JP3101430U - 浮魚礁等中層型海洋構造物のアンカー位置検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンカー着底位置を海面上から確実に把握することができ、しかもアンカー着底位置検知後は簡単、確実に回収して繰り返し使用が可能な中層型海洋構造物のアンカー位置検知装置を提供する。
【解決手段】礁体等の本体1を大水深の水面下中層に位置させるように係留する形式の海洋構造物に使用される設置位置検知手段であって、下記の構成を備えていることを特徴とする。1)アンカー3につながる係留索4の途中に取り付けるための短い枝用ロープ6と、2)下部に前記枝用ロープの自由端側に連結され超音波によるコマンドで作動する切離し部を有し上端に海上側と超音波信号を受送信する位置検知部を有する器体と、前記位置検知部と切離し部間の器体の周囲に配置された浮上用フロート8を備えた浮力付き位置検知切離し器。
【選択図】図2
【解決手段】礁体等の本体1を大水深の水面下中層に位置させるように係留する形式の海洋構造物に使用される設置位置検知手段であって、下記の構成を備えていることを特徴とする。1)アンカー3につながる係留索4の途中に取り付けるための短い枝用ロープ6と、2)下部に前記枝用ロープの自由端側に連結され超音波によるコマンドで作動する切離し部を有し上端に海上側と超音波信号を受送信する位置検知部を有する器体と、前記位置検知部と切離し部間の器体の周囲に配置された浮上用フロート8を備えた浮力付き位置検知切離し器。
【選択図】図2
Description
本考案は大水深で用いられる中層型海洋構造物のアンカー位置検知装置に関する。
近年、海面上に構造物が存在しない中層型浮魚礁や緊張係留型海洋観測系(以下、中層型海洋構造物と称す)を、沖合大水深域に設置する事例が増加している。前者は、沖を回遊通過するカツオ・マグロ・ブリ等の高級魚群を効果的に集魚、漁獲するため、たとえば1000mを超える大水深に、一定規模の浮体(礁体と称する)を海面下20m〜300m程度の領域にロープとアンカーで1点係留するものである。
このような中層型海洋構造物においては、施工の確実性を検証し、また、その後の管理を円滑に行なうために、設置位置を把握しておくことが重要である。
しかし、設置工事は、水深の関係から、アンカーを作業船から海底まで吊り降ろす方式ではなく、図1のように、作業船Bより海面に近い方すなわち浮魚礁、観測機器C,浮体C’から繰り出し、係留系を全て海上に出してからコンクリート製や鋼製のアンカーAを海面より自由落下させて設置するのが一般的である。
しかし、設置工事は、水深の関係から、アンカーを作業船から海底まで吊り降ろす方式ではなく、図1のように、作業船Bより海面に近い方すなわち浮魚礁、観測機器C,浮体C’から繰り出し、係留系を全て海上に出してからコンクリート製や鋼製のアンカーAを海面より自由落下させて設置するのが一般的である。
設置後海面に近い浮魚礁礁体や観測機器あるいはフロート類は、魚群探知器やソナーを使用して容易に検出可能であるが、水深1000を超える海底に自由落下したアンカーの着底位置を海面から検出することは技術的に非常に難しい。
この対策としては、アンカーに使い捨てのトランスポンダー等を取り付け、海面からその位置を検出することが考えられる。しかし、大水深部に設置できる装置は大型でかつ高価であり、しかも、そのまま海底近傍に使い捨てることは環境上も望ましくないため、実用性に乏しく、したがって、従来では、海潮流の方向・速さ等を勘案してアンカー着底位置を推定するしかなかった。
この対策としては、アンカーに使い捨てのトランスポンダー等を取り付け、海面からその位置を検出することが考えられる。しかし、大水深部に設置できる装置は大型でかつ高価であり、しかも、そのまま海底近傍に使い捨てることは環境上も望ましくないため、実用性に乏しく、したがって、従来では、海潮流の方向・速さ等を勘案してアンカー着底位置を推定するしかなかった。
本考案は前記のような問題点を解消するためになされたもので、その目的とするところは、アンカー着底位置を海面上から確実に把握することができ、しかもアンカー着底位置検知後は簡単、確実に回収して繰り返し使用が可能な中層型海洋構造物のアンカー位置検知装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、第1の考案は、礁体等の本体を大水深の水面下中層に位置させるように係留する形式の海洋構造物に使用される設置位置検知手段であって、下記の構成を備えている特徴としている。
