JP2013193491A - シートバックグリップの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の座席に容易に取り付けることができ、取付強度の確保が可能なシートバックグリップの取付構造を提供する。
【解決手段】シートバックグリップ22はブラケット21により背凭れ部の骨格をなす略門型形状のシートフレーム11に固定され、ブラケット21はシートバックグリップ22を保持する略水平の基部23と該基部23の中間部25から上方に延伸したフック部24とを備える。フック部24をシートフレーム11の上部に懸架支持すると共に、基部23の両側をシートフレーム11の側部に係止してなるから、車両の座席に対してシートバックグリップ22を容易に取り付けることが可能になると共に、フック部24にてシートフレーム11に係止してなるから、シートバックグリップ22を堅牢に保持可能となる。また、汎用性も高まり他機種に展開が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用座席の背凭れ部の後面に設けるシートバックグリップの取付構造に関する。
従来、この種のものとして、シートサイド部にアタッチメントを着脱自在に装着するための装着部を有し、この装着部は、前記シートサイド部のシートフレームに固着するパイプ状基材と、このパイプ状基材に係合支持されるブラケットとを含み、前記シートサイド部の上下方向に沿って複数の前記装着部が所定ピッチで配置され、この装着部にてリヤ席用アシストグリップを装着使用し得るようにした自動車シート(例えば特許文献1)や、ヘッドレストの支持ポールに係脱自在に篏合する車乗降用手すりにおいて、長方形状の取付板の両端部に一体に設けた側板の両端間に、保温筒を設けた芯管からなるグリップを交換可能に係止させた車座席用手すり(例えば特許文献2)などがある。
上記特許文献1の自動車シートでは、金属製のパイプ状基材を溶接などによりフレームに固定するため、製造工場で取り付ける標準装備品として適するものの、使用者が限られる場合や注文品などで少数の車両に後付けで装備するには不向きである。
一方、上記特許文献2の車座席用手すりは、後付に適するものの、ヘッドレストの支持ポールを取付に利用するため、取付位置に制約を受けると共に、支持ポールはヘッドレストを支持するように設計されているからグリップの取付に十分な強度が得られ難い面がある。
特開2002−337587号公報 特開2006−117216号公報
そこで、本発明は、上記課題を解決するものであり、車両の座席に容易に取り付けることができ、取付強度の確保が可能なシートバックグリップの取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両用座席の背凭れ部の後面にシートバックグリップを設けてなるシートバックグリップの取付構造であって、前記シートバックグリップはブラケットにより前記背凭れ部の骨格をなす略門型形状のシートフレームに固定され、前記ブラケットは前記シートバックグリップを保持する略水平の基部と該基部の中間部から上方に延伸したフック部とを備え、前記フック部を前記シートフレームの上部に懸架支持すると共に、前記基部の両側を前記シートフレームの側部に係止してなることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記ブラケットへの前記シートバックグリップの保持位置は、前記ブラケットの基部の前記シートフレームの側部への係止位置と前記ブラケットの前記中間部との間に設けてなることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、前記シートフレーム及び前記ブラケットは前記座席を覆うシート表皮にて覆われてなることを特徴とする。
本発明の請求項1記載のシートバックグリップの取付構造によれば、車両の座席に対してシートバックグリップを容易に取り付けることが可能になると共に、フック部にてシートフレームに係止してなるのでシートバックグリップを堅牢に保持可能となる。また、汎用性も高まり他機種に展開が可能となる。
本発明の請求項2に記載のシートバックグリップの取付構造によれば、シートフレームに係止したブラケットの各係止位置間にてシートバックグリップを係止してなることからシートバックグリップの保持剛性が向上する。
本発明の請求項3に記載のシートバックグリップの取付構造によれば、シートフレーム及びブラケットなどの骨格部がシート表皮にて覆われることで美観が向上すると共に、シートバックグリップの把持が容易となる。
