JP2013193985A - 育毛剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】発毛・育毛を促進し、種々の脱毛症に有効な育毛剤の提供。
【解決手段】シャク及びタイワンハマオモトから選ばれる植物又はその抽出物を有効成分とする育毛剤、DACH1の発現又は機能抑制剤。
【選択図】なし
【解決手段】シャク及びタイワンハマオモトから選ばれる植物又はその抽出物を有効成分とする育毛剤、DACH1の発現又は機能抑制剤。
【選択図】なし
Description
本発明は、養毛・育毛効果を発揮する育毛剤に関する。
男性型脱毛症、円形脱毛症などの脱毛症の多くは、未だその発症機序の詳細が不明である。従来これらの脱毛症の治療には、経験的に、血行促進剤、免疫抑制剤、代謝促進剤、ビタミン剤、抗男性ホルモン剤等の薬剤が用いられている。
しかしながら、これらの薬剤は、症状や体質によっては効果が異なる場合が多く、その効果も未だ満足できるものではない。また、多量に使用すると適応部位に不快な刺激感を与えたり、継続使用により皮膚炎が発生するといった場合もある。
一方、セリ科シャク属の植物であるシャクは、その茎葉が食用にされ、また消化不良、滋養強壮、頻尿に対して民間薬として使用され、更に過剰栄養吸収抑制剤として使用できることが報告されている(特許文献1)。また、ヒガンバナ科ハマオモト属の植物であるタイワンハマオモトは、古くから民間薬として使用され、また、保湿効果、美白効果、中性脂肪蓄積抑制効果があることが報告されている(特許文献2)。
しかしながら、シャクやタイワンハマオモトに育毛作用があることはこれまでに知られていない。
本発明は、発毛・育毛を促進し、種々の脱毛症に有効な育毛剤を提供することに関する。
本発明者らは、毛髪組織における毛球部上部でDACH1(DACHSHUND, DROSOPHILA, HOMOLOG OF, 1)のタンパク質発現が認められ、且つDACH1発現部位では毛母細胞の増殖が抑制されていることを見出した。すなわち、DACH1は毛髪組織において毛母細胞の増殖を負に制御しており、DACH1の発現や機能を抑制する物質が、毛成長促進作用を有することを見出した。そして更に検討し、シャク及びタイワンハマオモトにDACH1の機能を低下させる作用があり、これらが育毛剤となり得ることを見出すに至った。
すなわち、本発明は以下の1)〜2)に係るものである。
1)シャク及びタイワンハマオモトから選ばれる植物又はその抽出物を有効成分とする育毛剤。
2)シャク及びタイワンハマオモトから選ばれる植物又はその抽出物を有効成分とするDACH1の発現又は機能抑制剤。
1)シャク及びタイワンハマオモトから選ばれる植物又はその抽出物を有効成分とする育毛剤。
2)シャク及びタイワンハマオモトから選ばれる植物又はその抽出物を有効成分とするDACH1の発現又は機能抑制剤。
本発明の育毛剤を頭皮等に適用することにより、適用部位において、優れた発毛・養毛・育毛作用が発揮される。
本発明において、「シャク」は、セリ科シャク属のAnthriscus sylvestris(L.)Hoffm.を意味し、「タイワンハマオモト」は、ヒガンバナ科ハマオモト属のCrinum asiaticum L.var.sinicum Bak.を意味する。
本発明の植物は、全草、葉、茎、芽、花、蕾、根、根茎、種子、若しくは果実等、又はこれらを組み合わせて使用することが可能であるが、シャクについては根を、タイワンハマオモトについては葉をそのまま又は粉砕して用いるのが好ましい。斯かる植物は、そのまま若しくはそれを圧搾することにより得られる搾汁、植物体自身を乾燥した乾燥物若しくはその粉砕物、あるいはこれらから抽出した抽出物として用いることができるが、抽出物として用いるのが好ましい。
抽出物としては、植物を常温又は加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出すること等公知の抽出方法により得られる各種溶媒抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末が挙げられる。
