JP2013193681A - 車両のプレ空調制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、外気温の変化を問わずに、バッテリを電力源としたプレ空調の機能が発揮される車両のプレ空調制御装置を提供する。
【解決手段】本発明のプレ空調制御装置は、プレ空調を制御するプレ空調作動許可SOC値βとプレ空調作動禁止SOC値α間のSOC域を外気温センサ25で検知した外気温に基づいて変動されることとした。同構成により、バッテリ11を電力源としたプレ空調は、常温外気温時、低外気温時、高外気温時を問わず、いずれの外気温でも、バッテリ11に残存する電力だけで、その機能が十分に発揮される。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗員が車両に乗り込む前に車室内を所定温度まで空調させる車両のプレ空調制御装置に関する。
自動車では、遠隔操作などにより、事前に車載の空調機器を作動させて、車室内に乗り込む前に車室内を所定の温度まで暖房したり冷房したりする空調、いわゆるプレ空調が行われている。自動車に乗り込む際には、既に車室内が快適な温度になっているため、プレ空調は、低外気温や高外気温時などでは重宝する。こうしたプレ空調は、バッテリに蓄えた電力を電動モータに供給して走行する電動車両でも用いられつつある。
ところで、電動自動車の場合、バッテリに蓄えた電力のみを用い、ヒーターや冷凍サイクル機器(電動コンプレッサなど)など空調機器を作動させて、プレ空調を行うことがある。この場合、バッテリにおける電力量の確保の観点から、バッテリのSOC(電池残存容量)が下限域まで低下しているときは、プレ空調の作動を禁止している。そのため、一般に電動自動車のプレ空調の制御は、プレ空調の作動を禁止するSOC値を設定して、バッテリのSOCが同SOC値まで低下したような場合、プレ空調が行えないようにしている(禁止)。
同制御によると、確かにバッテリは保護されるものの、運転禁止SOC値の付近でプレ空調が開始されたような場合、バッテリには電力量の余裕がないため、プレ空調は、運転禁止SOC値に至るまでの僅かな時間で停止してしまい、プレ空調の機能が十分に発揮できない。
そこで、ヒステリシスをつけた2つのSOC、すなわちプレ空調の作動を許可するプレ空調作動許可SOC値とプレ空調の作動を禁止するプレ空調作動禁止SOC値とを用いて、ある一定のプレ空調の運転を保証する分だけのSOCが残存していないと、プレ空調が許可されない、という技術が提案されている(特許文献1,2を参照)。
特開2006− 57583号公報 特開2011− 88600号公報
ところが、同制御には問題がある。
すなわち、プレ空調は、ある一定のプレ空調運転の保証するため、プレ空調作動許可SOC値とプレ空調作動禁止SOC値とは、ある一定のSOC値に定めることが行われる。
ところが、常温の外気温(所定外気温)のときのプレ空調に求められる電力量に比べ、常温の外気温より低い外気温のプレ空調に求められる電力量や常温の外気温より高い外気温のプレ空調に求められる電力量は多い。すなわち、空調負荷は、外気温が変動するにしたがい増大するため、常温の外気温(所定外気温)より低い外気温では、暖房運転で用いるヒーターの電力消費量は多く、常温の外気温(所定外気温)より高い外気温では、冷房運転で用いる電動コンプレッサの電力消費量は多くなる。
このため、プレ空調は、常温の外気温(所定外気温)では発揮できても、常温の外気温より低い外気温や高い外気温では発揮できないことがある。
そこで、本発明の目的は、外気温の変化を問わずに、バッテリを電力源としたプレ空調の機能が発揮される車両のプレ空調制御装置を提供することにある。
請求項1に記載のプレ空調制御装置は、上記目的を達成するために、プレ空調を制御するプレ空調作動許可SOC値とプレ空調作動禁止SOC値との間のSOC域は、外気温センサによって検知した外気温に基づいて変動されるものとした。
