JP2013191300A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 トッププレートの強度、良好なシーリング性能、および表面の平滑性を保ちながら、調理器具の温度を正確に、かつその変化を迅速に測定できる誘導加熱調理器を実現する。
【解決手段】 トッププレート10と該トッププレート10の加熱領域の上に載置された調理容器3を誘導加熱する加熱コイル21とを備えた誘導加熱調理器であって、トッププレート10が、加熱領域11に開口部15を有するセラミック材料からなるプレート2と、先端の位置がプレート2の上面と同等の高さとなるように開口部15に固定された温度センサー4と、温度センサー4の先端とプレート2の上面とを連続して覆うコーティング層4とを備え、温度センサー4を覆う第1のコーティング層1の熱伝導率がプレート2の熱伝導率に比べて高い誘導加熱調理器とした。
【選択図】 図3
【解決手段】 トッププレート10と該トッププレート10の加熱領域の上に載置された調理容器3を誘導加熱する加熱コイル21とを備えた誘導加熱調理器であって、トッププレート10が、加熱領域11に開口部15を有するセラミック材料からなるプレート2と、先端の位置がプレート2の上面と同等の高さとなるように開口部15に固定された温度センサー4と、温度センサー4の先端とプレート2の上面とを連続して覆うコーティング層4とを備え、温度センサー4を覆う第1のコーティング層1の熱伝導率がプレート2の熱伝導率に比べて高い誘導加熱調理器とした。
【選択図】 図3
Description
本発明は、温度センサーにより調理器具の加熱状態を測定する誘導加熱式の調理器に関するものである。
電磁誘導加熱(IH)を利用する誘導加熱調理器では、トッププレート直下に設けられたコイルを用いて磁界を発生させ、トッププレート上の鍋等の調理器具に電磁誘導を生じさせて調理器具を加熱する。これら誘導加熱調理器は、火あるいは可燃ガスを使わずに加熱できるという長所があることから、特に高齢者あるいは幼児がいる家庭においては、火災予防等の観点で非常に有用で安全な機器であり、現在ではオール電化の浸透も相まって広く普及しつつある。
誘導加熱調理器において、調理器具の温度を正確に、かつ温度変化を迅速に測定することは、調理器具の空だき防止等の安全性確保、あるいは、温度制御による調理方法の高度化という観点から、非常に重要である。
従来の誘導加熱調理器における調理器具の測温方法としては、例えば特許文献1、特許文献2で示すような赤外線で非接触に調理器具の温度を測定する方法が示されている。また特許文献3には、トッププレートに開口部を設け、伝熱部材を挿入し、その周りをシーリングすることで吹きこぼれのプレート裏面への回り込みを防ぎ、調理器具の測温を精度良く測定する方法が示されている。さらに特許文献4では、トッププレートに集熱板を設置し、集熱板の温度を温度センサーなどで検知する方法が開示されている。さらに特許文献5では、トッププレート全体あるいは、トッププレートの一部で、温度センサーに近接する部分のみ、熱伝導率に優れたカーボンセラミックスで構成される方法が開示されている。
しかしながら、上記従来の測温方法、例えば特許文献1、特許文献2で示された赤外線を使い、非接触で調理器具の温度を測定する方法では、特に加熱器具が100℃以下の比較的低温の領域で、精度良く測定することが困難である。また特許文献3で示された、伝熱部材を開口部に挿入する方法では、ガラストッププレートに開口部を設けることによりプレート強度が低下して、耐熱衝撃性が低下する可能性があった。また、伝熱部材のシーリングには耐熱性、耐油性が要求されるため、十分に信頼性の高いシーリング部材を提供することが困難であった。また、特許文献4で示された方法では、集熱板をプレート表面に設けることにより、トッププレートに段差が生じ、誘導加熱調理器トッププレート表面の平滑性が失われ、誘導加熱調理器の大きな特徴の1つである清掃のしやすさが失われる問題があった。また、特許文献5のように、トッププレートの一部をカーボンセラミックスとする場合、特許文献3と同様に、ガラスのトッププレートに開口部を設ける必要があり、プレート強度や耐熱衝撃性が低下するとともに、信頼性の高い伝熱部材のシーリングが困難という問題があった。
そこで、本発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、トッププレートの強度、良好なシーリング性能、および表面の平滑性を保ちながら、調理器具の温度を正確に、かつその変化を迅速に測定することにより、温度制御性を向上した誘導加熱調理器を実現することを目的とする。
本発明の誘導加熱調理器は、トッププレートと該トッププレートの加熱領域の上に載置された調理容器を誘導加熱する加熱コイルとを備えた誘導加熱調理器であって、前記トッププレートが、前記加熱領域に開口部を有するセラミック材料からなるプレートと、先端の位置が前記プレートの上面と同等の高さとなるように前記開口部に固定された温度センサーと、前記温度センサーの前記先端と前記プレートの前記上面とを連続して覆う第1のコーティング層と、を備え、前記第1のコーティング層の熱伝導率が前記プレートの熱伝導率に比べて高いことを特徴とする。