1)アンカーにつながる係留索の途中に取り付けるための短い分岐用ロープと、
2)海上側と超音波信号を受送信する位置検知部と超音波によるコマンドで作動する切離し部を備え、前記分岐用ロープの自由端側に連結される位置検知切離し器と、
3)前記位置検知切離し器と直列に連結された浮上用フロート。
1)アンカーにつながる係留索の途中に取り付けるための短い分岐用ロープと、
2)海上側と超音波信号を受送信する位置検知部と超音波によるコマンドで作動する切離し部を備え、前記分岐用ロープの自由端側に連結される位置検知切離し器と、
3)前記位置検知切離し器と直列に連結された浮上用フロート。
また、第2の考案は、下記の構成を備えていることを特徴としている。
1)アンカーにつながる係留索の途中に取り付けるための短い分岐用ロープと、
2)下部に前記分岐用ロープの自由端側に連結され超音波によるコマンドで作動する切離し部を有し上端に海上側と超音波信号を受送信する位置検知部を有する器体と、前記位置検知部と切離し部間の器体の周囲に配置された浮上用フロートを備えた浮力付き位置検知切離し器。
1)アンカーにつながる係留索の途中に取り付けるための短い分岐用ロープと、
2)下部に前記分岐用ロープの自由端側に連結され超音波によるコマンドで作動する切離し部を有し上端に海上側と超音波信号を受送信する位置検知部を有する器体と、前記位置検知部と切離し部間の器体の周囲に配置された浮上用フロートを備えた浮力付き位置検知切離し器。
第1の考案によれば、短い枝用ロープの自由端側に海上側と超音波信号を受送信する位置検知部と超音波信号によるコマンドで作動する切離し部を備えた位置検知切離し器をつないでいるので、枝用ロープをアンカーから十分に離間した位置の係留索に取り付けることにより、アンカー着底時の衝撃力が位置検知切離し器に作用し難くくなり、装置内の電子機器、電子部品の損傷を防止できる。したがって、アンカーを自由落下させても、位置検知切離し器を正常な状態に保つことができ、海面上との超音波信号の授受でアンカー着底位置を確実に検出することができる。
しかも、枝用ロープの長さを短くすることで自由落下中における位置検知切離し器の係留索への絡みつきを防止できるので、位置検出作業後に切離し部を作動したときに、位置検知切離し器を枝用ロープから円滑に切離しできるとともに、浮上用フロートの浮力で容易かつ確実に回収することができ、したがって繰り返し使用でき、経済的であるというすぐれた効果が得られる。
第2の考案によれば、位置検知部と切離し部を上下に分離し、位置検知部と切離し部間の筒状器体を心棒として周囲にフロートを取付けてユニット化し、自力浮上性を持つ位置検知切離し器としているので、第1の考案の効果に加え、コンパクトな形態となり、設置時や切離し時に係留索に干渉する可能性を低減できる。
しかも、位置検知部がフロートよりも上位にあるので、海面側からの位置検出用信号の受送信と切離しコマンドの受信と作動を確実に行えるというすぐれた効果が得られる。
しかも、位置検知部がフロートよりも上位にあるので、海面側からの位置検出用信号の受送信と切離しコマンドの受信と作動を確実に行えるというすぐれた効果が得られる。
好適には、分岐用ロープは、金属リングを備えた繊維製のエンドレスロープからなっており、係留索と交差した状態で数回巻かれた後一方のエンドを潜らすことで枝を構成するようになっている。
これによれば、構造が簡単、安価であり、特別な金具類を用さずにかつ係留索を傷つけずに取り付けることができ、また、長さを最小限まで短くすることができる。
これによれば、構造が簡単、安価であり、特別な金具類を用さずにかつ係留索を傷つけずに取り付けることができ、また、長さを最小限まで短くすることができる。
また、本考案は、浮力付き位置検知切離し器のフロートが保護体により覆われている場合を含んでいる。
これによれば、設置時に係留索との干渉を少なくすることができるとともに、係留索に損傷を与えることが防止される。
これによれば、設置時に係留索との干渉を少なくすることができるとともに、係留索に損傷を与えることが防止される。
以下、添付図面を参照して本考案の実施例を説明する。
図2は本考案の第1実施例を中層型浮魚礁に適用した実施例を示しており、1は中層型海洋構造物本体としての礁体であり、漁網、ロープ、FRP、プラスチック、鋼材,アルミなどの各種素材を適宜組み合わせて一定規模に構成されている。たとえば、集合フロート部1aと長円筒状の立体網1bなどからなる構造は、好適なものといえる。
