JP5849893B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5849893B2
JP5849893B2 JP2012177359A JP2012177359A JP5849893B2 JP 5849893 B2 JP5849893 B2 JP 5849893B2 JP 2012177359 A JP2012177359 A JP 2012177359A JP 2012177359 A JP2012177359 A JP 2012177359A JP 5849893 B2 JP5849893 B2 JP 5849893B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
mode
auto
air conditioner
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012177359A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013189182A (ja
Inventor
一志 好則
好則 一志
泰司 近藤
泰司 近藤
柳町 佳宣
柳町  佳宣
聡 井澤
聡 井澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012177359A priority Critical patent/JP5849893B2/ja
Priority to US13/760,372 priority patent/US9371024B2/en
Publication of JP2013189182A publication Critical patent/JP2013189182A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5849893B2 publication Critical patent/JP5849893B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/88Optimized components or subsystems, e.g. lighting, actively controlled glasses

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、圧縮機を用いて蒸発器に冷媒を送り、車両の室内を空調する車両用空調装置に関するものである。
従来、特許文献1において、シートヒータをエアミックス開度や目標吹出温度TAOに応じて自動制御する技術が開示されている。また、車両用空調装置において、エコモードを設定して省動力化を図ることが周知である。
実公昭62−4006号公報
上記特許文献1の技術のように、シートヒータをエアミックス開度や目標吹出温度TAOに応じて制御すると、室温が冷えてからでないと、シートヒータが通電されない。そのため、乗員が寒さを感じる時間ができてしまうという問題があった。特に、省動力のために空調度合いを弱めるエコモード時においては、上記の問題が顕著になる。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、エコモード時に車室内温度が低め、または高めになっても、乗員の温感低下、または冷房不足感を最小限に抑えた空調が可能になる車両用空調装置を提供することにある。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、車室内空調を省動力で行うエコモードが設定される車両用空調装置において、車室内のシート(1013)を加熱または冷却するように作動するシート温度調整システム(101)と、
エコモードが設定された場合に、シート温度調整システムを自動的に作動状態にする制御手段(60、1014)と、を備え、シート温度調整システムは、車室内のシートを加熱または冷却する程度が手動設定された値に従うシートマニュアルモードと、加熱または冷却の程度が自動設定された値に従うシートオート作動モードとで制御され、エコモードに設定されたときのシート温度調整システムの作動状態は、シートオート作動モードで作動し、更に、車両用空調装置の空調負荷の大きさを判定する判定手段(102)を有し、
車両の起動時において、エコモードが設定されている場合は、シート温度調整システムをシートオート作動モードにすると共に、車両の起動時において、エコモード以外が設定され、かつ空調負荷が大きいときは、車両の起動時以前のシート温度調整システムの作動状態を継続し、車両の起動時において、エコモード以外が設定され、かつ空調負荷が小さいときは、シート温度調整システムを非作動状態とすることを特徴としている。
この発明によれば、エコモードで車両用空調装置の空調性能が低下しても、エコモードにした場合にシート温度調整システムが自動的に作動状態になるため、乗員の温感低下または温感上昇を最小限に抑えた空調が可能になる。
請求項に記載の発明では、更に、車両用空調装置は空調風の温度を自動制御するオートモードが設定され、制御手段(60、1014)は、エコモードが設定され、かつオートモードが設定された場合に、シート温度調整システム(101)を作動状態にすることを特徴としている。
この発明によれば、エコモードで、車室内の空調を弱めにしても、車両用空調装置をオートモードにしたことに応じてシート温度調整システムが自動的に作動する。そのため、乗員の空調不足感、すなわち温感低下または冷房不足感を抑えることができる。
請求項に記載の発明では、車両の起動信号を発生する起動信号発生手段(74)、または、車両用空調装置の作動開始を指示する空調開始信号を発生する空調開始信号発生手段(705)を備え、制御手段(60、1014)は、エコモードが設定され、かつ起動信号、または、空調開始信号があることに応じて、シート温度調整システム(101)を作動状態にすることを特徴としている。
この発明によれば、エコモードで室内の空調を弱めに設定していても、イグニッションスイッチのオン、または、ブロワスイッチのオン操作等による空調開始信号の発生に応じて、シート温度調整システムが作動状態となる。よって、エコモードで、車室内の空調を弱めにしても、車両の起動信号、または、空調開始信号の発生に応じて自動的にシート温度調整システムが作動するため、乗員の空調不足感を抑えることができる。
請求項に記載の発明では、シート温度調整システム(101)は、車室内のシート(1013)を加熱または冷却し、加熱または冷却の程度が手動設定された値に従うシートマニュアルモードと、加熱または冷却の程度が自動設定された値に従うシートオート作動モードとで制御され、エコモードに設定されたときのシート温度調整システム(101)の作動状態は、シートオート作動モードで作動することを特徴としている。
この発明によれば、シート温度調整システムは、車室内のシートを加熱または冷却し、加熱または冷却の程度が手動設定された値に従うシートマニュアルモードと、加熱または冷却の程度が自動設定された値に従うシートオート作動モードとで制御され、エコモードに設定されたときのシート温度調整システムの作動状態は、シートオート作動モードで作動するようにしたから、エコモード時のシート温度調整システムによる空調バックアップを、より一層車室内環境に適したものにすることができる。
請求項に記載の発明では、車両の起動時において、エコモードが設定されている場合は、シート温度調整システム(101)をシートオート作動モードにすると共に、車両の起動時において、エコモード以外が設定されている場合は、シート温度調整システム(101)を非作動状態とすることを特徴としている。
この発明によれば、車両の起動時において、エコモードが設定されている場合は、シートオート作動モードにてシート温度調整システムを作動させ、空調不足を補い、車両の起動時において、エコモードでないときは、シート温度調整システムの無駄な作動を無くすことができる。
請求項に記載の発明では、車両用空調装置の空調負荷の大きさを判定する判定手段(102)を有し、車両の起動時においてエコモードが設定されている場合は、シート温度調整システム(101)をシートオート作動モードにすると共に、車両の起動時において、エコモード以外が設定され、かつ空調負荷が大きいときは、車両の起動時以前のシート温度調整システム(101)の作動状態を継続し、車両の起動時において、エコモード以外が設定され、かつ空調負荷が小さいときはシート温度調整システム(101)を非作動状態とすることを特徴としている。
この発明によれば、車両の起動時にエコモード以外が設定され空調負荷が大きいときは以前のシート温度調整システムの作動状態を継続するから、継続したシート温度調整システムの作動により空調状態が快適になる。また、起動時において、エコモード以外が設定され空調負荷が小さいときは、シート温度調整システムを非作動状態とすることで、無駄なシート温度調整システムの作動が抑えられる。
請求項に記載の発明では、車両用空調装置の空調負荷の大きさを判定する判定手段(102)は、車両の外部の空気温度である外気温度の大きさに基づいて空調負荷の大小を判定することを特徴としている。
この発明によれば、車両の外部の空気温度である外気温度の大きさに基づいて空調負荷の大小を判定することにより、空調負荷の大きさを簡単に判定することができる。
なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号ないし説明は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を分かり易く示す一例であり、発明の内容を限定するものではない。
