、前述のようにオン期間を延長する構成に限らず、オン期間を再開する構成であってもよい。
通信制御部13は、無線端末装置202がDRX動作を行っている状態において、当該無線端末装置202について所定条件が満たされたと条件判断部11によって判断された場合に、当該無線端末装置202のDRX動作におけるオン期間の延長処理を行なう。より詳細には、通信制御部13は、当該無線端末装置202との間で送信または受信すべきデータの有無に関わらず、通信制御情報たとえばPDCCHを、オン期間において当該無線端末装置202に到着するように当該無線端末装置202へ送信する。
ここで、「データ」とは、通信制御情報以外の、音声等、ユーザの通信内容を示すものが代表的である。
無線端末装置202は、DRX動作を行っている状態において、オン期間においてPDCCHを受信するとオン期間を所定時間T1たとえば時間TM2または時間TM3延長する。
そして、通信制御部13は、無線端末装置202がオン期間を延長している状態において、PDCCHを、所定時間T1経過前に当該無線端末装置202に到着するように当該無線端末装置202へ送信する。
また、通信制御部13は、1つのオン期間においてPDCCHを複数回送信する構成に限らず、たとえば、所定時間T1が経過するタイミング、または当該タイミングから所定時間T1より短い所定時間T2遡ったタイミングで無線端末装置202に到着するように、PDCCHを当該無線端末装置202へ送信する構成であってもよい。
受信電力情報取得部14は、無線端末装置202からの測定結果通知を取得して、条件判断部11へ出力する。
条件判断部11は、受信電力情報取得部14から受けた測定結果通知に基づいて、無線端末装置202の通信状態に関する所定条件が満たされたか否かを判断し、判断結果をモニタ周期設定部12および通信制御部13に通知する。たとえば、条件判断部11は、自己の無線基地局装置101以外の他の無線基地局装置101の存在が無線端末装置202から報告されることを上記所定条件とする。
より詳細には、条件判断部11は、受信電力情報取得部14から受けた測定結果通知に基づいて、無線端末装置202から存在が報告される自己の無線基地局装置101以外の他の無線基地局装置101を当該無線端末装置202の周辺基地局として認識する。
また、たとえば、条件判断部11は、無線端末装置202から存在が報告された周辺基地局にフェムト基地局およびピコ基地局等の小型基地局が含まれていることを上記所定条件とする。
また、モニタ周期設定部12は、無線端末装置202がロングDRX周期でDRX動作を行っている状態において、当該無線端末装置202について所定条件が満たされたと条件判断部11によって判断された場合に、ロングDRXからショートDRXへの切り替えを当該無線端末装置202に対して要求する。
通信制御部13は、モニタ周期設定部12がロングDRXからショートDRXへ切り替えた場合、ショートDRX周期におけるオン期間において無線端末装置202に到着するように、PDCCHを当該無線端末装置202へ送信する。
具体的には、たとえば、通信制御部13は、無線端末装置202と同様に「drx−InactivityTimer」すなわち停止タイマを管理し、停止タイマが満了する所定時間前に、PDCCHに当該無線端末装置202宛の情報を挿入し、当該無線端末装置202へ送信する。これにより、無駄なPDCCHの使用を防ぐことができる。
また、前述のように、無線端末装置202は、ショートDRX周期のDRX動作を開始してから時間TM4が経過すると、ロングDRX周期のDRX動作を再開する。これに合わせて、通信制御部13は、ショートDRX周期のDRX動作を開始してから時間TM4が経過すると、ロングDRX周期におけるオン期間において無線端末装置202に到着するように、PDCCHを当該無線端末装置202へ送信する。
なお、条件判断部11は、周辺基地局の種別に関する所定条件を設定する構成に限らず、周辺基地局に関する何らかの情報に関する所定条件を設定する構成であればよい。
たとえば、条件判断部11は、周辺基地局の動作設定に関する所定条件を設定することが可能である。
すなわち、条件判断部11は、無線端末装置202から存在が報告される周辺基地局の動作設定に関する所定条件が満たされたか否かを判断する。具体的には、たとえば、条件判断部11は、周辺基地局の送信電力が所定の閾値未満であることを所定条件とする。
また、たとえば、条件判断部11は、周辺基地局の設置状況に関する所定条件を設定することが可能である。
すなわち、条件判断部11は、無線端末装置202から存在が報告される周辺基地局の設置状況に関する所定条件が満たされたか否かを判断する。具体的には、たとえば、条件判断部11は、無線端末装置202から存在が報告された周辺基地局の基地局間距離が所定の閾値未満であることを所定条件とする。ここで、基地局間距離は、周辺基地局と、自己の無線基地局装置101を含む他の無線基地局装置101のうち少なくともいずれか1つとの距離である。条件判断部11は、基地局間距離が所定の閾値以上の場合には、当該周辺基地局から送信される無線信号の無線端末装置202における受信電力の変化が緩やかであることから条件を満たさないと判断し、当該基地局間距離が上記所定の閾値未満の場合には、上記受信電力の変化が急であることから、条件を満たすと判断する。
さらに、条件判断部11は、周辺基地局の種別、周辺基地局の動作設定および周辺基地局の設置状況の全部またはいずれか2つを組み合わせて、オン期間の延長処理の実行判断基準とすることも可能である。
図13は、本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置における制御部の構成を示す図である。
図13を参照して、制御部88は、モニタ制御部21と、通信制御部22と、基地局検出部23と、受信電力情報作成部24とを含む。
モニタ制御部21は、無線基地局装置101からの通信制御情報たとえばPDCCHをモニタし、通信制御情報をモニタすべきオン期間および通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作たとえばDRX動作を行なう。
通信制御部22は、モニタ制御部21によってモニタされた通信制御情報たとえばPDCCHに基づいて無線基地局装置101との間でデータの送信または受信を行なう。
基地局検出部23は、自己の無線端末装置202が通信相手として選択している無線基地局装置101であるサービング基地局以外の他の無線基地局装置101である周辺基地局を検出し、検出した周辺基地局をサービング基地局に報告する。
具体的には、たとえば、基地局検出部23は、サービング基地局から送信される無線信号の受信電力と比べて他の無線基地局装置101から送信される無線信号の受信電力がたとえば−6dB以上である場合に、当該無線基地局装置101を「検出した」として取り扱う。そして、受信電力情報作成部24は、基地局検出部23によって検出された無線基地局装置101の受信電力を測定結果通知に含めて、自己の無線端末装置202において検出された周辺基地局としてサービング基地局に報告する。
