JPWO2012137294A1 - 移動通信方法、無線端末及び装置 - Google Patents
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Abstract
移動通信方法は、UE10とeNB110との間でRRCコネクションが設定されたRRCコネクティッド状態において、サービング基地局から送信される下り方向信号を監視すべきオン期間及び前記オン期間以外のオフ期間を有するDRX周期を構成する。移動通信方法は、UE10が、DRX周期が構成されている場合に、上り方向データチャネルの無線リソースが割当てられていなくても、上り方向制御チャネルを介して、タイミング調整要求上り方向信号をeNB110に送信する工程Aを含む。
Description
本発明は、サービングセルから送信される下り方向信号を監視すべきオン期間及びオン期間以外のオフ期間を有するDRX周期(間欠受信周期)を構成する移動通信方法及び無線端末に関する。
LTE(Long Term Evolution)などの次世代通信システムでは、無線端末の消費電力を低減するために、DRX(Discontinuous Reception)と称される技術が採用されている(例えば、非特許文献1)。
DRXでは、DRX周期(DRX Cycle)内において、サービングセルから送信される下り方向信号(例えば、PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を監視すべきオン期間(On duration)及びオン期間以外のオフ期間(Opportunity for DRX)が設けられる。無線基地局は、無線端末がオン期間である期間においてのみ、無線端末宛の専用信号を送信する。このように、無線端末は、オン期間においてのみ、無線基地局から送信される下り方向信号を監視すればよいように構成されており、オフ期間において受信機の電源を落としていると考えられる。なお、DRX周期としては、2つの周期(ショートDRX周期及びロングDRX周期)を構成可能である。また、DRXモードは、無線端末と無線基地局との間でRRCコネクションが設定された状態(RRCコネクティッド状態)において構成可能である。すなわち、DRX周期のオフ期間は、RRCアイドル状態とは異なることに留意すべきである。なお、3GPP規格においては、ロングDRX周期がマンダトリーであり、ショートDRX周期がオプショナルである。
ところで、近年では、様々なアプリケーションを搭載する無線端末が増加している。アプリケーションは、サーバなどの通信相手に対して、キープアライブメッセージや状態更新メッセージなどの所定メッセージを定期的に送受信するように構成される。このようなケースでは、所定メッセージの送受信の度に、RRC状態の遷移に起因する制御信号の送受信が発生するため、ネットワークリソースの逼迫が生じる。
これに対して、このようなネットワークリソースの逼迫を防ぐために、既存のDRX周期(例えば、ショートDRX周期及びロングDRX周期)よりも長い周期(例えば、拡張DRX周期)のDRX周期を設けることが検討されている(例えば、非特許文献2)。
TS36.321 V10.0.0
RP−110454
ところで、拡張DRX周期としては数秒間以上の周期が想定されており、拡張DRX周期は、ショートDRX周期及びロングDRX周期などと比べて非常に長い。従って、拡張DRX周期のオフ期間も非常に長いことが想定される。
従って、拡張DRX周期が構成される場合において、様々な対策が必要であると考えられる。例えば、無線端末から上り方向信号を無線基地局が受信するタイミングを揃える処理において、上り方向信号の送信タイミング補正情報(以下、TA;Timing Advance)を無線端末が受信する必要がある。しかしながら、無線端末は、オン期間においてのみ、TAを受信するため、送信タイミング補正情報(TA)を受信する間隔がTAを受信すべき間隔(以下、TA受信最大間隔)を超えることが考えられる。このようなケースでは、無線端末の上り方向の同期ずれが生じてしまう。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、拡張DRX周期が構成される場合において、オフ期間の長期化に伴う問題を抑制することを可能とする移動通信方法及び無線端末を提供することを目的とする。
第1の特徴に係る移動通信方法は、無線端末と無線基地局との間でRRCコネクションが設定されたRRCコネクティッド状態において、サービング基地局から送信される下り方向信号を監視すべきオン期間及び前記オン期間以外のオフ期間を有するDRX周期を構成する。移動通信方法は、前記無線端末が、前記DRX周期が構成されている場合に、上り方向データチャネルの無線リソースが割当てられていなくても、上り方向制御チャネルを介して、タイミング調整要求上り方向信号を前記無線基地局に送信する工程Aと、前記無線基地局が、前記タイミング調整要求上り方向信号に応じて、上り方向信号の送信タイミング補正情報(TA)を前記無線端末に送信する工程Bとを含む。
第1の特徴において、前記工程Aは、前記無線端末が、前記無線端末の移動速度が所定閾値を超えている場合に、前記タイミング調整要求上り方向信号を前記無線基地局に送信する工程を含む。
第1の特徴において、移動通信方法は、前記無線基地局が、前記無線端末の移動速度に基づいて、前記送信タイミング補正情報(TA)を受信すべき最大受信間隔を決定する工程Cと、前記無線基地局が、前記最大受信間隔を前記無線端末に送信する工程Dとを含む。
第1の特徴において、前記工程Aは、前記無線端末が、前記送信タイミング補正情報(TA)を受信する間隔が前記最大受信間隔を超える前に、前記タイミング調整要求上り方向信号を前記無線基地局に送信する工程を含む。