本発明の第1実施形態における車両用空調装置の概略構成図である。 図1中の電気ヒータの電気接続図である。 上記実施形態に用いるエアコンECUへの接続を示すブロック図である。 上記実施形態におけるエアコンECUの処理の一例を示したフローチャートである。 上記実施形態における操作パネルの正面図である。 上記実施形態におけるエコモードスイッチの正面図である。 上記実施形態におけるシート空調装置のシートマニュアルモードとシートオート作動モードにおける作動状態の遷移についての説明図である。 図7におけるシートオート作動モードの特性を示すグラフである。 図7における各作動状態でのシートヒータの温度制御を示すグラフである。 上記実施形態におけるブロワ電圧決定処理を示すフローチャートである 上記実施形態における吸込口モード決定処理を示すフローチャートである 上記実施形態における吹出口モード決定処理を示すフローチャートである。 上記実施形態における圧縮機回転数決定処理を示すフローチャートである。 上記実施形態におけるPTC作動本数決定処理を示すフローチャートである。 上記実施形態における要求水温決定処理を示すフローチャートである。 上記実施形態における電動ウォータポンプ作動決定処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態におけるシート空調装置のシートマニュアルモードとシートオート作動モードにおける作動状態の遷移についての説明図である。 本発明の第3実施形態におけるシート空調装置のシートマニュアルモードとシートオート作動モードにおける作動状態の遷移についての説明図である。 本発明の第4実施形態におけるシート空調装置のシートマニュアルモードとシートオート作動モードにおける作動状態の遷移についての説明図である。 本発明の第5実施形態におけるシート空調装置のシートマニュアルモードとシートオート作動モードにおける作動状態の遷移についての説明図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図16を用いて詳細に説明する。図1において、図示しないハイブリッドECU(ハイブリッド電子ユニット)は、図1の電動発電機51およびエンジン50のうち、いずれの駆動力を駆動輪に伝達するかの駆動切替制御を行う機能、および車載用蓄電装置である図示しない電池の充放電を制御する機能を備えている。
また、上記電池は、車室内空調および走行等によって消費される電力を充電するための図示しない充電装置を備えている。また、充電装置は、電力供給源としての電気スタンドや商業用電源(家庭用電源)に接続されるコンセントを備えており、このコンセントに電源供給源を接続することにより、電池の充電を行うことができる。
図3のエンジンECU61および上記ハイブリッドECUは、具体的には、以下のような制御を行う。
(1)車両が停止している時は、基本的にエンジン50を停止させる。
(2)走行中は、減速時を除き、エンジン50で発生した駆動力を駆動輪に伝達する。なお、減速時は、エンジン50を停止させて電動発電機51にて発電して電池に充電する。
(3)発進、加速、登坂および高速走行時等の走行負荷が大きい時には、電動発電機51を電動モータとして機能させて、エンジン50で発生した駆動力に加えて、電動発電機51に発生した駆動力を駆動輪に伝達する。
(4)電池の充電残量が充電開始目標値以下になった時には、エンジン50の動力を電動発電機51に伝達して電動発電機51を発電機として作動させて電池の充電を行う。
(5)車両が停止している時に、電池の充電残量が充電開始目標値以下になった時には、エンジンECU61に対してエンジン50を始動する指令が発せられるとともに、エンジン50の動力が電動発電機51に伝達される。
(6)車室内の乗員が着座する図3のシート1013を加熱または冷却するシート温度調整システムを成すシート空調装置101からの信号を受信して図3のシート空調装置101内のシートクーラ1011またはシートヒータ1012を制御する指示信号をシート空調装置に供給する。シートクーラ1011またはシートヒータ1012はシート1013内に周知のように設けられている。なお、シート空調装置101には、シート空調制御装置1014が内蔵されており、このシート空調制御装置1014には、図示しないシートスイッチ等のシート空調装置101の操作信号を供給するシート空調パネル1015が接続されている。
次に、図1の車両用空調装置100に関して説明する。車両用空調装置100は、走行用に水冷のエンジン50を搭載する自動車等の車両において、車室内を空調する空調ユニットをエアコンECU60(図3)によって制御するように構成されている。この車両用空調装置100は、いわゆるオートエアコンシステムとして構成されている。車両用空調装置100は、冷凍サイクル1の冷媒流れ、およびエンジン50の起動を制御して、車室内を空調する。また、エアコンECU60は、シート空調制御装置1014と共に制御手段を構成する。
空調ユニットは、車両の車室内前方に配置され、内部を送風空気が通過する空調ケース10を備えている。空調ケース10は、一方側に空気取入口が形成され、他方側に車室内に向かう空気が通過する複数の吹出口が形成される。空調ケース10は、空気取入口と吹出口との間に送風空気が通過する通風路10aを有する。空調ケース10の上流側(一方側)には、送風機ユニット14が設けられている。
送風機ユニット14(空調用送風機)は、内外気切替機構(内外気切替ドアとも言う)13およびブロワ16を含む。この内外気切替ドア13は、サーボモータ等のアクチュエータによって駆動され、空気取入口である内気吸込口11と外気吸込口12との開度を変更する吸込口切替手段を構成している。
空調ユニットは、具体的には図示しないが、完全センター置きといわれるタイプのものであり、車室内前方の計器盤下方部であって、車両左右方向の中央位置に搭載されている。送風機ユニット14は、空調ユニットの車両前方側に配設されている。送風機ユニット14の内気吸込口11は、車室内空気を吸い込む。
ブロワ16は、ブロワ駆動回路(図示せず)によって制御されるブロワモータ15により回転駆動されて、空調ケース10内において、車室内に向かう空気流を発生させる遠心式送風機である。ブロワ16は、後述する各吹出口から車室内に向けてそれぞれ吹き出される空調風の吹出風量を変更する機能を有する。空調ケース10には、送風機ユニット14から送風された空気を加熱または冷却して空調風とし、複数の吹出口に送る空調部として空調用熱交換器を成す蒸発器7およびヒータコア34が設けられている。蒸発器7は、冷媒を使用して空調ケース10を通過して車室内に向かう空調風の温度を調整する(冷却する)冷却用熱交換器として機能する。
また、蒸発器7の空気下流側には、通風路10aを通過する空気を、エンジン50のエンジン冷却水と熱交換して加熱する暖房用熱交換器としてのヒータコア34が設けられている。エンジン冷却水が循環する冷却水回路31は、電動ウォータポンプ32によって、エンジン50のウォータジャケットで暖められたエンジン冷却水を循環させる回路である。この回路には、ラジエータ(図示せず)、サーモスタット(図示せず)およびヒータコア34が設けられている。
ヒータコア34は、内部にエンジン50を冷却して高温となったエンジン冷却水が流れ、このエンジン冷却水を暖房用熱源として冷風を再加熱する。ヒータコア34は、通風路10aを部分的に塞ぐように、空調ケース10内において蒸発器7よりも下流側に配設されている。ヒータコア34の空気上流側には、車室内の温度調節を行うためのエアミックスドア17が設けられている。エアミックスドア17は、サーボモータ等のアクチュエータにより駆動される。また、エアミックスドア17は、各吹出口から車室内に向けて、それぞれ吹き出される空調風の吹出温度を変更する。換言すると、エアミックスドア17は、蒸発器7を通過する空気と、ヒータコア34を通過する空気との風量比率を調整するエアミックス手段として機能する。
蒸発器7は、冷凍サイクル1の一構成部品を成すものである。また、電池の直流をインバータ42で三相交流に変換し、この三相交流が入力される電動機43により駆動されて、冷媒を吸入して、圧縮してから吐出する圧縮機41を上記冷凍サイクル1に含んでいる。また、冷凍サイクル1は、圧縮機41より吐出された冷媒を凝縮液化させるコンデンサ3と、このコンデンサ3より流入した液冷媒を気液分離するレシーバ5と、このレシーバ5より流入した液冷媒を断熱膨張させる膨張弁6と、この膨張弁6より流入した気液二相状態の冷媒を蒸発気化させる蒸発器7とを含む。
電動機43の回転動力が圧縮機41に伝達されて、蒸発器7による空気冷却作用が行われ、電動機43の回転が停止(オフ)した時に、圧縮機41による冷媒の吐出が無くなり、蒸発器7による空気冷却作用が停止される。また、電池は電動発電機51の電力で充電される。従って、電動機43で駆動される圧縮機41は、電動発電機51の電力を動力源としている電動圧縮機41、42、43の圧縮部を構成する。また、コンデンサ3は、ハイブリッド自動車が走行する際に生じる走行風を受け易い場所に配設され、内部を流れる冷媒と、室外ファン4により送風される外気および走行風とを熱交換する室外熱交換器を構成している。
空調ケース10の最も下流側には、吹出口切替部を構成する、それぞれ、デフロスタ開口部18、フェイス開口部19およびフット開口部20が形成されている。そして、デフロスタ開口部18には、デフロスタダクト23が接続されて、このデフロスタダクト23の最下流端には、車両のフロント窓ガラス49の内面に向かって主に温風を吹き出すデフロスタ吹出口が開口している。
フェイス開口部19には、フェイスダクト24が接続されて、このフェイスダクト24の最下流端には、乗員の頭胸部に向かって主に冷風を吹き出すフェイス吹出口が開口している。更に、フット開口部20には、フットダクト25が接続されて、このフットダクト25の最下流端には、乗員の足元部に向かって主に温風を吹き出すフット吹出口が開口している。
各吹出口の内側には、2組の吹出口切替ドア21、22が回動自在に取り付けられている。吹出口切替ドア21、22は、サーボモータ等のアクチュエータによりそれぞれ駆動されて、吹出口モードを周知のフェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフロスタモードまたはデフロスタモードのいずれに切り替えることが可能である。
ヒータコア34の下流側には、エンジン50の廃熱以外の熱源を用いて車室内の空気を加熱する補助加熱装置となる電気ヒータ35が設けられている。電気ヒータ35は、ヒータコア51を通過した温風を加熱する。電気ヒータ35は、図2に示すように、PTCやニクロム線からなるヒータ線351、352、353からなり、ヒータ線351、352、353は、電源Baおよびグランドの間に並列に接続されている。
