JP2013201356A - 露光方法及びパターン形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイドを精度良く形成し、所望のミクロ相分離パターンが得られるパターン形成方法を提供する。
【解決手段】本実施形態のパターン形成方法は、照明光を、開口の中心が二次元六方格子で記述できる周期パターンが形成されているフォトマスクに照射し、投影光学系を介して前記フォトマスクからの回折光を基板上に投影して露光する。前記照明は第1〜第3発光領域を有し、前記フォトマスクには、第1開口と、前記第1開口を中心とした正六角形の頂点位置に中心位置を持つ第2〜第7開口とが設けられている。照明光がフォトマスクに入射する方向は、前記第1開口、前記第2、第4、第6開口、及び光軸で定まる3つの平面上にあって、前記光軸に対して角度sin−1(2λ/3Pn)をなす方向を含む。λは光の波長、Pは前記第1開口の中心と前記第2〜第7開口の中心との間隔の基板上換算値、nは投影光学系と基板との間の媒質の屈折率である。
【選択図】図13

Description

本発明の実施形態は、露光方法及びパターン形成方法に関する。
半導体素子の製造工程中のリソグラフィ技術として、ArF液浸露光によるダブルパターニング技術、EUVリソグラフィ、ナノインプリント等が知られている。従来のリソグラフィ技術は、パターンの微細化に伴い、コストの増加、スループットの低下など、様々な問題を含んでいた。
このような状況下で、リソグラフィ技術への自己組織化(DSA: Directed Self-assembly)の適用が期待されている。自己組織化は、エネルギー安定という自発的な挙動によって発生することから、寸法精度の高いパターンを形成できる。特に、高分子ブロック共重合体のミクロ相分離を利用する技術は、簡便な塗布とアニールプロセスで、数〜数百nmの種々の形状の周期構造を形成できる。高分子ブロック共重合体のブロックの組成比によって球状(スフィア)、柱状(シリンダー)、層状(ラメラ)等に形態を変え、分子量によってサイズを変えることにより、様々な寸法のドットパターン、ホール又はピラーパターン、ラインパターン等を形成することができる。
DSAを用いて所望のパターンを広範囲に形成するためには、自己組織化により形成されるポリマー相の発生位置を制御するガイドを設ける必要がある。ガイドとしては、凹凸構造を有し、凹部にミクロ相分離パターンを形成する物理ガイド(grapho-epitaxy)と、DSA材料の下層に形成され、その表面エネルギーの違いに基づいてミクロ相分離パターンの形成位置を制御する化学ガイド(chemical-guide)とが知られている。
しかし、ガイドの形成位置や大きさが所望の位置やサイズからずれると、ミクロ相分離パターンのポリマー相の発生位置がずれたり、ミクロ相分離パターンの周期が乱れたりして、所望のパターンが得られないという問題があった。
N. Shiraishi et al., Proc. of SPIE, vol. 1674, pp.741 (1992) M. Noguchi et al., Proc. of SPIE, vol. 1674, pp.92 (1992)
本発明は、ブロックコポリマーを規則配列させるためのガイドを精度良く形成し、所望のミクロ相分離パターンが得られる露光方法及びパターン形成方法を提供することを目的とする。
本実施形態によれば、パターン形成方法は、照明光源面からの照明光を、開口の中心が二次元六方格子で記述できる周期パターンが形成されているフォトマスクに照射し、投影光学系を介して前記フォトマスクからの回折光を基板上に投影して露光することで、六方格子上にパターン中心が存在する周期パターンを基板上に形成するものである。このパターン形成方法では、前記照明は発光する第1〜第3発光領域を有し、前記フォトマスクの開口の1つを第1開口とし、前記第1開口を中心とした正六角形の頂点位置に中心位置を持つ開口を順に第2〜第7開口とすると、前記第1〜第3発光領域からの光が前記フォトマスクへ入射する方向は、前記第1開口の中心、前記第2開口の中心、及び光軸で定まる第1平面上と、前記第1開口の中心、前記第4開口の中心、及び前記光軸で定まる第2平面上と、前記第1開口の中心、前記第6開口の中心、及び前記光軸で定まる第3平面上にあって、光の波長をλ、前記第1開口の中心と前記第2〜第7開口の中心との間隔を基板上の寸法に換算した寸法をP、前記投影光学系と前記基板との間の媒質の屈折率をnとしたとき、前記光軸に対して角度sin−1(2λ/3Pn)をなす方向を含んでいる。
化学ガイドを用いて、自己組織化材料のミクロ相分離パターンを形成する方法の一例を説明する工程断面図である。 化学ガイド及びミクロ相分離パターンの一例を示す図である。 通常照明を用いて、一次元L&Sパターンからなるマスクに照明光が照射される際の露光装置内での光束を示す図である。 通常照明形状の一例を示す図である。 通常照明の場合の、投影レンズ瞳に相当する面での回折光の分布の一例を示す図である。 斜入射照明(二重極照明)を用いて、一次元L&Sパターンからなるマスクに照明光が照射される際の露光装置内での光束を示す概略構成図である。 二重極照明形状の一例を示す図である。 二重極照明の場合の、投影レンズの瞳面での回折光の分布の一例を示す図である。 四重極照明形状の一例を示す図である。 開口の中心が二次元六方格子上にある周期パターンをもったフォトマスクの一例を示す図である。 図9の照明と図10のマスクを使用した場合の、投影レンズの瞳面での回折光の分布の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る露光方法の露光装置内での光束を示す図である。 第1の実施形態による照明形状を示す図である。 第1の実施形態によるフォトマスクを示す図である。 第1の実施形態による投影レンズの瞳面での回折光の分布を示す図である。 シミュレーションに用いたマスクのユニットを示す図である。 第1の実施形態における、ウェーハ上での光強度分布のシミュレーション結果を示す図である。 第1の実施形態における、マージンカーブを示すグラフである。 比較例における、ウェーハ上での光強度分布のシミュレーション結果を示す図である。 比較例における、マージンカーブを示すグラフである。 第2の実施形態による照明形状を示す図である。 投影レンズの瞳面での回折光の分布を示す図である。 第2の実施形態における、ウェーハ上での光強度分布のシミュレーション結果を示す図である。 第2の実施形態における、マージンカーブを示すグラフである。 第3の実施形態によるパターン形成方法を説明する工程断面図である。 第4の実施形態によるパターン形成方法を説明する工程断面図である。 第5の実施形態によるパターン形成方法を説明する工程断面図である。 第5の実施形態によるパターン形成方法を説明する工程断面図である。 第5の実施形態の変形例によるパターン形成方法を説明する工程断面図である。 第6の実施形態によるパターン形成方法を説明する工程断面図である。 第6の実施形態によるパターン形成方法を説明する上面図である。 第7の実施形態によるパターン形成方法を説明する工程断面図である。 第7の実施形態によるパターン形成方法を説明する上面図である。 第8の実施形態によるパターン形成方法を説明する工程断面図である。 第8の実施形態によるパターン形成方法を説明する上面図である。 第8の実施形態によるパターン形成方法を説明する工程断面図である。 第8の実施形態によるパターン形成方法を説明する工程断面図である。 第8の実施形態によるパターン形成方法を説明する工程断面図である。 第8の実施形態によるパターン形成方法を説明する上面図である。
図1、2を用いて、六方格子からなる化学ガイドパターンを形成し、ブロックコポリマーのミクロ相分離パターンを形成する方法の一例について説明する。図2中に記載したA−A’断面が図1である。
図1(a)に示すように、基板101上に中性化膜102を形成し、中性化膜102上に反射防止膜103及びレジスト膜104を順に形成する。中性化膜102は、後の工程で塗布されるブロックポリマーを構成するポリマーの中間の表面エネルギーを有している。反射防止膜103は、中性化膜102や基板101からの反射が十分低ければ、省略してもよい。
