JP2013191419A - 圧縮スリーブ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単かつ確実に位置決めを行うことができる圧縮スリーブを提供する。
【解決手段】アルミより線104a、104bの一部を取去り露出させた鋼心線102a、102bを挿入、圧縮し鋼心線同士を接続する鋼スリーブ11と、鋼スリーブ11を覆うように取付ける、端部に位置決め用のストッパーを有する2分割アルミカラー41と、2分割アルミカラー41の両側に位置するアルミより線104a、104bを接続するアルミスリーブ21と、を有し、2分割アルミカラー41の外周面には、アルミスリーブ21の位置決め用の突起51a、51bが設けられ、アルミスリーブ21は、2分割された一対の分割スリーブ21a、21bで構成され、アルミスリーブ21aは、一端部に雄ねじ25及び突起51a、51bが嵌り込む溝を、アルミスリーブ21bは、一端部に雌ねじ27及び突起51a、51bが嵌り込む溝を有する。
【選択図】図1
【解決手段】アルミより線104a、104bの一部を取去り露出させた鋼心線102a、102bを挿入、圧縮し鋼心線同士を接続する鋼スリーブ11と、鋼スリーブ11を覆うように取付ける、端部に位置決め用のストッパーを有する2分割アルミカラー41と、2分割アルミカラー41の両側に位置するアルミより線104a、104bを接続するアルミスリーブ21と、を有し、2分割アルミカラー41の外周面には、アルミスリーブ21の位置決め用の突起51a、51bが設けられ、アルミスリーブ21は、2分割された一対の分割スリーブ21a、21bで構成され、アルミスリーブ21aは、一端部に雄ねじ25及び突起51a、51bが嵌り込む溝を、アルミスリーブ21bは、一端部に雌ねじ27及び突起51a、51bが嵌り込む溝を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電線同士を接続する圧縮スリーブに関し、特に電線同士を接続するときの圧縮スリーブの位置決めを容易に行うことができる圧縮スリーブに関する。
架空送電線などの電線同士を接続する装置として圧縮スリーブがある。代表的な圧縮スリーブである、鋼心アルミより線同士を接続するACSR系圧縮形直線スリーブは、中心の鋼心線を圧縮接続する鋼スリーブと、アルミより線を圧縮接続するアルミスリーブとを備える。
ACSR系圧縮形直線スリーブを用いて一対の鋼心アルミより線を接続する場合には、まず、端末のアルミより線を所定の長さ切断し、鋼心線を露出させた状態で、一方の鋼心アルミより線にアルミスリーブを通す。鋼スリーブに一対の鋼心線を挿入し、鋼スリーブを圧縮し、鋼心線同士を接続する。その後、アルミスリーブを鋼スリーブ側に移動させ、アルミスリーブと鋼スリーブとの中心を一致させ、アルミスリーブを圧縮し一対の鋼心アルミより線の接続が完了する。
圧縮スリーブで接続した後の引張荷重は、十分な大きさ、例えば使用電線の引張荷重の95%以上を確保しなければならないが、アルミスリーブと鋼スリーブとの中心位置がずれる偏心圧縮等が発生すると十分な強度を確保することができなくなる。アルミスリーブをセットするときアルミスリーブは、鋼スリーブ全体を覆うため、鋼スリーブを視認することができず、アルミスリーブと鋼スリーブとの中心を一致させることは簡単ではない。偏心圧縮に関しては従来から問題視されており、これまでに偏心圧縮を防止する方法も多く提案されている。
従来から多く用いられている偏心防止の方法としては、挿入する電線にアルミスリーブの長さの1/2の点をマーキングする方法(マーキング法)、鋼スリーブとアルミより線との間隙上にアルミスリーブのピン孔を合わせることにより偏心を防止する方法(アルミピン法)がある。
この他、アルミピン法に類似の方法として鋼スリーブに結合ピンが挿入する貫通孔を、アルミスリーブには結合ピンが挿入する挿入孔を設け、鋼スリーブの貫通孔とアルミスリーブの挿入孔との位置を合わせ、結合ピンを挿入することで鋼スリーブの位置決めを行うと共に位置ずれを防止する方法がある(例えば特許文献1参照)。また鋼スリーブの端部とアルミより線の端部との間にリング状の固定部を嵌め、固定部に連結した直径0.5mm以下の紐(長尺部)に覆い被せるように圧縮スリーブを移動させ、圧縮スリーブの端部を長尺部の端部と合せることで圧縮スリーブの位置決めを行う治具も開発されている(例えば特許文献2参照)。