ヒータ線351、352、353のそれぞれに対して、スイッチ素子SW1、SW2、SW3が設けられ、スイッチ素子SW1、SW2、SW3は、そのオン(ON)、オフ(OFF)により電源Baからヒータ線351、352、353への通電、および通電停止を行う。スイッチ素子SW1、SW2、SW3のオン、オフは、図3のエアコンECU60により制御される。
次に、車両用空調装置100の電気的構成に関して説明する。図3のエアコンECU60は、シート空調制御装置1014と共に制御手段を構成している。図1のエンジン50の始動および停止を司るイグニッションスイッチ74(図3)がオン操作(ON)されるとIG信号が出る。IG信号が出された時に、車両に搭載された車載電源である電池(図示せず)から直流電源が上記制御手段60、1014供給され、演算処理や制御処理を開始する。
エアコンECU60には、エンジンECU61から出力される通信信号、車室内前面に設けられた操作パネル70上の各スイッチからのスイッチ信号、および各センサからのセンサ信号が入力される。エンジンECU61は、燃料噴射ECUと呼ばれることがある。
ここで、操作パネル70等の操作系に関して説明する。図5は、上記実施形態における操作パネル70の正面図である。図6は車両のインストルメントパネル内に設けられたエコモードスイッチ710の正面図である。この図6のエコモードスイッチ710は、エアコンECU60に接続され、圧縮機41等の運転を省動力で行うエコモードに設定するスイッチである。このエコモードスイッチ710は、一回押す操作を行うとエコモードを指示するエコモード操作が実行される。更に、もう一度押すとエコモード以外(エコモードオフ)を指示するエコモード以外操作が実行される。以下これらの操作をエコモードスイッチ710を押すたびに繰り返す。
図3のエアコンECU60には、車両用空調装置100の運転操作、各種の設定操作を行なう操作パネル70が接続されている。図5に示されるように、操作パネル70は、自動車内のインストルメントパネルに設けられており、前席に着座した乗員が操作可能となっている。
この操作パネル70には、各種の表示がなされるディスプレイ701と共に、車両用空調装置100の運転/停止操作を行うA/Cスイッチ(運転スイッチ)702、温度設定(設定温度のアップ/ダウン)を行う温度設定スイッチ703、内外気モードをマニュアル選択(内気モードと外気モードの切り換え)する内外気切替スイッチ704、空調風の風量を設定(ブロワ風量のアップ/ダウン)するブロワスイッチ705、空調風を吹き出す吹出口を選択するモード切換スイッチ706、および外気温表示スイッチ707が設けられている。なお、ブロワスイッチ704は、空調開始スイッチを構成し、オン操作を行うことで空調用信号をエアコンECU60に送信する。
これにより、車両用空調装置100では、ディスプレイ701等の表示を見ながら、空調運転の運転/停止、内気モード(内気循環モードとも言う)と外気モード(外気導入モードとも言う)の切換、温度設定、風量設定と共に、吹出モードの設定が可能となっており、エアコンECU60は、操作パネル70における設定に基づいた空調運転が可能となっている。
また、操作パネル70には、オート(AUTO)スイッチ708が設けられている。エアコンECU60は、オートスイッチ708がオン操作されることにより、設定温度、室内温度、外気温度、日射量等に基づいて、車室内が設定温度となるように吹出風の温度(目標吹出温度)、風量および吹出モード等の設定を行い、設定に基づいた自動空調制御を行う。すなわち、エアコンECU60では、設定温度、環境条件等に基づいて目標吹出温度を設定し、設定した目標吹出温度が得られるように圧縮機41の回転数(電動機43の回転数)、エアミックスダンパ17の開度等を設定すると共に、吹出口の選択および吹出風量(ブロワ風量)の設定を行う。
そして、これらの設定に基づいて自動空調運転を行うことにより、車室内を設定温度とすると共に、車室内が設定温度に維持されるようにしている。また、図5の外気温表示スイッチ707が操作されると、外気温センサ72(図3)によって検出された外気温度Tamをディスプレイ701に表示する。
エアコンECU60は、エンジンECU61およびハイブリッドECUに接続されており、例えば、冷却水温センサで検出したエンジン冷却水温度Twが予め設定された温度に達していない時には、エンジン50の駆動要求(エンジンオン要求)を行う。これによりエンジン50が駆動されてエンジン冷却水温度Twが上昇することにより、ヒータコア34を充分に加熱できるようにしている。また、エンジン50の停止制御を行うことにより省燃費効果が得られるようにしている。
車両用空調装置100では、省燃費効果が損ねられるのを抑えるエコモード(エコノミーモード、または省動力モードとも呼ばれる)が設定可能とされている。すなわち、車両用空調装置100では、省燃費効果を優先するエコモードでの運転と、車室内の快適性を優先するオートモードでの運転の選択が可能となっている。
エアコンECU60には、選択手段として、エコモードを選択するか否かを切り換えるエコモードスイッチ710が接続されている。図6に示されるように、このエコモードスイッチ710は、乗員が操作可能となるインストルメントパネルの所定位置に設けられている。また、このエコモードスイッチ710は、押下操作(タッチ操作)によって、オン、オフされ、これにより、エコモードと非エコモード(エコモードオフまたはエコモード以外とも言う)の切り換えが行われる。そして、エコモードが選択されるとエコモード表示部710aの発光ダイオードが発光する。
エアコンECU60の内部には、図示は省略するが、演算処理や制御処理を行うCPU(中央演算装置)、ROMやRAM等のメモリ、およびI/Oポート(入力/出力回路)等の機能を含んで構成される周知のマイクロコンピュータが設けられている。
各種センサからのセンサ信号がI/OポートまたはA/D変換回路によってA/D変換された後に、マイクロコンピュータに入力される。エアコンECU60には、運転席の周囲の空気温度(内気温度)Trを検出する内気温検出手段としての内気温センサ71、車室外温度(外気温度)Tamを検出する外気温検出手段としての外気温センサ72、車室外の日射量Tsを検出する日射量検出手段としての日射センサ73、および車両を運転開始するときに操作されるイグニッションスイッチ74(運転開始スイッチとも言う)が接続されている。イグニッションスイッチ74がオン操作されるとIG信号がエアコンECU60に入力される。
また、エアコンECU60には、蒸発器7を通過した直後の空気温度(蒸発器後温度TE)を検出するエバ後温度検出手段としてのエバ後温度センサ、車室内の相対湿度を検出する湿度検出手段としての湿度センサ等が接続されているが、図3では図示を省略している。
エンジンECU61には、車両のエンジン冷却水温度Twを検出する水温検出手段としての図示しない冷却水温センサが接続されている。エアコンECU60は、エンジンECU61を介してエンジン冷却水温Twを取得する。また、内気温センサ71、外気温センサ72、蒸発器後温度センサ、および冷却水温センサは、たとえばサーミスタ等の感温素子が使用されている。
更に、日射センサ73は、空調空間内に照射される日射量(日射強度)を検出する日射強度検出手段を有しており、たとえばフォトダイオード等が使用されている。湿度センサは、たとえば内気温センサ71とともに、運転席近傍のインストルメントパネルの前面に形成された凹所内に収容されており、前面窓ガラス49(図1)の防曇のためにデフロスタ吹き出しの要否の判定に利用される。
次に、エアコンECU60による制御を、図4を用いて説明する。図4は、エアコンECU60の処理の一例を示したフローチャートである。まず、イグニッションスイッチ74がオンされて、エアコンECU60に直流電源が供給されると、予めメモリに記憶されている制御プログラムが実行される。イグニッションスイッチ74がオンされた時は、ユーザーの操作によって車両が駐車状態から走行可能な走行状態になった時である。
ステップS1では、エアコンECU60内部のマイクロコンピュータに内蔵されたデータ処理用メモリの記憶内容等を初期化(イニシャライズ)し、ステップS2に移る。ステップS2では、図6のエコモードスイッチ710を含む各種操作スイッチからのスイッチ信号を読込む。
次に、図4のステップS3では、各種センサからのセンサ信号を読込み、ステップS4に移る。なお、ステップS2、S3では、各種データがデータ処理用メモリに読み込みこまれる。センサ信号としては、例えば、内気温センサ71が検知する内気温度(車室内温度)Tr、外気温センサ72が検知する外気温度Tam、日射センサ73が検知する日射量Ts、蒸発器後温度センサが検知する蒸発器後温度Te、および冷却水温センサが検知するエンジン冷却水温Twがある。
ステップS4では、記憶している下記の数式1に入力データを代入して目標吹出温度TAOを演算し、ステップS5に移る。
(数式1)TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C
ここで、Tsetは、温度設定スイッチにて設定された設定温度、Trは内気温度、Tamは外気温度、Tsは日射量である。また、Kset、Kr、KamおよびKsは各ゲインであり、Cは全体にかかる補正用の定数である。そして、このTAOおよび上記各種センサからの信号により、エアミックスドア17のアクチュエータの制御値および電動ウォータポンプ32の回転数の制御値等を算出する。
ステップS5では、ブロワ電圧を決定する処理を実施する。ブロワ電圧は、ブロワモータ15に印可される電圧であり、ブロワ電圧に応じて吹出風量が変更される。ブロワ電圧決定処理の詳細については後述する。次に、ステップS6では、吸込口モード決定処理を実行し、目標吹出温度TAOに基づき、空調ケース10内に空気を取り込む吸込口を決定し、ステップS7に移る。吸込口モード決定処理の詳細については後述する。
ステップS7では、後述する吹出口モード決定処理を実施し、目標吹出温度TAOに基づき、車室内に空調風を吹き出す吹出口を決定し、ステップS8に移る。吹出口モードは、たとえばROMに記憶されたマップから目標吹出温度TAOに対応する吹出口モードを決定する。
