JP2013189592A - 紫外線蛍光エアゾール組成物および人体装飾顕示方法 - Google Patents

紫外線蛍光エアゾール組成物および人体装飾顕示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】紫外線が照射されることによって蛍光を発する吐出物を得ることのできる紫外線蛍光エアゾール組成物、およびブラックライトなどから放射されるわずかに眼で見える長波長域の紫外線によって照明がなされている環境下において、人体に対して行った装飾を視認させるための人体装飾顕示方法を提供すること。
【解決手段】本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物は、原液と、液化石油ガスよりなる噴射剤とからなり、前記原液は、特定の蛍光顔料と、ビス(グリシドキシフェニル)プロパン・ビスアミノメチルノルボルナン共重合体との固溶体を微粉化することによって得られる蛍光顔料、低級アルコールおよび展着剤を含有することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、紫外線蛍光エアゾール組成物および人体装飾顕示方法に関し、更に詳しくはブラックライトなどから放射される長波長域の紫外線が照射されることによって蛍光を発する蛍光顔料を含有する紫外線蛍光エアゾール組成物、および当該紫外線蛍光エアゾール組成物を用いた人体装飾顕示方法に関する。
従来、種々の人体装飾用の装飾料が紹介されているが、近年においては、クラブ、ライブハウス、イベント会場および劇場の舞台などのようなわずかに眼で見える長波長域の紫外線を放射するブラックライトによって照明がなされているような場所において、その装飾を視認させて目立たせることのできるような装飾料が求められている。
而して、ブラックライトなどから放射される長波長域の紫外線が照射されることによって蛍光を発する蛍光顔料(以下、「UV蛍光顔料」ともいう。)を含有するネイルエナメル剤、ボディペイント剤などの装飾料が知られている。
しかしながら、UV蛍光顔料を含有する装飾料は、UV蛍光顔料が太陽光が照射されることによっても、その太陽光に含まれる紫外線の作用によって発光し、それに伴って色味が変化し、蛍光が得られなくなってしまうものであるため、紫外線が遮断された環境下において保管することが必要とされる。また、通常、蓋付きの容器などに充填された状態で保管されていることから、使用時においても容器内の未使用状態の装飾料に対してできるだけ紫外線が照射されることのないように取扱に注意を払う必要がある。
一方、人体用のエアゾール組成物としては、着色剤を含有する種々のものが用いられているが(例えば、特許文献1〜特許文献4参照)、UV蛍光顔料が含有されてなるものは知られてはいない。
特開平11−171741号公報 特開2007−297298号公報 特開2008−63312号公報 特開2010−163390号公報
本発明は以上のような事情に基づいて、ブラックライトなどから放射される長波長域の紫外線が照射されることによって蛍光を発する蛍光顔料を含有し、しかも人体に対しても適用することのできる組成物を環境の影響を受けず安定に保管することができると共に簡便に用いることのできるよう、エアゾール化することを目的としてなされたものであり、発明者らが研究を重ね、特定の蛍光顔料を噴射剤との関係から選択的に用いることによってその目的を達成することを見出した結果なされたものである。すなわち、本発明の目的は、紫外線が照射されることによって蛍光を発する吐出物を得ることができ、しかも人体に適用することのできる紫外線蛍光エアゾール組成物を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ブラックライトなどから放射されるわずかに眼で見える長波長域の紫外線によって照明がなされている環境下において、人体に対して行った装飾を視認させるための人体装飾顕示方法を提供することにある。
本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物は、原液と、液化石油ガスよりなる噴射剤とからなり、
前記原液は、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロ−3’,6’−ビス(ソジオオキシ)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−3’,6’−ビス(ソジオオキシ)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン、4’,5’−ジブロモ−3’,6’−ジヒドロキシスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン、2−(2−キノリル)インダン−1,3−ジオン、1−[2−(ソジオスルホ)−4−メチルアニリノ]−4−ヒドロキシアントラキノン、ピグメントブルー29および2,5−ビス(5−tert−ブチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の蛍光物質と、ビス(グリシドキシフェニル)プロパン・ビスアミノメチルノルボルナン共重合体との固溶体を微粉化することによって得られる蛍光顔料、低級アルコールおよび展着剤を含有することを特徴とする。
本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物においては、前記原液において、蛍光顔料の含有割合が1.0〜20.0質量%であることが好ましい。