次に、図1(b)に示すように、リソグラフィーによりレジスト膜104で所望のパターンを形成する。
次に、図1(c)に示すように、レジスト膜104をマスクにして反射防止膜103及び中性化膜102をエッチングし、中性化膜102にレジストパターンを転写する。そして、レジスト膜104及び反射防止膜103を除去する。これにより、基板101及び中性化膜102からなる化学ガイドが得られる。
このときの上面図が図2(a)である。シリンダーを垂直配列させる場合やスフィアを1層形成する場合は、ブロックコポリマーパターンは六方格子が安定である。このため、化学ガイドは60°回転対象の必要がある。図2(a)に示すように、基板101の表面が露出した領域(ピニング層)の中心は、二次元六方格子上にのった周期パターンとなる。(言い換えれば、ピニング層の中心は、正六角形の中心および頂点にあり、それが繰り返された周期パターンとなる。)
また、規則配列させるためには、ガイドパターン周期Pはブロックコポリマーのミクロ相分離パターン周期pの整数倍になる必要がある。ここではガイドパターン周期Pがミクロ相分離パターン周期pの2倍になるように設定した。また、ピニング層の径はミクロ相分離パターンの半周期と略同一である。
次に、図1(d)に示すように、基板101及び中性化膜102上にブロックコポリマー105を塗布する。塗布するブロックコポリマーは、例えば、第1ポリマーブロック鎖及び第2ポリマーブロック鎖が結合したジブロックコポリマーを用いる。ジブロックコポリマーとしては、例えば、ポリスチレン(PS)とポリメチルメタクリレート(PMMA)のブロック共重合体を使用することができる。PSとPMMAの組成を調整することで、シリンダー構造をとることができる。PS−PMMAの場合は体積分率でPSが約70%で、シリンダー構造をとる。
次に、図1(e)、図2(b)に示すように、ブロックコポリマー105を加熱して、ミクロ相分離パターン106を形成する。ミクロ相分離パターン106は、第1ポリマーブロック鎖からなる第1ポリマー部106aと第2ポリマーブロック鎖からなる第2ポリマー部106bとが相分離して、シリンダーパターンを形成する。この例では、基板101と第1ポリマーブロック鎖の親和性が、基板101と第2ポリマーブロック鎖の親和性より高く、基板101が第1ポリマー部106aを固定(ピニング)するピニング層となる。このため、基板101上に第1ポリマー部106aが形成される。また、化学ガイドのパターン周期が、ミクロ相分離パターン106のパターン周期の2倍になるように設定している。これにより、図2(b)に示すように、固定された第1ポリマー部106a_1の間の中性化膜102上に、第1ポリマー部106a_2が補間的に形成される。この結果、ミクロ相分離パターンは60°回転対称で、第1ポリマー部106aの中心が二次元六方格子上にのるように、周期的に配列する。
例えば、ブロックコポリマー105がポリスチレン(PS)とポリメチルメタクリレート(PMMA)のブロック共重合体であり、基板101がシリコン基板の場合、シリコン基板は表面エネルギーが高く、PMMAとの親和性が高い。このため、PMMAはミクロ相分離の際、基板101上に選択的に形成される。つまり、第1ポリマー部106aがPMMAに対応し、第2ポリマー部106bがPSに対応する。
このようなミクロ相分離パターン106を得るには、図1(b)に示す工程において、図2(a)に示すような化学ガイドに対応するレジストパターンを形成する必要がある。レジスト膜104のパターニングには、紫外光や、KrFエキシマレーザ光、ArFエキシマレーザ光、EUV(extreme ultraviolet)光を用いた露光装置、EB描画装置が用いられている。露光装置は高価であり、リソグラフィのコストに大きな影響を及ぼす。より微細なパターンを形成するためにはより高価な露光装置が必要となる。上記に述べたように、ブロックコポリマーパターンは露光装置の解像性能の1/整数の解像性能が得られる。露光装置の解像性能を最大限に利用して、安価な露光装置を用いてガイドパターンが形成できれば、ブロックコポリマーを使うことで低コストのパターニングが可能である。
安価な露光のためには光露光装置(紫外光やKrFエキシマレーザ光、ArFエキシマレーザ光、EUV光を用いた露光装置)を用いることが望ましい。特に、解像性能を向上させるために、斜入射照明が使われており、二光束干渉を利用した二重極照明や四重極照明が使われている。これを、説明を簡単にするため、一次元周期パターンであるラインアンドスペース(L&S)パターンを使って説明する。
図3は、通常照明の場合の露光装置の模式図である。図中にはL&Sパターンを持つマスクを通常照明で照明した場合の照明光および回折光の光束を示している。露光装置は、パターンが形成されたフォトマスク112に照明光学系111を介して光を照射する照明110と、フォトマスク112のパターンから発生した光が入射し、このパターンの像をウェーハ114のレジスト膜上に結像投影する投影光学系(投影レンズ)113とを備えている。
図3に示す露光装置の照明110は、図4に示すように、照明110の中心部に発光領域110aが設けられた通常照明である。そのため、図3に示すように、照明光学系111を通過した照明光は、光軸115に沿った(光軸115と0°の角度をなす)垂直照明光としてフォトマスク112に入射する。
照明光はフォトマスク112のマスクパターンにより回折される。L&Sパターンはラインの走る方向とは垂直の方向に1次元の周期性をもつ(図3に単位格子を記載)ので、L&Sパターンのラインの走る方向とは垂直な方向に±1次光が出る。回折光が投影光学系113の瞳面を通過し、ウェーハ114上で結像して干渉パターンを形成する。フォトマスク112に限界解像付近のラインアンドスペースパターンが形成されているので、投影レンズの瞳面での回折光は、図5に示すような分布を示す。すなわち、0次回折光、+1次回折光、及び−1次回折光が瞳面を通過し、ウェーハ114上で干渉パターンを形成する。すなわち、0次回折光、+1次回折光、及び−1次回折光による3光束干渉となる。投影レンズ瞳の半径(σ値)を1に規格化すると、0次回折光と±1次回折光との距離はλ/(P×NA)となる。ここで、λは照明光の波長、Pはパターン間隔の基板上寸法(ウェーハ上に形成されるラインアンドスペースパターンの間隔)、NAは投影レンズの開口数である。光の干渉を起こしてウェーハ114上で像を形成するには、0次回折光だけでなく、±1次回折光も投影レンズ瞳の有効領域(図5の単位円)内に収める必要があるため、λ/(P×NA)≦1とする必要がある。従って、図4のような照明形状では、パターン間隔の基板上寸法Pがλ/NAより小さくなると、結像できなくなる。
図6は斜入射照明の場合の、露光装置内での光束を示す。図6に示す露光装置は、照明120以外は図4に示す露光装置と同じであるため、同じ参照番号を付して説明を省略する。
斜入射照明の発光領域は、照明の中心(光軸)から偏心した位置に設けられている。斜入射照明の一例が、図7に示すような、2つの発光領域120a、120bを有する二重極照明である。発光領域120aと発光領域120bとは、照明120の中心に対して互いに対称となる位置に設けられている。
この場合は、照明光を光軸からθ’の角度からフォトマスクに斜めに入射させる。1次元の周期性を持つL&Sパターンにおいては、通常照明同様の回折光が得られるが、マスク面に対して照明光が斜めに入射するために、回折光は移動する。図8は投影レンズの瞳面上での回折光を示している。0次光と1次光の間隔は通常照明と同じであるが、瞳と回折光の相対位置がずれることがわかる。回折光のずれ量はフォトマスクへの照明光の入射角θ’、照明の発光領域の位置で決まる。対象性を得るためにはθ’がsin-1(λ/(2P×n))である必要がある。nは投影光学系113とウェーハ114との間の媒質の屈折率である。また、発光領域の位置は照明の径を1とすると、照明の中心からλ/(2P×NA)の位置にある必要がある。
