JP2013193040A - エチレンオキシド製造用触媒およびそれを用いたエチレンオキシド製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、ジルコニウムを含むアルミナ担体に、銀(Ag)と、セシウム(Cs)と、レニウム(Re)と、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)およびバナジウム(V)からなる群より選ばれる少なくとも1つの元素とを含む触媒成分を担持した触媒であって、当該担体のジルコニウム量が50〜900ppmであるエチレンオキシド製造用触媒である。
【選択図】なし
Description
本発明において、担体組成は、α−アルミナを主成分とし更にジルコニウムを含むものであれば良い。
担体の形状は、特に制限されず、リング状、球状、円柱状、ペレット状のほか、従来公知の知見が適宜参照されうる。また、担体のサイズ(平均直径)についても特に制限はなく、好ましくは3〜20mmであり、より好ましくは4〜10mmである。
本発明の触媒は、上述した担体上に、少なくとも銀(Ag)と、セシウム(Cs)と、レニウム(Re)と、タングステン(W)、モリブデン(Mo)クロム(Cr)およびバナジウム(V)からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を含む触媒成分で構成される。
次に、上記したようにして製造された本発明に係る担体を用いて、本発明のエチレンオキシド製造用触媒を製造するが、その製造方法は、上記したような担体を使用する以外は、従来公知のエチレンオキシド製造用触媒の製造方法に従って調製されうる。以下、本発明にかかる好ましい触媒の実施形態を記載する。しかし、本発明は、下記の好ましい実施形態に限定されず、適宜修飾してあるいは他の公知の方法に本発明に係る担体を使用することによって、触媒を製造できる。
本発明のエチレンオキシドの製造方法は、触媒として本発明のエチレンオキシド製造用触媒を使用する点を除けば、常法に従って行われうる。
担体を粉砕した後、0.85〜1.20mmの粒径に分級したもの約0.2gを正確に秤量した。秤量したサンプルを200℃にて少なくとも30分間脱気し、BET(Brunauer−Emmet−Teller)法により測定した。
日本工業規格(JIS R 2205(1998))に記載の方法に準拠して、以下の手法により測定した。
a)担体を120℃に保温した乾燥機中に入れ、恒量に達した際の質量を秤量した(乾燥質量:W1(g))。
b)上記a)で秤量した担体を水中に沈めて30分間以上煮沸した後、室温の水中にて冷却し、飽水サンプルとした。
c)上記b)で得た飽水サンプルを水中から取り出し、湿布ですばやく表面を拭い、水滴を除去した後に秤量した(飽水サンプル質量:W2(g))。
d)上記で得られたW1およびW2を用い、下記数式1に従って、吸水率を算出した。
以下に、α−アルミナ担体(A)の調製方法を示す。ジルコニウムを含まないα−アルミナ担体(B)200gに硝酸酸化ジルコニウム0.128gを水80mlに溶解した溶液を含浸した後、90℃で減圧乾燥した。これを空気雰囲気下1200℃で2時間焼成してα−アルミナ担体(A)を得た。α−アルミナ担体(A)のジルコニウム含有量は290質量ppm(ZrO2換算)であった。
以下に、ジルコニウムを含まないα−アルミナ担体(B)の調製方法を示す。上記担体の調製方法のように、α−アルミナ粉体と、シリカ原料と、ナトリウム原料と、成形助剤と、気孔形成剤と、水とを混合し、成形し、焼成して、α−アルミナ担体(B)を得た。α−アルミナ担体(B)のSiO2含有量は1.87質量%、ナトリウム含有量は0.29質量%(酸化物換算)、BET比表面積は0.80m2/g、吸水率は42.2%であった。
以下に、触媒(A)の調製手順を示す。シュウ酸銀20.0g、硝酸セシウム0.2140g、過レニウム酸アンモニウム0.052g、メタタングステン酸アンモニウム0.034gを、約10mLの水に溶解し、さらに錯化剤としてエチレンジアミン7mLを加え、触媒前駆体溶液(A)を調製した。
実施例1において、α−アルミナ担体(A)に変えてα−アルミナ担体(B)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒(B)を調製した。
上記実施例1および比較例1により得られた触媒を、それぞれ、0.85〜1.20mmに破砕した。次に、破砕した触媒1.5gを、それぞれ、内径5mm、管長300mmの外部が加熱式の二重管式ステンレス製反応器に充填し、この充填層にエチレン24容量%、酸素7.0容量%、二酸化炭素2.0容量%、ビニルクロライド2.3〜3.8容量ppm、残余が窒素からなるガスを導入し、0.7MPaGで、空間速度5500hの条件で、エチレン転化率が約8モル%となるようにして反応を行った。下記数式2および数式3に従って、エチレンオキシド製造時の転化率(数式2)および選択率(数式3)を算出した。各触媒の性能を下記表1に示す。
上記実施例1および比較例1により得られた触媒を、それぞれ、0.60〜0.85mmに破砕した。次に、破砕した触媒3.0gを、それぞれ、内径5mm、管長300mmの外部が加熱式の二重管式ステンレス製反応器に充填し、この充填層にエチレン24容量%、酸素7.0容量%、二酸化炭素2.0容量%、ビニルクロライド2.3〜3.8容量ppm、残余が窒素からなるガスを導入し、1.6MPaGで、空間速度5500hの条件で、エチレン転化率が約10モル%となるようにして反応を行った。各触媒の評価開始100日後の性能および触媒1kgあたりエチレンオキシドを100kg生産した際の選択率低下を下記表2に示す。
Claims (4)
- ジルコニウムを含むアルミナ担体であって、当該ジルコニウムは当該担体に対して50〜900質量ppm(酸化物換算)含まれることを特徴とするエチレンオキシド製造用担体。
- 請求項1記載の担体に、銀(Ag)と、セシウム(Cs)と、レニウム(Re)と、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)およびバナジウム(V)からなる群から選ばれる少なくとも1種と、を含む触媒成分を担持したことを特徴とするエチレンオキシド製造用触媒。
- 当該ジルコニウムは当該触媒に対して40〜750質量%(酸化物換算)含まれることを特徴とする請求項2記載のエチレンオキシド製造用触媒。
- 請求項2または3記載の触媒の存在下に、エチレンを酸化することを特徴とするエチレンオキシドの製造方法。
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JP2012063606A JP2013193040A (ja) | 2012-03-21 | 2012-03-21 | エチレンオキシド製造用触媒およびそれを用いたエチレンオキシド製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105435855A (zh) * | 2014-08-12 | 2016-03-30 | 中国石油化工股份有限公司 | 氧化铝载体及其负载的银催化剂的制备方法及应用 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09507159A (ja) * | 1993-12-30 | 1997-07-22 | シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ | エポキシ化触媒及びエポキシ化方法 |
JP2007508143A (ja) * | 2003-10-16 | 2007-04-05 | ユニオン・カーバイド・ケミカルズ・アンド・プラスティックス・テクノロジー・コーポレイション | アルキレンオキサイド製造用の増強された安定性、効率及び/又は活性を有する触媒 |
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