JP3101433U - 中層型浮魚礁 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンカー着底位置を確実に把握することができ、かつ、耐用年数を経過した後に、アンカーを除いたシステムのほぼ全体を撤去、回収することが可能な大水深型の中層型浮魚礁を提供する。
【解決手段】大水深の比較的浅い水面下位置に礁体が位置するようにロープを介して礁体をアンカーで係留した形式の中層型浮魚礁であって、アンカーの近傍に、超音波信号によるコマンドで作動する位置検知兼切り離し装置と浮上用浮体を取付けた。
【選択図】図1
【解決手段】大水深の比較的浅い水面下位置に礁体が位置するようにロープを介して礁体をアンカーで係留した形式の中層型浮魚礁であって、アンカーの近傍に、超音波信号によるコマンドで作動する位置検知兼切り離し装置と浮上用浮体を取付けた。
【選択図】図1
Description
本考案は大水深で用いられるのに好適な中層型浮魚礁に関する。
魚礁は、従来では一般に廃船や石塊を海底に沈め、底棲魚を集魚する形式のものであったが、近年では、海面あるいは海面下の中層に浮魚礁を設置することが行われている。
特に近年では、沖を回遊通過するカツオ・マグロ・ブリ等の高級魚群を効果的に集魚、漁獲するため、1000mを超えるような大水深に中層型浮魚礁を設置する事例が増加している。
かかる大水深型中層型浮魚礁は,漁網、ロープ、FRP、プラスチック鋼材,アルミ等の素材で構成された一定規模の浮体(礁体と称する)を海面下20m〜300m程度の領域にロープで1点係留した構造が採用されている。
特に近年では、沖を回遊通過するカツオ・マグロ・ブリ等の高級魚群を効果的に集魚、漁獲するため、1000mを超えるような大水深に中層型浮魚礁を設置する事例が増加している。
かかる大水深型中層型浮魚礁は,漁網、ロープ、FRP、プラスチック鋼材,アルミ等の素材で構成された一定規模の浮体(礁体と称する)を海面下20m〜300m程度の領域にロープで1点係留した構造が採用されている。
こうした大水深型中層型浮魚礁は、設置水深が深いために、設置時にアンカーを作業船から海底まで吊り降ろすことは難しく、礁体と係留索を作業船から海面に繰り出した後、アンカーを海面から投入して自由落下させるしか安全な施工方法がない。
このため、設置位置を、表層型浮魚礁の場合のような魚群探知器などによる音響的な手設で検出することができず、海潮流の方向・速さ等を勘案してアンカー着底位置を推定するしかなく、施工の確実性を検証することが難しかった。
このため、設置位置を、表層型浮魚礁の場合のような魚群探知器などによる音響的な手設で検出することができず、海潮流の方向・速さ等を勘案してアンカー着底位置を推定するしかなく、施工の確実性を検証することが難しかった。
また、環境対策の観点や省資源の観点から、耐用年数を経過した後に、浮魚礁の撤去、回収が要望されているが、水深が1000mを超えるため、アンカーを除いた係留系を海底近傍で切断して系のほぼ全体を回収することが困難であるという問題があった。
本考案は前記のような問題点を解消するためになされたもので、その目的とするところは、アンカー着底位置を確実に把握することができ、かつ、耐用年数を経過した後に、アンカーを除いたシステムのほぼ全体を撤去、回収することが可能な大水深型の中層型浮魚礁を提供することにある。
上記目的を達成するため本考案は、大水深の比較的浅い水面下位置に礁体が位置するようにロープを介して礁体をアンカーで係留した形式の中層型浮魚礁であって、アンカーの近傍に、超音波信号によるコマンドで作動する位置検知兼切離し装置と浮上用浮体を取付けたことを特徴としている。
本考案によれば、位置検出機能付きの切離し装置をアンカー近傍のロープに介在させているので、作業船側からの超音波信号の送受信によりアンカー着底位置を自動的に知ることができ、かつ、要時には、作業船上からの超音波信号によりアンカー近傍で系が自動的に切離され、浮上用浮体の浮力と礁体の余裕浮力を利用して、アンカーを除いた魚礁システムのほぼ全体を回収することが可能となるというすぐれた効果が得られる。
アンカーからの下端ロープが連結具を介して位置検知兼切離し装置の開動自在なフックに連結され、位置検知兼切離し装置の上部が、連結具を介して浮上用浮体とつながる中間ロープに連結されている。
