JP2013191624A - 熱電変換ユニット - Google Patents

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Keita Katagiri
慶大 片桐
Hiroo Ueda
浩生 植田
Yasunari Akiyama
泰有 秋山
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Abstract

【課題】熱電変換素子の熱電変換効率を向上させつつ、取付対象への取付性を向上させることができる熱電変換ユニットを提供すること。
【解決手段】熱電変換ユニット20は、基板23と、基板23に実装される複数の熱電変換素子21と、熱電変換素子21の第1面21aに接合される第1のヒートシンク31と、熱電変換素子21の第2面に接合される第2のヒートシンク41と、からなる。第2のヒートシンク41は、第1のヒートシンク31に比べて、表面積が大きく、かつ、第1のヒートシンク31から第2のヒートシンク41に向けた平面視において、第1のヒートシンク31の端縁よりも突出する突出部44が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板と、該基板の導体に接続され、吸熱を行う第1面及び放熱を行う第2面を有する熱電変換素子と、第1面に接合される第1のヒートシンクと、第2面に接合される第2のヒートシンクと、からなる熱電変換ユニットに関する。
熱電変換素子は、放熱側と吸熱側の温度差が大きくなると、熱電変換効率が低下する。このため、例えば、特許文献1に記載のペルチェ冷却器では、ペルチェ素子の放熱側に、放熱部材を設けて、放熱側と吸熱側の温度差を小さくしている。
図7に示すように、熱電変換ユニット100は、ペルチェ素子102を位置決めするスペーサ101を備える。スペーサ101において、ペルチェ素子102放熱側には、放熱部材103が設けられるとともに、吸熱側には吸熱部材104が設けられている。放熱部材103と、吸熱部材104は、同一形状をなしている。放熱部材103の内部には、ペルチェ素子102を冷却する冷却液が流通する管105が配管されている。吸熱部材104の内部には、ペルチェ素子102によって冷却される冷却液が流通する管106が配管されている。そして、放熱部材103、吸熱部材104及びスペーサ101は、全ての部材を挿通する止めネジによって組み付けられている。ペルチェ素子102の駆動時には、吸熱部材104で冷却された冷却液によって冷却対象物の冷却が行われる。また、ペルチェ素子102の放熱側は、放熱部材103の内部を流通する冷却液によって冷却される。この結果、ペルチェ素子102の放熱側と、吸熱側の温度差が小さくなり、ペルチェ素子102の熱電変換効率の低下が抑制されている。
特開2009−295612号公報
ところで、特許文献1の熱電変換ユニット100をダクトやケースなどの取付対象に固定して、放熱部材103や吸熱部材104を介してダクトやケースの内部の熱媒体を加熱又は冷却する場合があり、この場合での熱電変換ユニット100の取付対象への取付性の向上が望まれている。また、熱電変換ユニット100による冷却対象物への冷却性能の向上も望まれている。
本発明の目的は、熱電変換素子の熱電変換効率を向上させつつ、取付対象への取付性を向上させることができる熱電変換ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、基板と、該基板の導体に接続され、吸熱を行う第1面及び放熱を行う第2面を有する熱電変換素子と、前記第1面に接合される第1のヒートシンクと、前記第2面に接合される第2のヒートシンクと、からなる熱電変換ユニットであって、前記第2のヒートシンクは、前記第1のヒートシンクに比べて表面積が大きく、かつ、第1のヒートシンクから第2のヒートシンクに向けた平面視で前記第1のヒートシンクの端縁よりも突出する突出部を有することを要旨とする。
これによれば、熱電変換ユニットの取付対象(ダクト等)への取り付けは、突出部を利用して行うことができる。例えば、突出部に挿通させた取付部材(例えば、ボルト)を取付対象に取り付けることで行うことができる。したがって、熱電変換ユニットを取付対象に取り付けるために、取付部材を第1のヒートシンクに挿通させる必要がない。また、熱電変換素子の第1面と第2面とでは、放熱を行う第2面の方が、第1面に比べて熱交換が行われる熱量が大きい。そして、第2のヒートシンクの表面積を大きくすることで、第1面に比べて第2面の熱交換効率を向上させている。よって、第1面と第2面の温度差は小さくなる。この結果、熱電変換素子の熱電変換効率を向上させつつ、取付対象への取付性を向上させることができる。