2は前記礁体1に連結されこれに浮力を与えるための浮力体であり、礁体1がそれ自体十分な浮力を有している場合には、省略することも可能である。
図2は本考案の第1実施例を中層型浮魚礁に適用した実施例を示しており、1は中層型海洋構造物本体としての礁体であり、漁網、ロープ、FRP、プラスチック、鋼材,アルミなどの各種素材を適宜組み合わせて一定規模に構成されている。たとえば、集合フロート部1aと長円筒状の立体網1bなどからなる構造は、好適なものといえる。
2は前記礁体1に連結されこれに浮力を与えるための浮力体であり、礁体1がそれ自体十分な浮力を有している場合には、省略することも可能である。
3は設置水深L(たとえば1000〜5000m)に応じた重量と所望の構造を有するアンカーである。
4は前記アンカー3に下端が連結され、上端が前記浮力体2(これが省略された場合は礁体1)に連結された係留索である。アンカー3の着床により、礁体1は海面から比較的浅い深さL1たとえば20〜30mの位置に保持される。
4は前記アンカー3に下端が連結され、上端が前記浮力体2(これが省略された場合は礁体1)に連結された係留索である。アンカー3の着床により、礁体1は海面から比較的浅い深さL1たとえば20〜30mの位置に保持される。
係留索4は通常複数本が接続されるもので、テトロン、ポリエステルなどの汎用繊維、アラミド、超高分子量ポリエチレン、ポリアリレートなどの高強度低伸度繊維が選択的に使用される。
繊維ロープの場合、キンクが起こらない編組構造としたり、劣化と付着生物の付きにくい合成樹脂被覆付きにすることが好適である。
繊維ロープの場合、キンクが起こらない編組構造としたり、劣化と付着生物の付きにくい合成樹脂被覆付きにすることが好適である。
5は本考案によるアンカー位置検知装置であり、アンカー係留点から十分に距離L2を置いた位置、たとえば10m以上離れた位置の係留索部位から分岐状に装備されている。
前記アンカー位置検知装置5は、短い枝用ロープ6と、位置検知切離し器7と、該位置検知切離し器7と直列に連結された浮上用フロート8を備えており、位置検知切離し器7は、海上側と超音波信号を受送信する位置検知部9を有し、下部には、前記枝用ロープ6の自由端側を把持し、超音波信号によるコマンドで作動して枝用ロープ6を切り離すメカニカルな切離し部10を備えている。
前記アンカー位置検知装置5は、短い枝用ロープ6と、位置検知切離し器7と、該位置検知切離し器7と直列に連結された浮上用フロート8を備えており、位置検知切離し器7は、海上側と超音波信号を受送信する位置検知部9を有し、下部には、前記枝用ロープ6の自由端側を把持し、超音波信号によるコマンドで作動して枝用ロープ6を切り離すメカニカルな切離し部10を備えている。
11は作業船であり、これには位置検知切離し器7に対して呼出し、距離測定及び切離しのための超音波信号送受信を行なうトランスデューサ12を含む制御器13が配されている。
前記枝用ロープ6は、テトロン、ポリエステルなどの汎用繊維、アラミド、超高分子量ポリエチレン、ポリアリレートなどの高強度低伸度繊維を素材とし、かかる繊維のストランドを撚合しあるいは編組してなり、図4のように、両端をスプライスすることにより短い長さL3(たとえばが500mm程度)のエンドレスロープとして構成されており、これに鋼、ステンレス、チタンなどの金属からなるリング14を交差して取り付けている。
前記枝用ロープ6は、図4(a)のように両端のエンド6a、6bが外方に位置するように係留索4と交差され、この状態で一方のエンド6aを係留索4に少なくとも1回巻き、同図(b)のように反対側にある他方のU状エンド6bを潜らして引張り出すことにより、図3のようにエンド6aが30〜60mm程度、係留索4から突出するように取付けられる。なお、リング14は枝用ロープ6のエンドレス化の前に取付けてもよいし、エンドレス化した後に取付けてもよい。
前記係留索4は、枝用ロープ6を取り付ける所要の範囲にわたって保護用の養生部15を設けることが好ましい。
この養生部15は任意であるが、たとえば使用済みの網を帯状に裁断し、それを各ターンごとにラップするように係留索4の外周にらせん状に巻きつけることで得ることができる。
