JP2013198851A - 混合攪拌装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、攪拌翼を用いない新規な混合攪拌装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明によれば、液状体を収容するための円筒状の容器と、前記容器内の前記液状体に対して第1の軸を回転軸とする渦を生じさせる渦発生手段と、前記1の軸に直交する第2の軸を回転軸として前記容器を回転させるための容器回転手段とを含む混合攪拌装置が提供される。本発明によれば、混合攪拌効果および装置の設置面積あたりの容器の容積がともに最大化される。
【選択図】図3

Description

本発明は、混合攪拌装置に関し、より詳細には、攪拌翼を用いない混合攪拌装置に関する。
従来、液状体の混合攪拌においては、容器内に設けた攪拌翼を回転させることによって内容物を強制的に混合攪拌する手法が多く採用されてきた。しかしながら、攪拌翼を用いる方式においては、攪拌翼に固着した残渣を定期的に洗い落とす作業が必須となり、このことが作業効率を低下させていた。この点につき、特開2002−224551号公報(特許文献1)は、被処理物を入れた容器を公転させながら、同時に当該容器を自転させることによって、公転と自転によるコリオリの加速度を受けて被処理物を混合することを特徴とした攪拌翼を用いない混合攪拌装置を開示する。
しかしながら、特許文献1が開示する混合攪拌装置は、公転軸と自転軸のなす角度を約45°にとり、公転軸に対して2つの攪拌容器を対称に配置する構成を採用するために、容器の大きさに応じて適切な公転直径を確保する都合上、容器の容積の割に装置が大きくならざるを得ず、また、所定の直径で材料の入った容器を公転させる装置の構造上、一度に混合攪拌することのできる材料の重量に限界があった。
特開2002−224551号公報
本発明は、上記従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、本発明は、攪拌翼を用いない新規な混合攪拌装置を提供することを目的とする。
本発明者は、攪拌翼を用いない新規な混合攪拌装置につき鋭意検討した結果、コリオリ力を利用した混合攪拌装置において、渦の回転軸に直交する回転軸で容器を回転させたときに、その混合攪拌効果が最大化されることを見出した。本発明者は、当該知見から、渦の回転軸と容器の回転軸を直交させる条件において、装置の設置面積あたりの容器の容積を最大化し、且つ、材料の入れ替えをスムーズに行うことができる新規な装置構成に想到し、本発明に至ったのである。
すなわち、本発明によれば、液状体を収容するための円筒状の容器と、前記容器内の前記液状体に対して第1の軸を回転軸とする渦を生じさせる渦発生手段と、前記1の軸に直交する第2の軸を回転軸として前記容器を回転させるための容器回転手段とを含む混合攪拌装置が提供される。
上述したように、本発明によれば、混合攪拌効果および装置の設置面積あたりの容器の容積をともに最大化することができる、攪拌翼を用いない新規な混合攪拌装置が提供される。
本発明の混合攪拌方法の原理図。 本実施形態の強制渦を利用する混合攪拌装置の基本構成を示す図。 本実施形態の強制渦を利用する混合攪拌装置の実装構成を示す図。 本実施形態の強制渦を利用する混合攪拌装置に導入された材料が混合攪拌された後に外部に送出される様子を時系列的に示した図。 本実施形態の自由渦を利用する混合攪拌装置の基本構成を示す図。 本実施形態の自由渦を利用する混合攪拌装置の実装構成を示す図。 本実施形態の自由渦を利用する混合攪拌装置に導入された材料が混合攪拌された後に外部に送出される様子を時系列的に示した図。 第2の実施形態の自由渦を利用する混合攪拌装置の基本構成を示す図。 第2の実施形態の自由渦を利用する混合攪拌装置の実装構成を示す図。 第3の実施形態の洗濯装置を示す図。 第3の実施形態の洗濯装置の実装構成を示す図。 第3の実施形態の洗濯装置の実装構成を示す図。 実験の説明図。 実験の説明図。 実験の説明図。 角度θ=90°における絵の具の混合状態を表すグラフ。 角度θ=75°における絵の具の混合状態を表すグラフ。 角度θ=60°における絵の具の混合状態を表すグラフ。 角度θ=45°における絵の具の混合状態を表すグラフ。 角度θ=30°における絵の具の混合状態を表すグラフ。 角度θ=15°における絵の具の混合状態を表すグラフ。 6種類の角度条件について混合状態の時系列的変化を示すグラフ。 実験の説明図。
以下、本発明を図面に示した実施の形態をもって説明するが、本発明は、図面に示した実施の形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
本発明の混合攪拌方法においては、まず、液状体を入れるための容器を用意する。ここでいう、液状体とは、2種以上の液状体の混合物、液状体と粉末の混合物、液状体と粒子の混合物などを意味する。なお、本発明においては、図1に示すような円筒状の容器(すなわち、円筒状の空洞を有する容器)を用意することが好ましい。以下、図1に基づいて、本発明の混合攪拌方法の原理を説明する。本発明においては、円筒状の容器Dに収容された液状体に対して容器の長手方向を回転軸とする渦を生じさせるとともに、これに並行して、渦の回転軸Aに直交する軸Aを回転軸として容器Dを回転させる。その結果、容器D内に発生した渦の回転軸がコリオリの力によって傾き、やがて崩壊する。本発明は、このコリオリの力による渦の崩壊現象を利用して容器D内に充填された液状体を混合攪拌するものである。
本発明者は、渦の回転軸Aと容器の回転軸Aのなす角度(鋭角)と混合攪拌効果との関係につき鋭意研究した結果、渦の回転軸Aと容器の回転軸Aのなす角度=90°のときに、その混合攪拌効果が最大化されることを見出した。そして、渦の回転軸Aと容器の回転軸Aを直交させれば、好都合なことに、装置の設置面積に対する容器の容積を最大化することができることを見出し、本発明に至ったのである。
