JP2013188379A - パンツタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上記課題は、レッグ開口縁29に沿って湾曲する湾曲弾性部材26,28、及び臀裂対向部を横切って幅方向に延在する細長状の臀裂部幅方向弾性部材27が、その延在方向に所定の伸長率で伸長された状態で外装シート20に固定されており、臀裂対向部の側方に隣接する部位で背側湾曲弾性部材26及び臀裂部幅方向弾性部材27が細かく切断されて収縮力が作用しない非収縮部分43が形成されるとともに、この非収縮部分43より側方全体が臀裂部幅方向弾性部材27の非存在部分44とされている、パンツタイプ使い捨ておむつ1により解決される。
【選択図】図13
Description
<請求項1記載の発明>
前身頃及び後身頃を形成する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前記前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口及び左右一対のレッグ開口が形成され、
前記後身頃の外装シートにおける臀裂対向部の幅方向両側の部分が、前記内装体に固定された内装体固定領域と、この内装体固定領域の側縁より側方に延出する側方延出部分とを有している、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記臀裂対向部を横切って幅方向に延在する細長状の臀裂部幅方向弾性部材が、その延在方向に所定の伸長率で伸長された状態で前記外装シートに固定されており、
前記臀裂対向部の側方に隣接する部位で前記臀裂部幅方向弾性部材が細かく切断されて収縮力が作用しない非収縮部分が形成されるとともに、この非収縮部分より側方全体が前記臀裂部幅方向弾性部材の非存在部分とされている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
本発明では、臀裂部幅方向弾性部材を有する縦方向範囲では、臀裂対向部の側方に隣接する部位で臀裂部幅方向弾性部材が細かく切断されて、実質的に収縮しない非収縮部分が形成されているため、それらの間の臀裂対向部が臀裂部幅方向弾性部材の収縮作用により装着者の臀裂に入り込む立体形状の屈曲フィット部となるとともに、その幅方向両側の非収縮部分では内装体が不必要に収縮せずに尻べたにフィットする形状となる。そしてその側方では、臀裂部幅方向弾性部材による幅方向収縮力が作用しないため、レッグ開口の縁部が硬くなり装着感を悪化させたり、当該縁部が外側に捲れたりしなくなる。しかも、臀裂部幅方向弾性部材は、幅方向に沿って設けられるものであるため、低コストで製造できるだけでなく、高速ラインにより安定して製造できるという利点もある。
前記外装シートは、外側層と内側層とを貼り合わせてなり、
前記臀裂部幅方向弾性部材は、前記外側層と内側層との間に挟まれかつホットメルト接着剤により外側層及び内側層に固定されており、
前記臀裂部幅方向弾性部材の固定のためのホットメルト接着剤の塗布量は、前記臀裂部幅方向弾性部材の存在部分よりも前記臀裂部幅方向弾性部材の非存在部分の方が少ない、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このように、臀裂部幅方向弾性部材の固定のためのホットメルト接着剤の塗布量を、臀裂部幅方向弾性部材の存在部分よりも臀裂部幅方向弾性部材の非存在部分の方が少ない構成としても、臀裂部幅方向弾性部材が存在しないことにより強度が低下することがなく、むしろレッグ開口の縁部を柔軟なものとすることができる。さらに、後述する製造方法からも分かるように、臀裂部幅方向弾性部材を幅方向全体にわたり取り付けた後に、臀裂部幅方向弾性部材における非伸縮部分となる領域のみを細かく切断するだけで、臀裂部幅方向弾性部材における非収縮部分よりも側方の部分が、後にレッグ開口の打ち抜きにより切除される部分内に引き込まれ、自動的に臀裂部幅方向弾性部材の非存在部分が形成されるようになる。なお、ホットメルト接着剤の塗布量が少ないことには全く塗布しないことも含まれる。
後身頃の右のサイドシール部から後身頃の右のレッグ開口縁に沿って前側に向かいつつ左側に向かうように湾曲して後身頃の幅方向中央部に位置する臀裂対向部に至り、臀裂対向部において後側に折り返され、更に左側に向かいつつ後側に向かうように湾曲して後身頃の左のレッグ開口縁に沿って後身頃の左のサイドシール部に至る;細長状の背側湾曲弾性部材が、その長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で前記外装シートに固定されており、
前記背側湾曲弾性部材も前記非収縮部分で細かく切断されており、
