JP2013197389A - 滴下位置設定プログラム、インプリント方法およびインプリント装置 - Google Patents

滴下位置設定プログラム、インプリント方法およびインプリント装置 Download PDF

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Abstract

【課題】短時間でレジストをテンプレートパターンに充填させることができる滴下位置設定プログラムを提供すること。
【解決手段】実施形態の滴下位置設定プログラムは、抽出ステップと、第1の滴下位置設定ステップと、第2の滴下位置設定ステップと、をコンピュータに実行させる。前記抽出ステップでは、インプリントに用いるテンプレートに形成されたテンプレートパターンの設計レイアウトデータに基づいて、前記テンプレートパターンの中からパターンサイズが予め設定した基準値よりも大きい大パターン領域を抽出する。前記第1の滴下位置設定ステップでは、被加工基板上のインプリントショット内に滴下するレジストの滴下位置として、前記大パターン領域の位置から所定の範囲内に第1の滴下位置を設定する。前記第2の滴下位置設定ステップでは、前記第1の滴下位置以外の領域に第2の滴下位置を設定する。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、滴下位置設定プログラム、インプリント方法およびインプリント装置に関する。
近年、基板上に原版の型(テンプレート)を転写するインプリント法が注目されている。インプリント法では、転写したいパターンが形成されたテンプレートを、基板上に塗布されている光硬化性有機材料層(レジスト)に押し付けることにより、テンプレートパターン内にレジストを充填させる。そして、テンプレートパターン内にレジストを充填させた状態でレジストに光照射を行なうことによりレジストを硬化させ、これにより、レジストにパターンを転写する。
このようなインプリント法では、テンプレートパターン内へのレジストの充填が不十分な場合、パターン欠陥が生じる。充填不足に起因するパターン欠陥を無くすためには、テンプレートをレジストに接触させてから光照射を行うまでの保持時間(充填時間)を長くして、レジストがテンプレートパターンに完全に充填されるまで待つ必要がある。
しかしながら、レジストの充填時間が長くなると、スループットが低下するといった問題を生じる。このため、短時間でレジストをテンプレートパターンに充填させる方法が望まれている。
特開2011−124389号公報
本発明が解決しようとする課題は、短時間でレジストをテンプレートパターンに充填させることができる滴下位置設定プログラム、インプリント方法およびインプリント装置を提供することである。
実施形態によれば、滴下位置設定プログラムが提供される。滴下位置設定プログラムは、抽出ステップと、第1の滴下位置設定ステップと、第2の滴下位置設定ステップと、をコンピュータに実行させる。前記抽出ステップでは、インプリントに用いるテンプレートに形成されたテンプレートパターンの設計レイアウトデータに基づいて、前記テンプレートパターンの中からパターンサイズが予め設定した基準値よりも大きい大パターン領域を抽出する。また、前記第1の滴下位置設定ステップでは、被加工基板上のインプリントショット内に滴下するレジストの滴下位置として、前記大パターン領域の位置から所定の範囲内に第1の滴下位置を設定する。また、前記第2の滴下位置設定ステップでは、前記レジストの滴下位置として、前記第1の滴下位置以外の領域に第2の滴下位置を設定する。
図1は、第1の実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。 図2は、滴下位置設定装置の構成を示すブロック図である。 図3は、レジスト滴下位置の設定処理手順を示すフローチャートである。 図4は、大パターン領域の例を説明するための図である。 図5は、レジスト滴下位置の設定処理を説明するための図である。 図6は、レジスト滴下位置の設定例を示す図である。 図7は、大パターン領域の周囲長と設定可能範囲との関係を示す図である。 図8は、インプリント処理の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、滴下位置設定装置のハードウェア構成を示す図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態に係る滴下位置設定プログラム、インプリント方法およびインプリント装置を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。インプリント装置1は、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)などのインプリントリソグラフィをインプリント法(例えば、光ナノインプリント法)によって行なう装置である。インプリント装置1は、モールド基板であるテンプレート(原版の型)を用いて、ウエハWなどの被転写基板(被加工基板)上にレジストパターンを形成する。