本発明の実施例1を示すシート表皮を外した背凭れ部の斜視図である。 同上、シートの側面図である。 同上、ブラケットの基部を示し、図3(A)は背面図、図3(B)は底面図である。 同上、ブラケットのフック部を示し、図4(A)は背面図、図4(B)は側面図である。 同上、シートバックグリップを示し、図5(A)は一方の閉塞蓋を外した平面図、図5(B)は閉塞蓋を外した側面図である。 同上、クッション材を示し、図6(A)は背面図、図6(B)は平面図である。 同上、シート表皮を外した背凭れ部の要部の背面図である。 同上、シート表皮を外した背凭れ部の要部の側面図である。 同上、シート表皮を外した背凭れ部の要部の平面図である。 同上、シート表皮を外した背凭れ部の要部の底面図である。 本発明の実施例2を示すシート表皮を外した背凭れ部の斜視図である。 同上、ブラケットの基部を示し、図3(A)は背面図、図3(B)は平面図である。 同上、シート表皮を外した背凭れ部の要部の背面図である。 同上、シート表皮を外した背凭れ部の要部の側面図である。 同上、シート表皮を外した背凭れ部の要部の平面図である。
以下、図面を参照して、本発明のシートバックグリップの実施例について説明する。
図1〜図10は本発明の実施例1を示し、座席1は、座面2Aを有する腰掛部2と、この腰掛部2の後端部に前後揺動可能に取付けられた背凭れ部3と、この背凭れ部3の上端部に取り付けられたヘッドレスト4とを備える。
前記背凭れ部3は、骨格をなすシートフレーム11を備える。このシートフレーム11は、左右一対のシートサイドフレーム12,12と、これらのシートサイドフレーム12,12の上端同士及び下端同士をそれぞれ連結するアッパフレーム13及びロアフレーム(図示せず)とからなる矩形枠状の金属製部材である。尚、前記左右のシートサイドフレーム12,12とアッパフレーム13とが略門型形状をなす。
前記アッパフレーム13とシートサイドフレーム12の上部12A,12Aは金属製のパイプ材14から形成されている。具体的には、断面円形の前記パイプ材14の左右に湾曲状の折曲げ部14A,14Aを設け、これら折曲げ部14A,14Aの先端側を下向きに配置し、左右の折曲げ部14A,14Aの間のパイプ材14により前記アッパフレーム13を構成し、折曲げ部14Aの下部のパイプ材14により前記上部12A,12Aを構成しており、アッパフレーム13とシートサイドフレーム12との間に前記折曲げ部14Aが位置する。
また、前記上部12Aを除いた前記シートサイドフレーム12は、金属板を断面略コ字状に形成したフレーム本体15を備える。このフレーム本体15は、断面において座席1の左右方向中央側が開口し、前,後面部15A,15Bと左右方向外側の側面部15Cとを有する。そして、前記フレーム本体15の上部を前記上部12Aの外周に加締めると共に、必要に応じて溶接などによりフレーム本体15に上部12Aを固着している。
前記シートフレーム11には、両側のシートサイドフレーム12,12から延びる波形ワイヤからなるばね部材16と、このばね部材16により背面17Aが弾性支持された樹脂製の支持プレート17とが設けられている。
また、前記アッパフレーム13の前側には、左右に間隔をおいて筒状のステー支持部18,18が設けられ、これらステー支持部18,18に前記ヘッドレスト4の取付ステー4A,4Aを挿入して背凭れ部3の上部にヘッドレスト4が装着される。
上記のような前記シートフレーム11にブラケット21を後付で取り付け、このブラケット21にシートバックグリップ22を取り付け、これより背凭れ部3の後面にシートバックグリップ22が装着され、以下にその構成を説明する。
前記ブラケット21は、それぞれ金属板材などからなる基部23とフック部24とを備え、前記基部23は、ほぼ上下一定幅の中間部25と、この中間部25の両側に設けた取付用の座面部26,26と、それら中間部25と座面部26とを連結する傾斜面部27と、両端の取付部28,28と、それら座面部26と取付部28を連結する平面視で斜め下向きの傾斜面部29とを一体に備える。また、前記取付部28も傾斜面部29に連続して平面視で斜め下向きをなす。尚、前記座面部26が、ブラケット21へのシートバックグリップ22の保持位置であり、また、前記取付部28が、基部23のシートフレーム11の側部への係止位置である。