このような養生部15を設けた場合には、枝用ロープ6が直接係留索4に触れないため、繊維に傷がついたりせず、また摩擦により枝用ロープ6の位置ずれを防止できる。
この養生部15は任意であるが、たとえば使用済みの網を帯状に裁断し、それを各ターンごとにラップするように係留索4の外周にらせん状に巻きつけることで得ることができる。
このような養生部15を設けた場合には、枝用ロープ6が直接係留索4に触れないため、繊維に傷がついたりせず、また摩擦により枝用ロープ6の位置ずれを防止できる。
前記位置検知切離し器7は、チタンやステンレスなどの耐食金属で密閉されて全体として筒型をなしており、切離し部10は、開閉自在なフック18と駆動機構を備えている。図5はその例を示しており、筒状器体19と水密に組付け一体化される下部器体19’に剛結したアーム20にフック18の一端がピンによって傾転可能に枢支されている。前記リング14は前記フック18に引っ掛けられ、フック18が閉じられることで把持される。
駆動機構を説明すると、下部器体19’に固定ピン21が摺動可能に配されており、常態において固定ピン21の先端部が前記フック18の上端部に設けたロック用穴180に係合することにより、フック18は下部器体19’と連結されるようになっている。
前記下部容器19’には前記固定ピン21と平行にプランジャ22が摺動可能に配され、常態において弾性部材23によって上方に付勢されている。
そして、プランジャ22と固定ピン21の各摺動穴の中間を連通する横穴には、常態において一端がプランジャ22のランド部に当接し、他端部が固定ピン21のスプール部に当接するストッパ24が配されている。
前記下部容器19’には前記固定ピン21と平行にプランジャ22が摺動可能に配され、常態において弾性部材23によって上方に付勢されている。
そして、プランジャ22と固定ピン21の各摺動穴の中間を連通する横穴には、常態において一端がプランジャ22のランド部に当接し、他端部が固定ピン21のスプール部に当接するストッパ24が配されている。
前記プランジャ22の上位には、駆動要素としてのガス発生器25が取付けられている。このガス発生器25は、先端が前記プランジャ22の上端受圧面に対峙する中空ボルト26に格納されたガス発生剤27と、これにコードでつながる通電回路からなり、通電回路は図示しない電池に接続されている。
位置検知部9は器体19の上部に内蔵され、図7のように位置検出と切離しの超音波信号の受信と発信を行なうトランスデューサ28を有し、図2のように作業船側の制御器13と超音波系で連絡している。
制御器13は、図6のように、コンピュータと、呼び出し、位置検出及び切離しの指令を入力するための指令回路と、この指令信号を受けてデータを変調信号に変換する変調器と、変調信号を電力増幅してトランスデューサ12に送る送信回路と、位置検知切離し器7からの応答超音波信号をトランスデューサ12で受けたときに該超音波信号を電気信号に変換し、指令回路に距離情報として伝えるための復調器を備えており、こうした信号とGPS情報とをコンピュータで演算処理し、それを作業船を3箇所移動してそれぞれ行なうことで位置検知切離し器7の海底での位置すなわちアンカー着底位置を自動的に検出できるようになっている。
制御器13は、図6のように、コンピュータと、呼び出し、位置検出及び切離しの指令を入力するための指令回路と、この指令信号を受けてデータを変調信号に変換する変調器と、変調信号を電力増幅してトランスデューサ12に送る送信回路と、位置検知切離し器7からの応答超音波信号をトランスデューサ12で受けたときに該超音波信号を電気信号に変換し、指令回路に距離情報として伝えるための復調器を備えており、こうした信号とGPS情報とをコンピュータで演算処理し、それを作業船を3箇所移動してそれぞれ行なうことで位置検知切離し器7の海底での位置すなわちアンカー着底位置を自動的に検出できるようになっている。
位置検知切離し器7の位置検知部9は、図7のように、前記トランスデューサ12からの超音波信号を受信して電気信号に変換するトランスデューサ28及び受信回路と、復調器と、受信した信号が切り離し用か位置検出用かを判別し、前者である場合にのみ前記通電回路に駆動信号を出して切り離し用の電力を与える制御回路とを備えている。
また、受信した信号が位置検出用である場合に、指令データを変調信号に変換する変調器とこれからの信号を増幅してトランスデューサ28に送る超音波送信回路を備えている。