本発明の誘導加熱調理器は、前記トッププレートが、前記加熱領域に開口部が開けられたセラミック材料からなるプレートと、先端の位置が前記プレートの上面と同等の高さとなるように前記開口部に固定された温度センサーと、前記温度センサーの先端と前記プレートの上面とを連続して覆う第1のコーティング層と、を備え、前記第1のコーティング層の熱伝導率が前記プレートの熱伝導率に比べて高いことにより、トッププレートの強度、良好なシーリング性能、および表面の平滑性を保ちながら、調理器具の温度を正確に、かつその変化を迅速に測定できるため、温度制御性が向上する。
以下に、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図面において同様の構成要素には同様の符号を付して、異なる図面で説明した構成要素については適宜説明を省略する。また、図に描かれた各部材の縮尺や形状は実際と異なる場合がある。なお、本発明は以下の記述のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。
<実施の形態1.>
図1は本発明の実施の形態1の誘導加熱調理器の外観を示す斜視図である。本実施の形態1の誘導加熱調理器100は筐体20の上部に固定されたトッププレート10を備える。トッププレート10には金属製の調理器具3が載置されて加熱される加熱領域11と、加熱領域11の外側に、ほとんど加熱されない非加熱領域12とがある。加熱領域11の中央には調理器具の加熱状態を検出する温度センサーが設置される温度センサー領域13がある。筐体20の正面には誘導加熱調理器のON、OFFや出力調整、加熱温度の温度設定などを行う操作部23がある。
図1は本発明の実施の形態1の誘導加熱調理器の外観を示す斜視図である。本実施の形態1の誘導加熱調理器100は筐体20の上部に固定されたトッププレート10を備える。トッププレート10には金属製の調理器具3が載置されて加熱される加熱領域11と、加熱領域11の外側に、ほとんど加熱されない非加熱領域12とがある。加熱領域11の中央には調理器具の加熱状態を検出する温度センサーが設置される温度センサー領域13がある。筐体20の正面には誘導加熱調理器のON、OFFや出力調整、加熱温度の温度設定などを行う操作部23がある。
図2は本発明の実施の形態1の誘導加熱調理器の内部の構成を説明する断面図である。図は誘導加熱調理器100の加熱領域11に調理器具3が載置された状態を示す。トッププレート10は、加熱領域11の中央の温度センサー領域13に開口部を有するセラミックスからなるプレート2と、先端の位置がプレート2の上面と同等の高さとなるように開口部内に固定された温度センサー4と、温度センサー4の先端とプレート2の上面とを連続して覆う電気絶縁性の無機材料からなるコーティング層1と、を備えたユニットである。筐体20の内部には、トッププレート10の加熱領域11の下面に近接して設置されて加熱領域の上に載置された調理容器を誘導加熱する加熱コイル21、加熱コイルに高周波の交流電流を供給するインバータ回路などを含んだ制御回路22、筐体の外部に操作面を露出し、この操作面で入力された設定情報を制御回路22に伝える操作部23を備える。プレート2の開口部は上面から下面に貫通する穴であり、温度センサー4で測定された信号はこの下面の開口部を経て制御回路22に伝えられる。制御回路22は操作部23の入力情報と温度センサー4の測定信号とから加熱コイル21に供給する電力を調整する。
加熱コイル21の上部に位置する領域は磁束密度が高く、この領域に載置した金属製の調理器具3は誘起された渦電流によって加熱される。調理器具3の底面は通常円形であることから、加熱コイル21は一般にリング状とされ、トッププレート10の上面において、そのリングを含む円形領域が加熱領域11として示される。トッププレート10の上面のうち、加熱コイル21の上部から離れた領域は磁束密度が低く、加熱コイル21によって調理器具3がほとんど誘導加熱されない非加熱領域12となる。なお、円形領域内の加熱コイル21が複数のコイルを組み合されて構成された場合に、それらのコイル間の隙間の上や、図2の温度センサー領域13のようにコイルの中心部分の上では磁束密度が低くなる部分があるが、これらの領域も加熱の際に調理器具3が載置される領域内であるので加熱領域11の一部とする。
トッププレート10の上面のコーティング層1は、加熱領域11と非加熱領域12とでは異なる。加熱領域11の第1のコーティング層1aは非加熱領域12の第2のコーティング層1bに比べて熱伝導率が高められている。