前記背側湾曲弾性部材及び臀裂部幅方向弾性部材は間隔空けて複数本設けられるとともに、少なくとも一本の背側湾曲弾性部材が前記臀裂部幅方向弾性部材の非存在部を通り前記非収縮部分まで連続するように構成されている、請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
レッグ開口の縁部の幅方向収縮を低減するだけであれば、臀裂部幅方向弾性部材は幅方向全体にわたり設けつつ、臀裂部幅方向弾性部材の切断による非収縮部分をレッグ開口の縁部まで拡大するだけでも効果が無いわけではなく、むしろ製造は容易である。しかし、背側湾曲弾性部材を設けて股間部を後方へ引き上げる形態を採用する場合、背側湾曲弾性部材がレッグ開口の縁部を通り内装体固定部又はその近傍まで連続しているのが好ましく、この形態を採用しつつ、臀裂部幅方向弾性部材の切断による非収縮部分をレッグ開口の縁部まで拡大すると、製造の際に背側湾曲弾性部材までも切断してしまうことになり、本末転倒の結果となる。これに対して、上述のように、背側湾曲弾性部材が臀裂部幅方向弾性部材の非収縮部分ではなく非存在部を通り非収縮部分まで連続すると、より効果的に背側湾曲弾性部材により股間部を後方へ引き上げる構造となり、また、製造に際して背側湾曲弾性部材が切断されることもない。
前身頃及び後身頃を形成する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前記前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口及び左右一対のレッグ開口が形成され、
前記レッグ開口と対応する縦方向範囲では、外装シートにおける幅方向両側の部分が、前記内装体の側部と重なる側部重なり部分と、前記内装体の側縁より側方に延出する側方延出部分とを有しており、かつこの側方延出部分の側縁により前記レッグ開口の縁部が形成されており、
前記外装シートにおける前記レッグ開口と対応する縦方向範囲に、幅方向中間の所定部位を横切って幅方向に延在する細長状の幅方向弾性部材がその延在方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
前記所定部位の側方に隣接する部位で前記幅方向弾性部材が細かく切断されて収縮力が作用しない非収縮部分が形成されるとともに、この非収縮部分より側方全体が前記幅方向弾性部材の非存在部分とされている、
パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法において、
連続帯状の外側層及び連続帯状の内側層をその連続方向に沿って移送しつつ貼り合わせるとともに、これら外側層及び内側層間に移送方向に沿って前記幅方向弾性部材を前記伸長状態で挟むともに外側層及び内側層に対してホットメルト接着剤で固定することにより、前記外装シートとなる連続帯状体を形成する外装シート組立工程と、
この外装シートとなる連続帯状体において、前記移送方向に所定の間隔を空けて、前記レッグ開口となる部分を切除するレッグ開口切除工程と、
前記外装シート組立工程で、前記幅方向弾性部材の非存在部分となる領域及びレッグ開口となる部分の側部領域における、前記幅方向弾性部材を固定するためのホットメルト接着剤の塗布量を、他の領域よりも少なくし、
前記外装シート組立工程の後であって前記レッグ開口切除工程よりも前に、前記非収縮部分となる領域で前記幅方向弾性部材を細かく切断することにより、前記幅方向弾性部材の非存在部分となる領域及びレッグ開口となる部分の側部領域に位置する幅方向弾性部材を収縮させて前記レッグ開口となる部分に引き込ませ、
前記レッグ開口切除工程で、前記幅方向弾性部材を引き込んだレッグ開口となる部分を切除する、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
本発明によれば、接着剤の塗布量変更及び幅方向弾性部材の切断のみで、レッグ開口と対応する縦方向範囲に設けられる幅方向弾性伸縮部材がレッグ開口の縁部に存在しないパンツタイプ使い捨ておむつを製造することができる。
前記所定部位が臀裂対向部であり、前記幅方向弾性部材が前記臀裂対向部を横切って幅方向に延在する臀裂部幅方向弾性部材である、請求項4記載のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
本項記載の発明によれば、請求項1に係るパンツタイプ使い捨ておむつと同様のものを接着剤の塗布量変更幅及び方向弾性部材の切断のみで製造することができる。