第2の特徴に係る無線端末は、移動通信システムにおいて、前記下り方向信号を受信する。移動通信システムは、無線端末と無線基地局との間でRRCコネクションが設定されたRRCコネクティッド状態において、サービング基地局から送信される下り方向信号を監視すべきオン期間及び前記オン期間以外のオフ期間を有するDRX周期を構成する。無線端末は、前記DRX周期が構成されている場合に、上り方向データチャネルの無線リソースが割当てられていなくても、上り方向制御チャネルを介して、タイミング調整要求上り方向信号を前記無線基地局に送信する制御部を備える。
以下において、本発明の実施形態に係る移動通信システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る移動通信方法は、無線端末と無線基地局との間でRRCコネクションが設定されたRRCコネクティッド状態において、サービング基地局から送信される下り方向信号を監視すべきオン期間及び前記オン期間以外のオフ期間を有するDRX周期を構成する。移動通信方法は、前記無線端末が、前記DRX周期が構成されている場合に、上り方向データチャネルの無線リソースが割当てられていなくても、上り方向制御チャネルを介して、タイミング調整要求上り方向信号を前記無線基地局に送信する工程Aと前記無線基地局が、前記タイミング調整要求上り方向信号に応じて、上り方向信号の送信タイミング補正情報(TA)を前記無線端末に送信する工程Bとを含む。
実施形態に係る移動通信方法は、無線端末と無線基地局との間でRRCコネクションが設定されたRRCコネクティッド状態において、サービング基地局から送信される下り方向信号を監視すべきオン期間及び前記オン期間以外のオフ期間を有するDRX周期を構成する。移動通信方法は、前記無線端末が、前記DRX周期が構成されている場合に、上り方向データチャネルの無線リソースが割当てられていなくても、上り方向制御チャネルを介して、タイミング調整要求上り方向信号を前記無線基地局に送信する工程Aと前記無線基地局が、前記タイミング調整要求上り方向信号に応じて、上り方向信号の送信タイミング補正情報(TA)を前記無線端末に送信する工程Bとを含む。
実施形態では、無線端末は、DRX周期が構成されている場合に、上り方向データチャネルの無線リソースが割当てられていなくても、タイミング調整要求上り方向信号を送信する。これによって、非常に長いDRX周期が構成されたとしても、送信タイミング補正情報(TA)が無線基地局から送信されるため、無線端末と無線基地局との同期ずれが抑制される。
実施形態では、無線端末は、DRX周期が構成されている場合に、上り方向制御チャネルを介して、タイミング調整要求上り方向信号を送信する。これによって、DRX周期を解除することなく、無線端末と無線基地局との同期ずれが抑制される。
[第1実施形態]
(移動通信システム)
以下において、第1実施形態に係る移動通信システムについて説明する。図1は、第1実施形態に係る移動通信システム100を示す図である。
(移動通信システム)
以下において、第1実施形態に係る移動通信システムについて説明する。図1は、第1実施形態に係る移動通信システム100を示す図である。
図1に示すように、移動通信システム100は、携帯端末10(以下、UE10)と、コアネットワーク50とを含む。また、移動通信システム100は、第1通信システムと第2通信システムとを含む。
第1通信システムは、例えば、LTE(Long Term Evolution)に対応する通信システムである。第1通信システムは、例えば、無線基地局110(以下、eNB110)と、MME120とを有する。なお、第1通信システムでは、第1RAT(EUTRAN;Evolved Universal Terrestrial Access Network)が用いられる。
第2通信システムは、例えば、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)に対応する通信システムである。第2通信システムは、無線基地局210と、RNC220と、SGSN230とを有する。なお、第2通信システムでは、第2RAT(UTRAN;Universal Terrestrial Access Network)が用いられる。
UE10は、第1通信システム及び第2通信システムと通信を行うように構成された装置(User Equipment)である。例えば、UE10は、eNB110と無線通信を行う機能を有するとともに、無線基地局210と無線通信を行う機能を有する。
eNB110は、セル111を有しており、セル111に存在するUE10と無線通信を行う装置(evolved NodeB)である。
MME120は、eNB110と無線接続を設定しているUE10の移動性を管理する装置(Mobility Management Entity)である。MME120は、コアネットワーク50に設けられる。
無線基地局210は、セル211を有しており、セル211に存在するUE10と無線通信を行う装置(NodeB)である。
RNC220は、無線基地局210に接続されており、セル211に存在するUE10と無線接続(RRC Connection)を設定する装置(Radio Network Controller)である。
SGSN230は、パケット交換ドメインにおいてパケット交換を行う装置(Serving GPRS Support Node)である。SGSN230は、コアネットワーク50に設けられる。図1では省略しているが、回線交換ドメインにおいて回線交換を行う装置(MSC;Mobile Switching Center)がコアネットワーク50に設けられていてもよい。
なお、以下においては、第1通信システムについて主として説明する。但し、以下の記載が第2通信システムに適用されてもよい。また、セルは、UE10と無線通信を行う機能として理解すべきである。但し、セルは、セルと通信可能な範囲を示すサービスエリアと考えてもよい。