ここで、液状体に発生する渦には、周速が半径に比例する強制渦と周速が半径に反比例する自由渦があり、本発明の方法においては、いずれの渦も利用することができる。以下、強制渦を利用して混合攪拌する装置ならびに自由渦を利用して混合攪拌する装置につき、それぞれ説明する。
(強制渦を利用する混合攪拌装置)
図2は、本発明の実施形態である混合攪拌装置100の基本構成を示す。混合攪拌装置100は、強制渦を利用するものであり、粘度の高い材料を混合攪拌するのに適している。本実施形態の混合攪拌装置100は、円筒状の容器10と、当該容器10内に充填された液状体に対して強制渦を発生させるための強制渦発生手段と、容器10が設置される回転台座11と、回転台座11を回転させるための台座回転手段12を含んで構成される。
混合攪拌装置100において、容器10は、支持体14,14を介して回転台座11の上に設置される。支持体14,14は、図2(a)の右側に拡大して示すように、玉軸受15を含んで構成されており、容器10を回転台座11の上で回転自在に支持している。なお、本発明における支持体は、図2(a)に示した形態に限定されるものではなく、容器10を回転台座11の上で回転自在に支持しうるものであればどのような構成であってもよい。
容器10は、回転動力発生手段13から回転動力の伝達を受けて当該容器10の円筒軸を回転軸として回転するように構成される。回転台座11の上で容器10の円筒軸を中心に容器10を回転させると容器10内に充填された液状体に強制渦が発生する。本実施形態においては、例えば、図2(a)に示すように、回転動力発生手段13の回転動力をベルトやチェーンを介して容器10に伝達するように構成してもよいし、図2(b)に示すように、回転動力発生手段13の回転動力をギアの噛み合いで容器10に伝達するように構成してもよく、これらの構成が本実施形態における強制渦発生手段に相当する。なお、本発明における強制渦発生手段は、容器10の円筒軸を中心に容器10を回転させることが可能な手段であればどのような手段であってもよく、本発明は、強制渦発生手段の具体的構成に限定されるものではないことに留意されたい。
台座回転手段12は、回転台座11に回転動力を伝達する手段であり、強制渦の回転軸Aに直交する軸Aを回転軸として回転台座11を回転させる。その結果、台座回転手段12によって、回転台座11上に固定される容器10は、軸Aを回転軸として回転させられる。なお、本発明における台座回転手段12は、本質的には、軸Aを回転軸として容器10を回転させることが可能な手段であればどのような手段であってもよく、本発明は、台座回転手段12(本質的には、容器回転手段)の具体的構成に限定されるものではないことに留意されたい。
ここで、容器10内に発生する強制渦の回転軸Aは、容器10の円筒軸(回転軸)に置き換えることができるので、本実施形態における台座回転手段12は、容器10の円筒軸(回転軸)に直交する軸Aを回転軸として回転台座11を回転させる手段として定義することができる。なお、本実施形態においては、回転時のバランスをとるため、回転台座11上に配置される構造体全体の重心点を回転軸A上にとることが望ましい。具体的には、円形の回転台座11の中心を通る回転軸Aを定義し、回転台座11の中心が重心点となるように回転台座11上に適切なバランサーを配置する(以下、他の実施形態においても同様)。
本実施形態においては、容器10の回転軸Aまわりの回転速度および回転軸Aまわりの回転速度を独立して制御できるように構成されており、適切な2つの速度パラメータが回転動力発生手段13および台座回転手段12のそれぞれにセットされる。なお、各パラメータは、事前に実施した予備実験やコンピュータ・シミュレーション等に基づいて適切な値を求めておくことができる(以下、他の実施形態においても同様)。
なお、混合攪拌装置100の用途は、液状材料の混合攪拌に限定されるものではなく、容器10を洗濯槽として構成することによって、業務用洗濯装置として使用することも可能である。この場合、図2(b)の右側に拡大して示すように、容器10の外周壁に対して防水扉を設け、そこから洗濯物の出し入れを行うように構成すればよい。以上、強制渦を利用する混合攪拌装置100の基本構成について説明してきたが、次に、混合攪拌装置100の具体的な実装構成について説明する。
図3は、強制渦を利用する混合攪拌装置の具体的な実装構成である混合攪拌装置100aを示す。混合攪拌装置100aにおいては、容器10に対して、処理前の材料を導入し、処理後の材料を回収するための圧送システムが追加される。圧送システムは、回転軸Aを軸とする同軸二重円管16と、円筒状の容器10の2つの底面に接続され回転軸Aを軸とする2つの同軸二重円管17a,17bと、圧送ポンプ18を含み、同軸二重円管16の外管の上部には、配管19が接続され、同軸二重円管16の外管の下部には、配管20aおよび配管20bが接続され、それぞれが同軸二重円管17aの外管および同軸二重円管17bの外管に接続されている。一方、同軸二重円管17aの内管および同軸二重円管17bの内管は、それぞれ、配管21aおよび配管21bを介して同軸二重円管16の内管に接続されている。
図3に示す圧送システムにおいては、容器10が、回転軸Aを中心に回転自在となるように、2つの同軸二重円管17a,17bは、それぞれ、回転管継手22aおよび回転管継手22bを介して容器10に接続されている。一方、同軸二重円管16は、配管19が接続されている上部と、容器10へ延びる配管20a,20bならびに配管21a,21bが接続されている下部とが回転管継手23を介して接続されており、配管が接続された状態で容器10が回転軸Aを中心に回転自在となるように構成されている。さらに、図3(b)の断面図に示すように、容器10内部には、容器の長手方向に可動に構成された円盤状のピストン24を備える。
さらに、配管21aおよび21bには、それぞれ、電磁バルブ25aおよび25bが設けられ、配管20aおよび20bには、それぞれ、電磁バルブ26aおよび26bが設けられており、各電磁バルブの開閉を個別に制御できるように構成されている。上述した圧送システムによれば、処理済みの材料と新たに処理する材料とをスムーズに入れ替えることができる。以下、そのメカニズムを図4に基づいて説明する。
