JP2013198362A - 電気鉄道用電力系統制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電気車の運行のダイヤグラムが乱れても、電気車に適正な電力を供給する制御をすることのできる電気鉄道用電力系統制御装置を提供することができる。
【解決手段】 き電線7に設けられた直流電圧検出器6により電圧を検出して、き電線7に供給される電力が不足することを予測し、電力が不足することが予測された場合、整流器設備4A,4Bにき電線7に供給する電力を増加させるための制御をする電気鉄道用電力系統制御装置1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気鉄道に適用される電力系統の制御をする制御装置に関する。
一般に、電気鉄道に適用される電力系統として、直流き電方式が知られている。直流き電方式は、変電所により受電した三相交流電力を適正な直流電力に変換して、電気車に供給する。
直流き電方式の電力系統では、電力系統設備として、三相交流電力を直流電力に変換するための複数の整流器が変電所に備えられている。これらの整流器は、電気車の運行状態に合わせて、効率の良い運転となるように制御される。
このような電気鉄道用電力系統を制御する電気鉄道用電力系統制御装置としては、次のような制御をする装置が開示されている。
電気鉄道用電力系統には、電気車の運行を管理する運行管理システムが設けられていることがある。運行管理システムから取得する電気車の運行予定及び運転実績に基づいて、電気車の運行に必要な電力量を予測する。予測した電力量に基づいて、整流器を制御する(特許文献1参照)。
特開平5−176457号公報
しかしながら、先行技術文献に開示されているような電気鉄道用電力系統制御装置では、次のような問題がある。
電気車は、常に計画されているダイヤグラムに従った運行がされるわけではない。即ち、電気車の運行は、運行の障害となる各種の要因により乱れることがある。
このように電気車の運行が乱れることにより、計画されていた電力量よりも実際に必要な電力量が多くなる場合、電気車への電力供給が不足することになる。また、計画されていた電力量よりも実際に必要な電力量が少ない場合、電力系統における電力の損失が大きくなる。
そこで、本発明の目的は、電気車の運行のダイヤグラムが乱れても、電気車に適正な電力を供給するための対処をすることのできる電気鉄道用電力系統制御装置を提供することにある。
本発明の観点に従った電気鉄道用電力系統制御装置は、交流電力を変換して電車線に電力を供給する2以上のコンバータを備えた電気鉄道用電力系統を制御する電気鉄道用電力系統制御装置であって、前記電車線の電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段により検出された電圧に基づいて、前記電車線に供給される電力が不足することを予測する電力不足予測手段と、前記電力不足予測手段により電力が不足することが予測された場合、前記2以上のコンバータに前記電車線に供給する電力を増加させるための制御をする制御手段とを備えている。
本発明によれば、電気車の運行のダイヤグラムが乱れても、電気車に適正な電力を供給するための対処をすることのできる電気鉄道用電力系統制御装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置の適用された電気鉄道用電力系統システムの構成を示す構成図。 第1の実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置の構成を示す構成図。 第1の実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置の制御手順を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置による制御を説明するための直流電圧検出器による検出電圧の推移を示すグラフ図。 本発明の第2の実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置の適用された電気鉄道用電力系統システムの構成を示す構成図。 第2の実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置の構成を示す構成図。 第2の実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置の制御手順を示すフローチャート。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置1の適用された電気鉄道用電力系統システム10の構成を示す構成図である。なお、以降の図における同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、異なる部分について主に述べる。以降の実施形態も同様にして重複する説明を省略する。