本実施形態のインプリント装置1は、ウエハW上に滴下するレジスト(光硬化性有機材料)3の滴下位置を、テンプレートパターンのパターンレイアウト(パターンの大きさ、形状、被覆率など)に基づいて設定する。
インプリント装置1は、設定した滴下位置にレジスト3を滴下し、回路パターンなどが形成されたテンプレートT1を用いてウエハW上にテンプレートパターン(回路パターンなど)の転写を行なう。
インプリント装置1は、原版ステージ2、基板チャック4、試料ステージ5、基準マーク6、アライメントセンサ7、液滴下装置8、ステージベース9、UV光源25、制御装置20、滴下位置設定装置10を備えている。
試料ステージ5は、ウエハWを載置するとともに、載置したウエハWと平行な平面内(水平面内)を移動する。試料ステージ5は、ウエハWにレジスト3を滴下する際にはウエハWを液滴下装置8の下方側に移動させ、ウエハWへの押印処理を行う際には、ウエハWをテンプレートT1の下方側に移動させる。
また、試料ステージ5上には、基板チャック4が設けられている。基板チャック4は、ウエハWを試料ステージ5上の所定位置に固定する。また、試料ステージ5上には、基準マーク6が設けられている。基準マーク6は、試料ステージ5の位置を検出するためのマークであり、ウエハWを試料ステージ5上にロードする際のアライメントに用いられる。
ステージベース9の底面側(ウエハW側)には、原版ステージ2が設けられている。原版ステージ2は、テンプレートT1の裏面側(テンプレートパターンの形成されていない側の面)からテンプレートT1を真空吸着などによって所定位置に固定する。
ステージベース9は、原版ステージ2によってテンプレートT1を支持するとともに、テンプレートT1のテンプレートパターンをウエハW上のレジスト3に押し当てる。ステージベース9は、上下方向(鉛直方向)に移動することにより、テンプレートT1のレジスト3への押し当てと、テンプレートT1のレジスト3からの引き離し(離型)と、を行う。
インプリントに用いるレジスト3は、UV(Ultra-Violet-rays)硬化樹脂などの光硬化性樹脂である。なお、レジスト3は熱硬化性などの他の性質を有した樹脂であってもよい。ステージベース9上には、アライメントセンサ7が設けられている。アライメントセンサ7は、ウエハWの位置検出やテンプレートT1の位置検出を行うセンサである。
液滴下装置8は、インクジェット方式によってウエハW上にレジスト3を滴下する装置である。液滴下装置8が備えるインクジェットヘッド(図示せず)は、レジスト3の液滴を噴出する複数の微細孔を有している。各微細孔からは、それぞれ同量のレジスト3が噴出する。このため、レジスト3の滴下位置には、同量のレジスト3が滴下される。液滴下装置8は、制御装置20からの指示に従って、ウエハW上の所定の滴下位置にレジスト3を滴下する。
UV光源25は、UV光を照射する光源であり、ステージベース9の上方に設けられている。UV光源25は、透明部材のテンプレートT1がレジスト3に押し当てられた状態で、テンプレートT1上からUV光を照射する。
制御装置20は、インプリント装置1の各構成要素に接続(液滴下装置8との接続以外は図示せず)され、各構成要素を制御する。本実施形態の制御装置20は、滴下位置設定装置10が設定したレジスト3の滴下位置に基づいて、液滴下装置8にレジスト3の噴出タイミングを指示する。
つぎに、滴下位置設定装置10の構成について説明する。図2は、滴下位置設定装置の構成を示すブロック図である。滴下位置設定装置10は、入力部11、設計レイアウトデータ記憶部12A、制約条件記憶部12B、大パターン抽出部13、被覆率算出部14、滴下数算出部15、滴下位置設定部16、充填時間算出部17、塗布レシピ作成部18、出力部19を備えている。
入力部11は、テンプレートT1に形成されているテンプレートパターンの設計レイアウトデータを入力して設計レイアウトデータ記憶部12Aに送る。テンプレートパターンの設計レイアウトデータは、GDSデータなどである。また、入力部11は、レジスト3の滴下位置に関する制約条件を入力して制約条件記憶部12Bに送る。
設計レイアウトデータ記憶部12Aは、入力部11から送られてくる設計レイアウトデータを記憶するメモリなどである。制約条件記憶部12Bは、入力部11から送られてくる制約条件を記憶するメモリなどである。
大パターン抽出部13は、設計レイアウトデータ記憶部12A内の設計レイアウトデータから大パターン領域の位置、サイズおよび形状を大パターン情報として抽出する。大パターン領域は、パターンサイズの大きなパターンやパターン周囲長(エッジ長)の小さなパターンであり、レジスト3の充填に長時間を要するパターンである。大パターン抽出部13は、予め設定した基準(大きさ、形状)を満たす大パターン領域を抽出する。大パターン抽出部13は、抽出した大パターン情報を滴下位置設定部16に送る。
被覆率算出部14は、設計レイアウトデータ記憶部12A内の設計レイアウトデータを用いてインプリントショット内のパターン被覆率分布(パターン密度分布)を算出する。被覆率算出部14は、算出したパターン被覆率分布を滴下位置設定部16に送る。