ステップS8では、後述する圧縮機回転数決定処理を実施し、ステップS9に移る。ステップS9では、電気ヒータを構成するPTCヒータ(単にPTCともいう)の作動本数を決定する処理を行う。ステップS10では、要求水温決定処理を実施し、ステップS11に移る。要求水温決定処理は、エンジン冷却水を暖房および防曇等の熱源にするため、目標吹出温度TAO等に基づきエンジン冷却水の要求水温を決定する。要求水温決定処理の詳細については後述する。
ステップS11では、電動ウォータポンプ作動決定処理を実施し、ステップS12に移る。電動ウォータポンプ作動決定処理は、エンジン冷却水温Tw等に基づいて、電動ウォータポンプ32(図1)のオンオフを決定する処理である。電動ウォータポンプ作動決定処理の詳細については後述する。
ステップS12では、上記各ステップS4〜S11で算出または決定された各制御状態が得られるように、各種アクチュエータ等に対して制御信号を出力し、ステップS13に移る。また、ステップS12では、エコモードおよびオートモードの表示制御も行う。
また、ステップS12では、シート空調装置101内のシート空調制御装置1014にステップS4で算出した目標吹出温度TAOに関わる信号を送信する。また、ステップS2で読み込んだエコモードスイッチの操作情報をシート空調装置101内のシート空調制御装置1014に送信し、車両用空調装置100がエコモードで作動しているのかエコモード以外で作動しているのか否かを報知する。また、イグニッションスイッチ74のON,OFF情報、オートスイッチ708の操作情報つまり車両用空調装置100がオートモードで作動しているかマニュアルモードで作動しているかの情報もエアコンECU60からシート空調装置101のシート空調制御装置1014に送信する。
そしてシート空調装置101内のシート空調制御装置1014では、以下の制御が行われる。エコモード時、シート空調装置101を自動的にシートオート作動モード(図では単にオート作動モードと記す)で作動させることで、車両用空調装置100のエコモード時に室温目標を低めにしても、エコモードにした瞬間に例えばシートヒータ1012がONするため、乗員の温感低下を最小限に抑えた空調が可能になる。
図3において、シート空調装置101は、該シートヒータ装置101内にシート1013を電気ヒータで暖めるシートヒータ1012と該シートヒータ1012を制御するシートヒータスイッチ(シートSWとも言う)等を内蔵するシート空調パネル1015を有する。また、シート空調装置101はシートマニュアルモード(図において単にマニュアルモードとも記す)とシートオート作動モードで作動する。シートマニュアルモードは手動によるシート空調パネル1015内のシートヒータスイッチ等の操作で段階的にシート1013の温度が制御される。
図7のように、シート空調装置101のシートマニュアルモードは、温度が低いほうから高いほうにかけて、マニュアルOFF、マニュアルLo、マニュアルMe、マニュアルHiの順に段階的に設定可能である。また、シート空調装置101はエアコンECU60から目標吹出温度TAOの信号を受信する。シート空調装置101の作動がシート空調パネル1015内のシートオートスイッチ等によってシートオート作動モードになったときには、この目標吹出温度TAOに応じてシート1013の温度が変化する。シートヒータ1012におけるシートオート作動モードのときは、シートの温度の低いほうから高いほうにかけて、オートOFF、オートLo、オートMe、オートHiの順に変化する。
図7において、シート空調装置101がシートマニュアルモードに成っている場合において、シートヒータ1012は、シート空調パネル1015内のシートヒータスイッチを入力する毎に、マニュアルOFF→マニュアルLo→マニュアルMe→マニュアルHiに遷移する。
例えば、マニュアルOFFの時、図6のエコモードスイッチ710が操作されて車両用空調装置100がエコモード以外からエコモードになると、図7の矢印Y7に示すように、制御状態が遷移する。これにより、シート空調装置101の作動が、図8に示す目標吹出温度TAOの大きさによって、オートOFFからオートLo、更に、オートMe、オートHiの間を自動的に遷移するシートオート作動モードになる。
シートオート作動モードでシート空調装置101が作動中に、シート空調パネル1015内のシートヒータスイッチ(シートSW)が操作されると、オートOFFの状態にあった場合には、マニュアルLoに遷移する。また、オートLoの状態にあった場合には、マニュアルMeに遷移する。オートMeの状態にあった場合には、マニュアルHiに遷移する。オートHiの状態にあった場合には、マニュアルOFFに戻るように遷移する。
シートオート作動モードにおける遷移状態も図7に示される。エアコンECU60からの信号を受信して目標吹出温度TAOに応じて、図8のように、オートOFF、オートLo、オートMe、オートHiの間を自動的に遷移していく。また、シートヒータ1012の温度はHi、Me、Loの順に低くなる。
図9において、マニュアルHiおよびオートHiのときのシートヒータ1012の温度(ヒータ温度)とシートヒータ1012に対する通電(ON)、非通電(OFF)の関係をオート・マニュアルHiの図表部で示している。ヒータ温度とあるのは、各モード時の目標となるシートヒータ1012の温度(℃)である。このように、マニュアルHiおよびオートHiのときのシートヒータ1012の温度が47℃になるとシートヒータ1012に対する通電(ON)がなされ、47.5℃になると、シートヒータ1012に対する通電状態は、非通電(OFF)の状態になる。このようにヒステリシスが設定されて、シートヒータ1012の通電がON、OFFされる。また、制御開始時は、丸印の作動状態から制御がスタートする。
以下、マニュアルMeおよびオートMeのときのシートヒータ1012の温度とシートヒータ1012に対する通電(ON)、非通電(OFF)の関係を図9のオート・マニュアルMeの図表部で示している。更に、マニュアルLoおよびオートLoのときのシートヒータ1012の温度とシートヒータ1012に対する通電(ON)、非通電(OFF)の関係をオート・マニュアルLoの図表部で示している。
車両用空調装置100がエコモード以外の通常状態から、圧縮機41の動力を削減するため、エコモードスイッチ710の操作でエコモードに設定されて車室内の温度目標値を低めにすることがある。このように、エコモードにした瞬間に、図7のようにシート空調装置101が自動的にシートオート作動モードになる。その結果、シートヒータ1012が、図8のように目標吹出温度TAOに従って、迅速かつ最適に温度調整する。よって、乗員の温感低下を最小限に抑えた空調が可能になる。
なお、上記の説明は、シート空調装置101内のシートヒータ1012についての作動を説明した。しかし、シート空調装置101には、ペルチェ素子等によるシートクーラ1011も装備されており、同様の制御がシートクーラ1011においても可能である。シートクーラ1011作動時においても、車両用空調装置100がエコモード以外の状態から、圧縮機41の動力を削減するため、夏場において、エコモードスイッチ710の操作でエコモードに設定されることがある。エコモードに設定されて車室内の温度目標値を高めにした瞬間に、図7と同様にシート空調装置101がシートオート作動モードになる。その結果、シートクーラ1011が、目標吹出温度TAOに従って、迅速かつ最適に温度調整して乗員を冷やすため、乗員の不快感を最小限に抑えることができる。
そしてステップS13において、所定時間Tの経過を待って、ステップS2に戻り、継続して各ステップが実行される。次に、エアコンECU60の各ステップの詳細に関して更に詳しく説明する。
まず、ブロワ電圧決定処理(ステップS5)に関して説明する。ステップS5は、具体的には、図10に従って実行される。ブロワ電圧は、電池の電力により駆動されるブロワモータ15に印加される電圧である。図10に示すように、本制御がスタートすると、ステップS61にて風量設定がオート(自動)であるか否かを判断し、オートの場合は、ステップS62に移し、オートでない場合には、ステップS69に移る。
オートの場合、ステップS62にて、ベースとなる仮のブロワレベルf(TAO)をマップから演算する。エコモードの場合、エコモード以外の時(非エコモード時)に比べて低いブロワレベルを出力するようにしている。これにより、ブロワ消費電力が抑制されると共に、冷房時は蒸発器7の温度上昇が遅くなる。また、暖房時はエンジン水温の低下が遅くなるので、車両用空調装置100の省動力運転が可能になる。
次に、ステップS63において、ヒータコア34の水温および電気ヒータ35のPTC作動本数に応じてウオームアップ風量f(Tw)を算出する。次に、ステップS64にて、吹出口がフットモードでの吹出口からの吹出し(FOOT)、バイレベルモードでの吹出口からの吹出し(B/L)、およびフットデフモードでの吹出口からの吹出し(F/D)のいずれかであるか否かを判定する。
上記吹出口のいずれかであり、YESと判定された時は、ステップS65に進む。このステップS65では、上記f(TAO)の最小値、およびf(Tw)の値のいずれか大きい方を選択する。ステップS66では、ステップS65で選択されたブロワレベルがマップを用いてブロワ電圧に変換される。
ステップS64でNOと判定された時は、つまり、例えばフェイス(FACE)吹出口のみから吹出されているような場合は、ステップS67に進み、ブロワレベルとして上記f(TAO)を選択する。次のステップS68では、選択されたブロワレベルf(TAO)をマップにてブロワ電圧に変換する。なお、ステップS61において、風量設定がオート(自動)でなくマニュアルの場合には、ステップS69において、それぞれマップにて指定された電圧(4ボルトから12ボルト)をブロワモータ15に印加する。
次に、吸込口モード決定処理(ステップS6)に関して説明する。ステップS6は、具体的には、図11にしたがって実行される。図11に示すように、ステップS71にて吸込口制御がオートか否かを判定する。オートの場合、ステップS73にて、目標吹出温度TAOに応じた内外気切替制御を行う。オートで無くマニュアルの場合、ステップS72において、マニュアル設定に応じた内外気切替制御を行う。つまり、内気モード(REC)の時は、外気導入率を0%とする。また、外気モード(FRS)の時は、外気導入率を100%に設定する。