電気鉄道用電力系統システム10は、電気鉄道用電力系統制御装置1と、伝送装置2と、変圧器3A,3Bと、整流器設備4A,4Bと、遮断器5A,5Bと、直流電圧検出器6と、き電線7と、レール8とを備えている。ここでは、電気鉄道用電力系統システム10は、2つの変電所P2A,P2Bを設けた構成として説明する。なお、多数の変電所が設けられている場合においても、電気鉄道用電力系統システム10と同様に構成することができる。
電気鉄道用電力系統制御装置1は、電気鉄道用電力系統システム1に備えられている各種設備(以下、「電力系統設備」という。)を制御する制御装置である。例えば、電気鉄道用電力系統制御装置1は、電力系統設備である整流器設備4A,4Bを制御し、電気車9に適正な電力を供給する。電気鉄道用電力系統制御装置1は、指令所P1に設けられている。指令所P1とは、電力系統設備を監視又は制御するための集中監視制御室などである。
伝送装置2は、電気鉄道用電力系統制御装置1と電力系統設備との間の情報(データ)の送受信を仲介するための装置である。例えば、伝送装置2は、電気鉄道用電力系統に設けられた直流電圧検出器6などにより計測された直流電圧検出信号SVを電気鉄道用電力系統制御装置1に送信する。伝送装置2は、電気鉄道用電力系統制御装置1からの整流器設備4A,4Bを制御するための制御信号SA,SBを、対応する整流器設備4A,4Bに送信する。
変電所P2Aには、電力系統設備として、変圧器3Aと、整流器設備4Aと、遮断器5Aが備えられている。変電所P2Bには、電力系統設備として、変圧器3Bと、整流器設備4Bと、遮断器5Bが備えられている。
変圧器3Aは、電力会社などの交流電源となる交流電力系統90から三相交流電力を受電する。変圧器3Aは、受電した三相交流電力を適正な電圧に変圧して、整流器設備4Aに供給する。変圧器3Bは、交流電力系統90から三相交流電力を受電する。変圧器3Bは、受電した三相交流電力を適正な電圧に変圧して、整流器設備4Bに供給する。
整流器設備4Aは、2台の整流器(コンバータ)41A,42Aが並列に接続された構成である。整流器設備4Aは、整流器41A,42Aにより、変圧器3Aから受電した三相交流電力を直流電力に変換する。整流器設備4Aは、変換した直流電力を、き電線7を介して、電気車9に供給する。整流器設備4Bは、2台の整流器41B,42Bが並列に接続された構成である。整流器設備4Bは、整流器41B,42Bにより、変圧器3Bから受電した三相交流電力を直流電力に変換する。整流器設備4Bは、変換した直流電力を、き電線7を介して、電気車9に供給する。
遮断器5Aは、整流器設備4Aとき電線7と接続する電気経路の間に設けられている。遮断器5Aは、投入されると、整流器設備4Aからき電線7へ直流電力が供給される。遮断器5Aは、開放されると、整流器設備4Aからき電線7への直流電力の供給が停止する。遮断器5Bは、整流器設備4Bとき電線7と接続する電気経路の間に設けられている。遮断器5Bは、投入されると、整流器設備4Bからき電線7へ直流電力が供給される。遮断器5Bは、開放されると、整流器設備4Bからき電線7への直流電力の供給が停止する。
直流電圧検出器6は、き電線7に印加されている直流電圧を検出する。直流電圧検出器6は、検出したき電線7の直流電圧を直流電圧検出信号SVとして、電気鉄道用電力系統制御装置1に送信する。
き電線7は、整流器設備4A,4Bから供給される直流電圧を、電気車9に供給するための電車線である。
レール8は、電気車9が走行するための線路である。また、レール8は、き電線7から供給された直流電流の帰線である。
図2は、本実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置1の構成を示す構成図である。