滴下数算出部15は、設計レイアウトデータ記憶部12A内の設計レイアウトデータに基づいて、インプリントショット内に滴下するレジスト3のインクジェットでの滴下数(必要な液滴の合計数)を算出する。レジスト3の滴下数(レジスト合計滴下数)は、インプリントショット内にあるテンプレートパターンの面積と、レジストパターンの高さと、によって求められるレジスト3の体積によって決まるものである。このため、滴下数算出部15は、設計レイアウトデータを用いて、インプリントショット内にあるテンプレートパターンの面積を算出し、テンプレートパターンの面積を用いてレジスト合計滴下数を算出する。滴下数算出部15は、算出したレジスト合計滴下数を、滴下位置設定部16に送る。
なお、滴下数算出部15は、設計レイアウトデータ記憶部12A内の設計レイアウトデータと、被覆率算出部14から送られてくるパターン被覆率分布と、を用いて、インプリントショット内に滴下するレジスト合計滴下数を算出してもよい。
滴下位置設定部16は、大パターン抽出部13が抽出した大パターン情報と、滴下数算出部15が算出したレジスト合計滴下数と、被覆率算出部14が算出したパターン被覆率分布と、制約条件記憶部12B内の制約条件と、に基づいて、レジスト3の滴下位置(レジスト滴下位置)を設定する。レジスト滴下位置は、インプリントショット内におけるレジスト3の配置位置である。
本実施形態の滴下位置設定部16は、大パターン情報と制約条件とに基づいて、インプリントショット内の大パターン領域の近傍に大パターン領域用のレジスト滴下位置(第1の滴下位置)を設定する。滴下位置設定部16は、例えば、大パターン領域のパターンサイズまたは周囲長に応じた位置に滴下位置を設定する。
また、滴下位置設定部16は、レジスト合計滴下数から大パターン領域の近傍に設定したレジスト3の滴下数を引くことにより、残りのレジスト滴下数を算出する。滴下位置設定部16は、残りのレジスト滴下数分だけ、インプリントショット内に残りのレジスト滴下位置を設定する。滴下位置設定部16は、パターン被覆率分布と制約条件とに基づいて、残りのレジスト滴下位置(第2の滴下位置)をインプリントショット内に設定する。
滴下位置設定部16は、設定したレジスト滴下位置(大パターン領域用のレジスト滴下位置、残りのレジスト滴下位置)を充填時間算出部17に送る。また、滴下位置設定部16は、充填時間が所定時間内であることを示す通知(合格通知)を充填時間算出部17から受けると、設定したレジスト滴下位置を塗布レシピ作成部18に送る。
充填時間算出部17は、滴下位置設定部16が設定したレジスト滴下位置にレジスト3を滴下した場合の、テンプレートパターンへのレジスト3の充填時間をシミュレーションによって算出する。充填時間算出部17は、算出した充填時間が所定時間内であれば、充填時間が所定時間内であることを塗布レシピ作成部18に送る。
塗布レシピ作成部18は、滴下位置設定部16からレジスト滴下位置を受けると、レジスト滴下位置を用いて、レジスト3の塗布レシピを作成する。塗布レシピ作成部18が作成する塗布レシピには、レジスト3を噴出するタイミングなどが含まれている。塗布レシピ作成部18は、作成した塗布レシピを出力部19に送る。
出力部19は、塗布レシピを制御装置20に送る。制御装置20は、滴下位置設定装置10が作成した塗布レシピを用いて液滴下装置8を制御する。制御装置20は、塗布レシピに設定されているレジスト滴下位置にレジスト3が滴下されるよう、液滴下装置8を制御する。
なお、本実施の形態では、滴下位置設定装置10が充填時間算出部17を備える構成としたが、滴下位置設定装置10と充填時間算出部17とを別構成としてもよい。また、本実施の形態では、滴下位置設定装置10が塗布レシピ作成部18を備える構成としたが、滴下位置設定装置10と塗布レシピ作成部18とを別構成としてもよい。
つぎに、レジスト滴下位置の設定処理手順について説明する。図3は、レジスト滴下位置の設定処理手順を示すフローチャートである。滴下位置設定装置10の入力部11へは、テンプレートパターンの設計レイアウトデータと制約条件が入力される(ステップS110)。入力部11は、設計レイアウトデータを設計レイアウトデータ記憶部12Aに送り、制約条件を制約条件記憶部12Bに送る。
大パターン抽出部13は、設計レイアウトデータの中から大パターン領域の位置、サイズおよび形状を大パターン情報として抽出する(ステップS120)。具体的には、大パターン抽出部13は、テンプレートパターンの中からパターンサイズが予め設定した基準値よりも大きい大パターン領域の位置、サイズおよび形状を大パターン情報として抽出する。本実施形態のパターンサイズは、パターン面積とパターン周囲長とを用いて算出されるものである。パターンサイズは、例えば、パターン面積をパターン周囲長で除した値である。すなわち、パターンサイズは、(パターンサイズ)=(パターン面積)/(パターン周囲長)によって算出される。大パターン抽出部13は、抽出した大パターン情報を滴下位置設定部16に送る。
なお、大パターン領域は、1つのパターンの全体である場合に限らず、1つのパターンの一部であってもよい。換言すると、1つのパターンに対してパターンサイズを算出する場合に限らず、1つのパターンを複数のパターンに分割し、分割後の各パターンを別パターンとしてパターンサイズを算出してもよい。
