JP2013188743A - スラリー塗布装置およびスラリー塗布方法 - Google Patents

スラリー塗布装置およびスラリー塗布方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鋼板の製造において平坦化焼鈍後に生じやすい、鋼板の長手方向に沿った皺状の形状不良の発生を抑制して、方向性電磁鋼板の製造における歩留まりを向上すること。
【解決手段】スラリー塗布装置20が、走行する帯状体1に焼鈍分離剤スラリー4を供給するとともに帯状体1の走行方向に直角な方向に沿って揺動するスラリー供給ノズル3と、帯状体1を把持しつつ押圧して、供給された焼鈍分離剤スラリー4を帯状体1の表面に塗布する一対のスクイーズロール2とを有する。スラリー塗布装置20において、走行する帯状体1に対して、スラリー供給ノズル3を走行方向に直角な方向に沿って正弦波状または矩形波状に揺動させつつ、焼鈍分離剤スラリー4を帯状体1に吐出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、方向性電磁鋼板を巻き取ったコイルに対して高温焼鈍を行う際の焼き付きを防止するための焼鈍分離剤のスラリーを、方向性電磁鋼板に塗布するスラリー塗布装置およびスラリー塗布方法に関する。
従来、方向性電磁鋼板は、主にトランス、発電機、およびその他の電気機器の鉄心材料として用いられる。そのため、方向性電磁鋼板は、磁気特性(鉄損)が良好であることに加え、その表面被膜が良好であることが要求されている。
この鋼板の表面被膜は、フォルステライト被膜と称されるセラミック被膜からなる。フォルステライト被膜を形成する際には、まず、冷間圧延により所定の板厚に圧延したものを素材として、この素材に下地となる酸化シリコン(SiO2)を主成分とした酸化膜(サブスケール)を形成する。次に、この酸化膜上に酸化マグネシウム(MgO)を塗布した後、鋼板をコイル状に巻き取る。その後、仕上げ焼鈍工程において、コイル状の方向性電磁鋼板に対して、1000℃以上の高温で熱処理を行う。これにより、鋼板の表面においてSiO2とMgOとが反応してフォルステライト被膜(Mg2SiO4膜)が形成される。なお、鋼板の表面に塗布されたMgOは、仕上げ焼鈍工程においてコイル層間の密着を防止するための密着防止剤にもなり、焼鈍分離剤とも称される。この仕上げ焼鈍後は、鋼板に対してフラットニング焼鈍(平坦化焼鈍)を行うことにより、鋼板の形状を矯正して製品とする。
また、このMgOなどの焼鈍分離剤は、一般に、水に懸濁させてスラリーとされる。そして、脱炭焼鈍工程における連続焼鈍炉の出側において、供給ノズルおよびスクイーズロールが、このスラリーを帯状体の上面および下面の両面に所定の膜厚になるように塗布する。このとき、帯状体の上面側には、スクイーズロールの入側に液溜まりが形成されることも多い。続いて、乾燥炉において焼鈍分離剤を乾燥させた後、帯状体を巻き取ってコイルとする。
従来、これらの供給ノズルおよびスクイーズロールは、特許文献1に記載のように、供給ノズルによって帯状体にスラリーを供給した後、粗塗布ロールおよび塗布ロールなどのスクイーズロールによってスラリーの膜厚を調整可能に配置される。なお、膜厚の要求精度や設置スペースの制約によって、粗塗布ロールと塗布ロールとの一方のみが設置されている場合や、粗塗布ロールと塗布ロールとの間にさらにノズルを設け、このノズルがスラリーを供給するように構成されている場合もある。
また、特許文献2に記載のように、帯状体がすべての塗布ロールを通過した後に、供給ノズルによって帯状体にスラリーを供給する場合もある。この場合、スラリーを供給するノズルは、帯状体の走行方向に対して直角方向となる幅方向に、数100mmの間隔で複数個設置される。
特開2004−57971号公報 特開昭62−67118号公報
ところで、上述した鋼板の製造工程における平坦化焼鈍後に、鋼板である帯状体に、その長手方向に平行な皺状の形状不良が発生することがあった。帯状体のうちで、このような形状不良が発生した部分は製品にならないため、切り捨てる必要がある。そのため、形状不良の発生は、鋼板の製造において歩留まりの低下を招いてしまう。ところが、この皺状の形状不良が発生するメカニズムの詳細は明らかではなく、この皺状の形状不良の発生を抑制する技術の開発が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、鋼板の製造において平坦化焼鈍後に生じやすい、鋼板の長手方向に沿った皺状の形状不良の発生を抑制することができ、鋼板の製造における歩留まりを向上することができるスラリー塗布装置およびスラリー塗布方法を提供することにある。
