JP2013198331A - 端子接続部および電動アクチュエータ - Google Patents

端子接続部および電動アクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】端子接続部を構成する2つの通電端子は、端子接続部を挟持する挟持部材と挟持される被挟持部材との組合せであり、挟持部材が撓む構成を採用すると、挟持部材の幅寸法に挟持部材の撓み寸法を加算したものが設置寸法となるため、端子接続部が大型化する。
【解決手段】板状部分を有すると共に該板状部分に略四角形の貫通孔24が形成された駆動回路側第2通電端子15aと、帯板状部材に外周部から中心部へ向かう一対のスリット21を形成して該一対のスリット21間に変形の容易な弾性変形部22が設けられ、先端部20の両側には先端へ向って幅寸法が順次に小さくなり貫通孔24の内壁24aに圧接するテーパ面としてガイド面23が形成されたモータ側通電端子16aとで端子接続部を構成し、被挟持部材であるモータ側通電端子16aが撓む構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、一方の通電端子に対して他方の通電端子を電気的に接続する端子接続部と、該端子接続部を備えた電動アクチュエータとに関する。
例えば電動パワーステアリング装置のように、運転者が回動操作するステアリングシャフトの回動方向と同じ方向へ回転駆動力を付与して操舵アシストトルクを発生させる装置は、駆動源として電動モータが用いられている。そして、該電動モータはモータユニットに収容され、該電動モータを制御するための制御手段が制御ユニットに収容され、前記電動モータに接続された通電端子と前記制御手段に接続された通電端子とが接続され、これらの一対の通電端子により端子接続部を構成している。
従来の端子接続部としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。即ち、モータコンタクト33が対向コンタクト37に接続され、該モータコンタクト33は、ベースウェブ43の図中の上下位置から右方へ突出する一対のばねウェブ44を備えている。
一対のばねウェブ44の先端部のコンタクトホッパ48に対して、対向コンタクト37が特許文献1の図2の上下方向へ偏心した状態で案内された場合は、コンタクト区分41がばね区分39を中心として矢印49方向へ撓み、対向コンタクト37がコンタクト箇所47同士の間へ進入する。このため、モータコンタクト33の損傷が回避される。
特開2001−320853号公報
ところが、特許文献1に記載の端子接続部は、対向コンタクト37が上下方向に偏心していた場合、該偏心方向へモータコンタクト33が撓み、該モータコンタクト33の中心線に対する該モータコンタクト33の偏心量が増大し、プラグインモジュール11が大型化し、装置も大型化する。
そこで本発明は、上記の課題を解決した端子接続部および電動アクチュエータを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、板状部分を有すると共に該板状部分に略四角形の貫通孔が形成された第1通電端子と、
帯板状部材に外周部から中心部へ向かう一対のスリットを形成して該一対のスリット間に変形の容易な弾性変形部が設けられ、先端部の両側には先端へ向って幅寸法が順次に小さくなり前記貫通孔の内壁に圧接するテーパ面が形成された第2通電端子と
から構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の端子接続部において、
前記一対のスリットの間に貫通孔を形成したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の端子接続部において、
前記スリットを形成する方向を、前記基端部から前記先端部へ向って傾斜させたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、電動モータを収容したモータユニットと、前記モータを制御する制御手段を収容した制御ユニットとにより構成し、
前記制御手段は、モータ駆動回路部とフィルタ回路部とを、前記電動モータの軸方向に対向させて配置し、
前記モータ駆動回路部と前記フィルタ回路部との間、または、前記モータ駆動回路部もしくは前記フィルタ回路部と前記電動モータとの間を電気接続した電動アクチュエータであって、
板状部分を有すると共に該板状部分に略四角形の貫通孔が形成された第1通電端子と、帯板状部材に外周部から中心部へ向かう一対のスリットを形成して該一対のスリット間に変形の容易な弾性変形部が設けられ、先端部の両側には先端へ向って幅寸法が順次に小さくなり前記貫通孔の内壁に圧接するテーパ面が形成された第2通電端子とから構成した端子接続部を設け、
