JP2013189780A - 表土掘削装置 - Google Patents

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定廣 保土澤
Shuichi Tenma
修一 天間
Tsutomu Toda
勉 戸田
Tatsuya Maeyama
達哉 前山
Masahiro Miyazaki
昌宏 宮崎
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Abstract

【課題】農地を覆う表土を省力的かつ効率的に取り除く。
【解決手段】表土掘削装置101は、トラクタ301等の走行機に装着されて用いられる。表土掘削装置101に設けられる掘削部102は、地表面GL2と略平行かつトラクタ301の進行方向と交差する方向に延び、掘削爪105が回転駆動して地表面GL2の表土を削り取る。搬送部103は、表土掘削装置101において掘削部回転軸104よりも進行方向の後方側に設けられ地表面GL2と平行に延び、掘削部102により削り取られた表土を掘削部102の側方に搬送放出する。掘削部102や搬送部103は、トラクタ301からの動力を受けて回転駆動し、これにより地表面GL2の表土の掘削や搬送がなされる。
【選択図】図5

Description

本発明は、農地の表土を削り取る表土掘削装置に関する。
特許文献1には、草刈り作業機の発明が開示されている。この草刈り作業機は、草を刈り取る刈取り作業部をオフセットしたり、刈取り作業部の姿勢調整等を容易に行えるような構造を有して、作業に熟練を必要とせず、構造が簡易で生産コストを押さえるようにしたものであって、同文献の解決手段に記載したように、「トラクタに装着される装着部2と、装着部2に回動基部を設け左右方向に移動可能な平行リンクで構成されたオフセット機構部6と、オフセット機構部移動端側には、トラクタからの動力により回転する刈刃を有した刈取り作業部5と、刈取り作業部5後方には刈取り高さを安定させるゲージローラ7が設けられていて、前記装着部2には、装着部2の下降位置を規制する下降規制手段8が設けられていて、これにより刈取り作業部5の作業姿勢を安定させ、容易に草刈り作業ができる」という構成を備えたものである。
特開2011−103844号公報
東日本大震災に関連して発生した原子力発電所の事故により、農地を覆う表土が放射性物質により汚染されたとの報道がある。農地の除染を進めて被災地での迅速な営農再開を図るためには、汚染された表土を省力的かつ効率的に取り除くことが重要である。
出願人は、特許文献1に記載の草刈り作業機の技術を転用して、汚染された表土を省力的かつ効率的に取り除くための装置を考えた。本発明は、農地を覆う表土を省力的かつ効率的に取り除くことを目的とするものである。
本発明の表土掘削装置は、走行機に装着される表土掘削装置であって、地表面と略平行かつ前記走行機の進行方向と交差する方向に延び、回転駆動して地表面の表土を削り取る掘削爪を有する掘削部と、前記掘削部よりも前記進行方向の後方側に位置して地表面と略平行に延び、前記掘削部により削り取られた表土を前記掘削部の側方に搬送放出する搬送部と、前記走行機から入力された動力を伝達して前記掘削部及び前記搬送部を回転駆動する動力伝達部と、を備える。
本発明の表土掘削装置の第1の特徴構成は、走行機に装着される表土掘削装置であって、地表面と略平行かつ前記走行機の進行方向と交差する方向に延び、回転駆動して地表面の表土を削り取る掘削爪を有する掘削部と、前記掘削部よりも前記進行方向の後方側に位置して地表面と略平行に延び、前記掘削部により削り取られた表土を前記掘削部の側方に搬送放出する搬送部と、前記走行機から入力された動力を伝達して前記掘削部及び前記搬送部を回転駆動する動力伝達部とを備える点にある。
本構成によれば、表土掘削装置を駆動させながら走行機を走行させることで、表土を掘削し、掘削された表土を搬送部が搬送してまとめ、掘削部の側方に放出するので、農地を覆う表土を省力的かつ効率的に取り除くことが可能になる。
本発明の第2の特徴構成は、前記掘削部は、放射状に設けられ回転駆動される耕耘爪を有する点にある。