ここで、第1通信システムでは、下り方向の多重方式として、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式が用いられており、上り方向の多重方式として、SC−FDMA(Single−Carrier Frequency Division Multiple Access)方式が用いられる。
また、第1通信システムでは、上り方向のチャネルとして、上り方向制御チャネル(PUCCH;Physical Uplink Control Channel)及び上り方向共有チャネル(PUSCH;Physical Uplink Shared Channel)などが存在する。また、下り方向のチャネルとして、下り方向制御チャネル(PDCCH;Physical Downlink Control Channel)及び下り方向共有チャネル(PDSCH;Physical Downlink Shared Channel)などが存在する。
上り方向制御チャネルは、制御信号を搬送するチャネルである。制御信号は、例えば、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)、SR(Scheduling Request)、ACK/NACKなどである。
CQIは、下り方向の伝送に使用すべき推奨変調方式と符号化速度を通知する信号である。PMIは、下り方向の伝送の為に使用することが望ましいプリコーダマトリックスを示す信号である。RIは、下り方向の伝送に使用すべきレイヤ数(ストリーム数)を示す信号である。SRは、上り方向無線リソース(後述するリソースブロック)の割当てを要求する信号である。ACK/NACKは、下り方向のチャネル(例えば、PDSCH)を介して送信される信号を受信できたか否かを示す信号である。
上り方向共有チャネルは、制御信号(上述した制御信号を含む)又は/及びデータ信号を搬送するチャネルである。例えば、上り方向無線リソースは、データ信号にのみ割当てられてもよく、データ信号及び制御信号が多重されるように割当てられてもよい。
下り方向制御チャネルは、制御信号を搬送するチャネルである。制御信号は、例えば、Uplink SI(Scheduling Information)、Downlink SI(Scheduling Information)、TPCビットである。
Uplink SIは、上り方向無線リソースの割当てを示す信号である。Downlink SIは、下り方向無線リソースの割当てを示す信号である。TPCビットは、上り方向のチャネルを介して送信される信号の電力の増減を指示する信号である。
下り方向共有チャネルは、制御信号又は/及びデータ信号を搬送するチャネルである。例えば、下り方向無線リソースは、データ信号にのみ割当てられてもよく、データ信号及び制御信号が多重されるように割当てられてもよい。
なお、下り方向共有チャネルを介して送信される制御信号としては、TA(Timing Advance)が挙げられる。TAは、UE10とeNB110との間の送信タイミング補正情報であり、UE10から送信される上り方向信号に基づいてeNB110によって測定される。
また、下り方向制御チャネル(PDCCH)下り方向共有チャネル(PDSCH)以外のチャネルを介して送信される制御信号としては、ACK/NACKが挙げられる。ACK/NACKは、上り方向のチャネル(例えば、PUSCH)を介して送信される信号を受信できたか否かを示す信号である。
(無線フレーム)
以下において、第1通信システムにおける無線フレームについて説明する。図2は、第1通信システムにおける無線フレームを示す図である。
以下において、第1通信システムにおける無線フレームについて説明する。図2は、第1通信システムにおける無線フレームを示す図である。
図2に示すように、1つの無線フレームは、10のサブフレームによって構成されており、1つのサブフレームは、2つのスロットによって構成される。1つのスロットの時間長は、0.5msecであり、1つのサブフレームの時間長は、1msecであり、1つの無線フレームの時間長は、10msecである。
なお、1つのスロットは、下り方向において、複数のOFDMシンボル(例えば、6つのOFDMシンボル或いは7つのOFDMシンボル)によって構成される。同様に、1つのスロットは、上り方向において、複数のSC−FDMAシンボル(例えば、6つのSC−FDMAシンボル或いは7つのSC−FDMAシンボル)によって構成される。
(無線リソース)
以下において、第1通信システムにおける無線リソースについて説明する。図3は、第1通信システムにおける無線リソースを示す図である。
以下において、第1通信システムにおける無線リソースについて説明する。図3は、第1通信システムにおける無線リソースを示す図である。
図3に示すように、無線リソースは、周波数軸及び時間軸によって定義される。周波数は、複数のサブキャリアによって構成されており、所定数のサブキャリア(12のサブキャリア)を纏めてリソースブロック(RB:Resource Block)と称する。時間は、上述したように、OFDMシンボル(又は、SC−FDMAシンボル)、スロット、サブフレーム、無線フレームなどの単位を有する。
ここで、無線リソースは、1リソースブロック毎に割当て可能である。また、周波数軸及び時間軸上において、複数のユーザ(例えば、ユーザ#1〜ユーザ#5)に対して分割して無線リソースを割当てることが可能である。
また、無線リソースは、eNB110によって割当てられる。eNB110は、CQI、PMI、RIなどに基づいて、各UE10に割当てられる。
(間欠受信)