これにより、位置検知兼切離装置に過大な負荷を掛けずにアンカーと連結し、切離し時には確実に海面に浮上させることができる。
これにより、位置検知兼切離装置に過大な負荷を掛けずにアンカーと連結し、切離し時には確実に海面に浮上させることができる。
連結具は、ロープ端末を懸回する溝を外面に有する耐食性のシンブルと該シンブルの外側に端部が連結された吊り部体から構成された直結型のものを含む。これによれば、連結具が単一の部品で足りるので、係留系が軽量でかつ部品数の少ない簡易なものとなる。
また、本考案は、下端ロープと中間ロープの少なくとも一方に、犠牲陽極型の防食体を介在させているものを含んでいる。これによれば、系全体に異種類の金属が用いられ、また5年ないし10年以上の長い年月海水中に放置されても、位置検知・切離装置の安全性と確実な作動を期することができる。
以下添付図面を参照して本考案の実施例を説明する。
図1(a)は、本考案による大水深型の中層型浮魚礁の全体を示している。1は礁体であり、漁網、ロープ、FRP、プラスチック、鋼材,アルミなどの各種素材を適宜組み合わせて一定規模に構成されている。たとえば、集合フロート部1aと長円筒状の立体網1bなどからなる構造は、好適なものといえる。
2は前記礁体1に連結されこれに浮力を与えるための浮力体であり、礁体1がそれ自体十分な浮力を有している場合には、省略することも可能である。
3は設置水深L(たとえば1000〜5000m)に応じた重量と所望の構造を有するアンカーである。
図1(a)は、本考案による大水深型の中層型浮魚礁の全体を示している。1は礁体であり、漁網、ロープ、FRP、プラスチック、鋼材,アルミなどの各種素材を適宜組み合わせて一定規模に構成されている。たとえば、集合フロート部1aと長円筒状の立体網1bなどからなる構造は、好適なものといえる。
2は前記礁体1に連結されこれに浮力を与えるための浮力体であり、礁体1がそれ自体十分な浮力を有している場合には、省略することも可能である。
3は設置水深L(たとえば1000〜5000m)に応じた重量と所望の構造を有するアンカーである。
4は前記アンカー3と浮力体2を結ぶ一点係留系であるが、本考案は、この係留系における前記アンカー3の近傍に、超音波信号を送受信しかつ超音波によるコマンドで作動する位置検知兼切離装置5を、またその直近に回収時浮力用の浮体6をそれぞれ直列状に連結しており、この状態で、礁体1は海面から比較的浅い深さL1たとえば20〜30mの位置に保持されている。
7は作業船であり、これには位置検知兼切離装置5に対して呼出し、距離測定及び切離しのための超音波信号送受信を行なうトランスデューサ9とコンピュータを含む制御器8が配されている。
図1(b)は、経年後に位置検知兼切離装置5が作動され、アンカー3とそれよりも上位の係留系(浮体6+係留系4’+浮力体2+礁体1)とが切り離され、上位の係留系が浮上回収される途中の状態を示してい。
図1(b)は、経年後に位置検知兼切離装置5が作動され、アンカー3とそれよりも上位の係留系(浮体6+係留系4’+浮力体2+礁体1)とが切り離され、上位の係留系が浮上回収される途中の状態を示してい。
前記位置検知兼切離装置5は、チタンやステンレスなどの耐食金属で密閉されて全体として筒型をなし、下部には開動自在なフック11と駆動要素12を含むメカニカルな切離し部(切り離し手段)10を備え、これよりも上部には、位置検出と切離し作動のための超音波信号の受信と発信を行なうトランスデューサ19を含む通信部13を有している。
切離し部10は、図2のように、容器体14の下部に剛結したアーム140と、一端がピンによってアーム140に枢支された傾転可能なフック11を備えている。
切離し部10は、図2のように、容器体14の下部に剛結したアーム140と、一端がピンによってアーム140に枢支された傾転可能なフック11を備えている。
容器体14には固定ピン15が摺動可能に配されており、常態において固定ピン15の先端部が前記フック11の上端部に設けたロック穴110に係合することにより、フック11は容器体14と連結されるようになっている。
前記容器体14には前記固定ピン15と平行にプランジャ16が摺動可能に配され、常態において弾性部材16aによって上方に付勢されている。