図3は本実施の形態1の誘導加熱調理器のトッププレートの構造を説明する部分断面図である。プレート2の開口部15内の温度センサー4は耐熱接着剤9によって固定されている。プレート2の厚みはたとえば3〜10mmである。プレート2は開口部15が形成されても十分な強度を保つために、セラミック粒子が焼結してできた耐熱性の材料からなる。そのような材料として、コージェライト(組成2MgO・2Al2O3・5SiO2)またはチタン酸アルミニウム(Al2TiO5)など熱膨張率が小さいものが好ましい。これらの熱膨張率は概ね2×10−6/℃以下と非常に低く、急激な温度変化でも割れが生じにくい。開口部15のサイズは温度センサー4のサイズ以上であるが、下面側は温度センサー4の細い信号線が通ればよく、開口部15の下面側を狭められていてもよい。温度センサー4としてはサーミスタや熱電対などを用いることができる。このような温度センサー4はその先端は耐熱ガラスや耐熱管で保護されて、300℃以上の高温に耐えるものであることが望ましい。温度センサー4のサイズは直径5mm以下の物を使用することが望ましい。その場合、プレート2の開口部15を5mm以下と小さくできるのでプレート2の強度保持の点で望ましく、開口部15が直径3mm以下となるとさらに望ましい。開口部15は温度センサー4のサイズよりもわずかに大きな内径を有し、温度センサー4と開口部15との隙間は耐熱接着剤9によって埋められている。この耐熱接着剤9は温度センサー4を固定するとともに開口部15の穴を塞ぐ封止材となっている。耐熱接着剤9の材料としては、300℃以上の高温に耐えて、かつ熱膨張率がプレート2のセラミック材料と近いものであることが望ましい。
プレート2自体は焼結されたセラミックスからなるため、その表面には焼結によってできた微細な凹凸や粒界の溝が多数あり、その表面のままトッププレートとして使用すると調理で汚れた際に清掃が困難である。そこで表面を比較的滑らかなコーティング層1で覆うことによって清掃を容易とする。コーティング層1には耐熱性が要求されるため、無機材料からなるものを用いる。また、加熱コイル21による調理器具3の加熱を妨げないように、電気的に絶縁性であることが望ましい。なお、絶縁性の無機材料によって全体として絶縁性が保たれていればよく、その一部に半導体などの粒子が含まれていてもよい。コーティング層1として、たとえばSi−O結合からなるガラス状のシリカ(SiO2)のマトリックス5の内部に金属酸化物等の粒子を含むものを使用することができる。このようなコーティング層1はゾルゲルプロセスによって作製された前駆体と有機溶媒とを混合したコーティング液をスプレー塗布後に、180〜300℃で加熱することで得ることができる。また、コーティング層1の材料は耐熱性、電気的絶縁性が十分あれば、他の材料であってもよい。上記で述べたシリカ以外にアルミナ(Al2O3)、チタニア(TiO2)、ジルコニア(ZrO2)等の無機材料をベースにしたものでもよい。その材料として、特に液体状の原料を塗布することによって形成されるものが表面の平滑性に優れるので望ましい。コーティング層1の厚みは、20〜100μmなどであり、多層化によってさらに厚膜とされていてもよい。塗布材料で厚膜を形成する場合には作製時にクラックが入りやすいので、薄膜の形成を繰り返して形成すると良い。
以上のように、温度センサー4の先端は薄いコーティング層1によって覆われるだけであり、載置された調理容器3の底面に非常に近接するため、調理容器3の温度変化を迅速に検出することができる。しかしながら、温度センサー4は加熱コイル21の誘導加熱の影響を受けにくいコイルの中央部に設置されているので、その上部に位置する調理容器3の表面も加熱されにくい。このため、熱伝導率の低い調理容器3などでは、実際に加熱されている温度よりも低い温度を測定してしまうことがある。また、調理容器3の底面の中央部に窪みがあるなどにより、底面と温度センサー4との間の距離が開く場合も同様である。そこで、本実施の形態1では温度センサー4の先端とプレート2の上を連続して覆うコーティング層1の熱伝導性を高めるようにした。
コーティング層1の熱伝導性を高めるため、加熱領域11における第1のコーティング層1aに熱伝導率の高いセラミック粒子を熱伝導性フィラー6として含めた。また、コーティング層1の熱膨張率とプレート2の熱膨張率とが大きく異なるとコーティング層1にクラックが入りやすくなる。そこで熱膨張率をプレート2に近づけるために、加熱領域11の第1のコーティング層1aおよび非加熱領域12の第2のコーティング層1bには、プレート2の材料と同一材料の粒子や熱膨張率がプレート2の材料と同等または同等以下のセラミック粒子を低膨張率フィラー7として含め、コーティング層1の熱膨張率をプレート2の熱膨張率に近づけるようにした。コーティング層1a、1bにはこれらの粒子がアルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア等の無機材料からなるマトリックス5内に混入している。これにより、コーティング層1にクラックが入りにくくなる。
熱伝導性フィラー6はプレート2の材料やマトリックス5の材料に比べて格段に熱伝導率の高い、少なくとも熱伝導率が25W/m・K以上の材料からなるものが好ましい。このような材料としては、炭化ケイ素(SiC)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ホウ素(BN)、窒化ケイ素(Si3N4)、炭化チタン(TiN)、マグネシア(MgO)などを用いることができる。なかでも、プレート2に使用される低熱膨張材料であるコージェライト、チタン酸アルミと同等の熱膨張率を有する、窒化珪素または窒化ホウ素の粒子を熱伝導性フィラー6として用いることが望ましい。これらの熱伝導性フィラー6は、0.1μm以上、10μm以下の平均粒子径を有し、その添加量は熱伝導性フィラー6が添加されるコーティング層1の体積に対して15vol.