図4は、混合攪拌装置100aに導入された材料が混合攪拌された後に外部に送出される様子を時系列的に示した図である。まず、図4(a)に示すように、配管21aの電磁バルブ25aおよび配管20bの電磁バルブ26bを開放し、且つ、配管21bの電磁バルブ25bおよび配管20aの電磁バルブ26aを閉じた状態で圧送ポンプ18を作動させる。その結果、処理前の材料は、配管19を介して同軸二重円管16の外管に導入された後、配管20bおよび同軸二重円管17bの外管を介して容器10内に導入され、その導入圧力によってピストン24が紙面左側に移動する。図4(b)に示すように、ピストン24が容器の紙面左側の端に到達したことを圧力センサなどの適切な手段が検知すると、容器10内に材料が充填されたと判断して圧送ポンプ18が停止する。
容器10への材料充填が完了すると、図4(c)に示すように、全ての電磁バルブが閉じられた後、容器10を、先に説明した回転軸Aを中心に回転させるとともに、これに並行して回転軸Aを中心に回転させる。その結果、容器10内に発生した強制渦がコリオリ力により崩壊し、その作用で容器10内の材料が混合攪拌される。
容器10を2つの直交する回転軸で所定時間にわたって回転させて混合攪拌処理が終了すると、容器10の回転が停止される。このとき、配管21bの電磁バルブ25bおよび配管20aの電磁バルブ26aが開放される一方で、配管21aの電磁バルブ25aおよび配管20bの電磁バルブ26bは閉じられる。この状態で、圧送ポンプ18を作動させると、図4(d)に示すように、新たな材料が配管19、同軸二重円管16の外管、配管20a、同軸二重円管17aの外管を介して容器10内に導入され、その導入圧力によってピストン24が紙面右側に移動する。その結果、処理済みの材料が容器10から同軸二重円管17bの内管に押し出され、その後、処理済みの材料は、配管21b、同軸二重円管16の内管、配管25を介して回収先に送出される。ピストン24が容器の紙面右側の端に到達したことを検知すると、処理済みの材料と新たな材料が入れ替わったと判断して圧送ポンプ18が停止する。図4(a)〜(d)に示した手順を繰り返すことによって、処理済みの材料と新たに処理する材料とをスムーズに入れ替えながら、連続的に混合攪拌処理を実施することができる。
以上、説明した本実施形態によれば、粘度の高い材料を短い時間で好適に混合攪拌することができ、また、完全に密閉された環境内で連続的に混合攪拌処理を行うことができるので外部環境からの異物混入のリスクが低減される。さらに、攪拌翼を用いない方式を採用し、材料の入れ替えに伴って容器内のピストンが内部を自動的に清掃するので、従来のように攪拌翼や容器の内壁の清掃作業が不要となる。上述した構成は、高粘度のペースト状の材料を混合攪拌する大型プラントに適用することができるであろう。以上、強制渦を利用する混合攪拌装置について説明してきたが、次に、自由渦を利用する混合攪拌装置について説明する。
(自由渦を利用する混合攪拌装置)
図5は、本発明の実施形態である混合攪拌装置200の基本構成を示す。混合攪拌装置200は、自由渦を利用するものであり、粘度の低い材用を混合攪拌するのに適している。なお、混合攪拌装置200の説明においては、先に説明した混合攪拌装置100と共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
混合攪拌装置200は、円筒状の容器10と、当該容器10内に充填された液状体に自由渦を発生させるための自由渦発生手段と、容器10が設置される回転台座11と、回転台座11を回転させるための台座回転手段12を含んで構成される。混合攪拌装置200における容器10は、混合攪拌装置100とは異なり、回転台座11の上に固設される。
混合攪拌装置200においては、圧送ポンプ18を介して、容器10の一方の端から容器10の内周円の接線方向に液状体を導入し、これを他方の端から回収して再び圧送ポンプ18に戻すことによって液状体を所定の流速で循環させるように構成されており、当該構成が自由渦発生手段に相当する。なお、本発明における自由渦発生手段は、容器10内に自由渦を発生させることができる手段であればどのような手段であってもよく、本発明は、自由渦発生手段の具体的構成に限定されるものではないことに留意されたい。
混合攪拌装置200においては、圧送ポンプ18から容器10内に液状体を導入する流速および容器10の回転軸Aまわりの回転速度を独立して制御できるように構成されており、適切な2つの速度パラメータが圧送ポンプ18および台座回転手段12のそれぞれに設定される。
台座回転手段12は、自由渦の回転軸Aに直交する軸Aを回転軸として回転台座11を回転させる。その結果、台座回転手段12によって、回転台座11上に固定される容器10は、軸Aを回転軸として回転させられる。ここで、容器10内に発生する自由渦の回転軸Aは、容器10の円筒軸(回転軸)に置き換えることができるので、本実施形態における台座回転手段12は、容器10の円筒軸(回転軸)に直交する軸Aを回転軸として回転台座11を回転させる手段として定義することができる。以上、自由渦を利用する混合攪拌装置200の基本構成について説明してきたが、次に、混合攪拌装置200の具体的な実装構成について説明する。
図6は、自由渦を利用する混合攪拌装置の具体的な実装構成である混合攪拌装置200aを示す。混合攪拌装置200aにおいては、容器10に対して、処理前の材料を導入し、処理後の材料を回収するための圧送システムが追加される。圧送システムは、回転軸Aを軸とする同軸二重円管16と、圧送ポンプ18を含み、同軸二重円管16の外管の上部には、配管19が接続されている。一方、同軸二重円管16の外管の下部には、配管32aおよび配管32bが接続され、それぞれが容器10の両端に接続されている。同軸二重円管16の外管の下部には、さらに配管33aが接続されており、同軸二重円管16の外管から延びる配管33aは、容器10の内周円の接線方向に液状体を導入可能な角度で容器10の一方の端部の外周面に接続される。