図14は、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムにおけるオン期間延長処理のシーケンスを示す図である。
図14を参照して、たとえば無線端末装置202がロングDRX動作を行っている状態において、まず、当該無線端末装置202が、測定結果通知をサービング基地局へ送信する(ステップS51)。
次に、サービング基地局は、無線端末装置202から受信した測定結果通知を参照し、当該無線端末装置202の周辺基地局にフェムト基地局またはピコ基地局が含まれているか否かに基づいて、当該無線端末装置202におけるオン期間延長処理の実行判断を行なう(ステップS52)。
すなわち、サービング基地局は、当該無線端末装置202の周辺基地局にフェムト基地局またはピコ基地局が含まれている場合には、DRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信し(ステップS53)、また、オン期間延長処理のためにPDCCHを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS54)。
一方、サービング基地局は、当該無線端末装置202の周辺基地局にフェムト基地局またはピコ基地局が含まれていない場合には、DRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信する一方で、オン期間延長処理は行なわない。
次に、無線端末装置202は、サービング基地局から受信したDRXコマンドに従い、ロングDRXからショートDRXへの切り替えを行なうとともに(ステップS55)、サービング基地局からPDCCHを受信して、DRX動作のオン期間を延長する(ステップS56)。
次に、サービング基地局は、当該無線端末装置202の周辺基地局にフェムト基地局およびピコ基地局が含まれなくなるまで、オン期間延長処理のためのPDCCHの送信を繰り返す(ステップS57)。これにより、無線端末装置202は、オン期間を継続する(ステップS58)。
次に、無線端末装置202は、測定結果通知をサービング基地局へ送信する。無線端末装置202がPDCCHを繰り返し受信することにより、オン期間が継続されることから、通常のロングDRXおよびショートDRXと比べて、測定結果通知の送信間隔が短くなる(ステップS59)。
次に、サービング基地局は、無線端末装置202から受信した測定結果通知に基づいて、当該無線端末装置202のハンドオーバ動作を実行すべきか否かを判断し、実行すべきであると判断すると、周辺セル情報を参照してハンドオーバ先の無線基地局装置101であるターゲット基地局を決定する(ステップS60)。
次に、サービング基地局は、ハンドオーバ要求を上位装置205経由でターゲット基地局へ送信する(ステップS61)。
次に、ターゲット基地局は、サービング基地局から上位装置205経由でハンドオーバ要求を受信して、当該ハンドオーバ要求に対するハンドオーバ応答を上位装置205経由でサービング基地局へ送信する(ステップS62)。
次に、サービング基地局は、上位装置205経由でターゲット基地局からハンドオーバ応答を受信して、無線端末装置202へRRC(Radio Resource Control)コネクション再構成指示(RRC Connection Reconfiguration)を送信する(ステップS63)。
図15は、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置がオン期間延長処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
図15を参照して、制御部98は、たとえば無線端末装置202から測定結果通知を受信すると、最近の測定結果通知、たとえば現在から所定時間前までに当該無線端末装置202から受信した測定結果通知に自己の無線基地局装置101以外の無線基地局装置101すなわち周辺基地局が含まれているか否かを確認する(ステップS71)。制御部98は、無線端末装置202からの最近の測定結果通知に周辺基地局が含まれている場合には、当該無線端末装置202のハンドオーバ動作の発生する可能性がある程度高いと判断する。
そして、制御部98は、最近の測定結果通知に周辺基地局が含まれている場合であって(ステップS71でYES)、当該周辺基地局にフェムト基地局およびピコ基地局等の小型基地局が含まれていないときには(ステップS72でNO)、DRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS73)。
次に、制御部98は、たとえば図示しない記憶部において管理している、当該無線端末装置202の動作状態をショートDRXに設定する。すなわち、制御部98は、ショートDRX周期におけるオン期間において無線端末装置202に到着するように、当該無線端末装置202用のスケジューリング情報等を含めたPDCCHを当該無線端末装置202へ送信する。ここで、PDCCHは、無線基地局装置101と通信中の無線端末装置202間で共通に用いられるチャネルである。なお、制御部98は、無線端末装置202ごとに個別にチャネルを送信する構成であってよい(ステップS74)。
また、無線基地局装置101は、無線端末装置202と同様にショートDRXサイクルタイマを備えており、制御部98は、自己の無線基地局装置101のショートDRXサイクルタイマをセットする(ステップS75)。
次に、制御部98は、自己の無線基地局装置101のショートDRXサイクルタイマが満了すると(ステップS75でYES)、たとえば図示しない記憶部において管理している、当該無線端末装置202の動作状態をロングDRXに設定する。すなわち、制御部98は、ロングDRX周期におけるオン期間において無線端末装置202に到着するように、PDCCHを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS79)。
一方、制御部98は、最近の測定結果通知に周辺基地局が含まれている場合であって(ステップS71でYES)、当該周辺基地局にフェムト基地局およびピコ基地局等の小型基地局が含まれているときには(ステップS72でYES)、オン期間延長処理を開始する(ステップS80)。
すなわち、制御部98は、DRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS81)。
次に、制御部98は、たとえば図示しない記憶部において管理している、当該無線端末装置202の動作状態をショートDRXに設定する(ステップS82)。
次に、無線基地局装置101は、無線端末装置202と同様にショートDRXサイクルタイマおよび停止タイマを備えており、制御部98は、自己の無線基地局装置101のショートDRXサイクルタイマおよび停止タイマをセットする(ステップS83)。
次に、制御部98は、停止タイマが満了するタイミングの所定時間前になると(ステップS84でYES)、当該無線端末装置202用のスケジューリング情報等を含めたPDCCHを当該無線端末装置202へ送信する。また、制御部98は、自己のショートDRXサイクルタイマが満了するタイミングが近づくと、PDCCHにDRXコマンド用のスケジューリング情報を含め、DRXコマンドを再送信し、ショートDRXを継続するとともに、ショートDRXサイクルタイマを再設定する(ステップS85)。