偏心圧縮を防止する方法のうち、マーキング法は、作業員による寸法の測り間違い、マーキング位置の間違いにより偏心圧縮が生じる恐れがある。アルミピン法と特許文献1に記載の方法は、アルミピン又は結合ピンの紛失、アルミピン又は結合ピンの挿入忘れにより偏心圧縮が生じる恐れがある。
特許文献2に記載の位置決め治具を用いた方法の場合、圧縮スリーブ以外に位置決め治具を準備する必要がある。さらに位置決め治具は、圧縮スリーブが圧縮されると回収することができず、1つの圧縮スリーブに対して1つの位置決め治具が必要となる。さらにアルミピン又は結合ピンと同様に、挿入忘れにより偏心圧縮が生じる恐れがある。
本発明の目的は、簡単かつ確実に位置決めを行うことができる圧縮スリーブを提供することである。
本発明は、心線部と該心線部の外周に配置された外層部とを有する同心より線からなる電線同士を接続する圧縮スリーブであって、外層部の一部を取去り露出させた心線部を挿入、圧縮し心線部同士を接続する内スリーブと、前記内スリーブを覆うように取付ける、端部に位置決め用のストッパーを有する2分割カラーと、前記2分割カラーを被せた内スリーブ及び該内スリーブの両側に位置する外層部を挿通、圧縮し外層部同士を接続する外スリーブと、を有し、前記2分割カラーの外周面には、前記外スリーブの位置決め用の突起が設けられ、前記外スリーブは、2分割された一対の分割スリーブで構成され、前記分割スリーブは、一端部に互いを接続可能な接続手段を有し、さらに前記接続手段を有する側の端部に前記突起が嵌り込む凹部を有することを特徴とする圧縮スリーブである。
本発明の圧縮スリーブは、2分割カラーの外周面に、外スリーブと内スリーブとの中心を一致させる外スリーブ位置決め用突起を備え、2分割された一対の分割スリーブからなる外スリーブには、突起が嵌り込む凹部が設けられているので、2分割カラーを取付けた後、外スリーブの凹部と突起との位置を合せることで簡単かつ確実に外スリーブの位置決めを行うことができる。外スリーブの凹部は、分割スリーブの接続手段を有する側の端部に設けられ、分割スリーブは接続手段を介して接続可能なため、分割スリーブを連結すれば自然と外スリーブの凹部と2分割カラーの突起とが一致する。従来の結合ピンのように紛失、挿入忘れなどの問題もなく確実に圧縮スリーブの位置決めを行うことができる。
また本発明は、前記圧縮スリーブにおいて、前記突起は、前記2分割カラーの長手方向の中心部に円周方向全体に設けられ、前記凹部は、前記一対の分割スリーブに均等に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、突起及び突起が嵌り込む凹部は、左右対称に設けられているので、2分割カラー及び分割スリーブを取付けるとき左右を区別する必要なく簡単に取付け使用することができる。
また本発明は、前記圧縮スリーブにおいて、前記突起は、前記2分割カラーのいずれか一方に局所的に設けられ、前記凹部は、前記一対の分割スリーブのいずれか一方にのみ設けられていることを特徴とする。
本発明において、2分割カラーの外周面に設ける外スリーブの位置決め用の突起は、2分割カラーのいずれか一方に局所的に設けてもよい。さらに分割スリーブに設ける凹部も、分割スリーブのいずれか一方に設けてもよい。このようにすれば、2分割カラー及び分割スリーブの加工が簡単となり、圧縮スリーブを安価に製造することができる。
また本発明は、前記圧縮スリーブにおいて、前記電線が、鋼心アルミより線であり、前記内スリーブが、鋼心線を接続する鋼スリーブであり、前記2分割カラーが、2分割アルミカラーであり、前記外スリーブが、アルミスリーブであることを特徴とする。
本発明の圧縮スリーブを鋼心アルミより線を接続する圧縮スリーブとして好適に使用することができる。
本発明の圧縮スリーブは、2分割カラーの外周面に外スリーブと内スリーブとの中心を一致させる外スリーブ位置決め用突起を備え、外スリーブは、2分割された一対の分割スリーブで構成され、分割スリーブの端部には、突起が嵌り込む凹部が設けられているので、2分割カラーを取付けた後、分割スリーブを連結すれば自然と外スリーブの凹部と2分割カラーの突起とが一致する。これにより簡単かつ確実に外スリーブの位置決めを行うことができる。