公知の抽出方法としては、例えば、浸漬、煎出、浸出、還流抽出、超臨界抽出、超音波抽出及びマイクロ波抽出等が挙げられる。
公知の抽出方法としては、例えば、浸漬、煎出、浸出、還流抽出、超臨界抽出、超音波抽出及びマイクロ波抽出等が挙げられる。
当該抽出物を得るために用いられる抽出溶剤としては、極性溶剤、非極性溶剤のいずれをも使用することができる。例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類等が挙げられ、これらは単独又は混合物として用いることができる。このうち、特に水、アルコール系(アルコール類及び/又は多価アルコール類)溶剤、及び水−アルコール系混合溶剤を用いるのが好ましく、水−アルコール系混合溶剤が好ましい。さらに、アルコール類としてはメタノール、エタノール、プロパノール(好ましくはイソプロパノール)、ブタノール(好ましくは1−ブタノール)がより好ましく、エタノールがさらに好ましい。また、多価アルコール類としてはブチレングリコール(好ましくは1,3−ブチレングリコール)がより好ましい。
本発明の植物抽出物は、例えば、植物体1質量部に対して1〜50質量部の抽出溶剤を用い、4〜100℃にて0.5時間〜30日間抽出することにより行うことができる。より具体的には、抽出溶剤として水を用いる場合には、植物体1質量部に対して5〜30質量部、40〜100℃にて1時間〜1日間が好ましい。また、抽出溶剤として水−エタノール混合溶剤を用いる場合には、植物体1質量部に対して5〜30質量部、室温〜還流下で1時間〜20日間が好ましい。また、これらの作業を繰り返し行っても良い。
上記の抽出物は、そのまま用いることもできるが、当該抽出物を希釈、濃縮若しくは凍結乾燥した後、粉末又はペースト状に調製して用いることもできる。
また、本発明の植物又はその抽出物は、2種以上を混合して用いてもよい。また、抽出物は、前記抽出処理物の他、市販品を用いても良い。
また、上記抽出物は、さらに液々分配、固液分配、濾過膜、活性炭、吸着樹脂、イオン交換樹脂等の公知の技術によって不活性な夾雑物を除去して用いることが好ましい。このとき用いる溶剤は、上記の抽出溶剤の例示のものを用いてもよい。また、これらは、必要により公知の方法により脱臭、脱色等の処理を施してから用いてもよい。また、抽出物をさらに精製する際には、当該公知の技術及び方法を用いてもよい。
後記実施例で示すとおり、本発明の植物抽出物は、DACH1の機能を低下させる作用があり、ヒト毛包器官培養系において毛伸長促進効果を有する。後述の参考例に示すように、DACH1は、毛髪組織の毛球部上部で発現が認められ、細胞増殖マーカーであるKi67の陽性部位ではDACH1陰性である(図1)。また、DACH1を過剰発現させた場合、ヒト培養細胞(293A(ヒト腎)細胞)の増殖が抑制される(図2)。したがって、DACH1はその発現が豊富な毛髪組織において、毛母細胞の増殖を負に制御していると考えられる。
故に、DACH1遺伝子の発現やDACH1の発現又は機能を抑制(阻害を含む)することによって、毛成長を促進することができる(実施例1及び2)
よって、本発明の植物又はその抽出物は、育毛剤、或いはDACH1の発現又は機能抑制剤(「育毛剤等」と称する)となり得、また、育毛剤等を製造するために使用することができる。すなわち、ヒトに適用して、育毛、或いはDACH1の発現又は機能抑制のために使用することができる。
故に、DACH1遺伝子の発現やDACH1の発現又は機能を抑制(阻害を含む)することによって、毛成長を促進することができる(実施例1及び2)
よって、本発明の植物又はその抽出物は、育毛剤、或いはDACH1の発現又は機能抑制剤(「育毛剤等」と称する)となり得、また、育毛剤等を製造するために使用することができる。すなわち、ヒトに適用して、育毛、或いはDACH1の発現又は機能抑制のために使用することができる。
