JP2013197571A - 窒化物半導体積層体 - Google Patents

窒化物半導体積層体 Download PDF

Info

Publication number
JP2013197571A
JP2013197571A JP2012066666A JP2012066666A JP2013197571A JP 2013197571 A JP2013197571 A JP 2013197571A JP 2012066666 A JP2012066666 A JP 2012066666A JP 2012066666 A JP2012066666 A JP 2012066666A JP 2013197571 A JP2013197571 A JP 2013197571A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitride semiconductor
substrate
end region
layer
semiconductor film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012066666A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Ando
裕之 安藤
Kazuhiko Furukawa
和彦 古川
Ritsuo Kanetsuki
律夫 鐘築
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012066666A priority Critical patent/JP2013197571A/ja
Publication of JP2013197571A publication Critical patent/JP2013197571A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】クラックの発生を抑制でき、光取り出し効率および内部量子効率に優れた発光素子の作製に好適に使用できる結晶性の優れた窒化物半導体積層体を提供する。
【解決手段】この窒化物半導体積層体は、基板100の端1の位置からの離隔距離が1mmまでの領域である端領域10の窒化物半導体膜105の平均膜厚d1を、基板100の端1の位置からの離隔距離が5mmである離隔箇所11の窒化物半導体膜105の平均膜厚d2の80%以上にした。端領域10において窒化物半導体膜105は引っ張り応力に耐え、クラックの発生を防止できる。
【選択図】図2

Description

この発明は、III族窒化物半導体で作製された半導体層を有する窒化物半導体積層体に関する。
窒化ガリウムに代表されるIII族窒化物半導体は、バンドギャップが広く、青色系の発光が可能であることから、LED(発光ダイオード)などの発光素子に広く用いられている。
一般的な窒化物半導体で作製された発光素子は、MOCVD(有機金属気相成長)法やMBE(分子線エピタキシ)法を用いた結晶成長によって、サファイアなどの基板上に成膜される。
このようなIII族窒化物半導体を用いた発光素子の発光特性を向上させるために、発光素子内部への光の閉じ込めを低減させて、光取り出し効率を向上させる方法が、例えば、特許文献1(特開2002−280611号公報)に開示されている。
この特許文献1では、サファイア基板の表面に凹凸を形成し、その凹凸上にIII族窒化物半導体層を成長させる方法が提案されている。この特許文献1に開示されている方法で作製される発光素子は、サファイア基板とIII族窒化物半導体層との界面が凹凸形状となる。これにより、上記サファイア基板とIII族窒化物半導体層との屈折率の違いによる界面での光の乱反射により、上記発光素子の内部への光の閉じ込めを低減させることができ、光取り出し効率を向上させることができる。
また、特許文献2(特開2009−123717号公報)には、基板上に基板C面に非平行の表面からなる複数の凸部を形成することにより、基板上にC面からなる平面と凸部とで構成される上面を形成した加工基板が開示され、この加工基板上にIII族窒化物半導体層を成長させる方法が開示されている。
また、特許文献3(特開2012−031047号公報)には、凹状構造が形成されたシリコン基板上にAlNバッファ層を形成する際に現れるファセットが横方向に成長し、隣り合う成長面が会合する位置にくさび状の空隙が発生し、このくさび状の空隙が歪み(応力)を緩和する効果を発揮する旨のことが開示されている。
また、特許文献4(特開2010−114159号公報)には、SiC基板上に窒化物半導体層を形成する場合に、上記窒化物半導体層の結晶成長時に加熱した後、室温まで冷却すると、SiC基板よりも熱膨張係数の大きな窒化物半導体層の面内方向に引っ張り歪みが生じることにより、引っ張り歪による応力に窒化物半導体層が耐えられなくなってクラックが生じる旨のことが開示されている。
特開2002−280611号公報 特開2009−123717号公報 特開2012−031047号公報 特開2010−114159号公報
ところで、表面に凸部を有する基板上に窒化物半導体素子を構成する窒化物半導体膜を形成すると、この窒化物半導体膜の表面にクラックが発生し易い。この場合のクラックとは、上記窒化物半導体膜の上,下面を貫通しているわけではなく、上記窒化物半導体膜の表面にV字形の亀裂が入る状態であることが多い。このようなクラックが発生した半導体素子は、結晶成長工程後のデバイス構造の作製工程、例えば、基板のバックグラインド工程やダイシング工程で不良が発生し易くなり、歩留りが低下するという課題がある。
そこで、この発明の課題は、クラックの発生を抑制でき、結晶性の優れた窒化物半導体積層体を提供することにある。