図1は、本発明の第1実施形態である圧縮スリーブ1の構成を示す断面図である。図2は、圧縮スリーブ1の中央部の拡大図、図3は、図2の切断線A−A、切断線B−B、切断線C−Cの断面図である。図1から図3において、アルミスリーブ21は、圧縮前の状態である。以下、電線に鋼心アルミより線100を使用し、2本の鋼心アルミより線100a、100bを直線的に接続する場合を例として、圧縮スリーブ1の構成、使用方法を説明する。
圧縮スリーブ1は、2本の鋼心アルミより線100(100a、100b)を直線的に接続する装置である。鋼心アルミより線100は、中心部に鋼より線(鋼心線)102(102a、102b)を配置し、その周囲にアルミより線104(104a、104b)をより合せたものであり、圧縮スリーブ1は、心線である鋼心線102a、102b同士を接続する鋼スリーブ11と、外層部であるアルミより線104a、104b同士を接続するアルミスリーブ21(21a、21b)と、鋼スリーブ11とアルミスリーブ21との隙間を埋める2分割アルミカラー41(41a、41b)とを有する。
鋼スリーブ11は、円筒状部材であり、中心部に隔壁13が設けられ、隔壁13により左右に仕切られている。鋼スリーブ11の内径は、鋼心線102の外径よりも僅かに大きく、隔壁13から端部15a、隔壁13から端部15bまでの長さは同じで、左右対称である。
アルミスリーブ21は、左右一対のアルミスリーブ21a、21bで構成され、アルミより線104a、104bを接続するときは、左右一対のアルミスリーブ21a、21bは、連結され一体化した状態で使用する。
アルミスリーブ21a、21bは共に円筒状部材であり、内径はアルミより線104の外径よりも僅かに大きい。アルミスリーブ21a、21bの内周面側の長さは、同一であり、アルミスリーブ21a、21bを連結した状態で鋼スリーブ11及び鋼スリーブ11の両側のアルミより線104a、104bを十分に覆うことができる長さを有する。
アルミスリーブ21aの一端部には、外周面を削り落とす形で段差部23aが設けられ、段差部23aの外周面に雄ねじ25が設けられている。アルミスリーブ21bの一端部には、内周面を削り落とす形で段差部23bが設けられ、段差部23bの内周面にアルミスリーブ21aの雄ねじ25に螺合する雌ねじ27が設けられている。この雄ねじ25及び雌ねじ27によりアルミスリーブ21aとアルミスリーブ21bとを一体的に連結することができる。
さらにアルミスリーブ21aの段差部23a及びアルミスリーブ21bの段差部23bを有する側の端部内周には、2分割アルミカラー41の外周面に設けられた突起51(51a、51b)が嵌り込む溝29a、29bが設けられている。アルミスリーブ21aに設けられた溝29aとアルミスリーブ21bに設けられた溝29bとは、高さ、幅とも同じであり、溝29a、29bは、アルミスリーブ21a、21bの円周方向全体に設けられている。アルミスリーブ21aとアルミスリーブ21bとを連結した状態で溝29aと溝29bとはつながり、溝29aと溝29bとがつながった状態で2分割アルミカラー41の外周部に設けられた突起51全体がほとんど隙間なく嵌り込む。アルミスリーブ21aとアルミスリーブ21bの内周面側の長さが同一であるので、アルミスリーブ21aとアルミスリーブ21bとを連結した状態で溝29(29a、29b)は、アルミスリーブ21の長手方向の中心に位置する。
アルミスリーブ21bには、段差部23bに近い位置に充填剤を充填するための充填孔31が設けられている。充填孔31は、アルミスリーブ21bの外周面33bから内周面35bまで貫通した貫通孔であり、貫通孔には雌ねじが設けられている。充填孔31は、充填剤を充填後、止め栓37で塞がれる。なお、充填孔31は、アルミスリーブ21bに代え、アルミスリーブ21aに設けてもよい。
2分割アルミカラー41は、鋼スリーブ11とアルミスリーブ21との隙間を埋める充填材であり、鋼スリーブ11に覆い被せるように取付けられる。2分割アルミカラー41は、外側が円柱状、内側が六角形の中空アルミカラーを、軸線を含むように長手方向に2分割した一対の2分割アルミカラー41a、41bからなる。ここでは一対の2分割アルミカラー41a、41bを突き合わせた状態で内側の形状が六角形となる2分割アルミカラー41を示したが、2分割アルミカラー41は、内側が六角形のものに限定されるものではない。