このような斜入射照明では、図8に示すように、0次回折光と、+1次回折光及び−1次回折光のうちいずれか一方との2つの回折光が瞳面を通過する2光束干渉となる。上述したように、投影レンズ瞳の半径(σ値)を1に規格化すると、0次回折光と±1次回折光の距離はλ/(P×NA)である。従って、0次回折光と、+1次回折光又は−1次回折光とを投影レンズ瞳の有効領域(図8の単位円)内に収めるには、λ/(2P×NA)≦1とすればよい。すなわち、図6〜図8に示す斜入射照明は、図3〜図5に示す通常照明と比較して、半分の寸法まで結像させることができる。
図示していないが、発光領域120bからの照明光は、フォトマスク112に対して、光軸115と角度θ’をなして入射し、0次回折光と−1次回折光が投影光学系113の瞳面を通過する。ウェーハ114上では、発光領域120aからの照明光により形成された干渉パターンと、発光領域120bからの照明光により形成された干渉パターンとが重ね合わされて、像が形成される。
二重極照明以外の斜入射照明としては、輪帯照明や四重極照明が知られている。輪帯照明では任意方向に回転したパターンに対して2光束干渉を実現できる。また、四重極照明はXY方向のパターンに対して用いられる。
図9に示すように、四重極照明130は、4つの発光領域130a〜130dを有している。照明130を円形とした場合、発光領域130a〜130dは、同一円周上に等間隔(90°間隔)に設けられている。このように四重極照明130は、4つの発光領域130a〜130dがXY軸(直交する2軸)上に設けられており、XY方向に周期性をもつパターンの結像に適している。
次に、四重極照明130を用いて、図2(a)のようなパターンを露光する場合の問題点について説明する。図2(a)のようなパターンを露光する場合に使用されるフォトマスクの一例を図10に示す。図10に示すように、フォトマスク132は、二次元六方格子上に開口の中心を持つ60°回転対象の周期パターンである。開口の1つ、開口132aを中心とした六角形(正六角形)の頂点位置に中心を持つ開口132b〜132gが存在する。開口132a〜132gは、遮光領域(非透明領域)132hによって囲まれている。遮光領域132hは、例えばクロム膜が形成された遮光領域、あるいは、例えばモリブデンシリサイド膜が形成された半透明のハーフトーン位相シフト領域である。開口132a〜132gは互いに同一形状、同一寸法である。
四重極照明130からの照明光が、フォトマスク132に照射されると、マスク上の六方格子の単位格子(互いに120°の角度をなす)を90°回転させた方向に回折格子がとび、回折光の最短距離は2λ/(√3×P×NA)になる。上記でL&Sパターンマスクを使って二重極照明の場合を考えたのと同様に、照明光をマスク面に対して斜めに入射させることで、回折光は偏向する。このときの投影レンズの瞳面での回折光と瞳の関係は、図11に示すようになる。露光パターンの間隔が微小な場合、図11に示すように、投影レンズ瞳の有効領域141、142内には2つの回折光が含まれるが、有効領域143、144内には回折光が1つしか含まれない。すなわち、横方向は結像するが、縦方向は結像しないか、結像したとしても寸法が横方向と変わって歪んでしまったり、横方向と比較して露光マージンが極めて小さくなったりする。このことは、露光パターンの間隔を大きくしたり、露光装置のNA(開口数)を大きくしたりすることで回避できる。しかし、露光パターンの間隔を大きくすると、デバイス占有面積が大きくなり、コストが増加する。また、露光装置には装置固有の最大NAが決まっているため、NAを大きくすることで、高価な露光装置を新たに準備する必要が生じ、コストが増加する。
以下の実施形態においては、上記のような課題を解決することができる。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)本実施形態に係る露光方法は、図10に示すようなフォトマスク132を用いて図2(a)のようなパターンを露光するにあたり、3光束干渉を使用する。3光束干渉は、3つの回折光を使ってウェーハ上に干渉パターンを形成するものである。
図12は、本実施形態に係る照明を用いた場合の光束を示している。露光装置は、パターンが形成されたフォトマスク212に照明光学系211を介して光を照射する照明210と、フォトマスク212のパターンから発生した光が入射し、このパターンの像をウェーハ214のレジスト膜上に結像投影する投影光学系(投影レンズ)213とを備えている。この露光装置は、図1(b)に示す工程で使用される。ウェーハ214は図1の基板101に対応している。
図12に示す露光装置の照明210は、図13に示すように、3つの発光領域210a〜210cを有した三重極照明である。発光領域210a〜210cは、照明210の中心点を中心とした円周上に120°間隔で設けられている。照明の径を1とすると、照明の中心と発光領域の中心の距離は2λ/(3P×NA)である。
図14に、フォトマスク212の概略構成を示す。フォトマスク212は、二次元六方格子上に開口の中心を持つ60°回転対象の周期パターンである。開口の1つである開口212aと、開口212aを中心とした六角形(正六角形)の頂点位置に中心位置を持つ開口212b〜212gが存在している。すなわち、開口212cは、開口212aを中心に開口212bを60°回転させた位置に設けられている。また、開口212dは、開口212aを中心に開口212cを60°回転させた位置に設けられている。また、開口212eは、開口212aを中心に開口212dを60°回転させた位置に設けられている。また、開口212fは、開口212aを中心に開口212eを60°回転させた位置に設けられている。また、開口212gは、開口212aを中心に開口212fを60°回転させた位置に設けられている。また、開口212bは、開口212aを中心に開口212gを60°回転させた位置に設けられている。このように、開口212b〜212gは、開口212aを中心とした円周上に等間隔に(60°間隔で)設けられている。
開口212a〜212gは、遮光領域(非透明領域)212hによって囲まれている。遮光領域212hは、例えばクロム膜が形成された遮光領域、あるいは、例えばモリブデンシリサイド膜が形成された半透明のハーフトーン位相シフト領域である。フォトマスク212は例えばクオーツ基板からなり、開口212a〜212gは遮光領域212hとなるクロム膜やモリブデンシリサイド膜が形成されていない領域に対応する。開口212a〜212gは互いに同一形状、同一寸法である。開口212a〜212gの寸法は、プロセス条件や露光条件により最適な値を選択する。
開口212aの中心と開口212b〜212gの中心との間隔をd、露光装置の倍率を1/m(一般に露光装置は縮小光学系であり、mは1より大きい整数)とすると、図1(c)及び図2(a)に示す化学ガイドのパターンピッチPはd/mとなる。また、化学ガイドのパターンピッチPは、図1(e)及び図2(b)に示すミクロ相分離パターン106のパターンピッチpのk倍となる。例えば図1(e)及び図2(b)に示す例ではk=2である。
照明光が、フォトマスク212に照射されると、フォトマスク上の六方格子の単位格子(互いに120°の角度をなす)を90°回転させた方向に回折格子がとび、回折光の最短距離は2λ/((√3)×P×NA)になる。これを図15に示す。回折光の位置は図11と同じである。回折光の位置はフォトマスク上で開口の周期が同じであれば、開口のサイズには依存しない。
本実施形態では、発光領域210a〜210cからの照明光がフォトマスクに入射する方向は、開口212aの中心、開口212bの中心、及び光軸215で定まる平面上と、開口212aの中心、開口212dの中心、及び光軸215で定まる平面上と、開口212aの中心、開口212fの中心、及び光軸215で定まる平面上にあって、光軸215に対して角度θをなす方向を含む。すなわち、発光領域210a〜210cからの照明光が、開口212aの中心と、開口212aを中心とした円周上に120°間隔に設けられた開口212b、212d、及び212fの中心と、光軸215で定まる3平面上にあり、光軸215に対して角度θをなしてフォトマスク212に入射するようにする。ここで、角度θはθ=sin−1(2λ/3Pn)を満たす。nは、投影光学系213とウェーハ214との間の媒質の屈折率であり、λは照明光の波長である。