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、クラックは結晶成長工程において、窒化物半導体膜に発生する引っ張り応力に窒化物半導体膜を構成するIII族窒化物結晶が耐えられなくなり、端部を起点にクラックが発生することを見出した。
そこで、本発明者等は、窒化物半導体膜の端部が引っ張り応力に耐えられるようにすること、もしくは引っ張り応力を受けないようにすることによってクラックを防止するという着想を得て、窒化物半導体積層体の基板の端から、この基板の端から予め定められた距離(例えば1mm)だけ離隔した位置までの端領域を特定の構成にすることがクラック防止のために重要であることを発見した。すなわち、この発明は次の特徴を有するものである。
この発明の窒化物半導体積層体は、複数の凸部が表面に形成された基板と、
上記基板上に形成された窒化物半導体膜と
を備え、
上記基板の端の位置から、上記基板の表面に沿った方向に上記基板の端の位置から予め定められた距離だけ離隔した位置までの端領域における応力を低減するための応力低減構造、または、上記端領域における応力に耐える強度を上記端領域に保持するための強度保持構造を備えたことを特徴としている。
この発明によれば、上記応力低減構造によって、上記端領域における応力を低減できる。もしくは、上記強度保持構造によって、上記端領域における応力に耐える強度を保持できる。これにより、上記端領域を起点にクラックが発生することを防止できる。
尚、上記端領域を規定するための上記基板の端の位置から離隔した予め定められた距離とは、一例として1mmであるが、例えば、1mm以下の0.8mmとしてもよく、1mm以上の1.2mmとしてもよい。
また、一実施形態では、上記強度保持構造を備え、
上記強度保持構造は、
上記端領域における上記窒化物半導体膜の平均膜厚をd1(μm)とし、上記基板の端の位置から上記基板の表面に沿った方向に上記端領域よりも離隔した離隔箇所における上記窒化物半導体膜の平均膜厚をd2(μm)とすると、次式(1)を満たす構造である。
(d1/d2)≧0.8 … (1)
この実施形態の窒化物半導体積層体によれば、上記強度保持構造を、上記端領域の窒化物半導体膜の平均膜厚d1を、上記離隔箇所の窒化物半導体膜の平均膜厚d2の80%以上にした構造とした。この構造により、上記端領域での上記窒化物半導体膜の強度を保持でき、上記端領域を起点にクラックが発生することを防止できる。
なお、上記離隔箇所は、上記基板の端の位置から上記基板の表面に沿った方向に離隔した離隔距離が、例えば、5mmであるが、この離隔距離は5mmに限定されるものではない。上記離隔距離は、5mm未満もしくは5mm以上でもよい。例えば、上記離隔距離を、5mm未満である3mmや4mm等としてもよく、上記離隔距離を、5mm以上である6mmや7mm等としてもよい。
また、一実施形態では、上記応力低減構造を備え、
上記応力低減構造は、
上記端領域における上記窒化物半導体膜の平均膜厚をd1(μm)とし、上記基板の端の位置から上記基板の表面に沿った方向に上記端領域よりも離隔した離隔箇所における上記窒化物半導体膜の平均膜厚をd2(μm)とすると、次式(2)を満たす構造である。
(d1/d2)<0.2 … (2)
この実施形態によれば、上記端領域の窒化物半導体膜の平均膜厚d1を、上記離隔箇所の窒化物半導体膜の平均膜厚d2の20%未満にした構造を、上記応力低減構造とした。この構造により、上記端領域で上記窒化物半導体膜に発生する応力を低減でき、上記端領域を起点にクラックが発生することを防止できる。
また、一実施形態では、上記応力低減構造を備え、上記応力低減構造は、
上記端領域において、上記基板が上記窒化物半導体膜から露出している構造である。
この実施形態によれば、上記端領域において、上記基板が上記窒化物半導体膜から露出しているので、上記端領域に窒化物半導体膜が存在せず、上記端領域を起点にクラックが発生することを防止できる。
また、一実施形態では、上記応力低減構造を備え、上記応力低減構造は、
上記端領域において、上記基板の表面が平坦面である構造である。
この実施形態によれば、上記端領域において上記基板の表面が平坦面であるので、この端領域の平坦面上に形成される窒化物半導体膜に生じる応力を低減でき、上記端領域を起点に上記窒化物半導体膜にクラックが発生することを防止できる。
また、一実施形態では、上記応力低減構造を備え、上記応力低減構造は、
上記端領域において、上記基板上にIII族窒化物半導体による柱状成長層が形成されている構造である。
この実施形態の窒化物半導体積層体によれば、上記端領域に形成された柱状成長層は、上記端領域よりも上記基板の端から離隔した領域に形成される上記窒化物半導体膜とは膜としてつながっていないので、上記柱状成長膜は上記窒化物半導体膜からの引っ張り応力を受けない状態であり、上記端領域においてクラックが発生することを防止できる。
また、一実施形態では、上記窒化物半導体膜は、
上記基板上に積層されたバッファ層と、
上記バッファ層上に積層され、III族窒化物半導体で作製されていると共にファセット面である表面を有するファセット層と、
上記ファセット層を埋め込むように形成された埋め込み層と
を有する。
この実施形態によれば、例えば、光取り出し効率および内部量子効率に優れた発光素子の作製に好適に使用できる窒化物半導体積層体を実現できる。
この発明の窒化物半導体積層体によれば、応力低減構造によって、基板の端からの離隔距離が予め定められた距離(例えば1mm)以内の端領域における応力を低減できる、もしくは、強度保持構造によって、上記端領域における応力に耐える強度を保持できる。これにより、上記端領域を起点にクラックが発生することを防止できる。
したがって、この発明によれば、歩留りが向上し、安価で製造することができる窒化物半導体積層体を実現できる、また、この発明の窒化物半導体積層体を用いることにより、例えば、光取り出し効率および内部量子効率の優れた半導体発光素子を作製することができる。