一対の2分割アルミカラー41a、41bは、同一の大きさ及び形態からなり、内側断面の大きさは、圧縮した鋼スリーブ11の外周断面と略同一であり、長さは、鋼スリーブ11よりも僅かに長い。また2分割アルミカラー41a、41bを組み合わせた状態で2分割アルミカラー41の外径は、アルミより線104の外径よりも僅かに小さい。
一対の2分割アルミカラー41a、41bの両端部には長手方向に直交し内側に向いたストッパー47a、47b、49a、49bが設けられ、ストッパー47(47a、47b)、49(49a、49b)の中心部には、鋼心線102a、102bを通すための半円状の溝が設けられている。このストッパー47a、47b、49a、49bは、2分割アルミカラー41a、41bを鋼スリーブ11に覆い被せるように取付けたとき、鋼スリーブ11の端部15a、15bに係止する。これにより2分割アルミカラー41a、41bの位置が決まる。
さらに一対の2分割アルミカラー41a、41bの長手方向中心部外周面に、アルミスリーブ21aとアルミスリーブ21bとを連結した状態の溝29a、29bに嵌り込む突起51a、51bが設けられている。この突起51(51a、51b)は、連結したアルミスリーブ21の中心と鋼スリーブ11の中心とを一致させる位置決め用の突起である。
突起51a、51bは、リング状の円盤を2分割した形状からなり、2分割アルミカラー41a、41bの外周面に長手方向に直交するように取付けられている。突起51a、51bは、2分割アルミカラー41a、41bを鋼スリーブ11に覆い被せるように取付けたとき円盤状となり、この円盤状の外径は、アルミスリーブ21a、21bの内径よりも僅かに大きい。
突起51a、51bは、リング状の円盤を2分割した形状からなり、2分割アルミカラー41a、41bの外周面に長手方向に直交するように取付けられている。突起51a、51bは、2分割アルミカラー41a、41bを鋼スリーブ11に覆い被せるように取付けたとき円盤状となり、この円盤状の外径は、アルミスリーブ21a、21bの内径よりも僅かに大きい。
圧縮スリーブ1を用いて2本の鋼心アルミより線100a、100bを接続する方法を説明する。各鋼心アルミより線100a、100bの外層部であるアルミより線104a、104bを端部から所定の長さ切断し、鋼心線102a、102bを露出させる。次に、段差部23a、23bが互いに内側を向くようにして、アルミスリーブ21aを鋼心アルミより線100aに、アルミスリーブ21bを鋼心アルミより線100bに通す。このときアルミスリーブ21aとアルミスリーブ21bとが入れ替わっても問題ない。
鋼スリーブ11を圧縮ダイス(図示を省略)にかませ、左右の鋼心線102a、102bを鋼スリーブ11に挿入する。このとき鋼心線102a、102bの先端部が、鋼スリーブ11の中央の隔壁13に当接するまで挿入する。これにより鋼スリーブ11と2本の鋼心アルミより線100a、100bの位置が決まる。鋼心アルミより線100a、100bを水平に保持し鋼スリーブ11の中央を圧縮し、その後、端部15a、15b方向に向かって順次、鋼スリーブ11を圧縮し、2本の鋼心線102a、102bを接続する。圧縮後の鋼スリーブ11の端部15aとアルミより線104aの端部との間隔、及び鋼スリーブ11の端部15bとアルミより線104bの端部との間隔は、通常10mm以下である。
次に、圧縮した鋼スリーブ11を覆うように2分割アルミカラー41a、41bを被せる。2分割アルミカラー41a、41bは、両端部にストッパー47、49を有するので、2分割アルミカラー41a、41bを取付けた後は、長手方向に移動することはない。これらにより2分割アルミカラー41a、41bの位置は簡単に決まる。一対の2分割アルミカラー41a、41bは、同じ大きさでかつ同じ形態であり、左右対称に形成されているので、上下左右を気にすることなく取付けることができる。