また、前記突出部は、前記第1のヒートシンクを挟んで対向する位置から突出するように形成されていてもよい。
これによれば、熱電変換ユニットの取付対象への取り付けは、対向する一対の突出部を利用して行うことができる。このため、熱電変換ユニットを、取付対象に安定した状態で取り付けることができる。
また、前記基板は、前記第2のヒートシンクに接合されていてもよい。
これによれば、熱電変換素子への通電に伴い基板の導体が発熱すると、導体で発した熱は第2のヒートシンクに伝わり、表面積の大きい第2のヒートシンクから効率よく放熱される。また、導体で発した熱が第1のヒートシンクに伝導することが抑制される。したがって、吸熱を行うことで冷却された第1のヒートシンクが加熱されることが抑制され、熱電変換ユニットの冷却効率が低下することが抑制される。
また、前記基板には、複数の熱電変換素子が対向配置されるとともに、各熱電変換素子の前記導体への接続端子は、対向する熱電変換素子側に設けられていてもよい。
これによれば、各熱電変換素子の接続端子が、それぞれ対向する熱電変換素子側にまとまって配置されるため、接続端子と導体を接続するときの作業が容易となる。
また、前記熱電変換素子を複数直列接続した第1の熱電変換素子群と、第2の熱電変換素子群と、を備え、前記第1の熱電変換素子群を構成する熱電変換素子と前記第2の熱電変換素子群を構成する熱電変換素子とは対向配置され、前記第1の熱電変換素子群の素子群用接続端子と、前記第2の熱電変換素子群の素子群用接続端子が隣り合うように設けられていてもよい。
これによれば、第1の熱電変換素子群の素子群用接続端子と、第2の熱電変換素子群の素子群用接続端子とが、まとまっている。このため、第1の熱電変換素子群と第2の熱電変換素子群の直列接続と並列接続の切り替えを行う際、その切り替えを容易に行うことができ、熱電変換ユニットの出力を容易に変更することができる。
また、基板には、熱電変換素子が挿入される挿入孔が形成されてもよい。
これによれば、熱電変換素子を挿入孔に挿入することで、熱電変換素子が位置決めされ、熱電変換素子の位置ずれなどに伴う接合不良などが防止される。
また、基板の厚みは、前記熱電変換素子の厚みに比べて薄くてもよい。
これによれば、熱電変換素子は、挿入孔に挿入された状態で、第1のヒートシンクに向けて突出する。このため、第1のヒートシンクは熱電変換素子によって支持され、基板と接触しない。したがって、熱電変換素子への通電に伴う導体の発熱によって第1のヒートシンクが加熱されることが抑制される。
本発明によれば、熱電変換素子の熱電変換効率を向上させつつ、取付対象への取付性を向上させることができる。
実施形態における電池パックを示す斜視図。 実施形態における温度調節装置を示す分解斜視図。 実施形態における熱電変換ユニットを示す分解斜視図。 図2に示すA−A線断面図。 実施形態における熱電変換ユニットを第1のヒートシンクから第2のヒートシンクに向けて見た平面図。 (a)は実施形態における基板を示す平面図、(b)は実施形態における基板の一部を拡大して示す平面図。 従来技術を示す断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、電池パック1は、四角箱状のケース2と、ケース2の内部に収容された複数の電池モジュール3と、ケース2に設けられた温度調節装置10によって構成されている。
図2に示すように、温度調節装置10は、熱電変換ユニット20と、熱電変換ユニット20と一体化され、熱媒体の第1の流路91を形成する第1の流路形成部材92と、熱電変換ユニット20と一体化され、熱媒体の第2の流路93を形成する第2の流路形成部材94と、からなる。
図3及び図4に示すように、熱電変換ユニット20は、基板23と、この基板23に実装された複数の熱電変換素子21と、熱電変換素子21の第1面21aに接合される第1のヒートシンク31と、熱電変換素子21の第2面21bに接合される第2のヒートシンク41と、からなる。
第2のヒートシンク41は、矩形平板状をなす基部42に対して複数のフィン43を一定の間隔をおいて並設して形成されている。基部42の四つの角部には、ボルトBを挿通するための挿通孔42aが形成されている。そして、基部42においてフィン43の並設面と反対側の面には、矩形平板状の基板23が接合されている。