該端子接続部によって、前記モータ駆動回路部と前記フィルタ回路部との間、または、前記モータ駆動回路部もしくは前記フィルタ回路部と前記電動モータとの間を電気接続したことを特徴とする。
請求項1に係る端子接続部によれば、第2通電端子の中心位置が偏心した状態で、該第2通電端子が第1通電端子の貫通孔に挿入されようとすると、第2通電端子の先端部が貫通孔の中心へ向って撓むので、第2通電端子の挿入が完了した状態での第2通電端子の先端部の貫通孔の中心からの偏心量が低減され、端子接続部の大型化が抑制される。
請求項2に係る端子接続部によれば、第2通電端子の一対のスリットの間に貫通孔を形成することにより第2通電端子の先端部が撓み易くなるので、撓み易くなったことにより、先端部の外周面であるテーパ面と貫通孔の内壁との接触面積が大きくなり、第1通電端子と第2通電端子との間の電気抵抗が小さくなって良好な通電状態が保持される。
請求項3に係る端子接続部によれば、第2通電端子に形成するスリットの方向を、基端部から先端部へ向って傾斜させたので、先端部の中心側が軸方向に短くなって外周側が軸方向に長くなり、先端部の外周側が撓んで貫通孔の内壁に圧接されることになり、第1通電端子と第2通電端子との圧接力の低下が抑制される。
請求項4に係る電動アクチュエータによれば、請求項1に記載の端子接続部を介して接続するので、端子接続部の大型化が抑制され、電動アクチュエータの大型化も抑制される。
端子接続部に係り、(a)は断続状態の構成図、(b)は接続状態の構成図(実施の形態1)。 電動パワーステアリング装置の分解斜視図(実施の形態1)。 電動パワーステアリング装置の要部を示す斜視図(実施の形態1)。 電動パワーステアリング装置の要部を一部破断して示す正面図(実施の形態1)。 端子接続部に係り、(a)は断続状態の構成図、(b)は接続状態の構成図(実施の形態2)。 端子接続部に係り、(a)は断続状態の構成図、(b)は接続状態の構成図(実施の形態3)。
以下、本発明による端子接続部および電動アクチュエータの実施の形態を説明する。本実施の形態は、本発明による電動アクチュエータを、ステアリングホィールを回動操作する際のトルクを補助する電動パワーステアリング装置に適用したものである。
(a)実施の形態1
まず、実施の形態1について説明する。
(実施の形態1の構成)
運転者がステアリングホィールを回動操作する際のトルクを補助するため、車両には電動パワーステアリング装置が設けられている。該電動パワーステアリング装置は、ステアリングシャフトの回動方向と回動トルクとを検出するトルクセンサを設け、該トルクセンサの検出値に基づいて電動モータを駆動するものであり、電動モータと該電動モータを制御する制御手段とにより構成されている。
図2に示すように、電動パワーステアリング装置は、モータユニット1とコントロールユニット(ECU:Electroniic Control Unit)2とにより構成され、モータユニット1には例えば三相ブラシレスモータ等の電動モータが収容され、コントロールユニット2には制御手段が収容されている。モータユニット1を構成するモータハウジング1aの図中の右上に位置する出力軸側には3つのボス部1bが形成され、該ボス部1bに設けられた取付孔1cに図示しないボルトを挿通して、モータユニット1が車両の図示しないギヤに結合されている。モータハウジング1aの出力軸とは反対側の図中の左下には、外形寸法の大きい外装部1dが形成され、該外装部1dに図示しないボルトを介してコントロールユニット2が結合されている。
該コントロールユニット2は、底部がモータユニット1側に結合された有底筒形状のECUハウジング3と、該ECUハウジング3に図示しない3本のボルトを介して結合された蓋体4と、ECUハウジング3と蓋体4とにより形成される収容空間に収容されたモータ駆動回路部5,制御回路部6,フィルタ回路部7とで構成されている。
前記モータ駆動回路部5は、制御回路6から送られる制御信号によって図示しないMOSFETを駆動制御し、該MOSFETにより電動モータの3相のモータ側通電端子に交流電流を供給して電動モータを駆動するものであり、金属基板8に図示しないMOSFETが実装されている。前記制御回路部6は、前記のように前記MOSFET等を制御するものであり、プリント基板9に図示しないマイコンを実装して構成されている。前記フィルタ回路部7は、コントロールユニット2の内外のノイズを吸収する機能を備えており、コントロールユニット2の内外から電源ラインに混入するノイズやMOSFETのスイッチングノイズ(ラジオノイズ)を吸収し、外部へ伝播されるのを抑制するものであり、樹脂基板10に図示しないコンデンサ,コイル,リレー等を実装して構成されている。