次に、2分割アルミカラー41a、41bを覆うように左右のアルミスリーブ21a、21bを中心部に移動させる。アルミスリーブ21aの雄ねじ25とアルミスリーブ21bの雌ねじ27を螺合させ、アルミスリーブ21aとアルミスリーブ21bとを連結させる。これにより2分割アルミカラー41a、41bの突起51a、51bが、アルミスリーブ21a、21bの端部に設けられた溝29a、29bに自然に嵌り込む。2分割アルミカラー41a、41bの突起51a、51bは、鋼スリーブ11の中心に位置し、アルミスリーブ21aとアルミスリーブ21bとを連結した状態で溝29(29a、29b)は、アルミスリーブ21の長手方向の中心に位置するので、鋼スリーブ11の中心位置とアルミスリーブ21の中心位置とが自然と一致する。
次に、アルミスリーブ21bの充填孔31から充填剤を充填し、充填後、充填孔31に止め栓37をねじ込む。鋼心アルミより線100a、100bを水平に保持しアルミスリーブ21のアルミスリーブ21aとアルミスリーブ21bとの螺合部(連結部)を圧縮し、その後、端部方向に向かって順次、アルミスリーブ21を圧縮し、2本のアルミより線104a、104bを接続する。以上の操作より、2本の鋼心アルミより線100a、100bの接続が完了する。
上記のように圧縮スリーブ1は、鋼スリーブ11が長手方向中心部に位置決め用の隔壁13を備え、2分割アルミカラー41が自身の位置を決めるためのストッパー47、49を両端部に備え、さらにアルミスリーブ21の位置決めをする突起51を外周面に備えるので、従来問題となっていたアルミスリーブ21の位置決めも含め、圧縮スリーブ1の位置決めを簡単かつ確実に行うことができる。
圧縮スリーブ1は、2分割アルミカラー41a、41bが同じ大きさでかつ同じ形態であり、左右対称に形成され、アルミスリーブ21a、21bも段差部23a、23b、ねじ部を除き、同じ大きさでかつ同じ形態であり、溝29a、29bも左右対称に形成されているので、鋼スリーブ11、2分割アルミカラー41a、41b、アルミスリーブ21a、21bのいずれも左右を区別して取付ける必要がない。このため鋼スリーブ11、2分割アルミカラー41a、41b、アルミスリーブ21a、21bのセットが簡単である。
さらに圧縮スリーブ1は、従来の圧縮スリーブと異なり位置決めを行うための結合ピンを必要としないので、結合ピンの紛失、挿入忘れの心配もない。本実施形態の圧縮スリーブ1において、2分割アルミカラー41の両端部にストッパー47、49が設けられているが、2分割アルミカラー41の一方の端部にのみストッパー47(49)を設け、他方には、2分割アルミカラー41を取付けた後に軟アルミ線を巻き付けてもよい。2分割アルミカラー41の一方の端部にのみストッパー47(49)を設けるときも、2分割アルミカラー41及びアルミスリーブ21の取付け方向は特に問われない。
図4は、本発明の第2実施形態である圧縮スリーブ2の構成を示す中央部の断面図である。図1から図3と同様に、アルミスリーブ22は、圧縮前の状態である。図1から図3に示す第1実施形態の圧縮スリーブ1と同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。以下、電線に鋼心アルミより線100を使用し、2本の鋼心アルミより線100a、100bを直線的に接続する場合を例として、第1実施形態の圧縮スリーブ1と異なる点を中心に説明する。
第2実施形態の圧縮スリーブ2も第1実施形態の圧縮スリーブ1と同様に、2本の鋼心アルミより線100a、100bを直線的に接続する装置であり、圧縮スリーブ2の基本的構成、使用方法、位置決めの要領も圧縮スリーブ1と同じである。但し、2分割アルミカラー42(42a、42b)に設けられた突起52の位置、大きさ、形態が異なり、これに対応する形で突起52が嵌り込むアルミスリーブ22に設けられる溝30の位置、大きさ、形態が異なる。
第1実施形態の圧縮スリーブ1の2分割アルミカラー41では、突起51が中心部円周全体に設けられているが、第2実施形態の圧縮スリーブの2分割アルミカラー42では、突起52は、厚さの薄い小さい長方体であり円周全体に設けられていない。突起52は、2分割アルミカラー42bにのみ設けられ、2分割アルミカラー42aには突起52はない。また突起52は、2分割アルミカラー42bを長手方向に見て先端部53が2分割アルミカラー42bの長手方向の中心になるように設けられている。図4の場合、突起52は、左側に位置している。