当該育毛剤等は、それ自体、育毛、或いはDACH1の発現又は機能抑制のための、化粧品、医薬品部外品、医薬品であってもよく、又は当該化粧品、医薬部外品、医薬品等に配合して使用される素材又は製剤であってもよい。
尚、ここで、「育毛」とは、例えば、育毛、発毛の促進および脱毛の予防の少なくとも一つを意味し、発毛、毛成長(伸長)促進、或いは養毛を含む概念である。
また、DACH1の発現抑制とは、DACH1遺伝子又はDACH1の発現レベルを抑制することが挙げられ、DACH1の機能抑制とは、例えば、c−Jun(AP−1複合体の構成要素の一つ)に結合してAP−1の転写活性を阻害し、下流の遺伝子発現を抑制するという機能(Wu K, et al. Mol Cell Biol. 26:7116-7129.(2006).、Wu K, et al. Mol Biol Cell. 18:755-767.(2007).、Nan F, et al. Cancer Biol Ther. 8:1534-1539.(2009).)を抑制することが挙げられる。
また、DACH1の発現抑制とは、DACH1遺伝子又はDACH1の発現レベルを抑制することが挙げられ、DACH1の機能抑制とは、例えば、c−Jun(AP−1複合体の構成要素の一つ)に結合してAP−1の転写活性を阻害し、下流の遺伝子発現を抑制するという機能(Wu K, et al. Mol Cell Biol. 26:7116-7129.(2006).、Wu K, et al. Mol Biol Cell. 18:755-767.(2007).、Nan F, et al. Cancer Biol Ther. 8:1534-1539.(2009).)を抑制することが挙げられる。
本発明の育毛剤等を化粧品、医薬部外品又は医薬品等として使用する場合は、皮膚外用剤の形態で、具体的には、軟膏、乳化化粧料、クリーム、乳液、ローション、ジェル、エアゾール等の種々の形態で用いることができるが、とりわけヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアローション、ヘアパック、ヘアクリーム、コンディショニングムース、ヘアムース、ヘアスプレー、シャンプー、リーブオントリートメント等の形態とすることが好ましい。
斯かる上記製剤は、それぞれ一般的な製造法により、直接又は製剤上許容し得る担体、例えば、各種油剤、界面活性剤、ゲル化剤、防腐剤、酸化防止剤、溶剤、アルコール、水、キレート剤、増粘剤、紫外線吸収剤、乳化安定剤、pH調整剤、色素、香料等とともに混合、分散した後、所望の形態に加工することによって得ることができる。また、これらの化粧品、医薬部外品又は医薬品等には、それぞれの製剤に応じて、適宜、植物抽出物、殺菌剤、保湿剤、抗炎症剤、抗菌剤、清涼剤、抗脂漏剤等を本発明の効果を妨害しない範囲で適宜配合することができる。
斯かる上記製剤は、それぞれ一般的な製造法により、直接又は製剤上許容し得る担体、例えば、各種油剤、界面活性剤、ゲル化剤、防腐剤、酸化防止剤、溶剤、アルコール、水、キレート剤、増粘剤、紫外線吸収剤、乳化安定剤、pH調整剤、色素、香料等とともに混合、分散した後、所望の形態に加工することによって得ることができる。また、これらの化粧品、医薬部外品又は医薬品等には、それぞれの製剤に応じて、適宜、植物抽出物、殺菌剤、保湿剤、抗炎症剤、抗菌剤、清涼剤、抗脂漏剤等を本発明の効果を妨害しない範囲で適宜配合することができる。
当該化粧品、医薬部外品又は医薬品等中の本発明の植物又はその抽出物の含有量は、一般的に固形分濃度として0.0005〜50wt%とするのが好ましく、0.001〜20wt%とするのがより好ましい。
上記化粧品、医薬部外品又は医薬品の投与量は、効果が得られる量であれば特に限定されず、対象者の状態、体重、性別、年齢又はその他の要因に従って変動し得るが、成人(60kg)1人当たり1日、本発明の植物又はその抽出物(乾燥物換算)として、例えば0.01〜1500mgとするのが好ましく、更に0.03〜600mgとするのが好ましい。また、当該製剤は、任意の摂取・投与計画に従って摂取・投与され得るが、1日1回〜数回に分け、数週間〜数カ月間継続して投与することが好ましい。