上述した課題を解決し、上記目的を達成するために、本発明に係るスラリー塗布装置は、走行する帯状体にスラリーを供給可能に構成されているとともに、帯状体の面に平行で帯状体の走行方向に対して直角方向に揺動可能に構成されたスラリー吐出手段と、帯状体を把持しつつ押圧して、供給されたスラリーを帯状体の表面に塗布可能に構成された一対の塗布手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布装置は、上記の発明において、スラリー吐出手段が、一対の塗布手段に対して帯状体の走行方向に沿った上流側に設けられているとともに、一対の塗布手段に対して帯状体の走行方向に沿った下流側に、走行する帯状体にスラリーを供給可能に構成された第2のスラリー吐出手段が設けられていることを特徴とする。この構成において、第2のスラリー吐出手段が、帯状体の面に平行で帯状体の走行方向に対して直角方向に揺動可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布装置は、上記の発明において、スラリー吐出手段が、一対の塗布手段に対して帯状体の走行方向に沿った下流側に設けられているとともに、一対の塗布手段に対して帯状体の走行方向に沿った上流側に、走行する帯状体にスラリーを供給可能に構成された第3のスラリー吐出手段が設けられていることを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布装置は、上記の発明において、揺動における揺動量の時間変化が、矩形波状、正弦波状、または三角形波状であることを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布装置は、上記の発明において、スラリー吐出手段を保持するスラリー塗布装置ごと、走行する帯状体に対して揺動可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布装置は、上記の発明において、スラリー吐出手段の揺動周波数が、帯状体を巻き取ってなるコイルのターンピッチをもとに設定されることを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布装置は、上記の発明において、前記スラリー吐出手段の揺動周波数が、前記ターンピッチの偶数倍をもとに設定されることを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布方法は、走行する帯状体に対して、帯状体の面に平行で帯状体の走行方向に対して直角方向に揺動しつつスラリーを供給するスラリー供給ステップと、スラリーが供給された帯状体を把持しつつ押圧してスラリーを帯状体の表面に塗布するスラリー塗布ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布方法は、上記の発明において、スラリー塗布ステップ後に、走行する帯状体に対してスラリーを供給する第2のスラリー供給ステップを含むことを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布方法は、上記の発明において、第2のスラリー供給ステップにおいて、スラリーを帯状体に対して、帯状体の面に平行で帯状体の走行方向に対して直角方向に揺動させつつ供給することを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布方法は、上記の発明において、スラリー供給ステップの前に、走行する帯状体に対してスラリーを供給する第3のスラリー供給ステップと、第3のスラリー供給ステップにおいてスラリーが供給された帯状体を把持しつつ押圧してスラリーを帯状体の表面に塗布する第2のスラリー塗布ステップと、をさらに含むことを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布方法は、上記の発明において、揺動における揺動量の時間変化を、矩形波状、正弦波状、または三角形波状とすることを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布方法は、上記の発明において、帯状体を巻き取ってなるコイルのターンピッチをもとに、揺動における揺動周波数を設定することを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布方法は、上記の発明において、前記ターンピッチの偶数倍をもとに、前記揺動における揺動周波数を設定することを特徴とする。
