JP2013188158A - 水中浮魚礁およびその回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1には回収用金具を使用せずにROV(遠隔操作探査機)を水中浮魚礁まで簡単に運ぶことができ、第2には回収索が水中浮魚礁や係留索に擦れたり絡まり難い水中浮魚礁およびその回収方法を提供すること。
【解決手段】この水中浮魚礁1は、水底に沈設されたシンカーに係留索を介して海水中に浮遊状態で係留されるもので、一端がその係留索に連結される一方、他端が水中浮魚礁1の上部に設置された回収索収容箱2の蓋部22に連結され、少なくともその他端がほぼ海水面まで延びる回収索5をその回収索収容箱2の中に収容しており、蓋部22には被掛止部22aが設けられている。そのため、この水中浮魚礁1を回収する際は、ROV8の掛止部81を蓋部22の被掛止部22aに掛止して、蓋部22も含めて回収索5の他端を作業船まで運び、その後回収索5を巻き上げる。
【選択図】図5

Description

本発明は、水底に沈設されたシンカー(「アンカー」ともいう。)に係留索を介し係留され、水中を浮遊する水中浮魚礁、およびその水中浮魚礁をシンカーと共に回収する水中浮魚礁の回収方法に関する。
この種の水中浮魚礁としては、広い深度領域に亘って集魚効果が得られるように、水中浮魚礁をFRP等によって柱状に形成すると共に、この水中浮魚礁を繊維強化プラスチック管や鋼管による密閉構造として浮体を兼ねた構造のものや、複数の環状の枠体を上下に配置し、これら環状枠体の外周に網を張設すると共に、この内部にブイ状の浮力体を設けた構造の水中浮魚礁も知られている。このような水中浮魚礁は、水面下20〜300m程度の水深に定位するように、シンカーと係留索を用いて設置される。そしてこのような水中浮魚礁の耐用年数が経過した場合には、国際的な環境への配慮や、海底近くに放置されたシンカーなどが漁業関係者の操業の妨げになる点などから、近年は、シンカーを含め水中浮魚礁や係留索全てを回収することが要求されている。
そこで、本出願人は、このような点に鑑み、海底に設置されたアンカーに結合する係留索を介して魚礁本体が海面下の所定域に浮遊状態で係留される水中浮魚礁に対して、作業船から吊り下げた案内索の先端部を移動しながら魚礁本体に掛止させて作業船を固定した後、作業船から繰り出す回収索の一端側と結合する回収用金具が前方に取外し可能に取り付けられたROV(遠隔操作探査機)を、案内索を利用して魚礁本体の近くまで降ろし、ROVを操作して回収用金具を係留索に結合させ、無人潜水機を引き揚げた後に回収索を巻き上げて水中浮魚礁をそのままの状態で引き揚げる方法を提案している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−207106号公報
しかし、前述の特許文献1に記載の従来技術では、回収索の一端が連結された回収用金具をROVに取り付け、そのROVを船上から遠隔操作して水中浮魚礁の下部の係留索まで運んで回収用金具を取り付け、その後、回収用金具を介して重量のある水中浮魚礁とシンカーを同時に引き上げるようにしているため、回収用金具自体も強固に構成する必要があり、その重量が嵩んでいた。その結果、回収索の一端が連結された回収用金具をROVによって水中浮魚礁の下部まで正確に運び、係留索に回収用金具を連結させることが手間であり、施工性の点で改善の余地があった。
