JP2013197464A - 太陽電池回路 - Google Patents

太陽電池回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2013197464A
JP2013197464A JP2012065376A JP2012065376A JP2013197464A JP 2013197464 A JP2013197464 A JP 2013197464A JP 2012065376 A JP2012065376 A JP 2012065376A JP 2012065376 A JP2012065376 A JP 2012065376A JP 2013197464 A JP2013197464 A JP 2013197464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
diode
cell unit
voltage
cell module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012065376A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Takiguchi
正昭 滝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012065376A priority Critical patent/JP2013197464A/ja
Publication of JP2013197464A publication Critical patent/JP2013197464A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

【課題】太陽電池モジュールのバイパスダイオードの電力損失を低減できる太陽電池回路を提供する。
【解決手段】太陽電池回路13では、ダイオードD1は、電気的に直列接続される太陽電池セルユニット11a、11bの太陽電池セルユニット11aに並列接続され、太陽電池セルユニット11aの出力電圧Voより高い耐圧Vr1と順方向電圧Vf1を有している。ダイオードD1は、太陽電池セルユニット11bからの電流をバイパスできる。ダイオードD2は、太陽電池セルユニット11bに並列接続され、太陽電池セルユニット11bの出力電圧Voより高く且つ耐圧Vr1より低い耐圧Vr2と順方向電圧Vf1より低い順方向電圧Vf2を有している。ダイオードD2は、太陽電池セルユニット11aからの電流をバイパスできる。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、太陽電池回路に関する。
従来、複数の太陽電池セルを有する太陽電池モジュールには、一部の太陽電池セルに太陽光が当たらず未発電状態になった場合、未発電状態の太陽電池セルに発電状態の太陽電池セルから逆方向の電流が流れ、未発電状態の太陽電池セルが破損するのを防止するために、バイパスダイオードと呼ばれる逆流防止ダイオードを有する太陽電池回路が接続されているものがある。
この太陽電池モジュールでは、複数の太陽電池セルをグルーピングして太陽電池セルユニットを構成し、この太陽電池セルユニット毎にバイパスダイオードが接続されている。
このバイパスダイオードには、太陽電池モジュールの破壊耐圧を確保するために太陽電池セルユニットの出力電圧より十分高い耐圧が求められるが、同じ発電特性の太陽電池セルユニットに合わせるように、同じ特性のダイオードが用いられていた。
高い耐圧を有するダイオードは、通常耐圧に応じて順方向電圧も高くなる。その結果、バイパスダイオードに未発電状態の太陽電池セルを含む太陽電池セルユニットを迂回するようにして電流が流れた際、大きな電力損失が発生し、無駄な電力が消費される問題がある。
更に、この電力損失による発熱を放散するために大型の放熱板が必要になり、端子ボックスと呼ばれるバイパスダイオードを収納する機器の小型化が妨げられるという問題がある。
特開2011−222560号公報