この発明の窒化物半導体積層体の一実施形態の上面図である。 上記実施形態の窒化物半導体積層体の断面図である。 上記実施形態の基板表面を示す上面図である。 上記基板上にバッファ層とファセット層が形成された様子を示す断面図である。 上記基板上にファセット層が形成された様子を示す上面図である。 窒化物半導体積層体の膜厚比(d1/d2)とクラックの有無との関係を示す図である。 この発明の窒化物半導体積層体の第1変形例の断面図である。 この発明の窒化物半導体積層体の第2変形例の断面図である。 この発明の窒化物半導体積層体の第3変形例の断面図である。 クラックが上面に発生した窒化物半導体積層体の上面のSEM写真である。 上記クラックが発生した上記窒化物半導体積層体の断面のSEM写真である。 上記クラックが上面に発生した窒化物半導体積層体の上面の顕微鏡写真である。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰り返さない。
また、この発明において、「A上にB」という表現は、Aの上面にBの底面が接するようにBが形成されている場合と、Aの上面に1以上の層が形成され、さらにその上にBが形成されている場合の両方を含むものである。また、Aの上面とBの底面が部分的に接していて、その他の部分では、AとBの間に1以上の層が存在している場合も、上記表現に含まれる。
図1は、この発明の窒化物半導体積層体の一実施形態を説明する上面図である。また、図2は、上記実施形態の窒化物半導体積層体の断面図である。図2に示すように、上記窒化物半導体積層体は、表面に複数の凸部101が形成された基板100と、基板100の平坦領域102上に形成されたバッファ層111と、III族窒化物半導体で作製されたファセット層112と、このファセット層112を埋めるように形成されていている埋め込み層113を有している。上記基板100に順に積層された上記バッファ層111,上記ファセット層112および埋め込み層113が窒化物半導体膜105を構成している。
上記基板100は、III族窒化物半導体とは異なる材料から構成される。上記基板100を構成する材料としては、例えば、サファイア、炭化ケイ素、シリコン、酸化亜鉛等が挙げられ、特にサファイアが好ましい。
図3は、基板100の表面に複数の凸部101が形成された一例を示す上面図である。図3において、上記基板100の表面のうち、凸部101が形成されていない領域が平坦領域102となる。上記凸部101は、例えば、通常のフォトリソグラフィ技術を用いて凸部形状に応じてパターン化し、ドライエッチング法などを用いてエッチング加工を行うことにより、形成される。
上記基板100に形成された複数の凸部101は、所定の幅dwと高さを有し、均一な大きさおよび形状になるように形成されている。この実施形態では、上記凸部101の形状としては、例えば、半球状を挙げることができる。ただし、この発明においては、凸部101の形状は特に限定されない。
また、上記凸部101の幅dwとは、上記凸部101の最大径であり、0.05μm〜5μmであることが好ましい。上記凸部101の幅dwが0.05μm未満では、上記基板100を用いてIII族半導体発光素子を作製した場合に、発光を乱反射させる効果が十分に得られない恐れがある。また、上記凸部101の幅dwが5μmより大きい場合には、平坦なIII族半導体層からなるバッファ層111を得ることが非常に困難である。
また、上記複数の凸部101は、上記基板100の表面に予め定められた間隔を隔てて設けられている。この複数の凸部101の配列は、格子状の配列や千鳥状の配列などとしてもよいが、これらの配列に限定されるものではない。
上記バッファ層111は、III族窒化物半導体で作製され、基板100上に形成されている。上記III族窒化物半導体としてはAlGaInN(x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1)が挙げられ、特にGaNおよびAlNが、結晶性および生産性の観点から好ましい。
図4は、上記基板100上にバッファ層111とファセット層112が形成された様子を示す断面図である。上記バッファ層111上にファセット層112が形成されている。また、図5は、上記基板100上にファセット層112が形成された様子を示す上面図である。
上記ファセット層112は、III族窒化物半導体からなり、バッファ層111上に形成されている。III族窒化物半導体としてはAlGaInN(x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1)が挙げられ、特に、GaNが結晶性、生産性の観点から好ましい。
ここで、図5に示すように、ファセット層112の頂部115がファセットをなす結晶面であるファセット面114のみで形成されていることが好ましい。すなわち、複数のファセット面114が頂部115で接合する山型の形状をしており、この頂部115にはファセットをなす結晶面であるファセット面以外の結晶面を有していない。
このようなファセット層112を形成することにより、ファセット層112を埋めるように形成された埋め込み層113の結晶性が向上する。
この埋め込み層113もIII族窒化物半導体からなり、このIII族窒化物半導体としては、AlGaInN(x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1)が挙げられ、特に、GaNが結晶性、生産性の観点から好ましい。