また、このとき、図13に示すように、発光領域210a〜210cは、照明210の中心から2λ/(3P・NA)に位置している。NAは露光装置の(投影レンズの)開口数である。
このような照明210からの照明光が、上述した3平面上において、光軸215に対して角度θをなしてフォトマスク212に入射すると、照明光はフォトマスク212のマスクパターンにより回折され、回折光が投影光学系213の瞳面を通過する。
図15は、投影レンズの瞳面での回折光の分布を示す。回折光は2λ/(3P・NA)だけ偏向されており、投影レンズ瞳の有効領域241〜243内に3つの回折光を位置させることができる。投影レンズ瞳の有効領域241〜243は、それぞれ発光領域210a〜210cに対応している。これら3つの回折光干渉周期パターンが重ねあわされて、ウェーハ214上の光学像となり、ウェーハ214上のレジスト(図1(b)のレジスト膜104)が露光される。
本実施形態による露光装置を用いて形成される光学像のシミュレーションを行った。フォトマスク212は、6%のハーフトーン位相シフトマスクとし、化学ガイドのパターンピッチPを106nm、レジスト膜104に形成されるホールの1辺の長さを53nmとした。なお、露光装置の倍率を1/4(すなわちm=4)としたので、フォトマスク212における開口212aの中心と開口212b〜212gの中心との間隔dは424nm、開口212a〜212gの1辺の長さは212nmとなる。
図16はシミュレーションに用いたマスクのユニットを示している。長方形のマスクユニット170の対角線がマスクパターンの2周期に相当し、マスクユニット170の縦の辺がマスクパターンの1周期に相当する。このマスクユニット170を繰り返すことで、フォトマスク212に対応したマスクデータを作成できる。
また、露光装置のNAを1.35、発光領域210a〜210cは円形で、照明210の径を1とした場合の、発光領域210a〜210cの径を0.1とした。また、発光領域210a〜210cの中心位置は、照明210の中心から、0.90とした。これは上述した2λ/(3P・NA)から求めたものである。円形の発光領域210a〜210cの径が0.1であるため、回折光は中心位置から0.1の広がりを持つ。これらは、すべての回折光が投影レンズ瞳を通過する限界条件である。
図17は、マスクユニット170に対応したウェーハ上での光強度分布のシミュレーション結果を示している。図17から分かるように、本実施形態によれば、縦方向と横方向とで寸法差がほとんどなく、結像させることができる。
図18は、ターゲット寸法の20%を許容寸法として、許容される露光量余裕度と焦点位置をそれぞれx軸、y軸にとってグラフ化し、露光量余裕度に対して焦点深度がいくつ取れるか計算したものをプロットしたマージンカーブを示している。x軸、y軸、及びマージンカーブに囲まれた面積が広いほど、露光マージンが広い。マージンカーブの#1、#2、#3はそれぞれ図17の#1、#2、#3の方向に対応している。本実施形態によれば、0.1μmの焦点深度を取るのに、露光量余裕度は8%程度あり、レジストのパターニングが十分可能であることが分かる。
次に、比較例として、図9に示すような四重極照明130を使用して露光を行った場合のウェーハ上での光強度分布のシミュレーション結果を図19に示す。発光領域130a〜130dの中心位置は、照明の中心から、0.78とした。これは、λ/((√3)P・NA)に相当する。その他の条件は上述したものと同じである。この場合、図11の上側と下側の回折光は、瞳の中心から0.97の位置にあり、回折光が0.1の径をもって広がっているため、回折光の一部は瞳を通過しない。そのため、図19に示すように、横方向で幅が狭く、縦方向で幅が広くなり、レジストパターンが縦方向と横方向とで寸法が変わり、歪んでいることがわかる。
図20は、四重極照明130を使用した場合のマージンカーブを示している。図20から、露光マージンに異方性があり、縦方向では0.1μmの焦点深度を取る場合に、露光量余裕度がほとんどないことが分かる。
このように、本実施形態によれば、三重極照明210の発光領域210a〜210cからの照明光は、開口212aの中心と、開口212aを中心とした円周上に120°間隔に設けられた開口212b、212d、及び212fの中心と、光軸215で定まる3平面上にあり、光軸215に対して角度sin−1(2λ/(3Pn))をなす方向を含むようにフォトマスク212に入射させることで、投影レンズ瞳面に3つの回折光を通過させ、3光束干渉を利用して、レジスト膜に、図2(a)に対応するパターンを露光することができる。そのため、図2(a)に示すような化学ガイドを精度良く形成でき、図2(b)に示すミクロ相分離パターンを得ることができる。また、化学ガイドのパターン間隔を大きくしたり、露光装置のNAを大きくしたりする必要がないため、図2(a)に対応する化学ガイドを低コストに形成することができる。
本実施形態では、図13に示すように、三重極照明210を利用し、3方向からの入射光により形成された回折光を使ってウェーハ上で結像させていた。しかし、これ以外の入射光をさらにフォトマスク212に照射しても、バックグラウンドが上がってコントラストが下がるが、結像は可能である。したがって、フォトマスク212へは上述した3方向からの入射光が含まれていれば、他の入射光があってもよい。同様に、照明210に発光領域210a〜210c以外の発光領域が設けられていてもよい。
上記実施形態において、図13に示す発光領域210a〜210cの位置を照明210の中心点を中心に180°回転した位置にすることも可能である。この場合には、発光領域からの照明光が、開口212aの中心と、開口212aを中心とした円周上に120°間隔に設けられた開口212c、212e、及び212gの中心と、光軸215とで定まる3平面上において、光軸215に対して角度θをなしてフォトマスク212に入射するようにする。
上記実施形態では図14に示すフォトマスクパターンを使用した。しかし、ネガレジストでパターンを形成する場合や、後述するようにピラーパターンをポジレジストで形成する場合には図14に示したフォトマスクの開口と遮光膜(ハーフトーン膜)部分を反転したマスクを使用する。
(第2の実施形態)上記第1の実施形態は三重極照明を用いた3光束干渉によりウェーハ上に光学像を得ていたが、図21に示すような六重極照明を用いた2光束干渉によりウェーハ上に光学像を得るようにしてもよい。なお、本実施形態に係る露光装置は、照明が六重極照明である点を除いては、図12に示す上記第1の実施形態に係る露光装置と同様の構成となっている。また、フォトマスクの概略構成は図14に示した第1の実施形態と同様で、二次元六方格子上に開口の中心を持つ60°回転対象の周期パターンである。
図21に示すように、照明310は、6つの発光領域310a〜310fを有している。発光領域310a〜310fは、照明310の中心点を中心とした円周上に60°間隔で設けられている。
本実施形態では、発光領域310a〜310fからの照明光のフォトマスクへの入射方向が、図14に示すフォトマスク212の開口の1つである開口212aの中心と、各開口212b〜212gの中心、及び図12に示す光軸215で定まる6つの平面を、光軸215を中心に90°回転させた6平面上にあり、光軸215に対して角度δをなす方向を含む。ここで、角度δはδ=sin−1(λ/(√3)Pn)を満たす。Pは図3(a)に示す化学ガイドのパターンピッチPであり、nは投影光学系213とウェーハ214との間の媒質の屈折率であり、λは照明光の波長である。
また、このとき、図21に示すように、発光領域310a〜310fは、照明310の中心からλ/((√3)P・NA)に位置している。NAは露光装置の開口数である。
このような照明310からの照明光が、上述した6平面上において、光軸215に対して角度δをなしてフォトマスク212に入射すると、照明光はフォトマスク212のマスクパターンにより回折され、回折光が投影光学系213の瞳面を通過する。
図22は、投影レンズの瞳面での回折光の分布を示す。回折光はλ/((√3P)・NA)だけ偏向されており、投影レンズ瞳の有効領域341〜346内に2つの回折光を位置させることができる。投影レンズ瞳の有効領域341〜346は、それぞれ発光領域310a〜310fに対応している。これら6つの回折光干渉周期パターンが重ねあわされて、ウェーハ214上の光学像となり、ウェーハ214上のレジスト(図1(b)のレジスト膜104)が露光される。
