JPWO2016136958A1 - 無線端末及びプロセッサ - Google Patents

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Abstract

一つの実施形態に係る無線端末は、移動通信システムにおいて用いられる。前記無線端末は、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する拡張DRX動作がネットワークから設定されている場合、前記無線端末の移動速度に関する値と閾値との比較結果に基づいて、前記拡張DRX動作に関する制御を行う制御部を備える。

Description

本発明は、移動通信システムにおいて用いられる無線端末及びプロセッサに関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、無線端末の消費電力を削減するための間欠受信技術として、非連続受信(DRX)が規定されている。DRX動作を行う無線端末は、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する。下りリンク制御チャネルを監視する周期は「DRXサイクル」と称される。
近年、移動通信システムにおいて人が介在することなく無線端末が通信を行うマシンタイプコミュニケーション(MTC)が注目されている。このような背景から、既存のDRXサイクルよりも長い拡張DRX(extended DRX)サイクルを新たに導入し、更なる消費電力の削減を図ることが検討されている。拡張DRXサイクルを使用するDRXは拡張DRXと称される。
一つの実施形態に係る無線端末は、移動通信システムにおいて用いられる。前記無線端末は、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する拡張DRX動作がネットワークから設定されている場合、前記無線端末の移動速度に関する値と閾値との比較結果に基づいて、前記拡張DRX動作に関する制御を行う制御部を備える。
一つの実施形態に係るプロセッサは、移動通信システムの無線端末を制御する。前記プロセッサは、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する拡張DRX動作がネットワークから設定されている場合、前記無線端末の移動速度に関する値と閾値との比較結果に基づいて、前記拡張DRX動作に関する制御を行う。
第1実施形態及び第2実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る無線フレームの構成図である。 コネクティッドモードのDRX動作を示す図である。 コネクティッドモードにおけるDRXパラメータの一例を示す図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るUEのブロック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るeNBのブロック図である。 第1実施形態に係る動作シーケンスを示す図である。 第1実施形態の変更例1に係る移動速度判定方法を示すフロー図である。 第2実施形態に係る動作環境の一例を示す図である。 第2実施形態に係る動作シーケンスの一例を示す図である。
[実施形態の概要]
一つの実施形態に係る無線端末は、移動通信システムにおいて用いられる。前記無線端末は、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する拡張DRX動作がネットワークから設定されている場合、前記無線端末の移動速度に関する値と閾値との比較結果に基づいて、前記拡張DRX動作に関する制御を行う制御部を備える。
一つの実施形態に係るプロセッサは、移動通信システムの無線端末を制御する。前記プロセッサは、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する拡張DRX動作がネットワークから設定されている場合、前記無線端末の移動速度に関する値と閾値との比較結果に基づいて、前記拡張DRX動作に関する制御を行う。
一つの実施形態に係る無線端末は、移動通信システムにおいて用いられる。前記無線端末は、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する拡張DRX動作がネットワークから設定されている場合に、前記ネットワークがセル間非同期であると、前記拡張DRX動作を禁止する。
一つの実施形態に係るプロセッサは、移動通信システムにおいて用いられる無線端末を制御する。前記プロセッサは、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する拡張DRX動作がネットワークから設定されている場合に、前記ネットワークがセル間非同期であると、前記拡張DRX動作を禁止する。
[第1実施形態]
(移動通信システム)
以下において、第1実施形態に係る移動通信システムであるLTEシステムについて説明する。図1は、LTEシステムの構成を示す図である。
図1に示すように、LTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、無線端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、セル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自己が管理するセル(自セル)との接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータ(以下、単に「データ」という)のルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能等を有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行う。S−GWは、データの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。E−UTRAN10及びEPC20は、ネットワークを構成する。
図2は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図2に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順等を行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のためのメッセージ(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッドモード(コネクティッドモード)であり、そうでない場合、UE100はRRCアイドルモード(アイドルモード)である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。
図3は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図3に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。また、UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に下りリンク制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される領域である。PDCCHの詳細については後述する。また、各サブフレームの残りの部分は、主に下りリンクデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に上りリンク制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される領域である。各サブフレームにおける残りの部分は、主に上りリンクデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。