図4は、大パターン領域の例を説明するための図である。図4の(a)〜(c)では、大パターン領域71A〜71Cの上面図を示している。大パターン領域71Aは、1辺の長さがX1の正方形領域を有したパターンである。大パターン領域71Bは、S字形状の領域を有したパターンであり、S字形状のパターン幅はX2である。これらは、いずれもパターン全体として、パターンサイズ(=パターン面積/パターン周囲長)が基準値よりも大きくなっている。
一方、大パターン領域71Cは、S字形状の領域を有したパターン70の一部のパターンである。全体ではS字形状のパターン70は、パターン幅がX3のL字領域を有したL字パターン72と、パターン幅がX2のコの字領域を有した大パターン領域71Cと、で構成されている。このような場合、大パターン抽出部13は、パターン70を、パターン幅(X2)で構成されている箇所(大パターン領域71C)、およびパターン幅X3で構成されている箇所(L字パターン72)に分割する。そして、大パターン抽出部13は、それぞれの箇所でパターンサイズを算出して、設定した基準値よりもパターンサイズが大きいコの字領域を、大パターン領域71Cとして抽出する。また、大パターン抽出部13は、設定した基準値よりもパターンサイズが小さい箇所(L字パターン72)を抽出対象としない。換言すると、大パターン抽出部13は、パターン面積、パターン周囲長、パターン幅に基づいて、テンプレートパターンの中から大パターン領域を抽出する。
このように、1つのパターン70を構成するL字パターン72と大パターン領域71Cとを別パターン領域として扱い、パターン領域毎にパターンサイズを算出し、基準値と比較してもよい。
例えば、設計レイアウトデータには、配線のラインパターンからパッドが引き出されている場合のように、パターン幅の異なる部分が接続されている形状のパターンが含まれている場合がある。このようなパターンに対しては、接続されている全体パターンのパターンサイズを算出せず、互いにパターン幅の異なるパターン領域毎にパターンサイズと基準値を比較してもよい。これにより、全体パターンとしては、大パターン領域としての基準を満たしていなくても、一部の領域としては大パターン領域としての基準を満たすパターンが抽出される。
また、被覆率算出部14は、設計レイアウトデータを用いて、インプリントショット内のパターン被覆率分布を算出する(ステップS130)。被覆率算出部14は、算出したパターン被覆率分布を滴下位置設定部16に送る。
滴下数算出部15は、設計レイアウトデータに基づいて、インプリントショット内に必要なレジスト3の滴下数(レジスト合計滴下数)を算出する(ステップS140)。滴下数算出部15は、算出したレジスト合計滴下数を、滴下位置設定部16に送る。
滴下位置設定部16は、大パターン情報と、レジスト合計滴下数と、パターン被覆率分布と、制約条件と、に基づいて、レジスト滴下位置を設定する。具体的には、滴下位置設定部16は、大パターン情報と制約条件とに基づいて、大パターン領域の近傍に大パターン領域用のレジスト滴下位置を優先設定する(ステップS150)。
また、滴下位置設定部16は、レジスト合計滴下数から大パターン領域の近傍に設定したレジスト3の滴下数を引くことにより、残りのレジスト滴下数を算出する。滴下位置設定部16は、残りのレジスト滴下数分だけ、他の領域(大パターン領域用のレジスト滴下位置以外の領域)に、残りのレジスト滴下位置を設定する(ステップS160)。このとき、滴下位置設定部16は、パターン被覆率分布と制約条件とに基づいて、残りのレジスト滴下位置をインプリントショット内に設定する。
滴下位置設定部16は、設定したレジスト滴下位置(大パターン領域用のレジスト滴下位置、残りのレジスト滴下位置)を充填時間算出部17に送る。充填時間算出部17は、レジスト滴下位置にレジスト3を滴下した場合の、テンプレートパターンへのレジスト3の充填時間をシミュレーションによって算出する。ここでの充填時間算出部17は、設計レイアウトデータと、レジスト滴下位置と、を用いて充填時間を算出する。
充填時間算出部17は、算出した充填時間が許容範囲外であれば(所定時間よりも長ければ)、充填時間が許容範囲外となるインプリントショット内の位置(不合格座標)を滴下位置設定部16に送る。この場合、滴下位置設定部16は、ステップS150,S160の処理を繰り返す。具体的には、滴下位置設定部16は、不合格座標と、大パターン情報と、レジスト合計滴下数と、パターン被覆率分布と、制約条件と、に基づいて、大パターン領域用のレジスト滴下位置と、残りのレジスト滴下位置と、を設定する。
滴下位置設定部16と充填時間算出部17は、充填時間が許容範囲内となるまで、滴下位置の設定処理と、充填時間の算出処理と、を繰り返す。充填時間算出部17は、算出した充填時間が許容範囲内であれば(所定時間内であれば)、充填時間が許容範囲内であることを滴下位置設定部16に通知する。これにより、滴下位置設定部16は、設定したレジスト滴下位置を塗布レシピ作成部18に送る。