ここで、図2に示す窒化物半導体積層体の基板100上に形成された窒化物半導体膜105の膜厚に注目する。図1の上面図に示す基板100の端1の位置から、上記基板100の表面のうちの上記平坦領域102に沿った方向(すなわち上記積層の方向と直交する方向)に上記端1の位置から離隔した離隔距離が1mmである位置までの端領域10での上記窒化物半導体膜105の平均膜厚をd1(μm)とする。また、上記端1の位置から上記平坦領域102に沿った方向に離隔した離隔距離が5mmである離隔箇所11での上記窒化物半導体膜105の平均膜厚をd2(μm)とする。この実施形態では、上記平均膜厚d1とd2との膜厚比(d1/d2)が、次式(1)を満たしている。
(d1/d2)≧0.8 … (1)
この実施形態では、上記窒化物半導体膜105の上記膜厚比(d1/d2)が上式(1)を満たす構造が上記端領域10における応力に耐える強度を保持するための強度保持構造をなす。
尚、上記窒化物半導体膜105の膜厚比(d1/d2)が、上式(1)に替えて、次式(2)を満たす構造としてもよい。
(d1/d2)<0.2 … (2)
上記窒化物半導体膜105の上記膜厚比(d1/d2)が上式(2)を満たす構造は、上記端領域10における応力を低減するための応力低減構造をなす。
上記の式(1),式(2)は、図6に示す実験結果から導かれた式である。
図6は、横軸に上記端領域10の平均膜厚d1(μm)と上記離隔箇所11の平均膜厚d2(μm)との比(d1/d2)を取り、縦軸の「クラック有り」の位置にクラックが発生したサンプルを白抜きのひし形印でプロットし、縦軸の「クラック無し」の位置にクラックが発生しなかったサンプルを白抜きのひし形印でプロットしている。上記「クラック有り」とは、製造後の窒化物半導体積層体を検査した結果、クラックが発生していたことを表している。また、上記「クラック無し」とは、製造後の窒化物半導体積層体を検査した結果、クラックが発生していなかったことを表している。
図6から、上記比(d1/d2)が0.80以上の本実施形態のサンプルにおいては、クラックが発生していたサンプルは1個だけであり、クラックが発生していないサンプルは多数(20個以上)であった。また、上記比(d1/d2)が0.2未満の本実施形態のサンプルにおいては、クラックが発生していたのは1個だけであり、クラックが発生していないサンプルは複数個(6個以上)であった。
これに対して、上記比(d1/d2)が、0.2以上かつ0.8未満の比較例のサンプルでは、クラックが発生していないサンプルは15個であり、クラックが発生していたサンプルは11個であった。
したがって、上記比(d1/d2)が、式(1)または式(2)を満たす場合、式(1)または式(2)を満たさない場合に比べて、クラックの発生確率が非常に小さいことが分かる。これについて、以下に考察する。
埋め込み工程において、上記埋め込み層113の結晶成長の進行とともに、ファセット層112が埋め込まれて、平坦化される。この平坦化によって、凸部101,バッファ層111,ファセット層112上に埋め込み層113が形成され、ファセット層112上で埋め込み層113による膜がつながった状態となる。したがって、上記バッファ層111,ファセット層112,埋め込み層113を含む窒化物半導体膜105の膜厚dの増加とともに上記窒化物半導体膜105の引っ張り応力が増大して行く。そして、上記基板100の端領域10において上記埋め込み層113が引っ張り応力に耐えられるだけ強度を有していないとクラックが発生する。
図10は、上記クラックが上面に発生した窒化物半導体積層体の上面のSEM(走査型電子顕微鏡)写真であり、図11は、上記クラックが発生した上記窒化物半導体積層体の断面のSEM写真である。また、図12は、上記クラックが上面に発生した窒化物半導体積層体の上面の顕微鏡写真である。
上記端領域10の平均膜厚d1と上記離隔箇所11の平均膜厚d2との比(d1/d2)が、0.8以上の場合、つまり、上記基板100の端1の位置からの離隔距離が1mmまでの端領域10における窒化物半導体膜105の平均膜厚d1が比較的大きい場合は、ファセット層112が埋め込み層113で埋め込まれる。なお、上記離隔距離とは、上記基板100の端1の位置から、上記バッファ層111,ファセット層112の積層方向と直交する方向(つまり上記基板100の平坦領域102に沿った方向)に離隔した距離である。
これにより、この実施形態の窒化物半導体積層体の上記端領域10において上記基板100は埋め込み層113で埋め込まれ、上記端領域10での窒化物半導体膜105の平均膜厚d1と上記離隔箇所11での窒化物半導体膜105の平均膜厚d2とが同程度の膜厚となる。したがって、上記実施形態によれば、上記端領域10において上記窒化物半導体膜105の引っ張り応力が大きくなった時に、この窒化物半導体膜105は引っ張り応力に耐えて、クラックの発生を防止することができる。
一方、上記比(d1/d2)が0.2未満の場合、つまり、上記端領域10の窒化物半導体膜105の膜厚d1が上記離隔箇所11での膜厚d2に比べてかなり薄い場合、上記端領域10ではファセット層112が埋め込み層113でほとんど埋まっていない状態になっている。この場合、上記端領域10では、ファセット層112の箇所で埋め込み層113がつながっていないので、窒化物半導体膜105が引っ張り応力を受けないことになり、クラックを防止することができる。
尚、上記実施形態では、上記端領域10を、上記基板100の端1の位置から基板1の表面に沿って離隔した離隔距離が1mmである位置までの領域としたが、上記離隔距離を、例えば、1mm以下の0.8mmとしてもよく、1mm以上の1.2mmとしてもよい。また、上記実施形態では、上記離隔箇所11を、上記基板100の端1の位置から上記積層の方向と直交する方向に離隔した離隔距離を5mmとしたが、この離隔距離は5mmに限定されるものではなく、5mm未満もしくは5mm以上でもよい。例えば、上記離隔距離を、5mm未満である3mm、4mm等としてもよく、上記離隔距離を、5mm以上である6mm、7mm等としてもよい。