一方、同軸二重円管16の内管は、三つ叉に分岐しており、その内、2つの配管31aおよび配管31bがそれぞれ容器10の両端に接続され、残りの配管33bが容器10の他方の端部の外周面に接続される。なお、容器10が、回転軸Aを中心に回転自在となるように、同軸二重円管16は、配管19が接続されている上部と、容器10へ延びる配管31a,31b,32a,32b,33a,33bが接続されている下部とが回転管継手23を介して接続されている点、ならびに、容器10内部に円盤状のピストン24を備える点は、先に説明した混合攪拌装置100aと同様である。
同軸二重円管16の内管は、配管25に接続され、配管25と配管19は、圧送ポンプ18の下流側で配管37によって橋渡し接続されている。配管37には、電磁バルブ40が設けられ、配管37との接続点より下流側の配管25には、電磁バルブ39が設けられ、配管37との接続点より下流側の配管19には、電磁バルブ38が設けられている。さらに、配管31aおよび31bには、それぞれ、電磁バルブ36aおよび36bが設けられ、配管32aおよび32bには、それぞれ、電磁バルブ35aおよび35bが設けられ、配管33aおよび33bには、それぞれ、電磁バルブ34aおよび34bが設けられており、各電磁バルブの開閉を個別に制御できるように構成されている。
上述した圧送システムによれば、処理済みの材料と新たに処理する材料とをスムーズに入れ替えることができる。以下、そのメカニズムを図7に基づいて説明する。
図7は、混合攪拌装置200aに導入された材料が混合攪拌された後に外部に送出される様子を時系列的に示した図である。まず、図7(a)に示すように、配管19の電磁バルブ38、配管31aの電磁バルブ36aおよび配管32bの電磁バルブ35bを開放し、且つ、その他の電磁バルブを閉じた状態で圧送ポンプ18を作動させる。その結果、処理前の材料は、配管19を介して同軸二重円管16の外管に導入された後、配管32bを介して容器10内に導入され、その導入圧力によってピストン24が紙面左側に移動する。図7(b)に示すように、ピストン24が容器の紙面左側の端に到達したことを圧力センサなどの適切な手段が検知すると、容器10内に材料が充填されたと判断して圧送ポンプ18が停止する。
容器10への材料充填が完了すると、図7(c)に示すように、配管37の電磁バルブ40、配管33aの電磁バルブ34aおよび配管33bの電磁バルブ34bを開放し、且つ、その他の電磁バルブを閉じた状態で圧送ポンプ18を所定の流速条件で作動させる。その結果、配管19→同軸二重円管16の外管→配管33a→容器10→配管33b→同軸二重円管16の内管→配管25→配管37→配管19の経路で材料が循環し、その間、容器10内に自由渦が発生する。このように圧送ポンプ18を作動させて自由渦を発生させながら、これに並行して容器10を回転軸Aを中心に所定速度で回転させる。その結果、容器内に発生した自由渦がコリオリ力によって崩壊し、その作用で容器10内の材料が混合攪拌される。
容器10内の材料を循環させつつ、容器10を回転軸Aを中心に所定時間にわたって回転させて混合攪拌処理が終了すると、容器10の回転が停止される。このとき、配管32aの電磁バルブ35a、配管31bの電磁バルブ36b、配管19の電磁バルブ38および配管25の電磁バルブ39を開放し、且つ、その他の電磁バルブを閉じ、この状態で圧送ポンプ18を作動させる。その結果、処理前の材料が、配管19、同軸二重円管16の外管、および配管32aを介して容器10内に導入され、その導入圧力によってピストン24が紙面右側に移動する。すると、容器10内の処理済みの材料が配管31bから押し出され、その後、処理済みの材料は、同軸二重円管16の内管および配管25を介して回収先に送出される。ピストン24が容器の紙面右側の端に到達したことを検知すると、処理済みの材料と新たな材料が入れ替わったと判断して圧送ポンプ18が停止する。図7(a)〜(d)に示した手順を繰り返すことによって、処理済みの材料と新たに処理する材料とをスムーズに入れ替えながら、連続的に混合攪拌処理を実施することができる。
以上、説明した本実施形態によれば、粘度の低い材料を短い時間で好適に混合攪拌することができ、また、完全に密閉された環境内で連続的に混合攪拌処理を行うことができるので外部環境からの異物混入のリスクが低減される。さらに、攪拌翼を用いない方式を採用し、材料の入れ替えと同時に容器内のピストンが内部を自動的に清掃するので、従来のように攪拌翼や容器の内壁の清掃作業が不要となる。また、自由渦の発生に回転動力を使用せず、容器を回転させるための一系統の回転動力のみで構成することができるので、装置を軽量化することができる。以上、自由渦を利用する混合攪拌装置について説明してきたが、次に、自由渦を利用する第2の実施形態について説明する。
図8は、自由渦を利用する第2の実施形態である混合攪拌装置300の基本構成を示す。なお、混合攪拌装置300の説明においては、先に説明した混合攪拌装置200と共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
混合攪拌装置300は、円筒状の容器10と、当該容器10内の液状体に自由渦を発生させるための自由渦発生手段と、容器10が固設される回転台座11と、回転台座11を回転させるための台座回転手段12を含んで構成される。混合攪拌装置300においては、自由渦発生手段として、円筒状の容器10の一方の底面にスクリュー30が設けられており、容器10内でスクリュー30の羽根が容器10の円筒軸Aを回転軸として回転することによって、容器10内の液状体に自由渦を発生させるように構成されている。なお、混合攪拌装置300においては、スクリュー30の回転速度および容器10の回転軸Aまわりの回転速度を独立して制御できるように構成されており、適切な2つの速度パラメータがスクリュー30および台座回転手段12のそれぞれに設定される。
図9(a)(b)は、自由渦を利用する混合攪拌装置の具体的な実装構成である混合攪拌装置300aを示す。なお、図9には、台座回転手段12の回転動力をギアの噛み合いで伝達して回転台座11を回転駆動する態様を例示したが、ベルト駆動やチェーン駆動などその他の適切な方法を採用してもよい。