本発明に係るスラリー塗布装置およびスラリー塗布方法によれば、鋼板の製造において平坦化焼鈍後に生じやすい、鋼板の長手方向に沿った皺状の形状不良の発生を抑制することができ、鋼板の製造における歩留まりを向上することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態によるスラリー塗布装置を示す略線図である。 図2は、従来のスラリー塗布装置と、帯状体表面の焼鈍分離剤スラリーの膜厚分布を示す概念図である。 図3Aは、従来の焼鈍分離剤スラリーが塗布された帯状体のコイルの断面斜視図である。 図3Bは、図3Aにおける破線囲み部の部分拡大断面図である。 図4Aは、本発明の一実施形態によるスラリー塗布装置のスラリー供給ノズルの揺動制御の一例を示すグラフである。 図4Bは、本発明の一実施形態によるスラリー塗布装置のスラリー供給ノズルの揺動制御の一例を示すグラフである。 図4Cは、本発明の一実施形態によるスラリー塗布装置のスラリー供給ノズルの揺動制御の一例を示すグラフである。 図5は、本発明の一実施形態によるスラリー塗布装置と、スラリー供給ノズルを正弦波状に制御した場合の帯状体表面の焼鈍分離剤スラリーの膜厚分布を示す概念図である。 図6Aは、本発明の一実施形態によるスラリー塗布装置と、スラリー供給ノズルを矩形波状に制御した場合の帯状体表面の焼鈍分離剤スラリーの膜厚分布を示す概念図である。 図6Bは、本発明の一実施形態による焼鈍分離剤スラリーが塗布された帯状体をコイルにした状態における部分拡大断面図である。 図7Aは、本発明の一実施形態によるスラリー塗布装置の第1の変形例を示す構成図である。 図7Bは、本発明の一実施形態によるスラリー塗布装置の第2の変形例を示す構成図である。 図7Cは、本発明の一実施形態によるスラリー塗布装置の第3の変形例を示す構成図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。また、本発明は以下に説明する実施形態によって限定されるものではない。
最初に、本発明の内容の理解を容易とするために、スラリー塗布装置およびスラリー塗布方法に対して本発明者らが行った鋭意検討について説明する。まず、この一実施形態によるスラリー塗布装置について説明する。図1は、焼鈍分離剤スラリーを塗布するスラリー塗布装置を示す構成図である。
図1に示すように、この一実施形態によるスラリー塗布装置20は、スクイーズロール2とスラリー供給ノズル3とを有する。スラリー供給ノズル3は、方向性電磁鋼板である帯状体1に対して焼鈍分離剤スラリー4を塗布する複数の吐出口を有するスラリー吐出手段である。スクイーズロール2は、帯状体1上に塗布した焼鈍分離剤スラリー4を所定の厚さまで絞る一対の塗布手段である。なお、詳細は後述するが、この一実施形態におけるスラリー供給ノズル3は、帯状体1に対して、面に平行で送り出す方向(走行方向)に直角な方向、すなわち帯状体1の幅方向に沿って揺動可能に構成されている。
このスラリー塗布装置を用いた焼鈍分離剤スラリー4の塗布においては、スラリー供給ノズル3が帯状体1に対して焼鈍分離剤スラリー4を塗布した後、スクイーズロール2が帯状体1の表面に塗布された焼鈍分離剤スラリー4を所定の膜厚まで絞る。その後、帯状体1は、仕上げ焼鈍工程(2次再結晶焼鈍工程)、コーティング工程、およびフラットニング焼鈍工程などの種々の工程を経て、最終的に電磁鋼板の製品となる。
ここで、本発明者らは、従来のスラリー塗布装置を用いた場合において、フラットニング焼鈍後の帯状体1の表面に形成される皺状の形状不良について検討を行った。その結果、形状不良に関して、帯状体1の幅方向に沿った発生位置とスラリー供給ノズル3の幅方向に沿った設置位置との間に、一定の相関が認められることを知見した。そして、本発明者らは、焼鈍分離剤スラリー4の膜厚が帯状体1の幅方向に沿って不均一な分布を生じていることに着目し、この膜厚分布が形状不良に影響していることを想起するに至った。
図2は、この従来のスラリー塗布装置の構成と、帯状体1上の焼鈍分離剤スラリー4を所定の膜厚に絞った後における、焼鈍分離剤スラリー4の帯状体1の幅方向に沿った膜厚分布とを示す。
図2に示すように、スラリー供給ノズル3が帯状体1の表面に焼鈍分離剤スラリー4を供給すると、焼鈍分離剤スラリー4の膜厚は、スラリー供給ノズル3のそれぞれの吐出口に近い位置では大きくなり、遠い位置では小さくなると考えられる。そこで、従来のスラリー塗布装置100においては、焼鈍分離剤スラリー4における帯状体1の幅方向に沿った膜厚分布および長手方向に沿った膜厚分布を制御していた。これにより、帯状体1の表面における焼鈍分離剤スラリー4の膜厚の厚薄差は、所定範囲内に収まるが、このように焼鈍分離剤スラリー4の膜厚の厚薄差を所定範囲内に収めても、上述した形状不良の発生は回避できなかった。