また、前述の特許文献1に記載の従来技術では、水中浮魚礁の下部の係留索に回収用金具や回収索の一端を取り付けた状態でしばらく放置し、その後、回収する場合は、回収索の他端にブイ等を取り付けて、そのブイ等を海面上に漂わせておき、そのブイ等を目印にその後、回収を行うため、回収索の弛みや、中層と表層(海面)の海流の違いによって回収索が水中浮魚礁や係留索に擦れたり、絡まるなどして、回収索が切断するおそれがある。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、第1には回収用金具を使用せずにROVを水中浮魚礁まで簡単に到達させることができ、第2には回収索が水中浮魚礁や係留索に擦れたり絡まり難い水中浮魚礁およびその回収方法を提供することを目的とする。
上記従来技術の問題点を解決するため、本発明に係る水中浮魚礁は、水底に沈設されたシンカーに係留索を介し係留され、水中を浮遊する水中浮魚礁であって、水中浮魚礁とシンカーとの間に回収索の一端が連結される一方、遠隔操作探査機の掛止部が掛止する被掛止部に回収索の他端が連結されており、回収索の全長はその他端が少なくともほぼ水面に達する長さを有しており、被掛止部を当該水中浮漁礁に取外し可能に設けることを特徴とする。
ここで、さらに、当該水中浮魚礁の上部には、回収索収容箱と、その蓋部が設けられており、その蓋部に被掛止部が設けられると共に、回収索の他端が連結され、被掛止部が当該水中浮漁礁に取り付けられた状態では、回収索の余長部分は回収索収容箱の中に収容されているようにすると良い。
また、回収索収容箱の側面には、複数の貫通孔が設けられており、その回収索収容箱の内側には、水中の微生物や浮遊物を遮る通水性の袋体が設けられ、その袋体の中に回収索の余長部分を収容するようにすると良い。
また、回収索の中間であって、少なくともその他端がほぼ水面に達した際に当該水中浮魚礁の上部とほぼ同じ深さ位置、若しくはそれよりも水面側となるような深さ位置にフロートが設けられており、そのフロートは、作業船上から回収索に引張力を付与させた際に外れる程度で当該水中浮魚礁に取り付けられているようにすると良い。
また、本発明に係る水中浮魚礁の回収方法は、水底に沈設されたシンカーに係留索を介し係留され、水中を浮遊する前述の水中浮魚礁の回収方法であって、掛止部を有する遠隔操作探査機を遠隔操作してその掛止部を被掛止部に掛止させ、回収索の他端が連結された被掛止部を遠隔操作探査機によって水面に浮かぶ作業船まで運ばさせ、さらにウインチにより回収索を巻き上げることによって水中浮魚礁をシンカーごと引き上げることを特徴とする。
また、本発明に係る水中浮魚礁の回収方法は、水底に沈設されたシンカーに係留索を介し係留され、水中を浮遊する前述の水中浮魚礁の回収方法であって、引上げ索の先端が連結された掛止部を切離し可能に装着した遠隔操作探査機を遠隔操作してその掛止部を被掛止部に掛止させた後、遠隔操作探査機から掛止部を切離し、その後、引上げ索を引き上げることによって掛止部および被掛止部を介して回収索の他端を水面に浮かぶ作業船まで運び、さらにウインチにより回収索を巻き上げることによって水中浮魚礁をシンカーごと引き上げることを特徴とする。なお、この方法の場合、引上げ索の引き上げ開始前に、遠隔操作探査機を作業船上に回収しておくと良い。
本発明に係る水中浮魚礁およびその回収方法では、回収索の一端は予め水中浮魚礁とシンカーとの間に連結されている一方、回収索の他端は遠隔操作探査機の掛止部が掛止する被掛止部に連結されており、回収索の全長はその他端が少なくともほぼ水面に達する長さを有しており、被掛止部を当該水中浮漁礁に取外し可能に設けたため、水中浮漁礁を回収する場合には、回収索の他端が連結された被掛止部を遠隔操作探査機によって水中浮魚礁から取り外して水面まで運べば良い。そのため、従来のように水中浮魚礁の回収のために回収索の一端が連結された強固で重量のある回収用金具を、ROVを使用して水中浮魚礁まで運ぶ必要がなくなり、ROVを水中浮魚礁まで簡単に到達させることができる。また、回収索の中間であって、少なくともその他端がほぼ水面に達した際に当該水中浮魚礁の上部とほぼ同じ深さ位置、若しくはそれよりも水面側となるような深さ位置にフロートが設けられており、そのフロートは、作業船上から回収索に引張力を付与させた際に外れる程度で当該水中浮魚礁に取り付けた場合には、回収索を引き上げる際などに、フロートが外れると共に、前述した深さ位置まで浮上する。そのため、係留索に連結された回収索の一端からフロートまでの間の回収索に弛みなどがなくなり、また水中浮魚礁とフロートとはほぼ同じ深度領域に浮遊することでほぼ同じ水流の影響をうけることになるため、回収索が水中浮魚礁や係留索に擦れたり、絡まることを極力防止できる。