混合攪拌装置300aにおいては、容器10の外周上面および外周下面の中心部にそれぞれ配管41aおよび配管41bが接続されており、配管41aは、回転管継手42aを介して配管43aに接続され、配管41bは、回転管継手42bを介して配管43bに接続されている。また、配管41aおよび配管41bには、それぞれ、電磁バルブ44aおよび電磁バルブ44bが設けられている。ここで、配管41aおよび配管43aならびに配管41bおよび配管43bは、それぞれ、回転管継手42aおよび回転管継手42bを介して回転軸Aを中心に回転自在に接続されており、その結果、容器10が回転軸Aを中心に回転自在となっている。さらに、容器10の外周上面には、空気抜き用電磁バルブ46が設けられ、配管43aおよび配管43bには、それぞれ、圧送ポンプ18aおよび圧送ポンプ18bが接続されている。なお、混合攪拌装置300aにおいては、電磁バルブ44a、電磁バルブ44bおよび空気抜き用電磁バルブ46の開閉を個別に制御できるように構成されている。
材料導入時においては、配管41aの電磁バルブ44aおよび空気抜き用電磁バルブ46を開放し、配管41bの電磁バルブ44bを閉じた状態で圧送ポンプ18aを作動させると、処理前の材料が容器10内に導入され、圧力センサなどの適切な手段が容器10内に材料が充填されたことを検知すると、これに応答して圧送ポンプ18aが停止する。
容器10への材料充填が完了すると、空気抜き用電磁バルブ46および配管41aの電磁バルブ44aが閉じられた後、スクリュー30を所定の回転速度で回転させて容器10内に自由渦を発生させる。これに並行して、台座回転手段12を駆動させ、回転軸Aを中心に容器10を所定速度で回転させる。その結果、容器内に発生した自由渦がコリオリ力によって崩壊し、その作用で容器10に充填された材料が混合攪拌される。
スクリュー30を所定の回転速度で回転させつつ、容器10を回転軸Aを中心に所定時間にわたって回転させて混合攪拌処理が終了すると、台座回転手段12が停止される。このとき、空気抜き用電磁バルブ46および電磁バルブ44bを開放し、且つ、その他の電磁バルブ44aを閉じ、この状態で圧送ポンプ18bを作動させる。その結果、処理済みの材料が、配管41bおよび配管43bを介して回収先に送出される。上述した手順を繰り返すことによって、処理済みの材料と新たに処理する材料とをスムーズに入れ替えながら、連続的に混合攪拌処理を実施することができる。
以上、自由渦を利用する第2の実施形態として混合攪拌装置300について説明してきたが、続いて、自由渦を利用する混合攪拌方法を洗濯装置に適用した第3の実施形態について、以下説明する。
図10は、自由渦を利用する混合攪拌方法を適用した洗濯装置400の洗濯槽周辺のみを抜き出して示す図であり、図10(a)および(b)は、それぞれ、斜視図および断面図を示す。洗濯装置400は、二重容器として構成される洗濯槽50と、自由渦発生手段としての2つの回転翼52a,52bと、洗濯槽50が固設される回転台座51と、軸Aを回転軸として回転台座51を回転させるための図示しない台座回転手段を含んで構成され、洗濯槽50(二重容器)の内周面には、脱水用の孔が多数形成されている。なお、洗濯槽50の底面と回転台座51が一体的に構成される場合には、台座回転手段は、洗濯槽50を回転させる洗濯槽回転手段として定義することができる。
洗濯槽50の底面の中心には、電磁バルブ57が設けられた排水用の配管54が接続され、配管54は、回転管継手56を介して配管55と接続されている。その結果、洗濯槽50が排水用の配管55と接続された状態で回転軸Aを中心に回転自在となっている。回転翼52a,52bは、回転軸Aに直交する軸Aを回転軸とする自由渦を発生させるように、洗濯槽50の内周面50aに臨んで配置され、好ましくは、その回転軸が回転軸Aに一致するように互いに対向して配置される。
洗濯装置400においては、回転翼52a,52bの回転速度および洗濯槽50の回転軸Aまわりの回転速度を独立して制御できるように構成されており、適切な2つの速度パラメータが回転翼52a,52bの駆動手段および図示しない台座回転手段(あるいは、洗濯槽回転手段)のそれぞれに設定される。
洗濯物が入った洗濯槽50に対して、電磁バルブ57を閉じた状態で水と洗剤を投入した後、回転翼52a,52bを所定の回転速度で同時に回転させる。このとき、回転翼52aおよび回転翼52bを互いに逆方向に回転させることが好ましい。例えば、2つの回転翼52a,52bの回転軸が回転軸Aに一致する場合、回転翼52aは、回転軸A回りに正方向Rに回転し、回転翼52bは、回転軸A回りに逆方向Rに回転させる。回転翼52aおよび回転翼52bが互いに逆方向に回転することによって、洗濯槽50の内部の回転軸A方向にねじれを伴った強力な自由渦が発生する。そして、回転翼52a,52bの回転と同時に回転台座51(すなわち、洗濯槽50)を所定速度で回転させると、洗濯槽50内に発生した自由渦がコリオリ力によって崩壊する。その結果、洗濯槽50内全体に強い攪拌の流れが波及して、高い洗浄力が実現される。
次に、自由渦を利用する混合攪拌方法を適用した洗濯装置の具体的な実装構成である洗濯装置400A〜400Dについて説明する。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、その説明を省略する。
図11(a)に示す洗濯装置400Aは、二重容器として構成される洗濯槽401と、自由渦発生手段としての2つの回転翼402a,402bと、洗濯槽401を回転させる洗濯槽回転手段としてのモーター405およびこれに接続される回転力伝達機構として参照される歯車406および歯車407を含んで構成されている。洗濯槽401においては、内周面に対向して配置される2つの回転翼402a,402bが、それぞれモーター404aおよびモーター404bによって逆方向に回転する。一方、洗濯槽401の底面中心に一体化された円筒部の外周には歯車407が固設されており、モーター405の駆動力が歯車406および歯車407を介して円筒部に伝達されることによって、洗濯槽401が回転するように構成されている。なお、洗濯装置400Aにおいては、スリップリングを介してモーター404aおよびモーター404bへの電源を供給することができる(以下の実施形態においても同様)。