本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物においては、前記原液において、展着剤の含有割合が3.0〜20.0質量%であることが好ましい。
本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物は、人体装飾用であることが好ましい。
本発明の人体装飾顕示方法は、上記の本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物を人体上の部位に適用し、当該紫外線蛍光エアゾール組成物が適用された人体上の部位に対して長波長域の紫外線を照射することにより、当該人体上の部位において蛍光発光を得ることを特徴とする。
本発明によれば、特定の蛍光顔料が選択的に用いられており、この特定の蛍光顔料が、非極性溶剤および極性溶剤に対する優れた耐性を有する特定の重合体によって蛍光物質を処理して得られたものであるため、当該特定の蛍光顔料の分散媒として低級アルコールを用いると共に噴射剤に液化石油ガスを用いることで、蛍光顔料に良好な分散性が得られることから、ブラックライトなどから放射される長波長域の紫外線が照射されることによって蛍光を発する蛍光顔料を含有する組成物をエアゾール化することができ、しかもそのエアゾール化された組成物を人体に対して適用することができる。
そして、本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物は、蛍光顔料が含有されているものであることから、その吐出物は、紫外線が照射されることによって蛍光を発するものとなり、しかも、その剤形がエアゾール剤であり、エアゾール用バルブを備えた耐圧容器内に充填されてエアゾール製品とされるものであることから、耐圧容器として紫外線に対する遮光性を有するものを用いることにより、太陽光あるいは紫外線の照射される環境下においても保管することができると共に、使用分以外の組成物、すなわち耐圧容器内に充填された状態の組成物を耐圧容器外の環境下に曝すことなく使用することができるため、良好な品質を保持することができ、よって環境の影響を受けず安定に保管することができると共に簡便に用いることができる。
また、本発明の人体装飾顕示方法によれば、本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物を用いて人体を装飾することにより、ブラックライトなどから放射されるわずかに眼で見える長波長域の紫外線によって照明がなされている環境下において、人体に施した装飾が蛍光を発することから、その装飾を視認させることができる。
本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物は、蛍光顔料(UV蛍光顔料)と低級アルコールと展着剤とを含有する原液と、液化石油ガスよりなる噴射剤とから構成されるものであり、エアゾール用バルブを備えた耐圧容器(以下、「エアゾール容器」ともいう。)内に充填されてエアゾール製品とされるものである。
以下、本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物を構成する成分について説明する。
<原液>
本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物を構成する原液は、UV蛍光顔料、低級アルコールおよび展着剤を必須成分とし、必要に応じて任意成分を含有するものである。
また、原液は、UV蛍光顔料よりなる粒子が低級アルコールおよび展着剤を含有する分散媒中に分散されてなる状態のものである。
(蛍光顔料)
本発明の必須成分であるUV蛍光顔料は、着色剤として作用し、蛍光物質とビス(グリシドキシフェニル)プロパン・ビスアミノメチルノルボルナン共重合体との固溶体を微粉化することによって得られるものであり、ブラックライトなどから放射される長波長域の紫外線が照射されることによって蛍光を発する蛍光顔料である。
ここに、本明細書中において「長波長域の紫外線」とは、波長320〜400nmの領域の紫外線である。
UV蛍光顔料を構成する蛍光物質としては、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロ−3’,6’−ビス(ソジオオキシ)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−3’,6’−ビス(ソジオオキシ)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン、4’,5’−ジブロモ−3’,6’−ジヒドロキシスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン、2−(2−キノリル)インダン−1,3−ジオン、1−[2−(ソジオスルホ)−4−メチルアニリノ]−4−ヒドロキシアントラキノン、ピグメントブルー29および2,5−ビス(5−tert−ブチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の物質が用いられる。これらの物質は、単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