以下において、間欠受信(DRX;Discontinuous Reception)について説明する。図4〜図6は、間欠受信について説明するための図である。UE10は、消費電力を抑制するために、間欠受信を構成することが可能である。なお、ここでは、UE10とeNB110との間でRRCコネクションが設定された状態(RRCコネクティッド状態)において間欠受信が構成されるケースについて説明する。
以下において、間欠受信(DRX;Discontinuous Reception)について説明する。図4〜図6は、間欠受信について説明するための図である。UE10は、消費電力を抑制するために、間欠受信を構成することが可能である。なお、ここでは、UE10とeNB110との間でRRCコネクションが設定された状態(RRCコネクティッド状態)において間欠受信が構成されるケースについて説明する。
図4〜図6に示すように、間欠受信(DRX)では、DRX周期(DRX Cycle)内において、サービングセルから送信される下り方向信号を監視すべきオン期間(On duration)及びオン期間以外のオフ期間(Opportunity for DRX)が設けられる。eNB110は、UE10がオン期間である期間においてのみ、UE10宛の専用信号を送信する。このように、UE10は、オン期間においてのみ、eNB110から送信される下り方向信号(例えば、PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を監視すればよいように構成されており、オフ期間において受信機の電源を落としていると考えられる。
なお、DRX周期としては、複数種類の周期を構成することが可能である。ここでは、3つのDRX周期(ショートDRX周期、ロングDRX周期、拡張DRX周期)について説明する。
図4に示すように、ショートDRX周期は、短い周期である。ショートDRX周期の長さは、特に限定されるものではないが、数ミリ秒オーダー(例えば、80msec)である。
例えば、ショートDRX周期は、eNB110から受信する指示(DRX Command)に応じて構成される。或いは、ショートDRX周期は、下り方向信号(例えば、PDCCH)を最後に受信してから所定期間が経過した場合に構成される。なお、ショートDRX周期はオプションであり、ショートDRX周期が設定されないこともある。
図5に示すように、ロングDRX周期は、ショートDRX周期よりも長い周期である。ロングDRX周期の長さは、特に限定されるものではないが、数ミリ秒オーダー(例えば、160msec)である。
例えば、ロングDRX周期を構成する際には、eNB110から構成パラメータ(DRX Config.)が通知される。ロングDRX周期は、下り方向信号(例えば、PDCCH)を最後に受信してから所定期間が経過した場合に構成される。或いは、ロングDRX周期は、ショートDRX周期が構成されてから所定期間が経過した場合に構成される。
図6に示すように、拡張DRX周期は、ロングDRX周期よりも長い周期である。拡張DRX周期の長さは、特に限定されるものではないが、ショートDRX周期及びロングDRX周期よりも非常に長い周期であり、例えば、数秒オーダーである。例えば、拡張DRX周期は、UE10とeNB110との間でRRCコネクションが設定されていない状態(RRCアイドル状態)において、UE10の着信を通知するページング信号を監視する周期(Paging Channel Monitoring Cycle)と同等である。或いは、拡張DRX周期は、RRCアイドル状態において、UE10の着信を通知するページング信号を監視する周期よりも長い。
例えば、拡張DRX周期を構成する際には、eNB110から構成パラメータ(DRX Config.)が通知される。拡張DRX周期は、UE10からの要求に対するeNB110の許可に応じて構成される。或いは、拡張DRX周期は、下り方向信号(例えば、PDCCH)を最後に受信してから所定期間が経過した場合に構成される。或いは、拡張DRX周期は、ショートDRX周期又はロングDRX周期が構成されてから所定期間が経過した場合に構成される。また、他の例では、UE10が予め静的な構成パラメータを知っており、拡張DRX周期は、UE10からの要求に対するeNB110の許可に応じて構成されてもよい。
なお、様々なアプリケーションを搭載するUE10の増加に伴って、所定メッセージの送受信の増加に起因するRRC状態の遷移が増加する。これによって、RACH(Random Access Channel)等の無線リソースの逼迫が予想されるため、UE10の頻繁なRRC状態の遷移を抑制して、ネットワークリソースの逼迫を抑制するために拡張DRX周期が構成される。なお、所定メッセージは、UE10に搭載される様々なアプリケーションが通信相手に送信するメッセージ(キープアライブメッセージや状態更新メッセージ)などである。
(無線端末)
以下において、第1実施形態に係る無線端末について説明する。図7は、第1実施形態に係るUE10を示すブロック図である。図7に示すように、UE10は、通信部11と、制御部12とを有する。
以下において、第1実施形態に係る無線端末について説明する。図7は、第1実施形態に係るUE10を示すブロック図である。図7に示すように、UE10は、通信部11と、制御部12とを有する。
通信部11は、eNB110(或いは、無線基地局210)から信号を受信する。或いは、通信部11は、eNB110(或いは、無線基地局210)に信号を送信する。なお、通信部11は、例えば、アンテナ(MIMOが用いられる場合には、複数のアンテナ)、復調部、変調部などを有する。
制御部12は、UE10を制御する。例えば、制御部12は、間欠受信(DRX)が構成された場合において、通信部11のオン/オフを制御する。すなわち、制御部12は、サービングセルから送信される下り方向信号を監視すべきオン期間において、通信部11をオンにして、eNB110から送信される下り方向信号(例えば、PDCCH)を監視する。制御部12は、サービングセルから送信される下り方向信号を監視すべきオン期間以外のオフ期間において、通信部11をオフにして、eNB110から送信される下り方向信号(例えば、PDCCH)を監視しない。