(第1変形例)
次に、図7に、上記実施形態の第1変形例の断面を示す。この第1変形例では、上記基板100の端1からの離隔距離が1mm以内の領域である上記端領域10において、上記基板100の表面が露出しており、上記基板100上に窒化物半導体膜205が形成されていない。上記基板100の表面が上記端領域10において露出している構造が応力低減構造を構成している。
上記端領域10よりも上記端1から離隔した領域では、上記基板100上に窒化物半導体膜205が形成されている。この窒化物半導体膜205は、上記基板100の平坦領域102上に形成したバッファ層111とこのバッファ層111上に形成したファセット層112および、凸部101とファセット層112上に形成された埋め込み層213で構成されている。
この第1変形例では、クラックが発生し易い端領域10に、バッファ層111,ファセット層112および埋め込み層213を含む窒化物半導体膜205が形成されていない。これにより、クラックの発生を防止できる。
(第2変形例)
次に、図8に、上記実施形態の第2変形例の断面を示す。この第2変形例では、上記基板100に替えて、基板200を備える。この基板200は、応力低減構造として、上記基板200の端2の位置からの離隔距離が1mmまでの領域である端領域20において、凸部201が形成されていない平坦面203を有している点が、前述の基板100と異なる。この基板200は、上記端領域20よりも端2から離隔した領域には、凸部201が形成されている。
そして、この基板200の凸部201と凸部201との間の平坦領域202上にバッファ層111,ファセット層112が順に積層され、さらに、上記ファセット層112を埋め込むように埋め込み層313が形成されている。また、上記端領域20の基板200の平坦面203上には、バッファ層111と埋め込み層313が順に積層されている。上記バッファ層111,ファセット層112および埋め込み層313が窒化物半導体膜305を構成している。
この第2変形例は、上記端領域20における基板200の平坦面203が効力低減構造をなす。
この第2変形例によれば、上記端領域20においては、基板200の平坦面203上にバッファ層111,埋め込み層313が積層されているので、平坦な半導体膜となる。これにより、上記端領域20の平坦面203上に形成される半導体膜305に生じる応力を低減でき、上記端領域20における半導体膜305のクラックの発生を防止することができる。
(第3変形例)
次に、図9に、上記実施形態の第3変形例の断面を示す。この第3変形例では、上記基板200の端領域20の平坦面203上に上記バッファ層111,埋め込み層313が積層されていなくてIII族窒化物半導体による柱状成長層129が上記平坦面203上に直接に形成されている点が、前述の第2変形例と異なる。この平坦面203上に柱状成長層129が形成された構造が応力低減構造をなす。
上記端領域20において上記基板200の平坦面203上にバッファ層111が形成されていな状態でIII族窒化物半導体層を形成することでIII族窒化物半導体が柱状成長して柱状成長層129が形成される。
一方、上記端領域20よりも端2から離隔した領域では、上記基板200の凸部101と凸部101との間の平坦面202上にバッファ層111とファセット層112とが順に積層されており、このファセット層112間を埋め込む埋め込み層413が形成されている。このバッファ層111とファセット層112と埋め込む埋め込み層413が半導体膜505を構成している。
上記柱状成長したIII族窒化物半導体による柱状成長層129は、膜としては上記埋め込み層413とはつながっていない。よって、この柱状成長したIII族窒化物半導体による柱状成長層129は、引っ張り応力を受けない状態であり、端領域20においてクラックが発生することを防止できる。
なお、上記第1〜第3変形例では、上記端領域10,20を基板100,200の端1,2からの離隔距離が1mm以内の領域としたが、この離隔距離を、例えば、1mm以下の0.8mmとしてもよく、1mm以上の1.2mmとしてもよい。また、上記第2,第3変形例を、上記実施形態において、窒化物半導体膜の膜厚比(d1/d2)が、上式 (2)を満たす構造と組み合わせてもよい。
(窒化物半導体積層体の製造方法)
次に、上記実施形態の窒化物半導体積層体の製造方法について説明する。
図2に示されるように、表面に複数の凸部101を有する基板100を準備し、この基板100上にIII族窒化物半導体結晶のエピタキシャル成長を行う。ここで、図8に示されるように、上記基板100に替えて、端部2からの離隔距離が1mm以内である端領域20に凸部201が形成されていない基板200を使用することもできる。
この製造方法では、結晶成長方法は、好ましくは、III族原料に有機金属を用いる有機金属化合物気相成長(MOVPE)で行うが、III族原料に塩化物を用いる塩化物輸送法による気相成長(HVPE)や分子線エピタキシ成長(MBE)を用いてもよい。
まず、基板表面の洗浄など通常の平坦基板上にIII族窒化物を成長させる場合に必要となる表面処理を行う。
次に、図2に示されるように、バッファ層111を作製するが、バッファ層としては公知のものを用いてよく、例えば、III族窒化物半導体であるGaN、AlNなどが挙げられる。これらはMOVPE法やスパッタ法で作製することが好ましい。
ここで、上記バッファ層111の作製工程で、図7に示されるように、基板100の端部1からの距離が1mmまでの領域である端領域10にバッファ層111が作製されないようにしてもよい。例えば、バッファ層111としてAlNをスパッタで蒸着させる時には、上記基板100の端部1からの距離が1mm以内の端領域10にマスクを設置することにより、AlNが基板100上に形成されずバッファ層が形成されていない端領域10を作製できる。この場合、図7に示されるように、上記マスクを用いて、後述のファセット層112,埋め込み層213を端領域10に形成しないようにすることで、上記端領域10で基板100が露出した第1変形例が作製される。