なお、ステップS120の処理は、ステップS130の処理後やステップS140の処理後に行ってもよい。また、ステップS130の処理は、ステップS140の処理後やステップS150の処理後に行ってもよい。また、ステップS140の処理は、ステップS150の処理後に行ってもよい。
ここで、レジスト滴下位置の設定処理について説明する。図5は、レジスト滴下位置の設定処理を説明するための図である。図5では、パターン被覆率分布を示す被覆率分布マップ60を示している。被覆率分布マップ60では、色の濃い領域がパターン被覆率の高い(密度が大きい)領域を示し、色の薄い領域がパターン被覆率の低い(密度が小さい)領域を示している。
パターン被覆率が低い場合であっても、大パターン領域では、レジスト3の充填に長時間を要する。このため、本実施形態では、大パターン抽出部13が、大パターン情報として、大パターン領域50Xの位置、サイズおよび形状(周囲長)を抽出しておく。大パターン抽出部13は、各パターンが大パターン領域50Xであるか否かを、パターンサイズが所定値よりも大きいか否かに基づいて判定する(ST1)。
そして、滴下位置設定部16は、大パターン情報と制約条件とに基づいて、大パターン50Xの近傍に大パターン領域50X用のレジスト滴下位置であるレジスト滴下位置30を設定する(ST2)。ここでの滴下位置設定部16は、制約条件を満たすよう、レジスト滴下位置30を設定する。制約条件には、大パターン領域50X近傍のパターン配置と、設定可能なレジスト滴下位置30(設定範囲)と、の関係を示す情報などが含まれている。制約条件では、大パターン領域50Xへのレジスト充填時間を所定時間内とすることができるレジスト滴下位置30の範囲(設定可能なレジスト滴下位置30の範囲)が規定されている。制約条件は、例えば、大パターン領域50Xの大きさや形状に基づいて作成されている。
例えば、制約条件では、大パターン領域50Xから所定範囲内に他のパターンが配置されていない場合に、大パターン領域50Xと同じ位置にレジスト滴下位置30を設定するよう制約が設けられている。
滴下位置設定部16は、全ての大パターン領域50Xにレジスト滴下位置30を設定した後、パターン被覆率分布と、制約条件と、に基づいて、残りのレジスト滴下位置40を設定する(ST3)。ここでの滴下位置設定部16が参照する制約条件には、レジスト滴下位置40間の距離として設定可能な距離などが設定されている。
ここで、制約条件について説明する。制約条件では、例えば、レジスト滴下位置30として設定可能な大パターン領域50Xからの距離(設定可能範囲)などが規定されている。設定可能範囲は、大パターン領域50Xのサイズおよび形状毎に規定されている。換言すると、大パターン領域50Xのパターンサイズと、大パターン領域50Xの形状と、が決定すると、大パターン領域50Xのサイズおよび形状に応じた設定可能範囲が求まるよう制約条件が作成されている。制約条件を作成する際には、レジスト滴下位置30と、大パターン領域50Xへのレジスト充填時間と、の関係に基づいて、レジスト充填時間が所定時間内に収まるよう設定可能範囲を規定しておく。つぎに、制約条件の具体例について説明する。なお、以下で説明する所定範囲=A1〜A3、設定可能範囲=D1〜D3などは図示されていない。
(例1)
制約条件では、例えば、大パターン領域50Xから所定範囲=A1内に他のパターンが配置されていない場合のレジスト滴下位置の制約として、設定可能範囲(レジスト滴下位置30として設定可能な大パターン領域50Xからの距離)=0が規定されている。この場合、大パターン領域50Xと同じ位置にレジスト滴下位置30が設定されることとなる。
(例2)
また、制約条件では、例えば、大パターン領域50Xから所定範囲=A1内に大パターン領域50X以外の他のパターンが配置されている場合のレジスト滴下位置の制約として、設定可能範囲=D1が規定されている。この場合、大パターン領域50Xから距離がD1の範囲内にレジスト滴下位置30が設定されることとなる。設定可能範囲=D1は、例えば、大パターン領域50Xから所定範囲=A1内のパターン被覆率毎、所定範囲=A1毎に規定されている。
(例3)
また、制約条件では、例えば、第1の大パターン領域50Xから所定範囲=A2内に第2の大パターン領域50Xが配置されている場合のレジスト滴下位置の制約として、設定可能範囲=D2が規定されている。この場合、第1および第2の大パターン領域50Xからの距離が何れもD2内となるようレジスト滴下位置30が設定されることとなる。設定可能範囲=D2は、例えば、第1の大パターン領域50Xのサイズ毎、形状毎、第2の大パターン領域50Xのサイズ毎、形状毎、所定範囲=A2毎に規定されている。
(例4)
また、制約条件では、例えば、第1の大パターン領域50Xから所定範囲=A3内に複数の第2の大パターン領域50Xが配置されている場合のレジスト滴下位置の制約として、第1の大パターン領域50Xからの設定可能範囲=D3と、レジスト滴下位置30の設定可能数N1と、が規定されている。例えば、レジスト滴下位置30の設定可能数N1が2である場合、第1の大パターン領域50Xからの設定可能範囲=D3内に2つまでのレジスト滴下位置30が設定される。第1の大パターン領域50Xからの設定可能範囲=D3や設定可能数N1は、例えば、第1の大パターン領域50Xのサイズ毎、形状毎、第2の大パターン領域50Xのサイズ毎、形状毎、所定範囲=A3毎に規定されている。