また、上記化粧品、医薬品又は医薬部外品の適用対象者としては、それを必要としていれば特に限定されないが、育毛を目的とするヒトが好ましい。
また、上記化粧品、医薬品又は医薬部外品の適用対象者としては、それを必要としていれば特に限定されないが、育毛を目的とするヒトが好ましい。
以下、実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
参考例1 DACH1の毛髪組織での発現部位及び細胞増殖抑制作用
(1)DACH1の毛髪組織での発現部位の特定
包埋剤を用いて包埋し凍結させたヒト頭皮組織を、ミクロトームで7μmの厚さに薄切りし、MASコートのスライドグラス上に並べた。その後、アセトンで固定し、下記抗体を用いて免疫組織染色を行った。
・一次抗体:
DACH1 :Anti-DACH1 antibody produced in rabbit<SIGMA-ALDRICH, HPA012672> 1/200
Ki-67 :Monoclonal Mouse Anti-Human Ki-67 Antigen (Clone : MIB-1)<DAKO, IS626> 原液
・二次抗体
rabbit :Alexa Fluor 488 Goat Anti-rabbit IgG(highly cross-adsorbed)<Invitrogen, A-11034> 1/200
mouse :Alexa Fluor 546 Goat Anti-mouse IgG(highly cross-adsorbed)<Invitrogen, A-11030> 1/200
結果を図1に示す。
毛球部上部で陽性像が観察された(図1)。尚、DACH1発現部位ではKi67(増殖マーカー)陰性、Ki67陽性部位ではDACH1陰性であった。
(1)DACH1の毛髪組織での発現部位の特定
包埋剤を用いて包埋し凍結させたヒト頭皮組織を、ミクロトームで7μmの厚さに薄切りし、MASコートのスライドグラス上に並べた。その後、アセトンで固定し、下記抗体を用いて免疫組織染色を行った。
・一次抗体:
DACH1 :Anti-DACH1 antibody produced in rabbit<SIGMA-ALDRICH, HPA012672> 1/200
Ki-67 :Monoclonal Mouse Anti-Human Ki-67 Antigen (Clone : MIB-1)<DAKO, IS626> 原液
・二次抗体
rabbit :Alexa Fluor 488 Goat Anti-rabbit IgG(highly cross-adsorbed)<Invitrogen, A-11034> 1/200
mouse :Alexa Fluor 546 Goat Anti-mouse IgG(highly cross-adsorbed)<Invitrogen, A-11030> 1/200
結果を図1に示す。
毛球部上部で陽性像が観察された(図1)。尚、DACH1発現部位ではKi67(増殖マーカー)陰性、Ki67陽性部位ではDACH1陰性であった。
(2)DACH1の過剰発現と細胞増殖との関係
293A細胞を1×104/wellとなるようにDMEM培地で希釈し、96well プレートに100μlずつまいた。一晩インキュベートした後、ヒトDACH1発現ベクターのトランスフェクションを行い、その6時間後に培地交換を行った。トランスフェクションにはLipofectamine2000(Invitrogen)を用い、取扱説明書に従った。
尚、293A(ヒト腎)細胞は、10vol%非動化FBS(Gibco)、1vol%ペニシリン/ストレプトマイシン(Gibco)含有のDMEM培地(Gibco)中で、37℃、5%CO2下で培養した。
