JP2013197618A - 音響信号処理装置、音響信号処理方法およびプログラム - Google Patents

音響信号処理装置、音響信号処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な操作で音響信号の明瞭度を向上させるための適切な処理を実行することのできる音響信号処理装置を提供する。
【解決手段】音響信号の明瞭度を調整する程度を示す調整値を受け付ける受付部と、受付部が受け付けた調整値が第1範囲内の値である場合に音響信号に対して行う調整処理として第1調整処理を特定し、調整値が第2範囲内の値である場合調整処理として第2調整処理を特定する調整処理特定部と、調整処理特定部により第1調整処理が特定された場合に、音響信号に対してイコライザー処理を行うイコライザー110と、調整処理特定部により第2調整処理が特定された場合に、音響信号に対してエンハンサー処理を行うエンハンサー120とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、音響信号処理装置、音響信号処理方法およびプログラムに関する。
従来、音響信号の所定の周波数成分に対して倍音を生成して音響信号に付加することで、音の輪郭を明確にして音の明瞭度を向上させる装置が知られている。このような装置として、例えば、特許文献1には、音響信号の基本波の倍音を音響信号に付加するに際し、生成された複数の倍音信号それぞれのゲインを調整することにより、再生特性に基づいて生じるゲインの変動が調整された理想的な倍音構成の音響信号を再生する装置が開示されている。
また、音響信号を再生する再生装置や音響信号を出力するスピーカーの性能、さらには音響信号を再生する場所の騒音や音響特性によっては、音響信号の特定の周波数帯域にノイズやハウリングが発生したり、特定の周波数帯域において音響信号の明瞭度が悪くなる場合がある。このような場合は、グラフィックイコライザーなどで音響信号の特定の周波数帯域を減衰させることにより、音響信号の明瞭度を向上させるといった手法も知られている。
特開2006−222867号公報
以上のように、音響信号の明瞭度を上げるための処理として、倍音を付加するエンハンサー処理と、特定の周波数帯域を減衰させるイコライザー処理が知られており、これらを調整することにより明瞭度を向上させることが可能である。
しかしながら、倍音付加と所定の周波数成分の減衰の両方の処理により明瞭度を向上させる場合には、倍音の付加の程度と所定の周波数成分の減衰の程度をそれぞれ別個に調整することになり、いずれの処理をどの程度実行するかは、操作者の経験に委ねられることとなる。このため、経験の浅い操作者にとっては、調整が困難であるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡単な操作で音響信号の明瞭度を向上させるための適切な処理を実行することのできる音響信号処理装置、音響信号処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、音響信号処理装置であって、音響信号を取得する取得部と、前記音響信号の明瞭度を調整する程度を示す調整値を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記調整値が第1範囲内の値である場合に前記音響信号に対して行う調整処理として第1調整処理を特定し、前記調整値が前記第1範囲と異なる第2範囲内の値である場合に前記調整処理として第2調整処理を特定する調整処理特定部と、前記調整処理特定部により前記第1調整処理が特定された場合に、前記音響信号に対して前記調整値に応じて所定の周波数成分の利得を変化させるイコライザー処理を行うイコライザーと、前記調整処理特定部により前記第2調整処理が特定された場合に、前記音響信号に対して前記調整値に応じて所定の周波数成分の倍音信号を生成して付加するエンハンサー処理を行うエンハンサーとを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、音響信号処理方法であって、音響信号を取得する取得ステップと、前記音響信号の明瞭度を調整する程度を示す調整値を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにおいて受け付けた前記調整値が第1範囲内の値である場合に前記音響信号に対して行う調整処理として第1調整処理を特定し、前記調整値が前記第1範囲と異なる第2範囲内の値である場合に前記調整処理として第2調整処理を特定する処理特定ステップと、前記処理特定ステップにおいて前記第1調整処理が特定された場合に、前記音響信号に対して前記調整値に応じて所定の周波数成分の利得を変化させるイコライザー処理を行う第1調整処理ステップと、前記処理特定ステップにおいて前記第2調整処理が特定された場合に、前記音響信号に対して前記調整値に応じて所定の周波数成分の倍音信号を生成して付加するエンハンサー処理を行う第2調整処理ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明は、音響信号を取得する取得機能と、前記音響信号の明瞭度を調整する程度を示す調整値を受け付ける受付機能と、前記受付機能が受け付けた前記調整値が第1範囲内の値である場合に前記音響信号に対して行う調整処理として第1調整処理を特定し、前記調整値が前記第1範囲と異なる第2範囲内の値である場合に前記調整処理として第2調整処理を特定する処理特定機能と、前記処理特定機能により前記第1調整処理が特定された場合に、前記音響信号に対して前記調整値に応じて所定の周波数成分の利得を変化させるイコライザー処理を行う第1調整処理機能と、前記処理特定機能により前記第2調整処理が特定された場合に、前記音響信号に対して前記調整値に応じて所定の周波数成分の倍音信号を生成して付加するエンハンサー処理を行う第2調整処理機能とをコンピュータに実現させるためのプログラムである。
本発明によれば、簡単な操作で音響信号の明瞭度を向上させるための適切な処理を実行することができるという効果を奏する。
図1は、音響信号処理装置の構成を示すブロック図である。 図2は、調整指示部の外観図である。 図3は、イコライザーの詳細な機能構成を示すブロック図である。 図4は、エンハンサーの詳細な機能構成を示すブロック図である。 図5は、音響信号の調整処理にかかる機能構成を示すブロック図である。 図6は、調整処理決定テーブルのデータ構成を示す図である。 図7は、第1調整処理、第2調整処理および第3調整処理を説明するための図である。 図8は、音響信号処理を示すフローチャートである。 図9は、調整値の変化に伴う、調整処理の変化を示す図である。
以下に添付図面を参照して、音響信号処理装置、音響信号処理方法およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
図1は、実施の形態にかかる音響信号処理装置1の構成を示すブロック図である。音響信号処理装置1は、入力部100と、イコライザー110と、エンハンサー120と、出力部130と、調整指示部140と、制御部150と、記憶部160とを備えている。
入力部100に入力された音響信号は、イコライザー110に入力される。なお、ここで、音響信号は、例えばマイクにより集音された人間の声などである。イコライザー110は、入力された音響信号に対し、イコライザー処理を実行する。ここで、イコライザー処理とは、音響信号の所定の周波数成分の利得を変化させる処理である。
エンハンサー120は、入力された音響信号に対し、エンハンサー処理を実行する。ここで、エンハンサー処理とは、音響信号の所定の周波数成分を基本周波数として、倍音信号を生成し、音響信号に対し生成した倍音信号を付加する処理である。エンハンサー処理およびイコライザー処理は、いずれも音響信号の明瞭度を向上させるための処理である。
調整指示部140は、操作者によって操作されるハードウェアである。操作者が調整指示部140を操作することにより、明瞭度を調整する程度を示す調整値を変更、設定することができる。図2に示すように、調整指示部140は、例えば回転式のエンコーダであり、調整指示部140の出力は、制御部150に入力される。本実施の形態においては、調整指示部140には、0〜10の調整値が割り当てられており、操作者は、これら各調整値を設定することができる。
制御部150は、音響信号処理装置1全体を制御する。制御部150はまた、調整指示部140において設定された調整値に基づいて、音響信号に対して実行すべき調整処理の種類を特定する。ここで、調整処理は、音響信号の明瞭度を向上させる処理である。本実施の形態の音響信号処理装置1が行う調整処理の種類としては、第1処理、第2処理および第3処理の3つの種類がある。第1処理は、イコライザー110によるイコライザー処理であり、第2処理は、エンハンサー120によるエンハンサー処理であり、第3処理は、イコライザー処理とエンハンサー処理の両方の処理を施す処理である。
記憶部160は、各種情報を記憶している。記憶部160は、例えば制御部150により実行されるプログラムや、制御部150により参照されるデータ等を記憶している。