太陽電池モジュールのバイパスダイオードの電力損失を低減できる太陽電池回路を提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、太陽電池回路では、第1ダイオードは、電気的に直列接続される第1および第2太陽電池セルユニットの前記第1太陽電池セルユニットに並列接続され、前記第1太陽電池セルユニットの出力電圧より高い第1耐圧と第1順方向電圧を有している。前記第1ダイオードは、前記第2太陽電池セルユニットからの電流をバイパスできる。第2ダイオードは、前記第2太陽電池セルユニットに並列接続され、前記第2太陽電池セルユニットの出力電圧より高く且つ前記第1耐圧より低い第2耐圧と前記第1順方向電圧より低い第2順方向電圧を有している。前記第2ダイオードは、前記第1太陽電池セルユニットからの電流をバイパスできる。
実施形態1に係る太陽電池モジュールを示す回路図。 実施形態1に係る太陽電池モジュールを示す斜視図。 実施形態1に係る太陽電池モジュールの端子ボックスを示す平面図。 実施形態1に係る太陽電池モジュールのバイパスダイオードを示す断面図。 実施形態1に係る太陽電池モジュールの電力損失特性を比較例の太陽電池モジュールの電力損失特性と対比して示す図。 実施形態1に係る太陽電池モジュールの別のバイパスダイオードを示す断面図。 実施形態1に係る太陽電池モジュールを用いた太陽電池アレイを示す図。 実施形態2に係る太陽電池モジュールを示す回路図。 実施形態2に係る太陽電池モジュールの端子ボックスを示す平面図。 実施形態2に係る太陽電池モジュールの電力損失特性を比較例の太陽電池モジュールの電力損失特性と対比して示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は本実施形態の太陽電池モジュールを示す回路図、図2は太陽電池モジュールを示す斜視図で、図2(a)は太陽電池セルの表面側から眺めた斜視図、図2(b)は太陽電池セルの裏面側から眺めた斜視図、図3は太陽電池モジュールの端子ボックスを示す平面図である。
図1乃至図3に示すように、本実施形態の太陽電池モジュール10は、直列接続された太陽電池セルユニット11a(第1太陽電池セルユニット)、太陽電池セルユニット11b(第2太陽電池セルユニット)、および太陽電池セルユニット11cを有している。太陽電池セルユニット11a、11b、11cは、同じ発電特性を有している。
太陽電池モジュール10には、太陽電池セルユニット11a、11b、11cのいずれかが未発電状態のときに、発電状態の太陽電池セルユニットからの電流をバイパスし、未発電状態の太陽電池セルユニットに逆電流が流れるのを防止するためのバイパスダイオードD1、D2、D3を有する太陽電池回路13が設けられている。
バイパスダイオードD1(第1ダイオード)は、太陽電池セルユニット11aに並列接続されている。バイパスダイオードD2(第2ダイオード)は、太陽電池セルユニット11bに並列接続されている。バイパスダイオードD3は、太陽電池セルユニット11cに並列接続されている。バイパスダイオードD3は、バイパスダイオードD1と同じ特性を有している。
太陽電池セルユニット11aの正極端子にケーブル15aを介してバイパスダイオードD1のカソード端子が接続され、太陽電池セルユニット11aの負極端子にケーブル15bを介してバイパスダイオードD1のアノード端子が接続されている。
太陽電池セルユニット11bの正極端子にケーブル15bを介してバイパスダイオードD2のカソード端子が接続され、太陽電池セルユニット11bの負極端子にケーブル15cを介してアノード端子が接続されている。
太陽電池セルユニット11cの正極端子にケーブル15cを介してバイパスダイオードD3のカソード端子が接続され、太陽電池セルユニット11cの負極端子にケーブル15dを介してバイパスダイオードD3のアノード端子が接続されている。
バイパスダイオードD1は、太陽電池セルユニット11aが未発電状態のときに、発電状態の太陽電池セルユニット11b、11cからの電流をバイパスし、太陽電池セルユニット11aに逆電流が流れるのを防止する。
バイパスダイオードD2は、太陽電池セルユニット11bが未発電状態のときに、発電状態の太陽電池セルユニット11a、11cからの電流をバイパスし、太陽電池セルユニット11bに逆電流が流れるのを防止する。
バイパスダイオードD3は、太陽電池セルユニット11cが未発電状態のときに、発電状態の太陽電池セルユニット11a、11bからの電流をバイパスし、太陽電池セルユニット11cに逆電流が流れるのを防止する。