また、受信した信号が位置検出用である場合に、指令データを変調信号に変換する変調器とこれからの信号を増幅してトランスデューサ28に送る超音波送信回路を備えている。
浮上用フロート8は、鋼管やステンレス管などからなる心棒29と、複数個の耐圧フロート本体30からなり、心棒29とフロート本体30はそれぞれに設けたブラケットを合わせ、ボルト連結するなどしてユニットとされる。
前記浮上用フロート8は前記位置検知切離し器7と対峙して配され、下端部がたとえば2つのシャックルなどからなる連結具31によって位置検知切離し器7の上端部と連結される。
前記浮上用フロート8は前記位置検知切離し器7と対峙して配され、下端部がたとえば2つのシャックルなどからなる連結具31によって位置検知切離し器7の上端部と連結される。
図8と図9は本考案のアンカー位置検知装置の別実施例を示している。
この実施例のアンカー位置検知装置5’も、アンカー3から十分に離間した位置の係留索4に分岐状に取付けられることは第1実施例と同じであるが、位置検知切離し器と浮上用フロートとが複合してひとつのユニットとなっている点が異なっている。
この実施例のアンカー位置検知装置5’も、アンカー3から十分に離間した位置の係留索4に分岐状に取付けられることは第1実施例と同じであるが、位置検知切離し器と浮上用フロートとが複合してひとつのユニットとなっている点が異なっている。
すなわち、この実施例のアンカー位置検知装置5’は、アンカーから伸びる係留索4に取り付ける短い分岐用ロープ6と、浮力付き位置検知切離し器とからなっている。
浮力付き位置検知切離し器は、天部に海上側と超音波信号を受送信する位置検知部9を、下部に超音波信号によるコマンドで作動する切離し部10を有する位置検知切離し器7を有しているが、位置検知切離し器7の外殻としての器体19を心棒として利用し、周囲に複数個の耐圧フロート本体30を配置連結して浮上用フロート8’としている。
浮力付き位置検知切離し器は、天部に海上側と超音波信号を受送信する位置検知部9を、下部に超音波信号によるコマンドで作動する切離し部10を有する位置検知切離し器7を有しているが、位置検知切離し器7の外殻としての器体19を心棒として利用し、周囲に複数個の耐圧フロート本体30を配置連結して浮上用フロート8’としている。
枝用ロープ6の構成、位置検知切離し器7の位置検知部9、切離し部10の構成は、第1実施例と同様であり、位置検知切離し器7の切離し部10を構成するフック18に枝用ロープ6の自由端側が連結される。
連結方法は第1実施例と同じように枝用ロープ6に取付けたリング14をフック18に直接掛けてもよいが、図9(b)のように、連結具として自在継手(スイベル)32を介在させることが推奨される。
すなわち、枝用ロープ6のリング14にシャックル33を介して自在継手の片側部材32aを連結し、自在継手の他側14’を切離し部10のフック18に掛け止めするのである。図9(b)の連結具構成は、第1実施例にも適用されることは言うまでもない。
このようにすれば、設置途中に浮力付き位置検知切離し器が回転しても、枝用ロープ6の口元の自在継手32でより戻されるので、正常な状態に保持することができる。
連結方法は第1実施例と同じように枝用ロープ6に取付けたリング14をフック18に直接掛けてもよいが、図9(b)のように、連結具として自在継手(スイベル)32を介在させることが推奨される。
すなわち、枝用ロープ6のリング14にシャックル33を介して自在継手の片側部材32aを連結し、自在継手の他側14’を切離し部10のフック18に掛け止めするのである。図9(b)の連結具構成は、第1実施例にも適用されることは言うまでもない。
このようにすれば、設置途中に浮力付き位置検知切離し器が回転しても、枝用ロープ6の口元の自在継手32でより戻されるので、正常な状態に保持することができる。
なお、第2実施例では、浮上用フロート8の周りを、剛性のあるプラスチック製の網やシートなどからなる保護体35で覆っている。このようにすれば、設置時や切離し時に係留索4と接触しても、係留索4を損傷したり、耐圧フロート本体30,30間のギャップに係留索4を交合してひっかったりするトラブルの発生を防止できる。
図示するものはあくまでも本考案の数例であり、切離し部10のフック18の作動源はガスに限らず、メカニカルな力であってもよい。
本考案の作用を説明すると、陸上あるいは作業船上でアンカー3と浮力体2、礁体1をそれぞれ連結具と係留索4で一連につないで中層浮魚礁システムを構成するが、その際に、アンカー3の係留点から10m以上離間した位置の係留索部位に本考案装置5を取付ける。