そして、前記傾斜面部27は車両左右方向外側に向かって後向きに傾斜すると共に幅広になるように形成され、前記傾斜面部29は、左右方向外側に向かって前向きに傾斜すると共に幅狭になるように形成されている。また、中間部25と傾斜面部27との間、傾斜面部27と座面部26との間、座面部26と傾斜面部29との間、傾斜面部29と取付部28との間には、それぞれ屈曲部23Kが形成され、この屈曲部23Kの屈曲角は鋭角である。
また、図3(B)の底面図に示すように、前記中間部25と座面部26と取付部28は略平行をなし、中間部25の後側に座面部26が位置し、中間部25の前側に取付部28が位置する。また、前記取付部28は外端が後側に向くように僅かに傾斜している。
前記中間部25の中央側左右には、左右に間隔をおいて、フック取付部たる雄螺子棒30,30を溶接している。具体的には、前記雄螺子棒30は後端に鍔部30Aを有し、前記中間部25に透孔25H,25Hを穿設し、この透孔25Hに前記雄螺子棒30を挿入すると共に、前記鍔部30Aを中間部25の後面に当接した状態で、鍔部30Aを中間部25に溶接し、これにより雄螺子棒30が中間部25の前面側に突設された状態で中間部25に固定される。尚、前記溶接にはプロジェクション溶接などが用いられる。
また、前記座面部26には、シートバックグリップ取付用の透孔26Hが穿設され、この透孔26Hに対応して前記座面部26の前面にナット31を溶着し、このナット31の雌螺子部31Aと透孔26Hとが連通する。また、前記座面部26には、前記透孔26Hの外側に位置決め用の透孔26Pが穿設されている。尚、前記ナット31は四角ナットである。
さらに、前記取付部28には、取付部材たるネジなどを挿通する透孔28Hが穿設されている。そして、図3(A)の背面図に示すように、前記雄螺子棒30と透孔26H,26Pは略同一高さ位置にあり、これらに対して前記透孔28Hは下側に位置する。
図4に示すように、前記フック部24は、前記基部23の中間部25に重ね合わせて取り付ける取付部32と、この取付部32から上方に延伸した延伸部33とを有し、金属板材からなり、この例では、取付部32は延伸部33に比べて左右幅狭に形成されている。また、前記延伸部33の上部中央に、上部が開口した縦方向の切欠き部34を設けると共に、この切欠き部34の両側に二股状の掛止め部35,35を設け、この掛止め部35の上端部35Uは前記アッパフレーム13に掛止めされるように略半円状に形成されている。また、前記取付部32の上方において、前記延伸部33には折曲げ部33Mを設け、その延伸部33は前記折曲げ部33Mの上部が前側に僅かに倒れるように斜設されている。さらに、前記取付部32には、前記雄螺子棒30を挿通する透孔32Hが穿設されている。
そして、前記基部23の前面に、フック部24の取付部32を重ね合わせると共に、透孔32Hに雄螺子棒30を挿通し、この雄螺子棒30にナット36を螺合することにより、ブラケット21が一体に組み立てられる。また、ブラケット21の両端に位置する前記透孔28H,28Hには、ボルト37,37が挿通され、このボルト37を前記シートサイドフレーム12の後面部15Bに固定する。
図5などに示すように、シートバックグリップ22は、使用者が把持する横方向のグリップ本体41と、このグリップ本体41の両側に設けられ前記ブラケット21に固定するベース部42とを一体に有し、このベース部42は端部側に向かって徐々に太くなるように形成され、その端部前面43に前側に突出した突出取付部44を一体に備える。前記シートバックグリップ22は合成樹脂製であり、内部に金属帯板などからなる補強板45をインサート成型により一体に備え、この補強板45はシートバックグリップ22の略全長に設けられている。尚、前記突出取付部44は、後述する長孔に挿入し易いように、前側に向かって上下左右が幅狭になるように形成されている。
前記ベース部42には、後側が開口した装着孔46を穿設すると共に、この装着孔46の前側には該装着孔46より径小な透孔46Sを穿設し、この透孔46Sは前記補強板45と突出取付部44を貫通して該突出取付部44に開口している。また、前記突出取付部44には、前記透孔46Sの外側に位置決めピン47が前向きに突設され、この位置決めピン47は、前記補強板45を挿通し、この補強板45の後面側に係止する径大な頭部47Tを一体に有し、位置決めピン47はインサート成型によりシートバックグリップ22に一体に設けられている。そして、前記位置決めピン47により位置決め部を構成している。