蓋体4の外面にはコネクタ4aが一体形成され、該コネクタ4aを介して、図示しないバッテリから前記モータ駆動回路部5,前記制御回路部6,前記フィルタ回路部7および前記モータユニット1内の電動モータへ電力が供給されている。電力の供給を行うための構成を以下に詳細に説明する。
前記蓋体4を貫通する蓋体側電源端子11a,11bの一端がコネクタ4aの内部に臨み、他端が蓋体4の内部へ向って突出している。一方、前記フィルタ回路部7には樹脂基板10を貫通する状態でフィルタ回路側電源端子12a,12bが設けられ、該フィルタ回路側電源端子12a,12bに前記蓋体側電源端子11a,11bが挿通され、溶接結合されている。
また、前記フィルタ回路部7には、樹脂基板10を貫通するフィルタ回路側通電端子13a,13bが設けられる一方、前記金属基板8には駆動回路側第1通電端子14a,14bが突出して設けられ、該駆動回路側第1通電端子14a,14bがプリント基板9に形成された切欠部9aを介してフィルタ回路側通電端子13a,13bに接続されている。
また、前記金属基板8には3相分の駆動回路側第2通電端子15a〜15cが設けられる一方、前記モータユニット1には電動モータに接続された3相分のモータ側通電端子16a〜16cが突出して設けられ、該3相分のモータ側通電端子16a〜16cがECUハウジング3に形成された長孔3aを介して駆動回路側第2通電端子15a〜15cに接続されている。
前記駆動回路側第1通電端子14a,14bと前記3相分のモータ側通電端子16a〜16cとは以下のようにして前記金属基板8に取り付けられている。図3に示すようにブロック17が樹脂で形成され、該ブロック17に形成された突起部17a,17bを金属基板8の貫通孔に嵌合させることにより、該ブロック17が金属基板8に結合されている。このブロック17に3相分の前記駆動回路側第2通電端子15a〜15cの上部と前記駆動回路側第1通電端子14a,14bの基端部26の近傍とがモールドされている。
即ち、図3に示すように、ブロック17の一方の面に3つの凹部17cが形成され、該凹部17cに3相分の駆動回路側第2通電端子15a〜15cの上部が入り込んだ状態で駆動回路側第2通電端子15a〜15cがモールドされ、該駆動回路側第2通電端子15a〜15cの基端部27は金属基板8の配線回路へ向かって突出し、該配線回路に接続されている。駆動回路側第2通電端子15a〜15cの上部は、上部の周囲四方がブロック17の凹部17cの内壁に埋設された状態で支持されている。なお、モールドすることなく、凹部17cの内部に上部を貫通させる構成を採用してもよい。一方、前記駆動回路側第1通電端子14a,14bは、基端部26の近傍がモールドされ、先端部28がフィルタ回路7へ向って伸びており、基端部26はブロック17から金属基板8の配線回路へ向かって突出し、該配線回路に接続されている。
前記外装部1dの内部には、図2に示すように電動モータの出力軸の回転数を検出するレゾルバ18が設けられている。該レゾルバ18は、出力軸に固定された図示しないロータと、該ロータを囲繞するステータ18aとから構成されている。レゾルバ18が検出した出力軸の回転数を前記制御回路部6へ送るため、軸心方向に沿って配置された6本のレゾルバ端子18bが設けられ、該レゾルバ端子18bをECUハウジング3の長孔3bおよび金属基板8の切欠部8aに挿通させてコネクタ19に結合することにより、レゾルバ18と制御回路部6とが接続されている。
ここで、本実施の形態では3相分の駆動回路側第2通電端子15a〜15cを第1通電端子とし、3相分のモータ側通電端子16a〜16cを第2通電端子としたときの状態を詳細に説明する。ここでは、夫々の駆動回路側第2通電端子15a〜15cは同一の形状であり、夫々のモータ側通電端子16a〜16cは同一の形状なので、単一の駆動回路側第2通電端子15aと単一のモータ側通電端子16aとの接続構造について説明する。
駆動回路側第2通電端子15aは図1に示すように板状部分を有しており、該駆動回路側第2通電端子15aにおけるブロック17の凹部17cと対応する位置には、横方向に長い略四角形の貫通孔24がプレスで打ち抜いて形成されている。一方、モータ側通電端子16aも帯板状部材をプレスで打ち抜いて形成され、図1に示すように帯板状部材の外周部から中心部へ向かう一対のスリット21を形成することにより、基端部29と前記貫通孔24に挿入される先端部20とに区分され、かつ該一対のスリット21間に変形の容易な弾性変形部22が設けられている。