図11(b)に示す洗濯装置400Bにおいては、洗濯槽401が回転台座420の上に固定されている。回転台座420は、回転力伝達機構として参照されるプーリー機構408に接続されており、モーター405の駆動力がプーリー機構408を介して回転台座420に伝達されることによって、洗濯槽401が回転するように構成されている。
図12(a)に示す洗濯装置400Cにおいては、洗濯槽401の底面に固定されたモーター409の回転が、プーリー機構410a、410bを含む回転力伝達機構を介して2つの回転翼402a,402bに伝達され、各回転翼を同時に駆動するように構成されている。
さらに、図12(b)に示す洗濯装置400Dにおいては、モーター414の回転がプーリー機構412を介して回転台座420に伝達されることによって、洗濯槽401が回転するように構成されており、且つ、モーター414の回転がプーリー機構412、413、プーリー機構410a、410bを含む回転力伝達機構を介して2つの回転翼402a,402bに伝達され、各回転翼を同時に駆動するように構成されている。洗濯装置400Dにおいては、洗濯モード(洗い・すすぎ)の際、モーター414は、プーリー機構412および413の両方に接続され、脱水モードの際は、プーリー機構412にのみ接続される。
以上、説明した本実施形態の洗濯装置によれば、従来のように攪拌翼を用いないで水中で洗濯物を攪拌することができるので、布地を傷めることなく洗濯することができる。
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その他、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
以下、本発明の混合攪拌装置について、実施例を用いてより具体的に説明を行なうが、本発明は、後述する実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
(実験装置)
図13に示す円筒状の透明容器510(長さ:140mm,内径:52mm)に対して、容量の8割まで白の絵の具(比重1.44、粘度7PR・s)を入れた後、残りの2割を赤の絵の具(比重1.13、粘度4PR・s)で満たして蓋をした。このように赤白の絵の具を重層した透明容器510を図14に示す実験装置にセットして、絵の具の混合撹拌を行った。
図14は、実験に使用した実験装置500の側面図および上面図を示す。実験装置500は、第1のモータ501によって鉛直方向を公転軸として回転駆動する円形台502と、当該円形台502の上に立設された支持柱503に固定される矩形台504と、第2のモータ505によって矩形台504の長手方向を自転軸として回転する容器ホルダ506を含んで構成されており、さらに、矩形台504の傾き(すなわち、公転軸Aと自転軸Aのなす角度θ)を変更自在に構成されている。
本実験においては、図13に示した透明容器510を実験装置500の容器ホルダ506にセットした後、第1のモータ501(公転軸)および第2のモータ505(自転軸)の両方をおおよそ一定の回転数(第1のモータ501:120〜132rpm /第2のモータ505:720〜950rpm)で回転させて絵の具の混合攪拌を行った。本実験においては、公転軸と自転軸のなす角度θ(鋭角)について6種類の角度条件(90°,75°,60°,45°,30°,15°)を設け、各条件につき10分間混合攪拌を行い、その間、透明容器510をデジタルビデオカメラ507で撮影した。
(混合撹拌効果の評価)
デジタルビデオカメラ507によって撮影されたデジタル画像に基づいて、各角度条件における絵の具の混合状態を以下の手法によって評価した。
本実験においては、「赤の度合い(0〜1)」という評価値を導入して混合撹拌効果を評価した。以下、「赤の度合い」について説明する。まず、透明容器510の画像について、図15に示すように、容器の底側から入口側に延びる帯状の解析領域R(横軸:nピクセル、縦軸:kピクセル)を定義する。ここで、図15の破線内に拡大して示す解析領域Rの縦軸のk個のピクセルのそれぞれについて、下記式により「赤の度合い」を求めた。なお、下記式において、R、G、Bは、ピクセルのRGB値(0〜255)を示す。
仮に、ピクセルの色が白である場合、当該ピクセルのRGB値は、R=G=Bとなるはずなので、上記式(1)によれば、赤の度合いは「0」になる。一方、ピクセルの色が赤である場合、当該ピクセルのRGB値は、R=有限値,G=0,B=0となるはずなので、上記式(1)によれば、赤の度合いは「1」になる。
このように算出されたk個の「赤の度合い」の平均値を縦軸の「赤の度合い」の代表値とした。
図16は、角度θ=90°における絵の具の混合状態を表すグラフである。なお、グラフの縦軸は、解析領域Rの縦軸の「赤の度合い」の代表値(以下、単に、「赤の度合い」という)を示し、グラフの横軸は、解析領域Rの横軸座標(解析領域Rの横軸の左端(底側)を「0」、右端(入口側)を「1.0」とした座標)を示す。また、図16(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ、0分(開始前)、2分経過後、4分経過後、6分経過後のグラフを示す(以下、図17〜図21についても同様)。
攪拌開始前は、図16(a)に示されるように、白の絵の具が充填された横座標0〜0.8の区間の「赤の度合い」はほぼ0を示し、赤の絵の具が充填された横座標0.8〜1.0の区間の「赤の度合い」はほぼ1.0を示している(以下、図17〜図21についても同様)。そして、2分、4分と時間が経過するにつれて、「赤の度合い」の代表値の平均化が速やかに進み、6分が経過した時点では、「赤の度合い」は、横座標0〜1.0の全区間にわたり約0.05となった。この時点で、透明容器510を目視で確認したところ、絵の具は、均一な薄いピンク色になっていた。
図17は、角度θ=75°における絵の具の混合状態を表すグラフである。角度θ=75°の場合、2分、4分と時間が経過しても、「赤の度合い」の平均化は進まず、6分が経過した時点でも、横座標0〜0.1の区間と横座標0.85〜1.0の区間の「赤の度合い」は残りの区間のそれに比べておおよそ2倍の値を示した。この時点で透明容器510を目視で確認したところ、容器の両端に濃いピンク色の絵の具が残存していた。