本構成によれば、耕耘爪によって表土が細かく粉砕されて遠くに飛ばされやすくなり、搬送部に到達しやすくなることから、搬送作業が効率的で確実なものになる。
本発明の第3の特徴構成は、前記搬送部は、回転駆動されるスクリューコンベアを有する点にある。
本構成によれば、搬送の際に表土がさらに細かく砕かれ、表土の搬送や回収が容易となる。
本発明の第4の特徴構成は、前記掘削部及び前記搬送部をともに前記進行方向と交差する方向に移動させるオフセット部を備える点にある。
本構成によれば、作業者が走行機において各種の操作部を操作し、走行機の走行位置からオフセットした箇所の表土を掘削することができ、これより、作業場所に応じて掘削部の位置変更ができ、狭い場所や曲がった場所でも表土の掘削が可能になる。
本発明の第5の特徴構成は、前記掘削部及び前記搬送部をともに上下方向に回動変位させるための回動部を備える点にある。
本構成によれば、作業者が走行機において各種の操作部を操作し、走行機の走行面に対して傾斜している側方の法面の表土を掘削することができ、これより、平坦な農地だけでなく、傾斜した法面での表土掘削が可能になる。
トラクタ及び表土掘削装置の側面図である。 トラクタ及び表土掘削装置の平面図である。 作業部の側面図である。 作業部の内部構造を示す側面図である。 作業部の内部構造を示す平面図である。 図2のP矢視図である。 図2のQ矢視図である。
実施の一形態を、図1ないし図7に基づいて説明する。図1は、トラクタ301及び表土掘削装置101の側面図である。図2は、トラクタ301及び表土掘削装置101の平面図である。表土掘削装置101は、本実施の形態では、トラクタ301(走行機)の後方に設けられている三点リンクヒッチ機構302に装着されてトラクタ301の後方に位置付けられた状態で用いられる。なお、トラクタ301に設けられる取付機構の態様に応じて、表土掘削装置101をトラクタ301の側方や前方に位置付けることも可能である。表土掘削装置101は、掘削部102及び搬送部103を有する。掘削部102及び搬送部103とは、いずれも、トラクタ301の後方に設けられたPTO軸301Aからの動力により駆動する。
掘削部102は、地表面GL2と略平行かつトラクタ301の進行方向と交差する方向に延び、回転駆動して地表面GL2の表土を削り取る掘削爪105を有するものである。本実施の形態では、掘削部102は、掘削部回転軸104と多数の掘削爪105とを有する。掘削部回転軸104は、表土掘削装置101の機幅方向(地表面GL2と略平行かつトラクタ301の進行方向に交差する方向)に延び、それ自身の軸回り方向に回転自在となるよう、作業部ケース109(後述)に支持されている。掘削爪105は、掘削部回転軸104から放射状に延びている。掘削部回転軸104が回転すると、掘削爪105は回転駆動して地表面GL2を形成する表土を掘削し、搬送部103に向けて飛ばす。表土を飛ばした後には、掘削後面GLが露出する。ここで、掘削爪105には、例えば、農地の耕耘や雑草の取り去りを行なうための耕耘爪を採用することができる。耕耘爪を採用した場合、耕耘爪によって表土を細かく粉砕し遠くに飛ばすことができる。
搬送部103は、掘削部102よりもトラクタ301の進行方向の後方側に位置して地表面GL2と略平行に延び、掘削部102により削り取られた表土を掘削部102の側方に搬送放出するものである。本実施の形態では、搬送部103は、掘削部102よりも進行方向の後方側に位置する。搬送部103は、地表面GL2と略平行に延びる搬送部回転軸106と有する。搬送部回転軸106は、それ自身の軸回り方向に回転自在となるよう、作業部ケース109(後述)に支持されている。搬送部回転軸106が回転すると、搬送部103は、掘削部102により掘削されて柔らかくされ飛ばされた表土を、搬送部回転軸106の延びる方向に搬送する。搬送部103により搬送された表土は、搬送部103の端部に位置する排出孔107(図4、図5も参照)から排出される。本実施の形態では、搬送部103は、搬送部回転軸106の外周面にスパイラル状のスクリュー羽根が設けられ回転駆動されるスクリューコンベア108を有している。しかしながら、搬送部103は、掘削された表土を表土掘削装置101の横側方に搬送する構造を有するものであれば、スクリューコンベアに限られることはなく、例えば、ベルトコンベア、バケットコンベア、チェーンに取り付けられこのチェーンの回転駆動により機幅方向に動く搬送板等を用いてもよい。