本発明者らの知見によれば、スラリー供給ノズル3の吐出口の設置位置に起因した焼鈍分離剤スラリー4のわずかな膜厚分布が、帯状体1の表面に生じることは不可避である。すなわち、膜厚が比較的大きい山部と膜厚が比較的小さい谷部とからなる焼鈍分離剤スラリー4の塗布むらは、スラリー供給ノズル3の吐出口の位置に起因するため、不可避な現象であると考えられる。
そこで、本発明者らはさらに鋭意検討を重ね、焼鈍分離剤スラリー4の塗布むらが、形状不良の発生に与える影響についてさらに検討を行った。
そして、本発明者らは、焼鈍分離剤スラリー4を塗布した帯状体1を巻き取ってコイルにすると、焼鈍分離剤スラリー4の山部および谷部が、帯状体1の幅方向において常に同じ位置に存在する点に着目した。ここで、図3Aは、焼鈍分離剤スラリー4を塗布した帯状体1を巻き取ってコイル10とした状態の帯状体1の幅方向に沿った断面図であり、図3Bは、図3A中の点線囲み部の断面拡大図である。
すなわち、図3Aに示すように、帯状体1をコイル状に巻き取って中空円柱状のコイル10にすると、図3Bに示すように、帯状体1の表面における焼鈍分離剤スラリー4の山部が、コイル10において帯状体1の長手方向に沿った断面における円の半径方向に順次積層し、いわゆるビルドアップが生じて焼鈍分離剤スラリー4が突出する(図3B中、点線囲み内)。そして、この帯状体1の表面の焼鈍分離剤スラリー4の山部のビルドアップが、仕上げ焼鈍中に帯状体1の形状不良の発生原因になると考えられる。なお、焼鈍分離剤スラリー4を帯状体1の表面に供給した後に視認される塗布むらによるスジ模様の位置と、帯状体1の表面に形成される形状不良の位置とは必ずしも一致しない。
以上のことから、本発明者らは、不可避である帯状体1の幅方向に沿った焼鈍分離剤スラリー4の不均一な膜厚分布の発生を完全に抑制するよりも、不均一な膜厚分布の発生を前提として、その膜厚分布を可能な限りなだらかにしたり、帯状体1をコイルにした際のビルドアップを抑制したりすることができれば、形状不良の発生を抑制できることを想起した。
従って、本発明の一実施形態に係るスラリー塗布装置20は、図1に示すように、複数の吐出口を有するスラリー供給ノズル3を、帯状体1の表面に平行で走行方向に対して直角な方向、すなわち帯状体1の幅方向に沿って揺動させる構成を採用している。
図4A、図4B、および図4Cはいずれも、このスラリー供給ノズル3を揺動させる際の揺動量を時間変化させる制御方法の例を示すグラフである。図5は、スラリー塗布装置の構成図と、図4Aに示すグラフに基づいてスラリー供給ノズル3を制御した場合の帯状体1の表面の焼鈍分離剤スラリー4の膜厚分布を示すグラフである。
スラリー供給ノズル3は帯状体1の幅方向に沿って、図4Aに示すように正弦波状に揺動したり、図4Bに示すように三角形波状に揺動したりする。これにより、図5における焼鈍分離剤スラリー4の膜厚分布のグラフに示すように、帯状体1の幅方向に沿った焼鈍分離剤スラリー4の膜厚分布は、図2に示すようにスラリー供給ノズル3を揺動させることなく固定した状態で焼鈍分離剤スラリー4を吐出した場合に比してなだらかになる。ここで、図5に示すスラリー供給ノズル3の揺動幅としては、スラリー供給ノズル3における複数の吐出口において隣り合う吐出口の間隔に対して、1/2程度にすることが望ましい。これにより、スラリー供給ノズル3の複数の吐出口の間において、焼鈍分離剤スラリー4の供給が帯状体1の幅方向に対して平均化する。
また、図4Aおよび図4Bに示すピッチTは、1〜150秒、好適には、2〜120秒とするのが望ましい。これにより、図2に示す焼鈍分離剤スラリー4の膜厚分布の不均一性に比して、図5に示すように、焼鈍分離剤スラリー4が帯状体1の表面に緩やかに塗布されて谷部と山部とが緩やかに形成されることから、膜厚分布が緩和されてなだらかになり、帯状体1の表面における形状不良の発生を防止することができる。なお、スラリー供給ノズル3を三角形波状に制御する場合において、実際には、揺動機構の制約によって、図4Bに示すように、三角形波状の折り返し端部が滑らかな略三角形波状の波形になったり、この端部において有限時間停止することで台形波状になったりする場合もあるが、これらの揺動に関しても三角形波状の揺動に含まれる。
また、図6Aは、スラリー塗布装置の構成図と、図4Cに示すグラフに基づいてスラリー供給ノズル3の揺動量を制御した場合における、帯状体1の表面の焼鈍分離剤スラリー4の2層分の膜厚分布とを示すグラフである。なお、図6Bは、図6Aに示すように帯状体1の表面に焼鈍分離剤スラリー4を塗布した後、コイル状に巻き取って図3Aに示すコイル10とした場合における、図3Bに対応するコイル10の積層構造を示す部分拡大断面図である。