アルミスリーブ22は、第1実施形態のアルミスリーブ21と同様に、ねじで連結する2つのアルミスリーブ22(22a、22b)からなる。第1実施形態のアルミスリーブ21では、2つのアルミスリーブ21a、21bの端部それぞれに均等に溝29a、29bが設けられていたが、第2実施形態のアルミスリーブ22では、一方のアルミスリーブ22aにのみ溝30が設けられ、他方のアルミスリーブ22bには溝30は設けられていない。溝30の形状、構造を除けば、第1実施形態のアルミスリーブ21と第2実施形態のアルミスリーブ22とは大きさ、形態、構造は同じである。
圧縮スリーブ2の使用方法、2本の鋼心アルミより線100a、100bの接続要領は、基本的に圧縮スリーブ1と同一である。2分割アルミカラー42bを取付けるとき、突起52が左右のいずれにあってもよいが、2分割アルミカラー42bの突起52が左側に位置しているときは、溝30のあるアルミスリーブ22aも左側とし、2分割アルミカラー42bの突起52が右側に位置しているときは、溝30のあるアルミスリーブ22aも右側とする必要がある。
圧縮スリーブ1では、2分割アルミカラー41の突起51、2つのアルミスリーブ21a、21bの溝29a、29bが左右対称に設けられているため、2分割アルミカラー41と2つのアルミスリーブ21a、21bとを取付けるときの方向及び組み合わせが限定されない。これに対して圧縮スリーブ2の場合、2分割アルミカラー42bの突起52に合せてアルミスリーブ22aを取付ける必要がある。
一方で、圧縮スリーブ2の場合、突起52が小さく、しかも一方の2分割アルミカラー42bにのみ突起52が設けられているので、2分割アルミカラー42の製造が容易であり安価に製造することができる。同様に、アルミスリーブ22aに設ける溝30も小さく、しかも一方のアルミスリーブ22aにのみ溝30が設けられているので、アルミスリーブ22a、22bの製造が容易であり安価に製造することができる。
以上、2つの実施形態を用いて本発明の圧縮スリーブを説明したけれども、本発明の圧縮スリーブは、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では、2分割アルミカラー41の中心、又は2分割アルミカラー42の中心から僅かにずれた位置に突起51、52が設けられているが、突起51、52の位置は、必ずしも2分割アルミカラー41、42の長手方向中心部でなくてもよく、端部に設けてもよい。但し、この場合には突起51、52の位置に合せて、2つのアルミスリーブ21a、21b、22a、22bの長さを調整する必要がある。また突起51、52の大きさ、形態も特定のものに限定されるものではない。
要すれば、突起51(52)と溝29(30)の位置を合せることで、連結したアルミスリーブ21、22の中心位置と鋼スリーブ11の中心位置とを一致することができれば、突起51、52の位置、大きさ、形態は特に問われない。但し、突起の製造が容易で安価に製造可能であり、取付け方法を含め使用方法が簡単なものが好ましい。
また上記実施形態では、電線に鋼心アルミより線を使用する例を示したが、電線は鋼心アルミより線に限定されるものではなく、心線部と該心線部の外周に配置された外層部とを有する同心より線からなる電線同士の接続に本発明の圧縮スリーブを使用することができる。上記実施形態では、心線が鋼材であったため鋼スリーブを、外層部がアルミより線であったため2分割アルミカラー、アルミスリーブを使用するが、心線部及び外層部の材質が変われば、心線を接続するスリーブである内スリーブの材質には、心線の材質と同じか類似のものを、外層部を接続するスリーブである外スリーブの材質には、外層部の材質と同じか類似のものを使用すればよい。
1 圧縮スリーブ
2 圧縮スリーブ
11 鋼スリーブ
13 隔壁
15a、15b 鋼スリーブの端部
21、21a、21b アルミスリーブ
22、22a、22b アルミスリーブ
23a、23b 段差部
25 雄ねじ
27 雌ねじ
29a、29b 溝
30 溝
41、41a、41b 2分割アルミカラー
42、42a、42b 2分割アルミカラー
47a、47b 2分割アルミカラーのストッパー