同構成により、バッテリを電力源としたプレ空調は、消費電力が大きくなる所定外気温より低い外気温や高い外気温でも、バッテリの残存する電力だけでその機能が効果的に発揮される。
請求項2に記載の発明は、さらに容易な制御でプレ空調の機能が発揮されるよう、変動させたSOC域は、常温の外気温でのプレ空調作動許可SOC値とプレ空調作動禁止SOC値間のSOC域を基準として、所定外気温より低い第1の外気温、または所定外気温より高い第2の外気温のときにSOC域を増大させることとした。
請求項3に記載の発明は、さらにバッテリを保護しながらプレ空調が行えるよう、増大させたSOC域は、当該SOC域のプレ空調禁止SOC値を、所定外気温下でのプレ空調禁止SOC値よりも大きな値に設定し、プレ空調作動許可SOC値を、プレ空調禁止SOC値よりも大きな値に設定することによって確保されるものとした。
請求項4に記載の発明は、さらに消費電力量の特に大きい温度時において残存電力量を十分に残しながらプレ空調が行えるよう、第1の外気温と第2の外気温とのうち、プレ空調を作動させた場合の消費電力量が大きい外気温におけるプレ空調作動許可SOC値を、消費電力量が小さい外気温におけるプレ空調作動許可SOC値に比べ、大きな値に設定することとした。
請求項1の発明によれば、プレ空調は、消費電力の大きい所定外気温(常温の外気温))より低い外気温や高い外気温でも、所定外気温のときと同様、バッテリの残存する電力だけで、その機能を効果的に発揮させることができる。
それ故、バッテリを電力源としたプレ空調の機能を、外気温の変化を問わずに発揮させることができる。
請求項2の発明によれば、所定外気温(常温の外気温)に基づいて設定したプレ空調作動許可SOC値とプレ空調作動禁止SOC値間のSOC域を基準に、所定外気温より低い外気温、または所定外気温より高い外気温のときにSOC域を増大させるという容易な設定で、プレ空調の機能を発揮させることができる。
請求項3の発明によれば、所定外気温(常温の外気温)より低い外気温、高い外気温のときのプレ空調は、必要な残存電力量を十分に残しながら行われる。それ故、プレ空調は、バッテリを保護しながら行える。
請求項4の発明によれば、さらにプレ空調の消費電力量の特に大きい温度時において、最低必要な残存電力量を十分に残しながら行われる。それ故、プレ空調は、バッテリを保護しながら行える。
本発明の一実施形態に係る車両のプレ空調制御装置を、車両の一部と共に示すブロック図。 同装置のプレ空調の運転を判定する許可と禁止の二つのSOC値を示す線図。 同SOC値間を外気温に基づいて変動させた設定を示すプレ空調の制御マップ。 同マップにしたがったプレ空調の制御を示すフローチャート。
以下、本発明を図1〜図4に示す一実施形態にもとづいて説明する。
図1は、本発明を適用した車両、例えば電動車両の概略を示している。
電動車両を説明すると、図1中1は同車両の車体、3は同車体1のフロント側に設けられた前輪(操舵輪)、5は車体1のリヤ側に設けられた後輪(駆動輪)、7は同後輪5を駆動する電動モータを示している。ちなみに電動モータ7の駆動力は、トランスミッション9を介して駆動輪5のシャフト5aへ伝わる。
車体1の中央側には、バッテリであるところの高圧バッテリ11(例えば多数のリチウムイオンバッテリセルを積層してなる二次バッテリ)が設置されている。この高圧バッテリ11は、インバータ13を介して電動モータ7に接続され、高圧バッテリ11に蓄えた電力で、電動モータ7を駆動して走行が行える。ちなみに、高圧バッテリ11は、図示はしないが、車体1の車幅方向一側部に設けた急速充電用のコネクターや、車体1の車幅方向他側部に設けた普通充電用のコネクターと接続されることで、外部充電が行える。