作業部ケース109は、掘削部102と搬送部103とを、これらのお互いの離間距離を変化させないように支持しつつユニット化している。掘削部102、搬送部103及び作業部ケース109を含む部分を、以下、作業部110と呼ぶことがある。
表土掘削装置101をトラクタ301に装着する際には、装着部111とオフセット部112と回動部113とが介在する。装着部111は、表土掘削装置101をトラクタ301の三点リンクヒッチ機構302に装着するためのものであり、表土掘削装置101において作業部110よりも前方側に位置する。装着部111と作業部110とは、オフセット部112及び回動部113を介して連結されている。回動部113についての詳細は、図6及び図7に基づいて後述する。
装着部111について述べる。装着部111は、ヒッチフレーム114を有している。ヒッチフレーム114は、逆U字形状をなしている。ヒッチフレーム114の上部は、三点リンクヒッチ機構302を構成するトップリンク303(図2、図7では図示せず)に連結される。ヒッチフレーム114の両端部は、いずれも下方に位置し、それぞれ三点リンクヒッチ機構302を構成する左右一対のロアリンク304(図2、図7では図示せず)に連結される。ヒッチフレーム114は、三点リンクヒッチ機構302(トップリンク303及び一対のロアリンク304)を着脱できるようになっている。ヒッチフレーム114に対するオフセット部112の取付態様については、後述する。
図3は、作業部110の側面図である。図4は、作業部110の内部構造を示す側面図である。図5は、作業部110の内部構造を示す平面図である。図3〜図5に基づいて、作業部110について述べる。作業部110は、前述の掘削部102、搬送部103及び作業部ケース109の他、第1サブケース121と第2サブケース131とを有する。
第1サブケース121は、ベベルギアケース121Aと第1チェーンケース121Bとからなり、図5に示すように、作業部ケース109の一方の側面(本実施の形態では、左側面109L)の外側に第1チェーンケース121Bが配置され、この第1チェーンケース121Bにベベルギアケース121Aが配置される。ベベルギアケース121Aの内部には、入力側ベベルギア122と受け側ベベルギア123とが配置される。入力側ベベルギア122からは、前方に向けて、ユニバーサルジョイント124と連結するための入力軸125が突出する。このユニバーサルジョイント124は、トラクタ301(図1及び図2参照)の後方に設けられたPTO軸301Aと作業部110に設けられた入力軸125とを連結し、トラクタ301から取り出される動力を作業部110に伝達する。受け側ベベルギア123は、入力軸125を介して入力側ベベルギア122に伝達された動力を受けて回転し、この動力の向き(回転方向)を変換する。受け側ベベルギア123の回転軸126は、第1チェーンケース121B内に突出している。第1チェーンケース121B内で回転軸126の外周には、第1スプロケット127が設けられる。第1チェーンケース121B内には、この第1スプロケット127の他、伝達チェーン128と、掘削部回転軸104の一方の端部に設けられる第2スプロケット129とが配置される。伝達チェーン128は、第1スプロケット127と第2スプロケット129とに掛け渡され、ユニバーサルジョイント124からの動力を掘削部回転軸104に伝達し、掘削部102の掘削部回転軸104を図4中の矢印R1の向きに回転させ、これにより掘削部102が回転駆動する。