UV蛍光顔料を構成するビス(グリシドキシフェニル)プロパン・ビスアミノメチルノルボルナン共重合体は、非極性溶剤および極性溶剤に対する優れた耐性を有するものであり、よって非極性溶剤である液化石油ガスに対して耐性を有すると共に、極性溶剤である低級アルコールに対しても耐性を有することから、その特性に基づいて、UV蛍光顔料の分散媒として作用する低級アルコールおよび噴射剤としての液化石油ガスを必須成分とする紫外線蛍光エアゾール組成物において、UV蛍光顔料に分散性を発現させるものである。
UV蛍光顔料は、原液中において粒子として存在するものであるが、原液中における平均粒径、すなわちUV蛍光顔料の平均粒径は1〜30μmであることが好ましく、更に好ましくは1〜3μmである。
UV蛍光顔料の平均粒子径が過大である場合には、吐出物の付着性が低下するおそれがあり、また特に人体用として皮膚表面に適用した際には適用箇所においてざらつき感が生じるおそれがある。一方、UV蛍光顔料の平均粒子径が過小である場合には、特に人体用として皮膚表面に適用した際には人体に対して悪影響を及ぼすおそれがある。
UV蛍光顔料の含有割合は、原液100質量%において1.0〜20.0質量%であることが好ましく、更に好ましくは5〜15質量%である。
UV蛍光顔料の含有割合が過大である場合には、エアゾール用バルブに詰まりが生じやすくなると共に、組成物中におけるUV蛍光顔料の分散状態が不安定となり、使用時に十分な分散状態を得ることが困難となるおそれがある。また、適用箇所において、十分な定着性および耐色移り性が得られなくなるおそれがある。一方、UV蛍光顔料の含有割合が過小である場合には、十分な蛍光発色作用が得られなくなるおそれがある。
(低級アルコール)
原液の必須成分である低級アルコールは、紫外線蛍光エアゾール組成物において、UV蛍光顔料の分散媒および展着剤の溶剤として作用するものであり、また適用箇所における速乾作用を発現させるものである。
低級アルコールとしては、例えばエタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、グリセリンなどの炭素数1〜5のアルコールが挙げられる。これらは、単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
低級アルコールの含有割合は、組成物の使用用途、あるいは必要に応じて含有される任意成分の種類および含有割合などに応じて適宜な割合とされるが、好ましくは原液100質量%において50〜96質量%である。
低級アルコールの含有割合が過大である場合には、原液に他の成分を十分な割合で含有させることができなくなり、また十分な速乾性を得ることができなくなるおそれがある。一方、低級アルコールの含有割合が過小である場合には、原液の流動性が小さくなり、また組成物中におけるUV蛍光顔料の分散状態が不安定となって使用時に十分な分散状態を得ることが困難となり、それに起因して良好な噴射特性を得ることができなくなるおそれがある。
(展着剤)
原液の必須成分である展着剤は、紫外線蛍光エアゾール組成物において、適用箇所に対する付着・定着作用、および適用箇所からの摩擦などによって生じる色移りを抑制する耐摩擦作用を発現させるものである。
すなわち、紫外線蛍光エアゾール組成物の原液に展着剤が含有されていることにより、吐出物に適用箇所に対する十分な付着性が得られると共に当該適用箇所に対するUV蛍光顔料の定着性が良好となり、また、適用箇所からの摩擦などによる衣類あるいは皮膚などに対する色移りを抑制することができる。
展着剤としては、ノニオンポリマー、カチオンポリマー、アニオンポリマーおよび両性ポリマーが挙げられる。これらは、単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
ノニオンポリマーとしては、例えばポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、ポリビニルピロリドン・酢酸ビニル・プロピオン酸ビニル三元共重合体、酢酸ビニル・N−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン共重合体などが挙げられる。
ここに、ポリビニルピロリドンの市販品としては、例えばルビスコールK12、17、30、60、80、90(以上、BASF社製);PVP K15、30、60、90(以上、GAF社製)などが挙げられる。ポリビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体の市販品としては、例えばルビスコールVA28、37、55、64、73、VA37E(以上、BASF社製);PVP/VA E−735、E−635、E−535、E−335、S−630、W−735(以上、GAF社)などが挙げられる。ポリビニルピロリドン・酢酸ビニル・プロピオン酸ビニル三元共重合体の市販品としては、例えばルビスコールVAP343(BASF社製)などが挙げられる。酢酸ビニル・N−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン共重合の市販品としては、例えばDowtex(ダウ・ケミカル社)などが挙げられる。