図3は、イコライザー110の詳細な機能構成を示すブロック図である。イコライザー110は、2素子2次IIR(Infinite Impulse Response)フィルタであり、入力される2つの信号を加算器111,112と、入力される信号を1クロック遅延させる遅延素子113,114と、入力される信号に対しフィルタ係数を乗算する乗算器115〜119とを有している。乗算器115,116には、それぞれフィルタ係数a0,a1が設定されており、乗算器117〜119には、それぞれフィルタ係数b0〜b2が設定されている。
図4は、エンハンサー120の詳細な機能構成を示すブロック図である。エンハンサー120は、ハイパスフィルタ(HPF)121と、倍音生成部122と、乗算器123と、加算器124とを有している。
HPF121は、入力された音響信号から所定周波数以下の周波数成分をカットする。倍音生成部122は、HPF121による処理後の音響信号に対するクリップ処理を行い、倍音信号を生成する。乗算器123は、生成された倍音信号に所定の割合を乗算する。なお、本実施の形態の乗算器123は、制御部150の制御の下、調整値に応じて0%−70%の割合を乗算する。加算器124は、乗算器123による乗算後の倍音信号をエンハンサー120に入力された音響信号に付加する。
なお、イコライザー110およびエンハンサー120は、いずれもDSP(Digital Signal Processing)であり、ソフトウェアにより実現される。
図5は、音響信号の調整処理にかかる機能構成を示すブロック図である。制御部150は、調整処理にかかる構成として、受付部151と、調整処理特定部152と、減衰量決定部153と、倍音率決定部154とを有している。また、記憶部160は、調整処理決定テーブル161を記憶している。
図6は、調整処理決定テーブル161のデータ構成を示す図である。調整処理決定テーブル161は、調整値の設定範囲と、調整処理の種類とを対応付けて記憶している。具体的には、第1範囲には、第1調整処理としてのイコライザー処理が対応付けられている。第2範囲には、第2処理としてのエンハンサー処理が対応付けられている。また、第3範囲には、第3処理としてのイコライザー処理とエンハンサー処理の両方の処理を施す処理が対応付けられている。
また、調整指示部140の操作により設定される調整値の範囲を0〜10としたとき、第1範囲は調整値0〜3の範囲、第2範囲は調整値3〜5の範囲、第3範囲は調整値5〜10の範囲である。なお、各調整範囲の境界位置の調整値および調整範囲の幅は実施の形態に限定されるものではない。設計者等は、適切な設定範囲を設定することができる。
図5に戻り、受付部151は、ユーザによる調整指示部140の操作に応じた調整値の設定指示を受け付ける。調整処理特定部152は、受付部151が受け付けた設定指示に示される調整値に基づいて、調整処理決定テーブル161を参照することにより、調整処理の種類を特定する。なお、調整処理特定部152は、調整処理として、第1調整処理、第2調整処理または第3調整処理のいずれかの調整処理を特定する。
図7は、第1調整処理、第2調整処理および第3調整処理を説明するための図である。第1調整処理は、イコライザー110によるイコライザー処理であり、入力された音響信号に含まれる周波数帯域のうち一部の周波数帯域である第1周波数帯域に対してのみイコライザー処理を実行する。図7に示すように、第1周波数帯域は、低周波数側から順に第1部分周波数帯域、第2部分周波数帯域および第3部分周波数帯域の3つの周波数帯域を含んでいる。以下、第1部分周波数帯域、第2部分周波数帯域および第3部分周波数帯域をそれぞれ低域、中域および高域と称することとする。低域は、100Hzを含む周波数帯域である。中域は、600Hzを含む周波数帯域である。高域は、14kHzを含む周波数帯域である。
第1調整処理は、第1範囲内の調整値に応じた減衰量だけゲインを減衰させる処理である。第1調整処理においては、図7に矢印で示すように、調整値の増加に伴い、より大きい減衰量が決定され、決定された減衰量でのイコライザー処理が実行される。さらに、同一の調整値に対して定まる減衰量は、周波数成分毎に異なっている。低域においては、周波数が高くなる程、同一調整値に対して定まる減衰量が小さくなる。例えば、調整値3に対し、100Hzの減衰量が−6dBに設定されているのに対し、120Hzの減衰量は−3dBに設定されている。