第2サブケース131は、図5に示すように、作業部ケース109の他方の側面(本実施の形態では、右側面109R)の外側に配置される。第2サブケース131内には、掘削部回転軸104の他方の端部に設けられる第1プーリ132と、搬送部回転軸106における第1プーリ132と同じ側の端部に設けられる第2プーリ133と、伝達ベルト134とが配置される。伝達ベルト134は、第1プーリ132と第2プーリ133とに掛け渡され、掘削部回転軸104を介して伝達されるユニバーサルジョイント124からの動力を搬送部回転軸106に伝達し、搬送部103の搬送部回転軸106を図4中の矢印R2の向きに回転させ、これにより搬送部103が回転駆動する。
トラクタ301(図1及び図2参照)のPTO軸301Aから動力が出力されると、その動力はユニバーサルジョイント124、入力軸125、回転軸126、伝達チェーン128の順に伝わって掘削部回転軸104を回転させ、さらに、この掘削部回転軸104から、伝達ベルト134に伝わって搬送部回転軸106を回転させる。このように、入力軸125、回転軸126、伝達チェーン128、伝達ベルト134等は、動力伝達部135を構成する。
掘削部102は、前述したように、掘削部回転軸104と多数の掘削爪105とを有し、掘削部回転軸104から掘削爪105が放射状に延びて構成される。掘削部回転軸104は、作業部ケース109の側面(左側面109L、右側面109R)に設けられる掘削部ベアリング104Aによって軸回りに回転自在に保持されている。トラクタ301(図1及び図2参照)のPTO軸301Aからの動力が入力されて掘削部回転軸104が矢印R1の向きに回転すると、掘削爪105は、地表面GL2を形成する表土を掘削して柔らかくし、この表土を掘削部回転軸104の放射方向に飛ばす。飛ばされた表土のうち前方及び上方に飛ばされるものは、作業部ケース109を構成する基部109E(後述)によって拡散が防がれる。結果として、飛ばされる表土の多くは、後方に位置する搬送部103に向かう。
搬送部103は、前述したように、搬送部回転軸106を有して掘削部102よりも進行方向の後方側に位置する。搬送部回転軸106は、第2サブケース131側の端部を、作業部ケース109の側面(本実施の形態の場合、右側面109R)に設けられる搬送部第1ベアリング106Aに保持され、他方の端部を、搬送部第2ベアリング106Bに保持されて、軸回りに回転自在となっている。搬送部第2ベアリング106Bは、作業部ケース109の一部をなす側方突出部109Aに設けられている。トラクタ301(図1及び図2参照)のPTO軸301Aからの動力が入力されて搬送部回転軸106が矢印R2の向きに回転すると、搬送部103は、掘削部102により掘削されて柔らかくなった表土を、搬送部回転軸106の延びる方向に搬送する。本実施の形態では、この表土の搬送は、スクリュー羽根を有するスクリューコンベア108により実現される。
ここで、作業部ケース109の構成について述べる。また、作業部ケース109は、側方突出部109Aと、掬い上げ部109Bと、開閉蓋部109Cと、ヒンジ109Dと、基部109Eとを有している。基部109Eは、作業部ケース109の前面及び両側面(左側面109L、右側面109R)を構成している。この基部109Eに対して、側方突出部109Aと掬い上げ部109Bとヒンジ109Dと第1サブケース121と第2サブケース131とが取り付けられている。
側方突出部109Aは、作業部ケース109における第1サブケース121側の側面(左側面109L)から外側に突出している。側方突出部109Aの側面には、搬送部第2ベアリング106Bが配置される。側方突出部109Aの下方には、排出孔107が開口している。排出孔107からは、搬送部103により搬送された表土が落下し、作業部ケース109の外部に排出される。
掬い上げ部109Bは、搬送部103の前方から下方に向かうよう傾斜している。掘削部102により掘削され搬送部103に向けて飛ばされた表土のうち搬送部103に到達しなかったものは、掬い上げ部109Bの上に残り、この掬い上げ部109Bを滑落して掘削部102に到達し、掘削部102によって再び搬送部103に向けて飛ばされる。
