JP2013194004A - 溶解アセチレンの精製方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な装置構成で溶解アセチレン中に含まれる各種不純物を除去して高純度のアセチレンを得ることができる溶解アセチレンの精製方法を提供する。
【解決手段】溶解アセチレンボンベから導出した純度が98.0〜99.9容量%であって、不純物として少なくとも濃度が1ppm以上の二酸化炭素を含む溶解アセチレンを、少なくとも活性アルミナを主成分とする吸着剤に接触させて前記二酸化炭素を吸着除去し、前記溶解アセチレンに含まれる二酸化炭素の濃度を1ppm未満にする。
【選択図】図1
【解決手段】溶解アセチレンボンベから導出した純度が98.0〜99.9容量%であって、不純物として少なくとも濃度が1ppm以上の二酸化炭素を含む溶解アセチレンを、少なくとも活性アルミナを主成分とする吸着剤に接触させて前記二酸化炭素を吸着除去し、前記溶解アセチレンに含まれる二酸化炭素の濃度を1ppm未満にする。
【選択図】図1
Description
本発明は、溶解アセチレンの精製方法に関し、特に、溶解アセチレンボンベから取り出した溶解アセチレンに含まれる不純物を除去して溶解アセチレンを精製する方法に関する。
アセチレンは、溶接・溶断用などをはじめとする各種用途に用いられており、各使用先へのアセチレンの供給は、一般に、アセトンやN,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFという)等の溶媒を珪酸カルシウム等の無機多孔性物質に含浸させた固形マスを詰めた容器にアセチレンを圧縮充填し、アセチレンを前記溶媒に溶解した状態とした溶解アセチレンボンベにより行われている。溶解アセチレンボンベから取り出されるアセチレン(以下、溶解アセチレンという)には、前記溶媒に溶解する空気成分、前記無機多孔性物質に吸着する空気成分、さらに、前記溶媒自体が不純物として混入しているため、溶解アセチレンの純度は、98.0〜99.9容量%程度となっている。
一方、カーボンナノチューブ(CNT)や、シリコンカーバイド(SiC)単結晶を製造するプロセスでは、これらの物質中の炭素源としてアセチレンが利用されており、これらの用途に使用するアセチレンには、不純物の極めて少ない高純度なアセチレンが要求されている。このため、溶解アセチレンを精製して高純度のアセチレンを得る技術として、溶解アセチレンに同伴する溶媒を活性炭で除去する方法(例えば、特許文献1参照。)や、溶解アセチレンボンベの上部気相に残留する空気成分不純物を含むガスを一定量放出後、溶解アセチレン中に含まれる溶媒を活性炭で吸着除去し、微量水分及び極微量の二酸化炭素などの不純物をモレキュラーシーブスで吸着除去する方法(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
しかし、特許文献1に記載された方法は、溶解アセチレン中に含まれる溶媒を除去するためのものであり、溶解アセチレン中に含まれる空気成分の除去に関する記載はない。また、特許文献2に記載された方法では、活性炭及びモレキュラーシーブスで溶媒や空気成分をある程度吸着除去した後、苛性ソーダ塔などを用いた精製工程を行わなければ、十分に高純度なアセチレンを得ることができず、精製工程が複雑であり、初期コストだけでなく、保守に要するコストも大きくなる、さらに、苛性ソーダ塔では、強アルカリ性で腐食性を有する水酸化ナトリウムを使用するため、取り扱いが面倒で、安全性への配慮も必要であった。
そこで本発明は、簡単な装置構成で溶解アセチレン中に含まれる各種不純物を除去して高純度の溶解アセチレンを得ることができる溶解アセチレンの精製方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の溶解アセチレンの精製方法は、溶解アセチレンボンベから導出した純度が98.0〜99.9容量%であって、不純物として少なくとも濃度が1ppm以上の二酸化炭素を含む溶解アセチレンを、少なくとも活性アルミナを主成分とする吸着剤に接触させて前記二酸化炭素を吸着除去し、前記溶解アセチレンに含まれる二酸化炭素の濃度を1ppm未満にすることを特徴としている。