%以上、60vol.%以下の範囲の体積比率であることが望ましい。平均粒子径が0.1μm未満であると、凝集等が起こりやすくなり、コーティング層1に均一に分散させることが困難となる。また、平均粒子径が10μmを超えると、コーティング層1の表面平滑性が低下する。また、熱伝導性フィラー5の添加量が、15vol%未満であれば熱伝導が低下し、60vol%を超えるとコーティング層1の強度が低下する。このような観点から、熱伝導性フィラー6の添加量はコーティング層1の20vol.%以上、50vol.%以下の範囲であるとさらに望ましい。低膨張率のセラミック材料からなるプレート2の熱伝導率は0.9〜1.9W/m・K程度である。熱伝導性フィラー6を添加しない第2のコーティング層1bの熱伝導率はプレート2の熱伝導率と同等かそれ以下であるが、熱伝導性フィラー6を添加した第1のコーティング層1aの熱伝導率はプレート2よりも高く、たとえば3W/m・K以上である。コーティング層1の熱伝導率はレーザーフラッシュ法などで測定することができる。
低膨張率フィラー7としては、コージェライト、チタン酸アルミ、溶融シリカ、リン酸ジルコニウム((ZrO)2P2O7)等を用いることができる。耐熱性に優れたアルミナやシリカ等の無機材料をベースに、これらの粒子をフィラーとして添加することで、熱膨張率が低下してトッププレートと同程度の耐熱性、熱衝撃性、耐久性を得ることができる。低膨張率フィラー7の添加量は、コーティング層1の他の成分と総合して低熱膨張が実現されるようにすればよい。熱伝導性フィラー6が添加されない非加熱領域12のコーティング層1の体積に対して15vol.%以上、60vol.%以下の範囲で含まれることが望ましい。一方、加熱領域11はコーティング層1に熱伝導性フィラー6を含有するため、熱伝導性フィラー6より少ない添加量とするか、または熱伝導性フィラー6自体が低熱膨張率の材料であれば別の材料を低膨張率フィラー7として添加しなくてもよい。
熱伝導性フィラー6は比較的高価な材料であるが、本実施の形態1では加熱領域11のみに選択的に加えたので、コストの増加を抑制することができる。また、加熱領域11と非加熱領域12とでフィラーの成分が異なり、その色調の違いによって加熱領域11、非加熱領域12を区別するように表示することも可能である。非加熱領域12の一部に熱伝導性フィラー6を添加した文字や図形を表示するようにしてもよい。底面が平坦でない調理器具3の温度測定の精度を向上するという観点では、調理器具3ができるだけ接触することができるように熱伝導性フィラー6を添加する領域を広くすることが望ましい。しかしながら、熱伝導性フィラー6を添加する領域は必ずしも加熱領域11の全面である必要はなく、温度センサー4の上と加熱領域11のうち加熱コイル21の磁束密度が高いコイルの巻き線上部の領域とが連続的に覆われる領域となっていればよい。熱伝導性フィラー6の添加領域を少なくすることで、コストの増加を抑制することができる。
熱伝導性フィラー6を含んだ第1のコーティング層1aは温度センサー4の先端を直接覆うと良く、図3のように開口部15と温度センサー4の隙間の一部に熱伝導性フィラー6が入りこむようにしてもよい。このようにするとコーティング層1と温度センサー4との接触面積が増して熱伝達が良好となるのでさらによい。温度センサー4の先端の高さはプレート2の上面と完全に一致する必要はなく、わずかに上下にずれていてもよい。表面の平坦性が概ね保たれるようにプレート2の上面と同等程度とすればよい。
次に、本実施の形態1の誘導加熱調理器100のトッププレート10の製造方法について述べる。まずセラミック粒子からなる成形体を焼成してプレート1を形成する。成形体の作成にはゲルキャスト成形法や真空成型法などを用いて、開口部15を焼成前に形成するとよい。この方法によれば、焼成後に開口部15を機械加工する方法に比べて生産性に優れるとともに、機械加工による強度や耐熱衝撃性の低下を抑制することが出来る。コージェライトやチタン酸アルミニウムなどの主成分に焼結助剤が加えられた成形体は1000〜1700℃の温度で焼結することができる。
次にプレート2の開口部15に温度センサー4を固定する。温度センサー4と耐熱接着剤9と開口部15に挿入し、温度センサー4の先端の高さがプレート2の上面と同じになるようにセットした後、耐熱接着剤9を硬化させて温度センサー4を固定する。
次にプレート2の上面にコーティング層1を形成する。まず、熱伝導性フィラー6を含んだコーティング液Aと低膨張率フィラー7のみを含むコーティング液Bとを作製する。これらのコーティング液は有機溶媒中にコーティング層1a、1bを構成する無機粒子や無機ポリマー等を含んだ液体とする。これらのコーティング液A、Bを所定の箇所に塗り分けるにはマスクを使用したスプレー塗布などの方法を用いることができる。その後、たとえば180〜300℃の温度で焼成して耐熱性のコーティング層1ができる。以上によりトッププレート10が完成する。また、このトッププレート10を、加熱コイル21や制御回路22を内蔵する筐体20の上部に固定し、温度センサー4の信号線を制御回路22に接続することで誘導加熱調理器100が完成する。