ヒンジ109Dは、基部109Eの上面に設けられ、機幅方向に延びている。開閉蓋部109Cは、搬送部103の上方に位置し、ヒンジ109Dを介して基部109Eに取り付けられ、上下方向に回動自在となっている。図3に示すように、開閉蓋部109Cは、通常は閉じられた状態となっており、作業者が手で持ち上げることによって図3中に一点鎖線で示すように開かれた状態となる。作業者は、開閉蓋部109Cを開けて、作業部ケース109内に配置される搬送部103等の各部のメンテナンスを行なうことができる。
ここで、本実施の形態の表土掘削装置101の変形例について述べる。搬送部103の搬送部回転軸106における第2サブケース131側の端部を搬送部第1ベアリング106Aに支持させ、搬送部回転軸106を、平面視にて図5中の一点鎖線に沿うように設け、作業部ケース109の基部109Eにおける第1サブケース121側の側面(左側面109L)を後方に延ばして側方突出部109A及び搬送部第2ベアリング106Bを一層後方側に配置するようにしても良い。この場合、作業部ケース109を構成する開閉蓋部109Cは、平面視にて台形形状をなす。
本実施の形態の説明に戻る。作業部110において、掘削部102の前方下部には、ゲージローラ136が設けられている。ゲージローラ136は、作業部ケース109の基部109Eへの取付位置によって所定の高さに位置変更可能で、作業部ケース109によってそれ自身の軸回り方向に回転自在に支持されている。表土掘削装置101を用いて表土の掘削作業を行なう場合、表土掘削装置101は、ゲージローラ136が地表面GL2に接する高さ位置に調節された上で、トラクタ301の進行方向に動く。これより、表土掘削装置101によって掘削される表土の量(地表面GL2と掘削後面GLとの高低差)は、一定に保たれる。ゲージローラ136を地表面GL2に接しさせるための表土掘削装置101の高さ位置の調節は、一例として、トラクタ301に設けられる三点リンクヒッチ機構302の操作部(図示せず)を作業者が操作することにより実現される。また、このとき、作業部ケース109の基部109Eにおける側面(左側面109L及び右側面109Rの少なくとも一方、好ましくは両方)の下縁に取付けられるサイドシュー109Fは、三点リンクヒッチ機構302を上下させる操作を行なって作業部110を下げたときに地表面GL2に接して、作業部110の下げ過ぎを防ぐ役目を果たす。このサイドシュー109Fは、取付位置により高さ調整が可能である。
図1、図2及び図3を参照し、オフセット部112について述べる。オフセット部112は、作業部110(掘削部102、搬送部103)を機幅方向に移動させるためのものである。オフセット部112は、一対の回動アーム112Aと、オフセット用伸縮シリンダ112Bと、前方側ブラケット112Cと、後方側ブラケット112Dとを有する。一対の回動アーム112Aは、機幅方向に並んで互いに平行をなして前後方向に延びている。一対の回動アーム112Aのいずれの前端部分とも、前方側ブラケット112Cに水平回動自在に連結されている。一対の回動アーム112Aのいずれの後端部分とも、後方側ブラケット112Dに水平回動自在に連結されている。これにより、平行リンクが構成されている。オフセット用伸縮シリンダ112Bは、前端側を前方側ブラケット112Cに連結され、後端側を一方の回動アーム112Aの中腹部分に連結される。オフセット用伸縮シリンダ112Bは、トラクタ301に設けられるオフセット用伸縮シリンダ112Bの操作部(図示せず)を作業者が操作することによって伸縮し、伸縮することで回動アーム112Aを水平回動させることができる。前方側ブラケット112Cは、ヒッチフレーム114の一方の端部に固定取付される。後方側ブラケット112Dは、回動軸112DAを介して作業部ケース109の基部109Eの前面に連結されている。