(例5)
また、制約条件では、例えば、レジスト滴下位置40間の距離として設定可能な距離、レジスト滴下位置30間の距離として設定可能な距離、レジスト滴下位置30,40間の距離として設定可能な距離などが規定されている。
(例6)
なお、複数の大パターン領域50Xが所定範囲=A3内に所定数M以上配置されている場合、大パターン領域群毎にレジスト滴下位置30を設定してもよい。この場合の制約条件では、所定範囲=A3、所定数M、レジスト滴下位置30の設定可能数N2などが規定されている。また、レジスト合計滴下数と大パターン領域群のサイズに基づいて、設定可能数N2を決定してもよい。この場合の制約条件では、レジスト合計滴下数と大パターン領域群のサイズとの組み合わせに対する設定可能数N3が規定されている。
なお、制約条件には、優先度を設けてもよい。この場合、滴下位置設定部16は、優先度の高い制約条件を優先的に満たすようレジスト滴下位置30、レジスト滴下位置40を設定する。
図6は、レジスト滴下位置の設定例を示す図である。図6では、大パターン領域50X用のレジスト滴下位置30の設定例を示している。図6では、パターン被覆率分布を示す被覆率分布マップ61を示している。
例えば、図6の(a)に示すように、大パターン領域50Xから所定範囲内に他のパターンが配置されていない場合、大パターン領域50Xと略同じ位置にレジスト滴下位置30が設定される。換言すると、大パターン領域50Xが十分に孤立して存在している場合には、大パターン領域50Xの近傍にレジスト滴下位置30が設定される。
また、図6の(b)に示すように、第1の大パターン領域51Xから所定範囲内に第2の大パターン領域52Xが配置されている場合、制約条件に基づいて、第1および第2の大パターン領域51X,52Xに対する設定可能範囲55,56が設定される。そして、設定可能範囲55,56が重なっている領域にレジスト滴下位置30が設定される。換言すると、大パターン領域51X,52Xが隣接して配置されている場合には、一方の大パターン領域51Xからの距離が所定範囲内で且つ他方の大パターン領域52Xからの距離が所定範囲内となるよう、少なくとも1つのレジスト滴下位置30が設定される。
また、図6の(c)に示すように、各大パターン領域50Xに設定可能な設定可能範囲53が重なり合っている場合、各設定可能範囲53に少なくとも1つのレジスト滴下位置30が設定される。なお、この場合において、1つの設定可能範囲53に複数のレジスト滴下位置30を設定してもよい。また、3つ以上の設定可能範囲53が重なり合っている位置に1つのレジスト滴下位置30を設定してもよい。
図7は、大パターン領域の周囲長と設定可能範囲との関係を示す図である。図7の(a)に示す大パターン領域50Aと、図7の(b)に示す大パターン領域50Bと、はパターンサイズが同じである。そして、大パターン領域50Bは、大パターン領域50Aよりも周囲長が長い。このような場合において、大パターン領域50Aからレジスト滴下位置30への距離と、大パターン領域50Bからレジスト滴下位置30への距離と、が同じであるとすると、大パターン領域50Aは、大パターン領域50Bよりもレジスト3の充填速度が遅くなる。
そこで、本実施形態では、周囲長の短い大パターン領域ほど設定可能範囲を狭く設定しておく。例えば、周囲長の短い大パターン領域50Aへは周囲長の長い大パターン領域50Bの設定可能範囲57Bよりも狭い設定可能範囲57Aを設定しておく。これにより、周囲長の短い大パターン領域50Aへは、狭い範囲の設定可能範囲57Aが設定されることとなり、レジスト3の充填時間が長くなることを防止できる。
このように、滴下位置設定部16は、大パターン情報と、レジスト合計滴下数と、パターン被覆率分布と、制約条件と、に基づいて、レジスト滴下位置30,40を設定する。そして、塗布レシピ作成部18は、滴下位置設定部16が設定したレジスト滴下位置を用いて、レジスト3の塗布レシピを作成する。
塗布レシピ作成部18は、作成した塗布レシピを出力部19に送る。出力部19は、塗布レシピを制御装置20に送る。制御装置20は、滴下位置設定装置10が作成した塗布レシピを用いて液滴下装置8を制御する。
ここで、インプリント処理の処理手順について説明する。図8は、インプリント処理の処理手順を示すフローチャートである。インプリント装置1は、ウエハWをロードし(ステップS210)、ウエハWを試料ステージ5に載置する。そして、インプリント装置1は、基準マーク6とアライメントセンサ7を用いてウエハWのアライメントを行う(ステップS220)。
制御装置20は、滴下位置設定装置10が作成した塗布レシピを用いて液滴下装置8を制御する。これにより、液滴下装置8は、塗布レシピで規定されているウエハW上の位置にレジスト3を滴下する(ステップS230)。
この後、インプリント装置1は、テンプレートT1をレジスト3に押し当て(押印)、これにより、テンプレートパターンへのレジスト3の充填が行われる(ステップS240)。テンプレートパターンを掘り込んで作製されたテンプレートT1をレジスト3に接触させると、毛細管現象によりテンプレートパターン内にレジスト3が流入する。そして、テンプレートパターンへのレジスト3の充填が完了すると、UV光源25は、テンプレートT1上からUV光を照射する(ステップS250)。