本実施の形態1の誘導加熱調理器100は、トッププレート10において温度センサー4の先端が第1のコーティング層1aで覆われるため、温度センサー4の先端が機械的に保護される。また第1のコーティング層1aは熱伝導性フィラー6を含んで熱伝導率が高いうえに、薄いため熱容量が小さい。さらに、温度センサー4のセンサー部先端がプレート2の上面と同等の高さとなるように開口部15に固定されているため、温度センサー4が調理器具3の底部と近接して、その温度変化を迅速に測定することができる。たとえば加熱器具3が100℃以下の比較的低温であっても、精度良く測定することができる。また、温度センサー4は加熱コイル21が発生する磁束密度の低いコイル中心に設置され、その上部の調理器具3の底部の温度が磁束密度の高い加熱領域よりも局所的に低くなる場合があるが、熱伝導性フィラー6を含む第1コーティング層1aの熱伝導率がプレート2の熱伝導率よりも高められて磁束密度の高いコイルの巻き線の上部にまで延在するため、コイル上部で加熱された調理器具3の底部の熱が熱伝導率の高い第1のコーティング層1aを経て温度センサー4まで良好に伝わる。このため、調理器具3の底部の温度を精度よく、かつ、その温度変化を迅速に測定できる。調理器具3の中央部に窪みがあるなどで温度センサー4と調理器具3の底部との距離が局所的に開いてしまう場合でも同様に温度測定の精度を高めることができる。その結果、設定温度を変更した際に速やかに目的の温度により正確に到達できるなど、温度制御性にすぐれた誘導加熱調理器が実現できる。
また、プレート2はセラミック粒子が焼結して作製されたセラミック材料からなるので、強度や耐熱衝撃性に優れる。上下面を貫通する開口部15が形成されると強度が低下する場合があるが、プレート2の材料としてコージェライトまたはチタン酸アルミを主成分とする低熱膨張のセラミック材料を用いたので、急激な温度変化があった場合でも十分な強度を保つことができる。また、コーティング層1は温度センサー4の先端とプレート1の上面とを連続して覆うので、段差がほとんどなく表面の平滑性は保たれるとともに、開口部15を十分に封止することができる。このため、煮こぼれなどでトッププレート10の上面が汚れた場合でも清掃が容易である。また、コーティング層1はプレート1の熱膨張率に近づくように低熱膨張率フィラー7が加えられるため、温度変化によってクラックが生じることがなく耐久性が高い。
熱伝導率を高めた第1のコーティング層1aは加熱領域11に局所的に形成され、非加熱領域12の第2のコーティング層1bの熱伝導率が第1のコーティング層1aより低くプレート2と同程度であるので、第1のコーティング層1aによって非加熱領域12に熱が散逸することを抑制できる。また第1のコーティング層1aは薄い層からなるため、熱容量が小さく、電磁調理加熱を停止後に温度が下がりやすい。このため、エネルギーのロスが少ない。また、コーティング層1は薄い層であるため、第1のコーティング層1aと第2のコーティング層1bとの境界や、重ねあわされた部分でほとんど段差が生じないので表面平坦性に優れる。なお、第1のコーティング層1aが非加熱領域12に形成されていてもよく、その場合は、加熱領域11の第1のコーティング層1aと非加熱領域12の第1のコーティング層1aとが熱伝導率の低い第2のコーティング層1bなどによって分断されるパターンにするとよい。
第1のコーティング層1aはプレート2の面内方向に熱が良好に伝わるとよいので、面内方向の熱伝導率が厚み方向の熱伝導率よりも高い異方性の熱伝導率を有するとさらに好ましい。このような異方性を実現する方法として、たとえば、熱伝導性フィラー6として針状や扁平な板状の粒子を用いて、塗布後に圧力をかけるなどによって、これらの粒子の長手方向が面内方向となるように配向させ、粒子間の面内方向の接触を増加させるなどの処理を行うとよい。また、配向させない場合でも針状や板状等の非球状の粒子を用いることによって粒子間の接触が増し、添加量が比較的少ない場合でも熱伝導率を高めることができる。
温度センサー4が加熱コイル21の磁束の影響で測定温度がずれることを制御回路22で補正してもよい。たとえば、調理器具3の底部の温度と温度センサー4の信号とが、加熱コイル21に供給される電力によってどのようにずれるかを予め測定しておき、そのずれを補正するテーブルを作製して制御回路22内のメモリーに保存する。操作部23に温度設定値が入力された際に、温度センサー4の信号と電力とテーブルを用いて補正した温度が温度設定値に近づくように電力を調整する。このように温度補正を行って電力制御を行うことで、より正確な温度制御が可能となる。また、このように温度センサー4が加熱コイル21から受ける影響を補正する手段を備えていれば、温度センサー4を必ずしも磁束密度の低いコイルの中心部に設置する必要はなく、コイルの巻き線の上部に設置してもよい。調理器具3の底部が加熱されやすいコイル上部に温度センサー4を設置することで調理器具3の底部の温度をさらに精度よく、かつ、その温度変化を迅速に測定することができる。
トッププレート10は複数の調理器具3が加熱されるように複数の加熱領域11が形成されていてもよいし、加熱領域11ごとに複数の温度センサー4を設けて、複数の温度センサー4の測定位置による違いや平均を利用して加熱コイル21に投入する電力を制御してもよい。