車体1には、車体内部に形成される車室内(図示しない)を空調する空調装置15が設けられている。空調装置15は、本願の空調機器に相当する、例えば電動コンプレッサ18を冷媒圧縮源とした冷凍サイクルで構成されるエアコン部(A/C)19と、暖房熱源となるヒーター20(ここでは電動PTCヒータ)とを組み合わせてなる。これには、例えば各種吹き出しモードを形成する吹出口や送風機やダンパ類を収めた温・調ケース内の風路(いずれも図示しない)に、冷凍サイクルを構成するエバポレータ(図示しない)や、ヒーター20の熱を放熱するヒーターコア(図示しない)を収めた構造が用いられる。電動コンプレッサ18を含むエアコン部19の各機器およびヒーター20は、高圧バッテリ11に接続され、高圧バッテリ11から供給される電力で冷凍サイクルやヒーター20が運転されると、所定の温度に熱交換された冷風や温風が車室内へ供給される。
空調装置15の各機器は、制御部に相当する、車載のECU23に接続されている。ECU23には、図示しない空調操作パネルが接続され、例えば空調操作パネル上の空調スイッチ、温度設定ノブ(いずれも図示しない)などを操作することにより、ECU23に接続された車室内温度センサ(図示しない)からの車室内温度と温度設定ノブで設定された設定温度との差、ECU23に接続された外気温センサ25にて検知された外気温に基づき、冷風を車室内へ吹き出す冷房運転、温風を車室内へ吹き出す暖房運転が行える。
ECU23には、こうした通常の暖・冷房モードの他に、プレ空調モードが設定されている。プレ空調モードは、車両に乗員が乗り込む前に車室内を所定の温度にまで暖房運転や冷房運転する空調モードである。例えば遠隔操作、具体的には乗員が送信機器26(送信部)の遠隔操作により、ECU23に接続してある受信機器27(受信部)へプレ空調要求信号を送信すると、ECU23の指令により、外気温センサ25の検知した外気温が、所定外気温としての常温の外気温(例えば20〜25°C)より低いとき、高圧バッテリ11に蓄えてある電力で暖房運転を行い、外気温が常温の外気温より高い外気温であると、同じく冷房運転を行う。
通常、ECU23は、高圧バッテリ11のSOC(電池残量)を検出するSOC検出機能が設けられている。さらにECU23には、同SOC検出機能を用いて、プレ空調制御装置をなす、バッテリ電力のみで行う空調装置15のプレ空調の運転(作動)を制御する機能が設定されている。同機能は、例えば図2に示されるような制御マップを用いて、高圧バッテリ11のSOCの容量下限域に、プレ空調の作動を禁止するプレ空調作動禁止SOC値αを設定して、プレ空調の作動が原因で、高圧バッテリ11のSOCが極限に達しないようにしている。
こうしたECU23のプレ制御に、例えば制御マップを用いて、プレ空調作動禁止SOC値αより大きいSOC値で、プレ空調の作動を許可するプレ空調作動許可SOC値βを設定し、ある一定のプレ空調の運転を保証するSOCが残存していないと、プレ空調が許可されない機能、すなわちプレ空調作動許可SOC値βとプレ空調作動禁止SOC値αとの間のSOCが確保されるときだけプレ空調を行わせる機能が付け加えられている。
一般的には、「発明が解決しようとする課題」の欄で述べたようにプレ空調作動許可SOC値βとプレ空調作動禁止SOC値αとの間のSOC域は、ある一定のSOCで定められ、ある一定のプレ空調運転を保証して、プレ空調が、僅かな時間で停止、すなわちプレ空調が途中で止まるという事態(中断)を避ける。
ところで、この一定(一律)のSOC値で規定するプレ空調の制御だと、プレ空調の機能が効果的に発揮されないことがある。
すなわち、プレ空調は、所定外気温である常温の外気温(例えば20〜25°C)のときの運転の電力量に比べ、常温の外気温(所定外気温)より低い外気温下の運転での電力量や常温の外気温(所定外気温)より高い外気温下の運転での電力量は、かなり多い。これは、空調負荷が、低い外気温や高い外気温になるにしたがい増大するため、低い外気温になると、暖房運転で用いるヒーター20の電力消費量が次第に多く、高い外気温になると、冷房運転で用いる電動コンプレッサ18の電力消費量が次第に多くなることによる。つまり、一定(一律)のSOC値で規定すると、プレ空調は、常温の外気温(所定外気温)ときは発揮できても、低い外気温や高い外気温のときでは発揮できない場合がある。