基板23には、熱電変換素子21を接続する導体としての導体パターン22が形成されている。また、基板23には、基板23の厚み方向に貫通するとともに熱電変換素子21が挿入される挿入孔24が形成されている。挿入孔24は、熱電変換素子21と相似形をなし、かつ、熱電変換素子21の外形形状より若干大きめに形成されている。挿入孔24は、基板23の長辺方向に沿って一定の間隔をおいて7箇所に形成されている。また、挿入孔24は、基板23の短辺方向に沿って一定の間隔をおいて2箇所に形成されている。したがって、挿入孔24は基板23に14箇所形成されている。挿入孔24には、熱電変換素子21が挿入されている。熱電変換素子21は、複数のP型半導体素子と複数のN型半導体素子を直列接続して構成されている。
図6(a)に示すように、基板23の長辺方向に沿って直列接続された熱電変換素子21によって、第1の熱電変換素子群51及び第2の熱電変換素子群52が形成されている。第2の熱電変換素子群52を構成する熱電変換素子21と、第1の熱電変換素子群51を構成する熱電変換素子21とは、基板23の短辺方向に対向している。
図6(a)及び(b)に示すように、第1の熱電変換素子群51の各熱電変換素子21において第2の熱電変換素子群52側の端縁には、導体パターン22と接続される接続端子53が設けられている。また、第2の熱電変換素子群52の各熱電変換素子21において、第1の熱電変換素子群51側の端縁には、導体パターン22と接続される接続端子54が設けられている。すなわち、第1の熱電変換素子群51を構成する熱電変換素子21の接続端子53と、第2の熱電変換素子群52を構成する熱電変換素子21の接続端子54は、互いに向かい合うように基板23に設けられている。
そして、基板23の一方の短辺側には、第1の熱電変換素子群51を構成する各熱電変換素子21を直列接続する導体パターン22の正極端子55a及び負極端子55bが配設されている。同様に、基板23の一方の短辺側には、第2の熱電変換素子群52を構成する各熱電変換素子21を直列接続する導体パターン22の正極端子56a及び負極端子56bが配設されている。そして、正極端子55a及び負極端子55bが第1の熱電変換素子群51の素子群用接続端子となり、正極端子56a及び負極端子56bが第2の熱電変換素子群52の素子群用接続端子となる。
第1の熱電変換素子群51の正極端子55a、負極端子55b及び第2の熱電変換素子群52の正極端子56a、負極端子56bは、基板23の一方の短辺側(端縁)にまとめて設けられ、第1の熱電変換素子群51の正極端子55a及び負極端子55bと、第2の熱電変換素子群52の正極端子56a及び負極端子56bは、基板23の短辺方向に隣り合うように設けられている。
そして、図4に示すように、基板23に実装された熱電変換素子21は、吸熱を行う第1面21a及び放熱を行う第2面21bを有している。熱電変換素子21は、第2面21bが第2のヒートシンク41側になるように挿入孔24に挿入されている。第2面21bは、第2のヒートシンク41の基部42との間に高熱伝導性材料(Thermal Interface Material)を介在させた状態で、第2のヒートシンク41の基部42に熱的に結合された状態で接合されている。
なお、基板23の厚みは、熱電変換素子21の厚みに比べて薄くなっている。したがって、熱電変換素子21は、その第1面21aが、基板23よりも第1のヒートシンク31に向けて突出している。熱電変換素子21の第1面21aには、第1のヒートシンク31の基部32が熱的に結合された状態で接合されるとともに熱電変換素子21によって第1のヒートシンク31が支持されている。基板23の厚みが、熱電変換素子21の厚みに比べて薄くなっているため、第1のヒートシンク31は、基板23から離間している。
第1のヒートシンク31は、矩形平板状をなす基部32に対して複数のフィン33を一定の間隔をおいて並設して形成されている。基部32においてフィン33の並設面と反対側の面には、熱電変換素子21の第1面21aが接合されている。第1のヒートシンク31の基部32は、その短辺の長さ及び長辺の長さが第1のヒートシンク31に比べて短くなっている。したがって、第2のヒートシンク41の基部42は、第1のヒートシンク31の基部32に比べて表面積が大きくなっている。第2のヒートシンク41のフィン43は、第1のヒートシンク31のフィン33と同一の大きさをなしており、第1のヒートシンク31のフィン33と同一数形成されている。したがって、第2のヒートシンク41のフィン43と、第1のヒートシンク31のフィン33は、同一の表面積となっている。よって、第2のヒートシンク41は、第1のヒートシンク31に比べて、基部42の分だけ表面積が大きくなっている。