コーティング層1を電気絶縁性の無機材料からなるようにしたので、アルミニウムや銅製の調理器具3を使用できるオールメタルタイプの誘導加熱調理器100に適用が容易である。一方、鉄やステンレスの調理器具3のみを加熱する誘導加熱調理器100の場合は必ずしもコーティング層1を電気絶縁性とする必要はない。この場合、熱伝導性フィラー6としてアルミニウムやカーボンの粒子を使用するとよい。
<実施の形態2.>
図4は本発明の実施の形態2の誘導加熱調理器のトッププレートの構造を説明する部分断面図である。本実施の形態2のトッププレート10は、基本的に実施の形態1と同様であるが、コーティング層1が多層に構成されている。加熱領域11においてプレート2側から、熱伝導性フィラー6を含まない第3のコーティング層1cと熱伝導性フィラー6を含む第1のコーティング層1aとが順に積層されている。第3のコーティング層1cは非加熱領域12に形成される第2のコーティング層1bとは同時に形成した連続膜としてもよいし、別々に形成してもよい。第3のコーティング層1cは温度センサー4を覆わないように温度センサー領域13が開口されており、この開口部内で第1のコーティング層1aが直接に温度センサー4と接している。また、第3のコーティング層1cの熱伝導率はプレート2の熱伝導率よりも低いことが望ましい。たとえば第3のコーティング層1cに空洞を含んだアルミナやシリカの粒子をフィラーとして添加して熱伝導率を低下させるようにすると良い。
図4は本発明の実施の形態2の誘導加熱調理器のトッププレートの構造を説明する部分断面図である。本実施の形態2のトッププレート10は、基本的に実施の形態1と同様であるが、コーティング層1が多層に構成されている。加熱領域11においてプレート2側から、熱伝導性フィラー6を含まない第3のコーティング層1cと熱伝導性フィラー6を含む第1のコーティング層1aとが順に積層されている。第3のコーティング層1cは非加熱領域12に形成される第2のコーティング層1bとは同時に形成した連続膜としてもよいし、別々に形成してもよい。第3のコーティング層1cは温度センサー4を覆わないように温度センサー領域13が開口されており、この開口部内で第1のコーティング層1aが直接に温度センサー4と接している。また、第3のコーティング層1cの熱伝導率はプレート2の熱伝導率よりも低いことが望ましい。たとえば第3のコーティング層1cに空洞を含んだアルミナやシリカの粒子をフィラーとして添加して熱伝導率を低下させるようにすると良い。
トッププレート10は第1コーティング層1aとプレート2との間にプレート2よりも熱伝導率の低い第2コーティング層1bが挟まれると、調理器具3の底部から第1コーティング層1aに伝わった熱が、プレート2に伝わることが抑制され、温度センサー4により伝わりやすくなる。このため、調理器具3の温度測定がより正確になり、かつ、エネルギーのロスを減少させることができる。
<実施の形態3.>
図5は本発明の実施の形態3の誘導加熱調理器のトッププレートの構造を説明する部分断面図である。本実施の形態3のトッププレート10は、コーティング層1が多層に構成されている部分を含む点で実施の形態2と似ているが積層順序が異なる。本実施の形態3のコーティング層1は実施の形態1のコーティング層1の上を、熱伝導性フィラー6を含まない第4のコーティング層1dで覆った構成である。加熱領域11における第4のコーティング層1dの厚みは、第1のコーティング層1aと同等以下と薄くすることが望ましい。第4のコーティング層1dは第2のコーティング層1bと同様に、低熱膨張フィラー7を含み、第1コーティング層1aや第2コーティング層1bと同じマトリックス5の成分を含む材料からなることが望ましい。非加熱領域12では第2のコーティング層1bを省いて第4のコーティング層1dのみとしてもよい。第1コーティング層1aと第4のコーティング層1dとが界面で明確に分かれている必要はなく、温度センサー4側に熱伝導性フィラー6を多く含んだ分布をもつ連続的な層となっていてもよい。このような多層膜や傾斜組成膜はプレート2の上に第1コーティング層1aや第2コーティング層1bとなるコーティング液を塗布、乾燥した後に、さらに第4のコーティング層1dとなるコーティング液を塗布後に加熱して得ることができる。
図5は本発明の実施の形態3の誘導加熱調理器のトッププレートの構造を説明する部分断面図である。本実施の形態3のトッププレート10は、コーティング層1が多層に構成されている部分を含む点で実施の形態2と似ているが積層順序が異なる。本実施の形態3のコーティング層1は実施の形態1のコーティング層1の上を、熱伝導性フィラー6を含まない第4のコーティング層1dで覆った構成である。加熱領域11における第4のコーティング層1dの厚みは、第1のコーティング層1aと同等以下と薄くすることが望ましい。第4のコーティング層1dは第2のコーティング層1bと同様に、低熱膨張フィラー7を含み、第1コーティング層1aや第2コーティング層1bと同じマトリックス5の成分を含む材料からなることが望ましい。非加熱領域12では第2のコーティング層1bを省いて第4のコーティング層1dのみとしてもよい。第1コーティング層1aと第4のコーティング層1dとが界面で明確に分かれている必要はなく、温度センサー4側に熱伝導性フィラー6を多く含んだ分布をもつ連続的な層となっていてもよい。このような多層膜や傾斜組成膜はプレート2の上に第1コーティング層1aや第2コーティング層1bとなるコーティング液を塗布、乾燥した後に、さらに第4のコーティング層1dとなるコーティング液を塗布後に加熱して得ることができる。