そして、位置決めピン47をブラケット21の透孔26Pに挿通することにより、シートバックグリップ22の透孔46Sがブラケット21の前記透孔26Hに位置決めされ、この状態で、装着孔46に固定手段たるボルト48を挿通し、このボルト48を透孔46Sと透孔26Hに挿通し、前記ナット31に螺合することにより、ブラケット21にシートバックグリップ22が固定される。
また、ベース部42の後面には、前記装着孔46の周囲にカバー用の取付凹部49が形成され、この取付凹部49を閉塞蓋50により閉塞する。
前記シートバックグリップ22のベース部42と前記ブラケット21との間には、平板状のクッション材51が配置され、このクッション材51はスペーサである。図6に示すように、クッション材51は、略長方形形状で、前記端部前面43より左右幅が大きく形成されると共に、クッション材51は前記端部前面43と上下幅が略等しく、前記突出取付部44が係入する長孔52が穿設され、その前面には粘着層53が設けられ、使用前の粘着層53は剥離紙により覆われている。また、クッション材51の左右方向中央側には、上下に傾斜面54,54を設け、これによりクッション材51は中央側に向かって上下寸法が僅かに幅狭になる。尚、クッション材51の材質としては、弾性を有する発泡クロロプレンラバーなどが例示される。そして、長孔52は前記突出取付部44が係入する係入受部である。
そして、クッション材51の長孔52に、シートバックグリップ22の前記突出取付部44を嵌め入れ、位置決めピン47を透孔26Pに仮挿入し、この状態でクッション材51の取付位置を仮決めし、この仮決め位置に後でクッション材51を接着することが好ましい。こうすれば固定したクッション材51の長孔52に突出取付部44を嵌め入れることにより、透孔26Pに位置決めピン47を位置合わせすることができる。
尚、図2に示すように、背凭れ部3の外面はシート表皮5により覆われ、このシート表皮5は面ファスナ(図示せず)などにより着脱可能に構成されている。
次に、前記シートバックグリップ22の取付方法について説明する。図2はシートバックグリップ22の取付後を示し、取付前は背凭れ部3にはシートバックグリップ22は装着されていない。まず、シート表皮5を外し、図7などに示すように、シートフレーム11を露出させる。また、基部23とフック部24とをナット36により一体に組み立てる。尚、ブラケット21は、基部23とフック部24をシートフレーム11に取り付けながら、基部23とフック部24を組み立てることもできる。
そして、アッパフレーム13の中央に、フック部24の掛止め部35,35を掛止めし、この状態で、下部側の基部23はアッパフレーム13を中心に前後に回動することができ、基部23の両端の取付部28をフレーム本体15の後面部15Bに沿わせ、透孔28Hに挿通したボルト37により、取付部28をフレーム本体15に固定する。
この場合、固定手段たるボルト37の直径より小さい透孔(図示せず)が後面部15Bに予め穿設されている場合は、その透孔にタップにより雌螺子部(図示せず)を加工し、この雌螺子部にボルト37を螺合してもよし、後面部15Bに予め穿設されている透孔にボルト37を挿通し、このボルト37にナットを螺合して固定してもよいし、或いは、後面部15Bに後加工で、ボルト37を挿通する透孔を穿設したり、ボルト37を螺合する雌螺子部を形成したりしてもよい。何れにしても、取付部28は溶接を用いることなくシートフレーム11に固定することが好ましい。
このようにしてフレーム本体15にブラケット21を取付固定したら、前記剥離紙を剥ぎ、ブラケット21の座面部26と傾斜面部27の後面にクッション材51を接着し、この接着には前記粘着層53を用いる。尚、また、クッション材51の傾斜面54,54側を傾斜面部27に接着する。透孔26H,26Pに長孔52を合わせてクッション材51を所定位置に接着して取り付ける。尚、クッション材51は、ブラケット21をシートフレーム11に固定する前に、基部23に接着しておいてもよく、ブラケット21にシートバックグリップ22を取り付ける前ではあれば、クッション材51の取付は何時でもよい。