次に、吹出口モード決定処理(ステップS7)に関して説明する。ステップS7は、具体的には、図12にしたがって実行される。図12のように、目標吹出温度TAOに応じて吹出口モードをフェイス(FACE)、バイレベル(B/L)、フット(FOOT)のいずれかに決定する。
次に、圧縮機回転数決定処理(ステップS8)に関して説明する。ステップS8は、具体的には、図13にしたがって実行される。図13に示すように、本制御がスタートすると、ステップS91にて、各種センサの検出信号を用いて算出した目標蒸発器後温度TEOから、実際の蒸発器後温度TEを差し引いた値である温度偏差Enを下記数式2に基づいて演算する。
次に、数式3を用いて偏差変化率EDOTを求め、更に、図13に一例を示したマップから圧縮機の回転数変化量Δfを求める。なお、En−1は、偏差Enの先回の値であり、nは自然数である。
(数式2)En=TEO−TE
(数式3)EDOT=En−En−1
ここで、Enは1秒に1回更新されるため、En−1は、Enに対して1秒前の値となる。
図13のステップS91には、上記偏差Enと、偏差変化率EDOTと、回転数変更分Δfとの関係を示すマップの一例(冷房運転時の例)が示されている。上記EnとEDOTとを用いて、図3のエアコンECU60内の図示しないROMに記憶されたマップを用いて1秒前の圧縮機回転数fn−1に対して、増減する回転数変更分Δfを求める。
なお、この圧力偏差Enおよび偏差変化率EDOTにおける回転数変更分Δfは、ROMに記憶された所定のメンバーシップ関数、およびルールに基づいて、ファジー制御にて求めることも出来る。このようにして、圧縮機の1秒毎の回転数変化量Δfを演算する。
次に、ステップS92にて、図6のエコモードスイッチ710がオンされてエコモードになっているか否かを判定する。エコモード以外の場合は、ステップS93において、最大回転数を10000rpmとする。次にステップS95では、前回の圧縮機回転数+Δfrpmと、この時の最大回転数10000rpmの内、小さい方の値を求め、この小さい方の値を、今回の圧縮機回転数とする。ステップS92において、エコモードの場合は、ステップS96において、最大回転数を7000rpmに設定する。
そして、ステップS95では、前回の圧縮機回転数に回転数変化量Δfを加えた値と、この時の最大回転数である7000rpmとの内、小さい方の値を求め、この小さい方の値を、今回の圧縮機回転数とする。なお、上記の場合、エコモードにおいては、最大回転数は、非エコモード時の10000rpmよりも低い7000rpmに設定されるから、エコモードにおいて最大回転数を低減することで、電動圧縮機41、42、43での消費電力を抑制できる。
次に、図4のステップS9のPTC作動本数決定ステップについて説明する。図14に示すように、ステップS101において、ブロワスイッチ705(図5)がオンになっているか否かを判定する。つまり、ブロワスイッチ705が投入され「オフ」以外の「風量AUTO」、「LO」、「ME」、「HI」に設定されている時、ブロワスイッチがオンになっているとして、YESと判定する。ステップS102では、電気ヒータ35の作動本数をエンジン冷却水温(Tw)に基づいて算出する。
具体的には、図14の特性マップに示すように、エンジン冷却水温(Tw)<71℃の時、電気ヒータ35の作動本数を3本とし、71℃<冷却水温(Tw)<74℃の時、電気ヒータ35の作動本数を2本とし、74℃<エンジン冷却水温(Tw)<77℃の時、電気ヒータ35の作動本数を1本とし、77℃<エンジン冷却水温(Tw)の時、電気ヒータ35の作動本数を0本とする。
なお、図14のS101において、ブロワスイッチ705が、オフに設定されている時、NOと判定して、ステップS103で電気ヒータ35をオフ、すなわち作動本数を0本とする。このようにして、電気ヒータ35の作動本数を決定すると、この決定本数に対応して、図2のスイッチ素子SW1、SW2、SW3のオン、オフを実行する。これにより、電気ヒータ35の作動本数に対応して、ヒータコア35の通過温風に付与する熱量が変わることになる。
次に、図4の要求水温決定処理(ステップS10)に関して説明する。ステップS10は、具体的には、図15のフローチャートにしたがって実行される。図15は、図4のステップS10における要求水温決定処理の詳細を示すフローチャートである。
図15に示すように、本制御がスタートすると、ステップS111にて、エンジン冷却水温度に基づくエンジンオン要求の要否判定に用いる判定しきい値であるエンジンオフ水温と、エンジンオン水温を算出する。エンジンオフ水温は、エンジン50を停止させる時の判定基準となるエンジン冷却水温度であり、エンジンオン水温は、エンジン50を作動させる時の判定基準となるエンジン冷却水温度である。
エンジンオフ水温は、数式5に示すように、数式4で算出された基準エンジン冷却水温度TwOと、70℃との小さい方に決定される。一方、エンジンオン水温は、頻繁にエンジン50がオン/オフするのを防止するため、エンジンオフ水温よりも所定温度(本例では5℃)低く設定される。
(数式4)TwO={(TAO−ΔTpct)−(TE×0.2)}/0.8
(数式5)エンジンオフ水温=MIN(TwO,70)
なお、基準エンジン冷却水温度TwOは、エアミックス前の温風温度が目標吹出温度TAOになるものと仮定した時に必要とされるエンジン冷却水温度である。TEは、蒸発後温度である。また、ΔTptcは電気ヒータ35による吹出温度の上昇分の推定値であり、電気ヒータ35の作動本数に応じてマップにて演算される。
次に、ステップS112では、エンジン冷却水温度に基づくエンジンオン要求の要否決定を行う。このステップS112では、仮のエンジンオン要求の要否を決定する。具体的には、実際のエンジン冷却水温度Twを、ステップS111で求めたエンジンオフ(OFF)水温およびエンジンオン(ON)水温と比較する。そして、エンジン冷却水温度がエンジンオン水温より低ければ、f(Tw)=オンとしてエンジン50の稼動を仮決定し、エンジン冷却水温度がエンジンオフ水温より高ければ、f(Tw)=オフとしてエンジン50の停止を仮決定する。
次に、ステップS113にて、乗員のシートを温めるシート空調装置101内のシートヒータ1012(図3)がオンしているか否かを判定する。ステップS113にて、シートヒータ1012がオフの場合、ステップS114にて、日射量に応じてf(日射量)を演算する。ステップS113にてシートヒータ1012がオンしている場合は、ステップS115にて、ステップS114よりも低いf(日射量)の値を演算する。次に、ステップS116にて、ステップS114あるいはステップS115にて演算したf(日射量)の値に応じて、f(外気温)のオンまたはオフを選択する。ステップS116において制御当初は、f(外気温)オフを選択する。
次に、ステップS117にて、エアコンECU60からの最終のエンジンオン(エンジンON)要求の有無を演算する。エコモードであり、かつ目標吹出温度TAO=20℃以上で、かつf(Tw)=オン(ON)の時、通常はエンジンオン(エンジン稼動)を許可するが、設定温度が28℃以上の場合を除き、f(外気温)=オフの場合には、エンジンオンを許可しない。
また、ステップS113で、シートヒータ1012がオンの時は、乗員の温感が高くなるので、f(日射量)の値を小さくして、シートヒータ1012オン時にエンジンオン要求を許可しにくくすることで、最低限の温感確保を達成しつつ、燃費を向上させることができる。更に、車両周辺の騒音である車外音が低減し、また、電池に充電した電力の有効利用が達成できる。また、日射量が多い程、乗員の温感は高くなるので、日射量が多い程、エンジンオン要求を許可しにくくすることで、最低限の温感確保と燃費向上・車外音低減・充電電力の有効利用ができる。
次に、電動ウォータポンプ作動決定処理(図4のステップS11)に関して説明する。ステップS11は、具体的には、図16に従って実行される。図16に示すように、本制御がスタートすると、ステップS121にて、冷却水温センによって検出されるエンジン冷却水温度(水温)Twが蒸発器後温度TEより高いか否かを判定する。エンジン冷却水温度Twが、蒸発器後温度TE以下であると判定されると、ステップS122で電動ウォータポンプ32をオフする要求を決定し、本制御を終了する。
ステップS121にて、冷却水温度センサによって検出される冷却水温度Twが比較的低く、エンジン冷却水温Twが蒸発器後温度TE以下であると判定されると、エンジン冷却水をヒータコア34に流した時、かえって吹出温度を低くしてしまうため、ステップS122で電動ウォータポンプ32をオフするのである。
ステップS121でエンジン冷却水温度Twが、蒸発器後温度TEよりも高いと判定すると、ステップS123で図1のブロワ16をオン(運転)した状態であるか否かを判定する。ブロワ16をオンしていない状態であれば、ステップS122に進み、電動ウォータポンプ32をオフする要求を決定し、本制御を終了する。ブロワ16をオンした状態であれば、ステップS124に進み、電動ウォータポンプ32をオンする要求を決定し、本制御を終了する。
つまり、エンジン冷却水温Twが比較的高い時にブロワ16がオフ(停止)の時は、省動力のため、電動ウォータポンプ32をオフする。一方、ブロワオンの時は、電動ウォータポンプ32のオン要求を行う。これにより、エンジンオフの時でも、エンジン冷却水が持っている熱量を空調に利用することができる。従って、吹出温度が上がり、吹出温度を目標吹出温度TAOに近づけることができるので、エンジンオフの状態でも室温が下がるのを緩和できる。
次に、図4のステップS12では、以上のようにして求めた制御信号を出力して、ブロワ16の制御、インバータ42の制御による圧縮機41の回転数制御、室外ファン4の回転数制御、内外気切替ドア13の制御、吹出口切替ドア21、22の制御、電動ウォータポンプ32の制御、電気ヒータ35となるヒータ線(PTC)351〜353の通電本数制御を行う。また、このステップS12では、エコモードスイッチ710およびオートスイッチ708の各表示部710a、708aに関わる表示動作の制御を行う。
