JP2013194468A - 建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】隣接した一方の障子2aの下框4に取付部材40を設け、この取付部材40に可動部材50を上下動自在に設け、この可動部材50に他方の障子2bのガイド部に沿って移動する連結部材60を上下動自在に設け、可動部材50を第1弾性部材70で上方位置に保持すると共に、連結部材60を第2弾性部材80で上方位置に保持することで、その連結部材60を他方の障子2bの下框4のガイド部の下面に押しつけ、他方の障子2bが下方及び上方に移動したときに連結部材60がガイド部の下面に押しつけられ続けるようにし、その連結部材60のガイド部への掛かり代を常時同一として隣接した障子に高低差がある場合でも障子を上下に移動せずに面外方向の揺れ動きを確実に規制できるようにする。
【選択図】図5
Description
例えば、特許文献1に開示されたように、面外方向に隣接した一方の障子(吊戸)の下部に設けた連結固定部材の連結ガイド部を、他方の障子(吊戸)の下部に設けたガイド溝に沿って面内方向に摺動自在とし、一方の障子に対して他方の障子が面外方向に揺れ動くことを規制するようにしている。
前述の高低差により、他方の障子が一方の障子よりも低いときに、その他方の障子の下端が連結固定部材に干渉して障子がスムーズに開閉できなくなることを防止するために、他方の障子の下端と連結固定部材との上下方向離隔距離(上下チリ寸法)を大きくしているので、その連結固定部材が障子の下端よりも下方に大きく突出し、床と干渉することがある。
このために、障子下端と床の上下方向の離隔距離(上下チリ寸法)を大きくして連結固定部材が床と干渉しないようにしているので、床と障子下端との間に人の足の指が挟まれたり、光漏れが生じることがあり、安全性、快適性に問題があった。
前記障子連結機構は、隣接した一方の障子の下部に、上下動自在に設けられた可動部材と、この可動部材を上方に向けて付勢する第1弾性部材と、前記可動部材に上下方向に移動自在に設けられ隣接した他方の障子の下部に設けたガイド部に沿って移動する連結部材と、この連結部材を上方に向けて付勢する第2弾性部材を備え、
前記隣接した障子の高さが同一のときには、可動部材が第1弾性部材で上方位置に保持され、その可動部材により第2弾性部材に抗して連結部材をガイド部に押しつけ保持し、
前記隣接した他方の障子が一方の障子よりも低いときには、他方の障子とともに連結部材が下方に移動し、かつ可動部材が第1弾性部材に抗して下方に移動し、
前記隣接した他方の障子が一方の障子よりも高いときには、第2弾性部材によって連結部材が他方の障子とともに上方に移動するようにしたことを特徴とする建具である。
隣接した障子の高さが同一のときには、前記第1弾性部材の付勢力により、第2弾性部は圧縮されて前記連結部材がガイド部の下面に接するように前記可動部材が上方位置に保持されるようにできる。
このようにすれば、連結部材がガイド部の下面に常時接し、連結部材のガイド部への掛かり代が常時同一となるので、隣接した障子の高さが同一でも、高低差がある場合でも障子の揺れ動きを確実に規制することができる。
その下部体が第2弾性部材でガイド部の下面に押しつけられるようにできる。
このようにすれば、下部体がガイド部の下面に押しつけられることで上部体のガイド部への掛かり代を一定に保持できると共に、その下部体がガイド部の下面に沿って移動するから連結部材はガイド部に沿ってスムーズに移動することができる。
このようにすれば、取付部材を障子の下部に取り付けることで障子連結機構を取り付けでき、その取り付けが簡単である。
また、隣接した障子に高低差がある場合でも、同一高さの場合でも連結部材の掛かり代は同一であるので、掛かり代を調整するために障子を上下に移動せずに面外方向の揺れ動きを確実に規制できる。
前述の第1障子2a、第2障子2bは、上框3と下框4と左右の縦框5を方形状に連結し、その内部にガラス、樹脂パネル等のパネル体6を装着してある。
そして、上框3が上枠1に吊り下げ支持され、下框4と床7は上下方向に離隔している。