つまり、基端部29に対して先端部20が撓み変形して前記貫通孔24に挿入可能になっている。貫通孔24の長辺の長さW3は先端部20の中間部の幅寸法W4と略同じ値に設定され、短辺の長さは先端部20の厚さよりも僅かに大きく設定されている。先端部20の両側には、先端へ向って幅寸法が順次に小さくなり前記貫通孔24の内壁24aに圧接されるテーパ状のガイド面23が形成されている。そして、前記貫通孔24の内壁24aは、先端部20のガイド面23の傾斜と対応するテーパ状に形成されている。このほか、先端部20の両側には、ガイド面23と端面との間に約45度の面取り23aが形成されている。
駆動回路側第2通電端子15aとモータ側通電端子16aとについて説明したが、その他の駆動回路側第2通電端子15b,15cとモータ側通電端子16b,16cとについても同じ構成なので、説明を省略する。
また、前記駆動回路側第1通電端子14a,14bとフィルタ回路側通電端子13a,13bとについても同じ構成なので、説明を省略する。なお、フィルタ回路側通電端子13a,13bは第1通電端子に相当し、駆動回路側第1通電端子14a,14bは第2通電端子に相当する。
(実施の形態1の作用)
次に、端子接続部および電動アクチュエータの作用を説明する。
この実施の形態によれば、図1(a)の状態から駆動回路側第2通電端子15aの貫通孔24へ向ってモータ側通電端子16aの先端部20を前進させたときに、貫通孔24の中心線と先端部20の中心線とがずれていた場合は、先端部20のいずれか一方側のガイド面23が貫通孔24の一方側の内壁24aに先に当接し、中心線上の弾性変形部22を撓み中心として先端部20が他方側へ撓んで貫通孔24に挿入され、先端部20の両側のガイド面23が貫通孔24の両側の内壁24aに当接する。先端部20が撓む際に、弾性変形部22は中心線の右側と左側とのうちの一方側が軸方向の引張力を受けて引っ張られ、他方側が軸方向の圧縮力を受けて圧縮されることになる。
この端子接続部によれば、モータ側通電端子16aの中心位置が偏心した状態で、該モータ側通電端子16aが駆動回路側第2通電端子15aの貫通孔24に挿入されようとすると、モータ側通電端子16aの先端部20が貫通孔24の中心へ向って撓むので、モータ側通電端子16aの挿入が完了した状態でのモータ側通電端子16aの先端部20の貫通孔24の中心からの偏心量が低減され、端子接続部の大型化が抑制される。
端子接続部を構成する2つの通電端子は、挟持する挟持部材と挟持される被挟持部材との組合せであり、両者が相対的に偏心していた場合でも接続できるようにするには、いずれか一方を撓み変形可能にする必要がある。特許文献1のように、挟持部材であるモータコンタクト33を撓み変形可能にした場合は、挟持部材の図中の上下方向の幅寸法と上下方向の撓み寸法を加算した「加算値」が端子接続部の設置寸法となる。一方、この実施の形態のように、被挟持部材であるモータ側通電端子16aを撓み変形可能にした場合は、被挟持部材であるモータ側通電端子16aが(w)だけ撓んでも、図1(a)に示すように、モータ側通電端子16aが占有する幅寸法は(W1+w)であり、挟持部材である駆動回路側第2通電端子15aの幅寸法の(W2)よりも小さく、従って端子接続部の設置寸法は、最大値である駆動回路側第2通電端子15aの幅寸法である(W2)となる。
つまり、特許文献1では挟持部材の外部寸法に加えて撓み寸法(w)を加算した「加算値」が設置寸法となるが、この実施の形態では挟持部材の外部寸法自体が設置寸法となり、端子接続部の設置寸法が特許文献1に比べて小さくて済む。端子接続部の設置寸法が小さくて済むということは、図3において駆動回路側第2通電端子15aの図中の上部がモールドされた凹部17cの左右方向の寸法が小さくて済むということであり、図3中のブロック17の左右方向の大型化が抑制され、更には制御ユニット2の大型化が抑制される。
また、従来は挟持部材の中心線と被挟持部材の中心線とが偏心して被挟持部材が挟持部材の一対の挟持部の一方に近い位置まで偏心している場合は、一対の挟持部の一方が撓み難くなって弾性変形の範囲を越えて塑性変形したり損傷したりするが、被挟持部材であるモータ側通電端子16aが撓み変形する構成であることから、モータ側通電端子16aの先端部20は中心線上の弾性変形部22を撓み中心として撓むことになり、このような問題が抑制される。