図4Cに示すように、スラリー供給ノズル3が帯状体1の幅方向に沿って矩形波状に揺動すると、図6Aの膜厚分布のグラフに示すように、帯状体1をコイル10とした際に、積層した帯状体1の2段の層の間で、焼鈍分離剤スラリー4の山部と谷部とが重なる。ここで、スラリー供給ノズル3の揺動幅は、複数の吐出口において隣り合う吐出口の間隔に対して、1/2程度にすることが望ましい。
また、図4Cに示すピッチTは、1〜150秒、好適には、2〜120秒とするのが望ましい。これは、揺動量の時間変化を矩形波状に制御する場合のピッチTが1秒より短すぎると、図2に示すような焼鈍分離剤スラリー4の膜厚分布の不均一性が残存してしまい、150秒より長すぎると帯状体1をコイル10とした際の一巻きごとのずれ量が小さくなって、焼鈍分離剤スラリー4の山部と谷部とが2層間で重ならなくなり、図3Bに示すようなビルドアップが生じてしまうためである。なお、スラリー供給ノズル3を矩形波状に制御する場合であっても、スラリー供給ノズル3の移動速度が有限であることから、板幅方向に沿って瞬時にノズルを移動させることは困難であるので、実際の揺動はほぼ台形波状になるが、この揺動に関しても矩形波状の揺動に含まれる。
これにより、図6Bに示すように、焼鈍分離剤スラリー4の膜厚分布における山部と谷部とが、コイル10における帯状体1の長手方向に沿った断面の円の径方向に沿って順次積層されるので、上述したビルドアップを防止することができる。したがって、帯状体1における形状不良の発生を抑制することができる。
なお、スラリー供給ノズル3の揺動に関しては、スラリー供給ノズル3のみを揺動させることが簡便であるが、必ずしもこれに限定されない。具体的には、スラリー供給ノズル3を保持するスラリー塗布装置20の全体を、走行する帯状体1に対して揺動させることによってスラリー供給ノズル3を帯状体1に対して揺動させても、スラリー塗布装置20が備える塗布ロールなどの付帯設備を併せて揺動させてもよい。
(変形例)
次に、上述した一実施形態による装置構成を適用可能な、分離剤塗布工程におけるスラリー塗布装置の構成について説明する。図7A、図7B、および図7Cはそれぞれ、第1の変形例、第2の変形例、および第3の変形例を示すスラリー塗布装置の構成図である。
(第1の変形例)
図7Aに示すように、第1の変形例によるスラリー塗布装置21は、粗塗布ロール2a、一対のバックアップロール2b、一対の塗布ロール2c、および一対の粗塗布ロール前ノズル3aを有する。一対の粗塗布ロール前ノズル3aは、焼鈍分離剤スラリー4を帯状体1の両表面に吐出する一対のスラリー吐出手段である。一対の粗塗布ロール2aは、粗塗布ロール前ノズル3aが供給する焼鈍分離剤スラリー4を帯状体1の両表面に粗塗りする一対の塗布手段である。一対の塗布ロール2cは、帯状体1の両面側に設けられた一対のバックアップロール2bによって支持されて、粗塗りされた焼鈍分離剤スラリー4を絞る塗布手段である。そして、この第1の変形例によるスラリー塗布装置21においては、粗塗布ロール前ノズル3aが、帯状体1の幅方向(図7A中、紙面垂直方向)に沿って揺動可能に構成されている。
(第2の変形例)
第2の変形例においては、図7Bに示すように、スラリー塗布装置22は、第1の変形例によるスラリー塗布装置21において、スラリー吐出手段もしくは第2または第3のスラリー吐出手段としての粗塗布ロール前ノズル3aの下流で、かつ一対の塗布ロール2cに対して帯状体1の走行方向の上流側で帯状体1の一方の面側に、スラリー吐出手段もしくは第3または第2のスラリー吐出手段としての塗布ロール前ノズル3bが設けられている。そして、このスラリー塗布装置22において、粗塗布ロール前ノズル3aおよび塗布ロール前ノズル3bは、帯状体1の幅方向(図7B中、紙面垂直方向)に沿って揺動可能に構成されている。
(第3の変形例)
第3の変形例においては、図7Cに示すように、スラリー塗布装置23は、第1の変形例によるスラリー塗布装置21において、さらに、一対の塗布ロール2cの帯状体1の走行方向の下流側に、第2のスラリー吐出手段としての塗布ロール後ノズル3cが設けられている。そして、この第3の変形例によるスラリー塗布装置23においては、粗塗布ロール前ノズル3aおよび塗布ロール後ノズル3cが、帯状体1の幅方向(図7C中、紙面垂直方向)に沿って揺動可能に構成されている。
次に、上述した本発明の一実施形態の第2の変形例に基づいた実施例と、従来技術に基づいた比較例とについて説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜30および比較例1)
