JP2013192045A - 音響システム - Google Patents

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Eizo Takahashi
Shinji Hattori
信次 服部
Kazuhiro Miyoshi
一弘 三好
Nahoko Matsuzawa
奈穂子 松沢
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Abstract

【課題】パラメトリックスピーカーを用いて音声の指向性を変更する音響システムにおいて聴取者の耳を保護する。
【解決手段】音響システム10は、可聴音出力スピーカー180と、パラメトリックスピーカー280と、可聴音出力スピーカー180とパラメトリックスピーカー280との間で音声の出力先を切り替える出力先切替部130と、第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知する物体検知部430と、音声の出力先を可聴音出力スピーカー180からパラメトリックスピーカー280に切り替える際、物体検知部430が物体90を検知した場合、物体90に対する超音波の到達を防止する到達防止部332とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、音声を発生させる音響システムに関する。
音声を再生するスピーカーとしては、可聴音波を出力して音声を再生する一般的なスピ
ーカー(以下、「可聴音出力スピーカー」ともいう)に加え、超音波を出力して音声を再
生するパラメトリックスピーカーが知られている(例えば、特許文献1〜3を参照)。パ
ラメトリックスピーカーにおいて搬送波に利用される超音波の音圧レベルは、約110デ
シベル(dB)を越え、一般的な可聴音出力スピーカーの音圧レベルと比較して非常に大
きいため、音声を聴取する聴取者の耳に対する負担を考慮する必要がある。
特許文献3には、可聴音出力スピーカーとパラメトリックスピーカーとの間で音声の出
力先を切り替えることによって、再生される音声の指向性を変更する音響システムが記載
されている。このような音響システムでは、指向角度が比較的に広い広角範囲の指向性に
変更する際には可聴音出力スピーカーを出力先として使用し、指向角度が比較的に狭い狭
角範囲の指向性に変更する際にはパラメトリックスピーカーを出力先として使用する。
特開平3−159400号公報 特開2011−135551号公報 特開2007−67514号公報
従来、同じ場所、同じ音量で聴取者が音声を聴取している場合であっても、広角範囲の
指向性とした場合における可聴音出力スピーカーによる可聴音波の音圧レベルよりも、狭
角指向性とした場合におけるパラメトリックスピーカーによる超音波の音圧レベルの方が
非常に大きくなることについて、十分な配慮がなされていなかった。特に、可聴音出力ス
ピーカーによる音声であるか、パラメトリックスピーカーによる音声であるかを、聴取し
た音声から聴取者自身が認識することは困難であることから、聴取者が気付かないうちに
、パラメトリックスピーカーによる超音波によって聴取者の耳に負担がかかってしまうお
それがあった。
本発明は、上記した課題を踏まえ、パラメトリックスピーカーを用い音声の指向性を変
更することができる音響システムにおいて、聴取者の耳を保護することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]適用例1の音響システムは、可聴音波を出力して音声を再生する可聴音出
力スピーカーと、超音波を出力して音声を再生するパラメトリックスピーカーと、前記可
聴音出力スピーカーと前記パラメトリックスピーカーとの間で音声の出力先を切り替える
出力先切替部と、前記パラメトリックスピーカーからの前記超音波の到達領域のうち前記
パラメトリックスピーカー寄りに設定された設定領域内に存在する物体を検知する物体検
知部と、前記出力先切替部が前記出力先を前記可聴音出力スピーカーから前記パラメトリ
ックスピーカーに切り替える際、前記物体検知部が前記物体を検知した場合、前記物体に
対する前記超音波の到達を防止する到達防止部とを備えることを特徴とする。この適用例
によれば、パラメトリックスピーカーによる超音波の音圧レベルが人物の耳に対して避け
るべきレベルとなる領域を設定領域に設定することによって、指向性を広角範囲から狭角
範囲へと変更する際に、人物の耳に対して避けるべき音圧レベルの超音波が聴取者の耳に
到達することを防止できる。その結果、聴取者の耳を保護することができる。
[適用例2]適用例1の音響システムにおいて、前記到達防止部は、前記可聴音出力ス
ピーカーから前記パラメトリックスピーカーへの切替を中止することによって、前記物体
に対する前記超音波の到達を防止しても良い。この適用例によれば、可聴音出力スピーカ
ー180によって音声の再生を継続しつつ、人物の耳に対して避けるべき音圧レベルの超
音波が聴取者の耳に到達することを防止できる。
[適用例3]適用例1または適用例2の音響システムにおいて、前記到達防止部は、前
記パラメトリックスピーカーの稼動を抑制することによって、前記物体に対する前記超音
波の到達を防止しても良い。この適用例によれば、パラメトリックスピーカーを音声の出
力先に切り替えた後に、聴取者に対する超音波の到達を防止することができる。なお、パ