(コネクティッドモードにおけるDRX)
以下において、コネクティッドモードにおけるDRXについて説明する。図4は、コネクティッドモードのDRX動作を行うUE100の動作を示す図である。図5は、コネクティッドモードにおけるDRXパラメータの一例を示す図である。
図4に示すように、コネクティッドモードにおいてDRX動作を行うUE100は、PDCCHを間欠的に監視する。PDCCHを監視する周期は「DRXサイクル(DRX Cycle)」と称される。また、DRXサイクルごとに発生する監視期間は「オン期間(On duration)」と称される。「On duration」は、「ウェイクアップ期間」と称されることもある。PDCCHを監視しなくてもよい期間は、「スリープ期間」(又は「Opportunity for DRX」)と称されることもある。
下りリンクデータはPDSCHを介して伝送され、PDSCHのスケジューリング情報がPDCCHに含まれている。UE100は、「On duration」においてPDCCHを介してスケジューリング情報を検出した場合、スケジューリング情報により指定されたデータを受信することができる。
図5に示すように、既存のDRXサイクルには、ショートDRXサイクル及びロングDRXサイクルがある。ショートDRXサイクル及びロングDRXサイクルは、「On duration」は同じで、スリープ期間の長さが異なる。例えば、「On duration」は、1msから200msまでの間で「On duration timer」により設定が可能である。ロングDRXサイクル(及びオフセット時間)は「longDRX−CycleStartOffset」により設定され、ショートDRXサイクルは「shortDRX−Cycle」により設定される。なお、3GPPの仕様において、DRXが設定される場合、ロングDRXが必須機能であり、ショートDRXはオプション機能である。よって、ロングDRXが設定されても、ショートDRXサイクルはUE100に設定されないことがある。
DRXは、下記のような複数のタイマに基づいて制御される。
・「drx−InactivityTimer」 上りリンク(UL)或いは下りリンク(DL)のユーザデータのスケジューリングを示すPDCCHを正しく復号した後の連続するサブフレーム(PDCCHサブフレーム)の数
・「HARQ RTT Timer」 DLのHARQ再送が行われるまでの最小サブフレーム数
・「drx−RetransmissionTimer」 再送に使用される期間
UE100は、「On duration」中に新規DLデータを受信すると「drx−InactivityTimer」を起動する。同時に、「HARQ RTT Timer」を起動する。DLデータを正しく復号できなかった場合、「HARQ RTT Timer」が満了すると同時に「drx−RetransmissionTimer」を起動する。UE100は、DLデータの再送を受け、正しく復号できた場合、「drx−RetransmissionTimer」を停止する。そして、「drx−InactivityTimer」が満了すると同時にスリープ期間に移る。
なお、「On duration timer」、「drx−InactivityTimer」、「drx−RetransmissionTimer」が動作中の状態は、「Active状態」と称される。UE100は、「Active状態」においてPDCCHを監視する。「Active状態」ではないDRX動作は「Inactive状態」と称される。
次に、ショートDRX動作(ショートDRXサイクルを使用する状態)とロングDRX動作(ロングDRXサイクルを使用する状態)との間の状態遷移について説明する。基本的に、UE100は、ショートDRXからスタートし、「drxShortCycleTimer」により設定された期間が満了するとロングDRX動作に遷移する。
UE100は、DLデータを正しく復号できた時点で、「drxShortCycleTimer」を起動する。UE100は、「drxShortCycleTimer」の動作中に新規データ受信を行った場合、当該データが正しく復号できた時点で再び「drxShortCycleTimer」を再開させる。一方、「drxShortCycleTimer」が満了するまでに新規データ受信を行わなかった場合、ショートDRXからロングDRXへと状態遷移する。そして、ロングDRXに遷移した後に新規データを受信した場合、再びロングDRXからショートDRXへと状態遷移する。
上述したDRXの各パラメータを含む設定情報(「On duration」、各種タイマ、ロングDRXサイクル、ショートDRXサイクル等)は、個別RRCメッセージ中の情報要素である「DRX−Config」によりUE100に設定される。
第1実施形態において、主にマシンタイプコミュニケーション(MTC)をサポートするために、既存のDRXサイクルよりも長い拡張DRX(extended DRX)サイクルを新たに導入する。図5の例では、拡張DRXサイクルは、2560サブフレーム以上の時間長を有する。
拡張DRXは、既存の「DRX−Config」とは異なる情報要素として規定される。すなわち、拡張DRXの設定情報である「DRX−Config−v13xx」は、既存のDRXの設定情報である「DRX−Config」とは異なる。「DRX−Config−v13xx」は、「On duration」及び各種タイマ等のパラメータを「DRX−Config」とは別に有していてもよい。
(コネクティッドモードにおける測定及び測定報告)
以下において、コネクティッドモードにおける測定及び測定報告について説明する。
コネクティッドモードのUE100は、eNB200から受信した測定設定情報(Measurement Config)に基づいて、セルごとの下りリンク参照信号(CRS:Cell−specific Reference Signal)に対する測定を行い、測定結果に関する測定報告(Measurement Report)をeNB200に送信する。測定結果とは、参照信号受信電力(RSRP)及び/又は参照信号受信品質(RSRQ)等である。eNB200は、測定報告に基づいてハンドオーバ制御等のモビリティ制御を行う。
「Measurement Config」は、個別RRCメッセージ中の情報要素である。「Measurement Config」は、報告設定情報(ReportConfig)、測定対象(MeasObject)、及び測定識別子(MeasId)を含む。「ReportConfig」は、UE100からeNB200に対して「Measurement Report」を送信する条件を設定するものである。例えば、Event-A3で規定される条件によれば、周辺セルに対する測定結果が、現在のサービングセルに対する測定結果よりもオフセット値以上良くなった場合に、「Measurement Report」が送信される。また、Event-A4で規定される条件によれば、周辺セルに対する測定結果が、所定閾値よりも良くなった場合に、「Measurement Report」が送信される。また、Event-A2で規定される条件によれば、現在のサービングセルに対する測定結果が、所定閾値以下になった場合に、「Measurement Report」が送信される。また、「Periodical」で規定される条件によれば、「Measurement Report」によって、所定の報告周期で「Measurement Report」が送信される。オフセット値、所定閾値、所定の報告周期、報告回数、報告条件の種類等が、「ReportConfig」により設定される。