電気鉄道用電力系統制御装置1は、き電線電圧情報格納部11と、き電線電圧適正判断部12と、整流器設備構成判断部13と、整流器設備制御部14とを備えている。
き電線電圧情報格納部11は、サンプリング周期(例えば、1秒)毎に、直流電圧検出器6から受信する直流電圧検出信号SVに基づいて、き電線7の直流電圧値を記憶する。
き電線電圧適正判断部12は、き電線電圧情報格納部11からき電線7の直近の直流電圧値を取得する。き電線電圧適正判断部12は、き電線電圧情報格納部11から取得したき電線7の直流電圧値が適正か否かを判断する。き電線電圧適正判断部12は、直流電圧値が適正か否かの判断結果を、整流器設備構成判断部13に出力する。
整流器設備構成判断部13は、き電線電圧適正判断部12によりき電線7の直流電圧が適正でないと判断された場合、き電線7の直流電圧を適正にするために、整流器設備4A,4Bを制御する制御指令を生成する。この制御指令には、各整流器設備4A,4Bの運転開始又は停止をさせるための情報及び各整流器設備4A,4Bから出力される直流電圧を制御するための情報が含まれている。整流器設備構成判断部13は、演算した制御指令を整流器設備制御部14に出力する。
整流器設備制御部14は、整流器設備構成判断部13から入力された制御指令に基づいて、制御信号SA,SBを生成する。整流器設備制御部14は、生成した制御信号SAを整流器設備4Aに出力して、整流器設備4Aを制御する。整流器設備制御部14は、生成した制御信号SBを整流器設備4Bに出力して、整流器設備4Bを制御する。
図3は、本実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置1の制御手順を示すフローチャートである。図4は、本実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置1による制御を説明するための直流電圧検出器6による検出電圧VD(き電線7の直流電圧)の推移を示すグラフ図である。き電線7の定格電圧は、1500[V]として説明する。なお、ここでは、整流器設備4Aの制御について主に説明し、整流器設備4Bの制御については同様であるため、その説明を省略する。
電気鉄道用電力系統制御装置1は、直流電圧検出器6により検出された検出電圧VD(き電線7の直流電圧)が閾値電圧VL1(例えば、1400[V])以上の場合は、整流器設備4Aの1台のみの整流器41Aを運転させる。一方、電気鉄道用電力系統制御装置1は、直流電圧検出器6により検出された検出電圧VDが最低電圧VL2(例えば、1000[V])以下の場合は、整流器設備4Aの2台の整流器41Aを共に運転させる。
ここで、最低電圧VL2とは、電気車9の運行に必要な最低限の電圧をいうものとする。
図3及び図4を参照して、直流電圧検出器6により検出された検出電圧VDが閾値電圧VL1と最低電圧VL2の間の場合における電気鉄道用電力系統制御装置1の制御手順について説明する。
き電線電圧適正判断部12は、検出電圧VDが閾値電圧VL1よりも低いか否かを判定する(ステップS301)。
検出電圧VDが閾値電圧VL1よりも低い場合、き電線電圧適正判断部12は、検出電圧VDの計測を開始する。き電線電圧適正判断部12は、計測の開始時の検出電圧VDを開始時電圧VD1として保持する(ステップS301のYes、ステップS302)。計測時間は、例えば、サンプリング周波数での1周期の時間(例えば、1秒)である。
検出電圧VDが閾値電圧VL1よりも低くない(高い)場合、き電線電圧適正判断部12は、検出電圧VDの監視を継続する(ステップS301のNo)。
き電線電圧適正判断部12は、計測時間が経過すると、検出電圧VDの計測を終了する。き電線電圧適正判断部12は、計測の終了時の検出電圧VDを終了時電圧VD2として保持する(ステップS303)。
き電線電圧適正判断部12は、計測が終了すると、開始時電圧VD1から終了時電圧VD2を減算し、電圧降下量ΔVDを演算する(ステップS304)。電圧降下量ΔVDは、計測時間(例えば、1秒)の間に電圧が降下した量を示している。即ち、電圧降下量ΔVDは、電圧が降下する速度(傾き)を示している。
き電線電圧適正判断部12は、演算した電圧降下量ΔVDが電圧降下量閾値VTよりも大きいか否かを判定する(ステップS305)。き電線電圧適正判断部12は、電圧降下量ΔVDが電圧降下量閾値VTよりも大きいと判定した場合、整流器設備構成判断部13に整流器設備4Aに2台の整流器41A,42Aで運転させるための演算処理をする(ステップS305のYes)。