そして、ブラケット21とクッション材51をシートフレーム11に取付固定した後、シート表皮5によりブラケット21とクッション材51とシートフレーム11を覆う。こうするとブラケット21とクッション材51が外部に表れない。また、シート表皮5の上から触って長孔52の位置を確認することができ、シート表皮5の上からシートバックグリップ22の突出取付部44を長孔52に嵌め入れ、透孔26Pに位置決めピン47を挿入する。これによりブラケット21の透孔26Hにシートバックグリップ22の透孔46Sが位置決めされる。この場合、シート表皮5の材質にもよるが、突出取付部44を長孔52に嵌め入れる前に、シート表皮5の透孔26H,26Pに対応する部分に孔を開けておいても良いし、位置決めピン47やボルト48を差し込むことによりシート表皮5に孔を開けてもよい。また、取付状態で、突出取付部44と座面部26との間にシート表皮5が挟まれる。あるいはシート表皮5の突出取付部44対応部分に孔を開けた場合は、突出取付部44が座面部26に面接触状態で当接する。
そして、装着孔46からボルト48を挿入し、ボルト48をナット36に螺合することにより、ブラケット21にシートバックグリップ22が固定され、この状態で、少なくともクッション材51とシートバックグリップ22の端部前面43との間にシート表皮5が挟み込まれる。また、使用後、装着孔46を閉塞蓋50により塞ぐ。
このように本実施例には、請求項1に対応して、車両用座席1の背凭れ部3の後面にシートバックグリップ22を設けてなるシートバックグリップ22の取付構造であって、シートバックグリップ22はブラケット21により背凭れ部3の骨格をなす略門型形状のシートフレーム11に固定され、ブラケット21はシートバックグリップ22を保持する略水平の基部23と該基部23の中間部25から上方に延伸したフック部24とを備え、フック部24をシートフレーム11の上部に懸架支持すると共に、基部23の両側をシートフレーム11の側部に係止してなるから、車両の座席1に対してシートバックグリップ22を容易に取り付けることが可能になると共に、フック部24にてシートフレーム11に係止してなるのでシートバックグリップ22を堅牢に保持可能となる。また、汎用性も高まり他機種に展開が可能となる。
このように本実施例には、請求項2に対応して、ブラケット21へのシートバックグリップ22の保持位置は、ブラケット21の基部23のシートフレーム11の側部への係止位置と前記ブラケットの中間部25との間に設けてなるから、シートフレーム11に係止したブラケット21の各係止位置間にてシートバックグリップ22を係止してなることからシートバックグリップ22の保持剛性が向上する。
このように本実施例には、請求項3に対応して、シートフレーム11及びブラケット21は座席1を覆うシート表皮5にて覆われてなるから、シートフレーム11及びブラケット21などの骨格部がシート表皮5にて覆われることで美観が向上すると共に、シートバックグリップ22の把持が容易となる。
また、実施例上の効果として、別体の基部23とフック部24を組み立ててブラケット21を構成したから、車種や使用条件により、基部23とフック部24の一方のみを変更して対応することができる。また、ブラケット21には屈曲部23Kが形成されているから、平板状のものに比べて、強度的に優れたものとなり、特に、座面部26は両側の傾斜面部27,29と合わせて略コ字形形状をなすから、強度的に優れる。さらに、ブラケット21は、掛止め部35と両側の取付部28,28の三箇所でシートフレーム11に取り付けられるため、安定した取付強度が得られる。
また、座面部26には、透孔26Hの外側に位置決め用の透孔26Pを穿設し、シートバックグリップ22には、透孔26Hに対応して透孔46Sを穿設すると共に、透孔26Pに挿入する位置決めピン47を設けたから、この位置決めピン47を透孔26Pに挿入することにより、透孔26Hに透孔46Sが位置決めされ、その後のボルト48のナット31への螺合作業を容易に行うことができる。
また、クッション材51には、シートバックグリップ22の突出取付部44を係入する長孔52を設けたから、クッション材51とシートバックグリップ22の位置決めを容易に行うことができる。さらに、位置決めピン47を透孔26Pに仮挿入し、この状態でクッション材51の取付位置を仮決めした後、クッション材51のみをブラケット21に接着固定すれば、その後、クッション材51の長孔52にシートバックグリップ22の突出取付部44を位置合わせすることにより、取付時におけるブラケット21へのシートバックグリップ22の位置決めを容易に行うことができる。また、クッション材51を座面部26と傾斜面部27に取り付けたから、使用者がベース部42側を把持しても、シート表皮5を介して金属製の傾斜面部27に手が当ることがない。