そこで、上記ECU23には、こうした点を改善するため、一定の値でなく、例えば図3に示されるような制御マップ、具体的には外気温センサ25によって検知した外気温に基づいてプレ空調作動許可SOC値βとプレ空調作動禁止SOC値αとの間のSOC域を変動させた制御マップが用いられている。この制御マップには、常温の外気温(所定外気温;例えば20〜25°C)に基づき設定したプレ空調作動許可SOC値とプレ空調作動禁止SOC値間のSOC域A1を基準として、常温の外気温より低い低外気温域(本願の第1の外気温に相当)および常温の外気温より高い高外気温域(本願の第2の外気温に相当)におけるプレ空調作動許可SOC値βとプレ空調作動禁止SOC値α間のSOC域A2,A3を、外気温の変化にしたがい増大させたマップが用いてある。例えば制御マップは、常温の外気温のときのSOC域A1を形成するSOC値α、βの差を「d1」としたとき、同差を常温の外気温より低く、常温の外気温がより高くなるにしたがい比例的に増加させ、SOC域A2,A3を最大差d2、d3まで増加させている。
さらに述べると、基準となる常温の外気温のときのSOC域A1は、常温の外気温下において所定のプレ空調運転を保証するSOCを確保したSOC域で定められ、常温の外気温より低い外気温域および常温より高い外気温域のときのSOC域A2,A3は、当該外気温において所定のプレ空調運転を保証するSOCを確保したSOC域で定められている。
ここでは、SOC域A2は、ヒーター20による暖房運転に必要なSOCが大部分を占め、SOC域A3は、電動コンプレッサ18による冷房運転に必要なSOCが大部分を占めるため(いずれも外気温が変化するにしたがい大)、本実施形態では、図2中の実線に示されるように「d2>d3」の関係としている(高外気温での電動コンプレッサ18の運転の消費電力に比べ、低外気温でのヒーター20の発熱の消費電力量が大きいため)。むろん、消費電力量がプレ冷房運転とプレ暖房運転とで同等であれば、図2中の一点鎖線に示されるようにd2とd3とをほぼ同じ傾き(対称的)になる。
特に高圧バッテリ11は、低・高外気温時の両方において性能低下が見られるため、図2中において増大するSOC域A2,A3のプレ空調禁止SOC値を、常温の外気温下でのSOC域A1のプレ空調禁止SOC値αよりも大きい値に設定して、低・高外気温において残存電力量を十分に残し、外気温に応じた余裕代を確保している。と共に、増大するSOC域A2,A3のプレ空調作動許可SOCβ値は、SOC域A2,A3のプレ空調禁止SOC値よりも大きく変化させて、ある一定のプレ空調運転に十分なSOCをSOC域A2,A3に確保している。
つまり、ECU23を用いて、変動した制御マップの中から、外気温センサ25で検知した外気温に応じたプレ空調作動許可SOC値β、プレ空調作動禁止SOC値αを読み込み、空調機器を作動させると、プレ空調(プレ暖房、プレ冷房)が、外気温に応じて変動させたSOC域にしたがい作動するようにしている。図4には、このプレ空調を制御するフローチャートが示されている。
このフローチャートにしたがいプレ空調を説明すると、今、例えば低外気温のため、車室内に乗り込む前に、車室内をプレ暖房(プレ空調)しておくとする。
このときには、乗員は、例えば送信機器26を用いて、例えば駐車場に駐車している電動自動車へ向けプレ空調を要求する信号を送信する。この信号を受けると、電動自動車のECU23は、空調装置15をオンし、まず、プレ空調を作動可能に待機させる(ステップS1)。ついで、ECU23は、外気温センサ25を通じて、車室外の温度である、現在の外気温T0を検出する(ステップS2)。
続いてECU23は、図3に示す制御マップ中のプレ空調作動許可SOC値β、プレ空調作動禁止SOC値αから、検出した外気温T0に対応したプレ空調作動許可SOC値、プレ空調作動禁止SOC値を読み込み(ステップS3)、つぎのプレ空調動作中か否かの判定(ステップS4)へ進む。ここでは、未だプレ空調は動作していないから(NO)、つぎの高圧バッテリ11のSOCを検出する工程(ステップS5)を経て、プレ空調を許可するか否かの判定へ進む(ステップS6)。