次に、制御部98は、停止タイマを再設定する(ステップS86)。
次に、制御部98は、最近の測定結果通知、たとえば現在から所定時間前までに当該無線端末装置202から受信した測定結果通知において周辺基地局として小型基地局が含まれているか否かを確認する(ステップS87)。
次に、制御部98は、最近の測定結果通知に周辺基地局として小型基地局が含まれている場合には(ステップS87でYES)、オン期間延長処理を継続する(ステップS84〜S86)。
一方、制御部98は、最近の測定結果通知に周辺基地局として小型基地局が含まれていない場合には(ステップS87でNO)、オン期間延長処理を停止する(ステップS88)。
次に、制御部98は、自己のショートDRXサイクルタイマが満了すると(ステップS89でYES)、たとえば図示しない記憶部において管理している、当該無線端末装置202の動作状態をロングDRXに設定する。すなわち、制御部98は、ロングDRX周期におけるオン期間において無線端末装置202に到着するように、当該無線端末装置202用のスケジューリング情報等を含めたPDCCHを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS79)。
なお、制御部98は、ショートDRXにおいてオン期間延長処理を行なう構成に限らず、ロングDRXが行なわれている状態のまま、オン期間延長処理を行なう構成であってもよい。
また、制御部98は、停止タイマを用いる構成に限らず、再送タイマを用いる構成であってもよい。
また、無線基地局装置101は、停止タイマおよび再送タイマを備えなくてもよい。この場合、通信制御部13は、オン期間延長処理において、無線端末装置202におけるオン期間の終了タイミングに関わらず、当該オン期間より短い間隔で、当該無線端末装置202用のスケジューリング情報等を含めたPDCCHを繰り返し当該無線端末装置202へ送信すればよい。
図16は、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムにおけるオン期間延長処理によるDRX動作の一例を示す図である。
図16を参照して、無線基地局装置101は、たとえば、無線端末装置202において小型基地局が検出された場合に、当該無線端末装置202用の情報を含めたPDCCHを繰り返し送信し、当該無線端末装置202において、「drx−InactivityTimer」すなわち停止タイマを起動させて強制的に「Active Time」すなわちオン期間を持続させる。
図16に示す例では、無線端末装置202は、無線基地局装置101からPDCCHを受信すると停止タイマまたは再送タイマを設定する。これにより、時間TM1経過後もオン期間Tonが継続する。そして、無線基地局装置101は、PDCCHの送信タイミングから時間TM2または時間TM3が経過する前にPDCCHを無線端末装置202へ送信することにより、無線端末装置202に停止タイマまたは再送タイマを再設定させ、オン期間Tonを継続させる。
無線基地局装置101は、たとえば無線端末装置202において小型基地局が検出されなくなると、オン期間延長処理を停止する、すなわち、当該無線端末装置202へのPDCCHの送信を停止する。これにより、当該無線端末装置202において、停止タイマまたは再送タイマが満了し、オフ期間Toffとなる。
このように、無線端末装置202に与えるオン期間延長の指示として既存のチャネルであるPDCCHを用いる構成により、当該指示を無線端末装置202へ送信することによる通信トラフィックの増大を抑制することができる。
図17は、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムにおけるオン期間延長処理によるDRX動作の他の例を示す図である。
図17を参照して、まず、無線端末装置202は、ロングDRX周期でDRX動作を行っている状態において、無線基地局装置101からDRXコマンドを受信すると、ショートDRXに切り替える。そして、無線端末装置202は、ショートDRXのオン期間Tonにおいて無線基地局装置101からPDCCHを受信すると停止タイマまたは再送タイマを設定する。これにより、時間TM1経過後もオン期間Tonが継続する。そして、無線基地局装置101は、PDCCHの送信タイミングから時間TM2または時間TM3が経過する前にPDCCHを無線端末装置202へ送信することにより、無線端末装置202に停止タイマまたは再送タイマを再設定させ、オン期間Tonを継続させる。
次に、無線基地局装置101は、たとえば無線端末装置202において小型基地局が検出されている場合でも、当該無線端末装置202用の情報のPDCCHへの挿入を停止する。これにより、当該無線端末装置202において、停止タイマまたは再送タイマが満了し、オフ期間Toffとなる。
無線基地局装置101は、図16に示す例のように、所定条件が満たされている間、オン期間を継続させる構成に限らず、図17に示す例のように、所定条件が満たされるとオン期間を所定時間延長させ、その後は通常のDRX動作を行なわせる構成であってもよい。
また、図17に示す例のように、オン期間延長処理において無線端末装置202にショートDRX周期でDRX動作を行なわせる構成により、ロングDRXと比べて、オン期間延長処理を停止してから次のオン期間が開始されるまでの時間TDを短くすることができる。これにより、たとえばオン期間延長処理の再開タイミングを早めることができるため、通信環境の変化に追随する迅速な処理が可能となる。
ここで、たとえば、通信制御部13は、無線端末装置202へ送信すべき下りデータまたは当該無線端末装置202から受信すべき上りデータが存在する場合には、当該データに対応するスケジューリング情報をPDCCHに挿入することにより、無線端末装置202に対してオン期間延長の指示を与える。
一方、当該無線端末装置202に対して送信または受信すべきデータが存在しない場合には、当該無線端末装置202宛のDRXコマンド、または下記の「Aperiodic CQI」におけるCQIレポートの送信要求等の制御情報、に対応するスケジューリング情報をPDCCHに挿入することにより、当該無線端末装置202に対してオン期間延長の指示を与える。
ここで、CQIレポートは、直接現在の各セルにおける電波状況を通知するものではなく、SINRを用いた以下の式により0〜15の16段階で表現される値である。CQI=0の場合、無線端末装置202の受信品質が最も悪く、CQI=15の場合、無線端末装置202の受信品質が最も良い。
CQI=min(max(round((SINR[dB]+8)/1.892),0),15)
無線基地局装置101は、このCQIレポートを用いて、変調方式および誤り訂正の符号化率等を設定する。CQIレポートの値が大きいほど、より多くの情報を伝送可能な設定が行なわれる。