図18は、角度θ=60°における絵の具の混合状態を表すグラフである。角度θ=60°の場合、2分、4分と時間が経過しても、「赤の度合い」の平均化は進まず、6分が経過した時点でも、横座標0〜0.3区間と横座標0.6〜1.0の区間の「赤の度合い」は残りの区間のそれに比べておおよそ2倍の値を示した。この時点で透明容器510を目視で確認したところ、容器の両端に濃いピンク色の絵の具が残存していた。
図19、図20、図21は、それぞれ、角度θ=45°、30°、15°における絵の具の混合状態を表すグラフである。角度θ=45°、30°、15°の場合、2分、4分と時間が経過しても、いずれも、「赤の度合い」の平均化は進まなかった。6分が経過した時点で、それぞれの透明容器510を目視で確認したところ、いずれのサンプルも容器の先端側しか攪拌されておらず、容器の先端側の絵の具が濃いピンク色になるに留まった。
次に、6種類の角度条件(90°,75°,60°,45°,30°,15°)のサンプルについて、経過時間毎の「赤の度合い(代表値)」の標準偏差σを下記式により求めた。なお、下記式において、Xiは、横軸のピクセル座標iにおける赤の度合い(代表値)を示し、nは、解析領域Rの横軸のピクセル数を示し、X AVEは、n個の赤の度合いXiの平均値を示す。
図22は、6種類の角度条件(90°,75°,60°,45°,30°,15°)のサンプルについて混合状態の時系列的変化を示すグラフである。なお、グラフの横軸は、経過時間(分)を示し、グラフの縦軸[C.V.]は、赤の度合いの変動係数(=赤の度合いの標準偏差σを平均値で除算した値)を示す。変動係数[C.V.]の値が0に近づくほど、赤色の分布の均一性が大きいことを表す。
図22に示したグラフから、公転軸と自転軸のなす角度θが45°以下の条件においては、十分な時間を費やしても赤色の分布の均一化が進まないことが推定される。一方、公転軸と自転軸のなす角度θが60°および75°の条件においては、時間の経過とともに赤色の分布の均一化が進む様相を呈しているものの、そのためには非常に長い時間を要することが推認される。この点、公転軸と自転軸のなす角度θが90°の条件においては、6分程度の短い時間で変動係数[C.V.]の値が0.1より小さくなっており、絵の具のような粘度の高い液体を短時間で均一に混合することに成功していることがわかる。
<実施例2>
第3の実施形態の洗濯装置について、以下の手順で実験を行った。
(実験装置)
図23は、実験に使用した実験装置600を示す。実験装置600において、円筒水槽602(内径153mm、深さ264mm)の内周面に対して、破線で囲んで示す構造を備える回転翼A(直径80mm)および回転翼B(直径80mm)を対向するように配設され、円筒水槽602が回転台座Cに固定されている。
(洗濯実験)
赤色の絵の具を水に溶いた原液に5分間浸した木綿の布(80mm×80mm)を、円筒水槽602(水3L、洗剤7g)の中に投入し、以下の3つの洗濯条件で30s回転翼を回転させた後、布を取り出して十分に乾燥させた。
(実施例)
回転翼Aおよび回転翼Bを互いに逆方向に回転させ、同時に回転台座Cを回転させる。
(比較例1)
回転翼Aおよび回転翼Bを互いに逆方向に回転させ、回転台座Cは回転させない。
(比較例2)
回転翼Aおよび回転翼Bを同一方向に回転させ、同時に回転台座Cを回転させる。
(実験結果)
上記3つの条件で洗濯した布の画像をスキャナーで取り込み、各画像データのR値を0.0〜1.0の範囲で正規化した。なお、正規化するにあたって、元の布の画像データのR値を0とし、原液に5分間浸した後、洗濯しないでそのまま乾燥させた布の画像データのR値を1とした。そして、正規化されたR値に基づき、下記式(3)により洗浄率(%)を求めた。
下記表1は、各洗濯条件における洗浄率(%)を示す。
上記表1に示すように、実施例の洗浄率は62%となり、高い洗浄力を示した。
10…容器
11…回転台座
12…台座回転手段
13…回転動力発生手段
14…支持体
15…玉軸受
16…同軸二重円管
17…同軸二重円管
18…圧送ポンプ
19,20,21,25…配管
22,23…回転管継手
24…ピストン
25,26…電磁バルブ
30…スクリュー
31,32,33,37…配管
34,35,36…電磁バルブ
38,39,40…電磁バルブ
41,43…配管
42…回転管継手
44…電磁バルブ
46…空気抜き用電磁バルブ
50…洗濯槽
51…回転台座
52…回転翼
54,55…配管
56…回転管継手
57…電磁バルブ
100…混合攪拌装置
200…混合攪拌装置
300…混合攪拌装置
400…洗濯装置
401…洗濯槽
402…回転翼
404,405,409,414…モーター
406,407…歯車
408,410,412,413…プーリー機構
420…回転台座
500…実験装置
501…第1のモータ
502…円形台
503…支持柱
504…矩形台
505…第2のモータ
506…容器ホルダ
507…デジタルビデオカメラ
510…透明容器
600…実験装置
602…円筒水槽

Claims (11)

  1. 液状体を収容するための円筒状の容器と、
    前記容器内の前記液状体に対して第1の軸を回転軸とする渦を生じさせる渦発生手段と、
    前記第1の軸に直交する第2の軸を回転軸として前記容器を回転させるための容器回転手段とを含む、
    混合攪拌装置。
  2. 液状体を収容するための円筒状の容器と、
    前記円筒状の容器を回転自在に支持する回転台座と、
    前記円筒状の容器を円筒軸を回転軸として回転させ、前記容器内の前記液状体に対して強制渦を発生させる強制渦発生手段と、
    前記円筒軸に直交する第2の軸を回転軸として前記回転台座を回転させるための台座回転手段とを含む、
    混合攪拌装置。
  3. さらに、前記第2の軸を軸とする同軸二重円管(16)と、前記円筒状の容器の2つの底面に接続され前記円筒軸を軸とする2つの第2の同軸二重円管(17a,17b)と、圧送ポンプを含み、