また、中域においては、中心周波数の周波数成分が、同一調整値に対して定まる減衰量が最も大きくなる。例えば、調整値3に対し、600Hzの減衰量が−6dBに設定されている。なお、中域の周波数成分は、第1調整範囲内の調整値に応じた減衰量だけ減衰されるが、第3調整処理においては、第1調整処理における最大の減衰量を維持し、減衰量を変化させない。これは、例えば中域の過度な減衰により、人の声の周波数帯域が犠牲になり、かえって明瞭度が落ちるのを避けるためである。
また、高域においては、周波数が高くなる程、同一調整値に対して定まる減衰量が大きくなる。例えば、調整値3に対し、12kHzの減衰量が−3dBに設定されているのに対し、18kHzの減衰量は−6dBに設定されている。なお、第1調整処理においては、減衰量の最大値は−6dBに設定されている。これは、例えば低中域の過度な減衰により、音声帯域の周波数帯が犠牲になり、音質の劣化に繋がるのを避けるためである。
次に、第2調整処理について説明する。第2調整処理は、エンハンサー120によるエンハンサー処理であり、入力された音響信号に含まれる周波数帯域のうち一部の周波数帯域である第2周波数帯域に対してのみエンハンサー処理を実行する。図7に示すように、第2周波数帯域は、5kHzを含む周波数帯域である。第2周波数帯域は、より詳しくは、3.3kHzから6kHzの周波数帯域である。
さらに、第2調整処理は、第2範囲内の調整値に応じた割合だけ倍音を付加する処理である。図7に矢印で示すように、調整値の増加に伴い、より大きい割合が決定され、決定された割合で倍音が付加されるようなエンハンサー処理が実行される。さらに、同一の調整値に対して定まる倍音付加の割合は、周波数成分毎に異なっている。第2調整処理においては、倍音付加の割合の最大値は30%に設定されている。
次に、第3調整処理について説明する。第3調整処理は、イコライザー処理とエンハンサー処理の両方の処理を実行する処理である。第3調整処理は、さらに明瞭度を向上させるべく、声質の個体差に起因した効果の効き目を調整する微調整処理である。
第3調整処理においては、まず第1調整処理と同様に第1周波数帯域の低域および高域の周波数成分に対しイコライザー処理を実行する。なお、中域の周波数成分に対する処理は前述のように第1調整処理における最大の減衰量を維持し、減衰量を変化させない。また、図7に示すように、この場合の減衰量は、中域を除きいずれの周波数帯域においても、第1調整処理における減衰量に比べて大きいものとする。第3調整処理における減衰量の最大値は、−12dBに設定されている。
第3調整処理においては、イコライザー処理後の音響信号に対し、さらに第2調整処理と同様に、第2周波数帯域の周波数成分に対しエンハンサー処理を実行する。なお、図7に示すように、この場合の倍音付加の割合は、いずれの周波数帯域においても、第2調整処理における倍音付加の割合に比べて大きいものとする。第3調整処理における倍音付加の割合の最大値は70%に設定されている。
ここで、音響信号の周波数特性について説明する。一般に人の声の周波数帯域は、おおよそ150Hzから600Hzである。このような音響信号の各周波数帯域を減衰させた場合および倍音を付加させたとき、以下のような効果があることが経験上わかっている。
すなわち、75Hzを中心とした帯域を減衰させると、マイクハンドリングノイズを抑制することができる。100Hzを中心とした帯域を減衰させると、ノイズや、ハウリングを抑制することができ、音がクリアに感じられる。150Hzを中心とした帯域を減衰させると、音のこもりが取れたように感じられ、「ボー」ハウリングを抑制することができる。ただし減衰させ過ぎると音が薄く感じられる。
600Hzを中心とした帯域を減衰させると、声の「もこもこ」感を低減することができる。1kHzを中心とした帯域を減衰させると、「カンカン」とした音が低減されるように感じられる。7kHzを中心とした帯域を減衰させると、サ行のノイズを抑制することができる。10kHzを中心とした帯域を減衰させると、やはりサ行のノイズを抑制することができる。また、ハウリングを抑制することができる。
また、3.3kHz〜6kHzの音に対して倍音を付加すると、音が前に出てきてボーカルが引き出されたように感じられる。ただし倍音付加をし過ぎるとうるさく感じられる。
以上のことから、図7を参照しつつ説明したように、イコライザー処理およびエンハンサー処理を実行すべき周波数帯域を制限することとした。これにより、各調整処理により、音の明瞭度を向上させることができる。
図5に戻り、減衰量決定部153は、調整処理特定部152により第1調整処理または第3調整処理が特定された場合に、受付部151が受け付けた調整値に基づいて、減衰量を決定する。具体的には、減衰量決定部153は、周波数毎に予め設定された演算式を用いることにより、調整値から周波数成分毎の減衰量を算出する。ここで、演算式は、調整値と減衰量の関係を示す式である。また、他の例としては、記憶部160は、調整値と減衰量の対応テーブルを記憶しており、減衰量決定部153は、この対応テーブルを参照することにより、調整値から減衰量を決定してもよい。