ラメトリックスピーカーの稼動を抑制する態様は、パラメトリックスピーカーを停止する
ことや、パラメトリックスピーカーから出力される超音波の音圧レベルを抑制することを
含む。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれかの音響システムにおいて、前記到達防
止部は、前記パラメトリックスピーカーと前記物体との間を遮蔽することによって、前記
物体に対する前記超音波の到達を防止しても良い。この適用例によれば、パラメトリック
スピーカー280を音声の出力先に切り替えた後に、聴取者に対する超音波の到達を物理
的に防止することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかの音響システムにおいて、更に、前記
物体検知部が前記物体を検知した場合、音声および光の少なくとも一方によって警告する
警告部を備えても良い。この適用例によれば、パラメトリックスピーカーから離れる旨を
設定領域内にいる聴取者に対して警告することができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかの音響システムにおいて、更に、音声
および光の少なくとも一方によって前記出力先を報知する報知部を備えても良い。この適
用例によれば、この適用例によれば、音声の出力先を聴取者に対して報知することができ
る。
本発明の形態は、音響システムに限るものではなく、音響システムを制御するためのコ
ンピュータープログラム、音声を発生させる方法など他の形態に適用することもできる。
また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
音響システムの構成を示す説明図である。 可聴音出力スピーカーおよびパラメトリックスピーカーの指向特性の概要を示す説明図である。 切替制御部が実行する広角指向時切替制御処理を示すフローチャートである。 切替制御部が実行する狭角指向時稼働制御処理を示すフローチャートである。 切替制御部が実行する狭角指向時切替制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における音響システムの構成を示す説明図である。 第2実施形態における遮蔽部の構成を示す説明図である。 第2実施形態において切替制御部が実行する狭角指向時遮蔽制御処理を示すフローチャートである。
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用し
た音響システムについて説明する。
A.第1実施形態:
A−1.音響システムの構成:
図1は、音響システム10の構成を示す説明図である。音響システム10は、音声を発
生させる装置である。本実施形態では、音響システム10は、屋外および屋内を含め比較
的に広い空間(例えば、公園、商業施設、駅、ホール、住宅)に、音声を発生させる装置
である。
音響システム10は、音声信号入力部110と、音声信号処理部120と、出力先切替
部130と、信号増幅器160と、可聴音出力スピーカー180と、変調部240と、超
音波発振器250と、信号増幅器260と、パラメトリックスピーカー280とを備える
。音響システム10は、可聴音出力スピーカー180とパラメトリックスピーカー280
との間で、音声の出力先を切替可能に構成されている。これによって、音響システム10
は、可聴音出力スピーカー180による比較的に指向角度が広い広角範囲の指向性(広角
指向)と、パラメトリックスピーカー280による比較的に指向角度が狭い狭角範囲の指
向性(狭角指向)との間で、音声の指向性を変更することが可能である。
音響システム10の音声信号入力部110は、音響システム10の外部機器である音声
機器80から音声信号の入力を受け付ける。音声機器80は、音声信号を出力する装置で
あり、マイクロフォン、CDプレーヤー(Compact Disc Player)、DVDプレーヤー(D
igital Versatile Disc Player)、デジタルオーディオプレーヤー(Digital Audio Play
er)、チューナー(Tuner)などを含む。
音響システム10の音声信号処理部120は、音声信号入力部110に入力された音声
信号を処理する。本実施形態では、音声信号処理部120は、音声信号入力部110に入
力された音声信号を帯域毎に処理するイコライザーである。
音響システム10の出力先切替部130は、音声信号処理部120で処理された音声信
号に基づく音声の出力先を、可聴音出力スピーカー180とパラメトリックスピーカー2
80との間で切り替える。本実施形態では、出力先切替部130は、音声信号処理部12
0において音声信号を出力する側の接続先を、可聴音出力スピーカー180側と、パラメ
トリックスピーカー280側との間で切り替えるスイッチである。
音響システム10の信号増幅器160は、音声信号処理部120で処理された音声信号
を、可聴音出力スピーカー180の特性に応じて増幅するアンプ(Amplifier)である。
音響システム10の可聴音出力スピーカー180は、信号増幅器160で処理された音
声信号(電気信号)を物理信号(物理振動)に変換することによって、可聴音波を出力し
て音声を再生する機器である。可聴音出力スピーカー180は、本実施形態では、ダイナ
ミック型のラウドスピーカー(Loudspeaker)であるが、他の実施形態では、リボン型や