第1実施例では、予め位置検知切離し器7と浮上用フロート8を連結具31にて直列に連結してユニットにしておけばよく、係留索部位に養生部15を施し、その養生部15に枝用ロープ6を図4の手法で取り付け、位置検知切離し器7におけるフック18を開き、枝用ロープ6に連結されているリング14を引っ掛けてフックを閉じればよい。したがって、作業は容易である。
第1実施例では、予め位置検知切離し器7と浮上用フロート8を連結具31にて直列に連結してユニットにしておけばよく、係留索部位に養生部15を施し、その養生部15に枝用ロープ6を図4の手法で取り付け、位置検知切離し器7におけるフック18を開き、枝用ロープ6に連結されているリング14を引っ掛けてフックを閉じればよい。したがって、作業は容易である。
こうして沖合いの設置予定海域において、礁体1、浮力体2を順次海面上に繰り出し、最後にアンカー3を投入して海底まで自由落下させる。本考案装置5は係留索4から枝分かれした状態で沈降してゆき、図2のように、礁体1が海面下20〜300mの範囲に保持される。
位置検知切離し器と浮上用フロートを直列にしたユニットを単純に、アンカーに直接取り付け、自由落下で着底させた場合には、アンカーの着底時の衝撃が位置検知切離し器に同時に作用するので、内部の電子機器等に損傷を与え、正常に作動されなくなる恐れがある。
位置検知切離し器と浮上用フロートを直列にしたユニットを単純に、アンカーに直接取り付け、自由落下で着底させた場合には、アンカーの着底時の衝撃が位置検知切離し器に同時に作用するので、内部の電子機器等に損傷を与え、正常に作動されなくなる恐れがある。
その対策としては、アンカーに係留索と別系統の専用係留索を平行に設け、これに位置検知切離し器と浮上用フロートを直列にしたユニットを係留することが考えられるが、自由落下中に専用係留索と位置検知切離し器と浮上用フロートがアンカー係留系に絡みつき、位置検知切離し器を作動させても、分離浮上できず、回収不能となる可能性が高い。
これに対して、本考案では分岐方式としており、枝用ロープ6の取り付け位置をアンカー3の重さ等に応じて自由に決められるので、常にアンカー3より十分に離間した係留索位置に位置検知切離し器7を装備させることができる。このため、アンカーの着底時に位置検知切離し器7に衝撃力が作用することを避けることができ、かつ、枝用ロープ6の長さが短いので、位置検知切離し器7や浮上用フロート8が係留索4に絡みつくことを防止できる。したがって、図2のような適切な設置状態を実現できる。
こうして、設置が行なわれたときに、作業船の制御器13のトランスデューサ12から超音波信号を発射する。この超音波信号は海中を伝播し、位置検出切離し器7の位置検知部9を構成しているトランスデューサ28で受信され、受信回路で電気信号に変換されて制御回路に送られる。
ここで信号の種別が判定され、切離し指令信号でないと判断されると、送信回路とトランスデューサ28を介して測定のための超音波信号が発射される。
ここで信号の種別が判定され、切離し指令信号でないと判断されると、送信回路とトランスデューサ28を介して測定のための超音波信号が発射される。
これをトランスディューサ12で受信して往復伝搬時間を求めることで距離を測定することができ、作業船が3箇所移動してそれぞれ計測し、制御器13のコンピュータとGPS情報から位置を演算することでアンカー3が無事に着底されたかどうかを自動的に確認することができる。
このように位置が検知され後には、制御器13から位置検出切離し器7に切離し用に選定された周波数で超音波信号を発射する。この超音波信号は電気信号に変換されて制御回路に送られ、ここで信号の種別が判定され切離し信号であることが確認されると、制御回路から駆動信号が出されて電源(電池)から切離し部10に電力が供給される。
この例ではガス発生剤27に通電されることにより反応が起こって窒素などのガスがプランジャ22に向けて発射され、プランジャ22が押し下げられる。これでストッパ24がプランジャの小径部に臨むためフリーとなり、ガスがストッパの隙間を通って固定ピン21の頭部に作用するため固定ピン21が押し上げられ、先端がフック基端部のロック用穴180から抜ける。