実施例1〜30および比較例1においては、まず、帯状体1として、最終板厚を0.3mmとしたケイ素(Si)を3.4重量%含有する方向性電磁鋼板の冷延板を用いる。そして、この帯状体1に対して脱炭焼鈍を行った後、第2の変形例によるスラリー塗布装置22を用いて帯状体1に焼鈍分離剤スラリー4を塗布した。具体的には、粗塗布ロール前ノズル3aおよび塗布ロール前ノズル3bによって、片面あたりの焼鈍分離剤スラリー4の塗布量をそれぞれ7.0g/m2の目付量として、帯状体1の両面に酸化マグネシウム(MgO)を塗布する。続いて、帯状体1を巻き取ってコイル10とした後、このコイル10に対して1200℃の温度条件で仕上げ焼鈍を行う。仕上げ焼鈍後、フラットニング焼鈍炉において、温度を850℃とした条件下において帯状体1の形状矯正を行う。そして、形状矯正がされた帯状体1に対して、長手方向に沿った形状不良の有無を目視によって検査した。
これらの実施例1〜30において、焼鈍分離剤スラリー4を帯状体1の表面に塗布する際の、粗塗布ロール前ノズル3aおよび塗布ロール前ノズル3bの少なくとも一方の揺動は、次のように行う。
実施例1〜5においては、粗塗布ロール前ノズル3aのみを、図4Aに示すピッチTをそれぞれ、1秒、2秒、60秒、120秒、および150秒として、揺動量の時間変化を正弦波状に制御し揺動させる。実施例6〜10においては、塗布ロール前ノズル3bのみを、図4Aに示すピッチTをそれぞれ、1秒、2秒、60秒、120秒、および150秒として、揺動量の時間変化を正弦波状に制御し揺動させる。実施例11〜15においては、粗塗布ロール前ノズル3aのみを、図4Cに示すピッチTをそれぞれ、1秒、2秒、60秒、120秒、および150秒として揺動量の時間変化を矩形波状に制御し揺動させる。実施例16〜20においては、塗布ロール前ノズル3bのみを、図4Cに示すピッチTをそれぞれ、1秒、2秒、60秒、120秒、および150秒として揺動量の時間変化を矩形波状に制御し揺動させる。実施例21〜25においては、粗塗布ロール前ノズル3aおよび塗布ロール前ノズル3bをともに、図4Aに示すピッチTをそれぞれ、1秒、2秒、60秒、120秒、および150秒として揺動量の時間変化を正弦波状に制御し揺動させる。実施例26〜30においては、粗塗布ロール前ノズル3aおよび塗布ロール前ノズル3bをともに、図4Cに示すピッチTをそれぞれ、1秒、2秒、60秒、120秒、および150秒として揺動量の時間変化を矩形波状に制御し揺動させる。また、比較例1においては、従来と同様に、粗塗布ロール前ノズル3aおよび塗布ロール前ノズル3bを揺動させることなく、焼鈍分離剤スラリー4を帯状体1の表面に塗布する。表1は、以上の実施例1〜30および比較例1の結果を示す表である。
Figure 2013188743
表1から、実施例1〜30においては、帯状体1である方向性電磁鋼板の形状不良の発生が全く無いか、従来に比して軽減されていることがわかる。これに対し、比較例1においては、形状不良が発生していることがわかる。これらの実施例1〜30と比較例1との比較から、実施例1〜30のように、粗塗布ロール前ノズル3aおよび塗布ロール前ノズル3bの少なくとも一方を、帯状体1の幅方向に沿って揺動させることによって、方向性電磁鋼板における形状不良の発生を抑制できることがわかる。
また、表1において、形状不良が軽減されている実施例と形状不良がない実施例とを比較すると、粗塗布ロール前ノズル3aおよび塗布ロール前ノズル3bの少なくとも一方を、ピッチTを2〜120秒として揺動させつつ焼鈍分離剤スラリー4を塗布することによって、方向性電磁鋼板において形状不良が発生しなくなることがわかる。したがって、スラリー供給ノズル3の揺動におけるピッチTは、2〜120秒とするのが好ましいことがわかる。
(実施例31〜36および比較例2)
実施例31〜36および比較例2においては、まず、帯状体1として、ケイ素(Si)を3.4重量%含有する最終板厚0.23mmの方向性電磁鋼板の冷延板を用いる。そして、この帯状体1に対して脱炭焼鈍を行った後、第2の変形例によるスラリー塗布装置22を用いて帯状体1に焼鈍分離剤スラリー4を塗布した。具体的には、粗塗布ロール前ノズル3aおよび塗布ロール前ノズル3bによって、片面あたりの焼鈍分離剤スラリー4の塗布量をそれぞれ7.0g/m2の目付量として、帯状体1の両面に酸化マグネシウム(MgO)を塗布する。続いて、帯状体1を巻き取ってコイル10とした後、このコイル10に対して1200℃の温度条件で仕上げ焼鈍を行う。仕上げ焼鈍後、フラットニング焼鈍炉において、温度を850℃とした条件下において帯状体1の形状矯正を行う。そして、形状矯正がされた帯状体1に対して、長手方向に沿った形状不良の有無を目視によって検査した。
これらの実施例31〜36において、焼鈍分離剤スラリー4を帯状体1の表面に塗布する際に、粗塗布ロール前ノズル3aは、以下のような技術思想に基づいて揺動させた。