コンデンサー型など他のスピーカーであっても良い。
音響システム10の変調部240は、音声信号処理部120で処理された音声信号を用
いて、超音波発振器250で生成した超音波の搬送波信号を変調する。音響システム10
の信号増幅器260は、変調部240で処理された搬送波信号を、パラメトリックスピー
カー280の特性に応じて増幅するアンプである。
音響システム10のパラメトリックスピーカー280は、平面上に並設した複数の超音
波トランスデューサー288を備える。パラメトリックスピーカー280は、信号増幅器
260で処理された搬送波信号を複数の超音波トランスデューサー288で物理信号に変
換することによって超音波を出力し、パラメトリックアレイ効果により可聴域の音声を再
生する。超音波トランスデューサー288の個数は、本実施形態では、4行3列の合計1
2個であるが、他の実施形態では、12個よりも少なくても多くても良い。
本実施形態では、変調部240において搬送波信号を振幅変調し、この振幅変調した搬
送波信号に基づく超音波をパラメトリックスピーカー280で空気中に発生させる。これ
によって、その超音波が空気中を伝播する際の非線形特性によって可聴域の音声を発生さ
せる。
他の実施形態では、変調部240において搬送波信号を周波数変調し、この周波数変調
した搬送波信号に基づく超音波と、超音波発振器250で生成した元の搬送波信号に基づ
く超音波とを、パラメトリックスピーカー280で空気中に同時に発生させても良い。こ
れによって、2つの超音波の周波数差のうねりによって可聴域の音声を発生させることが
できる。
図2は、可聴音出力スピーカー180およびパラメトリックスピーカー280の指向特
性の概要を示す説明図である。図2には、可聴音出力スピーカー180による再生音声の
指向特性を示す指向範囲DAwに、右下がりのハッチングを施した。図2には、パラメト
リックスピーカー280による再生音声の指向特性を示す指向範囲DAnに、左下がりの
ハッチングを施した。パラメトリックスピーカー280の指向範囲DAnは、パラメトリ
ックスピーカー280からの超音波の到達領域に対応する。
本実施形態では、パラメトリックスピーカー280における超音波トランスデューサー
288が並設された平面上の中央に、可聴音出力スピーカー180が配置されている。こ
れによって、可聴音出力スピーカー180の指向範囲DAwの中心軸と、パラメトリック
スピーカー280の指向範囲DAnの中心軸とは、軸Cに略一致する。
図2に指向範囲DAwとして示すように、可聴音出力スピーカー180は、比較的に広
い広角範囲の指向特性を有する。図2に指向範囲DAnとして示すように、パラメトリッ
クスピーカー280は、比較的に狭い狭角範囲の指向特性を有する。本実施形態では、指
向範囲DAwと指向範囲DAnとが重なる範囲では、可聴音出力スピーカー180による
再生音声と、パラメトリックスピーカー280による再生音声とが、同じ位置において同
じ音圧レベルの音声として認識されるように調整される。
音響システム10では、パラメトリックスピーカー280の指向範囲DAnに、第1の
設定領域SA1および第2の設定領域SA2がパラメトリックスピーカー280寄りに予
め設定されている。音響システム10は、第1の設定領域SA1および第2の設定領域S
A2の各領域における物体90(例えば、聴取者である人物、人物の頭、人物の耳)の存
在に応じて、種々の動作を実行する。
第1の設定領域SA1は、パラメトリックスピーカー280による超音波の音圧レベル
が第1閾値TH1以上となる領域であり、境界線BL1よりもパラメトリックスピーカー
280寄りに設定されている。境界線BL1は、第1の設定領域SA1において超音波の
音圧レベルが第1閾値TH1となる位置を結ぶ線である。第1閾値TH1は、本実施形態
では、120dBであるが、他の実施形態では、120dBより小さな値でも大きな値で
あっても良い。本実施形態では、第1の設定領域SA1は、パラメトリックスピーカー2
80による超音波の音圧レベルが人物の耳に対して避けるべきレベルとなる領域として設
定されている。
第2の設定領域SA2は、パラメトリックスピーカー280による音圧レベルが第1閾
値TH1未満かつ第2閾値TH2以上となる領域であり、境界線BL1と境界線BL2と
の間に設定されている。境界線BL2は、第2の設定領域SA2において超音波の音圧レ
ベルが第2閾値TH2となる位置を結ぶ線である。第2閾値TH2は、本実施形態では、
100dBであるが、他の実施形態では、100dBより小さな値でも大きな値であって
も良い。
図1の説明に戻り、音響システム10は、更に、切替指示入力部310と、切替制御部
330と、報知部380と、物体センサー410と、物体検知部430とを備える。
音響システム10の物体検知部430は、物体センサー410からのセンサー出力に基
づいて、パラメトリックスピーカー280の指向範囲DAnにおける第1の設定領域SA
1および第2の設定領域SA2の各範囲に存在する物体90を検知する。
本実施形態では、物体センサー410は、超音波検波器であり、パラメトリックスピー
カー280の少なくとも一部の超音波トランスデューサー288から、再生音声のための
超音波よりも小さな音圧レベルで超音波を出力し、その超音波の反射波を物体センサー4
10で検波する。物体検知部430は、物体センサー410で検波した反射波の到達時間
に基づいて、第1の設定領域SA1および第2の設定領域SA2の各範囲に存在する物体