そして、レジスト3が硬化すると、インプリント装置1は、テンプレートT1をレジスト3から離型する(ステップS260)。これにより、テンプレートパターンを反転させたレジストパターンがウエハW上に形成される。この後、インプリント装置1は、ウエハWをアンロードする(ステップS270)。
インプリント装置1を用いたレジスト滴下位置の設定処理およびインプリント処理は、例えばウエハプロセスのレイヤ毎に行われる。具体的には、ウエハW上に形成するレジストパターン毎に設計レイアウトデータが作成され、各設計レイアウトデータに応じたテンプレートパターンが作成される。そして、テンプレートパターンを有したテンプレートT1が形成される。
滴下位置設定装置10は、設計レイアウトデータ毎にレジスト滴下位置の設定処理と塗布レシピの作成処理を行う。そして、制御装置20は、インプリントに用いるテンプレートパターンに対応する塗布レシピを用いて、ウエハWにレジスト3を滴下させる。また、制御装置20は、テンプレートT1を用いてウエハW上にレジストパターンを形成させる。このレジストパターンをマスクとしてウエハWの下層側が加工(例えば、エッチング)される。半導体デバイスを製造する際には、レジスト滴下位置の設定処理、塗布レシピの作成処理、インプリント処理、加工対象への加工処理などが、ウエハプロセスのレイヤ毎に繰り返される。
つぎに、滴下位置設定装置10のハードウェア構成について説明する。なお、ここでは滴下位置設定装置10と、充填時間算出部17および塗布レシピ作成部18と、が別構成である場合の滴下位置設定装置10のハードウェア構成について説明する。
図9は、滴下位置設定装置のハードウェア構成を示す図である。滴下位置設定装置10は、CPU(Central Processing Unit)91、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)93、表示部94、入力部95を有している。滴下位置設定装置10では、これらのCPU91、ROM92、RAM93、表示部94、入力部95がバスラインを介して接続されている。
CPU91は、コンピュータプログラムである滴下位置設定プログラム97を用いてレジスト滴下位置の設定を行う。滴下位置設定プログラム97は、コンピュータで実行可能な、滴下位置を設定するための複数の命令を含むコンピュータ読取り可能な記録媒体を有するコンピュータプログラムプロダクトである。滴下位置設定プログラム97では、前記複数の命令が、滴下位置の設定処理をコンピュータに実行させる。
表示部94は、液晶モニタなどの表示装置であり、CPU91からの指示に基づいて、テンプレートパターンの設計レイアウト、制約条件、大パターン領域50X、パターン被覆率分布、レジスト合計滴下数、レジスト滴下位置、などを表示する。入力部95は、マウスやキーボードを備えて構成され、使用者から外部入力される指示情報(レジスト滴下位置の設定に必要なパラメータ等)を入力する。入力部95へ入力された指示情報は、CPU91へ送られる。
滴下位置設定プログラム97は、ROM92内に格納されており、バスラインを介してRAM93へロードされる。図9では、滴下位置設定プログラム97がRAM93へロードされた状態を示している。
CPU91はRAM93内にロードされた滴下位置設定プログラム97を実行する。具体的には、滴下位置設定装置10では、使用者による入力部95からの指示入力に従って、CPU91がROM92内から滴下位置設定プログラム97を読み出してRAM93内のプログラム格納領域に展開して各種処理を実行する。CPU91は、この各種処理に際して生じる各種データをRAM93内に形成されるデータ格納領域に一時的に記憶させておく。
滴下位置設定装置10で実行される滴下位置設定プログラム97は、大パターン抽出部13、被覆率算出部14、滴下数算出部15、滴下位置設定部16を含むモジュール構成となっており、これらが主記憶装置上にロードされ、これらが主記憶装置上に生成される。
レジスト3がテンプレートT1の溝(凹部)に完全に充填されるまでの時間は、レジスト3の液滴間の間隔とテンプレートパターンのパターンサイズに依存する。液滴間の間隔が広い場合には、テンプレートT1をウエハWに近接させると、液滴間にレジスト3が十分に広がるまでに長時間を要する。また、テンプレートT1に大パターン領域と小パターン領域が形成されている場合、小パターン領域内へのレジスト3の充填は短時間で行えるが、大パターン領域内へのレジスト3の充填には長時間を要する。本実施形態では、大パターン領域50Xの近傍に優先的にレジスト滴下位置30を設定しているので、大パターン領域50Xに対してもレジスト3を短時間で充填できる。このため、テンプレートパターンへのレジスト3の充填時間を短くできるとともに、大パターン領域50Xでの充填不良欠陥を防止できる。また、各レジスト滴下位置に滴下するレジスト3は、各レジスト滴下位置で同量なのでレジスト3の滴下に要する時間を抑えることが可能となる。