作業部110は、オフセット部112によって、図2に示すように、前方側ブラケット112Cを旋回中心としてトラクタ301の後方位置(図2にて一点鎖線で示す位置)とトラクタ301に対してオフセットした位置(図2にて実線で示す位置)との間を平面視で平行移動することができる。このため、例えば、掘削作業時には、作業部110をトラクタ301に対してオフセットさせ、作業終了時には、作業部110をトラクタ301の後方に位置付けることができ、これによってトラクタ301は移動時に機体幅を狭くして移動可能であり、作業部110は、平行リンクによって、トラクタ301の進行方向に対する角度が保たれたままで平行移動するので、最もオフセットした位置から後方位置までの間の作業が可能である。また、作業部110をオフセットできることにより、後述する回動部113を設けて、トラクタ301が傾斜面を走行することなく傾斜面を掘削する作業が可能となる。
図6は、図2のP矢視図である。図7は、図2のQ矢視図である。図6では、主として作業部110を示しているが、併せて、後方側ブラケット112Dも実線で示し、この後方側ブラケット112Dに設けられる回動軸112DAを点線で示している。図2、図6及び図7を参照し、回動部113について述べる。回動部113は、作業部110(掘削部102、搬送部103)を上下方向に回動変位させるためのものである。回動部113は、後方側ブラケット112Dに設けられる回動軸112DAと、回動用伸縮シリンダ113Aとを有する。回動軸112DAは、作業部110を回動自在に保持し、その回動の中心としての役割を果たす。これにより、作業部110は、回動軸112DAを中心として、両側部が上下方向に変位するように回動自在となっている。回動用伸縮シリンダ113Aは、後方側ブラケット112Dと、作業部ケース109の基部109Eの前面側に設けられたブラケット113Bとを連結している。回動用伸縮シリンダ113Aは、トラクタ301に設けられる回動用伸縮シリンダ113Aの操作部(図示せず)を作業者が操作することによって伸縮し、伸縮することでブラケット113Bが上下移動するよう作業部110が上下回動する。
作業部110は、回動部113によって、図7に示すように、回動軸112DAを回動中心として、地表面GL2(図1等参照)に対して略平行なる位置(図7にて実線で示す位置)と、非平行なる位置(図7にて一点鎖線で示す位置)との間を回動することができる。作業部110を上下に回動させることにより、トラクタ301の走行面(地表面GL2)に対してオフセットした地点に位置する傾斜面の表土の掘削も実現できる。
上記のように構成される表土掘削装置101を用いて地表面GL2の表土を取り除く作業を行なう場合、作業者は、装着部111を用いてトラクタ301と表土掘削装置101とを連結し、かつ、ベベルギアケース121Aから突出する入力軸125とトラクタ301のPTO軸301Aとをユニバーサルジョイント124で連結する。この状態で、作業者は、トラクタ301に乗って各種の操作部(図示せず)を操作して、PTO軸301Aから動力を出力させる。この動力は、動力伝達部135によって掘削部102の掘削部回転軸104や搬送部103の搬送部回転軸106を回転させる。掘削部102では、掘削部回転軸104が回転して、掘削爪105が地表面GL2の表土を掘削して搬送部103に飛ばす。搬送部103では、搬送部回転軸106が回転して、飛ばされた表土が排出孔107まで搬送される。なお、本実施の形態では、飛ばされた表土がスクリューコンベア108のスクリュー羽根によって押し出されることで搬送される。排出孔107から排出された表土は、表土掘削装置101の側方にまとまる。
作業者が表土掘削装置101を駆動させながらトラクタ301を走行させると、排出孔107から排出された表土は、表土掘削装置101の側方で、表土掘削装置101のトラクタ301の進行方向に沿う線状にまとまって、掘削された地表面の側方にまとめられる。このようにしてまとめられた表土は、載置物の回収装置(図示せず)等により省力的かつ効率的に取り除くことができる。即ち、本実施の形態の表土掘削装置101によれば、表土を掘削し、掘削された表土を搬送部103が搬送してまとめ、掘削部102の側方に放出するので、農地を覆う表土を省力的かつ効率的に取り除くことができる。そして、表土掘削装置101が通過した後方には、掘削後面GLがあらわれることになる。
また、本実施の形態の表土掘削装置101では、掘削部102が、放射状に設けられ回転駆動される掘削爪105を有しており、掘削した表土を粉砕して搬送部103に飛ばすことから、搬送作業が効率的で確実なものになる。