詳細には、制御部12は、DRX周期が構成されている場合に、上り方向データチャネル(例えば、PDSCH)の無線リソースが割当てられていなくても、上り方向制御チャネル(例えば、PDCCH)を介して、タイミング調整要求上り方向信号をeNB110に送信する。
ここで、タイミング調整要求上り方向信号は、既存の制御信号(例えば、CQI、PMI、RI、SRSなど)に追加される疑似的な信号(ランダムな情報、ゼロの情報)であってもよい。或いは、タイミング調整要求上り方向信号は、新たに定義される疑似的な信号(ランダムな情報、ゼロの情報)であってもよい。
また、タイミング調整要求上り方向信号は、UE10とeNB110との間の伝搬遅延時間をeNB110が測定するために用いる信号である。言い換えると、タイミング調整要求上り方向信号は、送信タイミング補正情報(TA;Timing Advance)をeNB110に要求する信号である。
制御部12は、eNB110から送信タイミング補正情報(TA)を受信すると、上り方向信号の送信タイミングを調整する。送信タイミングは、例えば、16×Ts(0.52μ秒)の精度で調整される。なお、Tsは、LTEにおける基本の単位時間であり、例えば、1/(15000×2048)秒である。
ここで、送信タイミング補正情報(TA)を受信すべきTA受信最大間隔が定められることに留意すべきである。例えば、TA受信最大間隔は、eNB110によって決定されて、eNB110からUE10に送信されてもよい。或いは、TA受信最大間隔は、UE10によって決定されてもよい。例えば、TA受信最大間隔は、UE10の移動速度に基づいて決定される。詳細には、UE10の移動速度が遅いほど、TA受信最大間隔として長い時間が決定される。
ここで、制御部12は、送信タイミング補正情報(TA)を受信する間隔を監視する所定タイマ(TiminingAlignmentTimer)を有する。制御部12は、送信タイミング補正情報(TA)を受信すると、TA受信最大間隔を所定タイマにセットする。従って、制御部12は、TA受信最大間隔がセットされたタイマが満了した場合に、UE10とeNB110との同期ずれが生じたと判断する。言い換えると、制御部12は、eNB110から連続して受信する送信タイミング補正情報(TA)の間隔がTA受信最大間隔を超えると、UE10とeNB110との同期ずれが生じたと判断する。
ここで、制御部12は、TA受信最大間隔がセットされた所定タイマが満了する前において、タイミング調整要求上り方向信号をeNB110に送信することが好ましい。
なお、制御部12は、所定周期でタイミング調整要求上り方向信号をeNB110に送信してもよい。或いは、制御部12は、UE10の移動速度が所定閾値を超えている場合に、タイミング調整要求上り方向信号をeNB110に送信してもよい。
なお、UE10の移動速度は、所定時間におけるハンドオーバ回数によって測定されてもよい。或いは、UE10がGPS(Global Positioning System)を搭載している場合には、UE10の移動速度は、GPSを用いて測定されてもよい。或いは、UE10が加速度センサを搭載している場合には、UE10の移動速度は、加速度センサを用いて測定されてもよい。
(移動通信方法)
以下において、第1実施形態に係る移動通信方法について説明する。図8は、第1実施形態に係る移動通信方法を示すシーケンス図である。
以下において、第1実施形態に係る移動通信方法について説明する。図8は、第1実施形態に係る移動通信方法を示すシーケンス図である。
図8に示すように、ステップ10において、UE10は、接続要求(RRC Connection Request)をeNB110に送信する。
ステップ20において、eNB110は、接続設定(RRC Connection Setup)をUE10に送信する。
ステップ30において、UE10は、接続完了(RRC Connection Complete)をeNB110に送信する。
ステップ40において、UE10は、DRXを構成する。例えば、UE10は、拡張DRX周期を構成する。
ステップ50において、UE10は、上り方向データチャネル(例えば、PUSCH)の無線リソースが割当てられていなくても、上り方向制御チャネル(例えば、PUSCH)を介して、タイミング調整要求上り方向信号をeNB110に送信する。ここでは、サービングセルから送信される下り方向信号を監視すべきオン期間以外の期間(すなわち、オフ期間)において、タイミング調整要求上り方向信号をeNB110に送信するケースが例示されている。
なお、UE10は、所定周期でタイミング調整要求上り方向信号をeNB110に送信してもよい。或いは、UE10は、UE10の移動速度が所定閾値を超えている場合に、タイミング調整要求上り方向信号をeNB110に送信してもよい。
ステップ60において、eNB110は、タイミング調整要求上り方向信号の受信タイミングに応じて、UE10とeNB110との間の送信タイミング補正情報(すなわち、TA;Timing Advance)を決定する。
ステップ70において、eNB110は、ステップ60で決定された送信タイミング補正情報(TA)をUE10に送信する。なお、DRXが構成されているため、eNB110は、オン期間において、送信タイミング補正情報(TA)を送信することが好ましい。
ステップ80において、UE10は、eNB110から受信する送信タイミング補正情報(TA)に基づいて、上り方向信号の送信タイミングを調整する。なお、送信タイミングは、上述したように、例えば、16×Ts(0.52μ秒)の精度で調整される。