カチオンポリマーとしては、例えばビニルイミダゾリウムクロライド・ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース・ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ビニルピロリドン・四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ビニルピロリドン・アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン・アルキルアミノアクリレート・ビニルカプロラクタム共重合体、ポリビニルピロリドン・メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド・アクリレート・アルキルアミノアルキルアクリルアミド・ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体、アクリル酸アミド・アクリル酸・アルキルメタクリル酸・メトキシポリエチレングリコール共重合体、アクリル酸アミド・アクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。
ここに、ビニルイミダゾリウムクロライド・ビニルピロリドン共重合体の市販品としては、例えばルビカットFC370、FC550、FC905、HM552、MonoCP(以上、BASF社製)などが挙げられる。ヒドロキシエチルセルロース・ジメチルジアリルアンモニウムクロリドの市販品としては、例えばセルカットH−100(粘度1000cps)、L−200(粘度100cps)(以上、ナショナル・スターチ社製)などが挙げられる。ビニルピロリドン・四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体の市販品としては、例えばガフカット734、755N、755(以上、GAF社製)などが挙げられる。ポリビニルピロリドン・アルキルアミノアクリレート共重合体の市販品としては、例えばルビフレックス(BASF社製);コポリマー845、937、958(以上、GAF社製)などが挙げられる。ポリビニルピロリドン・アルキルアミノアクリレート・ビニルカプロラクタム共重合体の市販品としては、例えばコポリマーVC−713(GAF社製)などが挙げられる。ビニルピロリドン・メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体の市販品としては、例えばガフカットHS−100(ISP社製)などが挙げられる。アルキルアクリルアミド・アクリレート・アルキルアミノアルキルアクリルアミド・ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体の市販品としては、例えば特開平2−180911号公報に記載の水溶性高分子化合物などが挙げられる。
アニオンポリマーとしては、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体、酢酸ビルニ・クロトン酸・ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸・プロピオン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル・マレイン酸モノブチルエステル・イソポロニルアクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸・アクリル酸アルキルエステル・アルキルアクリルアミド共重合体、ポリビニルピロリドン・アクリレート・(メタ)アクリル酸共重合体などが挙げられる。
ここに、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体の市販品としては、例えばガントレッツES−225、ES−425、SP−215(以上、GAF社製)などが挙げられる。酢酸ビニル・クロトン酸共重合体の市販品としては、例えばレジン28−1310(ナショナル・スターチ社製);ルビセットCA(BASF社)などが挙げられる。酢酸ビルニ・クロトン酸・ネオデカン酸ビニル共重合体の具体例としては、例えばレジン28−2930(ナショナル・スターチ社)などが挙げられる。酢酸ビニル・クロトン酸・プロピオン酸ビニル共重合体の具体例としては、例えばルビセットCAP(BASF社製)などが挙げられる。酢酸ビニル・マレイン酸モノブチルエステル・イソポロニルアクリレート共重合体の市販品としては、例えばADVANTAGECP(ISP社製)などが挙げられる。(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステル共重合体の市販品としては、例えばプラスサイズL53P、L―75CB、L―9540B(互応化学工業社製);ダイヤホールド(三菱化学社製)などが挙げられる。アクリル酸・アクリル酸アルキルエステル・アルキルアクリルアミド共重合体の市販品としては、例えばウルトラホールド8、ウルトラホールド・ストロング(以上、BASF社製);アンフォーマーV−42(ナショナル・スターチ社製)などが挙げられる。ポリビニルピロリドン・アクリレート・(メタ)アクリル酸共重合体の市販品としては、例えばルビフレックスVBM35(BASF社)などが挙げられる。
両性ポリマーとしては、例えばメタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体、ジアルキルアミノエチルメタクリレート・メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモノクロル酢酸両性化物、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体などが挙げられる。