そして、プランジャ16と固定ピン15のそれぞれの摺動穴の中間を連通する横穴には、常態において一端がプランジャ16のランド部に当接し、他端部が固定ピン15のスプール部に当接するストッパ17が位置している。
前記容器体14には前記固定ピン15と平行にプランジャ16が摺動可能に配され、常態において弾性部材16aによって上方に付勢されている。
そして、プランジャ16と固定ピン15のそれぞれの摺動穴の中間を連通する横穴には、常態において一端がプランジャ16のランド部に当接し、他端部が固定ピン15のスプール部に当接するストッパ17が位置している。
前記プランジャ16の上位には、駆動要素としてのガス発生器18が取付けられている。このガス発生器18は、先端が前記プランジャ16の上端受圧面に対峙する中空ボルト18aに格納されたガス発生剤18bと、これにコードでつながる通電回路からなり、通電回路は図示しない電池に接続されている。
通信部13は、図1(a)のように作業船側の制御器8と超音波系で連絡している。
制御器8は、図3のように、呼び出し、位置検出及び切離しの指令を入力するための指令回路と、この指令信号を受けてデータを変調信号に変換する変調器と、変調信号を電力増幅してトランスデューサ9に送る送信回路と、位置検知兼切離し装置5からの応答超音波信号をトランスデューサ9で受けたときに該超音波信号を電気信号に変換し、指令回路に距離情報として伝えるための復調器を備えており、こうした距離情報とGPS情報をコンピュータで処理することで位置検知兼切離し装置5の海底での位置すなわちアンカー着底位置を自動的に検出できるようになっている。
制御器8は、図3のように、呼び出し、位置検出及び切離しの指令を入力するための指令回路と、この指令信号を受けてデータを変調信号に変換する変調器と、変調信号を電力増幅してトランスデューサ9に送る送信回路と、位置検知兼切離し装置5からの応答超音波信号をトランスデューサ9で受けたときに該超音波信号を電気信号に変換し、指令回路に距離情報として伝えるための復調器を備えており、こうした距離情報とGPS情報をコンピュータで処理することで位置検知兼切離し装置5の海底での位置すなわちアンカー着底位置を自動的に検出できるようになっている。
位置検知兼切離し装置5の通信部13は、図4のように、前記トランスデューサ9からの超音波信号を受信して電気信号に変換するトランスデューサ19及び受信回路と、復調器と、受信した信号が切り離し用か位置検出用かを判別し、前者である場合にのみ前記通電回路に駆動信号を出して切り離し用の電力を与える制御回路とを備えている。
また、受信した信号が位置検出用である場合に、指令データを変調信号に変換する変調器とこれからの信号を増幅してトランスデューサ19に送る超音波送信回路を備えている。
また、受信した信号が位置検出用である場合に、指令データを変調信号に変換する変調器とこれからの信号を増幅してトランスデューサ19に送る超音波送信回路を備えている。
図5は前記係留系4の下部領域の構成例を示しており、アンカー3につながる2段の下端ロープ4A、4Bが連結具7Aで連結され、上位の下端ロープ4Bに連結具7Bを介して犠牲陽極型の防食体8が連結され、この防食体8と位置検知兼切離し装置5の前記フック11が連結具7Cを介して連結され、位置検知兼切離し装置5の上部が連結具7Dを介して中間ロープ4Cに連結され、中間ロープ4Cの上端に連結具7Eを介して犠牲陽極型の防食体8が連結され、この防食体8が連結具7Fを介して浮体6と連結している。浮体6は連結具7Gを介してメインロープ4Dと連結されている。
前記下端ロープ4A、4B、中間ロープ4Cおよびメインロープ4Dはすべてが一種類の素材で構成されていてもよいが、種々の素材の組み合わせが可能であり、テトロン、ポリエステルなどの汎用繊維、アラミド、超高分子量ポリエチレン、ポリアリレートなどの高強度低伸度繊維、ワイヤーなどが選択的に使用される。
繊維ロープの場合、キンクが起こらない編組構造としたり、劣化と付着生物の付きにくい合成樹脂被覆付きにすることが好適である。ワイヤロープも合成樹脂被覆付きとすることが有効である。
連結具7A〜7Gは任意であるが、この例ではシャックル71やリング74が用いられており、ロープ4A、4Cの端末アイ部内側に沿ってシンブルが取付けられている。
繊維ロープの場合、キンクが起こらない編組構造としたり、劣化と付着生物の付きにくい合成樹脂被覆付きにすることが好適である。ワイヤロープも合成樹脂被覆付きとすることが有効である。