(作用及び効果)
第1実施形態では、UE10は、DRX周期が構成されている場合に、上り方向データチャネルの無線リソースが割当てられていなくても、タイミング調整要求上り方向信号を送信する。これによって、非常に長いDRX周期が構成されたとしても、eNB110から送信タイミング補正情報(TA)が送信されるため、UE10とeNB110との同期ずれが抑制される。
第1実施形態では、UE10は、DRX周期が構成されている場合に、上り方向データチャネルの無線リソースが割当てられていなくても、タイミング調整要求上り方向信号を送信する。これによって、非常に長いDRX周期が構成されたとしても、eNB110から送信タイミング補正情報(TA)が送信されるため、UE10とeNB110との同期ずれが抑制される。
第1実施形態では、UE10は、DRX周期が構成されている場合に、上り方向制御チャネルを介して、タイミング調整要求上り方向信号を送信する。これによって、DRX周期を解除することなく、eNB110から送信タイミング補正情報(TA)が送信されるため、UE10とeNB110との同期ずれが抑制される。
第1実施形態では、UE10の移動速度に基づいてTA受信最大間隔が決定される。従って、UE10とeNB110との同期ずれが生じたと判断される可能性が軽減される。
第1実施形態では、UE10は、UE10の移動速度が所定閾値を超えている場合に、タイミング調整要求上り方向信号をeNB110に送信する。言い換えると、UE10は、eNB110が上り方向信号を受信するタイミングのずれが生じる可能性がある場合にのみ、タイミング調整要求上り方向信号を送信する。これによって、タイミング調整要求上り方向信号の送信に伴う無線リソースの浪費を抑制することができる。
[変更例1]
以下において、第1実施形態の変更例1について説明する。以下においては、第1実施形態に対する差異について主として説明する。
以下において、第1実施形態の変更例1について説明する。以下においては、第1実施形態に対する差異について主として説明する。
変更例1では、上り方向信号の送信タイミングを調整する処理がeNB110において必須であり、eNB110の主導で拡張DRX周期が設定されるケースについて説明する。
このようなケースでは、(1−1)拡張DRX周期の周期が1種類である場合には、上り方向信号の送信タイミングを調整すべき周期(すなわち、送信タイミング補正情報(TA)を受信すべきTA受信最大間隔)が拡張DRX周期よりも長い場合に、eNB110は、拡張DRX周期の設定を許可するように構成される。或いは、TA受信最大間隔のn倍(nは、1以上の実数)が拡張DRX周期よりも長い場合に、eNB110は、拡張DRX周期の設定を許可するように構成されてもよい。
なお、送信タイミング補正情報(TA)を受信する間隔は、所定タイマ(TiminingAlignmentTimer)によって監視されており、送信タイミング補正情報(TA)を受信すると、TA受信最大間隔が所定タイマにセットされる。従って、TA受信最大間隔がセットされたタイマが満了した場合に、UE10とeNB110との同期ずれが生じたと判断される。
或いは、(1−2)拡張DRX周期の周期が複数種類である場合には、TA受信最大間隔がUE10から要求された周期(拡張DRX周期)よりも長い場合に、eNB110は、拡張DRX周期の設定を許可するように構成される。或いは、TA受信最大間隔のn倍(nは、1以上の実数)がUE10から要求された周期(拡張DRX周期)よりも長い場合に、eNB110は、拡張DRX周期の設定を許可するように構成されてもよい。
このような前提において、所定タイマ(TiminingAlignmentTimer)が満了する前において、UE10は、上り方向信号を送信する。上り方向信号の送信は、UE10によって自律的に行われてもよく、eNB110の指示に応じてUE10によって行われてもよい。
(移動通信方法)
以下において、変更例1に係る移動通信方法について説明する。図9は、変更例1に係る移動通信方法を示すシーケンス図である。
以下において、変更例1に係る移動通信方法について説明する。図9は、変更例1に係る移動通信方法を示すシーケンス図である。
図9に示すように、ステップ10において、UE10は、接続要求(RRC Connection Request)をeNB110に送信する。
ステップ20において、eNB110は、接続設定(RRC Connection Setup)をUE10に送信する。
ステップ30において、UE10は、接続完了(RRC Connection Complete)をeNB110に送信する。
ステップ140において、eNB110は、TA受信最大間隔(図9では、TAT)を決定する。例えば、TA受信最大間隔は、UE10の移動速度に基づいて決定される。
ステップ150において、eNB110は、ステップ140で決定されたTA受信最大間隔(図9では、TAT)をUE10に送信する。
ステップ160において、UE10は、拡張DRX周期の設定を要求する拡張DRX要求をeNB110に送信する。なお、拡張DRX周期の周期が複数種類である場合には、UE10は、UE10によって選択された拡張DRX周期の周期を拡張DRX要求に含めてもよい。
ステップ170において、eNB110は、拡張DRX周期の設定を許可するか否かを判定する。具体的には、eNB110は、TA受信最大間隔(或いは、TA受信最大間隔のn倍(nは、1以上の実数))が拡張DRX周期よりも長いか否かを判定する。eNB110は、拡張DRX周期の設定を許可する場合には、ステップ180の処理に移る。一方で、eNB110は、拡張DRX周期の設定を拒否する場合には、ステップ190の処理を行った後に、一連の処理を終了する。