上記バッファ層111を作製した後、ファセット層112を成長させる。このファセット層112の頂部115がファセットを形成する結晶面114のみで形成されるように成長条件を設定する。例えば、成長温度を通常の高温GaN成長温度より70〜150℃低い温度に設定する。また、成長圧力は400Torr以上とすることで、凸部101の頂点付近への成長を抑制し、ファセットを形成する結晶面(ファセット面)114で形成されたファセット層112を成長させることが容易となる。
上記ファセット層112を形成した後、上記ファセット層112の成長条件から成長条件を変更し、上記ファセット層112を埋めるように埋め込み層113を作製する。この埋め込み層113の成長時には、上記ファセット層112の成長時に比べて成長温度を高くする。もしくは、上記埋め込み層113の成長時に、上記ファセット層112の成長時に比べて成長圧力を低くする。これにより、埋め込み層113の横方向の成長が進行し、この埋め込み層113によって、より効率的にファセット層112を埋めることができる。上記埋め込み層113の成長条件は、好ましくは、通常のGaN成長と同程度の温度に設定し、圧力は200Torr以下に設定する。
ここで、この窒化物半導体積層体の基板100の端1からの離隔距離が1mmまでの領域である端領域10での上記半導体膜105の平均膜厚d1(μm)と、上記端1からの離隔距離が5mmである離隔箇所11での上記半導体膜105の平均膜厚d2(μm)との比(d1/d2)が、次式(1)または次式(2)を満たすように、成長条件を調整することができる。
(d1/d2)≧0.8 … (1)
(d1/d2)<0.2 … (2)
例えば、ガス流速を変更することで、上式(1)または次式(2)を満たすように、上記端領域10での上記半導体膜105の膜厚と上記離隔箇所11での上記半導体膜105の膜厚とを調整することができる。
また、MOVPE成長装置(もしくはHVPE成長装置やMBE成長装置)の装置構成を変更することにより、上記基板100の端部1からの距離が1mmまでの領域である端領域10における上記半導体膜105の平均膜厚d1(μm)を変更することも可能である。上記装置構成の変更とは、例えば、基板面とガス流れ面との距離を変更することなどが挙げられる。
さらに、上記MOVPE成長中に上記基板100の上記端領域10を、マスクなどで覆い隠すことで、上記端領域10に結晶成長が行われないようにしてもよい。
以下では、上記製造方法のより具体的な実施例1〜5および比較例を説明する。
(実施例1)
この実施例1では、図3に示すように、表面に形成された凸部101の形状が半球状であり、この凸部101が表面に千鳥状に配列され、この凸部101の幅dwが1μmであり、上記凸部101間の間隔dgが2μmである基板100を準備する。また、この基板100は、サファイア基板とした。
そして、以下に示すMOVPE法により、GaNを成長させ、図4に示すように、GaNによるバッファ層111を形成する。
まず、シャワー型MOVPE装置の反応室内に上記サファイア基板である基板100を高さ0.4mmのチップ上にセットし、水素雰囲気中で、チャンバ内圧力100Torr、ヒータ温度1240℃で上記基板100のアニールを行った。
次に、ヒータ温度を715℃に降温し、チャンバ内圧力を400Torrとし、TMG(トリメチルガリウム)とNHを供給し、低温GaNバッファ層111を成長させた後、ヒータ温度を1240℃に昇温し、TMGとNHを供給し、ファセット層112を約1.5μm成長させた。
次に、ヒータ温度を1310℃に昇温し、チャンバ内圧力を200Torrとし、TMGとNHを供給し、埋め込み層113としてのGaN層を厚さ約6.5μmに成長させた。
この実施例1で製造された窒化物半導体積層体は、基板100の端1から積層方向と直交する方向に離隔した離隔距離が1mmまでの領域である端領域10における基板100上の半導体膜105の平均膜厚d1が6.0μmであり、上記離隔距離が5mmである離隔箇所11の平均膜厚d2が6.4μmであった。すなわち、膜厚比(d1/d2)=0.94であった。
この実施例1によって作製した窒化物半導体積層体では、クラックは発生しなかった。
(実施例2)
この実施例2では、サファイア基板1を高さ0.1mmのチップ上にセットした点が、前述の実施例1と異なるが、その他の点は、前述の実施例1と同様の方法で結晶成長を行った。
この実施例2で製造された窒化物半導体積層体は、基板100の端1からの離隔距離が1mmまでの領域である端領域10における上記半導体膜105の平均膜厚d1は1.0μmであり、上記離隔距離が5mmである離隔箇所11での上記半導体膜105の平均膜厚d2は6.4μmであった。つまり、膜厚比(d1/d2)=0.16であった。
この実施例2によって作製した窒化物半導体積層体でも、クラックは発生しなかった。
(実施例3)
この実施例3では、サファイア基板100の端1からの離隔距離が1mmまでの領域である端領域10を覆うマスクをサファイア基板1上に設置してMOVPE法により各層を成長させる点が、前述の実施例1と異なるが、その他の点は、前述の実施例1と同様の方法で結晶成長を行った。
この実施例3の方法で結晶成長を行ったところ、図7に示すように、基板100の端部1からの離隔距離が1mmまでの領域である端領域10にGaN層によるバッファ層111,ファセット層112および埋め込み層113は成長せず、上記端領域10に基板100の表面が露出している。
この実施例3によって作製した窒化物半導体積層体でも、クラックは発生しなかった。
(実施例4)