「MeasObject」は、UE100が測定対象とすべき周波数及び/又はRAT(Radio Access Technology)を設定するものである。「MeasId」は、1つの「ReportConfig」と1つの「MeasObject」とを対応付けるために用いられる。UE100は、「MeasId」に対応する「MeasObject」によって指定されている測定対象について測定を行い、「MeasId」によって「MeasObject」に対応する「ReportConfig」によって指定されている条件が満たされている場合、eNB200に対して「Measurement Report」を送信する。
上述したDRX動作を行うUE100は、消費電力の増加を抑制するために、オン期間(或いはアクティブ状態)においてのみ測定、具体的には、周波数内(Intra−frequency)測定を行うことが望ましい。「Intra−frequency」測定は、サービングセルと同じ周波数における測定である。以下において、UE100がオン期間(アクティブ状態)においてのみ「Intra−frequency」測定を行う場合を想定する。
上述した拡張DRXが導入された場合、UE100が非常に長い測定周期で「Intra−frequency」測定を行うことになり得る。オン期間(アクティブ状態)においてのみ「Intra−frequency」測定を行うと、測定周期は、拡張DRXサイクルと同等の周期(2560サブフレーム以上の時間長)になる。
(無線端末)
以下において、第1実施形態に係るUE100(無線端末)について説明する。図6は、UE100の構成を示すブロック図である。図6に示すように、UE100は、受信部110、送信部120、及び制御部130を備える。
受信部110は、制御部130の制御下で各種の受信を行う。受信部110は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部130に出力する。
送信部120は、制御部130の制御下で各種の送信を行う。送信部120は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部130が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
制御部130は、UE100における各種の制御を行う。制御部130は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に使用される情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行うベースバンドプロセッサと、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサは、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサは、後述する各種の処理及び上述した各種の通信プロトコルを実行する。
このように構成されたUE100において、制御部130は、eNB200のセルにおいて拡張DRX動作(コネクティッドモードの拡張DRX動作)を行う場合、eNB200から受信した「Measurement Config」に基づいて、所定の測定周期で下りリンク参照信号に対する測定を行う。所定の測定周期は、拡張DRX動作におけるDRXサイクル(拡張DRXサイクル)に応じて定められる。例えば、所定の測定周期は、拡張DRXサイクルと同等の周期である。
制御部130は、自UE100の移動速度に関する値が閾値を超えた場合、所定の測定周期よりも短い測定周期、例えば、拡張DRXサイクルよりも短い測定周期に変更する。すなわち、自UE100の移動速度に関する値が閾値を超える前よりも短い測定周期に変更することにより、「Intra−frequency」測定の頻度を増加させる。
UE100がGPS受信機を有している場合、自UE100の移動速度に関する値は、GPS受信機を用いて得られる移動速度である。或いは、UE100が加速度センサを有している場合、加速度センサを用いて得られる加速度又は移動速度であってもよい。或いは、自UE100の移動速度に関する値は、単位時間当たりのセル移行回数(例えば、ハンドオーバ回数)であってもよい。
また、自UE100の移動速度に関する値と比較される閾値は、eNB200から指定された閾値又は事前設定された閾値である。或いは、DRXサイクルの値を閾値としてもよい。或いは、閾値は、セル(サービングセル)のサイズを示すセルサイズ情報及び測定により得られた測定値の少なくとも1つに基づいて設定されてもよい。以下において、このような閾値を「移動速度閾値」と称する。
(基地局)
以下において、第1実施形態に係るeNB200(基地局)の構成について説明する。図7は、eNB200のブロック図である。図7に示すように、eNB200は、送信部210、受信部220、制御部230、及びバックホール通信部240を備える。
送信部210は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部210は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
受信部220は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部220は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部230に出力する。
制御部230は、eNB200における各種の制御を行う。制御部230は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に使用される情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行うベースバンドプロセッサと、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサは、後述する各種の処理及び上述した各種の通信プロトコルを実行する。
バックホール通信部240は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。バックホール通信部240は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信等に使用される。
(動作シーケンス)
以下において、第1実施形態に係る動作シーケンスについて説明する。図8は、第1実施形態に係る動作シーケンスを示す図である。UE100は、eNB200のセルにおいてコネクティッドモードである。
図8に示すように、ステップS10において、eNB200の送信部210は、「Measurement Config」をUE100に送信する。UE100の受信部110は、「Measurement Config」を受信する。UE100の制御部130は、「Measurement Config」を保持し、「Measurement Config」に基づく測定を開始する。
ステップS20において、eNB200の送信部210は、拡張DRXの設定情報(ここでは、「eDRX Config」と称する)をUE100に送信する。UE100の受信部110は、「eDRX Config」を受信する。UE100の制御部130は、「eDRX Config」を保持し、「eDRX Config」に基づく拡張DRX動作に遷移する。また、UE100の制御部130は、拡張DRXサイクルに応じて定められる所定の測定周期で「Intra−frequency」測定を行う。