また、ヒトDACH1発現ベクターは、ヒト毛髪毛根部cDNAをテンプレートにして増幅させたDACH1 PCR産物(2121bp:配列番号1)をpcDNA3.1(+)ベクター(Invitrogen)に挿入して作製した。ここで、ヒト毛髪毛根部cDNAは、ヒト頭髪抜去毛毛根部からRNeasy Mini Kit(QIAGEN)を用いてtotal RNAを抽出し、ThermoScript RT−PCR System(Invitrogen)を用いて逆転写反応を行って合成した。作製したヒトDACH1発現ベクターは配列解析を行った後、EndoFree Plasmid Maxi Kit(QIAGEN)を用いて調製し、実験に用いた。
293A細胞を1×104/wellとなるようにDMEM培地で希釈し、96well プレートに100μlずつまいた。一晩インキュベートした後、ヒトDACH1発現ベクターのトランスフェクションを行い、その6時間後に培地交換を行った。トランスフェクションにはLipofectamine2000(Invitrogen)を用い、取扱説明書に従った。
尚、293A(ヒト腎)細胞は、10vol%非動化FBS(Gibco)、1vol%ペニシリン/ストレプトマイシン(Gibco)含有のDMEM培地(Gibco)中で、37℃、5%CO2下で培養した。
また、ヒトDACH1発現ベクターは、ヒト毛髪毛根部cDNAをテンプレートにして増幅させたDACH1 PCR産物(2121bp:配列番号1)をpcDNA3.1(+)ベクター(Invitrogen)に挿入して作製した。ここで、ヒト毛髪毛根部cDNAは、ヒト頭髪抜去毛毛根部からRNeasy Mini Kit(QIAGEN)を用いてtotal RNAを抽出し、ThermoScript RT−PCR System(Invitrogen)を用いて逆転写反応を行って合成した。作製したヒトDACH1発現ベクターは配列解析を行った後、EndoFree Plasmid Maxi Kit(QIAGEN)を用いて調製し、実験に用いた。
トランスフェクション後、24、48、72時間後にCell Counting Kit−8溶液(DOJINDO) 10μlを各wellに添加し、37℃で3時間インキュベートした。その後に、マイクロプレートリーダーにより450nmの吸光度を測定し、生細胞数を計測した。測定時間は各wellあたり0.5秒とした。
得られた数値は平均値±標準偏差で示し、各時間におけるDACH1(−)とDACH1(+)の数値データに関して、non−paired t−test法で有意差検定を行った。
尚、DACH1(−):DACH1過剰発現しない場合、DACH1(+):DACH1過剰発現する場合を示す。
結果を図2に示す。DACH1過剰発現によりヒト培養細胞(293A(ヒト腎)細胞)の増殖が抑制されることが確認された(図2)。
得られた数値は平均値±標準偏差で示し、各時間におけるDACH1(−)とDACH1(+)の数値データに関して、non−paired t−test法で有意差検定を行った。
尚、DACH1(−):DACH1過剰発現しない場合、DACH1(+):DACH1過剰発現する場合を示す。
結果を図2に示す。DACH1過剰発現によりヒト培養細胞(293A(ヒト腎)細胞)の増殖が抑制されることが確認された(図2)。
参考例2 AP−1転写活性を指標としたDACH1機能の測定
DACH1はc−Jun(AP−1複合体の構成要素の一つ)に結合してAP−1の転写活性を阻害し、下流の遺伝子発現を抑制するという公知情報(前記非特許文献4,5,6)を利用し、DACH1制御剤探索系を構築した。
実際に、DACH1過剰発現がAP−1転写活性を阻害するかを確認するために、293A(ヒト腎)細胞に、ヒトDACH1過剰発現ベクターとAP−1結合部位が挿入されたルシフェラーゼベクターを同時にトランスフェクションし、DACH1過剰発現がAP−1転写活性に与える影響をルシフェラーゼアッセイにより解析した。
その結果、DACH1濃度依存的なAP−1転写活性抑制作用を確認することができた(図3)。