このほか、特許文献1では、コンタクト区分41に対して対向コンタクト37が位置ずれを生じた状態でもばね区分39が変形して挿入することはできるが、コンタクト区分41が偏心位置に設けたばね区分39とは反対側へ曲がった状態で対向コンタクト37が挿入されると、2つのばねウエブ44が無理に押し広げられることになり弾性変形の範囲を越えて塑性変形し、対向コンタクト37の圧接力が小さくなって接触性が低下するおそれがあるが、この実施の形態では、ばね区分39のある偏心位置で撓む構成ではないので、このような問題は生じ難い。
また、特許文献1の図2において対向コンタクト37の上下方向の位置が上方に偏ってばね区分39に近くなった場合は、一対のばねウェブ44がばね区分39を中心として上方へ大きく撓み、そのために弾性変形の範囲を越えて塑性変形したり、ばね区分39の部分で損傷する虞があるが、この実施の形態では、ばね区分39を設けた偏心位置で撓む構成ではないので、このような問題は生じ難い。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2について説明する。なお、この実施の形態は実施の形態1の一部を変更したものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
実施の形態1の図1と対応する図面を図5に示すように、この実施の形態はモータ側通電端子16aの外周部から中心部へ向かう一対のスリット21の深さを実施の形態1の場合よりも小さくし、一対のスリット21の間に円形の貫通孔30を形成したものである。
この実施の形態によれば、一対のスリット21を形成して構成した弾性変形部22に、更に貫通孔30を形成したので、一対のスリット21の間に2つの弾性変形部22,22が形成され、先端部20が撓む際に、2つの弾性変形部22のうちの一方が軸方向の引張力を受けて引っ張られ、他方が軸方向の圧縮力を受けて圧縮されることになる。この場合も、先端部20の撓み中心は中心線上となり、撓み中心は貫通孔30の内部に位置する。
前記2つの弾性変形部22,22は、スリット21と貫通孔30との間に形成されるため、その幅寸法が小さくなり、そのために先端部20が貫通孔24に挿入されたときに、貫通孔24から作用する力が、先端部20のガイド面23を介して貫通孔30の方向へ作用して変形し易くなり、先端部20を貫通孔24に対して深く挿入でき、これにより先端部20のガイド面23が歪変形し、ガイド面23と貫通孔24の内壁24aとが面接触し易くなる。ガイド面23の歪変形は、ガイド面23と内壁24aとの接触面積が増大する程度の変形であるが、接触面積の増大によって両者の接合性が向上する。
この端子接続部によれば、モータ側通電端子16aの一対のスリット21の間に貫通孔30を形成することによりモータ側通電端子16aの先端部20が撓み易くなるので、撓み易くなったことにより、先端部20の外周面であるガイド面23と貫通孔24の内壁24aとの接触面積が大きくなり、駆動回路側第2通電端子15aとモータ側通電端子16aとの間の電気抵抗が小さくなって良好な通電状態が保持される。
また、一対のスリット21を形成したモータ側通電端子16aに更に貫通孔30を形成したので、スリット21および貫通孔30を形成した分だけ材料が不要になり、モータ側通電端子16aが軽量化されると共に材料コストが少なくて済む。
(c)実施の形態3
最後に、実施の形態3について説明する。なお、この実施の形態も実施の形態1の一部を変更したものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
図6(a)に示すように、前記スリット21が、モータ側通電端子16aの基端部29から先端部20へ向って傾斜させて形成されている。
この実施の形態によれば、モータ側通電端子16aの先端部20は外周側が軸方向に長く中心側は軸方向に短くなって、一対のスリット21間の距離が最も小さくなるモータ側通電端子16aの先端近傍に弾性変形部22が位置することから撓み中心も先端近傍に位置し、軸方向に長い外周側がモータ側通電端子16aの幅方向に撓み易くなり、モータ側通電端子16aは外周側が撓んだ状態で駆動回路側第2通電端子15aの貫通孔24の内壁24aに当接する。
この端子接続部によれば、モータ側通電端子16aに形成するスリット21の方向を、基端部29から先端部20へ向って傾斜させたので、先端部20の中心側が軸方向に短くなって外周側が軸方向に長くなり、先端部20の外周側が撓んで貫通孔24の内壁24aに圧接されることになり、駆動回路側第2通電端子15aとモータ側通電端子16aとの圧接力の低下が抑制される。