前述したように、図5の操作パネル70には、オートスイッチ708が設けられている。そして、オートモードで制御されている時に、このオートスイッチ708内のオートモード表示部708aを構成する発光ダイオード(LED)が発光し、オートモードによる運転中であることを表示する(つまり、オートモード表示部708aをなすオートインジケータが点灯する)。
また、エコモードを選択するか否かを切り換える図6のエコモードスイッチ710が車室内に設けられている。乗員によりエコモードスイッチ710が操作されて、エコモードによる運転がなされると、エコモードスイッチ710内の発光ダイオードが点灯し、エコモードによる運転中であることを表示する(つまり、エコモード表示部710aをなすエコモードインジケータを点灯する)。
上記第1実施形態においては、シート空調装置101は、車室内のシート1013を加熱または冷却し、加熱または冷却の程度が手動設定された値に従うシートマニュアルモードと、自動設定された値(目標吹出温度TAO)に従うシートオート作動モードとで制御される。そして、エアコンECU60は、エコモードスイッチ710により圧縮機41の制御がエコモードに設定されている場合において、シート空調装置101をシートオート作動モードで自動的に作動状態にしている。これによれば、エコモードで室内の空調を弱めに設定していても、エコモードにした場合に、これに呼応して自動的に、シート空調装置がシートオート作動モードで温度調整するため、乗員の空調不足感を抑えることが可能になる。
シート空調装置101は、シートクーラ1011としてもシートヒータ1012としても作動する。これによれば、エコモードで室温目標を低めにしても、エコモードにしたことに応じてシートヒータが温度調整するため、乗員の温感低下を抑えた空調が可能となる。また、冷房時も、シートクーラが同様に乗員の温感上昇を抑えた空調が可能になる。
また、シート空調装置101は、車室内のシート1013を加熱または冷却し、加熱または冷却の程度が手動設定された値に従うシートマニュアルモードと、加熱または冷却の程度が自動設定された値に従うシートオート作動モードとで制御され、エコモードに設定されたときのシート空調装置101の作動状態は、シートオート作動モードで作動するようにしたから、エコモード時のシート空調装置101による空調バックアップを、より一層車室内環境に適したものにすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。
この第2実施形態では、エコモードスイッチ710の操作でエコモードに設定して車室内の温度目標を低めにするという第1条件と、図5のオートスイッチ708がオン操作されるという第2条件とのアンド条件が成立すると、シート空調装置101をシートオート作動モードで自動的に作動させる。これにより、エコモード時に空調状態を弱めにしても、オートモードにした瞬間にシート空調装置101の例えばシートヒータ1012がONする。このため、乗員の温感低下を最小限に抑えた空調が可能になる。以下、これについて詳述する。
援用する図3において、シート空調装置101は、シート1013を電気ヒータで暖めるシートヒータ1012と該シートヒータ1012を制御するシート空調パネル1015内のシートヒータスイッチ(図17のシートSW)を有する。また、シート空調装置101はシートマニュアルモードとシートオート作動モードで作動する。シートマニュアルモードは手動による上記シートヒータスイッチの操作で段階的にシート1013を暖める温度が高くなる。
シートマニュアルモードは、図17のように、温度が低いほうから高いほうにかけて、マニュアルOFF、マニュアルLo、マニュアルMe、マニュアルHiの順に段階的に設定可能である。また、シート空調装置101は、エアコンECU60から目標吹出温度TAOの信号を受信する。シート空調装置101の作動が、シート空調パネル1015内のシートオートスイッチ等によってシートオート作動モードになったときには、この目標吹出温度TAOに応じてシート1013の暖め温度が変化する。シートオート作動モードのときは、シート1013の温度の低いほうから高いほうにかけて、オートOFF、オートLo、オートMe、オートHiの順に変化する。
第2実施形態の図17において、シート空調装置101がシートマニュアルモードに成っている場合において、シートヒータ1012は、上記シートヒータスイッチを入力する毎に、マニュアルOFF→マニュアルLo→マニュアルMe→マニュアルHiに遷移する。例えば、マニュアルOFFの時、図6のエコモードスイッチ710が操作されて車両用空調装置100がエコモード以外からエコモードになっている場合において、図5のオートスイッチ708がオン操作されることがある。この時に、図17の矢印Y17に示すように、シート空調装置101の作動が、シートオート作動モードに遷移する。このシートオート作動モードでは、図8に示す目標吹出温度TAOの大きさによって、オートOFFからオートLo、更に、オートMe、オートHiの間を制御状態が自動的に遷移する。
シートオート作動モードにてシート空調装置101が作動中に、シートヒータスイッチ(シートSW)が操作されると、オートOFFの状態にあった場合には、マニュアルLoに遷移する。また、オートLoの状態にあった場合には、マニュアルMeに遷移する。オートMeの状態にあった場合には、マニュアルHiに遷移する。オートHiの状態にあった場合には、マニュアルOFFに遷移する。
シートオート作動モードにおける遷移状態を説明する。エアコンECU60からの信号を受信して目標吹出温度TAOに応じて、図8と同様に、オートOFF、オートLo、オートMe、オートHiの間を自動的に遷移していく。また、シートヒータ1012の温度はHi、Me、Loの順に低くなる。
図9において、マニュアルHiおよびオートHiのときのシートヒータ1012の温度とシートヒータ1012に対する通電(ON)、非通電(OFF)の関係をオート・マニュアルHiの図表部で示している。ヒータ温度とあるのは、各モード時の目標となるシートヒータ1012の温度(℃)である。
以下、マニュアルMeおよびオートMeのときのシートヒータ1012の温度とシートヒータ1012に対する通電(ON)、非通電(OFF)の関係をオート・マニュアルMeの図表部で示している。更に、マニュアルLoおよびオートLoのときのシートヒータ1012の温度とシートヒータ1012に対する通電(ON)、非通電(OFF)の関係をオート・マニュアルLoの図表部で示している。
車両用空調装置100がエコモード以外の状態から、圧縮機41の動力を削減するため、エコモードスイッチ710の操作でエコモードに設定して車室内の温度目標を低めにすることがある。また、車両用空調装置100の作動をオートスイッチ708のオン操作によりオートモードに設定することもある。そして、エコモードへの設定とオートモードへの設定の両方が成された場合に、車室内の温度目標が低めにされ、かつ車両用空調装置100の作動がオートモードに設定される。このときの車両用空調装置100の制御の変化を受信したシート空調装置101は、瞬間に図17のようにシートオート作動モードになる。そして、シートヒータ1012が、図8のように目標吹出温度TAOに従って、迅速かつ最適に温度調整する。そのため、乗員の温感低下を最小限に抑えた空調が可能になる。
なお、シート空調装置101内のシートヒータ1012についての作動を説明したが、シート空調装置101には、ペルチェ素子等によるシートクーラ1011も装備されており、同様の制御がシートクーラ1011においても可能である。夏場において、車両用空調装置100がエコモード以外の状態から、圧縮機41の動力を削減するため、エコモードスイッチ710の操作でエコモードに設定されることがある。エコモードの設定により車室内の温度目標が高められても、エコモードにした瞬間に、シート空調装置101がシートオート作動モードになる。そして、シートクーラ1011が、目標吹出温度TAOに従って、迅速かつ最適に温度調整して乗員を冷やす。このため、乗員の不快感を最小限に抑えた空調が可能になる。
上記第2実施形態においては、エアコンECU60により空調風の温度を自動制御するオートモードを設定するオートモードスイッチ708を備えている。エコモードが設定されており、かつオートモードスイッチ708により自動制御を指示するオート入力があったときに応答して、シート空調装置101を作動状態にしている。これによれば、エコモードで、車室内の空調を弱めにしても、車両用空調装置100をオートモードにしたことに応じてシート空調装置101が自動的に作動する。そのため、乗員の空調不足感、すなわち温感低下または冷房不足感を抑えることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。
この第3実施形態では、車両用空調装置100がエコモードを選択したという第1条件と、イグニッションスイッチ74をオンして車両運転を開始させたり、図5のブロワスイッチ705等をオンして空調開始信号を発生させたりしたという第2条件のアンド条件が成立したときには、その瞬間にシートヒータ1012がONするため、乗員の温感低下を最小限に抑えた空調が可能になる。
援用する図3において、シート空調装置101は、該シートヒータ装置101内にシート1013を電気ヒータで暖めるシートヒータ1012と該シートヒータ1012を制御するシート空調パネル1015内のシートヒータスイッチ(図18のシートSWとも言う)を有する。また、シート空調装置101はシートマニュアルモードとシートオート作動モードで作動する。シートマニュアルモードは手動による上記シートヒータスイッチの操作で段階的にシート1013を暖める温度が高くなる。
シートマニュアルモードは、温度が低いほうから高いほうにかけて、マニュアルOFF、マニュアルLo、マニュアルMe、マニュアルHiの順に段階的に設定可能である。また、シート空調装置101は、エアコンECU60から目標吹出温度TAOの信号を受信する。シート空調装置101の作動がシート空調パネル1015内のシートオートスイッチ等によってシートオート作動モードになったときには、目標吹出温度TAOに応じてシート1013の暖め温度が変化する。シートオート作動モードのときは、シート1013の温度の低いほうから高いほうにかけて、オートOFF、オートLo、オートMe、オートHiの順に変化する。