水中浮魚礁の一例を示す図である。 図1に示す中層浮魚礁の上部の拡大断面図である。 収容箱の構成およびその中を示す断面図である。 作業船から海水中の中層浮魚礁に向けてROVを送り出す状態を示す図である。 ROVの掛止部を蓋部の被掛止部に掛止する状態を示す拡大図である。 蓋部を作業船で回収した後の状態を示す図である。
以下、本発明に係る水中浮魚礁およびその回収方法の実施形態について説明する。なお、以下では、本発明に係る水中浮魚礁として、海底に沈設されたシンカーに係留索を介して海面下の中層に浮遊状態で係留される中層浮魚礁を一例に説明するが、本発明では、以下の実施形態に限定されるものではなく、海面下の比較的浅い層または深層に係留した浮魚礁でも良いし、淡水中の水中浮魚礁およびその回収方法でも良く、本発明の技術思想内での種々の変更実施ができるものである。
≪中層浮魚礁の構成例≫
図1は、中層浮魚礁1の一例を示す図、図2は、図1に示す中層浮魚礁1の上部の拡大断面図である。中層浮魚礁1は、主係留索31と副係留索32とを介してシンカー4に連結され、海中の中層域に係留され海中を浮遊して浮魚礁となるもので、広い深度領域に亘って集魚効果が得られるように、例えば、繊維強化プラスチック(FRP)等からなる長尺で中空の籠状枠体から構成されている。この中層浮魚礁1の上部には、図2に示すように、この中層浮魚礁1を海中で浮かすための浮力体11が浮力体支持部13を介して複数層に設けられていると共に、最上位の浮力体支持部13には、海水中での存在を示すための警報信号を発信する流出警報発信機12aやレーザリフレクタ(図示せず。)などの各種機器を搭載するための機器搭載部12が取り付けられている。
機器搭載部12は、中央が窪んでおり、その窪みには、機器搭載部12より背(高さ)が低く、予めこの中層浮魚礁1に連結しておいた回収索5の余長部分、すなわち回収索5の他端が少なくともほぼ海面に達した際に中層浮魚礁1の高さを超える部分を集めて収容する回収索収容箱2がボルト等により固定されている。なお、本発明では、回収索収容箱2を設けたり、また機器搭載部12の中央の窪みに回収索収容箱2を設けることは任意であり、回収索収容箱2を省略して、機器搭載部12の中央の窪み部分等に回収索5を直接収容したり、回収索5の余長部分はまとめて、回収索5を巻き上げる際の引張力で簡単に外れる細いロープ等により固縛して海中に浮遊させるようにしても良い。ちなみに、機器搭載部12の中央の窪みにそれより背(高さ)の低い回収索収容箱2を設けると、回収索収容箱2の周囲が機器搭載部12によって囲まれるため、回収索収容箱2の中に収容された回収索5が海流の影響を受け難くなるという利点がある。
図3は、回収索収容箱2の構成および回収索5の収容状態を示す断面図である。図3に示すように、回収索5の回収索収容箱2は、機器搭載部12にボルト等により固定された強度のあるFRPや合金等からなる箱本体21と、その箱本体21に取り付けられた蓋部22とから構成されている。箱本体21は、水圧で壊れることを防止するため、その側面などに海水を通す貫通孔21aが複数設けられている。よって、箱本体21の中には海水が入り込むので、海水は通すもののプランクトン等の微生物や水中の浮遊物は通さない、例えば、0.3mm以下の極小孔を有する目の細かいバーナテクト(登録商標)等の布などからなる袋体23が設けられており、その袋体23の中に回収索5を収容する。その結果、海水中で長期間に亘り回収索収容箱2の中に回収索5が保管されていても、袋体23の中に収容された回収索5には、プランクトン等の微生物や海水中の浮遊物が付着しないため、回収索5が劣化することを防止できる。なお、本発明では、箱本体21が水圧に耐え得るだけの強度を有するようにすれば、その側面に貫通孔21aを設けなくても良く、また、袋体23を設けることも任意であり、省略できる。