図1〜図11は実施形態のパンツタイプ使い捨ておむつ1を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ1(以下、単におむつともいう。)は、前身頃F及び後身頃Bを形成する外装シート20と、この外装シート20の内面に固定され一体化された内装体10とを有しており、内装体10は液透過性表面シート11と液不透過性裏面側シート12との間に吸収体13が介在されてなるものである。製造に際しては、外装シート20の内面(上面)に対して内装体10の裏面がホットメルト接着剤Gなどの接合手段によって固定された後に、内装体10および外装シート20が前身頃F及び後身頃Bの境界である縦方向(前後方向)中央で折り畳まれ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合され、サイドシール部21,22が形成されることによって、ウエスト開口及び左右一対のレッグ開口が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつとなる。
外装シート20は、図4〜図6にも示されるように、それぞれ不織布からなる内側層20A及び外側層20Bがホットメルト接着剤により張り合わされてなる2層構造シートとされ、内側層20Aと外側層20Bとの間、及び外側層20Bをウエスト開口縁で内面側に折り返してなる折り返し部分20Cの不織布間に各種弾性部材24〜28が伸長状態で挟持固定され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々脚部開口を形成するために形成された凹状のレッグ開口縁29により、全体として擬似砂時計形状をなしている。弾性部材24〜28としては、合成ゴムや天然ゴムを糸状、紐状、帯状等の細長状に形成したものを用いることができる。
腰回り弾性部材25を有する縦方向範囲と湾曲弾性部材26,28を有する縦方向範囲31とが一部(又は全部でも良い)重複しており、且つこの重複範囲30内に腰回り弾性部材25が複数本(例えば5〜10本程度)含まれるとともに、そのうちの少なくとも一部の腰回り弾性部材25の相互間隔d1が他の腰回り弾性部材25の相互間隔d2よりも広くなっていると好ましい。また、重複範囲30外においても、湾曲弾性部材26,28を有する縦方向範囲31とウエスト部弾性部材24を有する縦方向範囲との間の中間範囲32に、腰回り弾性部材25が複数本(例えば10〜16本程度)設けられていると好ましい。
他方、ウエスト部弾性部材24、腰回り弾性部材25、臀裂部幅方向弾性部材27及び湾曲弾性部材26,28は、外装シート20を構成する一対のシート層20A,20Bの間に挟まれるとともに、それらシート層20A,20Bに対してホットメルト接着剤により接着固定されており、その接着剤塗布量は外装シート20の柔軟性を大きく左右する。よって、図7に示すように、その接着剤の塗布部分G1〜G3は、ウエスト部弾性部材24の配置部分及びその近傍、腰回り弾性部材25の配置部分及びその近傍、臀裂部幅方向弾性部材27の配置部分及びその近傍、湾曲弾性部材26,28の配置部分及びその縦横各所定距離a以内(通常の場合±25mm以内、より好ましくは±10mm以内、特に好ましくは±5mm以内)の領域のみとし、これらの接着剤以外には両シート層間に接着剤を塗布しないようにするのが好ましい。このように、接着剤塗布部分G1〜G3を可能な限り低減することにより、接着剤による硬質化を各段に抑制することができる。しかも、これと前述の腰回り弾性部材25の局所的間隔増大とが組み合わさると、予想以上の柔軟性向上効果が得られる。
図13に詳細に示すように、外装シート20は、後身頃Bの外装シート20における臀裂対向部の幅方向両側の部分が、内装体10に固定された内装体固定領域83と、この内装体固定領域83の側縁より側方に延出する側方延出部分42とを有しており、背側湾曲弾性部材26は、後身頃Bの右のレッグ開口縁29に沿って前側に向かいつつ左側に向かうように湾曲して後身頃Bの幅方向中央部に位置する臀裂対向部に至り、臀裂対向部において後側に折り返され、更に左側に向かいつつ後側に向かうように湾曲して後身頃Bの左のレッグ開口縁29に沿って後身頃Bの左のサイドシール部21,22に至るように固定されている。
また、臀裂対向部のフィット性を良好にするためには、前身頃Fにおける縦方向の弾性変形時引張応力が、後身頃Bにおける縦方向の弾性変形時引張応力よりも大きくなる前後収縮力バランスとするのが好ましい。 図示例では、前身頃F及び後身頃Bにおいて股間部をウエスト側に持ち上げるように縦方向成分の収縮力を発揮する引上げ弾性部材として湾曲弾性部材26,28が設けられており、その前後収縮力バランスにより、前身頃Fにおける縦方向の弾性変形時引張応力が、後身頃Bにおける縦方向の弾性変形時引張応力よりも大きくなるように構成されている。弾性変形時引張応力は、おむつの両サイドシール部21,22を剥がして展開状態にした後、測定対象身頃のウエスト開口縁部と、測定対象でない反対の身頃の股間側端部とを引張試験機のチャックでそれぞれ掴み、引張試験を行うことにより計測することができる。弾性変形時引張応力の差は適宜定めることができるが、前身頃Fにおける80%伸び時(弾性限界の伸び(ひずみ)を100%としたとき)の縦方向の弾性変形時引張応力が、後身頃Bにおけるそれの1.1〜1.2倍程度であるのが好ましい。なお、このことからも分かるように、弾性変形時引張応力の大小は同じ伸び(弾性限界の伸びを100%としたとき、伸びが65〜95%の範囲内とするのが好ましい)での大小を意味する。