ここに、メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体の市販品としては、例えばユカフォーマーM−75、SM、202(三菱化学社製)などが挙げられる。ジアルキルアミノエチルメタクリレート・メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモノクロル酢酸両性化物の市販品としては、例えばユカフォーマーAM−75、AM75S/SM(以上、三菱化学社製)などが挙げられる。アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体の市販品としては、例えばアンフォーマー28−4910、LV−71(以上、ナショナル・スターチ社)などが挙げられる。
本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物の原液を構成する展着剤としては、両性ポリマーが好ましく、また両性ポリマーとしては、メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体(例えば、「ユカフォーマー202」(三菱化学社製))が好ましい。
展着剤の含有割合は、原液100質量%において3.0〜20.0質量%であることが好ましく、更に好ましくは5〜15質量%である。
展着剤の含有割合が過大である場合には、エアゾール用バルブの吐出口に皮膜が形成されることに起因して詰まりが生じやすくなると共に、十分な速乾性が得られなくなるおそれがある。一方、展着剤の含有割合が過小である場合には、その目的とする効果を十分に得ることができなくなるおそれがある。
(任意成分)
原液には、必須成分である、UV蛍光顔料、低級アルコールおよび展着剤の他、必要に応じて任意成分が含有されていてもよい。
任意成分の具体例としては、例えばアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤および非イオン界面活性剤等の分散剤;油脂類、難揮発性炭化水素類、シリコーン油等の油性成分;ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤などが挙げられ、またその他、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、キレート剤、酸化防止剤および植物抽出物などが挙げられる。
ここに、本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物の原液を構成する任意成分として用いられる紫外線吸収剤は、UV蛍光顔料の励起光以外の紫外線を吸収するものである。
<噴射剤>
本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物を構成する噴射剤としては、液化石油ガス(LPG)が用いられる。
液化石油ガスの具体例としては、例えばプロパン、n−ブタン、iso−ブタン、n−ペンタン、iso−ペンタンおよびこれらの混合物を挙げることができる。
噴射剤の含有割合は、エアゾール組成物100質量%において30.0〜80.0質量%であることが好ましく、更に好ましくは40.0〜70.0質量%である。
噴射剤の含有割合が過大である場合には、原液の含有割合が小さくなるために十分な蛍光発色作用が得られなくなるおそれがある。一方、噴射剤の含有割合が過小である場合には、良好な噴射状態が得られなり、エアゾール容器内に充填された原液の全量を吐出させることができなくなる、すなわちエアゾール容器内に充填された組成物の全量を利用することができなくなるおそれがある。
以上のような本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物は、エアゾール容器内に充填されてエアゾール製品とされるものであるが、エアゾール容器としては、紫外線に対する遮光性を有する耐圧容器を備えたものが用いられる。
紫外線に対する遮光性を有する耐圧容器を備えたエアゾール容器を用いることにより、太陽光あるいは紫外線の照射される環境下においても保管することが可能となると共に、使用分以外の組成物(内容物)、すなわちエアゾール容器内に充填された状態の組成物を耐圧容器外の環境下に曝すことなく使用することが可能となる。
そして、本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物がエアゾール容器内に充填されてなるエアゾール製品を用い、その内容物を適用箇所に向けて噴射することにより、吐出された内容物が適用箇所に付着し、その適用箇所においてUV蛍光顔料の皮膜を形成し、これによりUV蛍光顔料が定着される。このUV蛍光顔料の皮膜は、ブラックライトなどから長波長域の紫外線が照射されることによって当該UV蛍光顔料に由来の蛍光を発するものであるが、このUV蛍光顔料が紫外線が照射されていない状態においても蛍光色とは異なる色(蛍光色以外の色であって、以下「未照射色」ともいう。)を発するものであるため、紫外線が照射されていない環境下においてもUV蛍光顔料に由来の発色を呈している。すなわち、本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物によって形成されるUV蛍光顔料の皮膜は、紫外線の照射の有無によらず視認することができ、また紫外線の照射の有無に応じて異なる色を呈するものである。
このように、本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物は、特定のUV蛍光顔料が含有されているものであることから、その吐出物は、紫外線が照射されることによって蛍光を発するものとなり、しかも、その剤形がエアゾール剤であり、エアゾール用バルブを備えた耐圧容器内に充填されてエアゾール製品とされるものであることから、耐圧容器として紫外線に対する遮光性を有するものを用いることにより、太陽光あるいは紫外線の照射される環境下においても保管することができると共に、使用分以外の組成物を耐圧容器外の環境下に曝すことなく使用することができるため、良好な品質を保持することができ、よって環境の影響を受けず安定に保管することができると共に簡便に用いることができる。