また、CQIレポートには、無線端末装置202から定期的に送信されるPeriodic CQIと、無線端末装置202から不定期に送信されるAperiodic CQIとがある。
Periodic CQIでは、無線基地局装置101が報知情報を用いて無線端末装置202に報告周期等の情報を通知し、無線端末装置202は、この情報に基づいてCQIレポートを無線基地局装置101に送信する。
Aperiodic CQIでは、無線基地局装置101が任意のタイミングで無線端末装置202に対してCQIレポートの送信を要求し、無線端末装置202は、当該要求に応じてCQIレポートを無線基地局装置101に送信する。具体的には、たとえば、無線基地局装置101は、物理チャネルであるPDCCHのDCIフォーマット0内にCQIレポートを要求する情報を設定し、無線端末装置202は、当該要求を受信してから4サブフレームすなわち4m秒後にCQIレポートを無線基地局装置101へ送信する。
ところで、フェムト基地局、ピコ基地局およびマクロ基地局が混在する通信システムであるヘテロジーニアスネットワークでは、たとえばマクロセル内に複数のフェムトセルまたはピコセルが形成される。このため、無線端末装置のハンドオーバが起こりやすくなり、また、ハンドオーバを行なう状況も複雑になる。すなわち、ヘテロジーニアスネットワークでは、最適なハンドオーバタイミングは各種基地局の組み合わせによって異なるため、最適な内容のDRX動作を固定的に設定することは困難である。そして、不適切な内容のDRX動作が行なわれると、ハンドオーバ動作の失敗頻度が増加し、また、無線端末装置の消費電力が増大する等、種々の問題が生じる。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置では、通信制御部13は、無線端末装置202が間欠モニタ動作たとえばDRX動作を行っている状態において、所定条件が満たされたと条件判断部11によって判断された場合に、当該無線端末装置202との間で送信または受信すべきデータの有無に関わらず、通信制御情報たとえばPDCCHを、オン期間において当該無線端末装置202に到着するように当該無線端末装置202へ送信する。
このように、無線端末装置202におけるDRX動作のオン期間を延長させる構成により、測定結果通知等、当該無線端末装置202の通信状態等の報告を受ける頻度を増加させ、たとえばハンドオーバ動作を迅速に行なうことができるため、通信の安定化を図ることができる。すなわち、無線基地局装置101が、通信環境等の諸条件に応じてオン期間を延長させることができるため、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。また、無線端末装置202に与える指示として通信制御情報を用いる構成により、オン期間の延長処理用の新たな情報を追加することなく、簡易な処理でDRX動作のオン期間を延長させることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置では、通信制御部13は、無線端末装置202がオン期間を延長している状態において、PDCCHを、所定時間T1たとえば時間TM2または時間TM3経過前に当該無線端末装置202に到着するように当該無線端末装置202へ送信する。
このような構成により、オン期間を繰り返し延長させることができるため、さらなる通信の安定化を図ることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置では、通信制御部13は、PDCCHを、所定時間T1が経過するタイミング、または当該タイミングから所定時間T1より短い時間遡ったタイミングで無線端末装置202に到着するように当該無線端末装置202へ送信する。
このような構成により、オン期間を延長するための通信制御情報の送信を適切なタイミングで効率良く行なうことができるため、無線基地局装置101および無線端末装置202の処理負荷および通信トラフィックの低減を図ることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置では、モニタ周期設定部12は、無線端末装置202がDRX動作を行っている状態において、上記所定条件が満たされた場合に、DRX動作の周期として当該無線端末装置202に対してショートDRX周期の設定を要求する。
このような構成により、たとえばオン期間延長処理の再開タイミングを早めることができるため、通信環境の変化に追随する迅速な処理が可能となる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置では、条件判断部11は、無線端末装置202の通信状態に関する所定条件が満たされたか否かを判断する。
このような構成により、無線端末装置202の通信状態に応じて当該無線端末装置202におけるオン期間延長処理を適切に行なうことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置では、条件判断部11は、自己の無線基地局装置以外の他の無線基地局装置101である周辺基地局の存在が無線端末装置202から報告されることを上記所定条件とする。
このような構成により、無線端末装置202のハンドオーバ動作が実行される可能性がある程度高くなった場合に、オン期間延長処理を適切に行ない、当該可能性が低い場合には通常のDRX動作を行なうことにより、ハンドオーバ動作の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置では、条件判断部11は、無線端末装置202から存在が報告される周辺基地局に所定種別の無線基地局装置が含まれることを上記所定条件とする。
このような構成により、周辺基地局の種別に基づく適切な基準でオン期間延長処理を開始ことができる。すなわち、最適なハンドオーバタイミングが各基地局において異なる場合でも、適切なDRX動作を行なうことができる。たとえば、周辺基地局がフェムト基地局およびピコ基地局等の小型基地局である場合に、オン期間を延長し、ハンドオーバ動作の安定化を図ることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置では、条件判断部11は、無線端末装置202から存在が報告される自己以外の他の無線基地局装置101の動作設定に関する所定条件が満たされたか否かを判断する。
このような構成により、周辺基地局の動作設定に基づく適切な基準でオン期間延長処理の実行判断を行なうことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置では、条件判断部11は、無線端末装置202から存在が報告される自己以外の他の無線基地局装置101の設置状況に関する所定条件が満たされたか否かを判断する。
このような構成により、周辺基地局の設置状況に基づく適切な基準でオン期間延長処理の実行判断を行なうことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る無線基地局装置では、間欠モニタ動作として、3GPP(Third Generation Partnership Project)で規定されたDRX(Discontinuous Reception)動作を制御し、また、通信制御情報として、3GPPで規定されたPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を用いる。