DACH1はc−Jun(AP−1複合体の構成要素の一つ)に結合してAP−1の転写活性を阻害し、下流の遺伝子発現を抑制するという公知情報(前記非特許文献4,5,6)を利用し、DACH1制御剤探索系を構築した。
実際に、DACH1過剰発現がAP−1転写活性を阻害するかを確認するために、293A(ヒト腎)細胞に、ヒトDACH1過剰発現ベクターとAP−1結合部位が挿入されたルシフェラーゼベクターを同時にトランスフェクションし、DACH1過剰発現がAP−1転写活性に与える影響をルシフェラーゼアッセイにより解析した。
その結果、DACH1濃度依存的なAP−1転写活性抑制作用を確認することができた(図3)。
製造例1 植物抽出物の製造
(1)シャク抽出物の製造
シャク(Anthriscus sylvestris (L.) Hoffm.)の乾燥根200gに50%エタノール水溶液1.5Lを加え85℃で2時間浸漬した。これをろ過し、再度、ろ物を50%エタノール水溶液1.5Lに85℃で1時間浸漬した。これらのろ液を合わせて、シャク抽出液を得た。このシャク抽出液を濃縮したところ、その固形分は39gであった。この固形物を50%エタノールにて希釈し、1wt%の溶液とした。
(2)タイワンハマオモト抽出物の製造
タイワンハマオモト(Crinum asiaticum L. var.sinicum Bak.)の葉200gに50%エタノール水溶液1.5Lを加え85℃で2時間浸漬した。これをろ過し、再度、ろ物を50%エタノール水溶液1.5Lに85℃で1時間浸漬した。これらのろ液を合わせて、タイワンハマオモト抽出液を得た。このタイワンハマオモト抽出液を濃縮したところ、その固形分は28gであった。この固形物を50%エタノールにて希釈し、1wt%の溶液とした。
(1)シャク抽出物の製造
シャク(Anthriscus sylvestris (L.) Hoffm.)の乾燥根200gに50%エタノール水溶液1.5Lを加え85℃で2時間浸漬した。これをろ過し、再度、ろ物を50%エタノール水溶液1.5Lに85℃で1時間浸漬した。これらのろ液を合わせて、シャク抽出液を得た。このシャク抽出液を濃縮したところ、その固形分は39gであった。この固形物を50%エタノールにて希釈し、1wt%の溶液とした。
(2)タイワンハマオモト抽出物の製造
タイワンハマオモト(Crinum asiaticum L. var.sinicum Bak.)の葉200gに50%エタノール水溶液1.5Lを加え85℃で2時間浸漬した。これをろ過し、再度、ろ物を50%エタノール水溶液1.5Lに85℃で1時間浸漬した。これらのろ液を合わせて、タイワンハマオモト抽出液を得た。このタイワンハマオモト抽出液を濃縮したところ、その固形分は28gであった。この固形物を50%エタノールにて希釈し、1wt%の溶液とした。
実施例1 DACH1機能抑制の評価
製造例1で調製したシャク抽出物及びタイワンハマオモト抽出物について、DACH1によるAP−1転写活性抑制作用を指標としてDACH1機能阻害作用を評価した。
293A細胞を1.6×104/wellとなるように96well プレートにまき(100μl/well)、翌日にヒトDACH1発現ベクター、AP−1転写活性測定用のpAP1−Lucベクター(Stratagene)、内部標準用のpGL4.74[hRluc/Tk]ベクター(Promega)のトランスフェクションを行った。
トランスフェクションの24時間後に、試験物質(製造例1で調製したシャク抽出物(0.01vol%)、タイワンハマオモト抽出物(0.05vol%))を添加し、さらにその24時間後にDual−Glo Luciferase Assay System(Promega)を用いてデュアルルシフェラーゼアッセイを行った。
デュアルルシフェラーゼアッセイは、培地を除去した後、PBSで2倍希釈したDual−Glo luciferase reagentを加えて攪拌し、20分後にホタルルシフェラーゼ活性をマイクロプレートリーダーにより測定した。その後、等量のDual−Glo Stop&Glo reagentを加えて攪拌した後に、ウミシイタケルシフェラーゼ活性を測定した。尚、双方のルシフェラーゼ活性測定時間は1秒とした。結果を図4に示す。