バイパスダイオードD1、D3は、太陽電池セルユニット11a、11cの出力電圧Voより高い耐圧Vr1(第1耐圧)と、順方向電圧Vf1(第1順方向電圧)を有している。出力電圧Voは、最大で太陽電池セルユニット11a、11cの開放起電力Vocに等しい。
バイパスダイオードD2は、太陽電池セルユニット11bの出力電圧Voよく高く、且つ耐圧Vr1より低い耐圧Vr2(第2耐圧)と、順方向電圧Vf1より低い順方向電圧Vf2(第2順方向電圧)を有している。従って、Vr1>Vr2>Vo、Vf1>Vf2の関係にある。
太陽電池セル12は、支持フレーム14内に敷き詰められている。支持フレーム14の表側には、太陽電池セル12を保護するための透明カバー(図示せず)が設けられている。支持フレーム14の裏側には裏面カバー14bが設けられている。
太陽電池モジュール10の裏面には、太陽電池モジュール10を外部に電気的に接続するための中継器となる端子ボックス20が設けられている。端子ボックス20は、箱型の筐体20aと筐体20aに冠着される蓋体20bを有している。筐体20aおよび蓋体20bは、例えば耐候性を有する樹脂または金属で成形されている。
端子ボックス20には、太陽電池セルユニット11a、11b、11cからのケーブル15a、15b、15c、15dが引き込まれ、外部接続用のケーブル16a、16bが引き出されている。
端子ボックス20には、バイパスダイオードD1、D2、D3と、バイパスダイオードD1、D2、D3の発熱を放散するための放熱板21、22、23と、リード板24が収納されている。
放熱板21、22、23およびリード板24は、平板状である。放熱板21(第1放熱板)および放熱板23は、一方向(図のX方向)の長さが一方向に直交する方向(図のY方向)の長さと略等しい矩形である。
放熱板22(第2放熱板)は、Y方向の長さがX方向の長さより長い短冊形である。リード板24は、Y方向の長さがX方向の長さより長い短冊形である。
放熱板21、22、23はY方向の一端にケーブル15a、15b、15cを固定するための凸部を有している。放熱板22の面積は、放熱板21、23の面積より小さい。
放熱板21、22、23およびリード板24は、同一平面上に離間して順に配置されている。放熱板21、22、23およびリード板24は、X方向に対向している。放熱板22は、端子ボックス20内の中央部に配置されている。放熱板21、23は、放熱板22を挟むように端子ボックス20内の両側に配置されている。
バイパスダイオードD1は、放熱板21に取り付けられている。バイパスダイオードD1のカソード端子が放熱板21に、例えば螺着され、アノード端子が放熱板22に、例えばハンダ付けされている。
バイパスダイオードD2は、放熱板22に取り付けられている。バイパスダイオードD2のカソード端子が放熱板22に、例えばハンダ付けされ、アノード端子が放熱板23に、例えばハンダ付けされている。
バイパスダイオードD3は、放熱板23に取り付けられている。バイパスダイオードD3のカソード端子が放熱板23に、例えば螺着され、アノード端子がリード板24に、例えばハンダ付けされている。
ケーブル15a、15b、15cは、放熱板21、22、23の凸部に、例えばハンダ付けされている。ケーブル15dは、リード板24のY方向の一端部に、例えばハンダ付けされている。
ケーブル16aは、放熱板21の角部に、例えばハンダ付けされている。ケーブル16bは、リード板24のY方向の他端部に、例えばハンダ付けされている。ケーブル16a、16bは、例えば外部負荷17に接続される。
太陽電池セル12は、例えば大きさが10乃至15cm角で、PN接合を有するシリコン太陽電池である。太陽電池セルユニット11a、11b、11cは、例えば30枚の太陽電池セル12を有している。太陽電池セルユニット11a、11b、11cの出力電圧Voは、例えば最大30×0.7V=21Vである。
従って、太陽電池モジュール10には、90枚の太陽電池セル12が敷き詰められており、その出力電圧は最大63Vである。
バイパスダイオードD1、D3は、例えばPN接合ダイオードである。バイパスダイオードD1の耐圧Vr1および順方向電圧Vf1は、例えば1000Vおよび1.2Vに設定されている。
バイパスダイオードD2は、例えばショットキー接合ダイオードである。バイパスダイオードD2の耐圧Vr2および順方向電圧Vf2は、例えば30Vおよび0.5Vに設定されている。