第1障子2aの下框4が床7に設けたガイド8に沿って面内方向に移動自在にガイドされ、第1障子2aの下部の面外方向の揺れ動きを規制している。
図1に示す建具は室内間仕切りで、その室内間仕切りの一部分が図示してある。
この本体11は複数のレール部、例えば第1レール部13aと第2レール部13bを面外方向に離隔して備え、この第1・第2レール部13a,13bは面外方向に離隔した一対のレール片14を有している。
障子の上框3には吊りローラ20が取り付けてある。
この吊りローラ20は、取付部21にローラ22を高さ調整自在に設けたもので、その取付部21を上框3の上向き凹部3a内に取り付け、ローラ22を第1レール部13a、第2レール部13bに走行自在に接することで障子を面内方向に移動可能に吊り下げ支持してある。
前述したガイド8は前述した第1障子2aの下框4の一側横向片34と他側横向片35と隙間を有して対向している。
この実施の形態では、第1障子2aの下部(下框4)がガイド8で面外方向に揺れ動かないように支持されているので、その第1障子2aに対して第2障子2bの下部が面外方向に揺れ動くことがないように支持されている。
連結部材60が上方位置のときには可動部材50と連結部材60が上下方向に離隔している。
可動部材50は下框4の下向き凹部30から第2障子2bの下框4側に向けて突出し、連結部材60が一側横向片34と他側横向片35との間(つまり、ガイド部)に挿入され、その下框4の面外方向の揺れ動きを規制すると共に、面内方向に移動可能としている。
これにより、第1・第2障子2a,2bの下框4の下面4aと可動部材50との上下方向離隔距離L1は同一で、その距離L1は短い。
つまり、第1弾性部材70で可動部材50を上方位置に保持する力は、第2弾性部材80で連結部材60を上方位置に保持する力よりも大きい。
このとき、低い方の障子(第2障子2b)の下框4の下面4aと可動部材50との上下方向離隔距離L1は前述の高低差がゼロのときの第1障子2aの下框4の下面4aと可動部材50との上下方向離隔距離L1と同一である。
したがって、床7と障子下端との間に人の足の指が挟まることがないと共に、光漏れを低減することができ、安全性、快適性に優れた建具である。
図3と図4に示すように、取付部材40は取付部40aと可動部材支持部40bを備えている。例えば、面外方向に向かう横向片41と、この横向片41の面外方向一端部に下向きに設けた縦向片42で鉤形状で、その縦向片42に上下方向に長い長孔43を有し、横向片41が取付部40aで、縦向片42が可動部材支持部40bである。
可動部材50は支承部50aと連結部材支持部50bを備えている。
例えば、面外方向に向かう上横片51と、この上横片51の面外方向一端部に下向きに設けた縦片52と、この縦片52の下端部に面外方向に向けた下横片53とでクランク形状で、上横片51と縦片52が支承部50aで、下横片53が連結部材支持部50bである。
この第1コイルスプリング71により可動部材50が上方に移動され、上方位置に保持され、その第1コイルスプリング71の付勢力よりも大きな力を可動部材50に作用することで、第1コイルスプリング71が伸び変形して可動部材50が下方に移動する。
その連結部60aは、下框4のガイド部に沿って面内方向(下框4の長手方向)に移動自在で、かつガイド部に対して面外方向の動きが規制され、ガイド部に対して上下方向に移動する。
支持部60bは、下框4のガイド部に沿って面内方向に移動自在で、ガイド部に対して上方には動くことができないが下方に動くことができる。
支承部60cは、連結部60aと支持部60bを可動部材50の連結部材支持部50bに上下動自在に支承する。
上部体61と下部体62とに連続して下部体62の下面に開口した盲孔63が形成され、この盲孔63は小孔64で上部体61の上面に開口し、この小孔64と盲穴63で段付き孔としてある。
縦軸65を上部体61の上方から小孔64、盲穴63を貫通して下横片53に固着し、上部体61、下部体62を下横片53に上下方向に移動自在に支承し、この縦軸65の上端部にストッパー66を設け、上部体61がストッパー66に当接して縦軸65から抜けないようにして、支承部60cとしてある。