図5に示すように、熱電変換ユニット20を第1のヒートシンク31から第2のヒートシンク41に向けて見た平面視では、第2のヒートシンク41には、第1のヒートシンク31の4つの端縁それぞれよりも外方へ突出する突出部44が形成されている。突出部44は、第2のヒートシンク41における基部42の四側辺部に形成されている。そして、突出部44の四つの角部に挿通孔42aが形成され、挿通孔42aは、第1のヒートシンク31によって覆い被されていない。
次に、第1の流路形成部材92及び第2の流路形成部材94について説明する。
図2に示すように、第1の流路形成部材92は、四角枠状に形成されたベース92aを備え、このベース92aには、矩形状の開口部92bが形成されている。また、ベース92aの四つの角部には、ボルトBが挿通される挿通孔92fが形成されている。開口部92bの一対の短辺及び一方の長辺からは、側壁92cが立設されるとともに、側壁92cの先端には、側壁92dが設けられている。そして、ベース92aの開口部92bと、側壁92c,92dによって第1の流路91が囲み形成されるとともに、開口部92bの他方の長辺側に第1の流路91の流出口92eが形成され、第1の流路91に流入した熱媒体が流出口92eから流出されるようになっている。第1の流路形成部材92のベース92aには、第1の流路91に気体状の熱媒体(例えば、空気や二酸化炭素)を供給する第1の送風機95が設けられている。第1の送風機95には、熱電変換ユニット20の外部から熱媒体を吸入する吸入口95aが形成されており、吸入口95aから吸入された熱媒体を第1の流路91に供給するようになっている。
第2の流路形成部材94は、四角枠状に形成されたベース94aを備え、このベース94aには、矩形状の開口部94bが形成されている。また、ベース94aの四つの角部には、ボルトBが挿通される挿通孔94fが形成されている。
開口部94bの一対の短辺及び一方の長辺からは、側壁94cが立設されるとともに、側壁94cの先端には、側壁94dが設けられている。そして、ベース94aの開口部94bと、側壁94c、94dによって第2の流路93が囲み形成されるとともに、開口部94bの他方の長辺側に第2の流路93の流出口94eが形成され、第2の流路93に流入した熱媒体が流出口94eから流出されるようになっている。第2の流路形成部材94には、第2の流路93に気体状の熱媒体を供給する第2の送風機96が設けられている。第2の送風機96には、熱電変換ユニット20の外部から熱媒体を吸入する吸入口(図示略)が形成されており、吸入口から吸入された熱媒体を第2の流路93に供給するようになっている。第2の送風機96は、第1の送風機95に比べて高出力となっている。
そして、第1の流路形成部材92のベース92aと、第2の流路形成部材94のベース94aを向かい合わせ、第1の流路形成部材92におけるベース92aの挿通孔92fから熱電変換ユニット20における第2のヒートシンク41の挿通孔42aにボルトBを挿通し、更に第2の流路形成部材94におけるベース94aの挿通孔94fにボルトBを挿通し、そのボルトBにナットNを螺合する。その結果、第1の流路形成部材92と、第2の流路形成部材94によって熱電変換ユニット20が挟持されるとともに、ボルトBで第1の流路形成部材92、第2の流路形成部材94及び熱電変換ユニット20が固定されることで温度調節装置10が構成されている。温度調節装置10では、第1の流路91に第1のヒートシンク31が入り込み、第2の流路93に第2のヒートシンク41が入り込んでいる。
図1に示すように、温度調節装置10は、第1の流路形成部材92がケース2の内部に突出し、第2の流路形成部材94がケース2の外部に突出した状態で電池パック1のケース2に取り付けられる。したがって、第1のヒートシンク31によって冷却された熱媒体によって電池モジュール3の冷却が行われる。また、第2のヒートシンク41によって加熱された熱媒体は、ケース2の外部に排出される。
次に、本実施形態における熱電変換ユニット20の作用について説明する。
温度調節装置10が起動され、第1の送風機95及び第2の送風機96が送風を行うと、各流路91,93に向けて熱媒体が流れるとともに、各流出口92e,94eから外部へ熱媒体が流出する。流出口92eから流出した熱媒体は、ケース2に供給される。
そして、熱電変換素子21に通電が行われると、第1面21aが吸熱を行う一方で、第2面21bが放熱を行う。第1面21aが吸熱を行うと、第1のヒートシンク31を介して第1の流路91内の熱媒体が冷却される。そして、第1の流路91で冷却された熱媒体は、流出口92eから流出し、ケース2に供給される。そして、ケース2に供給された熱媒体によって電池モジュール3の冷却が行われる。