図4はバイパスダイオードD1、D2を示す断面図で、図4(a)がバイパスダイオードD1を示す断面図、図4(b)がバイパスダイオードD2を示す断面図ある。
図4に示すように、バイパスダイオードD1は、例えばメサ型のシリコンPN接合ダイオードである。N型半導体基板31にN型半導体層32およびP型半導体層33が設けられている。
型半導体層33上にP側電極34が設けられている。N型半導体基板31の裏面にN側電極35が設けられている。P側電極34は、例えばTiSi/Alの積層膜である。N側電極35は、例えば、TiSi/Al/Niの積層膜である。
型半導体層33を貫通してN型半導体層32の途中に到る絶縁層36が設けられている。絶縁層36は、リーク電流の発生因となるP型半導体層33とN型半導体層32の界面の側壁部を保護している。
型半導体基板31はハンダ層37を介してカソード端子となるニッケル板38にハンダ付けされている。
バイパスダイオードD2は、例えばシリコンのショットキー接合ダイオードである。N型半導体層32上に、ショットキー電極39が形成されている。ショットキー電極39は、例えば金(Au)膜である。
太陽電池モジュール10には、太陽電池セル12を保護するために、外来ノイズ等の過電圧に対する耐性が必要である。太陽電池モジュール10には、例えば少なくとも1000V以上の破壊耐圧Vbが求められる。
従って、バイパスダイオードD1、D2、D3の耐圧の和は破壊耐圧Vbより大きいことが必要である。従って、2Vr1+Vr2>Vbの関係にある。
上述した太陽電池回路13は、バイパスダイオードD1、D2、D3の耐圧Vr1、Vr2、順方向電圧Vf1、Vf2に差を設けることにより、太陽電池モジュール10の破壊耐圧Vbを確保しながら、バイパスダイオードD1、D2、D3によるトータルの電力損失を低減するように構成されている。
図5は本実施形態の太陽電池モジュール10におけるバイパスダイオードの電力損失特性と比較例の太陽電池モジュールにおけるバイパスダイオードの電力損失特性を対比して示す図である。
比較例の太陽電池モジュールとは、同じ発電特性を有する太陽電池セルユニットに合わせるように、耐圧および順方向電圧が揃ったバイパスダイオードを有す太陽電池回路が設けられた太陽電池モジュールのことである。
比較例の太陽電池モジュールでは、バイパスダイオードの逆方向電圧および順方向電圧は、例えば1000Vおよび1.2Vに揃えられている。
本実施形態の太陽電池モジュール10では、上述したようにバイパスダイオードD1、D3の逆方向電圧Vr1、順方向電圧Vf1が高く、バイパスダイオードD2の逆方向電圧Vr2、順方向電圧Vf2が低く設定されている。
一部の太陽電池セル12に影がかかり太陽光が当たらなくなったときの、バイパスダイオードD1、D2、D3の電力損失特性を比較する。
太陽電池セルユニット11a、11b、11cのうち、1の太陽電池セルユニットが未発電状態の場合をケースAとする。更に、太陽電池セルユニット11aが未発電状態の場合をケースA1、太陽電池セルユニット11bが未発電状態の場合をケースA2、太陽電池セルユニット11cが未発電状態の場合をケースA3とする。
2の太陽電池セルユニットが未発電状態の場合をケースBとする。更に、太陽電池セルユニット11a、11bが未発電状態の場合をケースB1、太陽電池セルユニット11b、11cが未発電状態の場合をケースB2、太陽電池セルユニット11a、11cが未発電状態の場合をケースB3とする。
発電状態のときの太陽電池セルユニット11a、11b、11cの出力電流を、それぞれ5Aとする。ケースAでは導通するバイパスダイオードに10Aの電流が流れ、ケースBでは導通するバイパスダイオードに5Aの電流が流れる。
導通するバイパスダイオードをonと表記し、未導通のバイパスダイオードをoffと表記する。
図5に示すように、ケースAにおいて、比較例の太陽電池モジュールでは、いずれのケースA1、A2、A3でも電力損失は12Wとなる。本実施形態の太陽電池モジュール10では、ケースA1、A3のとき、電力損失は12Wで、比較例の太陽電池モジュールと同じである。
然し、本実施形態の太陽電池モジュール10は、ケースA2のとき、電力損失は5Wになり、比較例の太陽電池モジュールに比べて電力損失は低減されている。
ケースBにおいて、比較例の太陽電池モジュールでは、いずれのケースA1、A2、A3でも電力損失は12Wとなる。本実施形態の太陽電池モジュール10では、ケースB3のとき、電力損失は12Wで、比較例の太陽電池モジュールと同じである。