倍音率決定部154は、調整処理特定部152により第2調整処理または第3調整処理が特定された場合に、受付部151が受け付けた調整値に基づいて、倍音付加の割合を決定する。倍音率決定部154は、減衰量決定部153と同様に、演算式を用いることにより、調整値から倍音の割合を決定してもよく、また対応テーブルを参照することにより、倍音の割合を決定することとしてもよい。
図8は、音響信号処理装置1による音響信号処理を示すフローチャートである。音響信号処理においては、まず入力部100に音響信号が入力され(ステップS100)、制御部150の受付部151は、操作者による調整指示部140の操作に応じて調整値の設定指示を受け付ける(ステップS101)。
次に、調整処理特定部152は、まず記憶部160に記憶されている調整処理決定テーブル161を参照し、設定指示に示される調整値が、第1〜第3範囲のうちいずれの設定範囲に属するかを特定する。そして、特定した設定範囲に対応付けられている調整処理を特定する。具体的には、調整処理特定部152は、調整値が第1範囲に含まれる場合には(ステップS102,第1範囲)、第1調整処理を特定する(ステップS110)。
調整処理特定部152は、調整値が第2範囲に含まれる場合には(ステップS102,第2範囲)、第2調整処理を特定する(ステップS120)。調整処理特定部152はまた、調整値が第3範囲に含まれる場合には(ステップS102,第3範囲)、第3調整処理を特定する(ステップS130)。
ステップS110において、第1調整処理が特定されると、次に、減衰量決定部153は、調整値に基づいて、各周波数成分の減衰量を決定する(ステップS111)。次に、イコライザー110は、決定された減衰量のイコライザー処理を実行する(ステップS112)。以上で処理が完了する。
ステップS120において、第2調整処理が特定されると、次に、倍音率決定部154は、調整値に基づいて、各周波数成分の倍音付加の割合を決定する(ステップS121)。次に、エンハンサー120は、決定された割合で倍音を付加するエンハンサー処理を実行する(ステップS122)。以上で処理が完了する。
また、ステップS130において、第3調整処理が特定されると、次に、減衰量決定部153は、調整値に基づいて、各周波数成分の減衰量を決定し(ステップS131)、イコライザー110は、決定された減衰量のイコライザー処理を実行する(ステップS132)。さらに、倍音率決定部154は、調整値に基づいて、各周波数成分の倍音付加の割合を決定し(ステップS133)、エンハンサー120は、決定された割合で倍音を付加するエンハンサー処理を実行する(ステップS134)。以上で処理が完了する。
図9は、調整値の変化に伴う、調整処理の変化を示す図である。図9に示すように、調整指示部140の調整値が0に設定されている場合には、音響信号の周波数成分に対する調整処理は実行されないため、図9右のグラフに示すように、周波数特性はフラットな状態となる。
操作者は、この状態の音響信号を実際に聴いてみるなどし、マイクのタッチノイズ、ハウリングなどが気になる場合や、明瞭度を向上させたい場合には、調整指示部140を操作し、調整値を上げる。
調整指示部140が操作され、調整値が例えば第1範囲内の値である1に設定されると、イコライザー処理が実行され、第1周波数帯域に含まれる低域、中域および高域の周波数成分がカットされる。このときたとえば、低域では、100Hzの周波数成分は−2dB減衰され、120Hzの周波数成分は−1dB減衰される。中域では、600Hzの周波数成分は−3.0dB減衰される。高域では、18kHzの周波数成分は−3.5dB減衰され、12kHzの周波数成分は−0.5dB減衰される。
操作者は、さらに明瞭度を向上させることを希望する場合には、調整指示部140を操作し、調整値をさらに上げる。これにより、調整値が例えば第1範囲内の値である3に設定されると、イコライザー処理が実行され、第1周波数帯域に含まれる低域、中域および高域の周波数成分が更にカットされる。このときたとえば、低域では、100Hzの周波数成分は−6dB減衰され、120Hzの周波数成分は−3dB減衰される。中域では、600Hzの周波数成分は−6dB減衰される。高域では、18kHzの周波数成分は−6dB減衰され、12kHzの周波数成分は−3dB減衰される。