第2面21bが放熱を行うと、第2のヒートシンク41を介して第2の流路93内の熱媒体が加熱される。そして、第2の流路93で加熱された熱媒体は、流出口94eから流出する。第2面21bは、第2の流路93を流通する熱媒体と熱交換を行うことで冷却される。熱電変換素子21の第1面21aと第2面21bとでは、放熱を行う第2面21bの方が、第1面21aに比べて熱交換が行われる熱量が大きい。このため、放熱を行う第2面21bに接合される第2のヒートシンク41の表面積を大きくすることで、第2面21bと熱媒体の熱交換を促進している。
(1)熱電変換素子21の第1面21aに第1のヒートシンク31が接合され、第2面21bに第2のヒートシンク41が接合された熱電変換ユニット20において、第2のヒートシンク41から第1のヒートシンク31に向けた平面視において、第1のヒートシンク31の基部42の四側辺から突出する突出部44が形成されている。このため、熱電変換ユニット20に対し、ボルトBによって第1の流路形成部材92及び第2の流路形成部材94を取り付ける際に、第1の流路形成部材92に挿通したボルトBを第2のヒートシンク41に挿通し、第2の流路形成部材94に挿通するだけで、熱電変換ユニット20、第1の流路形成部材92及び第2の流路形成部材94を一体に取り付けることができる。よって、第1の流路形成部材92に挿通したボルトBを、第2のヒートシンク41に加え、第1のヒートシンク31にも挿通する場合と比べると、熱電変換ユニット20に対する第1の流路形成部材92及び第2の流路形成部材94の取付性を向上させることができる。例えば、図7におけるスペーサ110を省略することもできる。また、第2のヒートシンク41の表面積を第1のヒートシンク31の表面積よりも大きくしている。熱電変換素子21の第1面21aと第2面21bとでは、放熱を行う第2面21bの方が第1面21aに比べて熱交換が行われる熱量が大きい。このため、放熱を行う第2面21bに接合される第2のヒートシンク41の表面積を大きくすることで、第2面21bの熱交換を促進させている。したがって、第1面21aと第2面21bの温度差は小さくなり、熱電変換素子21の熱電変換効率を向上させることができる。
(2)第2のヒートシンク41に形成された突出部44は、第2のヒートシンク41から第1のヒートシンク31に向けた平面視において第1のヒートシンク31の四側辺から突出している。その突出部44の四つの角部にボルトBを挿通させる挿通孔42aが形成されている。熱電変換ユニット20の四つ角で熱電変換ユニット20を第1の流路形成部材92及び第2の流路形成部材94に取り付けることができ、取付性能を安定なものにすることができる。
(3)基板23は、第2のヒートシンク41の基部42に接合されている。したがって、熱電変換素子21への通電に伴い導体パターン22及び接続端子53,54が発熱すると、発した熱は表面積の大きい第2のヒートシンク41に伝わり、効率よく放熱される。また、導体パターン22で発した熱が第1のヒートシンク31に伝導することが抑制される。したがって、熱電変換素子21の第1面21aが吸熱を行うことで冷却された第1のヒートシンク31が導体パターン22で発した熱によって加熱されることが抑制される。このため、第1の流路91を流通する熱媒体に対する冷却効率が低下することが抑制される。
(4)第1の熱電変換素子群51を構成する熱電変換素子21と、第2の熱電変換素子群52を構成する熱電変換素子21は、対向配置されている。そして、第1の熱電変換素子群51を構成する熱電変換素子21の接続端子53は、第2の熱電変換素子群52を構成する熱電変換素子21側に設けられている。また、第2の熱電変換素子群52を構成する熱電変換素子21の接続端子54は、第1の熱電変換素子群51を構成する熱電変換素子21側に設けられている。したがって、各熱電変換素子群51,52を構成する熱電変換素子21の接続端子53,54が、まとまって配置されるため、接続端子53,54と導体パターン22を接続するときの作業が容易となる。
(5)第1の熱電変換素子群51の正極端子55a及び負極端子55bと、第2の熱電変換素子群52の正極端子56a及び負極端子56bは、基板23の一方の短辺に隣り合うようにまとめて設けられている。このため、第1の熱電変換素子群51と第2の熱電変換素子群52の直列接続と並列接続の切り替えを行う際、その切り替えを容易に行うことができ、熱電変換ユニット20の出力を容易に変更することができる。