第1のコーティング層1aに含まれる熱伝導性フィラー6の体積比率を40vol.%以上、60vol.%以下などと増やして熱伝導性を高めた場合に機械的な強度が低下する場合があるが、本実施の形態3では、第1のコーティング層1aを熱伝導性フィラー6を含まず強度の高い第4のコーティング層1dで覆うことにより耐久性が向上する。第3コーティング層1cは第1のコーティング層1aと同等以下の薄い層であるため、調理器具3の底部の熱はすぐに第1のコーティング層1aに伝わり、第1コーティング層1a内を通って温度センサー4まで導かれる。このため、トッププレートの強度、良好なシーリング性能、および表面の平滑性を保ちながら、調理器具3の温度を正確に、かつその変化を迅速に測定できる。第4のコーティング層1dを実施の形態2の構造の上に設けても耐久性を高められるのでよい。
以下、本発明のトッププレート10の作製方法と温度の測定性能について、より具体的に説明する。
まず、ゲルキャスト成形法により、あらかじめ成形体に開口部15を中心に設けた300mm角、厚み4mmのコージェライト製のプレート2を、約1400℃で焼成して複数枚作製した。コージェライト原料は、合成コージェライトSS−1000(丸ス釉薬合資会社製)を用いた。焼成後の開口部の直径は約2mmであった。
次に、コーティング層1形成用のコーティング液を作製した。加熱領域11に形成する第1のコーティング層1a用のコーティング液A1は、マトリックス5となるDK−coat Infinity311(株式会社大東化成製)に熱伝導性フィラー6となるSi3N4粉末としてSN−E10(宇部興産株式会社製)を40vol.%、低熱膨張性フィラー7として合成コージェライトSS−1000(丸ス釉薬合資会社製)を10vol%混合し、さらにエチルセルロース、ブチルカルビトール、シンナーを加えて混合機で十分混ぜ合わせることで作製した。コーティング液A1の粘度100mPa・s程度であった。
また、別の第1のコーティング層1a形成用のコーティング液A2は、熱伝導性フィラー6として上記のコーティング液A1のSi3N4粉末のかわりにBN粉末であるGP(電気化学工業株式会社)粉末を使用した以外は、ほぼ同様の組成比で混合し、溶剤を加えて作製した。
さらに、非加熱領域12に形成する第2のコーティング層1b用のコーティング液Bは、DK−coat Infinity311(株式会社大東化成製)に、合成コージェライトSS−1000(丸ス釉薬合資会社製)を40vol.%混合し、更にエチルセルロース、ブチルカルビトール、シンナーを加えて混合機で十分混ぜ合わせて作製した。
次に、温度センサー4としてセンサー部が耐熱ガラスで覆われて外形が約1.4mmのサーミスタを耐熱接着剤9とともにプレート2の開口部15に挿入して、センサー部の先端がプレート2の上面にほぼ一致するようにした後、ヒートガンで耐熱接着剤9を加熱してサーミスタを固定した。
次に、サーミスタをセットしたプレート2の上面にコーティング液をスプレー塗布した。直径160mmの加熱領域11とその外側の非加熱領域12とを別々のコーティング液で塗り分ける際には板状のマスクを使用し、先に塗布したコーティング液を乾燥させた後に後のコーティング液を塗布した。塗布後、100℃前後で乾燥の後、300℃で1時間の焼成を行い、コーティング層1の焼き付けを行った。コーティング層1の厚みは約40μmとした。以上の手順により、表1に示すような、加熱領域11および非加熱領域12に含まれる熱伝導性フィラー6の種類と体積比率を変えた試作品を作製した。また、加熱領域11に熱伝導性フィラー6を含まない試作品4も作製した。作製したトッププレートを直径160mmの加熱コイル1を有する誘導加熱調理器にセットして、加熱領域11に調理器具3を置き、温度センサー4の温度が100℃となるようにON−OFF制御を行った。
図6は本発明の実施例の誘導加熱調理器の温度制御性能の評価方法について模式的に説明する説明図である。ON−OFF制御は、温度センサー4が検出する温度が設定値を超えると加熱コイル1の供給電力をOFFとして、温度が設定値を下回ると加熱コイル1の供給電力をONとする制御である。調理器具3の熱容量が大きい場合や、温度測定の遅れのために、温度が設定値で一定せずに過熱や過冷却が繰り返される。図6において、縦軸が設定値からの温度のずれΔT(℃)、横軸が時間t(秒)を示し、曲線はON−OFF制御における温度センサー4の温度の変化を示している。作製した各サンプルを用いた場合について、過熱や過冷却が繰り返される温度の変化の周期時間をtc(秒)、過熱の最大温度をΔTmax(℃)として測定した。また、加熱領域11の外周から20mm離れた位置のコーティング層1の表面温度を接触式の表面温度系で計測して外周温度とした。これらの測定結果も表1に示した。