蓋部22は、その上面に、ROV(遠隔操作探査機)8の掛止部81が掛止する取っ手状の被掛止部22aが設けられている一方、その裏面に、回収索5の他端が連結されるアイボルト22bが設けられている。なお、被掛止部22aは、ROV8の掛止部81が掛止できればどのような形状でも良く、アイボルト22bも蓋部22に回収索5の他端が連結できればどのような連結手段を用いても構わず、直接、被掛止部22aに連結させても良い。また、本発明では、被掛止部22aを蓋部22に設けることも任意であり、要は、回収索5の他端が連結された被掛止部22aがこの中層浮魚礁1の上面や側面などに、中層浮魚礁1から取外し可能に取り付けられており遠隔操作されたROV8の掛止部81によって掛止されて取り外すことができるものであれば良い。従って、例えば、被掛止部22aは、中層浮魚礁1の上面や側面などに掛止しておいたり、ROV8によって簡単に取り外される程度の細いロープなどで固縛しておいても良い。
そして、回収索5の一端は、図1に示すように、中層浮魚礁1とシンカー4との間の係留索である主係留索31と副係留索32との連結部分に連結されている一方、回収索5の他端は、前述したように回収索収容箱2の蓋部22の裏面側に設けられたアイボルト22bに連結されている。そして、この回収索5の全長は、この状態で蓋部22に連結された回収索5の他端を海面の方向に延ばした際、少なくともその他端がほぼ海面に達する長さを有している。そのため、回収索5の他端が連結された蓋部22が箱本体21の上部に取り付けられた状態にある中層浮魚礁1の浮遊状態では、回収索5には中層浮魚礁1の高さを超える余長部分が生じるので、その回収索5の余長部分は図2や図3に示すように畳んだり丸めるなどして回収索収容箱2の中に収容し、蓋部22により蓋をしておく。これにより、中層浮魚礁1の浮遊状態では、回収索5の余長部分が海水中を浮遊したり、漂うこともなく、回収索5が中層浮魚礁1や係留索31,32に擦れたり、絡まることを防止できる。なお、ここでは、回収索5の一端は、主係留索31と副係留索32との連結部分に連結しているが、シンカー4に直接連結していても、主係留索31同士の連結部分に連結していても、さらには、副係留索32に連結したり、中層浮魚礁1に直接連結することもできる。
また、この中層浮魚礁1では、図2に示すように、回収索5の中間であって、少なくともその他端がほぼ海面に達した際に中層浮魚礁1の上部とほぼ同じ深さ位置、若しくはそれよりも海面側となるような深さ位置に複数のフロート51を固定している。これらのフロート51は、フロート51の浮力では外れず、作業船上から回収索5に引張力を付与させた際に外れるように、回収索5よりも細く弱いロープ52等によって中層浮魚礁1の上部の浮力体支持部13であって、海流の影響の受け難い機器搭載部12の周囲との間の窪み等に固縛されている。なお、本発明では、フロート51を設けることは任意であり、省略することもできる。
≪中層浮魚礁の回収方法≫
次に、以上のように構成された中層浮魚礁1の回収方法について、図4〜図6を参照して説明する。