本実施形態による露光装置を用いて形成される光学像のシミュレーションを行った。露光装置のNAを1.35、発光領域310a〜310fは円形で、照明310の径を1とした場合の、発光領域310a〜310fの径を0.1とした。また、発光領域310a〜310fの中心位置は、照明210の中心から、0.78とした。これは上述したλ/((√3)P・NA)から求めたものである。円形の発光領域310a〜310fの径が0.1であるため、回折光は中心位置から0.1の広がりを持つ。この条件では、すべての回折光が投影レンズ瞳を通過する。その他のシミュレーション条件は上記第1の実施形態と同じである。
図23は、図16のマスクユニット170に対応したウェーハ上での光強度分布のシミュレーション結果を示している。図23から分かるように、本実施形態によれば、縦方向と横方向とで寸法差がほとんどなく、結像させることができる。
図24は、マージンカーブを示している。x軸、y軸、及びマージンカーブに囲まれた面積が広いほど、露光マージンが広い。本実施形態によれば、0.1μmの焦点深度を取るのに、露光量余裕度は5%程度あり、レジストのパターニングが十分可能であることが分かる。
このように、本実施形態によれば、六重極照明310の発光領域310a〜310fからの照明光がフォトマスクへ入射する方向が、開口212aの中心と、開口212aを中心とした円周上に60°間隔に設けられた開口212b〜212gの中心と、光軸215で定まる6平面を光軸215を中心に90°回転させた6平面にあり、光軸215に対して角度sin−1(λ/((√3)Pn))をなす方向を含むことで、投影レンズ瞳面に2つの回折光を通過させ、2光束干渉を利用して、レジスト膜に、図2(a)に対応するパターンを露光することができる。そのため、図2(a)に対応する化学ガイドを精度良く形成でき、図2(b)に示すミクロ相分離パターンを得ることができる。また、化学ガイドのパターン間隔を大きくしたり、露光装置のNAを大きくしたりする必要がないため、図2(a)に対応する化学ガイドを低コストに形成することができる。
本実施形態における光学像シミュレーションにおいては、上記第1の実施形態の光学像シミュレーションと条件を合わせた。しかし、2光束干渉を利用した場合には、さらに化学ガイドのパターンピッチPが小さくても、回折光が瞳を通過することができる。その際、発光領域310a〜310fはパターンピッチPに応じて、照明310の中心からλ/((√3)P・NA)の位置に設ければよい。このように、本実施形態によれば、3光束干渉を利用した上記第1の実施形態よりも、小さい周期のパターンを形成できる。
ただし、上記第1の実施形態では3つの干渉パターンの重ね合わせであるのに対し、本実施形態では6つの干渉パターンの重ね合わせとなっている。重ね合わせの数が多いほどバックグラウンドはあがるので、解像できた場合のプロセス余裕度は上記第1の実施形態の方が広い。このように、第1の実施形態の照明と第2の実施形態の照明は、プロセスマージンを優先させるか、解像度を優先させるかで選択される。
次に、照明光のマスク面への入射角の幅、及び照明形状の発光領域の大きさについて述べる。上述したように、回折光の中心位置が瞳面を通過すればウェーハ上で結像する。そして結像条件は照明光のマスク面への入射角、及び照明形状の発光領域の位置で決まる。実際には、照明光のマスク面への入射角の幅は無限小にはできない。発光領域の大きさを無限小にできないのも同じである。
照明光のマスク面への入射角の幅が広がり、照明形状の発光領域が大きくなるということは、図15、図22に示した回折光の大きさが大きくなることを意味する。回折光が瞳面にすべて入ることが結像条件の1つとなる。
上記第1、第2実施形態では、発光領域の形状を円形としたが、発光領域の形状の形成手法は露光装置によって異なる。アパーチャーで発光領域を形成したり、回折によりビームを成形したり、種々の方法がある。この場合も、回折光が瞳面にすべて入るよう、照明光のマスク面への入射角、角度範囲、照明形状の発光領域の位置、大きさを調整することが必要である。
また、回折光の大きさが大きくなるということは、干渉しない成分が増えるということであり、バックグラウンドがあがることにもなる。しかし、一方では、照明光のマスク面への入射角の幅が狭く、照明形状の発光領域が小さくなると光量が減少する。このため、光量とバックグラウンドとのトレードオフとなる。発光領域の大きさは概ね、0.05〜0.3の範囲であるが、必要とする仕様にあわせて発光領域の大きさは適宜選択される。
上記実施形態では図14に示すフォトマスクパターンを使用した。しかし、ネガレジストでパターンを形成する場合や、後述するようにピラーパターンをポジレジストで形成する場合には図14に示したフォトマスクの開口と遮光膜(ハーフトーン膜)部分を反転したマスクを使用する。
(第3の実施形態)上記第1又は第2の実施形態に係る露光方法を用いて形成されたミクロ相分離パターン106をマスクとして被加工膜を加工することができる。
まず、下層膜401上に被加工膜402を形成する(図25(a)参照)。そして、被加工膜402上に図1(a)〜(e)と同様の方法で、図2(b)に示すような、シリンダー状の第1ポリマー部106a及び第1ポリマー部106aを囲む第2ポリマー部106bを含むミクロ相分離パターン106を形成する。なお、図1(b)におけるレジスト膜104の露光には、上記第1又は第2の実施形態による露光方法を用いる。
次に、図25(b)に示すように、シリンダー形状の第1ポリマー部106aを選択的に除去し、ホール部403を形成する。第1ポリマー部106aがPMMAで第2ポリマー部106bがPSである場合、酸素を用いたドライエッチングにより、PMMAを選択的に除去することができる。
次に、図25(c)に示すように、中性化膜102のうち、ホール部403を介して表面が露出した部分を除去する。中性化膜102が有機膜である場合、酸素を用いたドライエッチングにより除去できる。また、中性化膜102がシリコンを含有している場合は、CFやCHF等のフッ素系のガスを用いることができる。
次に、図25(d)に示すように、第2ポリマー部106bをマスクとして、ドライエッチングにより被加工膜402を加工する。ドライエッチングの際のガスは、被加工膜402の材料と第2ポリマー部106bのエッチング選択比に応じて選択する。
次に、図25(e)に示すように、第2ポリマー部106b及び第2ポリマー部106bの下方の中性化膜102を除去する。
これにより、被加工膜402に、シリンダー形状の第1ポリマー部106aに対応するホールパターンを転写することができる。
第1ポリマー部106aは、ドライエッチングでなく、ウェットエッチング、真空中でのアブレーション、光露光により所望ポリマーブロックを可溶にして溶媒現像するといった方法で除去してもよい。
また、本実施形態では、第2ポリマー部106をマスクにして被加工膜402を加工したが、第2ポリマー部106及び中性化膜102と、被加工膜402との間にパターン転写用の中間膜を設け、第2ポリマー部106をマスクにして中間膜を加工し、この中間膜をマスクにして被加工膜402を加工してもよい。このような中間膜を設けることで、加工マージンが広げることができる。
(第4の実施形態)上記第3の実施形態では、被加工膜402上に中性化膜102を形成し、この中性化膜102上にレジスト膜104を形成し、リソグラフィによりパターン形成したレジスト膜104をマスクに中性化膜102を加工して化学ガイドを形成していた。しかし、中性化膜102が光照射により表面状態の変化する感光性材料で構成される場合は、レジストパターンを形成する必要はなく、上記第1又は第2の実施形態による露光方法により中性化膜102を露光することで、化学ガイドを形成できる。
例えば、まず、図26(a)に示すように、被加工膜402上に中性化膜102を形成する。
次に、図26(b)に示すように、中性化膜102を露光し、露光部(改質層)102aと未露光部102bでの特性の違いにより表面エネルギーを変える。露光は、上記第1又は第2の実施形態による露光方法を用いる。これにより、露光部102aがピニング層となる化学ガイドが得られる。