図2に示すように、電動パワーステアリング装置は、電動モータを収容したモータユニット1と、前記モータを制御する制御手段を収容した制御ユニット2とにより構成され、前記制御手段は、モータ駆動回路部5とフィルタ回路部7とを、前記電動モータの軸方向に対向させて配置されている。そして、前記モータ駆動回路部5と前記フィルタ回路部7との間、および前記モータ駆動回路部5と前記電動モータとの間が端子接続部を介して電気接続されている。
この端子接続部は、図1,図5,図6に示すように、板状部分を有すると共に該板状部分に略四角形の貫通孔24が形成された駆動回路側第2通電端子15aと、帯板状部材に外周部から中心部へ向かう一対のスリット21を形成して該一対のスリット21間に変形の容易な弾性変形部22が設けられ、先端部20の両側には先端へ向って幅寸法が順次に小さくなり前記貫通孔24の内壁24aに圧接するテーパ面23が形成されたモータ側通電端子16aとから構成される。
該端子接続部によって、モータ駆動回路部5とフィルタ回路部7との間、およびモータ駆動回路部5と電動モータとの間が電気接続されている。
この実施の形態によれば、モータユニット1と制御ユニット2とを組み付ける際に、端子接続部である駆動回路側第2通電端子15aとモータ側通電端子16aとが接続される。図1においては、図1(a)の状態から駆動回路側第2通電端子15aの貫通孔24へ向ってモータ側通電端子16aの先端部20を前進させたときに、貫通孔24の中心線と先端部20の中心線とがずれていた場合は、先端部20のいずれか一方側のガイド面23が貫通孔24の一方側の内壁24aに先に当接し、中心線上の弾性変形部22を撓み中心として先端部20が他方側へ撓んで貫通孔24に挿入され、先端部20の両側のガイド面23が貫通孔24の両側の内壁24aに当接する。
この電動パワーステアリング装置によれば、図1,図5,図6に記載の端子接続部を介して接続するので、端子接続部の大型化が抑制され、電動パワーステアリング装置の大型化も抑制される。
なお、電動アクチュエータが電動パワーステアリング装置である場合を示したが、電動アクチュエータは電動パワーステアリング装置に限定されるものではない。また、モータ駆動回路部5と電動モータとの間を電気接続した場合を示したが、フィルタ回路部7と電動モータとの間を電気接続してもよい。
1…モータユニット
2…制御ユニット
15a,15b,15c…駆動回路側第2通電端子(第1通電端子)
16a,16b,16c…モータ側通電端子(第2通電端子)
20…先端部
21…スリット
22…弾性変形部
23…ガイド面
24…貫通孔
24a…内壁
29…基端部
30…貫通孔

Claims (4)

  1. 請求項1に係る発明は、板状部分を有すると共に該板状部分に略四角形の貫通孔が形成された第1通電端子と、
    帯板状部材に外周部から中心部へ向かう一対のスリットを形成して該一対のスリット間に変形の容易な弾性変形部が設けられ、先端部の両側には先端へ向って幅寸法が順次に小さくなり前記貫通孔の内壁に圧接するテーパ面が形成された第2通電端子と
    から構成したことを特徴とする端子接続部。
  2. 請求項1に記載の端子接続部において、
    前記一対のスリットの間に貫通孔を形成したことを特徴とする端子接続部。
  3. 請求項1に記載の端子接続部において、
    前記スリットを形成する方向を、前記基端部から前記先端部へ向って傾斜させたことを特徴とする端子接続部。
  4. 電動モータを収容したモータユニットと、前記モータを制御する制御手段を収容した制御ユニットとにより構成し、
    前記制御手段は、モータ駆動回路部とフィルタ回路部とを、前記電動モータの軸方向に対向させて配置し、
    前記モータ駆動回路部と前記フィルタ回路部との間、または、前記モータ駆動回路部もしくは前記フィルタ回路部と前記電動モータとの間を電気接続した電動アクチュエータであって、
    板状部分を有すると共に該板状部分に略四角形の貫通孔が形成された第1通電端子と、帯板状部材に外周部から中心部へ向かう一対のスリットを形成して該一対のスリット間に変形の容易な弾性変形部が設けられ、先端部の両側には先端へ向って幅寸法が順次に小さくなり前記貫通孔の内壁に圧接するテーパ面が形成された第2通電端子とから構成した端子接続部を設け、
    該端子接続部によって、前記モータ駆動回路部と前記フィルタ回路部との間、または、前記モータ駆動回路部もしくは前記フィルタ回路部と前記電動モータとの間を電気接続したことを特徴とする電動アクチュエータ。
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