操作者は、さらに明瞭度を向上させることを希望する場合には、調整指示部140を操作し、調整値をさらに上げる。これにより、調整値が例えば第2範囲内の値である5に設定されると、エンハンサー処理が実行され、第2周波数帯域の周波数成分に対し倍音が付加される。
この状態において、操作者は、明瞭度がまだ足りないと感じる場合には、調整指示部140を操作し、調整値をさらに上げる。これにより、調整値が例えば第3範囲内の値である10に設定されると、さらなるイコライザー処理およびエンハンサー処理が実行され、低域および高域の周波数成分がカットされ、第2周波数帯域に対しさらに倍音が付加される。
以上のように、本実施の形態の音響信号処理装置1においては、単一の調整指示部140の操作により設定される調整値に応じて、種類の異なる調整処理を音響信号に対して施すことができるので、操作者は、煩雑な処理を行うことなく、容易に音響信号の明瞭度を向上させることができる。
例えば、第1範囲の調整値が設定されると、低域と高域を減衰させるので、音が不自然になることなく明瞭度を向上させることができる。引き続き調整指示部140を操作し、調整値をより大きい値に変更すると、倍音を付加するので、明瞭度をさらに向上させることができる。さらに調整指示部140を操作し、調整値をより大きい値に変更すると、倍音を付加するとともに低域と高域をより減衰させるので、明瞭度をさらに向上させることができる。
1 音響信号処理装置
100 入力部
110 イコライザー
120 エンハンサー
130 出力部
140 調整指示部
150 制御部
151 受付部
152 調整処理特定部
153 減衰量決定部
154 倍音率決定部
160 記憶部
161 調整処理決定テーブル

Claims (13)

  1. 音響信号を取得する取得部と、
    前記音響信号の明瞭度を調整する程度を示す調整値を受け付ける受付部と、
    前記受付部が受け付けた前記調整値が第1範囲内の値である場合に前記音響信号に対して行う調整処理として第1調整処理を特定し、前記調整値が前記第1範囲と異なる第2範囲内の値である場合に前記調整処理として第2調整処理を特定する調整処理特定部と、
    前記調整処理特定部により前記第1調整処理が特定された場合に、前記音響信号に対して前記調整値に応じて所定の周波数成分の利得を変化させるイコライザー処理を行うイコライザーと、
    前記調整処理特定部により前記第2調整処理が特定された場合に、前記音響信号に対して前記調整値に応じて所定の周波数成分の倍音信号を生成して付加するエンハンサー処理を行うエンハンサーと
    を備えたことを特徴とする音響信号処理装置。
  2. 前記調整値の設定範囲としての前記第1範囲および前記第2範囲それぞれと、前記調整処理の種類としての前記第1調整処理および前記第2調整処理とを対応付けて記憶する記憶部をさらに備え、
    前記調整処理特定部は、前記記憶部を参照し、前記調整値が含まれる前記設定範囲に対応付けられている前記調整処理の種類を特定することにより、前記調整処理として前記第1調整処理または前記第2調整処理を特定することを特徴とする請求項1に記載の音響信号処理装置。
  3. 前記イコライザーは、前記音響信号に含まれる複数の周波数成分の一部である第1周波数帯域の前記音響信号に対し、前記イコライザー処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の音響信号処理装置。
  4. 前記イコライザーは、前記調整値が前記第1範囲内の第1調整値に設定されているときに、前記第1範囲内の第2調整値を受け付けた場合に、前記音響信号に含まれる前記1周波数帯域内の第1周波数の第1周波数成分と、前記第1周波数帯域内の周波数であり、前記第1周波数よりも大きい第2周波数の第2周波数成分に対し、減衰量の異なる前記イコライザー処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の音響信号処理装置。
  5. 前記第1周波数帯域は、100Hzを含む第1部分周波数帯域を含み、
    前記イコライザーは、前記音響信号に含まれる前記第1部分周波数帯域の第3周波数の第3周波数成分に対し、前記第1部分周波数帯域内の周波数であり、前記第3周波数よりも大きい第4周波数の第4周波数成分に対して行う前記イコライザー処理に比べて減衰量の大きい前記イコライザー処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の音響信号処理装置。
  6. 前記第1周波数帯域は、14kHzを含む第2部分周波数帯域を含み、