感光性の中性化膜102の材料としては、例えば、n−ブチルトリクロロシランを用いることができる。n−ブチルトリクロロシランを被加工膜402(例えばシリコン基板)表面と反応させて、薄膜を形成する。n−ブチルトリクロロシランは露光領域の表面エネルギーが高くなるため、露光領域がピニング層、未露光領域が中性化膜の化学ガイドとなる。
また、シランカップリング剤をシリコン表面に形成した後、ポリマーを塗布し、光露光によりシランカップリング剤の有機基部分とポリマーを接着させるという方法もある。
中性化膜102と被加工膜402との間に反射防止膜を形成し、中性化膜102下の被加工膜402からの反射を抑えるようにしてもよい。
本実施形態では未露光部が中性化膜で、露光部がピニング層となる場合を例にとったが、未露光部がピニング層で、露光部が中性化膜となるような材料を使用することも可能である。この場合には、図26(b)の露光部と未露光部が逆となる。
(第5の実施形態)図1に示す例では、基板101がピニング層となるため、中性化膜102をリソグラフィによりパターニングした。これに対し、中性化膜の機能を持つような材料からなる基板101を準備し、この基板101上にピニングの機能を持つ材料からなるピニング膜を形成してもよい。この場合、リソグラフィにより形成されるピニング膜のパターンは、図2(a)に示す中性化膜102のパターンを反転したものになる。
また、基板101がピニング層や中性化膜として適当な表面エネルギーを持たない場合には、中性化膜とピニング層を積層しても良い。
例えば、図27(a)に示すように、基板101上にピニング層としての機能を有するピニング膜501を形成し、ピニング膜501上に中性化膜502を形成する。さらに、中性化膜502上に反射防止膜503を形成し、反射防止膜503上にレジスト膜504を形成する。
次に、図27(b)に示すように、リソグラフィによりレジスト膜504をパターニングする。レジスト膜504の露光には、上記第1又は第2の実施形態による露光方法を使用する。
次に、図27(c)に示すように、レジスト膜504をマスクとして反射防止膜503及び中性化膜502を加工する。そして、レジスト膜504及び反射防止膜503を除去することで化学ガイドが得られる。
また、図28を用いて、化学ガイドの形成方法の別の例を説明する。
まず、図28(a)に示すように、基板101上にピニング層としての機能を有するピニング膜501を形成する。ピニング膜501には光酸発生剤を添加しておく。そして、ピニング膜501上に反射防止膜503及びレジスト膜504を順に形成する。反射防止膜503は、レジスト膜504−反射防止膜503の界面からの反射光と、反射防止膜503−ピニング膜502界面からの反射光の位相を反転させることで反射を抑えるものを用いる。
次に、図28(b)に示すように、リソグラフィによりレジスト膜504をパターニングする。このパターンは、図27(b)に示すレジスト膜504のパターンを反転したものである。レジスト膜504の露光には、上記第1又は第2の実施形態による露光方法を使用する。露光の際、光がピニング膜501に到達し、ピニング膜501中の光酸発生剤が分解して酸を発生する。
次に、図28(c)に示すように、レジスト膜504をマスクとして反射防止膜503を加工する。これにより、レジスト膜504以外の領域において、ピニング膜501の表面が露出される。
次に、図28(d)に示すように、中性化膜としての機能を有し、かつ酸を触媒として架橋する樹脂を塗布して加熱する。ピニング膜501では図28(b)に示す工程における露光処理の際に酸が発生しているため、ピニング膜501の表面部分に樹脂が架橋し、中性化膜502が形成される。そして、未架橋の樹脂を除去する。
次に、図28(e)に示すように、レジスト膜504及びレジスト膜504下方の反射防止膜503を除去することで化学ガイドが得られる。
ピニング膜501に光酸発生剤を添加せず、図28(c)の工程の後、図29に示すように中性化膜502をピニング膜501及びレジスト膜504を覆うように形成してもよい。その後、レジスト膜504をリフトオフすることで、図28(e)と同様の構成の化学ガイドを得ることができる。
また、ピニング膜501に光酸発生剤を添加せず、図28(c)の工程の後、図28(c)のスペース部のピニング層上のみに選択的に薄膜を形成して中性化膜としても良い。選択的な薄膜形成材料としては、シランカップリング剤等のSelf Assembled Monolayer (SAM)を用いることができる。
図27、図28に示す例では、ピニング膜501と中性化膜502の形成位置・順序を入れ替えてもよい。その場合、リソグラフィによるパターニングの形状は反転する。
(第6の実施形態)上記実施形態では化学ガイドを形成していたが、物理ガイドを形成してもよい。物理ガイドの形成方法を図30及び図31を用いて説明する。図30は断面図であり、図31は上面図である。
まず、図30(a)に示すように、基板601上に反射防止膜603及びレジスト膜604を順に形成する。レジスト膜604はネガレジストである。
次に、図30(b)及び図31(a)に示すように、リソグラフィによりレジスト膜604を、2次元六方格子上に位置するピラー状にパターニングする。レジスト膜604の露光には、上記第1又は第2の実施形態による露光方法を使用する。レジスト膜604はネガレジストなので、露光領域が現像後に残存する。
次に、図30(c)に示すように、反射防止膜603及びレジスト膜604を覆うようにポリマーブラシ610を形成し、凹凸形状の物理ガイドを得る。
次に、図30(d)に示すように、物理ガイドの凹部にブロックポリマー605を塗布する。ブロックポリマー605には、第1ポリマーブロック鎖及び第2ポリマーブロック鎖が結合し、ミクロ相分離によりスフィアパターンが得られるジブロックコポリマーを用いる。例えば第1ポリマーブロック鎖がミクロ相分離によりスフィア形状となる。スフィアの場合には、物理ガイドの表面エネルギーと親和性の高いポリマーブロックが、物理ガイド表面にウェット層を形成した後、ミクロ相分離する。そのため、ポリマーブラシ610の表面エネルギーを、第2ポリマーブロック鎖にあわせる。例えば、第1ポリマーブロック鎖としてポリジメチルシロキサン(PDMS)、第2ポリマーブロック鎖としてポリスチレン(PS)が結合したジブロックコポリマーを用いることができる。
次に、図30(e)に示すように、加熱等を行い、ブロックポリマー605をミクロ相分離させ、ミクロ相分離パターン606を形成する。ミクロ相分離パターン606は、第1ポリマーブロック鎖を含むスフィア形状の第1ポリマー部606aと、第2ポリマーブロック鎖を含み第1ポリマー部606cを囲む第2ポリマー部606bと、第1ポリマーブロック鎖を含む表層部606cとを有している。
次に、図30(f)及び図31(b)に示すように、表層部606cをフッ素系のガスを使ってRIE(反応性イオンエッチング)等で除去し、続いて、酸素ガスを使って第2ポリマー部606bを選択的に除去する。これにより、ピラー状のレジスト604の間に、スフィアパターン(第1ポリマー部606a)を形成することができる。
その後の工程では、レジスト604及び第1ポリマー部606aをマスクとして、下層の基板601等を加工する。
(第7の実施形態)上記第6の実施形態では、レジストパターンを物理ガイドとして利用していたが、レジストパターンをマスクに物理ガイド材料をエッチングして、物理ガイドを形成しても良い。このような物理ガイドの形成方法を図32及び図33を用いて説明する。図32は断面図であり、図33は上面図である。
まず、図32(a)に示すように、基板701上に物理ガイドの材料からなる物理ガイド材料膜702を形成する。そして、物理ガイド材料膜702上に、反射防止膜703及びレジスト膜704を順に形成する。基板701及び物理ガイドの材料には、後の工程で塗布されるジブロックコポリマーのポリマーブロック鎖の一方と親和性の高い材料を用いる。また、レジスト膜704はネガレジストである。