さらに、本発明の溶解アセチレンの精製方法は、前記溶解アセチレンの流れ方向に対して上流側に活性炭を主成分とする第1の吸着剤を配置するとともに、該第1の吸着剤の流れ方向下流側に活性アルミナを主成分とする第2の吸着剤を配置すること、前記不純物を含む溶解アセチレンと前記吸着剤との接触温度がアセチレンの液化温度から常温までの範囲であること、前記溶解アセチレンを前記溶解アセチレンボンベから導出する際に、前記溶解アセチレンボンベ内の気相ガスを系外に排出することを特徴としている。
本発明の溶解アセチレンの精製方法によれば、溶解アセチレンボンベから導出した溶解アセチレンに含まれる不純物、特に、濃度が1ppm以上の二酸化炭素を少なくとも活性アルミナを主成分とする吸着剤に吸着させて除去し、二酸化炭素の濃度を1ppm未満にすることにより、取り扱いが容易な吸着剤を使用した吸着操作のみで溶解アセチレンを精製することができる。これにより、簡単な装置構成の精製装置で溶解アセチレンを精製することができ、初期コストや保守コストを低減することができる。
本形態例に示す溶解アセチレンの精製装置は、溶解アセチレンボンベ11から導出した溶解アセチレン中の不純物を、吸着器12に充填した吸着剤により吸着除去して溶解アセチレンを精製するものであって、溶解アセチレンボンベ11から吸着器12に至る溶解アセチレン供給経路L1には、溶解アセチレンボンベ11内のアセチレン充填圧力を計測する圧力計13と、溶解アセチレンボンベ11から導出した溶解アセチレンの圧力をあらかじめ設定された圧力に減圧する減圧弁14と、逆火を防止するための乾式安全器15とが設けられている。
また、吸着器12の入口側に設けられた入口弁16の上流側には、溶解アセチレン供給経路L1から供給される溶解アセチレンを系外に排出するための第1排気弁17を備えた第1排気経路L2が設けられており、吸着器12の出口側には、吸着器12から導出した精製された溶解アセチレン(精製アセチレン)を使用先18に供給するための供給弁19を備えた精製アセチレン供給経路L3と、吸着器12から導出したガスを系外に排出するための第2排気弁20を備えた第2排気経路L4が設けられている。
吸着器12に充填する吸着剤は、モレキュラーシーブスや活性アルミナ、あるいは、これらの混合物を使用できるが、特に活性アルミナを使用することにより、溶解アセチレン中の不純物である空気成分の二酸化炭素を効率よく除去することができる。さらに、吸着器12に充填する吸着剤を、溶解アセチレンの流れ方向に対して上流側に活性炭を主とした第1の吸着剤を配置し、該第1の吸着剤の流れ方向下流側に活性アルミナを主とした第2の吸着剤を配置した状態とすることにより、第1の吸着剤の活性炭で溶解アセチレン中の不純物である溶媒を吸着除去することができるとともに、第2の吸着剤の活性アルミナで前記二酸化炭素を除去することができる。なお、第1の吸着剤と第2の吸着剤とは、別の吸着容器内に充填して直列に配置してもよく、一つの吸着容器内に層状に配置してもよい。
また、吸着器12に充填した吸着剤は、一般的に温度が低いほど吸着能力が増大するため、適宜な冷却手段によって吸着剤を冷却することにより、溶解アセチレン中の不純物を効率よく除去することができる。吸着剤の冷却温度は、アセチレンの液化温度を考慮して下限温度は−80℃とし、通常は、−80℃から常温(5〜35℃)の範囲に設定することが好ましい。吸着器12における溶解アセチレンの通過速度(線速度:LV)は、1cm/秒から1m/秒の範囲が適当であり、特に、1〜20cm/秒までの範囲に設定することにより、不純物の除去効率を向上させることができる。
次に、本形態例に示す精製装置を使用して溶解アセチレンボンベ11から導出した溶解アセチレンを精製して使用先18に供給する手順を説明する。まず、溶解アセチレンボンベ11から溶解アセチレン供給経路L1に導出した溶解アセチレンの圧力を、減圧弁14で使用先18に供給する圧力に応じた圧力、通常は、0.03〜0.60MPa(ゲージ圧、以下同じ)程度に減圧する。減圧後の溶解アセチレンは、乾式安全器15を通って吸着器12の入口側に供給される。
溶解アセチレンボンベ11では、アセトン、DMFなどの溶媒への溶解性が低い成分は、ボンベ内の固形マスを構成する無機多孔性物質に吸着された状態で存在し、溶解アセチレンボンベ11内の圧力変動に伴って無機多孔性物質から脱着し、溶解アセチレンボンベ11の気相部に多くが存在していることがある。したがって、溶解アセチレンボンベ11から最初に取り出した溶解アセチレンには、溶媒への溶解性が低い成分、例えば、空気中の水素、窒素、酸素、一酸化炭素、メタンが不純物として含まれていることがあるため、供給開始時には、吸着器12の入口弁16を閉じ、第1排気弁17を開いて溶媒への溶解性が低い不純物成分を多く含む溶解アセチレンボンベ11の気相部のガスを第1排気経路L2から系外に排出する。
あらかじめ設定された量の溶解アセチレンを排出して溶解性が低い不純物成分を排除した後、第1排気弁17を閉じるとともに入口弁16を開き、溶解アセチレン供給経路L1から供給される溶解アセチレンを吸着器12に導入する。吸着器12内に空気成分などの不純物が存在しているおそれがある場合は、吸着器12に溶解アセチレンの導入を開始したときに、供給弁19を閉じた状態で第2排気弁20を開き、吸着器12の出口側に導出したガスを第2排気経路L4から系外に排出することにより、吸着器12内に存在していた不純物成分を排除することができる。
一方、前記溶媒への溶解性が比較的高い成分、例えば、空気中の二酸化炭素や水分は、固形マスの溶媒中に溶解した状態になっているため、溶解アセチレンボンベ11から溶解アセチレンを取り出す際に、溶媒中から蒸発するアセチレンと共に蒸発して溶解アセチレンに混入した状態となるため、溶解アセチレン供給経路L1から吸着器12に導入される溶解アセチレン中に不純物として存在することになる。
吸着器12に導入された溶解アセチレン中の二酸化炭素や水分は、吸着器12に充填されているモレキュラーシーブスや活性アルミナを含む吸着剤に吸着して溶解アセチレン中から除去される。また、溶解アセチレンボンベ11内で蒸発した溶媒成分が溶解アセチレン中に含まれている場合も、モレキュラーシーブスや活性アルミナを含む吸着剤で溶媒成分を吸着することにより、溶解アセチレン中から溶媒成分を除去することができる。
このように、吸着器12に充填したモレキュラーシーブスや活性アルミナを含む吸着剤と溶解アセチレンとを接触させ、溶解アセチレン中の不純物を吸着剤に吸着除去させて精製された高純度の精製アセチレンは、第2排気弁20を閉じた状態で供給弁19を開くことにより、精製アセチレン供給経路L3を通して使用先18に供給される。
また、前述したように、溶解アセチレンの流れ方向上流側に、溶媒の吸着能力が高い活性炭を主とした第1の吸着剤を配置し、流れ方向下流側に、二酸化炭素及び水分の吸着能力が高い活性アルミナを主とした第2の吸着剤を配置することにより、溶解アセチレン中の溶媒成分を、活性炭を主とした第1の吸着剤によって効果的に吸着除去することができ、活性アルミナを主とした第2の吸着剤の負担を軽減して二酸化炭素や水分、特に二酸化炭素の吸着除去を、活性アルミナを主とした第2の吸着剤で効果的に行うことができる。
これにより、一般的に使用されている溶解アセチレンボンベから供給される純度が98.0〜99.9容量%の溶解アセチレンを高純度に精製することができ、特に、溶媒に溶解しやすい二酸化炭素を1ppm以上の濃度で含んでいる場合でも、精製後の高純度アセチレン中の二酸化炭素の濃度を1ppm未満に低減することができる。
さらに、溶解アセチレンの精製操作を開始する際、気相部のガスを第1排気経路L2から系外に排出し、吸着器12から導出したガスを第2排気経路L4から外部に排出する予備操作を行うことにより、吸着器12で高純度に精製された溶解アセチレンを使用先18に確実に供給することができる。
以下、本発明を実施例及び比較例により、さらに詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。なお、不純物の測定には、ガスクロマトグラフ及び/又はフーリエ変換型赤外分光装置(FT−IR)を用いた。
<比較例1>
溶解アセチレンを7.0kg充填した溶媒にアセトンを用いた溶解アセチレンボンベから導出した純度が98.0容量%の溶解アセチレンに含まれる不純物の濃度を測定した結果を表1に示す。
溶解アセチレンを7.0kg充填した溶媒にアセトンを用いた溶解アセチレンボンベから導出した純度が98.0容量%の溶解アセチレンに含まれる不純物の濃度を測定した結果を表1に示す。