(6)基板23には、熱電変換素子21が挿入される挿入孔24が形成されている。このため、熱電変換素子21が挿入孔24に挿入されることで、熱電変換素子21の位置決めされ、熱電変換素子21の位置ずれなどに伴う接合不良などが防止される。
(7)基板23の厚みは、熱電変換素子21の厚みに比べて薄くなっている。このため、熱電変換素子21は、挿入孔24に挿入された状態で、第1のヒートシンク31に向けて突出している。このため、第1のヒートシンク31は、熱電変換素子21によって支持され、基板23と接触しない。したがって、熱電変換素子21への通電に伴う導体パターン22の発熱によって第1のヒートシンク31が加熱されることが抑制される。
(8)第2の送風機96は、第1の送風機95に比べて高出力の送風機を用いている。すなわち、第1のヒートシンク31の表面積と第2のヒートシンク41の表面積の大きさに対応して、第1の送風機95及び第2の送風機96の出力を決定している。このため、表面積が大きく、より熱媒体との熱交換を必要とする第2のヒートシンク41に対応して高出力の第2の送風機96を用いることで、第2のヒートシンク41と熱媒体との適切な熱交換が行われる。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 突出部44は、第1の流路形成部材92及び第2の流路形成部材94(取付対象)との接合強度を十分に確保できれば、平面視において第1のヒートシンク31の4辺のうち、一辺〜三辺から突出していてもよい。
○ 突出部44は、平面視において第1のヒートシンク31の対向する一対の長辺及び対向する一対の短辺のうちいずれか一方から突出していればよい。この場合であっても、熱電変換ユニット20は、対向する突出部44によって第1の流路形成部材92及び第2の流路形成部材94の取付対象への取り付けがされるため、適切に取り付けられる。
○ 実施形態において、基板23を第1のヒートシンク31に接合しても第1のヒートシンク31の冷却効率に影響を与えない場合や、影響を与えたとしても極わずかである場合には、第1のヒートシンク31に基板23を接合してもよい。
○ 第1の熱電変換素子群51を構成する熱電変換素子21において、第2の熱電変換素子群52側の端縁に接続端子53を設け、第2の熱電変換素子群52を構成する熱電変換素子21において、第1の熱電変換素子群51側の端縁に接続端子54を設けたが、これに限られない。例えば、第1の熱電変換素子群51を構成する熱電変換素子21の接続端子53を、第2の熱電変換素子群52とは反対側の端縁に設けてもよい。
○ 実施形態において、熱電変換素子21の数を変更してもよい。熱電変換素子21の数は、複数であってもよいし、単数であってもよい。また、熱電変換素子21の数に合わせて基板23に形成される挿入孔24の数を変更してもよい。
○ 実施形態において、挿入孔24に代えて基板23の厚み内で凹部を形成し、凹部に熱電変換素子21を挿入してもよい。この場合にも、基板23は熱電変換素子21の位置決め部材として機能する。
○ 実施形態において、基板23を熱電変換素子21の位置決め部材として機能させない場合には、基板23に挿入孔24を形成せず、基板23上に熱電変換素子21を配設してもよい。
○ 実施形態において、基板23の厚みは、熱電変換素子21の厚みに比べて薄くしたが、基板23の厚みを熱電変換素子21の厚みよりも厚くしてもよい。
○ 実施形態において、第1のヒートシンク31の基部32及び第2のヒートシンク41の基部42の形状を、三角形状や五角形状などの多角形状や、円形状などにしてもよい。また、第1のヒートシンク31の基部32及び第2のヒートシンク41の基部42の形状に合わせて基板23、第1の流路形成部材92、第2の流路形成部材94などの形状を変更してもよい。
○ 実施形態において、第2のヒートシンク41に形成されるフィンの表面積を、第1のヒートシンク31に比べて大きくすることで第2のヒートシンク41の表面積を大きくしてもよい。この場合にも、第2のヒートシンク41には、平面視において第1のヒートシンク31に対して突出する突出部44を形成する。
○ 実施形態において、第2のヒートシンク41の基部42の厚さを第1のヒートシンク31の基部32の厚さより厚くしてもよい。この場合、第2のヒートシンク41の熱容量が第1のヒートシンク31より多くなり好適である。