この実施例4では、図8に示されるように、端2からの離隔距離が1mmまでの領域である端領域20には凸部201が形成されていないサファイア基板200を準備した点が、前述の実施例1と異なるが、その他の点では、前述の実施例1と同様の方法で結晶成長を行った。
上記サファイア基板200は、サファイア基板の凸部を作製するフォト工程において、上記端領域20には上記凸部を作製するためのパターンが形成されてないマスクを使用することにより作製したものである。このサファイア基板200上に上記実施例1と同様の方法で結晶成長を行って窒化物半導体積層体を作製した。この実施例4によって作製した窒化物半導体積層体でも、クラックは発生しなかった。
(実施例5)
この実施例5では、上記実施例4と同様に、サファイア基板200を準備した。このサファイア基板200は、表面に形成された凸部201の形状が半球状であり、この凸部201が表面に千鳥状に配列され、この凸部201の幅dwが1μmであり、上記凸部201間の間隔dgが2μmである。
上記サファイア基板200に、スパッタによって、AlNからなるバッファ層111を蒸着した。このバッファ層111の蒸着時に基板200の端部2からの離隔距離が1mmまでの領域である端領域20が隠れるように基板固定治具(図示せず)をセットした。これにより、図9に示されるように、上記端領域20に、AlNバッファ層111は作製されなかった。
この基板200を、シャワー型MOVPE装置の反応室内にセットし、ヒータ温度を1240℃に昇温し、TMGとNHを供給し、ファセット層112を厚さ約1.5μmで成長させた。次に、ヒータ温度を1310℃に昇温し、チャンバ内圧力を200Torrとし、TMGとNHを供給し、GaN層による埋め込み層413を約6.5μmの厚さに成長させた。
この実施例5では、図9に示すように、上記端領域20ではIII族窒化物半導体が柱状成長しておりこの柱状成長による柱状成長層129が、表面は凹凸が激しく、また、上記柱状成長層129は、膜としては埋め込み層413とはつながっていない状態であった。この実施例5によって作製した窒化物半導体積層体でも、クラックは発生しなかった。
(比較例)
この比較例では、サファイア基板である基板100を上記シャワー型MOVPE装置の反応室内で高さ0.2mmのチップ上にセットした点が、上述の実施例1と異なる。この点以外は、上述の実施例1と同様の方法で結晶成長を行った。
この比較例で作製した窒化物半導体積層体は、基板100の端1からの離隔距離が1mmまでの端領域での半導体膜の平均膜厚d1は3.2μmであり、上記基板100の端1からの離隔距離が5mmの離隔箇所での上記半導体膜の平均膜厚d2は6.4μmであった。よって、膜厚比(d1/d2)=0.5であった。この比較例で作製した窒化物半導体積層体は、基板端に長さ3mm程度のクラックが2本発生していた。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2 端
10,20 端領域
11 離隔箇所
100,200 基板
101,201 凸部
102,202 平坦領域
105,205,305,505 窒化物半導体膜
111 バッファ層
112 ファセット層
113,213,313,413 埋め込み層
114 ファセット面
115 頂部
129 柱状成長層
203 平坦面

Claims (7)

  1. 複数の凸部が表面に形成された基板と、
    上記基板上に形成された窒化物半導体膜と
    を備え、
    上記基板の端の位置から、上記基板の表面に沿った方向に上記基板の端の位置から予め定められた距離だけ離隔した位置までの端領域における応力を低減するための応力低減構造、または、上記端領域における応力に耐える強度を上記端領域に保持するための強度保持構造を備えたことを特徴とする窒化物半導体積層体。
  2. 請求項1に記載の窒化物半導体積層体において、
    上記強度保持構造を備え、
    上記強度保持構造は、
    上記端領域における上記窒化物半導体膜の平均膜厚をd1(μm)とし、上記基板の端の位置から上記基板の表面に沿った方向に上記端領域よりも離隔した離隔箇所における上記窒化物半導体膜の平均膜厚をd2(μm)とすると、次式(1)を満たす構造であることを特徴とする窒化物半導体積層体。
    (d1/d2)≧0.8 … (1)
  3. 請求項1に記載の窒化物半導体積層体において、
    上記応力低減構造を備え、
    上記応力低減構造は、
    上記端領域における上記窒化物半導体膜の平均膜厚をd1(μm)とし、上記基板の端の位置から上記表面に沿った方向に上記端領域よりも離隔した離隔箇所における上記窒化物半導体膜の平均膜厚をd2(μm)とすると、次式(2)を満たす構造であることを特徴とする窒化物半導体積層体。
    (d1/d2)<0.2 … (2)
  4. 請求項1または3に記載の窒化物半導体積層体において、
    上記応力低減構造を備え、
    上記応力低減構造は、
    上記端領域において、上記基板が上記窒化物半導体膜から露出している構造であることを特徴とする窒化物半導体積層体。
  5. 請求項1または3に記載の窒化物半導体積層体において、
    上記応力低減構造を備え、
    上記応力低減構造は、
    上記端領域において、上記基板の表面が平坦面である構造であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1または3に記載の窒化物半導体積層体において、
    上記応力低減構造を備え、
    上記応力低減構造は、
    上記端領域において、上記基板上にIII族窒化物半導体による柱状成長層が形成されている構造であることを特徴とする窒化物半導体積層体。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の窒化物半導体積層体において、