90の有無を判断する。
物体センサー410および物体検知部430は、人物の可能性がある物体90を検知可
能な構成であれば良く、他の実施形態では、物体センサー410を赤外線センサーで構成
し、温度に基づいて物体90を検知しても良いし、物体センサー410を撮像素子で構成
し、画像解析に基づいて物体90を検知しても良い。
音響システム10の切替指示入力部310は、音響システム10の操作者から、音声の
出力先を切り替える旨の指示入力を受け付ける。本実施形態では、切替指示入力部310
は、押しボタンスイッチであるが、他の実施形態では、タッチパネルであっても良いし、
操作者の音声を認識する装置であっても良いし、操作者が取り扱う機器からの信号を受信
する受信機であっても良い。
音響システム10の切替制御部330は、出力先切替部130の動作を制御する。切替
制御部330は、到達防止部332を備える。
切替制御部330の到達防止部332は、出力先切替部130が音声の出力先を可聴音
出力スピーカー180からパラメトリックスピーカー280に切り替える際、物体検知部
430が第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知した場合、物体90に対する超
音波の到達を防止する。本実施形態では、到達防止部332は、可聴音出力スピーカー1
80からパラメトリックスピーカー280への切替を中止することによって、第1の設定
領域SA1に存在する物体90に対する超音波の到達を防止する。
本実施形態では、切替制御部330における機能は、コンピュータープログラムに基づ
いてCPUが動作することによってソフトウェア的に実現される。他の実施形態において
、切替制御部330における機能の少なくとも一部は、切替制御部330が備える回路構
成に基づいてハードウェア的に実現されても良い。
音響システム10の報知部380は、切替制御部330からの制御信号に基づいて、可
聴音出力スピーカー180の指向範囲DAwおよびパラメトリックスピーカー280の指
向範囲DAnに向けて、情報を報知する。本実施形態では、報知部380は、ディスプレ
イであり、光による画像によって情報を報知する。他の実施形態では、報知部380は、
光によって情報を報知可能なLED(Light Emitting Diode)、回転灯などであっても良
いし、音声によって情報を報知可能なスピーカーであっても良い。
本実施形態では、報知部380は、出力先切替部130によって選択されている音声の
出力先を報知する。本実施形態では、可聴音出力スピーカー180が音声の出力先に選定
されている場合、報知部380は、「広角」の文字を点灯表示し、パラメトリックスピー
カー280が音声の出力先に選定されている場合、報知部380は、「狭角」の文字を点
灯表示する。
本実施形態では、報知部380は、物体検知部430が第1の設定領域SA1および第
2の設定領域SA2の少なくとも一方に存在する物体90を検知した場合、その物体90
に向けて警告する警告部としても機能する。本実施形態では、パラメトリックスピーカー
280を稼働させる際、物体検知部430が物体90を検知した場合、報知部380は、
パラメトリックスピーカー280から離れる旨の警告を表示する。
A−2.音響システムの動作:
図3は、切替制御部330が実行する広角指向時切替制御処理(P100)を示すフロ
ーチャートである。広角指向時切替制御処理(P100)は、音声の出力先を可聴音出力
スピーカー180からパラメトリックスピーカー280に切り替えるための処理である。
本実施形態では、切替制御部330は、音声の出力先を可聴音出力スピーカー180に切
り替えた後、広角指向時切替制御処理(P100)を実行する。
広角指向時切替制御処理(P100)を開始すると、切替制御部330は、音声の出力
先を可聴音出力スピーカー180からパラメトリックスピーカー280に切り替える旨の
指示入力、すなわち、広角指向から狭角指向への切替入力が、切替指示入力部310で受
け付けられたか否かを判断する(ステップS110)。切替制御部330は、パラメトリ
ックスピーカー280への切替入力がない場合(ステップS110:「NO」)、可聴音
出力スピーカー180への切替入力の有無を繰り返し判断する(ステップS110)。
可聴音出力スピーカー180への切替入力がある場合(ステップS110:「YES」
)、切替制御部330は、物体検知部430が第1の設定領域SA1に存在する物体90
を検知しているか否かを判断する(ステップS120)。
物体検知部430が第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知している場合(ス
テップS120:「YES」)、切替制御部330は、パラメトリックスピーカー280
から離れる旨の警告表示を報知部380に対して指示する(ステップS122)。
警告を行った後(ステップS122)、切替制御部330は、到達防止部332として
動作することによって、可聴音出力スピーカー180からパラメトリックスピーカー28
0への切替を中止し(ステップS128)、狭角指向への切替入力の有無を判断する処理
(ステップS110)に戻る。これによって、第1の設定領域SA1に存在する物体90
に対する超音波の到達を防止することができる。
物体検知部430が第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知していない場合(