図11〜図15は、本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例はアクティブヘッドレストを備えた背凭れ部3に適用したものであり、前記背凭れ部3は、車両が追突された際に、前記ヘッドレスト4を前方又は前方斜め上方へ移動させるヘッドレスト駆動機構61を備え、前記ヘッドレスト4及び前記ヘッドレスト駆動機構61は、乗員の頸部を保護する頸部保護機構を構成している。
ヘッドレスト駆動機構61は、前記シートサイドフレーム12,12から延びる波形ワイヤからなる前記ばね部材16と、このばね部材16で背面17Aが弾性支持され前記シートサイドフレーム12に揺動可能に設けられた樹脂製の前記支持プレート17と、この支持プレート17に連動する連動腕部62,62と、これら連動腕部62,62の上部に枢軸部63,63により回動可能に連結され、正面視で下部が開口した略コ字形の揺動部材64と、前記シートサイドフレーム12,12間に設けられたワイヤからなる横設部材65とを備える。
また、前記揺動部材64の横杆部64Yの前部に、前記ステー支持部18,18を設け、さらに、揺動部材64の左右の縦杆部64T,64Tに軸杆66,66を設け、これら軸杆66,66は、略水平外側に突設され、前記アッパフレーム13の上部12Aの前面に当接する。この場合、軸杆66は上部12Aに固定されていないが、軸杆66を上部12Aに回動可能に連結してもよい。
さらに、縦方向の引張コイルバネ67により前記横杆部64Yと横設部材65とを連結し、その引張コイルバネ67は左右にそれぞれ設けられており、これら左右の引張コイルバネ67,67が収縮することにより、前記軸杆66が前記上部12Aの前面に当接すると共に、ステー支持部18がアッパフレーム13に当接する。
そして、車両が追突されたときには、乗員が慣性で後方へ移動する際に、後向き荷重Fが、ばね部材16により背面16Aが弾性支持され支持プレート17に加わり、支持プレート17が後方に移動すると、支持プレート17に連動して連動腕部62が移動し、この連動腕部62の移動により、引張コイルバネ67が延びて枢軸部63が矢印Aに示すように後方に移動し、軸杆66が上部12Aに当接した状態で、矢印Bに示すように、揺動部材64の横杆部64Y側が前方に移動し、これにより追突時にヘッドレスト4が前方に移動する。
上記のようなアクティブヘッドレストを備えた背凭れ部3において、本実施例のシートバックグリップの取付構造は、実施例1と同一構成の前記ブラケット21を用いる。
また、図12などに示すように、フック部24は取付部32と延伸部33とが左右同一幅を有し、すなわち実施例1に比べて延伸部33を左右幅広に形成し、強度を高めている。
このように本実施例でも、上記実施例1と同様な作用・効果を奏し、また、このようにフック部24の幅寸法を変更することにより、アクティブヘッドレストを備えた他の座席への適用が可能となる。
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、別体の基部とフック部を組み立てたが、ブラケットは、基部とフック部を一体の金属板などに形成したものを用いてもよい。
1 座席
3 背凭れ部
4 ヘッドレスト
5 表皮
11 シートフレーム
12 シートサイドフレーム
21 ブラケット
22 シートバックグリップ
23 基部
24 フック部
25 中間部
26 座面部(保持位置)
28 取付部(係止位置)

Claims (3)

  1. 車両用座席の背凭れ部の後面にシートバックグリップを設けてなるシートバックグリップの取付構造であって、前記シートバックグリップはブラケットにより前記背凭れ部の骨格をなす略門型形状のシートフレームに固定され、前記ブラケットは前記シートバックグリップを保持する略水平の基部と該基部の中間部から上方に延伸したフック部とを備え、前記フック部を前記シートフレームの上部に懸架支持すると共に、前記基部の両側を前記シートフレームの側部に係止してなることを特徴とするシートバックグリップの取付構造。
  2. 前記ブラケットへの前記シートバックグリップの保持位置は、前記ブラケットの基部の前記シートフレームの側部への係止位置と前記ブラケットの前記中間部との間に設けてなることを特徴とする請求項1記載のシートバックグリップの取付構造。
  3. 前記シートフレーム及び前記ブラケットは前記座席を覆うシート表皮にて覆われてなることを特徴とする請求項1又は2記載のシートバックグリップの取付構造。
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