連結具7A〜7Gは任意であるが、この例ではシャックル71やリング74が用いられており、ロープ4A、4Cの端末アイ部内側に沿ってシンブルが取付けられている。
防食体8は、図6のように、端部に連結用の穴部80、80を設けたSS400などの鋼材からなる盤8aに、アルミニウム合金製のアノードブロック8bを固定してなる。アノードブロック8bは、中央部に板厚を貫通する穴81を有するとともに、内部に盤上面に接するベースプレート82を埋め込んでおり、盤8aの裏面からをボルトを貫通させベースプレート82上でナットで締め付けることにより一体化している。
図7は他の係留系を示しており、位置検知兼切離し装置5やシンブルを含む連結金具をチタンなどの耐食金属で構成しており、このため防食体8を省略している。
また、図5の例では下端ロープを2本とし、1本のロープ4Bをチェーンで構成しているが、図6の例では、下端ロープを1段のロープ4Aとし、連結具7Cによって位置検知兼切離装置5の前記フック11と連結している。
また、図5の例では下端ロープを2本とし、1本のロープ4Bをチェーンで構成しているが、図6の例では、下端ロープを1段のロープ4Aとし、連結具7Cによって位置検知兼切離装置5の前記フック11と連結している。
さらに、係留系の軽量化と簡略化を図るには、前記図5や図7における連結具を、図8〜10のように直結型にすることが好適である。
図8においては、連結具7が、正面ハート状ないし卵状をなし外周に溝700を形成したシンブル体70の面部にU状片71の基端部を接合して一体化しており、シンブル体70とU状片71はチタンなどの耐食金属で構成されている。
図8においては、連結具7が、正面ハート状ないし卵状をなし外周に溝700を形成したシンブル体70の面部にU状片71の基端部を接合して一体化しており、シンブル体70とU状片71はチタンなどの耐食金属で構成されている。
図9の連結具7においては、正面円形状をなし外周に溝700を形成したシンブル体70の面部にU状片71の基端部を接合一体化して実質的にリングを形成しており、シンブル体70とU状片71はチタンなどの耐食金属で構成されている。この態様は、シンブル形状が単純であるため加工が容易で、コストの低減を図れる利点がある。
図10の連結具7は、直結タイプではあるが、シンブル体とU状片が一体でなく組み立て型としており、すなわち中心にボス付きの軸穴701を有し外周に溝700を貫設したシンブル体70’と、シンブル体70’の軸穴701を貫通した軸部材(ボルト)72で連結されるシャックル71’とからなっており、シンブル体70’とシャックル71’は、ともにチタンなどの耐食金属で作られるか、あるいは、シャックル71’と軸部材72がチタンなどの耐食金属で、シンブル体70’が合成樹脂でそれぞれ作られる。
こうした直結型の連結具7においては、ロープの端末がフリーな状態で直接シンブル体70の溝700に沿って装着され、溝から離れた端末を手前のロープ部分と所望の手法で定着してアイを作ればよい。 図10の形態では、シンブ体70’が独立しているので、アイを形成しておいたロープ端末をシンブル体70’の溝に嵌め、その状態でシンブル体70’にシャックル71’を交合して軸部材72と連結することもできる。
図示するものはあくまでも本考案の数例であり、他の種々の構成をとりえる。
1)切離し手段10のフック11の開作動源はガスに限らず、メカニカルな力であってもよい。
2)位置検出兼切離し装置5は必ずしも単一である場合に限定されず、図11(a)のように複数基の位置検出兼切離し装置5,5を直列状に使用したり、同図(b)のように複数基の位置検出兼切離し装置5,5を並列状に使用してもよい。この構成によれば、位置測定と切離しの作動確度を高めることができる。
なお、かかる態様でのロープの接続は、前記した各態様から選択することができる。
1)切離し手段10のフック11の開作動源はガスに限らず、メカニカルな力であってもよい。
2)位置検出兼切離し装置5は必ずしも単一である場合に限定されず、図11(a)のように複数基の位置検出兼切離し装置5,5を直列状に使用したり、同図(b)のように複数基の位置検出兼切離し装置5,5を並列状に使用してもよい。この構成によれば、位置測定と切離しの作動確度を高めることができる。