ステップ180において、eNB110は、拡張DRX周期の設定を許可する拡張DRX許可をUE10に送信する。
ステップ190において、eNB110は、拡張DRX周期の設定を拒否する拡張DRX拒否をUE10に送信する。
ステップ200において、UE10は、拡張DRX周期の設定が許可されたか否かを判定する。UE10は、拡張DRX周期の設定が許可された場合には、ステップ210の処理に移る。UE10は、拡張DRX周期の設定が拒否された場合には、一連の処理を終了する。
ステップ210において、UE10は、拡張DRX周期を構成する。
ステップ220において、eNB110は、上り方向信号を要求する上り信号要求をUE10に送信する。例えば、上り信号要求は、PDCCHを介して送信される。
ステップ230において、UE10は、eNB110から要求された上り方向信号をeNB110に送信する。
ステップ240において、eNB110は、上り方向信号の受信タイミングに応じて、UE10とeNB110との間の送信タイミング補正情報(TA)を決定する。
ステップ250において、eNB110は、ステップ240で決定された送信タイミング補正情報(TA)をUE10に送信する。なお、DRXが構成されているため、eNB110は、オン期間において、送信タイミング補正情報(TA)を送信することが好ましい。
なお、UE10は、eNB110から受信する送信タイミング補正情報(TA)に基づいて、上り方向信号の送信タイミングを調整する。
[変更例2]
以下において、第1実施形態の変更例2について説明する。以下においては、第1実施形態に対する差異について主として説明する。
以下において、第1実施形態の変更例2について説明する。以下においては、第1実施形態に対する差異について主として説明する。
変更例2では、上り方向信号の送信タイミングを調整する処理がeNB110において必須ではなく、UE10の主導で拡張DRX周期が設定されるケースについて説明する。
このようなケースでは、(2−1)拡張DRX周期の周期が1種類である場合には、上り方向信号の送信タイミングを調整すべき周期(すなわち、送信タイミング補正情報(TA)を受信すべきTA受信最大間隔)が拡張DRX周期よりも長い場合に、UE10は、拡張DRX周期の設定をeNB110に要求する。或いは、TA受信最大間隔のn倍(nは、1以上の実数)が拡張DRX周期よりも長い場合に、UE10は、拡張DRX周期の設定をeNB110に要求するように構成されてもよい。
或いは、(2−1)拡張DRX周期の周期が複数種類である場合には、UE10は、TA受信最大間隔がUE10によって選択された拡張DRX周期よりも長い場合に、拡張DRX周期の設定をeNB110に要求する。或いは、TA受信最大間隔のn倍(nは、1以上の実数)がUE10によって選択された拡張DRX周期よりも長い場合に、拡張DRX周期の設定をeNB110に要求するように構成されてもよい。
このような前提において、UE10は、所定タイマ(TiminingAlignmentTimer)が満了する前において、タイミング調整要求上り方向信号を送信する。タイミング調整要求上り方向信号の送信は、UE10によって自律的に行われてもよく、eNB110の指示に応じてUE10によって行われてもよい。
(移動通信方法)
以下において、変更例1に係る移動通信方法について説明する。図10は、変更例1に係る移動通信方法を示すシーケンス図である。
以下において、変更例1に係る移動通信方法について説明する。図10は、変更例1に係る移動通信方法を示すシーケンス図である。
図10に示すように、ステップ10において、UE10は、接続要求(RRC Connection Request)をeNB110に送信する。
ステップ20において、eNB110は、接続設定(RRC Connection Setup)をUE10に送信する。
ステップ30において、UE10は、接続完了(RRC Connection Complete)をeNB110に送信する。
ステップ340において、eNB110は、TA受信最大間隔(図9では、TAT)を決定する。例えば、TA受信最大間隔は、UE10の移動速度に基づいて決定される。
ステップ350において、eNB110は、ステップ140で決定されたTA受信最大間隔(図10では、TAT)をUE10に送信する。
ステップ360において、UE10は、拡張DRX周期の設定を要求するか否かを判定する。具体的には、UE10は、TA受信最大間隔(或いは、TA受信最大間隔のn倍(nは、1以上の実数))が拡張DRX周期よりも長いか否かを判定する。UE10は、拡張DRX周期の設定を要求する場合には、ステップ360の処理に移る。一方で、eNB110は、拡張DRX周期の設定を要求しない場合には、一連の処理を終了する。
ステップ370において、UE10は、拡張DRX周期の設定を要求する拡張DRX要求をeNB110に送信する。なお、拡張DRX周期の周期が複数種類である場合には、UE10は、UE10によって選択された拡張DRX周期の周期を拡張DRX要求に含めてもよい。
ステップ380において、eNB110は、拡張DRX周期の設定を許可する拡張DRX許可をUE10に送信する。
ステップ390において、UE10は、拡張DRX周期を構成する。
ステップ400において、UE10は、上り方向データチャネル(例えば、PUSCH)の無線リソースが割当てられていなくても、上り方向制御チャネル(例えば、PUCCH)を介して、タイミング調整要求上り方向信号をeNB110に送信する。
ステップ410において、eNB110は、タイミング調整要求上り方向信号の受信タイミングに応じて、UE10とeNB110との間の送信タイミング補正情報(TA)を決定する。
ステップ250において、eNB110は、ステップ240で決定された送信タイミング補正情報(TA)をUE10に送信する。なお、DRXが構成されているため、eNB110は、オン期間において、送信タイミング補正情報(TA)を送信することが好ましい。