然し、本実施形態の太陽電池モジュール10は、ケースB1、B2のとき、電力損失は8.5Wになり、比較例の太陽電池モジュールに比べて電力損失は低減されている。
即ち、本実施形態の太陽電池モジュール10では、太陽電池セルユニット11bが未発電状態(A2、B1、B2)のときに、比較例の太陽電池モジュールに比べて電力損失を低減することが可能である。
その結果、本実施形態の太陽電池モジュール10では、放熱板22の面積を放熱板2123の面積より小さくすることができる。放熱板21、22、23の面積の和を比較例の太陽電池モジュールの放熱板の面積の和より小さくすることができる。従って、端子ボックス20の小型化、製作材料の削減が可能になる。
以上説明したように、本実施形態の太陽電池モジュール10では、バイパスダイオードD2の耐圧Vr2をバイパスダイオードD1、D3の耐圧Vr1より小さくして、バイパスダイオードD2の順方向電圧Vf2をバイパスダイオードD1、D3の順方向電圧Vf1より小さくしている。
その結果、太陽電池セルユニット11bに影がかかり太陽光が当たらなくなったとき、太陽電池セルユニット11bを迂回する電流が流れるバイパスダイオードD2の電力損失を低減することができる。従って、太陽電池モジュールのバイパスダイオードの電力損失を低減できる太陽電池回路が得られる。
ここでは、バイパスダイオードD1がメサ型のPN接合ダイオードである場合について説明したが、その他のPN接合ダイオード、例えばプレーナ型のPN接合ダイオードでも構わない。
バイパスダイオードD2がショットキー接合ダイオードである場合について説明したが、順方向電圧が低いダイオードであれば良く、特に限定されない。図6は別のダイオードを示す断面図である。
図6に示すように、バイパスダイオードD2は、ゲート電極とドレイン電極が接続されたNチャネル絶縁ゲート電界効果トランジスタ(NMOSトランジスタ)である。
P型半導体基板41に一対のN型不純物拡散層42、43が設けられている。P型半導体基板41上であって、N型不純物拡散層42、43の間にゲート絶縁膜44を介してゲート電極45が設けられている。N型不純物拡散層43とゲート電極45は、配線46により接続されている。
ここでは、別のダイオードがNMOSトランジスタである場合について説明したが、PチャネルMOSトランジスタ(PMOSトランジスタ)も使用可能である。PMOSトランジスタでは、ゲート電極とソース電極が接続される。
バイパスダイオードD2をPN接合ダイオードとすることも可能である。その場合は、バイパスダイオートD1を第1のバンドギャップを有する第1半導体のPN接合ダイオードとし、バイパスダイオートD2を第1のバンドギャップより狭い第2のバンドギャップを有する第2半導体のPN接合ダイオードとするとよい。バンドギャップの狭い半導体の方が、低い順方向電圧が得られやすい。
第1および第2半導体としては、シリコンとゲルマニウム(Ge)、炭化珪素(SiC)とシリコン、GaN系半導体とシリコンなどの組み合わせが可能である。
3の太陽電池セルユニットが直列接続されている場合について説明したが、太陽電池セルユニットの数には特に制限はない。必要な数の太陽電池セルユニットを直列接続することができる。
複数の太陽電池セルユニットの中で、少なくとも一つの太陽電池セルユニットにバイパスダイオードD1が並列接続されていれば良い。残りの太陽電池セルユニットにバイパスダイオードD2を並列接続することができる。
1の太陽電池モジュール10について説明したが、複数の太陽電池モジュール10を有する太陽電池アレイについても同様にバイパスダイオードの電力損失を低減することが可能である。
図7は太陽電池アレイを示す図である。図7に示すように、太陽電池アレイ50では、複数の太陽電池モジュール10が直列接続された太陽電池ストリング51が並列接続されている。太陽電池ストリング51では、隣接する太陽電池モジュール10のケーブル16aとケーブル16b同士が接続されている。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュールについて図8および図9を用いて説明する。図8は本実施形態の太陽電池モジュールを示す回路図、図9は太陽電池モジュールの端子ボックスを示す平面図である。