・外装シート20
素材:不織布
坪量:15〜45g/m2、特に17〜21g/m2
・前身頃F及び後身頃Bのウエスト部弾性部材24
太さ:310〜1,240dtex、特に940〜1,240dtex
間隔:0〜5mm、特に3〜5mm
固定時の伸長率:200〜350%、特に250〜300%
・前身頃Fの腰回り部弾性部材25
太さ:310〜1,240dtex、特に310〜620dtex
本数:6〜26本、特に8〜20本
間隔:5〜40mm、特に15〜35mm
固定時の伸長率:180〜350%、特に250〜300%
・後身頃Bの腰回り部弾性部材25
太さ:310〜1,240dtex、特に310〜620dtex
本数:6〜24本、特に9〜20本
間隔:5〜40mm、特に15〜35mm
固定時の伸長率:200〜350%、特に250〜300%
・臀裂部幅方向弾性部材27
太さ:310〜1,240dtex、特に470〜620dtex
本数:5〜20本、特に9〜10本
間隔:5〜20mm、特に10〜16mm
固定時の伸長率:200〜350%、特に250〜330%
・前身頃Fの湾曲弾性部材28
太さ:310〜1,240dtex、特に620〜940dtex
本数:3〜10本、特に5〜10本
間隔:10〜35mm、特に16〜32mm
固定時の伸長率:230〜380%、特に250〜300%で且つ後身頃Bの湾曲弾性部材26より高い伸長率
・後身頃Bの湾曲弾性部材26
太さ:310〜1,240dtex、特に620〜940dtex
本数:3〜10本、特に5〜10本
間隔:10〜35mm、特に16〜32mm
固定時の伸長率:200〜350%、特に250〜300%
(内装体の構造例)
内装体10は、図4〜図6に示すように、不織布などからなる液透過性表面シート11と、ポリエチレン等からなる液不透過性裏面側シート12との間に、吸収体13を介在させた構造を有しており、表面シート11を透過した排泄液を吸収保持するものである。
図1及び図4にも示されるように、外装シート20の内面上に取り付けられた内装体10の前後端部をカバーし、且つ内装体10の前後縁からの漏れを防ぐために、前後押えシート50,60が設けられている。図示形態について更に詳細に説明すると、前押えシート50は、前身頃F内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の前端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在しており、後押えシート60は、後身頃B内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の後端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在している。前後押えシート50,60の股下側縁部に幅方向の全体にわたり(中央部のみでも良い)若干の非接着部分を設けると、接着剤が食み出ないだけでなく、この部分を表面シートから若干浮かせて防漏壁として機能させることができる。
上述の非収縮部分43より側方全体が前記臀裂部幅方向弾性部材27の非存在部分44とされたパンツタイプ使い捨ておむつ1は、外装シート組立工程、弾性部材切断工程、レッグ開口切除工程、内装体貼り付け工程、並びにサイドシール及び個別化工程を含む公知の製法において、次のように、接着剤の塗布量変更及び特定の弾性部材の切断パターンを採用することで製造することができる。
X1 ≧ 100・X2/(T−100)
の関係を満たすように構成することが望ましい。
Claims (5)
- 前身頃及び後身頃を形成する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前記前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口及び左右一対のレッグ開口が形成され、
前記後身頃の外装シートにおける臀裂対向部の幅方向両側の部分が、前記内装体に固定された内装体固定領域と、この内装体固定領域の側縁より側方に延出する側方延出部分とを有している、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記臀裂対向部を横切って幅方向に延在する細長状の臀裂部幅方向弾性部材が、その延在方向に所定の伸長率で伸長された状態で前記外装シートに固定されており、