また、本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物は、特定のUV蛍光顔料が、無極性溶剤および極性溶剤に対する優れた耐性を有する特定の重合体によって蛍光物質を処理して得られたものであるため、当該特定の蛍光顔料の分散媒として低級アルコールを用いると共に噴射剤に液化石油ガスを用いることにより、エアゾール化が達成されて得られたものであるが、この本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物においては、特定のUV蛍光顔料が、低級アルコールよりなる分散媒および液化石油ガスよりなる噴射剤との組合せで用いられていることにより、分散剤を配合することなく良好な分散安定性を得ることができる。
また、本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物においては、その吐出物の形態がミスト状であることにより、吐出物を手指あるいは器具によって塗り広げるようなことなく、所望の箇所に的確に適用することができる。
このような本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物は、特定のUV蛍光顔料が人体用として好適に用いることのできるものであることから、展着剤および低級アルコールとして人体に適したものを用いることにより、人体装飾用として好適に用いることができる。
本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物を人体装飾用として用いる場合においては、人体上における適用部位は限定されず、例えば爪、毛髪および皮膚などの人体表面に対して適用することができる。具体的には、例えばボディペイント剤、ネイルエナメル剤、一時染毛剤などとして用いることができる。
本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物を人体装飾用として用いる場合においては、その効果を十分に発揮させるために、本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物を人体上の部位に適用し、当該紫外線蛍光エアゾール組成物が適用された人体上の部位に対して長波長域の紫外線を照射することにより、当該人体上の部位において蛍光発光を得ることが必要とされる。
このように、本発明の紫外線蛍光エアゾール組成物を人体上の部位に適用し、当該紫外線蛍光エアゾール組成物が適用された人体上の部位に対して長波長域の紫外線を照射することにより、当該人体上の部位において蛍光発光を得る本発明の人体装飾顕示方法によれば、例えばクラブ、ライブハウス、イベント会場および劇場の舞台などのようなわずかに眼で見える長波長領域の紫外線を放射するブラックライトによって照明がなされているような場所において、人体に施した装飾が蛍光を発することから、その装飾を視認させ、目立たせることができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
〔実施例1〜10および参照例1〜4〕
先ず、表1に示す配合処方に従って原液を調製した。
次いで、得られた原液と、液化石油ガス「LPG0.29MPa」(大洋液化ガス社製)よりなる噴射剤とを、表1に示す充填割合でエアゾール用バルブを備え、紫外線に対する遮光性を有する耐圧容器よりなるエアゾール容器内に充填することにより、噴射によってミスト状の吐出物を形成するエアゾール製品を作製した。
得られた原液およびエアゾール製品について、各々、下記の評価を行った。結果を表1に示す。
なお、実施例とは、特定のUV蛍光顔料、低級アルコールおよび展着剤を必須成分として含有する原液と、液化石油ガスよりなる噴射剤とからなり、UV蛍光顔料および展着剤の含有割合が好ましい範囲内にある場合の例である。また、参照例とは、特定のUV蛍光顔料、低級アルコールおよび展着剤を必須成分として含有する原液と、液化石油ガスよりなる噴射剤とからなるものの、UV蛍光顔料または展着剤の含有割合が好ましい範囲内にない場合の例であり、具体的には、参照例1は、UV蛍光顔料の含有割合が過小である場合の例であり、参照例2は、UV蛍光顔料の含有割合が過大である場合の例であり、参照例3は、展着剤の含有割合が過小である場合の例であり、また参照例4は、展着剤の含有割合が過大である場合の例である。
(速乾性)
温度25℃の恒温条件下において一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、質量1.0g)を用意し、その毛束に対して作製されたエアゾール製品を5秒間にわたって噴射させ、5分間静置した後、パネラーにべたつきの有無を確認してもらう官能試験を行い、下記の評価基準に従って速乾性(べたつきのなさ)を評価した。
○:べたつきがある。
×:べたつきがない。
(定着性)