ステップS120:「NO」)、切替制御部330は、動作モードを切替確認モードに移
行する(ステップS130)。この切替確認モードは、可聴音出力スピーカー180から
パラメトリックスピーカー280への切替を再度確認するための動作モードである。本実
施形態では、切替確認モードの間、切替制御部330は、報知部380に対して「狭角」
の文字の点滅表示を指示する。
切替確認モードに移行すると(ステップS130)、切替制御部330は、パラメトリ
ックスピーカー280への再度の切替入力が、切替指示入力部310で受け付けられたか
否かを判断する(ステップS150)。
パラメトリックスピーカー280への再度の切替入力がない場合(ステップS150:
「NO」)、切替制御部330は、切替確認モードへのモード移行から設定時間STが経
過したか否かを判断する(ステップS160)。この設定時間STは、本実施形態では、
10秒であるが、他の実施形態では、10秒よりも短くても長くても良い。
切替確認モードへのモード移行から設定時間STが経過した場合(ステップS160:
「YES」)、切替制御部330は、切替確認モードを終了して、パラメトリックスピー
カー280への切替入力の有無を判断する処理(ステップS110)に戻る。
切替確認モードへのモード移行から設定時間STが経過していない場合(ステップS1
60:「NO」)、切替制御部330は、パラメトリックスピーカー280への再度の切
替入力の有無を繰り返し判断する(ステップS150)。
パラメトリックスピーカー280への再度の切替入力がある場合(ステップS150:
「YES」)、切替制御部330は、可聴音出力スピーカー180からパラメトリックス
ピーカー280への音声の出力先の切替を出力先切替部130に指示する(ステップS1
80)。これによって、広角指向の可聴音出力スピーカー180から狭角指向のパラメト
リックスピーカー280への音声の出力先の切替が実現される。
音声の出力先を可聴音出力スピーカー180からパラメトリックスピーカー280へ切
り替えた後(ステップS180)、切替制御部330は、切替確認モードを終了して、報
知部380に対して「狭角」の文字の点滅表示から点灯表示への移行を指示する(ステッ
プS190)。これによって、音声の出力先が狭角指向のパラメトリックスピーカー28
0である旨の報知が実現される。
音声の出力先を報知した後(ステップS190)、切替制御部330は、広角指向時切
替制御処理(P100)を終了する。
図4は、切替制御部330が実行する狭角指向時稼働制御処理(P200)を示すフロ
ーチャートである。狭角指向時稼働制御処理(P200)は、音声の出力先に選定されて
いるパラメトリックスピーカー280の稼働を制御するための処理である。本実施形態で
は、切替制御部330は、音声の出力先をパラメトリックスピーカー280に切り替えた
後、狭角指向時稼働制御処理(P200)を所定のタイミングで繰り返し実行する。
狭角指向時稼働制御処理(P200)を開始すると、切替制御部330は、物体検知部
430が第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知しているか否かを判断する(ス
テップS210)。
物体検知部430が第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知している場合(ス
テップS210:「YES」)、切替制御部330は、パラメトリックスピーカー280
の稼働を抑制する(ステップS220)。本実施形態では、切替制御部330は、パラメ
トリックスピーカー280の稼働を停止させることによって、パラメトリックスピーカー
280の稼働を抑制する。他の実施形態では、切替制御部330は、パラメトリックスピ
ーカー280から出力される超音波の音圧レベルを低減させることによって、パラメトリ
ックスピーカー280の稼働を抑制しても良い。
パラメトリックスピーカー280の稼働を抑制した後(ステップS220)、切替制御
部330は、パラメトリックスピーカー280から離れる旨の警告表示を報知部380に
対して指示し(ステップS230)、狭角指向時稼働制御処理(P200)を終了する。
物体検知部430が第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知していない場合(
ステップS210:「NO」)、切替制御部330は、物体検知部430が第2の設定領
域SA2に存在する物体90を検知しているか否かを判断する(ステップS260)。
物体検知部430が第2の設定領域SA2に存在する物体90を検知している場合(ス
テップS260:「YES」)、切替制御部330は、パラメトリックスピーカー280
から離れる旨の警告表示を報知部380に対して指示し(ステップS280)、狭角指向
時稼働制御処理(P200)を終了する。
物体検知部430が第2の設定領域SA2に存在する物体90を検知していない場合(
ステップS260:「NO」)、切替制御部330は、パラメトリックスピーカー280
の稼働を許可し(ステップS290)、狭角指向時稼働制御処理(P200)を終了する
図5は、切替制御部330が実行する狭角指向時切替制御処理(P300)を示すフロ
ーチャートである。狭角指向時切替制御処理(P300)は、音声の出力先をパラメトリ