    上記窒化物半導体膜は、
    上記基板上に積層されたバッファ層と、
    上記バッファ層上に積層され、III族窒化物半導体で作製されていると共にファセット面である表面を有するファセット層と、
    上記ファセット層を埋め込むように形成された埋め込み層と
    を有することを特徴とする窒化物半導体積層体。
JP2012066666A 2012-03-23 2012-03-23 窒化物半導体積層体 Pending JP2013197571A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012066666A JP2013197571A (ja) 2012-03-23 2012-03-23 窒化物半導体積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012066666A JP2013197571A (ja) 2012-03-23 2012-03-23 窒化物半導体積層体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013197571A true JP2013197571A (ja) 2013-09-30

Family

ID=49396097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012066666A Pending JP2013197571A (ja) 2012-03-23 2012-03-23 窒化物半導体積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013197571A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017209457A1 (en) * 2016-06-01 2017-12-07 Seoul Viosys Co., Ltd. Semiconductor heterostructure with at least one stress control layer

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017209457A1 (en) * 2016-06-01 2017-12-07 Seoul Viosys Co., Ltd. Semiconductor heterostructure with at least one stress control layer
US10923619B2 (en) 2016-06-01 2021-02-16 Sensor Electronic Technology, Inc. Semiconductor heterostructure with at least one stress control layer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4529846B2 (ja) Iii−v族窒化物系半導体基板及びその製造方法
JP5491065B2 (ja) ウエハ生産物を作製する方法、及び窒化ガリウム系半導体光素子を作製する方法
US20120187444A1 (en) Template, method for manufacturing the template and method for manufacturing vertical type nitride-based semiconductor light emitting device using the template
TWI381547B (zh) 三族氮化合物半導體發光二極體及其製造方法
JP2000106455A (ja) 窒化物半導体構造とその製法および発光素子
JP5979547B2 (ja) エピタキシャルウェハ及びその製造方法
JP2011049533A (ja) 発光素子及びその製造方法
WO2017076116A1 (zh) 一种led外延结构及制作方法
KR101369082B1 (ko) 반도체 발광 소자
JP5060055B2 (ja) 窒化化合物半導体基板及び半導体デバイス
KR100809229B1 (ko) 질화물 반도체 발광 소자 및 제조방법
JP2017208554A (ja) 半導体積層体
EP2634294B1 (en) Method for manufacturing optical element and optical element multilayer body
JP6269368B2 (ja) 窒化ガリウム基板
CN115298837A (zh) Led前体
US20140151714A1 (en) Gallium nitride substrate and method for fabricating the same
JP2008034754A (ja) 発光素子
US20150079769A1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
KR101209487B1 (ko) 반도체 발광소자 및 그 제조방법
TWI755047B (zh) 併入應變鬆弛結構的led前驅物
JP5836166B2 (ja) 半導体素子および半導体素子の製造方法
JP2013197571A (ja) 窒化物半導体積層体
JP5723341B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR100834698B1 (ko) 질화 갈륨 박막 형성 방법 및 이 방법에 의해 제조된 질화갈륨 박막 기판
KR101850537B1 (ko) 반도체 소자