また、本実施の形態の表土掘削装置101では、搬送部103が、回転駆動されるスクリューコンベアを有しており、搬送の際に表土がさらに細かく砕かれ、表土の搬送や回収が容易となる。
また、本実施の形態の表土掘削装置101は、オフセット部112を有している。これにより、作業者がトラクタ301において各種の操作部(図示せず)を操作し、オフセット部112のオフセット用伸縮シリンダ112Bを伸縮させて、トラクタ301の走行位置からオフセットした箇所の表土を掘削することができる。これより、作業場所に応じて掘削部102の位置変更ができ、狭い場所や曲がった場所でも表土の掘削が可能になる。
また、本実施の形態の表土掘削装置101では、回動部113を有している。これにより、作業者がトラクタ301において各種の操作部(図示せず)を操作し、回動用伸縮シリンダ113Aを伸縮させて、トラクタ301の走行面に対して傾斜している側方の法面の表土を掘削することができる。これより、平坦な農地だけでなく、傾斜した法面での表土掘削が可能になる。
なお、本実施の形態では、動力を入力するための第1サブケース121と、表土を排出するための排出孔107とのいずれについても、作業部ケース109の左側面109Lに位置しているが、第1サブケース121及び排出孔107を作業部ケース109の右側面109Rに設けるようにしてもよい。また、第2サブケース131内に、プーリの回転方向を反転させるようギア列等を配置することで、第1サブケース121と排出孔107とをそれぞれ異なる側面に配置するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、掘削部として掘削爪105を用いた作業部を示したが、このような作業部の掘削爪として、カゴロータ、スパイラルロータやロータリ等で用いられる耕耘爪を用いても良い。
また、本実施の形態では、搬送部としてスクリューコンベアを用いたものを示したが、スクリューコンベアに代えて、ベルトコンベア、バケットコンベア等を用いても良い。
101 表土掘削装置
102 掘削部
103 搬送部
105 掘削爪
108 スクリューコンベア
112 オフセット部
113 回動部
135 動力伝達部
301 トラクタ(走行機)
GL2 地表面

Claims (5)

  1. 走行機に装着される表土掘削装置であって、
    地表面と略平行かつ前記走行機の進行方向と交差する方向に延び、回転駆動して地表面の表土を削り取る掘削爪を有する掘削部と、
    前記掘削部よりも前記進行方向の後方側に位置して地表面と略平行に延び、前記掘削部により削り取られた表土を前記掘削部の側方に搬送放出する搬送部と、
    前記走行機から入力された動力を伝達して前記掘削部及び前記搬送部を回転駆動する動力伝達部と、
    を備える表土掘削装置。
  2. 前記掘削部は、放射状に設けられ回転駆動される耕耘爪を有する、
    請求項1記載の表土掘削装置。
  3. 前記搬送部は、回転駆動されるスクリューコンベアを有する、
    請求項1又は2記載の表土掘削装置。
  4. 前記掘削部及び前記搬送部をともに前記進行方向と交差する方向に移動させるオフセット部を備える、
    請求項1から3のいずれか一に記載の表土掘削装置。
  5. 前記掘削部及び前記搬送部をともに上下方向に回動変位させるための回動部を備える、
    請求項1から4のいずれか一に記載の表土掘削装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016171779A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 株式会社ササキコーポレーション 表土削り取り機
CN111066394A (zh) * 2020-01-17 2020-04-28 扬州大学 一种多功能旋耕机

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