ックスピーカー280から可聴音出力スピーカー180に切り替えるための処理である。
本実施形態では、切替制御部330は、音声の出力先をパラメトリックスピーカー280
に切り替えた後、狭角指向時切替制御処理(P300)を実行する。
狭角指向時切替制御処理(P300)を開始すると、切替制御部330は、音声の出力
先をパラメトリックスピーカー280から可聴音出力スピーカー180に切り替える旨の
指示入力、すなわち、狭角指向から広角指向への切替入力が、切替指示入力部310で受
け付けられたか否かを判断する(ステップS310)。切替制御部330は、可聴音出力
スピーカー180への切替入力がない場合(ステップS310:「NO」)、可聴音出力
スピーカー180への切替入力の有無を繰り返し判断する(ステップS310)。
可聴音出力スピーカー180への切替入力がある場合(ステップS310:「YES」
)、切替制御部330は、動作モードを切替確認モードに移行する(ステップS330)
。この切替確認モードは、パラメトリックスピーカー280から可聴音出力スピーカー1
80への切替を再度確認するための動作モードである。本実施形態では、切替確認モード
の間、切替制御部330は、報知部380に対して「広角」の文字の点滅表示を指示する
切替確認モードに移行すると(ステップS330)、切替制御部330は、可聴音出力
スピーカー180への再度の切替入力が、切替指示入力部310で受け付けられたか否か
を判断する(ステップS350)。
可聴音出力スピーカー180への再度の切替入力がない場合(ステップS350:「N
O」)、切替制御部330は、切替確認モードへのモード移行から設定時間STが経過し
たか否かを判断する(ステップS360)。この設定時間STは、本実施形態では、10
秒であるが、他の実施形態では、10秒よりも短くても長くても良い。
切替確認モードへのモード移行から設定時間STが経過した場合(ステップS360:
「YES」)、切替制御部330は、切替確認モードを終了して、可聴音出力スピーカー
180への切替入力の有無を判断する処理(ステップS310)に戻る。
切替確認モードへのモード移行から設定時間STが経過していない場合(ステップS3
60:「NO」)、切替制御部330は、可聴音出力スピーカー180への再度の切替入
力の有無を繰り返し判断する(ステップS350)。
可聴音出力スピーカー180への再度の切替入力がある場合(ステップS350:「Y
ES」)、切替制御部330は、パラメトリックスピーカー280から可聴音出力スピー
カー180への音声の出力先の切替を出力先切替部130に指示する(ステップS380
)。これによって、狭角指向のパラメトリックスピーカー280から広角指向の可聴音出
力スピーカー180への音声の出力先の切替が実現される。
音声の出力先をパラメトリックスピーカー280から可聴音出力スピーカー180へ切
り替えた後(ステップS380)、切替制御部330は、切替確認モードを終了して、報
知部380に対して「広角」の文字の点滅表示から点灯表示への移行を指示する(ステッ
プS390)。これによって、音声の出力先が広角指向の可聴音出力スピーカー180で
ある旨の報知が実現される。
音声の出力先を報知した後(ステップS390)、切替制御部330は、狭角指向時切
替制御処理(P300)を終了する。
A−3.効果:
以上説明した第1実施形態では、音声の出力先を可聴音出力スピーカー180からパラ
メトリックスピーカー280に切り替える広角指向時切替制御処理(P100)において
、第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知した場合(ステップS120:「YE
S」)、可聴音出力スピーカー180からパラメトリックスピーカー280への切替を中
止することによって(ステップS128)、第1の設定領域SA1に存在する物体90に
対する超音波の到達を防止する。これによって、指向性を広角範囲から狭角範囲へと変更
する際に、人物の耳に対して避けるべき音圧レベルの超音波が聴取者の耳に到達すること
を防止できる。その結果、聴取者の耳を保護することができる。
また、可聴音出力スピーカー180からパラメトリックスピーカー280への切替を中
止することによって(ステップS128)、第1の設定領域SA1に存在する物体90に
対する超音波の到達を防止するため、可聴音出力スピーカー180によって音声の再生を
継続しつつ、人物の耳に対して避けるべき音圧レベルの超音波が聴取者の耳に到達するこ
とを防止できる。
また、広角指向時切替制御処理(P100)の後には、狭角時稼働制御処理(P200
)において、第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知した場合(ステップS21
0:「YES」)、パラメトリックスピーカー280の稼働を抑制することによって(ス
テップS220)、第1の設定領域SA1に存在する物体90に対する超音波の到達を防
止する。これによって、パラメトリックスピーカー280を音声の出力先に切り替えた後
に、聴取者に対する超音波の到達を防止することができる。
また、第1実施形態によれば、第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知した場
合(ステップS210,S210:「YES」)、報知部380を用いて、パラメトリッ