電圧降下量ΔVDが電圧降下量閾値VTよりも大きい場合とは、図4に示すように、き電線7の電圧が最低電圧VL2を下回ると予測されたことを示している。き電線7の電圧が最低電圧VL2を下回ることは、き電線7への電力量が不足することを意味する。そこで、電気鉄道用電力系統制御装置1は、き電線7の電圧が最低電圧VL2を下回らないような電圧VHに補正するように、整流器設備4Aを制御する。
き電線電圧適正判断部12は、電圧降下量ΔVDが電圧降下量閾値VTよりも大きくない(小さい)と判定した場合、検出電圧VDが閾値電圧VL1よりも低いか否かの判定に戻る(ステップS305のNo,ステップS301)。
整流器設備構成判断部13は、き電線電圧適正判断部12により電圧降下量ΔVDが電圧降下量閾値VTよりも大きいと判定された場合(ステップS305のYes)、整流器設備4Aに2台の整流器41A,42Aで運転させるための制御指令を整流器設備制御部14に出力する。整流器設備制御部14は、整流器設備構成判断部13からの制御指令に基づいて生成した制御信号SAを整流器設備4Aに出力する。これにより、2台の整流器41A,42Aは、共に運転をする(ステップS306)。
本実施形態によれば、以下の作用効果を得ることができる。
電気鉄道用電力系統制御装置1は、き電線7の電圧を監視することで、き電線7への電力量が不足することを予測することができる。これにより、電気鉄道用電力系統制御装置1は、き電線7への電力量が不足する前に、き電線7への電力供給を補うための対処をすることができる。
また、電気鉄道用電力系統制御装置1は、直流電圧検出器6により検出されたき電線7の電圧に基づいて、整流器設備4A,4Bを制御している。直流電圧検出器6は、き電線7の電圧を直接測定しているため、整流器設備4A,4Bからき電線7に供給するまでの電圧降下分を含む電圧を測定することができる。これにより、電気鉄道用電力系統制御装置1は、き電線7に供給するまでの電圧降下分を考慮した制御をすることができる。
さらに、電気鉄道用電力系統制御装置1は、運行管理システムなどの他のシステムからの情報を必要としないため、他のシステムが停止又は故障をした場合であっても、電気鉄道用電力系統の制御を継続することができる。
従って、電気鉄道用電力系統制御装置1の適用された電気鉄道用電力系統システム10は、電気車9の運行のダイヤグラムが乱れても、電気車9に適正な電力を供給することができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置1Aの適用された電気鉄道用電力系統システム10Aの構成を示す構成図である。
電気鉄道用電力系統システム10Aは、図1に示す第1の実施形態に係る電気鉄道用電力系統システム10において、電気鉄道用電力系統制御装置1による整流器設備4A,4Bの制御をする代わりに、警報装置19を設けた構成である。その他の点は、電気鉄道用電力系統システム10Aは、第1の実施形態に係る電気鉄道用電力系統システム10と同様である。
警報装置19は、電気鉄道用電力系統制御装置1Aからの要求に応じて、オペレータなどに、電気鉄道用電力系統の異常などを知らせるための警報を出力する装置である。警報装置19は、音又は表示により、警報を外部に出力する。
図6は、本実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置1Aの構成を示す構成図である。
電気鉄道用電力系統制御装置1Aは、図2に示す第1の実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置1において、整流器設備構成判断部13及び整流器設備制御部14の代わりに電力系統設備構成判断部13A及び警報出力部14Aを設けた構成である。その他の点は、電気鉄道用電力系統制御装置1Aは、第1の実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置1と同様である。
電力系統設備構成判断部13Aは、き電線電圧適正判断部12によりき電線7の直流電圧が適正でないと判断された場合、警報装置19から警報を出力させるための制御指令を生成する。