    前記同軸二重円管(16)の外管の上部には、前記圧送ポンプを介して配管(19)が接続され、前記同軸二重円管(16)の外管の下部には、配管(20a)および配管(20b)が接続され、それぞれが前記同軸二重円管(17a)の外管および前記同軸二重円管(17b)の外管に接続されており、前記同軸二重円管(17a)の内管および前記同軸二重円管(17b)の内管は、それぞれ、配管(21a)および配管(21b)を介して前記同軸二重円管(16)の内管に接続され、
    前記容器が前記円筒軸を中心に回転自在となるように、前記2つの同軸二重円管(17a,17b)が回転管継手を介して前記容器に接続され、
    前記容器が前記第2の軸を中心に回転自在となるように、前記同軸二重円管(16)は、前記配管(19)が接続されている上部と、前記配管(20a,20b)ならびに前記配管(21a,21b)が接続されている下部とが回転管継手を介して接続され、
    前記容器の内部には、該容器の長手方向に可動に構成された円盤状のピストンを備え、
    前記配管(21a,21b)および前記配管(20a,20b)に電磁バルブが設けられ、各前記電磁バルブの開閉を個別に制御できるように構成されている、
    請求項2に記載の混合攪拌装置。
  4. 洗濯槽として構成される円筒状の容器と、
    前記円筒状の容器を回転自在に支持する回転台座と、
    前記円筒状の容器を円筒軸を回転軸として回転させ、前記容器内に強制渦を発生させる強制渦発生手段と、
    前記円筒軸に直交する第2の軸を回転軸として前記回転台座を回転させるための台座回転手段とを含む、
    洗濯装置。
  5. 液状体を収容するための円筒状の容器と、
    前記円筒状の容器が固設される回転台座と、
    前記円筒状の容器の一方の端から該容器の内周に沿って液状体を導入し他方の端から該液状体を回収して循環させることにより、前記容器内の前記液状体に対して自由渦を発生させる自由渦発生手段と、
    円筒軸に直交する第2の軸を回転軸として前記回転台座を回転させるための台座回転手段とを含む、
    混合攪拌装置。
  6. さらに、前記第2の軸を軸とする同軸二重円管(16)と、圧送ポンプを含み、
    前記同軸二重円管(16)の外管の上部には、前記圧送ポンプを介して配管(19)が接続され、前記同軸二重円管(16)の外管の下部には、配管(32a)および配管(32b)が接続され、それぞれが前記容器の両端に接続され、
    前記同軸二重円管(16)の外管の下部には、さらに配管(33a)が接続されており、該配管(33a)の他端は、前記容器の内周に沿って該容器内に液状体を導入可能に該容器の一方の端部の外周面に接続され、
    前記同軸二重円管(16)の内管は、配管(31a)、配管(31b)および配管(33b)に分岐しており、前記配管(31a)および前記配管(31b)がそれぞれ前記容器の両端に接続され、前記配管(33b)が前記容器の他方の端部の外周面に接続され、
    前記容器が前記第2の軸を中心に回転自在となるように、前記同軸二重円管(16)は、前記配管(19)が接続されている上部と、前記配管(31a,31b,32a,32b,33a,33b)が接続されている下部とが回転管継手を介して接続され、
    前記容器の内部には、該容器の長手方向に可動に構成された円盤状のピストンを備え、
    前記同軸二重円管(16)の内管は、配管(25)に接続され、前記配管(25)と前記配管(19)は、前記圧送ポンプの下流側で配管(37)によって橋渡し接続され、
    前記配管(37)との接続点より下流側の前記配管(25)、前記配管(37)との接続点より下流側の前記配管(19)、前記配管(31a,31b,32a,32b,33a,33b)には、それぞれ、電磁バルブが設けられ、各前記電磁バルブの開閉を個別に制御できるように構成されている、
    請求項5に記載の混合攪拌装置。
  7. 液状体を収容するための円筒状の容器と、
    前記円筒状の容器が固設される回転台座と、
    前記円筒状の容器の一方の底面に設けられたスクリューであって、該容器の円筒軸を回転軸として羽根を回転させて、前記容器内の前記液状体に対して自由渦を発生させる自由渦発生手段と、
    前記円筒軸に直交する第2の軸を回転軸として前記回転台座を回転させるための台座回転手段とを含む、
    混合攪拌装置。
  8. さらに、前記容器の外周上面および外周下面の中心部にそれぞれ配管(41a)および配管(41b)が接続されており、
    前記容器が前記第2の軸を中心に回転自在となるように、前記配管(41a)および前記配管(41b)は、それぞれ、回転管継手を介して配管(43a)および配管(43b)に接続され、
    前記配管(43a)および前記配管(43b)は、それぞれ、第1の圧送ポンプおよび第2の圧送ポンプに接続され、
    前記容器の外周上面には、空気抜き用電磁バルブが設けられ、前記配管(41a)および前記配管(41b)には、それぞれ、電磁バルブが設けられ、
    各前記電磁バルブの開閉を個別に制御できるように構成されている、
    請求項7に記載の混合攪拌装置。
  9. 洗濯槽と、
    前記洗濯槽を回転させるための洗濯槽回転手段と、
    前記洗濯槽の内周面に臨んで配置される第1および第2の回転翼と
    を含み、
    前記第1および第2の回転翼は対向して配置され、前記洗濯槽の回転軸回りに互いに逆方向に回転することを特徴とする、
    洗濯装置。
  10. 前記洗濯槽の底面の中心には、排水用の第1の配管が接続され、前記洗濯槽が前記第1の配管と接続された状態で回転自在となるように、前記第1の配管が回転管継手を介して第2の配管と接続されている、
    請求項9に記載の洗濯装置。
  11. 円筒状の容器内に収容された液状体に対して第1の軸を回転軸とする渦を生じさせつつ、前記第1の軸に直交する第2の軸を回転軸として前記容器を回転させることにより、前記渦を崩壊させて前記液状体を混合攪拌する方法。
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