このような構成により、3GPPで規定された通信システムにおいて、DRX動作を適切に行なうことにより、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
なお、本発明の実施の形態に係る無線通信システムでは、DRX動作として、ロングDRXおよびショートDRXが選択可能な構成であるとしたが、これに限定するものではない。これらのDRX動作に加えて、さらに異なる周期長を有するDRX動作を選択可能な構成であってもよいし、DRX動作として1種類のDRXが存在する構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る無線通信システムでは、無線端末装置202は、ショートDRXを開始してから所定時間が経過するとロングDRXを再開する構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、無線端末装置202は、無線基地局装置101からの指示に従い、ショートDRXからロングDRXへの切り替えを行なう構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る無線通信システムでは、無線基地局装置101が、ロングDRX周期LTdrxを、ショートDRXの周期STdrxよりも大きい値に設定する構成であるとしたが、これに限定するものではない。ロングDRX周期LTdrxを、ショートDRXの周期STdrxよりも小さい値に設定することも可能である。
また、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムでは、小型基地局として、フェムト基地局およびピコ基地局を例示したが、フェムト基地局およびピコ基地局以外の種別の基地局を小型基地局として扱ってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムでは、無線基地局装置101は、自己以外の他の無線基地局装置101の存在が無線端末装置202から報告されることを、オン期間延長処理の実行条件とする構成であるとしたが、これに限定するものではない。無線基地局装置101は、自己または無線端末装置202の通信状態に関する何らかの条件を、上記実行条件とする構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムでは、無線端末装置202が、測定結果通知を用いて周辺基地局の存在を無線基地局装置101に報告する構成であるとしたが、これに限定するものではない。無線端末装置202は、測定結果通知に限らず、無線基地局装置101の存在を示す何らかの情報を無線基地局装置101に送信する構成であればよい。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る無線通信システムと比べてオン期間延長処理の実行判断の基準を変更した無線通信システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る無線通信システムと同様である。
近年、スマートフォンの普及により、多様な形態の通信トラフィックが無線端末装置およびコアネットワーク間で発生するようになっている。たとえば、3GPP R2−114937(traffic modeling)に記載されているように、iOSおよびAndroid OSを搭載したスマートフォンは、不規則にバースト的なトラフィックを発生させる場合がある。これは、従来のVoIP(Voice over IP)のような一定レートのトラフィック、およびFTP(File Transfer Protocol)のように1回だけ大きなトラフィックが発生する場合とは異なるものである。
そこで、本発明の第2の実施の形態に係る無線通信システムでは、無線基地局装置101における通信トラフィック、たとえば無線基地局装置101に到来するパケットの量または頻度に基づいてオン期間延長処理の実行判断を行なう。
図18は、本発明の第2の実施の形態に係る無線基地局装置における制御部の構成を示す図である。
図18を参照して、制御部98は、条件判断部11と、モニタ周期設定部12と、通信制御部13と、トラフィック情報取得部15とを含む。
条件判断部11は、自己の無線基地局装置101における通信トラフィックに関する所定条件が満たされたか否かを判断する。
より詳細には、トラフィック情報取得部15は、自己の無線基地局装置101における通信トラフィックを監視し、監視結果を条件判断部11に通知する。
条件判断部11は、無線端末装置202がDRX動作を行っている状態において、トラフィック情報取得部15から通知された監視結果に基づいて、所定条件を満たすか否かを判断する。
図19は、本発明の第2の実施の形態に係る無線端末装置における制御部の構成を示す図である。
図19を参照して、制御部88は、モニタ制御部21と、通信制御部22とを含む。なお、本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置と同様に、制御部88は、基地局検出部23と、受信電力情報作成部24とを含んでもよい。
モニタ制御部21は、無線基地局装置101からの通信制御情報たとえばPDCCHをモニタし、通信制御情報をモニタすべきオン期間および通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作たとえばDRX動作を行なう。
通信制御部22は、モニタ制御部21によってモニタされた通信制御情報たとえばPDCCHに基づいて無線基地局装置101との間でデータの送信または受信を行なう。
図20は、本発明の第2の実施の形態に係る無線通信システムにおけるオン期間延長処理のシーケンスを示す図である。
図20を参照して、たとえば無線端末装置202がロングDRX動作を行っている状態において、サービング基地局は、コアネットワーク204におけるS−GW(Serving Gateway)から当該無線端末装置202宛の下りパケットを受信する(ステップS101)。
次に、サービング基地局は、たとえば統計処理によって求められた下りパケットのデータ量または頻度に基づいて、オン期間延長処理の実行判断を行なう(ステップS102)。
すなわち、サービング基地局は、当該下りパケットのデータ量または到来頻度が多い場合には、DRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信し(ステップS103)、また、オン期間延長処理のためにPDCCHを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS104)。