その結果、シャク抽出物及びタイワンハマオモト抽出物には、DACH1機能阻害作用が認められた(図4)。
製造例1で調製したシャク抽出物及びタイワンハマオモト抽出物について、DACH1によるAP−1転写活性抑制作用を指標としてDACH1機能阻害作用を評価した。
293A細胞を1.6×104/wellとなるように96well プレートにまき(100μl/well)、翌日にヒトDACH1発現ベクター、AP−1転写活性測定用のpAP1−Lucベクター(Stratagene)、内部標準用のpGL4.74[hRluc/Tk]ベクター(Promega)のトランスフェクションを行った。
トランスフェクションの24時間後に、試験物質(製造例1で調製したシャク抽出物(0.01vol%)、タイワンハマオモト抽出物(0.05vol%))を添加し、さらにその24時間後にDual−Glo Luciferase Assay System(Promega)を用いてデュアルルシフェラーゼアッセイを行った。
デュアルルシフェラーゼアッセイは、培地を除去した後、PBSで2倍希釈したDual−Glo luciferase reagentを加えて攪拌し、20分後にホタルルシフェラーゼ活性をマイクロプレートリーダーにより測定した。その後、等量のDual−Glo Stop&Glo reagentを加えて攪拌した後に、ウミシイタケルシフェラーゼ活性を測定した。尚、双方のルシフェラーゼ活性測定時間は1秒とした。結果を図4に示す。
その結果、シャク抽出物及びタイワンハマオモト抽出物には、DACH1機能阻害作用が認められた(図4)。
実施例2 毛伸長促進効果の評価
製造例1で調製したシャク抽出物について、ヒト毛包器官培養系での評価を行った。
ヒト毛包は実体顕微鏡下でメス及びピンセットを用いて単離し、William' s E培地(1vol% ペニシリン/ストレプトマイシン、10ng/mL ヒドロコーチゾン(SIGMA)、2mM L−グルタミン、10μg/mL インスリン含有)中で37℃、5%CO2下で浮遊培養(24wellプレート)を行った。試験物質(シャク抽出物(0.001vol%))の添加は毛包単離当日(Day0)に行い、培地交換は1〜2日おきに行った。
毛包の伸長量測定は、実体顕微鏡下でCCDカメラを用いて撮影した写真(1〜2日おき)を用い、写真から毛の長さを画像解析ソフトウェアにより測定し、Day0から差し引きして算出した。結果を図5に示す。
その結果、シャク抽出物には、毛伸長促進効果があることが確認された。
製造例1で調製したシャク抽出物について、ヒト毛包器官培養系での評価を行った。
ヒト毛包は実体顕微鏡下でメス及びピンセットを用いて単離し、William' s E培地(1vol% ペニシリン/ストレプトマイシン、10ng/mL ヒドロコーチゾン(SIGMA)、2mM L−グルタミン、10μg/mL インスリン含有)中で37℃、5%CO2下で浮遊培養(24wellプレート)を行った。試験物質(シャク抽出物(0.001vol%))の添加は毛包単離当日(Day0)に行い、培地交換は1〜2日おきに行った。
毛包の伸長量測定は、実体顕微鏡下でCCDカメラを用いて撮影した写真(1〜2日おき)を用い、写真から毛の長さを画像解析ソフトウェアにより測定し、Day0から差し引きして算出した。結果を図5に示す。
その結果、シャク抽出物には、毛伸長促進効果があることが確認された。
Claims (2)
- シャク及びタイワンハマオモトから選ばれる植物又はその抽出物を有効成分とする育毛剤。
- シャク及びタイワンハマオモトから選ばれる植物又はその抽出物を有効成分とするDACH1の発現又は機能抑制剤。
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