ステップS20は、ステップS10の前に行われてもよい。或いは、ステップS10及びステップS20は同時に行われてもよい。この場合、「Measurement Config」及び「eDRX Config」を1つの個別RRCメッセージによりUE100に送信してもよい。なお、個別RRCメッセージは、「RRC Connection Release」であってもよい。
ステップS30において、eNB200の送信部210は、移動速度閾値を示す閾値情報をUE100に送信する。UE100の受信部110は、閾値情報を受信する。UE100の制御部130は、閾値情報に応じて移動速度閾値を設定する。但し、ステップS30は必須ではなく、省略してもよい。
閾値情報は、システム情報の一種としてブロードキャストRRCメッセージ(SIB)により送信されてもよい。或いは、閾値情報は、個別RRCメッセージにより送信されてもよい。この場合、閾値情報は、ステップS10又はステップS20において送信されてもよい。
ステップS40において、UE100の制御部130は、自UE100の移動速度に関する値が移動速度閾値を超えたか否かを判断し、自UE100の移動速度に関する値が移動速度閾値を超えたことを検知する。
ステップS50において、UE100の制御部130は、拡張DRXサイクルに応じて定められる所定の測定周期よりも短い測定周期に変更する。すなわち、UE100の制御部130は、ステップS40以前の測定周期よりも短い測定周期に変更することにより、「Intra−frequency」測定の頻度を増加させる。
UE100の制御部130は、測定の結果、eNB200に対して「Measurement Report」を送信する条件を示す報告条件が満たされたか否かを判断する。上述したように、報告条件は、「Measurement Config」中の「ReportConfig」により指定される。ここでは、報告条件が満たされたと仮定して説明を進める。
ステップS60において、UE100の送信部120は、「Measurement Report」を送信するための上りリンク無線リソースの割り当てを受けるために、スケジューリング要求(Scheduling Request)をeNB200に送信する。eNB200の受信部220は、「Scheduling Request」を受信する。
UE100の制御部130は、「Scheduling Request」をeNB200に送信した後、拡張DRX動作を停止する。UE100の制御部130は、拡張DRX動作を停止するとともに、拡張DRX動作に比べてDRXサイクルが短い所定のDRX動作に遷移してもよい。所定のDRX動作とは、例えばロングDRX動作又はショートDRX動作である。
eNB200の制御部230は、「Scheduling Request」の受信に応じて、UE100に上りリンク無線リソースを割り当てる。eNB200の送信部210は、割り当てリソースを示すスケジューリング情報(UL Grant)をUE100に送信する。UE100の受信部110は、「UL Grant」を受信する。
ステップS70において、UE100の送信部120は、「Measurement Report」をeNB200に送信する。eNB200の受信部220は、「Measurement Report」を受信する。eNB200の制御部230は、「Measurement Report」に基づいて、UE100を他のセルにハンドオーバするか否かを判断する。ここでは、UE100を他のセルにハンドオーバすると判断したと仮定して、説明を進める。
ステップS80において、eNB200の送信部210は、他のセルへのハンドオーバ指示(Handover Command)をUE100に送信する。UE100の受信部110は、「Handover Command」を受信する。UE100の制御部130は、「Handover Command」に基づいて、他のセルへのハンドオーバを行う。
(第1実施形態のまとめ)
コネクティッドモードの拡張DRX動作を行うUE100は、自UE100の移動速度に関する値が移動速度閾値を超えた場合、所定の測定周期よりも短い測定周期(例えば、拡張DRXサイクルよりも短い測定周期)に変更する。
第1実施形態において、UE100は、拡張DRXサイクルに応じて定められる所定の測定周期よりも短い測定周期に変更する。すなわち、UE100は、「On duration」(Active状態)以外においても「Intra−frequency」測定を行う。
よって、拡張DRX動作を行うUE100が移動する場合でも、適切なモビリティ制御を実現可能とすることができる。
第1実施形態において、UE100は、eNB200から受信した閾値情報に基づいて移動速度閾値を設定する。これにより、移動速度閾値をeNB200ごと(又はセルごと)に異ならせることができる。よって、eNB200(又はセル)のカバレッジサイズに応じた最適な移動速度閾値を設定することができる。
[第1実施形態の変更例1]
上述した第1実施形態において、UE100がeNB200から受信した閾値情報に基づいて移動速度閾値を設定し、UE100の移動速度が移動速度閾値を超えるか否かを判定する一例を説明した。
本変更例において、移動速度判定方法(図8のステップS40)の他の例を説明する。図9(A)は、本変更例に係る移動速度判定方法1を示すフロー図である。移動速度判定方法1は、DRXサイクルに基づいて移動速度閾値を設定する方法である。
図9(A)に示すように、ステップS41Aにおいて、UE100の制御部130は、一のハンドオーバ実行から次のハンドオーバ実行までに経過した時間(平均時間)であるハンドオーバ周期(Handover cycle)を、現在使用しているDRXサイクル(すなわち、拡張DRXサイクル)と比較する。ここで、「Handover cycle」は、UE100の移動速度に関する値に相当する。
「Handover cycle」よりもDRXサイクルが大きい場合(ステップS41A:Yes)、ステップS42Aにおいて、UE100の制御部130は、自UE100の移動速度に関する値が移動速度閾値を超えたことを検知する。
図9(B)は、本変更例に係る移動速度判定方法2を示すフロー図である。移動速度判定方法2は、サービングのサイズを示すセルサイズ情報及び測定により得られた測定値の少なくとも1つに基づいて移動速度閾値を設定する方法である。
図9(B)に示すように、ステップS41Bにおいて、UE100の制御部130は、自UE100の移動速度に、現在使用しているDRXサイクル(すなわち、拡張DRXサイクル)を乗じて得た値を、移動速度閾値と比較する。このような乗算値は、1DRXサイクル当たりの移動距離に相当する。また、移動速度閾値は、サービングのサイズ又は測定値(RSRP/RSRQ測定値)に基づいて設定される。セルサイズ情報は、例えばサービングセルから送信される。セルサイズ情報に所定の係数(N)を乗じて得た値を移動速度閾値としてもよい。RSRP/RSRQ測定値から、セルエッジまでの距離を推定することが可能であり、セルエッジまでの距離を移動速度閾値として設定する。或いは、事前設定された値(X)を移動速度閾値として設定してもよい。
ステップS41Bにおいて「Yes」の場合、ステップS42Bにおいて、UE100の制御部130は、自UE100の移動速度に関する値が移動速度閾値を超えたことを検知する。
このように、本変更例によれば、現在使用しているDRXサイクルを加味して自UE100の移動速度が高いとみなされる状況下で、測定周期を短縮することができる。
[第1実施形態の変更例2]
本変更例において、UE100の制御部130は、自UE100の移動速度に関する値に応じて、報告条件(ReportConfig)を変更する。具体的には、報告条件を緩和し、「Measurement Report」の送信が迅速化されるように、報告条件(ReportConfig)を変更する。