第3実施形態を示す図18において、シート空調装置101がシートマニュアルモードに成っている場合において、シートヒータ1012は、シートヒータスイッチ(シートSW)を入力する毎に、マニュアルOFF→マニュアルLo→マニュアルMe→マニュアルHiに遷移する。例えば、マニュアルOFFの時、図6のエコモードスイッチ710が操作されて車両用空調装置100がエコモード以外からエコモードになり、かつイグニッションスイッチ74をオンして車両運転を開始させたり、図5のブロワスイッチ705等をオンして空調開始信号を発生させたりしたときには、その瞬間に、図18の矢印Y18に示すように、シート空調装置101の作動が、図8に示す目標吹出温度TAOの大きさによって、オートOFFからオートLo、更に、オートMe、オートHiの間を自動的に遷移するシートオート作動モードに変化する。
シートオート作動モードでシート空調装置101が作動中に、シートヒータスイッチ(シートSW)が操作されると、オートOFFの状態にあった場合には、マニュアルLoに遷移する。また、オートLoの状態にあった場合には、マニュアルMeに遷移する。オートMeの状態にあった場合には、マニュアルHiに遷移する。オートHiの状態にあった場合には、マニュアルOFFに遷移する。
シートオート作動モードにおける遷移状態も図18に示される。エアコンECU60からの信号を受信して目標吹出温度TAOに応じて、オートOFF、オートLo、オートMe、オートHiの間を自動的に遷移していく。また、シートヒータ1012の温度(ヒート温度)はHi、Me、Loの順に低くなる。
図9において、マニュアルHiおよびオートHiのときのヒータの温度とシートヒータ1012に対する通電(ON)、非通電(OFF)の関係をオート・マニュアルHiの図表部で示している。ヒータ温度とあるのは、各モード時の目標となるシートヒータ1012の温度(℃)である。
以下、マニュアルMeおよびオートMeのときのシートヒータ1012のヒータ温度とヒータに対する通電(ON)、非通電(OFF)の関係をオート・マニュアルMeの図表部で示している。更に、マニュアルLoおよびオートLoのときのシートヒータ1012のヒータの温度とシートヒータ1012に対する通電(ON)、非通電(OFF)の関係をオート・マニュアルLoの図表部で示している。
イグニッションスイッチ74をオンして車両運転を開始させたり、図5のブロワスイッチ705等(空調開始スイッチ)をオンして空調開始信号を発生させたりしたときに、エコモード以外の状態から、圧縮機41の動力を削減するため、エコモードスイッチ710の操作でエコモードが設定されることがある。エコモードで車室内の温度目標が低めにされた場合に、図18のようにシート空調装置101が自動的にシートオート作動モードになる。この結果、シートヒータ1012が、図8のように目標吹出温度TAOに従って、迅速かつ最適に温度調整するため、乗員の温感低下を最小限に抑えた空調が可能になる。なお、上記の説明は、シート空調装置101内のシートヒータ1012についての作動を説明したが、シート空調装置101には、ペルチェ素子等によるシートクーラ1011も装備されており同様の制御がシートクーラ1011においても可能である。
上記第3実施形態においては、車両の起動信号を発生するイグニッションスイッチ74、または、空調開始信号を発生する空調開始スイッチ705を備える。エコモードが設定されている場合に、起動信号、または、空調開始信号が発生したことに応じて、シート空調装置101を自動的に作動状態にしても良い。これによれば、エコモードで室内の空調を弱めに設定していても、イグニッションスイッチのオン、または、ブロワスイッチのオン操作等による空調開始信号の発生に応じてシート空調装置101が作動状態となる。よって、エコモードで、車室内の空調を弱めにしても、車両の起動信号、または、空調開始信号の発生に応じて自動的にシート空調装置101が作動するため、乗員の空調不足感を抑えることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。この第4実施形態では、イグニッションスイッチがオンされたときにエコモードが設定されているとシート空調がシートオート作動モードで作動するようにしている。一方、イグニッションスイッチがオンされたときにエコモード以外のモードが設定されていると、シート空調がマニュアルOFFで非作動状態となるようにしている。
具体的に説明すると、第4実施形態を示す図19において、シートヒータは通常、シートヒータスイッチを入力する毎に、マニュアルOFF、マニュアルLo、マニュアルMe、マニュアルHiの順に段階的に遷移する。エコモードに設定されていてイグニッションスイッチ74がオフからオンにされたときは、目標吹出温度TAOによって、オートOFF〜オートHiの間を自動的に遷移するシートオート作動モードに遷移する。一方、エコモード以外に設定されていてイグニッションスイッチがオフからオンにされたときは、マニュアルOFFの状態に遷移する。
これによれば、エコモードで室温目標を低めにしても、シートヒータが作動するため、
乗員の温感低下を最小限に抑えた空調が可能になる。冷房時も、シートクーラに適用することで、同様に、乗員の温感上昇を最小限に抑えた空調が可能になる。
また、イグニッションスイッチ74がオンされたときにエコモード以外のモードが設定されていると、シート空調がマニュアルOFFになるようにしている。これによって、イグニッションスイッチ74をオンにしたときに、シート空調の設定が前の状態を継続したままに成っており(例えば、マニュアルHiの状態を継続したままに成っており)、シート空調の電力消費が大きくなるということを抑制できる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。この第5実施形態では、図20において、シートヒータは通常、シートヒータスイッチを入力する毎に、マニュアルOFF、マニュアルLo、マニュアルMe、マニュアルHiの順に段階的に遷移する。エコモードに設定されていてイグニッションスイッチ74がオフからオンにされたときは、目標吹出温度TAOによって、オートOFF〜オートHiの間を自動的に遷移するシートオート作動モードに遷移する。一方、エコモード以外に設定されていてイグニッションスイッチがオフからオンにされたときは、マニュアルOFFの状態に遷移する。
また、車両外部の空気温度である外気温度に応じて空調装置の空調負荷が大きいか小さいかを図20の判定手段102で判断している。外気温度が低くオートOFF(空調負荷が小さい)と判断されるときは、図20において、シートオート作動モードのオートOFFの状態に遷移する。
これによれば、エコモードで室温目標を低めにしても、シートヒータが作動するため、
乗員の温感低下を最小限に抑えた空調が可能になる。冷房時も、シートクーラに適用することで、同様に、乗員の温感上昇を最小限に抑えた空調が可能になる。
また、イグニッションスイッチ74がオンされたときにエコモード以外のモードが設定されていると、シート空調がマニュアルOFFになるようにしているから、イグニッションスイッチ74をオンにしたときに、シート空調の設定が前の状態を継続したままに成っており(例えば、マニュアルHiの状態を継続したままに成っており)、シート空調の電力消費が大きくなるということを防止できる。つまり、前回乗車時のシート空調装置におけるマニュアル設定状態をリセットすることで、無駄なシート空調装置の作動が抑えられ、更に省電力にできる。更に、外気温度が低く、空調負荷が少ないと判断されるときは、シートオート作動モードのオートOFFの状態に遷移するから、空調負荷が少ないときの無駄なシート空調装置の作動が抑えられる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の実施形態では、エアコンサイクル(クーラーサイクル)の車両用空調装置100に本発明を適用したが、ヒートポンプサイクルの車両用空調装置に本発明を適用しても良い。更に、圧縮機は、電動圧縮機でなくとも良く、車両は、ハイブリッド車に限らず、EV(電気自動車)または通常の内燃機関で走行するガソリン車等であっても良い。
シート空調装置は、シートヒータ機能とシートクーラ機能の両方を備える必要は無い。また、単一の装置でシートヒータ機能とシートクーラ機能の両方を備えても良く、別々の装置でシートヒータ機能とシートクーラ機能とを備えても良い。更に、シートヒータのみ、あるいは、シートクーラのみを備えても良い。また、シート空調制御装置は、エアコンECU内に組み込まれていても良い。
また、シート空調装置はシート自体を加熱または冷却するものであるが、シート近傍に局部的に車両内装部材から空調風を吹出し間接的にシートの温度を調節する装置を使用しても良い。このような装置及びシート空調装置を含めてシート温度調整システムと称する。
更に、上記各実施形態においては、エコモードスイッチの操作によりエコモードになる制御を示したが、電気自動車を駆動する電力残量が少ないバッテリ等の状態や残存燃料量の状態から、自動的にエコモードに設定されても良い。
また、エコモードは、車両用空調装置の空調性能が減少する省エネルギーモードであれば良く、圧縮機の動力を制限するものに限らない。例えばブロワ風量を制限したり、ヒータコア内を流れる温水流量を制限したりするものであっても良い。
また、本発明に言うイグニッションスイッチは、点火装置の無い電気自動車における運転開始スイッチまたは始動スイッチを含む。
41 圧縮機
60 エアコンECU
60、1014 制御手段(エアコンECUおよびシート空調制御装置)
74 イグニッションスイッチ(起動信号発生手段)
101 シート空調装置
705 空調開始スイッチ(ブロワスイッチ)(空調開始信号発生手段)
708 オートスイッチ
710 エコモードスイッチ
1014 シート空調制御装置
1015 シートSWを有するシート空調パネル

Claims (7)

  1. 車室内空調を省動力で行うエコモードが設定される車両用空調装置において、