前述の下部体62は可動部材50の下横片53よりも幅広く、その下部体62の下面には下横片53が嵌まり込む溝67が形成されている。
前述の上部体61は断面四角形であるが、断面円形、例えばローラとすることができ、上部体61はどのような形状で合っても良い。
このとき、下横片53が下部体62の溝67に嵌まり合うので、前述した下框4の下面4aと可動部材50(下横片53)との上下方向離隔距離L1をより短くできる。
図7に示すように、第2障子2bが上方に移動したときには、第2コイルスプリング81が元の状態に伸びることで、可動部材50(下横片53)に対して連結部材60が上方に移動し、下部体62が一側・他側横向片34,35の下面(下框4の下面4a)に接する。
つまり、可動部材50は障子下部に前述のように設ければ良い。
また、ガイド部を下框4の一側横向片34、他側横向片35で形成したが、ガイド部を下框4とは別体として下框4に取り付けるようにしても良い。
つまり、ガイド部は障子下部に設ければ良い。
また、第1・第2弾性部材70,80は板ばねやゴム体、流体圧を利用したものでも良い。
前述の実施の形態では障子を2つとしたが、3つ以上の障子を設けても良い。
Claims (5)
- 複数の障子を、面外方向に隣接して面内方向に移動自在に吊り下げ支持した上吊り式引戸タイプで、隣接した障子の下部を障子連結機構で連結して面外方向の揺れ動きを規制するようにした建具であって、
前記障子連結機構は、隣接した一方の障子の下部に、上下動自在に設けられた可動部材と、この可動部材を上方に向けて付勢する第1弾性部材と、前記可動部材に上下方向に移動自在に設けられ隣接した他方の障子の下部に設けたガイド部に沿って移動する連結部材と、この連結部材を上方に向けて付勢する第2弾性部材を備え、
前記隣接した障子の高さが同一のときには、可動部材が第1弾性部材で上方位置に保持され、その可動部材により第2弾性部材に抗して連結部材をガイド部に押しつけ保持し、
前記隣接した他方の障子が一方の障子よりも低いときには、他方の障子とともに連結部材が下方に移動し、かつ可動部材が第1弾性部材に抗して下方に移動し、
前記隣接した他方の障子が一方の障子よりも高いときには、第2弾性部材によって連結部材が他方の障子とともに上方に移動するようにしたことを特徴とする建具。 - 記第1弾性部材の付勢力は圧縮力であり、かつ第2弾性部材の付勢力は伸長力であると共に、その第1弾性部材の付勢力は第2弾性部材の付勢力よりも大きく、
隣接した障子の高さが同一のときには、前記第1弾性部材の付勢力により、第2弾性部は圧縮されて前記連結部材がガイド部の下面に接するように前記可動部材が上方位置に保持されるようにした請求項1記載の建具。 - 前記連結部材は、前記ガイド部に沿って移動する上部体と、この上部体の下部に設けた下部体を備え、
その下部体が第2弾性部材でガイド部の下面に押しつけられるようにした請求項2記載の建具。 - 前記障子連結機構は、障子の下部に取り付けられる取付部材を備え、この取付部材に可動部材を上下方向に移動自在に設けると共に、その可動部材と取付部材との間に第1弾性部材を設けた請求項1又は2又は3記載の建具。
- 請求項1〜4いずれか1項記載の障子連結機構。
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JP2020200642A (ja) * | 2019-06-10 | 2020-12-17 | 大建工業株式会社 | 上吊り引戸 |
KR102291186B1 (ko) * | 2021-01-14 | 2021-08-20 | 유한회사 에스지우드 | 도어의 완충 구조 |
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JP2009287223A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Misawa Homes Co Ltd | 吊戸装置 |
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