例えば、移動速度が高くなった場合、TTT(Time To Trigger)を短く設定し、移動速度が遅くなった場合はTTTを長く設定する。TTTとは、特定のトリガ条件(Event条件)が満たされるべき持続時間である。このように制御することで、測定回数を最小限にとどめることができる。よって、測定周期を短縮しても、UE100の消費電力の増加を抑制することができる。
なお、トリガ条件の可変範囲(α)は、eNB200から設定されてもよい。例えば、「ReportConfig」で指定されたTTT±α[秒]と設定された場合、UE100は、自身の移動速度に応じてα[秒]を可変させる。或いは、トリガ条件の上限値又は下限値をeNB200が指定してもよい。
[第1実施形態の変更例3]
本変更例において、UE100の制御部130は、「Scheduling Request」を送信(図8のステップS60)した後、特別なバッファ状態報告をeNB200に送信することにより、拡張DRX動作の停止をeNB200に通知する。特別なバッファ状態報告とは、例えばバッファ量がゼロであることを示すバッファ状態報告である。
eNB200の受信部220は、特別なバッファ状態報告を受信する。eNB200は、特別なバッファ状態報告に基づいて、UE100が拡張DRX動作を停止することを把握可能である。
[第1実施形態の変更例4]
上述した第1実施形態において、UE100は、「Scheduling Request」をeNB200に送信していた(図8のステップS60)。しかしながら、上りリンクのタイミング同期が維持されていない状態である場合、「Scheduling Request」に代えて、ランダムアクセスプリアンブルをeNB200に送信してもよい。上りリンクのタイミング同期が維持されていない状態とは、例えばタイムアライメントタイマが満了している状態である。
eNB200は、ランダムアクセスプリアンブルの受信に応じて、上りリンクスケジューリング情報と共にタイミングアドバンスをUE100に送信する。UE100は、上りリンクスケジューリング情報の受信に応じて、接続要求メッセージをeNB200に送信してもよい。接続要求メッセージとは、例えば「RRC Connection Request」メッセージである。但し、RRC接続が維持されている場合、UE100は、「RRC Connection Request」メッセージを送信しない。
ここで、UE100は、特別な接続要求メッセージをeNB200に送信することにより、拡張DRX動作の停止をeNB200に通知してもよい。特別な接続要求メッセージとは、例えば、拡張DRX動作を停止する(すなわち、ロングDRX動作に遷移する)ことを示すフラグを含む「RRC Connection Request」メッセージである。
或いは、UE100は、特別な接続要求メッセージとして、通常のランダムアクセスプリアンブルとは異なる特別なランダムアクセスプリアンブルを送信してもよい。この場合、ランダムアクセスプロシージャのMsg1において、予め定められたシーケンス(信号系列)を用いてプリアンブルが送信された場合は、拡張DRXの停止である事を示すことができる。或いは、ランダムアクセスプロシージャにおける、Msg3で伝送する情報(例えば、MAC Control Element)において、拡張DRXの停止を示す情報を通知してもよい。
或いは、前記「RRC Connection Request」の代わりに、「RRC ConnectionReestablishment Request」を用いてもよい。
[第1実施形態の変更例5]
上述した第1実施形態において、UE100が、「Scheduling Request」をeNB200に送信した後、拡張DRX動作からロングDRX動作に遷移する一例を説明した。
本変更例において、UE100は、拡張DRX動作のための第1のDRXパラメータを含む第1のDRX設定情報(eDRX−Config)と、ロングDRX動作のための第2のDRXパラメータを含む第2のDRX設定情報(DRX−Config)と、を有する。UE100は、第1のDRXパラメータの一部と第2のDRXパラメータの一部との組み合わせをロングDRX動作に適用する。
例えば、eDRX−ConfigとDRX−Configとを比較して、省電力となるDRXパラメータだけを選択する。
第1に、「On Duration Timer」については、短い方の設定値を使用する。
第2に、「Inactivity Timer」については、短い方の設定値を使用する。
第3に、「Retransmission Timer」については、短い方の設定を使用する。
なお、DRXサイクルについては、「DRX−Config」中のロングDRXサイクルを使用する。
このような設定は、一定期間のみ有効としてもよい。この場合、当該一定期間はeNB200により指定されてもよい。
[第1実施形態の他の変更例]
UE100は、「Scheduling Request」又はランダムアクセスプリアンブルをeNB200に送信した後においても、拡張DRX動作を継続してもよい。この場合、上述した変更例5と同様の方法を拡張DRX動作について適用してもよい。
上述した実施形態において、「Intra−frequency」測定について主として説明した。しかしながら、周波数間(Inter-frequency)測定に本発明を適用してもよい。「Measurement Config」は、「Inter-frequency」測定の測定ギャップのための「gapOffset」を含む。「gapOffset」に「gp0」が設定されている場合、測定ギャップの周期は「40ms」となり、「gapOffset」に「gp1」が設定されている場合、測定ギャップの周期は「80ms」となる。拡張DRXが導入される場合、拡張DRX用に新たな「gapOffset」が導入されることが想定される。そのような長い「gapOffset」が設定された場合、UE100は、自UE100の移動速度に関する値が移動速度閾値を超えた場合、「gapOffset」が示すギャップ周期よりも短い測定周期に変更する。これにより、拡張DRX動作を行うUE100が移動する場合でも、適切なモビリティ制御を実現可能とすることができる。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。上述した第1実施形態において、主としてコネクティッドモードのDRX動作を想定していた。
これに対し、第2実施形態は、コネクティッドモードのDRX動作だけではなく、アイドルモードのDRX動作にも適用可能である。アイドルモードのDRX動作において、DRXサイクルは、ページングサイクルと称されてもよい。アイドルモードのDRX動作を行うUE100は、ページングメッセージを受信するためにPDCCHを間欠的に監視する。また、アイドルモードのDRX動作においては、eNB200がUE100にDRX動作を設定する場合に限定されず、MME300がUE100にDRX動作を設定可能である。
第2実施形態に係るUE100は、UE100の移動速度に関する値が閾値を超えた場合、拡張DRX動作を停止する。UE100の移動速度に関する値の取得方法及び閾値の設定方法については、第1実施形態と同様である。UE100は、拡張DRX動作を停止するか否かを示す情報をネットワークに送信してもよい。
第2実施形態において、UE100は、ネットワークがセル間非同期(Asynchronous deployment)である状況下で、UE100の移動速度に関する値が閾値を超えた場合、拡張DRX動作を停止してもよい。
第2実施形態において、UE100は、ネットワークがセル間非同期であることを示す情報をネットワークから取得する。或いは、UE100は、無線信号に対する測定を行うことにより、ネットワークがセル間非同期であるか否かを自律的に判断してもよい。
(動作環境の一例)