なお、かかる態様でのロープの接続は、前記した各態様から選択することができる。
本考案においては、陸上あるいは作業船上でアンカー3、位置検出兼切離し装置5、浮体6、浮力体2、礁体1をそれぞれ連結具と係留ロープ系4で一連につないで中層浮魚礁システムを構成し、沖合いの設置予定海域で、礁体1、浮力体2、浮体6、位置検出兼切離し装置5を順次海面上に繰り出し、最後にアンカー3を投入して海底まで自由落下させるものであり、図1(a)のように、礁体1は、海面下20〜300mの範囲に保持される。
こうして、設置が行なわれたときに、作業船の制御器8から、超音波信号を発信する。すなわち、指令回路、変調器、送信回路を介してトランスディューサ9から超音波信号を発射する。この超音波信号は海中を伝播し、位置検出兼切離し装置5のトランスディューサ19で受信され、受信回路で電気信号に変換されて制御回路に送られる。
ここで信号の種別が判定され、切離し指令信号でないと判断されると、送信回路とトランスディューサ19を介して位置検出兼切離し装置5から測定のための超音波信号が発射される。
ここで信号の種別が判定され、切離し指令信号でないと判断されると、送信回路とトランスディューサ19を介して位置検出兼切離し装置5から測定のための超音波信号が発射される。
これをトランスディューサ9で受信して往復伝搬時間を求めることで距離を測定することができ、作業船が3箇所移動してそれぞれ計測し、制御器8のコンピュータとGPS情報から位置を演算することでアンカー3が無事に着底されたかどうかを自動的に確認することができ、この位置を記録しておくことにより、定期的に設置状態の異常の有無を確認できる。
このようにして設置された後、耐用年数が経過し撤去が必要になった時には、前記のように制御器8から位置検出兼切離し装置5に切離し用に選定された周波数で超音波信号を発射する。この超音波信号は電気信号に変換されて制御回路に送られ、ここで信号の種別が判定され切離し信号であることが確認されると、制御回路から駆動信号が出されて電源から切離し部10に電力が供給される。
この例ではガス発生剤18bに通電されることにより反応が起こって窒素などのガスがプランジャ16に向けて発射され、プランジャ16が押し下げられる。これでストッパ17がプランジャの小径部に臨むためフリーとなり、ガスがストッパの隙間を通って固定ピン15の頭部に作用するため固定ピン15が押し上げられ、先端がフック基端部の係合穴110から抜ける。
これでフック11のロック状態が解除され、それより下方のロープやアンカーの重量によってフック11が傾転することにより、吊られている連結具がフック11からはずれる。これにより、浮体6と浮力体2の浮力で礁体1、浮体6および位置検出兼切離し装置5が一連に連なった系全体が海面に浮上するので、安全に回収することができ、、図1(b)のように、海底にはアンカー3と下端ロープ4A(4B)が残るだけであるため、環境を悪化させず、省資源を達成できる。
本考案は大深度の中層型浮魚礁として効果的である。
1 礁体
3 アンカー
4 係留系
4A、4B 下端ロープ
4C 中間ロープ
5 位置検出兼切離し装置
6 浮体
7、7A〜7G 連結具
10 切離し部
11 フック
3 アンカー
4 係留系
4A、4B 下端ロープ
4C 中間ロープ
5 位置検出兼切離し装置
6 浮体
7、7A〜7G 連結具
10 切離し部
11 フック
Claims (4)
- 大水深の比較的浅い水面下位置に礁体が位置するようにロープを介して礁体をアンカーで係留した形式の中層型浮魚礁であって、アンカーの近傍に、超音波信号によるコマンドで作動する位置検知兼切り離し装置と浮上用浮体を取付けたことを特徴とする中層型浮魚礁。
- アンカーからの下端ロープが連結具を介して位置検知兼切離し装置の開動自在なフックに連結され、位置検知兼切離装置上部が、連結具を介して浮上用浮体とつながる中間ロープに連結されている請求項1に記載の中層型浮魚礁。
- 連結具は、ロープ端末を懸回する溝を外面に有する耐食性のシンブルと該シンブルの外側に端部が連結された吊り部体から構成され直結型である請求項2に記載の中層型浮魚礁。
- 下端ロープと中間ロープの少なくとも一方に、犠牲陽極型の防食体を介在させている請求項2に記載中層型浮魚礁。
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