温度25℃の恒温条件下において一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、質量1.0g)を用意し、その毛束に対して作製されたエアゾール製品を5秒間にわたって噴射させ、温度25℃の恒温条件下において24時間静置した後、1m離間した位置から目視にて観察を行うことにより、吐出物よりなる皮膜の形成状態を確認した。その後、指先で毛束の一端から他端に向かって連続して10回コーミングを行い、1m離間した位置から目視にて観察を行うことにより、下記の評価基準に従って定着性を評価した。
○:吐出物よりなる皮膜の剥離が認められない。
×:吐出物よりなる皮膜の剥離が認められる。
(発色性)
温度25℃の恒温条件下において一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、質量1.0g)を用意し、その毛束に対して作製されたエアゾール製品を5秒間にわたって噴射させ、温度25℃の恒温条件下において24時間静置した後、指先で毛束の一端から他端に向かって連続して10回コーミングを行い、噴射適用箇所に対してブラックライトによって照射をしながら1m離間した位置から目視にて観察を行うことにより、下記の評価基準に従って発色性を評価した。
○:発色が認められる。
×:発色が認められない。
(耐色移り性)
温度25℃の恒温条件下において一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、質量1.0g)を用意し、その毛束に対して作製されたエアゾール製品を5秒間にわたって噴射させ、温度25℃の恒温条件下において24時間静置した後、指先で毛束の一端から他端に向かって連続して10回コーミングを行い、指先を目視にて観察することにより、下記の評価基準に従って耐色移り性を評価した。
○:指先に色移りが認められない。
×:指先に色移りが認められる。
(保存安定性)
作製されたエアゾール製品を温度25℃の恒温室の太陽光が照射される環境下で1ヶ月間保存した後、温度25℃の恒温条件下において一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、質量1.0g)を用意し、その毛束に対して1ヶ月間保管したエアゾール製品を5秒間にわたって噴射させ、噴射適用箇所に対してブラックライトによって照射をしながら1m離間した位置から目視にて観察を行うことにより、下記の評価基準に従って蛍光発光の有無を確認し、下記の評価基準に従って保存安定性を評価した。
○:蛍光発光が認められる。
×:蛍光発光が認められない。
表1において、「UV蛍光顔料(1)」とは、2,5−ビス(5−tert−ブチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェンよりなる蛍光物質およびビス(グリシドキシフェニル)プロパン・ビスアミノメチルノルボルナン共重合体の固溶体を微粉化することによって得られ、平均粒径が2.5μm、未照射色がオフホワイトパウダー色の蛍光顔料(「DGS−00」(デイグロ社製))であり、「UV蛍光顔料(2)」とは、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロ−3’,6’−ビス(ソジオオキシ)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オンと2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−3’,6’−ビス(ソジオオキシ)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オンとよりなる蛍光物質およびビス(グリシドキシフェニル)プロパン・ビスアミノメチルノルボルナン共重合体の固溶体を微粉化することによって得られ、平均粒径が2.5μm、未照射色が桃色の蛍光顔料(「DGS−11」(デイグロ社製))であり、「UV蛍光顔料(3)」とは、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロ−3’,6’−ビス(ソジオオキシ)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オンと2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−3’,6’−ビス(ソジオオキシ)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オンと4’,5’−ジブロモ−3’,6’−ジヒドロキシスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オンとよりなる蛍光物質およびビス(グリシドキシフェニル)プロパン・ビスアミノメチルノルボルナン共重合体の固溶体を微粉化することによって得られ、平均粒径が2.5μm、未照射色が赤色の蛍光顔料(「DGS−13」(デイグロ社製))であり、「UV蛍光顔料(4)」とは、4’,5’−ジブロモ−3’,6’−ジヒドロキシスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オンよりなる蛍光物質およびビス(グリシドキシフェニル)プロパン・ビスアミノメチルノルボルナン共重合体の固溶体を微粉化することによって得られ、平均粒径が2.5μm、未照射色が橙色の蛍光顔料(「DGS−15」(デイグロ社製))であり、「UV蛍光顔料(5)」とは、2−(2−キノリル)インダン−1,3−ジオンよりなる蛍光物質およびビス(グリシドキシフェニル)プロパン・ビスアミノメチルノルボルナン共重合体の固溶体を微粉化することによって得られ、平均粒径が2.5μm、未照射色が黄色の蛍光顔料(「DGS−17」(デイグロ社製))であり、「UV蛍光顔料