○ 実施形態において、熱電変換ユニット20の取付対象として第1の流路形成部材92及び第2の流路形成部材94を採用したが、例えば、ダクトなどに熱電変換ユニット20を取り付けてもよい。例えば、ダクトに熱電変換ユニット20を取り付ける場合には、ダクトと第2のヒートシンク41の基部42が接する状態で、ボルトBなどによって取り付けを行う。この際、第2のヒートシンク41のフィン43は、ダクト内に突出するようにしてもよいし、フィン43を形成しなくてもよい。
○ 実施形態において、第1のヒートシンク31の形状及び第2のヒートシンク41の形状を変更してもよい。例えば、内部に熱媒体が流通する流路が形成される箱状のヒートシンクなどを用いてもよい。
○ 実施形態において、液状の熱媒体を用いてもよい。この場合、第1の送風機95及び第2の送風機96に代えて、第1の流路91及び第2の流路93に液状の熱媒体を供給するポンプを用いる。
○ 実施形態において、第2の送風機96は、第1の送風機95に比べて高出力の送風機を用いたが、これに限られない。例えば、第1の送風機95と第2の送風機96の出力を同じにしても第2のヒートシンク41と第2の流路93を流通する熱媒体との適切な熱交換が行われる場合には、第1の送風機95と第2の送風機96の出力を同じにしてもよい。
○ 実施形態において、第2のヒートシンク41によって加熱された第2の流路93を流通する熱媒体によって、加熱対象物を加熱してもよい。
○ 突出部44を取付対象に溶接することで、熱電変換ユニット20を取付対象に取り付けてもよい。
○ 実施形態では熱電変換ユニット20を、電池パック1を温度調節するために用いたが、空調用など他の用途に用いてもよい。
20…熱電変換ユニット、21…熱電変換素子、21a…第1面、21b…第2面、22…導体パターン、23…基板、24…挿入孔、31…第1のヒートシンク、41…第2のヒートシンク、44…突出部、51…第1の熱電変換素子群、52…第2の熱電変換素子群、55a、56a…素子群用接続端子としての正極端子、55b,56b…素子群用接続端子としての負極端子。

Claims (7)

  1. 基板と、該基板の導体に接続され、吸熱を行う第1面及び放熱を行う第2面を有する熱電変換素子と、前記第1面に接合される第1のヒートシンクと、前記第2面に接合される第2のヒートシンクと、からなる熱電変換ユニットであって、
    前記第2のヒートシンクは、前記第1のヒートシンクに比べて表面積が大きく、かつ、第1のヒートシンクから第2のヒートシンクに向けた平面視で前記第1のヒートシンクの端縁よりも突出する突出部を有することを特徴とする熱電変換ユニット。
  2. 前記突出部は、前記第1のヒートシンクを挟んで対向する位置から突出するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱電変換ユニット。
  3. 前記基板は、前記第2のヒートシンクに接合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱電変換ユニット。
  4. 前記基板には、複数の熱電変換素子が対向配置されるとともに、各熱電変換素子の前記導体への接続端子は、対向する熱電変換素子側に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載の熱電変換ユニット。
  5. 前記熱電変換素子を複数直列接続した第1の熱電変換素子群と、第2の熱電変換素子群と、を備え、前記第1の熱電変換素子群を構成する熱電変換素子と前記第2の熱電変換素子群を構成する熱電変換素子とは対向配置され、前記第1の熱電変換素子群の素子群用接続端子と、前記第2の熱電変換素子群の素子群用接続端子が隣り合うように設けられることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか1項に記載の熱電変換ユニット。
  6. 前記基板には、熱電変換素子が挿入される挿入孔が形成されることを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか1項に記載の熱電変換ユニット。
  7. 前記基板の厚みは、前記熱電変換素子の厚みに比べて薄いことを特徴とする請求項6に記載の熱電変換ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015070067A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 Jfeスチール株式会社 熱電発電装置および熱電発電方法

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