    前記イコライザーは、前記音響信号に含まれる前記第2部分周波数帯域内の第5周波数の第5周波数成分に対し、前記第2部分周波数帯域内の周波数であり、前記第5周波数よりも大きい第6周波数の第6周波数成分に対して行う前記イコライザー処理に比べて減衰量の小さい前記イコライザー処理を行うことを特徴とする請求項4または5に記載の音響信号処理装置。
  7. 前記第1周波数帯域は、600Hzを含む第3部分周波数帯域を含むことを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の音響信号処理装置。
  8. 前記エンハンサーは、前記音響信号に含まれる前記周波数成分の一部であって、前記第1周波数帯域と異なる第2周波数帯域の前記音響信号に対し、前記エンハンサー処理を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の音響信号処理装置。
  9. 前記エンハンサーは、前記調整値が前記第2範囲内の第3調整値に設定されているときに、前記第2範囲内の第4調整値を受け付けた場合に、前記音響信号に含まれる第2周波数帯域内の第7周波数の第7周波数成分と、前記第2周波数帯域内の第8周波数の第8周波数成分に対し、倍音付加の程度の異なる前記エンハンサー処理を行うことを特徴とする請求項8に記載の音響信号処理装置。
  10. 前記調整処理特定部は、前記受付部が受け付けた前記調整値が前記第1範囲および前記第2範囲に比べて大きい調整値の範囲である第3範囲内の値である場合に、前記調整処理として第3調整処理を特定し、
    前記イコライザーは、前記第3調整処理が特定された場合に、前記第1範囲の調整値が設定された場合に比べて減衰量の大きい前記イコライザー処理を行い、
    前記エンハンサーは、前記第3調整処理が特定された場合に、前記イコライザー処理が施された前記音響信号に対し、さらに、前記第2範囲の調整値が設定された場合に比べて倍音付加の程度の大きい前記エンハンサー処理を行うことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の音響信号処理装置。
  11. 前記イコライザーは、前記第3調整処理が特定された場合に、前記第3部分周波数帯域に対しては、前記第1調整処理における最大の減衰量で前記イコライザー処理を行うことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の音響信号処理装置。
  12. 音響信号を取得する取得ステップと、
    前記音響信号の明瞭度を調整する程度を示す調整値を受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップにおいて受け付けた前記調整値が第1範囲内の値である場合に前記音響信号に対して行う調整処理として第1調整処理を特定し、前記調整値が前記第1範囲と異なる第2範囲内の値である場合に前記調整処理として第2調整処理を特定する処理特定ステップと、
    前記処理特定ステップにおいて前記第1調整処理が特定された場合に、前記音響信号に対して前記調整値に応じて所定の周波数成分の利得を変化させるイコライザー処理を行う第1調整処理ステップと、
    前記処理特定ステップにおいて前記第2調整処理が特定された場合に、前記音響信号に対して前記調整値に応じて所定の周波数成分の倍音信号を生成して付加するエンハンサー処理を行う第2調整処理ステップと
    を含むことを特徴とする音響信号処理方法。
  13. 音響信号を取得する取得機能と、
    前記音響信号の明瞭度を調整する程度を示す調整値を受け付ける受付機能と、
    前記受付機能が受け付けた前記調整値が第1範囲内の値である場合に前記音響信号に対して行う調整処理として第1調整処理を特定し、前記調整値が前記第1範囲と異なる第2範囲内の値である場合に前記調整処理として第2調整処理を特定する処理特定機能と、
    前記処理特定機能により前記第1調整処理が特定された場合に、前記音響信号に対して前記調整値に応じて所定の周波数成分の利得を変化させるイコライザー処理を行う第1調整処理機能と、
    前記処理特定機能により前記第2調整処理が特定された場合に、前記音響信号に対して前記調整値に応じて所定の周波数成分の倍音信号を生成して付加するエンハンサー処理を行う第2調整処理機能と
    をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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