<実施例1>
図1に示す溶解アセチレン精製装置において、比較例1で用いた溶解アセチレンボンベから導出した溶解アセチレンを0.05MPaに減圧し、第1の吸着剤としてヤシ殻活性炭(日本エンバイロケミカル製 粒状白鷺)20g(47ml)と第2の吸着剤として活性アルミナ(DKSH製 グレードD2 5mm成型)20g(24ml)とを層状に充填した吸着器12に流速(線速度、以下同じ)10cm/秒、温度25℃で導入し、第1の吸着剤、第2の吸着剤の順に溶解アセチレンガスを接触させた。
図1に示す溶解アセチレン精製装置において、比較例1で用いた溶解アセチレンボンベから導出した溶解アセチレンを0.05MPaに減圧し、第1の吸着剤としてヤシ殻活性炭(日本エンバイロケミカル製 粒状白鷺)20g(47ml)と第2の吸着剤として活性アルミナ(DKSH製 グレードD2 5mm成型)20g(24ml)とを層状に充填した吸着器12に流速(線速度、以下同じ)10cm/秒、温度25℃で導入し、第1の吸着剤、第2の吸着剤の順に溶解アセチレンガスを接触させた。
吸着器12から精製アセチレン供給経路L3に導出した精製後の溶解アセチレン中の不純物濃度を測定した結果を表1に示す。
実施例1の結果から、第1の吸着剤としてヤシ殻活性炭を、第2の吸着剤として活性アルミナをそれぞれ使用し、第1吸着剤、第2吸着剤の順で接触させることにより、溶解アセチレン中の二酸化炭素、水分、アセトンの濃度を低減できることがわかる。
<比較例2>
溶解アセチレンを5.1kg充填した溶媒にDMFを用いた溶解アセチレンボンベから導出した純度が99.6容量%の溶解アセチレンに含まれる不純物の濃度を測定した結果を表2に示す。
溶解アセチレンを5.1kg充填した溶媒にDMFを用いた溶解アセチレンボンベから導出した純度が99.6容量%の溶解アセチレンに含まれる不純物の濃度を測定した結果を表2に示す。
<実施例2>
実施例1と同じ方法で吸着剤に溶解アセチレンガスを接触させ、吸着器12から精製アセチレン供給経路L3に導出した精製後の溶解アセチレン中の不純物濃度を測定した結果を表2に示す。
実施例1と同じ方法で吸着剤に溶解アセチレンガスを接触させ、吸着器12から精製アセチレン供給経路L3に導出した精製後の溶解アセチレン中の不純物濃度を測定した結果を表2に示す。
実施例2の結果から、第1の吸着剤としてヤシ殻活性炭を、第2の吸着剤として活性アルミナをそれぞれ使用し、第1吸着剤、第2吸着剤の順で接触させることにより、溶解アセチレン中の二酸化炭素、水分、DMFの濃度を低減できることがわかる。
<実施例3>
図1に示す溶解アセチレン精製装置において、不純物として二酸化炭素を20ppm、DMFを1000ppm含む溶解アセチレンを溶解アセチレンボンベから導出して0.05MPaに減圧し、吸着剤としてヤシ殻活性炭(日本エンバイロケミカル製 粒状白鷺)20g(47ml)を充填した吸着器12に流速10cm/秒、温度25℃で導入した。
図1に示す溶解アセチレン精製装置において、不純物として二酸化炭素を20ppm、DMFを1000ppm含む溶解アセチレンを溶解アセチレンボンベから導出して0.05MPaに減圧し、吸着剤としてヤシ殻活性炭(日本エンバイロケミカル製 粒状白鷺)20g(47ml)を充填した吸着器12に流速10cm/秒、温度25℃で導入した。
また、不純物として二酸化炭素を20ppm、DMFを1000ppm含む溶解アセチレンを溶解アセチレンボンベから導出して0.05MPaに減圧し、吸着剤として活性アルミナ(DKSH製 グレードD2 5mm成型)20g(24ml)を充填した吸着器12に流速10cm/秒、温度25℃で導入させた。
さらに、不純物として二酸化炭素を20ppm、DMFを1000ppm含む溶解アセチレンを溶解アセチレンボンベから導出して0.05MPaに減圧し、ヤシ殻活性炭(日本エンバイロケミカル製 粒状白鷺)20g(47ml)を第1の吸着剤、活性アルミナ(DKSH製 グレードD2 5mm成型)20g(24ml)を第2の吸着剤とし、溶解アセチレンが第1の吸着剤、第2の吸着剤の順に接触するように充填した吸着器12に流速10cm/秒、温度25℃で導入した。