(6)」とは、ピグメントブルー29よりなる蛍光物質およびビス(グリシドキシフェニル)プロパン・ビスアミノメチルノルボルナン共重合体の固溶体を微粉化することによって得られ、平均粒径が2.5μm、未照射色が青色の蛍光顔料(「DGS−19」(デイグロ社製))であり、「UV蛍光顔料(7)」とは、1−[2−(ソジオスルホ)−4−メチルアニリノ]−4−ヒドロキシアントラキノンと2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロ−3’,6’−ビス(ソジオオキシ)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オンとよりなる蛍光物質およびビス(グリシドキシフェニル)プロパン・ビスアミノメチルノルボルナン共重合体の固溶体を微粉化することによって得られ、平均粒径が2.5μm、未照射色が紫色の蛍光顔料(「DGS−20」(デイグロ社製))であり、「UV蛍光顔料(8)」とは、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロ−3’,6’−ビス(ソジオオキシ)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オンよりなる蛍光物質およびビス(グリシドキシフェニル)プロパン・ビスアミノメチルノルボルナン共重合体の固溶体を微粉化することによって得られ、平均粒径が2.5μm、未照射色がマゼンタ色の蛍光顔料(「DGS−21」(デイグロ社製))である。また、同表において、「両性ポリマー」とは、メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体「ユカフォーマー202」(三菱化学社製)である。
以上の結果から、UV蛍光顔料を含有する組成物をエアゾール化できることが確認された。
また、本発明に係る実施例1〜10および参照例1〜4のエアゾール製品においては、太陽光が照射される環境下で1ヶ月間保存されていたにもかかわらず、色味の変化がなく、よって優れた保存安定性が得られることが確認された。
更に、特に実施例1〜10のエアゾール製品においては、UV蛍光顔料の含有割合が原液100質量%における1.0〜20.0質量%の範囲内であり、また展着剤の含有割合が原液100質量%における3.0〜20.0質量%であることから、保存安定性と共に、優れた速乾性、定着性、発色性および耐色移り性を有するものであることが確認された。
一方、参照例1のエアゾール製品は、UV蛍光顔料の含有割合が過小であることから、発色性が小さいものであり、また参照例2のエアゾール製品は、UV蛍光顔料の含有割合が過大であることから、定着性および耐色移り性が小さいものであることが明らかとなった。また、参照例3のエアゾール製品は、展着剤の含有割合が過小であることから、定着性および耐色移り性が小さいものであり、また参照例4のエアゾール製品は、展着剤の含有割合が過大であることから、速乾性が小さいものであることが明らかとなった。

Claims (5)

  1. 原液と、液化石油ガスよりなる噴射剤とからなり、
    前記原液は、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロ−3’,6’−ビス(ソジオオキシ)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン、2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−3’,6’−ビス(ソジオオキシ)スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン、4’,5’−ジブロモ−3’,6’−ジヒドロキシスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン、2−(2−キノリル)インダン−1,3−ジオン、1−[2−(ソジオスルホ)−4−メチルアニリノ]−4−ヒドロキシアントラキノン、ピグメントブルー29および2,5−ビス(5−tert−ブチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の蛍光物質と、ビス(グリシドキシフェニル)プロパン・ビスアミノメチルノルボルナン共重合体との固溶体を微粉化することによって得られる蛍光顔料、低級アルコールおよび展着剤を含有することを特徴とする紫外線蛍光エアゾール組成物。
  2. 前記原液において、蛍光顔料の含有割合が1.0〜20.0質量%であることを特徴とする請求項1に記載の紫外線蛍光エアゾール組成物。
  3. 前記原液において、展着剤の含有割合が3.0〜20.0質量%であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の紫外線蛍光エアゾール組成物。
  4. 人体装飾用であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の紫外線蛍光エアゾール組成物。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の紫外線蛍光エアゾール組成物を人体上の部位に適用し、当該紫外線蛍光エアゾール組成物が適用された人体上の部位に対して長波長域の紫外線を照射することにより、当該人体上の部位において蛍光発光を得ることを特徴とする人体装飾顕示方法。
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