本実施形態において、上記実施形態1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。本実施形態が実施形態1と異なる点は、低い順方向電圧を有するバイパスダイオードの数を増やしたことにある。
即ち、図8および図9に示すように、本実施形態の太陽電池モジュール80は、バイパスダイオードD1、D2およびバイパスダイオードD2と同じ特性のバイパスダイオードD4を有する太陽電池回路81が設けられている。
バイパスダイオードD1、D2、D4の耐圧の和は、破壊耐圧Vbより大きく設定されている。従って、Vr1+2Vr2>Vbの関係にある。
バイパスダイオードD1は、太陽電池セルユニット11bに接続されている。バイパスダイオードD2は、太陽電池セルユニット11aに接続されている。バイパスダイオードD4は、太陽電池セルユニット11cに接続されている。
バイパスダイオードD4は放熱板25に取り付けられている。バイパスダイオードD4は、カソード端子が放熱板25に、例えばハンダ付けされ、アノード端子がリード板24に、例えばハンダ付けされている。放熱板25の面積は、放熱板22の面積に等しい。
放熱板21は、端子ボックス20内の央部に配置されている。放熱板22、25は、放熱板21を挟むように端子ボックス20内の両側に配置されている。
図10は本実施形態の太陽電池モジュール80におけるバイパスダイオードの電力損失と比較例の太陽電池モジュールにおけるバイパスダイオードの電力損失を対比して示す図である。
図10に示すように、ケースAにおいて、本実施形態の太陽電池モジュール80では、ケースA1のとき、電力損失は12Wであり、比較例の太陽電池モジュールと同じである。然し、ケースA2、A3のとき、電力損失は5Wであり、比較例の太陽電池モジュールに比べて電力損失は低減されている。
ケースBにおいて、ケースB1、B2、B3のいずれのケースでも、本実施形態の太陽電池モジュール10は、比較例の太陽電池モジュールに比べて電力損失は低減されている。ケースB1、B3のとき、電力損失は8.5Wである。ケースB2のとき、電力損失は5Wと、一番低くなっている。
即ち、本実施形態の太陽電池モジュール80では、太陽電池セルユニット11a、11cの少なくともいずれかが未発電状態(ケースA2、A3、B1、B2、B3)のときに、比較例の太陽電池モジュールに比べて電力損失を低減することが可能である。
以上説明したように、本実施形態の太陽電池モジュール80では、低い耐圧、順方向電圧を有するバイパスダイオードD2の数を増やしている。バイパスダイオードD2の数に応じて、トータルの電力損失を低減することができる利点がある。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
なお、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
(付記1) 前記第1半導体がシリコンであり、前記第2半導体がゲルマニウムである請求項5に記載の太陽電池回路。
(付記2) 前記第1半導体が炭化珪素であり、前記第2半導体がシリコンまたはゲルマニウムである請求項5に記載の太陽電池回路。
(付記3) 前記第1半導体がGaN系半導体であり、前記第2半導体がシリコンまたはゲルマニウムである請求項5に記載の太陽電池回路。
(付記4) 電気的に直列接続され、複数の太陽電池セルを有する第1および第2太陽電池セルユニットと、
前記第1太陽電池セルユニットに並列接続され、前記第1太陽電池セルユニットの出力電圧より高い第1耐圧と第1順方向電圧を有し、前記第1太陽電池セルユニットが未発電状態のときに発電状態の前記第2太陽電池セルユニットからの電流をバイパスする第1ダイオードと、
前記第2太陽電池セルユニットに並列接続され、前記第2太陽電池セルユニットの出力電圧より高く且つ前記第1耐圧より低い第2耐圧と前記第1順方向電圧より低い第2順方向電圧を有し、前記第2太陽電池セルユニットが未発電状態のときに発電状態の前記第1太陽電池セルユニットからの電流をバイパスする第2ダイオードと、
を具備する太陽電池モジュール。
(付記5) 前記第1および第2ダイオードと、前記第1および第2ダイオードの発熱を放散する第1および第2放熱板を収納する端子ボックスを具備する付記4に記載の太陽電池モジュール。