    車室内のシート(1013)を加熱または冷却するように作動するシート温度調整システム(101)と、
    前記エコモードが設定された場合に、前記シート温度調整システムを自動的に作動状態にする制御手段(60、1014)と、を備え、
    前記シート温度調整システムは、前記車室内のシートを加熱または冷却する程度が手動設定された値に従うシートマニュアルモードと、加熱または冷却の程度が自動設定された値に従うシートオート作動モードとで制御され、
    前記エコモードに設定されたときの前記シート温度調整システムの作動状態は、前記シートオート作動モードで作動し、
    更に、前記車両用空調装置の空調負荷の大きさを判定する判定手段(102)を有し、
    車両の起動時において、前記エコモードが設定されている場合は、前記シート温度調整システムを前記シートオート作動モードにすると共に、
    前記車両の起動時において、前記エコモード以外が設定され、かつ前記空調負荷が大きいときは、前記車両の起動時以前の前記シート温度調整システムの作動状態を継続し、
    前記車両の起動時において、前記エコモード以外が設定され、かつ前記空調負荷が小さいときは、前記シート温度調整システムを非作動状態とすることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記判定手段は、前記車両の外部の空気温度である外気温度の大きさに基づいて前記空調負荷の大小を判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記シート温度調整システムは、前記車室内のシートを加熱または冷却するように作動するシート空調装置(101)から成り、
    前記エコモードを設定するエコモードスイッチ(710)を備え、かつ前記制御手段は、前記エコモードスイッチにより前記エコモードに設定された場合に、前記シート空調装置を自動的に作動状態にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用空調装置。
  4. 更に、前記車両用空調装置は空調風の温度を自動制御するオートモードが設定され、
    前記制御手段は、前記エコモードが設定され、かつ前記オートモードが設定された場合に、前記シート温度調整システムを作動状態にすることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  5. 更に、操作されることにより前記車両用空調装置の前記オートモードを設定するオートモードスイッチ(708)を備え、
    前記制御手段は、前記エコモードが設定され、かつ前記オートモードスイッチにより前記自動制御を指示するオート入力があるときに応答して、前記シート温度調整システムを作動状態にすることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
  6. 更に、前記車両の起動信号を発生する起動信号発生手段(74)、または、前記車両用空調装置の作動開始を指示する空調開始信号を発生する空調開始信号発生手段(705)を備え、
    前記制御手段は、前記エコモードが設定され、かつ前記起動信号、または、前記空調開始信号があることに応じて、前記シート温度調整システムを作動状態にすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  7. 前記シート温度調整システムの作動状態は、シートクーラ(1011)としての作動状態と、シートヒータ(1012)としての作動状態とがあることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
JP2012177359A 2012-02-13 2012-08-09 車両用空調装置 Active JP5849893B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012177359A JP5849893B2 (ja) 2012-02-13 2012-08-09 車両用空調装置
US13/760,372 US9371024B2 (en) 2012-02-13 2013-02-06 Air-conditioner for vehicle

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012028632 2012-02-13
JP2012028632 2012-02-13
JP2012177359A JP5849893B2 (ja) 2012-02-13 2012-08-09 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013189182A JP2013189182A (ja) 2013-09-26
JP5849893B2 true JP5849893B2 (ja) 2016-02-03

Family

ID=49389908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012177359A Active JP5849893B2 (ja) 2012-02-13 2012-08-09 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5849893B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101745108B1 (ko) 2015-07-10 2017-06-08 현대자동차주식회사 운전자 전용 시트공조 장치 및 시트 공조 제어방법
JP7246000B2 (ja) * 2018-03-30 2023-03-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 車両用暖房装置及び車両用暖房装置を備えた車両
WO2022181523A1 (ja) * 2021-02-25 2022-09-01 テイ・エス テック株式会社 自動車の室内温度調節装置及び電気自動車
CN113650538B (zh) * 2021-08-30 2023-04-18 一汽解放汽车有限公司 车辆座椅自动加热和通风控制方法及系统
CN114384948B (zh) * 2022-01-13 2023-04-28 北京小米移动软件有限公司 设备控制方法、装置、电子设备及存储介质

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05124417A (ja) * 1991-11-07 1993-05-21 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置
JP3714261B2 (ja) * 2002-02-12 2005-11-09 株式会社デンソー 車両用シート空調装置
JP2008074365A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Denso Corp 車両用シート空調装置
JP5294420B2 (ja) * 2007-06-15 2013-09-18 パナソニック株式会社 車両用暖房装置
JP5309844B2 (ja) * 2008-09-29 2013-10-09 株式会社デンソー 車両用空調装置
US8316650B2 (en) * 2009-05-21 2012-11-27 GM Global Technology Operations LLC System and method for heating and cooling a vehicle
EP2722206A4 (en) * 2011-06-15 2016-04-20 Toyota Motor Co Ltd DEVICE FOR CONTROLLING VEHICLE HEATING AND METHOD AND PROGRAM THEREFOR

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013189182A (ja) 2013-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9371024B2 (en) Air-conditioner for vehicle
JP5477329B2 (ja) 車両用空調装置
JP5880840B2 (ja) 車両用空調装置
WO2012144154A1 (ja) 車両用空調装置
WO2012042751A1 (ja) 車両用空調装置
JP2008155860A (ja) 車両用空調装置
JP2007308133A (ja) 車両用空調装置
JP5849893B2 (ja) 車両用空調装置
JP2011068154A (ja) 車両用空調装置
JP3791234B2 (ja) ハイブリッド車用空調装置。
JP6123557B2 (ja) 車両用空調装置
JP5516544B2 (ja) 車両用空調装置
JP6201847B2 (ja) 車両用空調装置
JP2013166468A (ja) 車両用空調装置
JP5640936B2 (ja) 車両用空調装置
JP5585563B2 (ja) 車両制御システム
JP5360006B2 (ja) 車両用空調装置
JP2015024698A (ja) 車両用空調装置
JP5195702B2 (ja) 車両用空調装置
JP5796521B2 (ja) 車両用空調装置
JP5556783B2 (ja) 車両用空調装置
JP5708520B2 (ja) 車両用空調装置
JP5626177B2 (ja) 車両用空調装置
JP6630615B2 (ja) 車両用空調装置
JP5482754B2 (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151117

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5849893

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250