まず、図4に示すように、海水中に浮遊する中層浮魚礁1を目指して、先端にフック状の掛止部81が設けられたROV8を作業船7から送り出す。ROV8は、遠隔操作により作動してスクリュー(図示せず。)等により自泳して進むもので、海中カメラ(図示せず。)を備えており、その映像を作業船7上で確認しながら操作する。そのため、ROV8には、作業船7の制御装置(図示せず。)からROV8へ電源や制御信号を送ったり、映像信号を受信するROVコード82の一端が接続され、その他端が海上の作業船7上の制御装置(図示せず。)に接続されており、作業船7上から海水中におけるROV8の動作を精度よく自在に操作することができる。また、ROV8には、ROV8を回収するためのROV引上げ索83の一端が連結されており、その他端は作業船7上のウインチ71等に連結されている。ただし、ROV8は、遠隔操作により自泳可能であるため、ROV引上げ索83は省力しても良い。また、以上のようにROV8を作業船7から送り出した直後から遠隔操作して中層浮魚礁1まで到達させても良いが、先行技術として挙げた特許文献1に開示されているように、ROV8を作業船7から送り出す前に、案内索(図示せず)を中層浮魚礁1の上部等に引っ掛け、この案内索を利用してROV8を中層浮魚礁1まで運び、遠隔操作させるようにしても良い。
ROV8が中層浮魚礁1の上部に近付くと、図5に示すように、ROV8の先端に取り付けられたフック状の掛止部81を、中層浮魚礁1の上部に設けられた蓋部22の被掛止部22aに掛止させる。そして海中カメラ(図示せず。)などによってROV8の掛止部81が蓋部22の被掛止部22aに掛止したことを確認すると、作業船7のウインチ71等を使用してROV引上げ索83を巻き上げて、ROV8と共に蓋部22を作業船7まで引き上げる。なお、ROV引上げ索83を使用せずに、ROV8によって蓋部22を掛止させたまま作業船7まで運ぶようにしても良い。
すると、蓋部22には予め回収索5の他端が連結されているため、ROV8と共に蓋部22を作業船7まで引き上げることにより、回収索5の他端を作業船7まで引き上げることができる。そのため、この中層浮魚礁1の回収方法によれば、従来技術のように回収索5の一端が連結された重量のある回収用金具を、ROV8を使用して中層浮魚礁1まで運ぶ必要がなくなるため、ROV8を中層浮魚礁1まで遠隔操作により簡単に他到達させることができる。
その後は、作業船7まで引き上げた回収索5の他端をウインチ71に連結して中層浮魚礁1をシンカー4と共に引き上げて回収しても良いし、図6に示すように、作業船7まで引き上げた回収索5の他端にLED付きのブイ53などを連結しておき、そのブイ53を目印として後から回収索5の他端をウインチ71に連結して中層浮魚礁1をシンカー4と共に引き上げて回収するようにしても良い。
ここで、中層浮魚礁1に予め連結しておいた回収索5には、その中間であって、少なくともその他端がほぼ海面に達した際に中層浮魚礁1の上部とほぼ同じ深さ位置、若しくはそれよりも海面側となるような深さ位置にフロート51が設けられており、そのフロート51は当該フロート51の浮力では外れないものの、作業船7上から回収索5に引張力を付与させた際に外れる程度の細いロープ52等で中層浮魚礁1に取り付けられているため、例えば、回収索5を引き上げた際には、中層浮魚礁1から外れる。すると、図6に示すように、そのフロート51が中層浮魚礁1の上部よりもやや海面側の深さ位置にまで浮上して、係留索31,32に連結された回収索5の一端からフロート51までの間の回収索5に弛みなどがなくなる。また中層浮魚礁1とフロート51とはほぼ同じ深度領域に浮遊してほぼ同じ海流の影響を受ける。その結果、フロート51の存在により回収索5が中層浮魚礁1や係留索31,32に擦れたり絡まり難くなり、回収索5が切断されることを防止できる。