図10は、第2実施形態に係る動作環境の一例を示す図である。ここでは、アイドルモードのDRX動作を想定する。
図10に示すように、eNB200−1はセルAを管理し、eNB200−2はセルBを管理し、eNB200−3はセルCを管理している。セルA、B、及びCは、同一のトラッキングエリア(TA)に属している。セルA及びBは隣接し、セルB及びCは隣接している。
セルA、B、及びCは、セル間非同期(Asynchronous deployment)である。図10の例において、セルBのSFN(System Frame Number)は、セルAのSFN+1である。また、セルCのSFNは、セルAのSFN+mである(m≧2)。
UE100は、セルAからセルBへ移動した後、セルBからセルCへ移動する。ここで、UE100がセルBに在圏している際に、各セルがSFN=NでUE100宛てのページングメッセージを送信する。しかしながら、この時点でセルBのSFNはN+1であるため、セルBは自身のSFNが再びNになるまでページングメッセージを送信しない。このため、UE100は、セルBにおいて長時間にわたってページングメッセージを受信不可になる。UE100がセルCに移動した場合にも同様の問題が生じ得る。特に、拡張DRXはDRXサイクル(ページングサイクル)が非常に長いため、深刻な問題になり得る。
そこで、第2実施形態に係るUE100は、ネットワークがセル間非同期である状況下で、UE100の移動速度に関する値が閾値を超えた場合、拡張DRX動作を停止する。UE100は、拡張DRX動作を停止するか否かを示す情報をeNB200又はMME300に送信してもよい。
(動作シーケンスの一例)
図11は、第2実施形態に係る動作シーケンスの一例を示す図である。ここでは、主としてアイドルモードのDRX動作を想定する。
図11に示すように、ステップS101において、eNB200は、自セルが他セルとの間でセル間非同期である場合に、その旨の通知(Asynchronous deployment通知)を当該自セル内のUE100に送信する。「Asynchronous deployment」通知は、SIB(System Information Block)によりブロードキャストで送信される。或いは、「Asynchronous deployment」通知は、個別RRCシグナリング等によりUE100に送信されてもよい。UE100は、「Asynchronous deployment」通知に基づいて、自UE100がキャンプ(在圏)しているセル(サービングセル)が「Asynchronous deployment」であることを把握する。なお、eNB200は、「Asynchronous deployment」通知をMME300に送信してもよい。
或いは、UE100は、サービングセル及びそれに隣接する隣接セルのそれぞれの無線信号に対する測定を行うことにより、サービングセルが隣接セルとの間でセル間非同期であるか否かを自律的に判断してもよい。例えば、UE100は、サービングセル及び隣接セルのそれぞれのMIB(Master Information Block)に含まれる「systemFrameNumber」に基づいて、サービングセルと隣接セルが同期しているか否か、つまり、サービングセルが隣接セルとの間でセル間非同期か否かを判断することができる。一例として、UE100は、UE100の同時期に受信したサービングセルのMIBに含まれる「systemFrameNumber」と隣接セルのMIBに含まれる「systemFrameNumber」とが互いに一致する場合には、サービングセルと隣接セルとが同期していると判断してもよく、一方で、互いに一致しない場合にはサービングセルと隣接セルとが非同期であると判断してもよい。なお、UE100が、サービングセルが隣接セルとの間でセル間非同期であるか否かを自律的に判断する場合、ステップS101は省略してもよい。
ステップS102において、eNB200は、移動速度の閾値(Speed threshold)を示す閾値情報をUE100に送信する。なお、第1実施形態と同様に、「Speed threshold」は、セルサイズ(サイト間距離)が考慮された値であってもよい。但し、「Speed threshold」がUE100に事前設定されている場合、ステップS102は必須ではなく、省略してもよい。
ステップS103において、UE100は、UE100の移動速度に関する値を「Speed threshold」と比較し、自身が高速移動中であるか否かを判断する。UE100は、UE100の移動速度に関する値が「Speed threshold」を超える場合、自身が高速移動中であると判断し(ステップS103 YES)、ステップS104に処理を進める。一方で、UE100は、UE100の移動速度に関する値が「Speed threshold」を超えない場合、自身が高速移動中ではないと判断し(ステップS103 NO)、一定期間後にステップS103の処理を再度実行する。なお、UE100は、自身が高速移動中ではないと判断した場合(ステップS103 NO)、ステップS103の処理を再度実行しなくてもよい。
ステップS104において、UE100は、拡張DRX動作を停止する(又は禁止する)。具体的には、UE100は、拡張DRX動作の設定情報を有していても、当該設定情報を適用しない(すなわち、当該設定情報を無効化する)。ここで、UE100が拡張DRX動作の設定情報を適用しない場合には、UE100が拡張DRX動作をしていないときも含む。UE100は、拡張DRX動作の設定情報に加えて通常のDRX動作の設定情報も有している場合、拡張DRX動作から通常のDRX動作に切り替えてもよい。
ステップS105において、UE100は、拡張DRX動作を停止することを示す通知(拡張DRX停止通知)をeNB200に送信する。拡張DRX停止通知は、UE100が高速移動中であることを示す通知とみなすこともできる。このような通知を受信したeNB200は、コネクティッドモードの拡張DRX動作をUE100に設定しないことが好ましい。
UE100は、「UE Assistance Information」メッセージにより拡張DRX停止通知をeNB200に送信してもよい。eNB200は、UE100から受信した拡張DRX停止通知をMME300に転送してもよい。或いは、UE100は、NASシグナリングにより拡張DRX停止通知をMME300に送信してもよい。
なお、「Asynchronous deployment」通知又は拡張DRX停止通知を受信したMME300は、NASシグナリングによる拡張DRXの設定をUE100に対して行わないことが好ましい。
なお、本シーケンスでは、UE100が拡張DRX動作を停止する動作を例示した。しかしながら、UE100の移動速度が低下した場合に、UE100が拡張DRX動作を開始(すなわち、拡張DRX動作の設定情報を有効化)してもよい。この場合、UE100は、拡張DRX動作を開始することを示す通知をeNB200及び/又はMME300に送信してもよい。
上記実施形態は、UE100が拡張DRX動作の設定情報を有する場合を前提としているが、これに限られず、UE100が拡張DRX動作の設定情報を有していない(UE100に拡張DRX動作の設定情報が通知されていない)場合において、UE100から拡張DRX停止通知を受けると、eNB200は、それ以後、UE100に拡張DRX動作の設定情報を通知しないこととしてもよい。
[その他の実施形態]
eNB200は、セルがセル間非同期の場合に、拡張DRX設定情報をUE100に通知しなくてもよい。
上記実施形態においては、UE100が拡張DRX動作を停止する条件として、UE100の移動速度に関する値が閾値を超えた場合をその条件としているが、これに限られず、UE100の移動速度に関する値が閾値を超えない場合であっても、サービングセルが隣接セルとの間でセル間非同期の場合には、拡張DRX動作を停止してもよい。