また、不純物として二酸化炭素を20ppm、DMFを1000ppm含む溶解アセチレンを溶解アセチレンボンベから導出して0.05MPaに減圧し、ヤシ殻活性炭(日本エンバイロケミカル製 粒状白鷺)20g(47ml)を第1の吸着剤、モレキュラーシーブ4A(東ソー製 MS4A)20g(29ml)を第2の吸着剤とし、溶解アセチレンが第1の吸着剤、第2の吸着剤の順に接触するように充填した吸着器12に流速10cm/秒、温度25℃で導入した。
各吸着剤の充填条件において、それぞれの吸着器12から精製アセチレン供給経路L3に導出した精製後の溶解アセチレン中の二酸化炭素を測定した結果を図2に、DMFを測定した結果を図3にそれぞれ示す。
図2の結果から、ヤシ殻活性炭は二酸化炭素濃度を低減させることができず、活性アルミナ及びモレキュラーシーブス4Aは二酸化炭素濃度を低減できることがわかる。さらに、モレキュラーシーブス4Aに比べて活性アルミナがより効果的に二酸化炭素濃度を低減できることがわかる。また、図3の結果から、ヤシ殻活性炭及び活性アルミナはDMF濃度を低減できることがわかる。さらに、活性アルミナに比べてヤシ殻活性炭がより効果的にDMF濃度を低減できることがわかる。この実施例3の結果から、溶解アセチレン中の二酸化炭素濃度の低減には活性アルミナ及びモレキュラーシーブス4Aが有効であり、溶解アセチレン中のDMF濃度の低減にはヤシ殻活性炭及び活性アルミナが有効であることがわかる。
さらに、溶解アセチレン中の二酸化炭素濃度及びDMF濃度の低減にはヤシ殻活性炭を第1の吸着剤、活性アルミナを第2の吸着剤として、溶解アセチレンを第1の吸着剤、第2の吸着剤の順に接触させることがより有効であることがわかる。
<実施例4>
図1に示す溶解アセチレン精製装置において、比較例2で用いた溶解アセチレンボンベの気相部のガスを第1排気経路L2から0.05MPaに減圧し、0.7L/minの一定流量かつ常温下で400L系外に排出する予備排気操作を行った。
図1に示す溶解アセチレン精製装置において、比較例2で用いた溶解アセチレンボンベの気相部のガスを第1排気経路L2から0.05MPaに減圧し、0.7L/minの一定流量かつ常温下で400L系外に排出する予備排気操作を行った。
この予備排気操作を行った溶解アセチレンボンベを用い、第1の吸着剤としてヤシ殻活性炭(日本エンバイロケミカル製 粒状白鷺)20g(47ml)と第2の吸着剤として活性アルミナ(DKSH製 グレードD2 5mm成型)80g(24ml)とを混合せずに積層して使用し、溶解アセチレンボンベから導出した溶解アセチレンを、0.05MPaに減圧するとともに流速10cm/秒、温度25℃として第1の吸着剤、第2の吸着剤の順に接触させた。
吸着器12に導入される前(精製前)の溶解アセチレン中の不純物濃度と、吸着器12から導出された(精製後)の溶解アセチレン中の不純物濃度とを表3に示す。
11…溶解アセチレンボンベ、12…吸着器、13…圧力計、14…減圧弁、15…乾式安全器、16…入口弁、17…第1排気弁、18…使用先、19…供給弁、20…第2排気弁、L1…溶解アセチレン供給経路、L2…第1排気経路、L3…精製アセチレン供給経路、L4…第2排気経路
Claims (4)
- 溶解アセチレンボンベから導出した純度が98.0〜99.9容量%であって、不純物として少なくとも濃度が1ppm以上の二酸化炭素を含む溶解アセチレンを、少なくとも活性アルミナを主成分とする吸着剤に接触させて前記二酸化炭素を吸着除去し、前記溶解アセチレンに含まれる二酸化炭素の濃度を1ppm未満にする溶解アセチレンの精製方法。
- 前記溶解アセチレンの流れ方向に対して上流側に活性炭を主成分とする第1の吸着剤を配置するとともに、該第1の吸着剤の流れ方向下流側に活性アルミナを主成分とする第2の吸着剤を配置する請求項1記載の溶解アセチレンの精製方法。
- 前記不純物を含む溶解アセチレンと前記吸着剤との接触温度がアセチレンの液化温度から常温までの範囲である請求項1又は2記載の溶解アセチレンの精製方法。
- 前記溶解アセチレンを前記溶解アセチレンボンベから導出する際に、前記溶解アセチレンボンベ内の気相ガスを系外に排出する請求項1乃至3に記載の溶解アセチレンの精製方法。
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