クスピーカー280から離れる旨を、第1の設定領域SA1にいる聴取者に対して警告す
ることができる(ステップS122,S230)。
また、第1実施形態によれば、報知部380を用いて、音声の出力先を聴取者に対して
報知することができる(ステップS190,S390)。
B.第2実施形態:
第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については第1実施形態と同じ符
号を用い、構成や動作などが異なるものの第1実施形態に対応する構成については第1実
施形態の符号に英文字「B」を付した符号を用いる。
図6は、第2実施形態における音響システム10Bの構成を示す説明図である。第2実
施形態の音響システム10Bは、切替制御部330Bの到達防止部332Bによる動作が
異なる点、物体センサー410Bおよび物体検知部430Bによる物体90の検知態様が
異なる点、遮蔽部500を備える点を除き、第1実施形態の音響システム10と同様であ
る。
第2実施形態では、切替制御部330Bの到達防止部332Bは、遮蔽部500を用い
てパラメトリックスピーカー280と物体90との間を遮蔽することによって、物体90
に対する超音波の到達を防止する点を除き、第1実施形態と同様である。第2実施形態に
おける切替制御部330Bの動作の詳細については後述する。
第2実施形態では、物体センサー410Bおよび物体検知部430Bは、第1の設定領
域SA1および第2の設定領域SA2における物体90の有無だけでなく、物体90の位
置を検知可能に構成されている点を除き、第1実施形態と同様である。本実施形態では、
物体検知部430Bは、物体90までの距離と、物体90が存在する方向とに基づいて、
物体90の位置を検知する。
第2実施形態の遮蔽部500は、パラメトリックスピーカー280における超音波の放
出面に配置され、パラメトリックスピーカー280から放出される超音波から第1の設定
領域SA1を遮蔽可能に構成されている。遮蔽部500は、回転可能に構成された複数の
遮蔽板520を備える。本実施形態では、遮蔽板520は、超音波の反射や散乱を促進す
る材料で形成されている。遮蔽板520の個数は、本実施形態では、4枚であるが、他の
実施形態では、4枚よりも少なくとも多くても良い。
図7は、第2実施形態における遮蔽部500の構成を示す説明図である。本実施形態で
は、遮蔽部500は、パラメトリックスピーカー280における超音波の放出面に対応す
る遮蔽窓510を備える。遮蔽窓510の内側には、複数の遮蔽板520が回転可能に並
設されている。
図7(A)には、複数の遮蔽板520の全てが軸Cに対して略平行する開状態にある遮
蔽部500を図示した。図7(A)の状態では、遮蔽部500は、パラメトリックスピー
カー280から第1の設定領域SA1へと放出される超音波の略全てを通過させる。
図7(B)には、複数の遮蔽板520の全てが軸Cに対して略直交する閉状態にある遮
蔽部500を図示した。図7(B)の状態では、遮蔽部500は、パラメトリックスピー
カー280から第1の設定領域SA1へと放出される超音波の略全てを遮断する。
本実施形態では、遮蔽部500は、複数の遮蔽板520の各々を個別に開閉可能に構成
されている。これによって、開状態の遮蔽板520に対応する第1の設定領域SA1の部
分に対しては超音波を通過させ、閉状態の遮蔽板520に対応する第1の設定領域SA1
の部分に対しては超音波を遮断することができる。
図8は、第2実施形態において切替制御部330Bが実行する狭角指向時遮蔽制御処理
(P400)を示すフローチャートである。第2実施形態の切替制御部330Bの動作は
、狭角指向時稼働制御処理(P200)に代えて、狭角指向時遮蔽制御処理(P400)
を実行する点を除き、第1実施形態と同様である。狭角指向時遮蔽制御処理(P400)
は、遮蔽部500による超音波の遮断を制御するための処理である。第2実施形態では、
切替制御部330Bは、音声の出力先をパラメトリックスピーカー280に切り替えた後
、狭角指向時遮蔽制御処理(P400)を所定のタイミングで繰り返し実行する。
狭角指向時遮蔽制御処理(P400)を開始すると、切替制御部330Bは、物体検知
部430Bが第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知しているか否かを判断する
(ステップS410)。
物体検知部430Bが第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知している場合(
ステップS410:「YES」)、切替制御部330Bは、物体検知部430Bからの検
知信号に基づいて、第1の設定領域SA1における物体90の位置を確認する(ステップ
S420)。
第1の設定領域SA1における物体90の位置を確認した後(ステップS420)、切
替制御部330Bは、第1の設定領域SA1における物体90の位置に応じて、遮蔽部5
00における複数の遮蔽板520の少なくとも一つを閉状態に制御する(ステップS43
0)。
遮蔽部500の遮蔽板520を閉状態に制御した後(ステップS430)、切替制御部
330Bは、パラメトリックスピーカー280から離れる旨の警告表示を報知部380に
対して指示し(ステップS440)、狭角指向時遮蔽制御処理(P400)を終了する。
物体検知部430が第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知していない場合(