なお、UE10は、eNB110から受信する送信タイミング補正情報(TA)に基づいて、上り方向信号の送信タイミングを調整する。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
実施形態では特に触れていないが、タイミング調整要求上り方向信号を送信するために必要な構成(Configureation)は、eNB110からUE10に対して、DRX周期が構成される前に送信される。タイミング調整要求上り方向信号を送信するために必要な構成は、例えば、タイミング調整要求上り方向信号を送信する条件(例えば、移動速度と比較すべき所定閾値)、タイミング調整要求上り方向信号を送信する送信周期などである。タイミング調整要求上り方向信号を送信するために必要な構成は、例えば、RRCシグナリングでUE10に通知されてもよく、報知チャネルでUE10に通知されてもよい。報知チャネルは、eNB110から報知されるチャネルであり、MIB(Master Information Block)やSIB(System Information Block)を搬送する。
一例としては、DRX周期(特に、拡張DRX周期)が構成される場合において、UE10からeNB110に対して、DRX周期の設定要求が送信されて、eNB110からUE10に対して、DRX周期の設定許可が送信されるケースが考えられる。このようなケースにおいて、タイミング調整要求上り方向信号を送信するために必要な構成は、eNB110からUE10に送信される設定許可に含まれると考えられる。
実施形態では特に触れていないが、タイミング調整要求上り方向信号を送信するタイミングは、TA受信最大間隔及び拡張DRX周期に応じ決定されてもよい。すなわち、オン期間において送信タイミング補正情報(TA)をeNB110から受信することができるように、タイミング調整要求上り方向信号を送信するタイミングが決定される。例えば、タイミング調整要求上り方向信号を送信するタイミングは、オン期間が開始するタイミングに対して所定時間前のタイミングである。タイミング調整要求上り方向信号を送信するタイミングは、eNB110によって決定されてもよく、UE10によって決定されてもよい。
実施形態では特に触れていないが、拡張DRX周期を解除すべき解除条件が満たされた場合に、拡張DRX周期が解除されてもよい。なお、拡張DRX周期の解除については、eNB110がUE10に対して拡張DRX周期の解除を指示してもよく、UE10がeNB110に対して拡張DRX周期の解除を要求してもよい。
解除条件は、TA受信最大間隔が不適切なほど、UE10の移動速度が速いこと、すなわち、TA受信最大間隔によって定められる所定閾値をUE10の移動速度が超えることである。或いは、解除条件は、所定タイマ(TiminingAlignmentTimer)の値として、拡張DRX周期を構成可能なTA受信最大間隔を設定することができないことである。或いは、解除条件は、上り方向信号の送信タイミングが所定範囲から外れているとeNB110が判断することである。或いは、解除条件は、eNB110から連続してUE10が受信するTAの変動量が所定閾値よりも大きいことである。
本発明によれば、拡張DRX周期などのDRX周期が構成される場合において、オフ期間の長期化に伴う問題を抑制することを可能とする移動通信方法及び無線端末を提供することができる。
Claims (5)
- 無線端末と無線基地局との間でRRCコネクションが設定されたRRCコネクティッド状態において、サービング基地局から送信される下り方向信号を監視すべきオン期間及び前記オン期間以外のオフ期間を有するDRX周期を構成する移動通信方法であって、
前記無線端末が、前記DRX周期が構成されている場合に、上り方向データチャネルの無線リソースが割当てられていなくても、上り方向制御チャネルを介して、タイミング調整要求上り方向信号を前記無線基地局に送信する工程Aと、
前記無線基地局が、前記タイミング調整要求上り方向信号に応じて、上り方向信号の送信タイミング補正情報を前記無線端末に送信する工程Bとを含むことを特徴とする移動通信方法。 - 前記工程Aは、前記無線端末が、前記無線端末の移動速度が所定閾値を超えている場合に、前記タイミング調整要求上り方向信号を前記無線基地局に送信する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
- 前記無線基地局が、前記無線端末の移動速度に基づいて、前記送信タイミング補正情報を受信すべき最大受信間隔を決定する工程Cと、
前記無線基地局が、前記最大受信間隔を前記無線端末に送信する工程Dとを含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。 - 前記工程Aは、前記無線端末が、前記送信タイミング補正情報を受信する間隔が前記最大受信間隔を超える前に、前記タイミング調整要求上り方向信号を前記無線基地局に送信する工程を含むことを特徴とする請求項3に記載の移動通信方法。
- 無線端末と無線基地局との間でRRCコネクションが設定されたRRCコネクティッド状態において、サービング基地局から送信される下り方向信号を監視すべきオン期間及び前記オン期間以外のオフ期間を有するDRX周期を構成する移動通信システムにおいて、前記下り方向信号を受信する無線端末であって、
前記DRX周期が構成されている場合に、上り方向データチャネルの無線リソースが割当てられていなくても、上り方向制御チャネルを介して、タイミング調整要求上り方向信号を前記無線基地局に送信する制御部を備えることを特徴とする無線端末。
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