(付記6) 前記第2放熱板の面積は前記第1放熱板の面積より小さいことを特徴とする付記5に記載の太陽電池モジュール。
10、80 太陽電池モジュール
11a、11b、11c 太陽電池セルユニット
12 太陽電池セル
13、81 太陽電池回路
14 支持フレーム
14b 裏面カバー
15a、15b、15c、15d、16a、16b ケーブル
17 外部負荷
20 端子ボックス
20a 筐体
20b 蓋体
21、22、23、25 放熱板
24 リード板
31 N型半導体基板
32 N型半導体層
33 P型半導体層
34 P側電極
35 N側電極
36 絶縁層
37 ハンダ層
38 ニッケル板
39 ショットキー電極
41 P型半導体基板
42、43 N型不純物拡散層
44 ゲート絶縁膜
45 ゲート電極
46 配線
50 太陽電池アレイ
51 太陽電池ストリング
D1、D2、D3、D4 バイパスダイオード
Vo 開放電圧
Vr1、Vr2 耐圧
Vf1、Vf2 順方向電圧
Vb 破壊耐圧

Claims (7)

  1. 電気的に直列接続される第1および第2太陽電池セルユニットの前記第1太陽電池セルユニットに並列接続され、前記第1太陽電池セルユニットの出力電圧より高い第1耐圧と第1順方向電圧を有し、前記第2太陽電池セルユニットからの電流をバイパスできる第1ダイオードと、
    前記第2太陽電池セルユニットに並列接続され、前記第2太陽電池セルユニットの出力電圧より高く且つ前記第1耐圧より低い第2耐圧と前記第1順方向電圧より低い第2順方向電圧を有し、前記第1太陽電池セルユニットからの電流をバイパスできる第2ダイオードと、
    を具備することを特徴とする太陽電池回路。
  2. 前記第1太陽電池セルユニットに並列接続される前記第1ダイオード、および前記第2太陽電池セルユニットに並列接続される前記第2ダイオードの少なくともいずれかを更に具備することを特徴とする請求項1に記載の太陽電池回路。
  3. 前記第1ダイオードがPN接合ダイオードであり、前記第2ダイオードがショットキー接合ダイオードであることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池回路。
  4. 前記第1ダイオードがPN接合ダイオードであり、前記第2ダイオードがゲート電極とドレイン電極が接続された絶縁ゲート電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池回路。
  5. 前記第1ダイオードが第1バンドギャップを有する第1半導体のPN接合ダイオードであり、前記第2ダイオードが前記第1バンドギャップより狭い第2バンドギャップを有する第2半導体のPN接合ダイオードであることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池回路。
  6. 前記第1耐圧と前記第2耐圧の和が、電気的に直列接続される前記第1および第2太陽電池セルユニットの破壊耐圧より大きいことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池回路。
  7. 前記第1ダイオードのカソード端子が前記第1太陽電池セルユニットの正極端子に接続され、前記第1ダイオードのアノード端子が前記第1太陽電池セルユニットの負極端子に接続され、前記第2ダイオードのカソード端子が前記第2太陽電池セルユニットの正極端子に接続され、前記第2ダイオードのアノード端子が前記第2太陽電池セルユニットの負極端子に接続されることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池回路。
JP2012065376A 2012-03-22 2012-03-22 太陽電池回路 Pending JP2013197464A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012065376A JP2013197464A (ja) 2012-03-22 2012-03-22 太陽電池回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012065376A JP2013197464A (ja) 2012-03-22 2012-03-22 太陽電池回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013197464A true JP2013197464A (ja) 2013-09-30