ステップS410:「NO」)、切替制御部330Bは、遮蔽部500における複数の遮
蔽板520の全てを開状態に制御し(ステップS480)、狭角指向時遮蔽制御処理(P
400)を終了する。
以上説明した第2実施形態では、第1実施形態と同様に、指向性を広角範囲から狭角範
囲へと変更する際に、人物の耳に対して避けるべき音圧レベルの超音波が聴取者の耳に到
達することを防止できる。その結果、聴取者の耳を保護することができる。
また、広角指向時切替制御処理(P100)の後には、狭角指向時遮蔽制御処理(P4
00)において、第1の設定領域SA1に存在する物体90を検知した場合(ステップS
410:「YES」)、パラメトリックスピーカー280と物体90との間を遮蔽するこ
とによって(ステップS430)、第1の設定領域SA1に存在する物体90に対する超
音波の到達を防止する。これによって、パラメトリックスピーカー280を音声の出力先
に切り替えた後に、聴取者に対する超音波の到達を物理的に防止することができる。
C.その他の実施形態:
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得るこ
とは勿論である。
例えば、本実施形態では、第1の設定領域SA1および第2の設定領域SA2の両方に
おいて物体90の検知を行うが、他の実施形態において、第1の設定領域SA1のみで物
体90の検知を行っても良い。
また、本実施形態では、広角指向時切替制御処理(P100)において、再度の切替入
力(ステップS150:「YES」)に応じて、音声の出力先の切替(ステップS180
)を行うが、他の実施形態において、第1の設定領域SA1に物体90が存在しないこと
の確認に応じて(ステップS120:「NO」)、音声の出力先の切替(ステップS18
0)を行っても良い。
また、本実施形態では、狭角指向時切替制御処理(P300)において、再度の切替入
力(ステップS350:「YES」)に応じて、音声の出力先の切替(ステップS380
)を行うが、他の実施形態において、一回目の切替入力(ステップS310:「YES」
)に応じて、音声の出力先の切替(ステップS380)を行っても良い。
10,10B…音響システム
80…音声機器
90…物体
110…音声信号入力部
120…音声信号処理部
130…出力先切替部
160…信号増幅器
180…可聴音出力スピーカー
240…変調部
250…超音波発振器
260…信号増幅器
280…パラメトリックスピーカー
288…超音波トランスデューサー
310…切替指示入力部
330,330B…切替制御部
332,332B…到達防止部
380…報知部
410,410B…物体センサー
430,430B…物体検知部
500…遮蔽部
510…遮蔽窓
520…遮蔽板
SA1…第1の設定領域
SA2…第2の設定領域
BL1…境界線
BL2…境界線
DAn…指向範囲
DAw…指向範囲

Claims (6)

  1. 音響システムであって、
    可聴音波を出力して音声を再生する可聴音出力スピーカーと、
    超音波を出力して音声を再生するパラメトリックスピーカーと、
    前記可聴音出力スピーカーと前記パラメトリックスピーカーとの間で音声の出力先を切
    り替える出力先切替部と、
    前記パラメトリックスピーカーからの前記超音波の到達領域のうち前記パラメトリック
    スピーカー寄りに設定された設定領域内に存在する物体を検知する物体検知部と、
    前記出力先切替部が前記出力先を前記可聴音出力スピーカーから前記パラメトリックス
    ピーカーに切り替える際、前記物体検知部が前記物体を検知した場合、前記物体に対する
    前記超音波の到達を防止する到達防止部と
    を備える音響システム。
  2. 前記到達防止部は、前記可聴音出力スピーカーから前記パラメトリックスピーカーへの
    切替を中止することによって、前記物体に対する前記超音波の到達を防止する請求項1に
    記載の音響システム。
  3. 前記到達防止部は、前記パラメトリックスピーカーの稼動を抑制することによって、前
    記物体に対する前記超音波の到達を防止する請求項1または請求項2に記載の音響システ
    ム。
  4. 前記到達防止部は、前記パラメトリックスピーカーと前記物体との間を遮蔽することに
    よって、前記物体に対する前記超音波の到達を防止する請求項1ないし請求項3のいずれ
    か一項に記載の音響システム。
  5. 更に、前記物体検知部が前記物体を検知した場合、音声および光の少なくとも一方によ
    って警告する警告部を備える請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の音響システ
    ム。
  6. 更に、音声および光の少なくとも一方によって前記出力先を報知する報知部を備える請
    求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の音響システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108616786A (zh) * 2018-04-28 2018-10-02 钰太芯微电子科技(上海)有限公司 一种自适应保护耳朵的线控耳机

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