本発明における焼鈍分離剤スラリー4の塗布ノズルを鋼板幅方向へ揺動させることによる効果は、塗布ノズルの配置に起因する焼鈍分離剤スラリー4の塗布量の微小な変動を鋼板幅方向に分散させることにより、鋼板上における焼鈍分離剤スラリー4の塗布量の均一化を促進することである。さらに、この鋼板は、焼鈍分離剤スラリー4を塗布後に巻き取られてコイルとなるため、このコイルの径方向に隣り合うもしくは隣接する焼鈍分離剤スラリー4の鋼板上における塗布量の組み合わせを一定にすることが一層望ましいと考えられる。
このような考え方に基づけば、鋼板のコイルのターンピッチを考慮したうえで、焼鈍分離剤スラリー4の塗布ノズルの揺動周期を変動させることが望ましいと想起される。本実施例では、上記塗布ノズルを、1ターンピッチ毎に1周期、揺動させるのではなく、2ターンピッチ毎に1周期、揺動させる。これにより、コイル状態の鋼板の層間における焼鈍分離剤スラリー4の塗布量の合計が鋼板幅方向について一層均質化できる可能性があることを、本発明者等は見出した。
そこで、実施例31〜36おいては、帯状体1のラインスピードVとコイル10のターンピッチLの2倍との比(V/2L)をターンピッチ周波数(単位は[Hz])として定義し、ターンピッチ周波数が0.665HzとなるようにラインスピードVおよびコイル10のコイル径を設定した。このとき、粗塗布ロール前ノズル3aの揺動周波数を0.010Hz〜1.000Hzの範囲内で変更して、帯状体1の表面に焼鈍分離剤スラリー4を塗布した。また、粗塗布ロール前ノズル3aの揺動量の時間変化は、正弦波状に制御した。一方、比較例2においては、従来と同様に、粗塗布ロール前ノズル3aを揺動させることなく、焼鈍分離剤スラリー4を帯状体1の表面に塗布した。以上の実施例31〜36および比較例2の各々における帯状体1の形状不良の検査結果を表2に示す。
Figure 2013188743
表2から、実施例31〜36において、帯状体1(方向性電磁鋼板)の形状不良の発生が全く無い、あるいは、従来に比して軽減されていることがわかる。さらに、実施例31〜33において、粗塗布ロール前ノズル3aの揺動周波数が、ターンピッチ周波数に近づく条件、すなわち、0.665Hzと同値またはその近傍である場合、帯状体1の形状不良が発生しなくなることがわかる。これに対し、比較例2においては、帯状体1の形状不良が発生していることがわかる。
なお、実施例31〜36において、粗塗布ロール前ノズル3aの揺動量の時間変化は、正弦波状に制御していたが、この揺動量の時間変化を矩形波状または三角形波状に制御した場合であっても、帯状体1の形状不良の検査結果に違いは見られなかった。
また、実施例31〜36では、ターンピッチ周波数が0.665Hzである場合の結果を示したが、ターンピッチ周波数が0.665Hz以外の値であっても、粗塗布ロール前ノズル3aの揺動周波数をターンピッチ周波数に近づけることにより、ターンピッチ周波数が0.665Hzである場合と同様の結果が得られた。
さらに、実施例31〜36では、上述したようにターンピッチの2倍をもとにターンピッチ周波数を設定し、このターンピッチ周波数に基づいて粗塗布ロール前ノズル3aの揺動を制御した。これにより、表2に示すような良好な結果を得たが、このような考え方を敷衍した塗布条件、すなわち、ターンピッチの偶数倍をもとにターンピッチ周波数を設定し、このように設定したターンピッチ周波数に合わせて粗塗布ロール前ノズル3aを揺動させた場合も同様に効果があった。
以上説明した本発明の一実施形態によれば、スラリー供給ノズル3を用いて焼鈍分離剤スラリー4を帯状体1の表面に塗布する際に、スラリー供給ノズル3を帯状体1の幅方向に沿って揺動させていることにより、この幅方向に沿った焼鈍分離剤スラリー4の膜厚分布の不均一性をなだらかにしたり、帯状体1を巻き取ってコイル10とした場合においても、ビルトアップを防止したりすることができるので、帯状体1における形状不良の発生を抑制することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の一実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
上述の一実施形態においては、スラリー供給ノズル3を正弦波状や矩形波状に制御する場合のピッチTを2〜120秒としたり、コイル10のターンピッチに合わせて塗布ノズルの揺動周波数を所定の値(例えば0.665Hz等)としているが、帯状体1のラインスピードやコイル10の巻き取り後の位置に対応して周期や周波数を可変としてもよい。
1 帯状体
2 スクイーズロール
2a 粗塗布ロール
2b バックアップロール
2c 塗布ロール
3 スラリー供給ノズル
3a 粗塗布ロール前ノズル