一方、サービング基地局は、当該下りパケットのデータ量または到来頻度が中程度である場合には、DRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信する一方で、オン期間延長処理は行なわない。また、サービング基地局は、当該下りパケットのデータ量または到来頻度が少ない場合には、DRXコマンドを送信せず、オン期間延長処理を行なわない。
ステップS105〜ステップS113の動作は、図14に示すステップS55〜ステップS63の動作と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
図21は、本発明の第2の実施の形態に係る無線基地局装置がオン期間延長処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
図21を参照して、制御部98は、S−GWから下りパケットが到来すると(ステップS170)、当該下りパケットの宛先となる無線端末装置202に対応するデータバッファに当該下りパケットを保存し、当該データバッファの蓄積量を確認する(ステップS171)。
制御部98は、当該データバッファの蓄積量が所定の閾値A1以下である場合には(ステップS171でNO)、当該無線端末装置202への通信トラフィックが少ないことから、当該無線端末装置202はロングDRXを実行すべきであると判断する。この場合、制御部98は、DRXコマンド送信せず、オン期間延長処理を行なわない。
一方、制御部98は、当該データバッファの蓄積量が閾値A1より大きく(ステップS171でYES)、かつ所定の閾値A2以下である場合には(ステップS172でNO)、当該無線端末装置202への通信トラフィックが中程度であることから、DRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS173)。ここで、閾値A2は、閾値A1より大きい。
ステップS174,S175,S179の動作は、図15に示すステップS74,S75,S79の動作と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
また、制御部98は、当該データバッファの蓄積量が所定の閾値A1より大きく(ステップS171でYES)、かつ閾値A2より大きい場合には(ステップS172でYES)、当該無線端末装置202への通信トラフィックが多いことから、オン期間延長処理を開始する(ステップS180)。
すなわち、制御部98は、DRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS181)。
次に、制御部98は、たとえば図示しない記憶部において管理している、当該無線端末装置202の動作状態をショートDRXに設定する(ステップS182)。
次に、無線基地局装置101は、無線端末装置202と同様にショートDRXサイクルタイマおよび停止タイマを備えており、制御部98は、自己の無線基地局装置101のショートDRXサイクルタイマおよび停止タイマをセットする(ステップS183)。
次に、制御部98は、停止タイマが満了するタイミングの所定時間前になると(ステップS184でYES)、当該無線端末装置202用のスケジューリング情報等を含めたPDCCHを当該無線端末装置202へ送信する。また、制御部98は、自己のショートDRXサイクルタイマが満了するタイミングが近づくと、PDCCHにDRXコマンド用のスケジューリング情報を含め、DRXコマンドを再送信し、ショートDRXを継続するとともに、ショートDRXサイクルタイマを再設定する(ステップS185)。
次に、制御部98は、停止タイマを再設定する(ステップS186)。
次に、制御部98は、下りパケットのデータバッファの蓄積量が閾値A2より大きいかを確認する(ステップS187)。
次に、制御部98は、当該データバッファの蓄積量が閾値A2より大きい場合には(ステップS187でYES)、オン期間延長処理を継続する(ステップS184〜S186)。
一方、制御部98は、当該データバッファの蓄積量が閾値A2以下である場合には(ステップS187でNO)、オン期間延長処理を停止する(ステップS188)。
次に、制御部98は、自己のショートDRXサイクルタイマが満了すると(ステップS189でYES)、たとえば図示しない記憶部において管理している、当該無線端末装置202の動作状態をロングDRXに設定する。すなわち、制御部98は、ロングDRX周期におけるオン期間において無線端末装置202に到着するように、当該無線端末装置202用のスケジューリング情報等を含めたPDCCHを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS179)。
なお、上記データバッファは、受信バッファであってもよいし、送信バッファであってもよい。送信バッファの場合には、たとえば無線基地局装置101が自ら作成した下りパケットも上記通信トラフィックの判断対象に含まれる。
また、制御部98は、下り方向のトラフィックに限らず、上り方向のトラフィックに基づいてオン期間延長処理の実行判断を行なう構成であってもよい。この場合、たとえば、トラフィック情報取得部15は、無線端末装置202における上り方向の通信トラフィックの情報を無線端末装置202から取得し、当該情報を条件判断部11に通知する。
そして、条件判断部11は、トラフィック情報取得部15から通知された情報に基づいて、所定条件を満たすか否かを判断する。
図22は、本発明の第2の実施の形態に係る無線通信システムにおけるオン期間延長処理のシーケンスを示す図である。
図22を参照して、まず、無線端末装置202は、自己から無線基地局装置101への通信トラフィックを当該無線基地局装置101に報告する。具体的には、無線端末装置202は、DRX動作を行っている状態において、たとえば統計処理によって上りパケットのデータ量または頻度を算出し、算出結果を示す上りトラフィック情報を無線基地局装置101へ送信する。この上りトラフィック情報の送信は、定期的であってもよいし、不定期であってもよい。また、上りトラフィック情報は、LTEでは「Buffer Status Report」に相当する(ステップS131)。
次に、無線基地局装置101は、無線端末装置202から受信した上りトラフィック情報に基づいて、オン期間延長処理の実行判断を行なう(ステップS132)。
すなわち、サービング基地局は、無線端末装置202における上りパケットのデータ量または発生頻度が多い場合には、DRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信し、また、オン期間延長処理のためにPDCCHを当該無線端末装置202へ送信する。
一方、サービング基地局は、無線端末装置202における上りパケットのデータ量または発生頻度が中程度である場合には、DRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信する一方で、オン期間延長処理は行なわない。また、サービング基地局は、無線端末装置202における上りパケットのデータ量または発生頻度が少ない場合には、DRXコマンドを送信せず、オン期間延長処理を行なわない。