前記臀裂対向部の側方に隣接する部位で前記臀裂部幅方向弾性部材が細かく切断されて収縮力が作用しない非収縮部分が形成されるとともに、この非収縮部分より側方全体が前記臀裂部幅方向弾性部材の非存在部分とされている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記外装シートは、外側層と内側層とを貼り合わせてなり、
前記臀裂部幅方向弾性部材は、前記外側層と内側層との間に挟まれかつホットメルト接着剤により外側層及び内側層に固定されており、
前記臀裂部幅方向弾性部材の固定のためのホットメルト接着剤の塗布量は、前記臀裂部幅方向弾性部材の存在部分よりも前記臀裂部幅方向弾性部材の非存在部分の方が少ない、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 後身頃の右のサイドシール部から後身頃の右のレッグ開口縁に沿って前側に向かいつつ左側に向かうように湾曲して後身頃の幅方向中央部に位置する臀裂対向部に至り、臀裂対向部において後側に折り返され、更に左側に向かいつつ後側に向かうように湾曲して後身頃の左のレッグ開口縁に沿って後身頃の左のサイドシール部に至る;細長状の背側湾曲弾性部材が、その長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で前記外装シートに固定されており、
前記背側湾曲弾性部材も前記非収縮部分で細かく切断されており、
前記背側湾曲弾性部材及び臀裂部幅方向弾性部材は間隔空けて複数本設けられるとともに、少なくとも一本の背側湾曲弾性部材が前記臀裂部幅方向弾性部材の非存在部を通り前記非収縮部分まで連続するように構成されている、請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前身頃及び後身頃を形成する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前記前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口及び左右一対のレッグ開口が形成され、
前記レッグ開口と対応する縦方向範囲では、外装シートにおける幅方向両側の部分が、前記内装体の側部と重なる側部重なり部分と、前記内装体の側縁より側方に延出する側方延出部分とを有しており、かつこの側方延出部分の側縁により前記レッグ開口の縁部が形成されており、
前記外装シートにおける前記レッグ開口と対応する縦方向範囲に、幅方向中間の所定部位を横切って幅方向に延在する細長状の幅方向弾性部材がその延在方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
前記所定部位の側方に隣接する部位で前記幅方向弾性部材が細かく切断されて収縮力が作用しない非収縮部分が形成されるとともに、この非収縮部分より側方全体が前記幅方向弾性部材の非存在部分とされている、
パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法において、
連続帯状の外側層及び連続帯状の内側層をその連続方向に沿って移送しつつ貼り合わせるとともに、これら外側層及び内側層間に移送方向に沿って前記幅方向弾性部材を前記伸長状態で挟むともに外側層及び内側層に対してホットメルト接着剤で固定することにより、前記外装シートとなる連続帯状体を形成する外装シート組立工程と、
この外装シートとなる連続帯状体において、前記移送方向に所定の間隔を空けて、前記レッグ開口となる部分を切除するレッグ開口切除工程と、
前記外装シート組立工程で、前記幅方向弾性部材の非存在部分となる領域及びレッグ開口となる部分の側部領域における、前記幅方向弾性部材を固定するためのホットメルト接着剤の塗布量を、他の領域よりも少なくし、
前記外装シート組立工程の後であって前記レッグ開口切除工程よりも前に、前記非収縮部分となる領域で前記幅方向弾性部材を細かく切断することにより、前記幅方向弾性部材の非存在部分となる領域及びレッグ開口となる部分の側部領域に位置する幅方向弾性部材を収縮させて前記レッグ開口となる部分に引き込ませ、
前記レッグ開口切除工程で、前記幅方向弾性部材を引き込んだレッグ開口となる部分を切除する、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。 - 前記所定部位が臀裂対向部であり、前記幅方向弾性部材が前記臀裂対向部を横切って幅方向に延在する臀裂部幅方向弾性部材である、請求項4記載のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
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