3b 塗布ロール前ノズル
3c 塗布ロール後ノズル
4 焼鈍分離剤スラリー
10 コイル
20,21,22,23,100 スラリー塗布装置

Claims (15)

  1. 走行する帯状体にスラリーを供給可能に構成されているとともに、前記帯状体の面に平行で前記帯状体の走行方向に対して直角方向に揺動可能に構成されたスラリー吐出手段と、
    前記帯状体を把持しつつ押圧して、供給されたスラリーを前記帯状体の表面に塗布可能に構成された一対の塗布手段と、
    を備えることを特徴とするスラリー塗布装置。
  2. 前記スラリー吐出手段が、前記一対の塗布手段に対して前記帯状体の走行方向に沿った上流側に設けられているとともに、前記一対の塗布手段に対して前記帯状体の走行方向に沿った下流側に、前記走行する帯状体にスラリーを供給可能に構成された第2のスラリー吐出手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスラリー塗布装置。
  3. 前記第2のスラリー吐出手段が、前記帯状体の面に平行で前記帯状体の走行方向に対して直角方向に揺動可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載のスラリー塗布装置。
  4. 前記スラリー吐出手段が、前記一対の塗布手段に対して前記帯状体の走行方向に沿った下流側に設けられているとともに、前記一対の塗布手段に対して前記帯状体の走行方向に沿った上流側に、前記走行する帯状体にスラリーを供給可能に構成された第3のスラリー吐出手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスラリー塗布装置。
  5. 前記揺動における揺動量の時間変化が、矩形波状、正弦波状、または三角形波状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスラリー塗布装置。
  6. 前記スラリー吐出手段を保持する前記スラリー塗布装置ごと、前記走行する帯状体に対して揺動可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスラリー塗布装置。
  7. 前記スラリー吐出手段の揺動周波数が、前記帯状体を巻き取ってなるコイルのターンピッチをもとに設定されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のスラリー塗布装置。
  8. 前記スラリー吐出手段の揺動周波数が、前記ターンピッチの偶数倍をもとに設定されることを特徴とする請求項7に記載のスラリー塗布装置。
  9. 走行する帯状体に対して、前記帯状体の面に平行で前記帯状体の走行方向に対して直角方向に揺動しつつスラリーを供給するスラリー供給ステップと、
    前記スラリーが供給された帯状体を把持しつつ押圧して前記スラリーを前記帯状体の表面に塗布するスラリー塗布ステップと、
    を含むことを特徴とするスラリー塗布方法。
  10. 前記スラリー塗布ステップ後に、前記走行する帯状体に対してスラリーを供給する第2のスラリー供給ステップを含むことを特徴とする請求項9に記載のスラリー塗布方法。
  11. 前記第2のスラリー供給ステップにおいて、前記スラリーを前記帯状体に対して、前記帯状体の面に平行で前記帯状体の走行方向に対して直角方向に揺動しつつ供給することを特徴とする請求項10に記載のスラリー塗布方法。
  12. 前記スラリー供給ステップの前に、走行する帯状体に対してスラリーを供給する第3のスラリー供給ステップと、前記第3のスラリー供給ステップにおいてスラリーが供給された帯状体を把持しつつ押圧して前記スラリーを前記帯状体の表面に塗布する第2のスラリー塗布ステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のスラリー塗布方法。
  13. 前記揺動における揺動量の時間変化を、矩形波状、正弦波状、または三角形波状とすることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載のスラリー塗布方法。
  14. 前記帯状体を巻き取ってなるコイルのターンピッチをもとに、前記揺動における揺動周波数を設定することを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載のスラリー塗布方法。
  15. 前記ターンピッチの偶数倍をもとに、前記揺動における揺動周波数を設定することを特徴とする請求項14に記載のスラリー塗布方法。
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