ステップS135〜ステップS143の動作は、図14に示すステップS55〜ステップS63の動作と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
図23は、本発明の第2の実施の形態に係る無線基地局装置がオン期間延長処理を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
図23を参照して、無線端末装置202における制御部88は、上りパケットが発生すると、上りパケット用のデータバッファに当該上りパケットを保存し、当該データバッファの蓄積量を確認し、確認結果を上りトラフィック情報として無線基地局装置101へ送信する(ステップS150)。
次に、無線基地局装置101における制御部98は、無線端末装置202から受信した上りトラフィック情報の示すデータバッファの蓄積量が所定の閾値A1以下である場合には(ステップS151でNO)、当該無線端末装置202における通信トラフィックが少ないことから、当該無線端末装置202はロングDRXを実行すべきであると判断する。この場合、制御部98は、DRXコマンド送信せず、オン期間延長処理を行なわない。
一方、制御部98は、無線端末装置202から受信した上りトラフィック情報の示すデータバッファの蓄積量が所定の閾値A1より大きく(ステップS151でYES)、かつ閾値A2以下である場合には(ステップS152でNO)、当該無線端末装置202への通信トラフィックが中程度であることから、DRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS153)。ここで、閾値A2は、閾値A1より大きい。
ステップS154,S155,S159の動作は、図15に示すステップS74,S75,S79の動作と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
また、制御部98は、無線端末装置202から受信した上りトラフィック情報の示すデータバッファの蓄積量が所定の閾値A1より大きく(ステップS151でYES)、かつ閾値A2より大きい場合には(ステップS152でYES)、当該無線端末装置202における通信トラフィックが多いことから、オン期間延長処理を開始する(ステップS160)。
すなわち、制御部98は、DRXコマンドを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS161)。
次に、制御部98は、たとえば図示しない記憶部において管理している、当該無線端末装置202の動作状態をショートDRXに設定する(ステップS162)。
次に、無線基地局装置101は、無線端末装置202と同様にショートDRXサイクルタイマおよび停止タイマを備えており、制御部98は、自己の無線基地局装置101のショートDRXサイクルタイマおよび停止タイマをセットする(ステップS163)。
次に、制御部98は、停止タイマが満了するタイミングの所定時間前になると(ステップS164でYES)、当該無線端末装置202用のスケジューリング情報等を含めたPDCCHを当該無線端末装置202へ送信する。また、制御部98は、自己のショートDRXサイクルタイマが満了するタイミングが近づくと、PDCCHにDRXコマンド用のスケジューリング情報を含め、DRXコマンドを再送信し、ショートDRXを継続するとともに、ショートDRXサイクルタイマを再設定する(ステップS165)。
次に、制御部98は、停止タイマを再設定する(ステップS166)。
次に、制御部98は、無線端末装置202から新たに受信した上りトラフィック情報の示すデータバッファの蓄積量が閾値A2より大きいかを確認する(ステップS167)。
次に、制御部98は、当該データバッファの蓄積量が閾値A2より大きい場合には(ステップS167でYES)、オン期間延長処理を継続する(ステップS164〜S166)。
一方、制御部98は、当該データバッファの蓄積量が閾値A2以下である場合には(ステップS167でNO)、オン期間延長処理を停止する(ステップS168)。
次に、制御部98は、自己のショートDRXサイクルタイマが満了すると(ステップS169でYES)、たとえば図示しない記憶部において管理している、当該無線端末装置202の動作状態をロングDRXに設定する。すなわち、制御部98は、ロングDRX周期におけるオン期間において無線端末装置202に到着するように、当該無線端末装置202用のスケジューリング情報等を含めたPDCCHを当該無線端末装置202へ送信する(ステップS169)。
図24は、本発明の第2の実施の形態に係る無線基地局装置による、通信トラフィックに応じたDRX動作の制御を示す図である。
図24を参照して、無線基地局装置101は、下りパケットまたは上りパケットのデータ量または頻度が少ない状態では、無線端末装置202が実行するDRX動作としてロングDRXを選択する。無線基地局装置101は、下りパケットまたは上りパケットのデータ量または頻度が中程度になると、無線端末装置202が実行するDRX動作としてショートDRXを選択する。そして、無線基地局装置101は、下りパケットまたは上りパケットのデータ量または頻度が多くなると、無線端末装置202が実行するDRX動作としてショートDRXを選択し、また、オン期間延長処理を行なう。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係る無線基地局装置では、条件判断部11は、自己の無線基地局装置101または無線端末装置202における通信トラフィックに関する所定条件が満たされたか否かを判断する。
このように、無線基地局装置101または無線端末装置202における通信データのトラフィックに基づいてオン期間延長処理の実行判断を行なう構成により、オン期間延長処理を、多様なトラフィックに応じて適切に行なうことができる。したがって、通信の安定化および無線端末装置の消費電力の抑制をバランス良く図ることができる。
なお、オン期間延長処理の実行判断の基準として、通信トラフィック、および周辺基地局に関する情報を組み合わせることも可能である。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る無線通信システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 条件判断部
12 モニタ周期設定部
13 通信制御部
14 受信電力情報取得部
15 トラフィック情報取得部
21 モニタ制御部
22 通信制御部
23 基地局検出部
24 受信電力情報作成部
81 アンテナ
82 サーキュレータ
83 無線受信部
84 無線送信部
85 信号処理部
86 受信信号処理部
87 送信信号処理部
88 制御部
89 入出力部
91 アンテナ
92 サーキュレータ
93 無線受信部
94 無線送信部
95 信号処理部
96 受信信号処理部
97 送信信号処理部
98 制御部
101A,101B,101C フェムト基地局
101D ピコ基地局
101E マクロ基地局
203 ゲートウェイ装置
301 無線通信システム

Claims (13)