警報出力部14Aは、電力系統設備構成判断部13Aから入力された制御指令に基づいて、制御信号SLを生成する。警報出力部14Aは、生成した制御信号SLを警報装置19に出力して、警報装置19から警報を出力させる制御をする。電気鉄道用電力系統制御装置1Aは、警報装置19から警報を出力させることにより、き電線7への電力量が不足することが予測されることをオペレータなどに知らせる。
図7は、本実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置1Aの制御手順を示すフローチャートである。
電気鉄道用電力系統制御装置1Aの制御手順は、図3に示す第1の実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置1の制御手順において、ステップS306をステップS306Aに代えたものである。その他の点は、電気鉄道用電力系統制御装置1Aの制御手順は、第1の実施形態に係る電気鉄道用電力系統制御装置1の制御手順と同様である。
電力系統設備構成判断部13Aは、き電線電圧適正判断部12により電圧降下量ΔVDが電圧降下量閾値VTよりも大きいと判定された場合(ステップS305のYes)、警報を出力させるための制御指令を生成する。警報出力部14Aは、電力系統設備構成判断部13Aからの制御指令に基づいて生成した制御信号SLを警報装置19に出力する。これにより、警報装置19は、警報を出力する(ステップS306A)。
本実施形態によれば、以下の作用効果を得ることができる。
電気鉄道用電力系統制御装置1Aは、き電線7の電圧を監視することで、き電線7への電力量が不足することが予測されたことを示す警報を出力することができる。この警報により、指令所P1に居るオペレータなどは、き電線7への電力量が不足しそうであることを確実に知ることができる。これにより、オペレータは、き電線7への電力量が実際に不足する前に、電力供給を補うための対処をすることができる。
また、電気鉄道用電力系統制御装置1Aは、直流電圧検出器6により検出されたき電線7の電圧に基づいて、き電線7への電力量不足を予測している。直流電圧検出器6は、き電線7の電圧を直接測定しているため、整流器設備4A,4Bからき電線7に供給するまでの電圧降下分を含む電圧を測定することができる。これにより、電気鉄道用電力系統制御装置1Aは、き電線7に供給するまでの電圧降下分を考慮した予測をすることができる。
さらに、電気鉄道用電力系統制御装置1Aは、運行管理システムなどの他のシステムからの情報を必要としないため、他のシステムが停止又は故障をした場合であっても、電気鉄道用電力系統の制御を継続することができる。
従って、電気鉄道用電力系統制御装置1Aの適用された電気鉄道用電力系統システム10Aは、電気車9の運行のダイヤグラムが乱れても、電気車9に適正な電力を供給することができる。
なお、第1の実施形態では、き電線7の電圧が最低電圧VL2を下回ることが予測された場合、電気鉄道用電力系統制御装置1は、整流器設備4A(4B)を2台の整流器41A,42A(41B,42B)で運転させることとしたが、これに限らない。例えば、既に運転している1台の整流器41A(41B)に直流電力を増加させる容量があれば、この整流器から出力される直流電力を増加させる制御をして、最低電圧VL2を下回ることを抑止してもよい。
第1の実施形態では、整流器設備4A(4B)を構成する整流器41A,42A(41B,42B)を2台としたが、2台以上であればいくつでもよい。多数の整流器を備えた電気鉄道用電力系統であれば、き電線7の電圧低下量に応じて、段階的に運転する整流器の数を増やす制御をしてもよい。
第1の実施形態では、電気鉄道用電力系統を直流き電方式としたが、き電線へ電力供給をする機器として、整流器設備4A,4Bの代わりにインバータなどの電力変換装置が設けられているのであれば、交流き電方式でもよい。この場合においては、き電線の直流電圧を検出して整流器を制御する代わりに、き電線の交流電圧を検出してインバータを制御することで、同様の電気鉄道用電力系統システムを構成することができる。
第2の実施形態におけるき電線7への電力量が不足することが予測されることを示す警報を出力する構成は、第1の実施形態の電気鉄道用電力系統制御装置1と組み合わせた構成とすることができる。これにより、電力容量不足を補填できる整流器41A,42A(41B,42B)がない場合でも、き電線7への電力供給不足を解消するための電力系統設備に対する手動による操作などの人為的な対処も採ることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…電気鉄道用電力系統制御装置、2…伝送装置、3A,3B…変圧器、4A,4B…整流器設備、5A,5B…遮断器、6…直流電圧検出器、7…き電線、8…レール、9…電気車、10…電気鉄道用電力系統システム、41A,41B,42A,42B…整流器、P1…指令所、P2A,P2B…変電所、SA,SB…制御信号、SV…直流電圧検出信号、90…交流電力系統。