このステップS6において、高圧バッテリ11のSOCと、外気温に応じて検出したプレ空調作動許可SOC値とが比較される。
このとき、高圧バッテリ11のSOCが、検出したプレ空調作動許可SOC値より大きいと、高圧バッテリ11には、プレ空調であるプレ暖房を十分に行えるだけのSOCが残存していると判定する。すると、ECU23は、プレ暖房を許可し、プレ空調に必要な機器を動作させる処理(ステップS7)へ進み、プレ空調であるプレ暖房運転を開始する。
すなわち、高圧バッテリ11からヒーター20へ通電が行われる。すると、ヒーター20の熱がヒーターコアへ供給される。さらに送風機の運転に伴い、ヒーターコアとの熱交換で生成された温風が、内気モードにしてある車室内へ吹き出し、車室内を暖房する。このプレ暖房に伴い、車室内の温度は上昇する。このプレ暖房中は、ステップS4を経て、高圧バッテリ11のSOCを検出する処理(ステップS8)、プレ空調作動禁止SOCにまでSOCが低下したか否かを判定する処理(ステップS9)を通るルーチンを循環し、プレ暖房運転を継続し続ける。
ちなみに、ステップS6において高圧バッテリ11のSOCが、検出したプレ空調作動許可SOC値より小さいと、プレ空調であるプレ暖房を十分に行えるだけのSOCが残存していないと判定し、高圧バッテリ11の保護の観点から、プレ空調の許可は下りない。
暖房熱源となるヒーター20の負担は、かなり大きいため、プレ暖房が進むにしたがい、高圧バッテリ11のSOCは、ヒーター20の消費電力量にしたがい低下する。
このとき、高圧バッテリ11のSOCが、検出したプレ空調作動禁止SOC値以下にまで低下すると、ECU23は、プレ空調の作動を禁止するとの判定をなし(ステップS9)、プレ暖房動作を停止させる処理(ステップS10)へ進み、プレ暖房運転を停止させる。
このようにプレ空調作動許可SOC値とプレ空調作動禁止SOC値との間のSOC域A2を、外気温にしたがい変動させてプレ暖房の制御を行うと、プレ暖房は、たとえ消費電力の大きい低外気温時でも、常温の外気温のときと同様に、高圧バッテリ11に残存する電力のみで、その機能を発揮させることができる。
これは、低外気温のときに行うプレ暖房に限らず、高外気温のときに電動コンプレッサ18を駆動して行うプレ冷房(冷凍サイクル運転による)でも同様である。
それ故、高圧バッテリ11を電力源としたプレ空調(プレ暖房、プレ冷房)の機能は、外気温の変化を問わずに発揮できる。
しかも、プレ空調の制御は、変動するSOC域A2,A3を、常温の外気温でのSOC域A1を基準として増大させるだけなので、容易な制御ですむ。
そのうえ、基準となる常温の外気温のときのSOC域A1は、常温の外気温下において所定のプレ空調運転を保証するSOC域で定め、常温の外気温より低い低外気温域、常温の外気温より高い高外気温域のときのSOC域A2,A3は、当該温度域において所定のプレ空調運転を保証するSOC域で定めたので、常温外気温時、低外気温時、高外気温時を問わず、いずれの外気温でのプレ空調も、車室内の快適さが十分に保証され、より快適なプレ空調が行える。
特にSOC域A2、A3は、プレ空調禁止SOC値を、常温の外気温でのプレ空調禁止SOC値より大きく、プレ空調作動許可SOC値を、SOC域A2,A3のプレ空調禁止SOC値より大きく変化させて確保してあるので、プレ空調は、たとえ高圧バッテリ11の負担の大きい低・高外気温時に行われても、最低必要な残存電力量を十分に残しながら行われる。つまり、プレ空調は、高圧バッテリ11を保護しながら快適に行える。
また、高外気温での電動コンプレッサ18消費電力に比べ、低外気温でのヒーター20の消費電力量が大きい場合は、SOC域A2、A3のうち、SOC域A2のプレ空調作動許可SOC値を、SOC域A3のプレ空調作動許可SOC値に比べて大きく設定するので、プレ空調は、たとえ高圧バッテリ11の負担の特に大きい低外気温時に行われても、最低必要な残存電力量を十分に残しながら行われる。それ故、プレ空調は、高圧バッテリ11を保護しながら快適に行える。