次に、図32(b)及び図33(a)に示すように、リソグラフィによりレジスト膜704を、2次元六方格子上に位置するピラー状にパターニングする。レジスト膜704の露光には、上記第1又は第2の実施形態による露光方法を使用する。レジスト膜704はネガレジストなので、露光領域が現像後に残存する。
次に、図32(c)に示すように、レジスト膜704をマスクに反射防止膜703及び物理ガイド材料膜702を加工する。そして、レジスト膜704及び反射防止膜703を除去する。これにより、図32(c)及び図33(b)に示すような物理ガイドが得られる。その後の工程は図30(d)、(e)に示す工程と同様であるため、説明を省略する。
なお、物理ガイド(物理ガイド材料膜702)とジブロックコポリマーのポリマーブロック鎖の一方とが高い親和性を持ち、基板701とジブロックコポリマーを構成する2つのポリマーブロック鎖がほぼ同等の親和性を持つ場合には、図30(e)のウェット層606aが省略されたものと同様のパターンが得られる。
(第8の実施形態)上記実施形態では、レジスト膜のパターニングの際に本発明の実施形態による露光方法を使用したが、ミクロ相分離パターンのパターニングに本発明の実施形態による露光方法を用いてもよい。このような露光は、例えば、微細なホールパターンと共に、太い配線と接続するコンタクトプラグのための寸法の大きいホールパターンを形成する際に行われる。ただし、寸法の異なるホールパターンの形成はプロセス上困難な場合があるので、ここでは、3つの微細なホールパターンを一纏めにして大寸法のホールパターンとする。このような寸法の異なるホールパターンの形成方法を図34〜図39を用いて説明する。なお、図34、図36〜図38は断面図であり、図35及び図39は上面図である。
まず、図34(a)に示すように、被加工膜801上に中性化膜802を形成する。さらに、中性化膜802上に図示しない物理ガイドを形成する。
次に、図34(b)に示すように、ブロックポリマー805を塗布する。ブロックポリマーはミクロ相分離によりシリンダー形状のパターンが得られるジブロックコポリマーを用いる。このジブロックコポリマーには、ジブロックコポリマーを構成するポリマーと架橋する架橋剤と、光酸発生剤とが添加されている。また、ミクロ相分離によりシリンダー形状となるポリマーブロック鎖は、ポリα-メチルスチレンのように光照射により主鎖切断される材料とする。
次に、図34(c)に示すように、加熱等を行い、ブロックポリマー805をミクロ相分離させ、ミクロ相分離パターン806を形成する。ミクロ相分離パターン806は、図34(c)及び図35(a)に示すように、シリンダー形状の第1ポリマー部806aと、第1ポリマー部806aを囲む第2ポリマー部806bとを有している。
その後の工程を図36〜図38を用いて説明する。なお、図36〜図38に示す工程断面図において、(a)は微細なホールパターンを形成する領域R1に対応し、(b)は大寸法のホールパターンを形成する領域R2に対応している。また、各図の(b)の断面は、図35(b)のA−A線に沿った断面を示していている。
図36(a)及び(b)に示すように、ミクロ相分離パターン806に対して露光を行う。露光には、上記第1又は第2の実施形態による露光方法を使用する。このとき使用されるフォトマスクには、領域R1を露光する開口がなく、領域R2において図35(b)の破線で示される露光領域810を露光する開口が設けられている。図35(b)から分かるように、開口は2次元六方格子上に設けられる。
すなわち、本工程では、領域R1のミクロ相分離パターン806は露光せず、領域R2の露光領域810のミクロ相分離パターン806のみを露光する。露光領域810のミクロ相分離パターン806では、酸が発生して架橋反応が起こる。
次に、図37(a)及び(b)に示すように、現像液を用いて第1ポリマー部806aを選択的に除去する。露光領域810の第1ポリマー部806aは、露光処理に伴う架橋反応により現像液に対して不溶となっているため、除去されずに残存する。
次に、図38(a)及び(b)に示すように、残存した第1ポリマー部806a及び第2ポリマー部806bをマスクとして中性化膜802及び被加工膜801を加工し、被加工膜801にホール808を形成する。その後、中性化膜802を除去する。図39は領域R2の上面を示しており、図38(b)は、図39のA−A線に沿った断面を示している。
このようにして、領域R1に微細なホールパターンを形成すると共に、領域R2にトリプルホールパターンを形成することができる。
本実施形態では、トリプルホールパターンを形成したが、ホール数は3つでなく、2つ以下でもよいし、4つ以上でもよい。また、露光により一部のポリマーを現像液に対して不溶化したが、可溶化してもよい。
上述した複数の実施形態では、ブロック共重合体として、PS−b−PMMAを用いていたが、PS−b−ポリ2−ビニルピリジン、PS−b−ポリイソプレン(PI)、PS−b−ポリエチレンオキサイド(PEO)、PS−b−ポリジメチルシロキサン(PDMS)、PI−b−PEO、ポリブタジエン(PB)−b−ポリヘキサフルオロピロピレンオキサイド、ポリペンタフルオロスチレン−b−PMMA、PS−b−ポリ{11-[4-(4-ブチルフェニルアゾ)フェノキシ]-アンデシル-メタクリレート](PMMAzo)、PEO−b−PMMAzo、PS−b−ポリヘドラルオリゴメリックシルセスキオキサンメタクリレート(PMAPOSS)、PMMA−PMMAPOSS等、ミクロ相分離するのに十分なΧパラメーターを有するポリマーの組み合わせであれば、使用することができる。エッチング耐性、所望のサイズ等目的に合わせてブロック共重合体を選択し、本実施形態によるパターン形成方法を用いることができる。
また、ブロックコポリマーはジブロックコポリマーに限定されず、3種類のポリマーから構成されるトリブロックコポリマーであってもよい。3種類のポリマーのうち1つがマトリックスとなり、残り2つがシリンダーとなる。3種類のポリマーをPa、Pb、Pcとし、ポリマーPaをマトリックスとする場合、ピニング層と、ポリマーPb、ポリマーPcの表面エネルギーが略同一になるように調整すればよい。トリブロックコポリマーの例としては、PS−b−PB−b−PMMA、PS−b−(ポリエチレン-co-ポリブチレン)−b−PMMA等がある。BCP同様トリブロックポリマーでも、目的に合わせてトリブロックポリマーの種類を選択して、本方法を用いることは可能である。
上記実施形態では、加熱してブロックコポリマーのミクロ相分離を行った。この加熱は、フォーミングガス、真空中、窒素中で行っても良い。また、加熱ではなく、有機溶媒雰囲気下にブロックコポリマーを塗布したケミカルガイド付き基板を置くことで、ポリマーを移動させてミクロ相分離させても良い(ソルベントアニール)。また、ブロックコポリマーをミクロ相分離させられれば、他の手法を用いることも可能である。
上記実施形態における露光は、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)に限定されず、KrFエキシマレーザ光(波長243nm)、水銀ランプのi線(波長365nm)、g線(波長436nm)、紫外光であってもよい。また、EUV光であってもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
101 基板
102 中性化膜
103 反射防止膜
104 レジスト膜
105 ブロックポリマー
106 ミクロ相分離パターン
110、120、210 照明
111、211 照明光学系
112、212 フォトマスク
113、213 投影光学系
114、214 ウェーハ

Claims (11)

  1. 照明光源面からの照明光を、開口の中心が二次元六方格子で記述できる周期パターンが形成されているフォトマスクに照射し、投影光学系を介して前記フォトマスクからの回折光を基板上に投影して露光することで、六方格子上にパターン中心が存在する周期パターンを基板上に形成するパターン形成方法であって、
    前記照明は発光する第1〜第3発光領域を有し、
    前記フォトマスクの開口の1つを第1開口とし、前記第1開口を中心とした正六角形の頂点位置に中心位置を持つ開口を順に第2〜第7開口とすると、