Claims (8)

  1. 交流電力を変換して電車線に電力を供給するコンバータを備えた電気鉄道用電力系統を制御する電気鉄道用電力系統制御装置であって、
    前記電車線の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧に基づいて、前記電車線に供給される電力が不足することを予測する電力不足予測手段と、
    前記電力不足予測手段により電力が不足することが予測された場合、前記コンバータに前記電車線に供給する電力を増加させるための制御をする制御手段と
    を備えたことを特徴とする電気鉄道用電力系統制御装置。
  2. 前記コンバータは、2以上備えられ、
    前記制御手段は、前記コンバータの運転させる数を増加させること
    を特徴とする請求項1に記載の電気鉄道用電力系統制御装置。
  3. 電車線に電力を供給する電気鉄道用電力系統を制御する電気鉄道用電力系統制御装置であって、
    前記電車線の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧に基づいて、前記電車線に供給される電力が不足することを予測する電力不足予測手段と、
    前記電力不足予測手段により電力が不足することが予測された場合、警報を出力する警報出力手段と
    を備えたことを特徴とする電気鉄道用電力系統制御装置。
  4. 前記電力不足予測手段は、所定時間の間に前記電圧検出手段により検出された電圧の電圧降下量が所定値よりも大きい場合、電力が不足すると予測すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気鉄道用電力系統制御装置。
  5. 交流電力を変換して電車線に電力を供給するコンバータを備えた電気鉄道用電力系統を制御する電気鉄道用電力系統制御方法であって、
    前記電車線の電圧を検出するステップと、
    検出された電圧に基づいて、前記電車線に供給される電力が不足することを予測するステップと、
    電力が不足することが予測された場合、前記コンバータに前記電車線に供給する電力を増加させるための制御をするステップと
    を含むことを特徴とする電気鉄道用電力系統制御方法。
  6. 電車線に電力を供給する電気鉄道用電力系統を制御する電気鉄道用電力系統制御方法であって、
    前記電車線の電圧を検出するステップと、
    検出された電圧に基づいて、前記電車線に供給される電力が不足することを予測するステップと、
    電力が不足することが予測された場合、警報を出力するステップと
    を含むことを特徴とする電気鉄道用電力系統制御方法。
  7. 電気車に走行するための電力を供給する電車線と、
    交流電力を変換して前記電車線に電力を供給するコンバータと、
    前記電車線の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧に基づいて、前記電車線に供給される電力が不足することを予測する電力不足予測手段と、
    前記電力不足予測手段により電力が不足することが予測された場合、前記コンバータに前記電車線に供給する電力を増加させるための制御をする制御手段と
    を備えたことを特徴とする電気鉄道用電力系統システム。
  8. 電気車に走行するための電力を供給する電車線と、
    前記電車線の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧に基づいて、前記電車線に供給される電力が不足することを予測する電力不足予測手段と、
    前記電力不足予測手段により電力が不足することが予測された場合、警報を出力する警報出力手段と
    を備えたことを特徴とする電気鉄道用電力系統システム。
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