なお、本発明は、上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば一実施形態では、制御マップを用いて、外気温に応じてプレ空調作動許可SOC値、プレ空調作動禁止SOC値を変動させたが、これに限らず、例えば演算式を活用してプレ空調作動許可SOC値、プレ空調作動禁止SOC値を変動させてもよい。また、例えば一実施形態では、SOC域A2、A3のうち、SOC域A2のプレ空調作動許可SOC値を、SOC域A3のプレ空調作動許可SOC値に比べて大きく設定した例を示したが、これに限らず、低外気温でのヒーター20の消費電力量に比べ、高外気温での電動コンプレッサ18消費電力の方が大きい場合には、SOC域A3のプレ空調作動許可SOC値を、SOC域A2のプレ空調作動許可SOC値に比べて大きく設定してもよい。一実施形態では、高圧バッテリに蓄えた電力だけで走行する電動車両に本発明を適用したが、これに限らず、エンジンを併用したハイブリッド式の電動車両にも、同ハイブリッド式で、外部から高圧バッテリの充電を可能としたプラグインハイブリッド式の電動車両にも本発明を適用してもよく、いずれ場合も上述した一実施形態と同様の効果を奏する。
1 車体
18,19,20 電動コンプレッサ、エアコン部、ヒーター(空調機器)
23 ECU(制御部)
25 外気温センサ
α プレ空調禁止作動SOC値
β プレ空調作動許可SOC値
A1 常温の外気温下(所定外気温)のSOC域
A2,A3 低外気温、高外気温下のSOC域

Claims (4)

  1. 車両を駆動する電動モータに電力を供給するバッテリと、
    車両の車室内を空調する空調機器と、
    乗員が乗り込む前に前記バッテリから供給される電力により前記空調機器を作動させ前記車室内をプレ空調する制御部とを備え、
    前記制御部により、前記プレ空調を、前記プレ空調の作動を禁止するプレ空調作動禁止SOC値と、前記プレ空調作動禁止SOC値より大きい値で設定された前記プレ空調の作動を許可するプレ空調作動許可SOC値との間のSOC域で作動させる車両のプレ空調制御装置であって、
    外気温を検知する外気温センサを有し、
    前記プレ空調作動許可SOC値と前記プレ空調作動禁止SOC値との間のSOC域は、前記外気温センサによって検知した外気温に基づいて変動される
    ことを特徴とする車両のプレ空調制御装置。
  2. 前記変動させたSOC域は、所定外気温に基づいて設定した、前記プレ空調作動許可SOC値と前記プレ空調作動禁止SOC値間のSOC域を基準として、前記所定外気温より低い第1の外気温、または前記所定外気温より高い第2の外気温のときに、前記SOC域を増大させた設定でなることを特徴とする請求項1に記載の車両のプレ空調制御装置。
  3. 前記増大させたSOC域は、
    当該SOC域のプレ空調禁止SOC値を、前記所定外気温下でのプレ空調禁止SOC値よりも大きな値に設定し、前記プレ空調作動許可SOC値を、前記プレ空調禁止SOC値よりも大きな値に設定することによって確保してある
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両のプレ空調制御装置。
  4. 前記第1の外気温と前記第2の外気温とのうち、前記プレ空調を作動させた場合の消費電力量が大きい外気温におけるプレ空調作動許可SOC値を、消費電力量が小さい外気温におけるプレ空調作動許可SOC値に比べ、大きな値に設定する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両のプレ空調制御装置。
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