    前記第1〜第3発光領域からの光が前記フォトマスクへ入射する方向は、前記第1開口の中心、前記第2開口の中心、及び光軸で定まる第1平面上と、前記第1開口の中心、前記第4開口の中心、及び前記光軸で定まる第2平面上と、前記第1開口の中心、前記第6開口の中心、及び前記光軸で定まる第3平面上にあって、光の波長をλ、前記第1開口の中心と前記第2〜第7開口の中心との間隔を基板上の寸法に換算した寸法をP、前記投影光学系と前記基板との間の媒質の屈折率をnとしたとき、前記光軸に対して角度sin−1(2λ/3Pn)をなす方向を含んでいることを特徴とするパターン形成方法。
  2. 照明光源面からの照明光を開口の中心が二次元六方格子で記述できる周期パターンが形成されているフォトマスクに照射し、投影光学系を介して前記フォトマスクからの回折光を基板上に投影して露光することで、六方格子上にパターン中心が存在する周期パターンを基板上に形成するパターン形成方法であって、
    前記照明は発光する第1〜第3発光領域を有し、
    投影レンズの開口数をNA、光の波長をλ、前記第1開口の中心と前記第2〜第7開口の中心との間隔を基板上の寸法に換算した寸法をPとしたとき、
    前記第1〜第3発光領域と、前記照明の中心点との間隔は2λ/(3P・NA)であり、
    前記第1〜第3発光領域は同一円周上に等間隔に設けられていることを特徴とするパターン形成方法。
  3. 照明光源面からの照明光を、開口の中心が二次元六方格子で記述できる周期パターンが形成されているフォトマスクに照射し、投影光学系を介して前記フォトマスクからの回折光を基板上に投影して露光することで、六方格子上にパターン中心が存在する周期パターンを基板上に形成するパターン形成方法であって、
    前記照明は発光する第1〜第6発光領域を有し、
    前記フォトマスクの開口の一つを第1開口とし、前記第1開口を中心とした正六角形の頂点位置に中心位置を持つ開口を順に第2〜第7開口とすると、
    前記第1〜第6発光領域からの光が前記フォトマスクへ入射する方向は、前記第1開口の中心、前記第2〜第7開口の各々の中心、及び光軸で定まる6つの平面を、前記光軸を中心に90°回転させた6平面上にあって、光の波長をλ、前記第1開口の中心と前記第2〜第7開口の中心との間隔を基板上の寸法に換算した寸法をP、前記投影光学系と前記基板との間の媒質の屈折率をnとしたとき、前記光軸に対して角度sin−1(λ/(√3)Pn)をなす方向を含んでいることを特徴とするパターン形成方法。
  4. 照明光源面からの照明光を開口の中心が二次元六方格子で記述できる周期パターンが形成されているフォトマスクに照射し、投影光学系を介して前記フォトマスクからの回折光を基板上に投影して露光することで、六方格子上にパターン中心が存在する周期パターンを基板上に形成するパターン形成方法であって、
    前記照明は発光する第1〜第6発光領域を有し、
    投影レンズの開口数をNA、光の波長をλ、前記第1開口の中心と前記第2〜第7開口の中心との間隔を基板上の寸法に換算した寸法をPとしたとき、
    前記第1〜第6発光領域と、前記照明の中心点との間隔はλ/((√3)P・NA)であり、
    前記第1〜第6発光領域は同一円周上に等間隔に設けられていることを特徴とするパターン形成方法。
  5. 被加工膜上に第一の膜を形成し、
    前記第一の膜上にレジスト膜を形成し、
    前記レジスト膜を請求項1乃至4のいずれかの方法により露光し、現像することでレジストパターンを形成し、
    前記レジストパターンをマスクとして前記第一の膜を加工し、
    前記第一の膜の加工後、前記レジストパターンを除去し、
    前記加工された第一の膜上にブロックコポリマーを塗布し、
    前記ブロックコポリマーを加熱してミクロ相分離させて、ブロックコポリマーパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法。
  6. 被加工膜上に第一の膜を形成し、
    前記第一の膜を請求項1乃至4のいずれかの方法により露光し、
    前記第一の膜上にブロックコポリマーを塗布し、
    前記ブロックコポリマーを加熱してミクロ相分離させて、ブロックコポリマーパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法。
  7. 被加工膜上にブロックコポリマーを塗布し、
    前記ブロックコポリマーを加熱してミクロ相分離させ、
    前記第一の膜を請求項1乃至4のいずれかの方法により露光し、加熱、現像することで、
    ブロックコポリマーパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法。
  8. 照明光源面からの照明光を開口の中心が二次元六方格子で記述できる周期パターンが形成されているフォトマスクに照射し、投影光学系を介して前記フォトマスクからの回折光を基板上に投影する露光方法であって、
    前記照明は発光する第1〜第3発光領域を有し、
    前記フォトマスクの開口の一つを第1開口とし、前記第1開口を中心とした正六角形の頂点位置に中心位置を持つ開口を順に第2〜第7開口とすると、
    前記第1〜第3発光領域からの光が前記フォトマスクへ入射する方向は、前記第1開口、前記第2開口、及び光軸で定まる第1平面上と、前記第1開口、前記第4開口、及び前記光軸で定まる第2平面上と、前記第1開口、前記第6開口、及び前記光軸で定まる第3平面上にあって、光の波長をλ、前記第1開口の中心と前記第2〜第7開口の中心との間隔を基板上の寸法に換算した寸法をP、前記投影光学系と前記基板との間の媒質の屈折率をnとしたとき、前記光軸に対して角度sin−1(2λ/3Pn)をなす方向を含んでいることを特徴とする露光方法。
  9. 照明光源面からの照明光を開口の中心が二次元六方格子で記述できる周期パターンが形成されているフォトマスクに照射し、投影光学系を介して前記フォトマスクからの回折光を基板上に投影する露光方法であって、
    前記照明は発光する第1〜第3発光領域を有し、
    投影レンズの開口数をNA、光の波長をλ、前記第1開口の中心と前記第2〜第7開口の中心との間隔を基板上の寸法に換算した寸法をPとしたとき、
    前記第1〜第3発光領域と、前記照明の中心点との間隔は2λ/(3P・NA)であり、
    前記第1〜第3発光領域は同一円周上に等間隔に設けられていることを特徴とする露光方法。
  10. 照明光源面からの照明光を、開口の中心が二次元六方格子で記述できる周期パターンが形成されているフォトマスクに照射し、投影光学系を介して前記フォトマスクからの回折光を基板上に投影する露光方法であって、
    前記照明は発光する第1〜第6発光領域を有し、
    前記フォトマスクの開口の一つを第1開口とし、前記第1開口を中心とした正六角形の頂点位置に中心位置を持つ開口を順に第2〜第7開口とすると、
    前記第1〜第6発光領域からの光が前記フォトマスクへ入射する方向は、前記第1開口、前記第2〜第7開口の各々、及び光軸で定まる6つの平面を、前記光軸を中心に90°回転させた6平面上にあって、光の波長をλ、前記第1開口の中心と前記第2〜第7開口の中心との間隔を基板上の寸法に換算した寸法をP、前記投影光学系と前記基板との間の媒質の屈折率をnとしたとき、前記光軸に対して角度sin−1(λ/(√3)Pn)をなす方向を含んでいることを特徴とする露光方法。
  11. 照明光源面からの照明光を開口の中心が二次元六方格子で記述できる周期パターンが形成されているフォトマスクに照射し、投影光学系を介して前記フォトマスクからの回折光を基板上に投影して露光することで、六方格子上にパターン中心が存在する周期パターンを基板上に形成するパターン形成方法であって、
    前記照明は発光する第1〜第6発光領域を有し、
    投影レンズの開口数をNA、光の波長をλ、前記第1開口の中心と前記第2〜第7開口の中心との間隔を基板上の寸法に換算した寸法をPとしたとき、
    前記第1〜第6発光領域と、前記照明の中心点との間隔はλ/((√3)P・NA)であり、
    前記第1〜第6発光領域は同一円周上に等間隔に設けられていることを特徴とする露光方法。
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