また、別の中層浮魚礁1の回収方法は、回収索5の他端を引き上げるための引上げ索(図示せず。)の先端が連結された掛止部(図示せず。)をROV8に遠隔操作などにより切離し可能に装着しておき、まずは、そのROV8を遠隔操作して掛止部を蓋部22の被掛止部22aに掛止させる。その掛止後、ROV8から掛止部を切離し、ROV8を作業船7上に回収する。その後、例えば、ウインチ71により引上げ索を引き上げることによって掛止部および蓋部22を介して回収索5の他端を作業船7まで運び、さらにウインチ71により回収索5を巻上げることによって中層浮魚礁1をシンカー4ごと引き上げる。この方法によると、回収索5の他端を作業船7まで引き上げる際は、ROV8を切離して使用しないので、ROV8に余計な外力が加わることを防止できる。
1…中層浮魚礁(水中浮魚礁)、11…浮力体、12…機器搭載部、12a…流出警報発信機、2…回収索収容箱、21…箱本体、21a…貫通孔、22…蓋部、22a…被掛止部、23…袋体、31…主係留索、32…副係留索、4…シンカー、5…回収索、51…フロート、52…ロープ、7…作業船、71…ウインチ、8…ROV(遠隔操作探査機)、81…掛止部。

Claims (6)

  1. 水底に沈設されたシンカーに係留索を介し係留され、水中を浮遊する水中浮魚礁であって、水中浮魚礁とシンカーとの間に回収索の一端が連結される一方、遠隔操作探査機の掛止部が掛止する被掛止部に回収索の他端が連結されており、回収索の全長はその他端が少なくともほぼ水面に達する長さを有しており、被掛止部を当該水中浮漁礁に取外し可能に設けることを特徴とする水中浮魚礁。
  2. 請求項1記載の水中浮魚礁において、さらに、当該水中浮魚礁の上部には、回収索収容箱と、その蓋部が設けられており、その蓋部に被掛止部が設けられると共に、回収索の他端が連結され、被掛止部が当該水中浮漁礁に取り付けられた状態では、回収索の余長部分は回収索収容箱の中に収容されていることを特徴とする水中浮魚礁。
  3. 請求項2記載の水中浮魚礁において、回収索収容箱の側面には、複数の貫通孔が設けられており、その回収索収容箱の内側には、水中の微生物や浮遊物を遮る通水性の袋体が設けられ、その袋体の中に回収索の余長部分を収容することを特徴とする水中浮魚礁。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一の請求項に記載の水中浮魚礁において、回収索の中間であって、少なくともその他端がほぼ水面に達した際に当該水中浮魚礁の上部とほぼ同じ深さ位置、若しくはそれよりも水面側となるような深さ位置にフロートが設けられており、そのフロートは、作業船上から回収索に引張力を付与させた際に外れる程度で当該水中浮魚礁に取り付けられていることを特徴とする水中浮魚礁。
  5. 水底に沈設されたシンカーに係留索を介し係留され、水中を浮遊する請求項1〜請求項4のいずれか一の請求項に記載の水中浮魚礁の回収方法であって、掛止部を有する遠隔操作探査機を遠隔操作してその掛止部を被掛止部に掛止させ、回収索の他端が連結された被掛止部を遠隔操作探査機によって水面に浮かぶ作業船まで運ばさせ、さらにウインチにより回収索を巻き上げることによって水中浮魚礁をシンカーごと引き上げることを特徴とする水中浮魚礁の回収方法。
  6. 水底に沈設されたシンカーに係留索を介し係留され、水中を浮遊する請求項1〜請求項4のいずれか一の請求項に記載の水中浮魚礁の回収方法であって、引上げ索の先端が連結された掛止部を切離し可能に装着した遠隔操作探査機を遠隔操作してその掛止部を被掛止部に掛止させた後、遠隔操作探査機から掛止部を切離し、その後、引上げ索を引き上げることによって掛止部および被掛止部を介して回収索の他端を水面に浮かぶ作業船まで運び、さらにウインチにより回収索を巻き上げることによって水中浮魚礁をシンカーごと引き上げることを特徴とする水中浮魚礁の回収方法。
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