Family

ID=49396011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012065376A Pending JP2013197464A (ja) 2012-03-22 2012-03-22 太陽電池回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013197464A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015188306A (ja) * 2014-03-13 2015-10-29 石川県 太陽電池回路の検査装置及び検査方法
JP2015216827A (ja) * 2014-05-07 2015-12-03 照宥能源科技股▲ふん▼有限公司 太陽光遮光回路
JP2017221095A (ja) * 2016-06-03 2017-12-14 浙江人和光伏科技有限公司 太陽電池用の接続箱

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015188306A (ja) * 2014-03-13 2015-10-29 石川県 太陽電池回路の検査装置及び検査方法
JP2015216827A (ja) * 2014-05-07 2015-12-03 照宥能源科技股▲ふん▼有限公司 太陽光遮光回路
JP2017221095A (ja) * 2016-06-03 2017-12-14 浙江人和光伏科技有限公司 太陽電池用の接続箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210043788A1 (en) Solar cell assembly
US20190363671A1 (en) Diode-included connector, photovoltaic laminate and photovoltaic assembly using same
US20150349176A1 (en) High voltage solar panel
US20060054210A1 (en) Photovoltaic module with an electronic device in the laminated stack
JP4803241B2 (ja) 半導体モジュール
EP2448007A1 (en) Terminal box for solar cell module
TWI552358B (zh) 包含一太陽光電模板之太陽光電系統內所用之一種二極體單元模組
JP5777580B2 (ja) 端子ボックス
JP2013197464A (ja) 太陽電池回路
JP2005150277A (ja) 太陽電池モジュール用端子ボックス
JP5511749B2 (ja) 太陽光発電用接続箱
JP2009246053A (ja) フレーム板を備えたダイオード
JP5542101B2 (ja) 太陽電池モジュール
CN111277219A (zh) 一种具有优异散热性能的二极管和接线端子模组及接线盒
JP2013187304A (ja) 太陽電池セル、太陽電池モジュール、及び、太陽電池システム、並びに、太陽電池システムにおける融雪方法
WO2023136232A1 (ja) 太陽電池モジュール
CN211531061U (zh) 一种具有优异散热性能的二极管和接线端子模组及接线盒
TWI657657B (zh) 太陽能電池模組
KR20110001385A (ko) 태양광 발전장치
JP2009246054A (ja) 中間端子板に複数のバイパスダイオードを載置した太陽電池モジュール用端子ボックス及び端子ボックス付太陽電池モジュール
JP2014007265A (ja) 結晶系シリコン太陽電池モジュール用端子ボックス及び端子ボックス付結晶系シリコン太陽電池モジュール
JP5494576B2 (ja) 半導体モジュール
JP2023170090A (ja) 直流開閉器および接続箱
JP2015177146A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20150218