なお、大パターン抽出部13による大パターン領域50Xの抽出条件は、入力部11から入力される指示に従って変更できるよう大パターン抽出部13を構成しておいてもよい。
このように実施形態によれば、大パターン領域50Xの近傍に優先的にレジスト3を配置するので、短時間でレジスト3をテンプレートパターンに充填させることが可能となる。したがって、インプリント処理のスループットが向上する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…インプリント装置、3…レジスト、8…液滴下装置、10…滴下位置設定装置、12A…設計レイアウトデータ記憶部、12B…制約条件記憶部、13…大パターン抽出部、14…被覆率算出部、15…滴下数算出部、16…滴下位置設定部、17…充填時間算出部、18…塗布レシピ作成部、30,40…レジスト滴下位置、50A,50B,50X,51X,52X,71A,71B,71C…大パターン領域、53,55,56,57A,57B…設定可能範囲、60,61…被覆率分布マップ、97…滴下位置設定プログラム、T1…テンプレート、W…ウエハ。

Claims (5)

  1. インプリントに用いるテンプレートに形成されたテンプレートパターンの設計レイアウトデータに基づいて、前記テンプレートパターンの中からパターンサイズが予め設定した基準値よりも大きい大パターン領域を抽出する抽出ステップと、
    被加工基板上のインプリントショット内に滴下するレジストの滴下位置として、前記大パターン領域の位置から所定の範囲内に第1の滴下位置を設定する第1の滴下位置設定ステップと、
    前記設計レイアウトデータに基づいて、前記テンプレートパターンのパターン被覆率分布を算出する被覆率算出ステップと、
    前記設計レイアウトデータに基づいて、前記インプリントショット内に滴下するレジストの合計数をレジスト合計滴下数として算出する滴下数算出ステップと、
    前記レジストの滴下位置として、前記第1の滴下位置以外の領域に第2の滴下位置を設定する第2の滴下位置設定ステップと、
    をコンピュータに実行させ、
    前記第1の滴下位置は、前記大パターン領域へのレジスト充填時間を所定時間内とすることができる位置に優先設定され、
    前記第2の滴下位置は、前記レジスト合計滴下数から前記第1の滴下位置の設定数を引いた数だけ、前記パターン被覆率分布に応じた位置に設定されることを特徴とする滴下位置設定プログラム。
  2. インプリントに用いるテンプレートに形成されたテンプレートパターンの設計レイアウトデータに基づいて、前記テンプレートパターンの中からパターンサイズが予め設定した基準値よりも大きい大パターン領域を抽出する抽出ステップと、
    被加工基板上のインプリントショット内に滴下するレジストの滴下位置として、前記大パターン領域の位置から所定の範囲内に第1の滴下位置を設定する第1の滴下位置設定ステップと、
    前記レジストの滴下位置として、前記第1の滴下位置以外の領域に第2の滴下位置を設定する第2の滴下位置設定ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする滴下位置設定プログラム。
  3. 前記設計レイアウトデータに基づいて、前記テンプレートパターンのパターン被覆率分布を算出する被覆率算出ステップを、さらにコンピュータに実行させ、
    前記第2の滴下位置は、前記パターン被覆率分布に応じた位置に設定されることを特徴とする請求項2に記載の滴下位置設定プログラム。
  4. インプリントに用いるテンプレートに形成されたテンプレートパターンの設計レイアウトデータに基づいて、前記テンプレートパターンの中からパターンサイズが予め設定した基準値よりも大きい大パターン領域を抽出し、被加工基板上のインプリントショット内に滴下するレジストの滴下位置として、前記大パターン領域の位置から所定の範囲内における第1の滴下位置、および前記第1の滴下位置以外の領域における第2の滴下位置をそれぞれ設定する工程と、
    前記被加工基板上の前記第1および第2の滴下位置にレジストを滴下して前記テンプレートによるインプリント処理を行う工程と、
    を含むことを特徴とするインプリント方法。
  5. 被加工基板上のインプリントショット内にレジストを滴下する滴下装置と、
    インプリントに用いるテンプレートに形成されたテンプレートパターンの設計レイアウトデータに基づいて、前記テンプレートパターンの中からパターンサイズが予め設定した基準値よりも大きい大パターン領域を抽出し、前記被加工基板上へのレジストの滴下位置として、前記大パターン領域の位置から所定の範囲内に第1の滴下位置を設定し、かつ前記レジストの滴下位置として、前記第1の滴下位置以外の領域に第2の滴下位置を設定する滴下位置設定装置と、
    前記被加工基板上の前記第1および第2の滴下位置にレジストが滴下されるよう前記滴下装置を制御する制御装置と
    を備えることを特徴とするインプリント装置。
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