  1. ハンドオーバ動作を行なうことにより複数の無線基地局装置と通信可能な無線端末装置、と通信を行なうための無線基地局装置であって、
    前記無線端末装置は、前記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて前記無線基地局装置との間でデータを送信または受信し、前記通信制御情報をモニタすべきオン期間および前記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、
    前記無線端末装置は、前記間欠モニタ動作を行なっている状態において、前記オン期間において前記通信制御情報を受信すると前記オン期間を再開または延長し、
    前記通信制御情報を前記無線端末装置へ送信するための通信制御部と、
    所定条件が満たされたか否かを判断するための条件判断部とを備え、
    前記通信制御部は、前記無線端末装置が前記間欠モニタ動作を行っている状態において、前記所定条件が満たされた場合に、前記無線端末装置との間で送信または受信すべきデータの有無に関わらず、前記通信制御情報を、前記オン期間において前記無線端末装置に到着するように前記無線端末装置へ送信する、無線基地局装置。
  2. 前記無線端末装置は、前記間欠モニタ動作を行っている状態において、前記オン期間において前記通信制御情報を受信すると前記オン期間を第1の所定時間延長し、
    前記通信制御部は、前記無線端末装置が前記オン期間を延長している状態において、前記通信制御情報を、前記第1の所定時間経過前に前記無線端末装置に到着するように前記無線端末装置へ送信する、請求項1に記載の無線基地局装置。
  3. 前記通信制御部は、前記通信制御情報を、前記第1の所定時間が経過するタイミング、または前記タイミングから前記第1の所定時間より短い第2の所定時間遡ったタイミングで前記無線端末装置に到着するように前記無線端末装置へ送信する、請求項2に記載の無線基地局装置。
  4. 前記間欠モニタ動作の周期として設定可能な周期は、第1周期と、前記第1周期より短くなるように設定可能な第2周期とがあり、
    前記無線基地局装置は、さらに、
    前記無線端末装置が前記間欠モニタ動作を行っている状態において、前記所定条件が満たされた場合に、前記間欠モニタ動作の周期として前記無線端末装置に対して前記第2周期の設定を要求するためのモニタ周期設定部を備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無線基地局装置。
  5. 前記条件判断部は、前記無線端末装置の通信状態に関する所定条件が満たされたか否かを判断する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の無線基地局装置。
  6. 前記条件判断部は、自己の無線基地局装置以外の他の無線基地局装置である周辺基地局の存在が前記無線端末装置から報告されることを前記所定条件とする、請求項5に記載の無線基地局装置。
  7. 前記条件判断部は、前記無線端末装置から存在が報告される前記周辺基地局に所定種別の無線基地局装置が含まれることを前記所定条件とする、請求項6に記載の無線基地局装置。
  8. 前記条件判断部は、前記無線端末装置から存在が報告される自己以外の他の無線基地局装置の動作設定に関する所定条件が満たされたか否かを判断する、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の無線基地局装置。
  9. 前記条件判断部は、前記無線端末装置から存在が報告される自己以外の他の無線基地局装置の設置状況に関する所定条件が満たされたか否かを判断する、請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の無線基地局装置。
  10. 前記条件判断部は、自己の無線基地局装置または前記無線端末装置における通信トラフィックに関する所定条件が満たされたか否かを判断する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の無線基地局装置。
  11. 前記間欠モニタ動作は、3GPP(Third Generation Partnership Project)で規定されたDRX(Discontinuous Reception)であり、
    前記通信制御情報は、3GPPで規定されたPDCCH(Physical Downlink Control Channel)である、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の無線基地局装置。
  12. ハンドオーバ動作を行なうことにより複数の無線基地局装置と通信可能な無線端末装置、と通信を行なうための無線基地局装置における通信制御方法であって、
    前記無線端末装置は、前記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて前記無線基地局装置との間でデータを送信または受信し、前記通信制御情報をモニタすべきオン期間および前記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、
    前記無線端末装置は、前記間欠モニタ動作を行なっている状態において、前記オン期間において前記通信制御情報を受信すると前記オン期間を再開または延長し、
    所定条件が満たされたか否かを判断するステップと、
    前記無線端末装置が前記間欠モニタ動作を行っている状態において、前記所定条件が満たされた場合に、前記無線端末装置との間で送信または受信すべきデータの有無に関わらず、前記通信制御情報を、前記オン期間において前記無線端末装置に到着するように前記無線端末装置へ送信するステップとを含む、通信制御方法。
  13. ハンドオーバ動作を行なうことにより複数の無線基地局装置と通信可能な無線端末装置、と通信を行なうための無線基地局装置において用いられる通信制御プログラムであって、
    前記無線端末装置は、前記無線基地局装置から受信する通信制御情報に基づいて前記無線基地局装置との間でデータを送信または受信し、前記通信制御情報をモニタすべきオン期間および前記通信制御情報をモニタしなくてもよいオフ期間を周期的に繰り返す間欠モニタ動作を行なうことが可能であり、
    前記無線端末装置は、前記間欠モニタ動作を行なっている状態において、前記オン期間において前記通信制御情報を受信すると前記オン期間を再開または延長し、
    コンピュータに、
    所定条件が満たされたか否かを判断するステップと、
    前記無線端末装置が前記間欠モニタ動作を行っている状態において、前記所定条件が満たされた場合に、前記無線端末装置との間で送信または受信すべきデータの有無に関わらず、前記通信制御情報を、前記オン期間において前記無線端末装置に到着するように前記無線端末装置へ送信するステップとを実行させるための、通信制御プログラム。
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