49a、49b 2分割アルミカラーのストッパー
51、51a、51b 突起
52 突起
53 突起の先端部
100、100a、100b 鋼心アルミより線
102、102a、102b 鋼より線、鋼心線
104、104a、104b アルミより線
2 圧縮スリーブ
11 鋼スリーブ
13 隔壁
15a、15b 鋼スリーブの端部
21、21a、21b アルミスリーブ
22、22a、22b アルミスリーブ
23a、23b 段差部
25 雄ねじ
27 雌ねじ
29a、29b 溝
30 溝
41、41a、41b 2分割アルミカラー
42、42a、42b 2分割アルミカラー
47a、47b 2分割アルミカラーのストッパー
49a、49b 2分割アルミカラーのストッパー
51、51a、51b 突起
52 突起
53 突起の先端部
100、100a、100b 鋼心アルミより線
102、102a、102b 鋼より線、鋼心線
104、104a、104b アルミより線
Claims (4)
- 心線部と該心線部の外周に配置された外層部とを有する同心より線からなる電線同士を接続する圧縮スリーブであって、
外層部の一部を取去り露出させた心線部を挿入、圧縮し心線部同士を接続する内スリーブと、
前記内スリーブを覆うように取付ける、端部に位置決め用のストッパーを有する2分割カラーと、
前記2分割カラーを被せた内スリーブ及び該内スリーブの両側に位置する外層部を挿通、圧縮し外層部同士を接続する外スリーブと、を有し、
前記2分割カラーの外周面には、前記外スリーブの位置決め用の突起が設けられ、
前記外スリーブは、2分割された一対の分割スリーブで構成され、
前記分割スリーブは、一端部に互いを接続可能な接続手段を有し、さらに前記接続手段を有する側の端部に前記突起が嵌り込む凹部を有することを特徴とする圧縮スリーブ。 - 前記突起は、前記2分割カラーの長手方向の中心部に円周方向全体に設けられ、
前記凹部は、前記一対の分割スリーブに均等に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮スリーブ。 - 前記突起は、前記2分割カラーのいずれか一方に局所的に設けられ、
前記凹部は、前記一対の分割スリーブのいずれか一方にのみ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮スリーブ。 - 前記電線が、鋼心アルミより線であり、
前記内スリーブが、鋼心線を接続する鋼スリーブであり、
前記2分割カラーが、2分割アルミカラーであり、
前記外スリーブが、アルミスリーブであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の圧縮スリーブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012057073A JP2013191419A (ja) | 2012-03-14 | 2012-03-14 | 圧縮スリーブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012057073A JP2013191419A (ja) | 2012-03-14 | 2012-03-14 | 圧縮スリーブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013191419A true JP2013191419A (ja) | 2013-09-26 |
Family
ID=49391462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012057073A Pending JP2013191419A (ja) | 2012-03-14 | 2012-03-14 | 圧縮スリーブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013191419A (ja) |
-
2012
- 2012-03-14 JP JP2012057073A patent/JP2013191419A/ja active Pending
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