上述した第1実施形態及び第2実施形態は、別個独立に実施する場合に限定されず、相互に組み合わせて実施可能である。
上述した実施形態において、移動通信システムとしてLTEシステムを例示した。しかしながら、本発明はLTEシステムに限定されない。LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
[付記]
以下において、上述した実施形態の補足事項について説明する。
(1. はじめに)
TSG-RAN#67で、LTEにおける拡張DRX(extended DRX)のためのRAN強化について新しいワークアイテムが承認された。ワークアイテムの目的は、以下のように、アイドル及びコネクティッドUEの両方のためのRANの仕様に拡張DRXサイクルを提供することを目的としている。
・アイドルモードUEのための非常に大きな省電力を提供するためにアイドルモードDRXサイクルを拡張する。
・コネクティッドモードUEのために現在可能な省電力に対する追加の省電力を可能にするためにコネクティッドモードDRXサイクルを拡張する。
ワークアイテムの開始に先立って、RAN2は、進行中の関連研究の成果としてSA2から3つの問題を知らされた。RAN2はUMTS及びLTEのそれぞれのセッションに対して応答するであろうと結論づけられている。
問題1: UE/アプリケーションにより望まれる最大応答時間を与えられる場合、RAN/GERANの特徴を考慮に入れてどのようにeDRX値を導出するのか(例えば、セル間のSFN又はフレームタイミングアライメントなどの欠如により起こり得るページングミス)。
問題2: UEがセル再選択を行った場合でも、通常のDRXに対するページング信頼性と同様にUEのページング機会でページングを受信することができるための信頼性レベルを維持する方法。
問題3: アイドルモードUE測定及びセル再選択への影響
この付記では、3つの問題の分析が提供される。
(2. 検討)
(2.1. 問題1)
問題1は以下の通りである。
問題1: UE/アプリケーションにより望まれる最大応答時間を与えられる場合、RAN/GERANの特徴を考慮に入れてどのようにeDRX値を導出するのか(例えば、セル間のSFN又はフレームタイミングアライメントなどの欠如により起こり得るページングミス)。
アイドルモードのケース:
最大応答時間(又は最大レイテンシ時間)は、高レイテンシ通信を伴うMTCの各種アプリケーションをサポートするよう3GPPシステムを円滑化にするためにSA2において研究されている。「最大レイテンシ」は、アプリケーションの観点からは、ASアプリケーションが既存のIP接続上の3GPP拘束デバイスにDLデータを送信した時点から当該デバイスがDLデータを受信するまでの経過時間として定義される。RAN2の観点からは、最大応答時間は、MMEからのページの到着とUEでのDLデータの受信成功との間の時間に等しく、すなわちそれは主にページングサイクルに依存する。同期配備が想定される場合、最大応答時間は単にページングサイクルであると考えられる。
考察1: 同期配備が想定される場合、最大応答時間は現在のページングサイクルによって決定される。
SA2は、例えば、非同期配備で発生し得るセル間のSFNアライメントの欠如の懸念を指摘する。最悪のケースでは、図10に示すように、SFN = Nを有するセルAからSFN = N + 1を有するセルBにUEが移動すると考えられる。この場合、ページングを一度逃し、例えばdefaultPagingCycleにより設定されるページングサイクルの間は次の機会を待つ必要があり、それは現在のメカニズムでも発生し得る。CNからのページングがSFN = N + 1で生じ、UEがセル再選択により一旦機会を逃すという最悪のケースを考慮すると、{(Paging cycle) - 1 )+(Paging cycle)} ≒ 2 * (Paging cycle)後にUEがページングを受信し、UEはページング受信後に応答を行う。
考察2: 2つのみの非同期セルを考慮する場合、最大応答時間は現在の2つのページングサイクルであると考えられる。
ページングサイクルが、非常に長い時間、すなわち2.56sを超え、SA2/CTと共同で決定されるべき値までに設定されるeDRX動作を想定すると、UEはページングサイクル内でさらにセルCに移動し得る。この場合、UEは二回のページング機会を逃し得るため、応答時間がさらに増加し得る。条件は、ページングサイクル、UEの速度、ネットワークの配備(すなわち、セルの大きさ又はISD、サイト間の距離)などに応じて変化する。よって、RAN2は、特別な条件、例えば、UE自身が移動速度に応じてより長いDRXサイクルを適用するか決定することをeDRXに適用可能とすべきか議論すべきである。
考察3: セル間のSFNが非同期であると想定する場合、アイドルUEに対する最大応答時間は、非常に長いページングサイクル、高速UE、及び短いISD配備の条件下では保証することができない。
提案1: 非常に長いページングサイクルを有する非同期配備について、UEがeDRXのための特別な条件を適用することが許可される場合、アイドルUEに対する過度の応答時間を軽減することができる。
コネクティッドモードのケース:
コネクティッドモードについてWIDは以下のように記述する。
この作業ではコネクティッドモードモビリティの機能強化は考慮されず、すなわち、コネクティッドモードにおいて、現在のモビリティ、RRM/RLM手順は、拡張DRXサイクルを使用するUEのために適用する。
現在のRRMの仕様によれば、DRXサイクルが2.56 [s]に設定される場合、新たに検出可能なFDD/TDD周波数内セルを識別するための時間、すなわち、Tidentify_intraの要件は、“20 * (DRX Cycle)”と仕様化されている。また、別周波数セルについてのTidentify_interは、通常の性能について“20 * Kn * Nfreq,n” [s]と仕様化され、低い性能について“20 * Kr * Nfreq,r” [s]と仕様化されており、IncMonが適用される場合はKn = 1であり、Nfreq = Nfreq,n + Nfreq,rは、監視されるキャリアの数を表す。これらの要件は測定報告のレイテンシに影響を与え、ハンドオーバ遅延にインパクトを与える。既存の係数が想定され、10.24 [s]がDRX cycle (20 * 10.24 [s])として設定される場合、周波数内のケースであっても204.8 [s]の遅延が想定されるので、eDRX、すなわち長いDRXサイクルではより深刻になる。ハンドオーバ失敗の増加以外に、同期/非同期の配備と無関係に、アイドルモードの場合と同様なアクセス遅延を引き起こす。このような障害を回避し、最大応答時間を保証するために、サービングセルは、eDRXを設定するUEを注意深く選択すべきであり、例えば、長いDRXサイクルを使用するように静止UEのみが設定される。
提案2: サービングセルがeDRXのためのUEを注意深く選択する限りは、コネクティッドUEに対する最大応答時間を保証し、DRXサイクルに等しくすることができる。
他の態様:
アプリケーション層での最大応答時間の取り扱い、おそらく新しい概念であるので、最大応答時間とDRXサイクルとの関係を慎重に検討すべきである。RAN2の観点からは、上位層からのデータ入力と無線インタフェース上のデータの送信/受信との間のレイテンシ、例えば、RACHプロシージャ、RRC接続セットアップ、リソース割り当てなどが考慮されるべきである。よって、RAN2は、無線インタフェース上のレイテンシがDRXサイクルに加えて考慮される必要があることSA2に知らせるべきである。なお、CNノードを介したレイテンシをどのように取り扱うかはRAN2の射程外である。