表1からわかるように、加熱領域11のコーティング層に選択的に熱伝導性フィラー6を混入した試作品1、試作品2のトッププレート10では、混入しない試作品4と比較してΔT、tcともに小さく、温度の制御性が優れていることがわかった。このような改善は、加熱領域11の熱伝導が、熱伝導性フィラー6によって大幅に改善されたことと、加熱部下のコーティング層1の熱伝導を選択的に高めた構造であるため、熱容量が小さいことによる相乗効果で、調理器具3の温度制御の精度と変化に対する応答性が大きく改善したためと考えられる。非加熱領域12まで熱伝導性フィラー6を混入した試作品3では、熱伝導性フィラー6を加えない試作品4に比べると、大幅に温度制御の精度は改善されているが、供給した電力が非加熱領域12の加熱に費やされたため、温度制御の応答速度が少し低下する。なお、本実施例では加熱領域11に熱伝導性フィラー6を40vol.%添加した場合の結果を示したが、熱伝導性フィラー6の添加の割合を増加することで温度制御の精度をさらに改善できる。
本発明によれば誘導加熱調理器の強度や温度制御の性能を向上することができる。
1 コーティング層、1a 第1のコーティング層、1b 第2のコーティング層、1c 第3のコーティング層、1d 第4のコーティング層、2 プレート、3 調理器具、4 温度センサー、5 マトリックス、6 熱伝導性フィラー、7 低熱膨張フィラー、9 耐熱接着剤、10 トッププレート、11 加熱領域、12 非加熱領域、13 温度センサー領域、15 開口部、20 筐体、21 加熱コイル、22 制御回路、23 操作部、100 誘導加熱調理器。
Claims (6)
- トッププレートと該トッププレートの加熱領域の上に載置された調理容器を誘導加熱する加熱コイルとを備えた誘導加熱調理器であって、
前記トッププレートが、前記加熱領域に開口部を有するセラミック材料からなるプレートと、先端の位置が前記プレートの上面と同等の高さとなるように前記開口部に固定された温度センサーと、前記温度センサーの前記先端と前記プレートの前記上面とを連続して覆う第1のコーティング層と、を備え、
前記第1のコーティング層の熱伝導率が前記プレートの熱伝導率に比べて高いことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 請求項1に記載の誘導加熱調理器であって、
前記第1のコーティング層は熱伝導性フィラーを含む電気絶縁性の無機材料からなり、
前記熱伝導性フィラーは窒化ホウ素または窒化珪素の粒子であることを特徴とする誘導加熱調理器。 - 請求項1または2に記載の誘導加熱調理器であって、
前記セラミック材料はコージェライトまたはチタン酸アルミであり、
前記第1のコーティング層が前記セラミック材料と同一材料または前記セラミック材料よりも熱膨張率の低い材料のフィラーを含むことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器であって、
前記トッププレートは前記加熱領域の外側に前記加熱コイルによって誘導加熱されない非加熱領域を有し、
前記非加熱領域は前記加熱領域に形成された前記第1のコーティング層と異なる第2のコーティング層で覆われ、前記第2のコーティング層の熱伝導率は第1のコーティング層の熱伝導率より低いことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器であって、
前記加熱領域において、前記プレートよりも熱伝導率の低い第3のコーティング層と前記第1のコーティング層とがこの順に積層され、前記第3のコーティング層は前記温度センサーを覆わないように開口されて前記1コーティング層が前記温度センサーの前記先端と接していることを特徴とする誘導加熱調理器。 - 請求項2から4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器であって、
前記第1のコーティング層が前記熱伝導性フィラーを含まない第4のコーティング層で覆われていることを特徴とする誘導加熱調理器。
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JP2012054773A JP2013191300A (ja) | 2012-03-12 | 2012-03-12 | 誘導加熱調理器 |
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Cited By (2)
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JP2015076327A (ja) * | 2013-10-10 | 2015-04-20 | 三菱電機株式会社 | 加熱調理器 |
JP2018523906A (ja) * | 2015-08-13 | 2018-08-23 | ピースワールド カンパニー リミテッドPeaceWorld Co., Ltd. | スマートアンダーレンジ用調理容器下敷き装置 |
-
2012
- 2012-03-12 JP JP2012054773A patent/JP2013191300A/ja active Pending
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