提案3: 最大応答時間は、呼セットアップ及びQoS制御に関する遅延のためのマージンも考慮に入れるべきである。
(2.2. 問題2)
問題2は、問題1と同じ状況として理解されるが、アイドルモードにのみ適用することができる。
問題2: UEがセル再選択を行った場合でも、通常のDRXに対するページング信頼性と同様にUEのページング機会でページングを受信することができるための信頼性レベルを維持する方法。
セル再選択が行われていない限り、ページング機会でページングを受信するための信頼性は、既存のDRXメカニズムのそれと同じであり得る。セル再選択が発生した場合でも、同期配備は、現在と同様のページングの信頼性を確保することができる。非同期配備では、特別なルール、例えば、非同期セル間のセル再選択が最も深刻な問題を引き起こすので、UEがeDRX中のセル再選択を避けることを保証することを適用することで、信頼性を維持することができる。2.1で説明したように、信頼性も、設定されるページングサイクル、UEの速度、ネットワークの配備に依存する。
提案4: RAN2は、非同期配備においてページング受信の信頼性を保証するためのeDRXための特別なルールを適用可能とすべきか議論すべきである。
(2.3. 問題3)
問題3は、以下に引用される。
問題3: アイドルモードUE測定とセル再選択への影響
アイドルモードプロシージャのRAN2の仕様については、ページングサイクルとセル再選択との間の関係はない。その原理はeDRX動作で再利用されることが期待される。よって、インパクトは見られない。
しかし、RAN4仕様には影響し得る。よって、RAN2は、eDRXを伴うアイドルモードUE測定とセル再選択への影響の分析を依頼するためにLSをRAN4に送るべきである。
提案5: RAN2は、問題3についての分析を依頼するためにLSをRAN4に送るべきである。
[相互参照]
米国仮出願第62/121616号(2015年2月27日出願)及び米国仮出願第62/162204号(2015年5月15日出願)の全内容が参照により本願明細書に組み込まれている。
本発明は、通信分野において有用である。

Claims (22)

  1. 移動通信システムにおいて用いられる無線端末であって、
    下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する拡張DRX動作がネットワークから設定されている場合、前記無線端末の移動速度に関する値と閾値との比較結果に基づいて、前記拡張DRX動作に関する制御を行う制御部を備える無線端末。
  2. 前記制御部は、前記ネットワークから受信した測定設定情報に基づいて、所定の測定周期で下りリンク参照信号に対する測定を行い、
    前記制御部は、前記無線端末の移動速度に関する値が前記閾値を超えた場合、前記所定の測定周期よりも短い測定周期に変更する請求項1に記載の無線端末。
  3. 前記所定の測定周期は、前記拡張DRX動作におけるDRXサイクルに応じて定められる請求項2に記載の無線端末。
  4. 前記制御部は、前記ネットワークから受信した閾値情報に基づいて、前記閾値を設定する請求項1に記載の無線端末。
  5. 前記制御部は、前記拡張DRX動作におけるDRXサイクルに基づいて、前記閾値を設定する請求項1に記載の無線端末。
  6. 前記制御部は、前記セルのサイズを示すセルサイズ情報及び前記測定により得られた測定値の少なくとも1つに基づいて、前記閾値を設定する請求項1に記載の無線端末。
  7. 前記測定設定情報は、前記ネットワークに対して測定報告を送信する条件を示す報告条件を含み、
    前記制御部は、前記無線端末の移動速度に関する値に応じて、前記報告条件を変更する請求項2に記載の無線端末。
  8. 前記制御部は、前記測定の結果、前記ネットワークに対して測定報告を送信する条件を示す報告条件が満たされた場合、スケジューリング要求又はランダムアクセスプリアンブルを前記ネットワークに送信する請求項2に記載の無線端末。
  9. 前記制御部は、前記スケジューリング要求又は前記ランダムアクセスプリアンブルを前記ネットワークに送信した後、前記拡張DRX動作を停止する請求項8に記載の無線端末。
  10. 前記制御部は、前記スケジューリング要求を送信した後、特別なバッファ状態報告を前記ネットワークに送信することにより、前記拡張DRX動作の停止を前記ネットワークに通知する請求項9に記載の無線端末。
  11. 前記制御部は、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信した後、特別な接続要求メッセージを前記ネットワークに送信することにより、前記拡張DRX動作の停止を前記ネットワークに通知する請求項9に記載の無線端末。
  12. 前記制御部は、前記拡張DRX動作を停止するとともに、前記拡張DRX動作に比べてDRXサイクルが短い所定のDRX動作に遷移する請求項9に記載の無線端末。
  13. 前記制御部は、前記拡張DRX動作のための第1のDRXパラメータを含む第1のDRX設定情報と、前記所定のDRX動作のための第2のDRXパラメータを含む第2のDRX設定情報と、を有しており、
    前記制御部は、前記第1のDRXパラメータの一部と前記第2のDRXパラメータの一部との組み合わせを前記所定のDRX動作に適用する請求項12に記載の無線端末。
  14. 前記制御部は、前記スケジューリング要求又は前記ランダムアクセスプリアンブルを前記ネットワークに送信した後においても、前記拡張DRX動作を継続する請求項8に記載の無線端末。
  15. 前記制御部は、前記無線端末の移動速度に関する値が前記閾値を超えた場合、前記拡張DRX動作を停止する請求項1に記載の無線端末。
  16. 前記制御部は、前記ネットワークがセル間非同期である状況下で、前記無線端末の移動速度に関する値が前記閾値を超えた場合、前記拡張DRX動作を停止する請求項15に記載の無線端末。
  17. 前記制御部は、前記拡張DRX動作を停止するか否かを示す情報を前記ネットワークに送信する請求項15に記載の無線端末。
  18. 前記制御部は、前記ネットワークが前記セル間非同期であることを示す情報を前記ネットワークから取得する請求項16に記載の無線端末。
  19. 前記制御部は、無線信号に対する測定を行うことにより、前記ネットワークが前記セル間非同期であるか否かを自律的に判断する請求項16に記載の無線端末。
  20. 移動通信システムの無線端末を制御するプロセッサであって、
    下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する拡張DRX動作がネットワークから設定されている場合、前記無線端末の移動速度に関する値と閾値との比較結果に基づいて、前記拡張DRX動作に関する制御を行うプロセッサ。
  21. 移動通信システムにおいて用いられる無線端末であって、
    下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する拡張DRX動作がネットワークから設定されている場合に、前記ネットワークがセル間非同期であると、前記拡張DRX動作を禁止する無線端末。
  22. 移動通信システムにおいて用いられる無線端末を制御するプロセッサであって、
    下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する拡張DRX動作がネットワークから設定されている場合に、前記ネットワークがセル間非同期であると、前記拡張DRX動作を禁止するプロセッサ。
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