これでフック18のロックが解除され、フック18が傾転することにより、枝用ロープ6のリング14がフック18からはずれる。これにより、位置検出切離し器7が浮上用フロート8の浮力で海面上に浮上するので、容易に回収することができ、回収された位置検出切離し器7は検査、調整を行って再度使用できるので、経済的である。
第2実施例においては、位置検出切離し器7の直上に浮上用フロートがなく、位置検出切離し器7の位置検知部9特にトランスディューサ28が最上位に露出し、さえぎる物がない。このため位置検出用の超音波の受送信及び切離しコマンドの受信を確実に行うことができる。また、位置検知切離し器7と浮上用フロート8’がコンパクトな単一のユニットになっているので、係留索4との干渉や絡み付きが起こらなくなる。
本考案は大深度の中層型浮魚礁や海洋観測装置のための位置検出手段として効果的である。
1 中層型構造物本体
3 アンカー
4 係留系
5、5’ 位置検出切離し器
6 枝用ロープ
8 浮上用フロート
9 位置検知部
10 切離し部
14 リング
18 フック
35 保護体
3 アンカー
4 係留系
5、5’ 位置検出切離し器
6 枝用ロープ
8 浮上用フロート
9 位置検知部
10 切離し部
14 リング
18 フック
35 保護体
Claims (4)
- 礁体等の本体を大水深の水面下中層に位置させるように係留する形式の海洋構造物に使用される設置位置検知手段であって、下記の構成を備えている特徴とする浮魚礁等中層型海洋構造物のアンカー位置検知装置。
1)アンカーにつながる係留索の途中に取り付けるための短い枝用ロープと、
2)海上側と超音波信号を受送信する位置検知部と超音波によるコマンドで作動する切離し部を備え、前記枝用ロープの自由端側に連結される位置検知切離し器と、
3)前記位置検知切離し器と直列に連結された浮上用フロート。 - 礁体等の本体を大水深の水面下中層に位置させるように係留する形式の海洋構造物に使用される設置位置検知手段であって、下記の構成を備えていることを特徴とする浮魚礁等中層型海洋構造物のアンカー位置検知装置。
1)アンカーにつながる係留索の途中に取り付けるための短い枝用ロープと、
2)下部に前記枝用ロープの自由端側に連結され超音波によるコマンドで作動する切離し部を有し上端に海上側と超音波信号を受送信する位置検知部を有する器体と、前記位置検知部と切離し部間の器体の周囲に配置された浮上用フロートを備えた浮力付き位置検知切離し器。 - 枝ロープが金属リングを備えた繊維製のエンドレス部材からなり、係留索と交差した状態で数回巻かれた後一方のエンドを潜らすことで枝を構成するようになっている請求項1または2に記載の浮魚礁等中層型海洋構造物のアンカー位置検知装置。
- 浮力付き位置検知切離し器の浮上用フロートが保護体により覆われている請求項2に記載の浮魚礁等中層型海洋構造物のアンカー位置検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003272270U JP3101430U (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | 浮魚礁等中層型海洋構造物のアンカー位置検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003272270U JP3101430U (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | 浮魚礁等中層型海洋構造物のアンカー位置検知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3101430U true JP3101430U (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=43255003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003272270U Expired - Lifetime JP3101430U (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | 浮魚礁等中層型海洋構造物のアンカー位置検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3101430U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100918308B1 (ko) * | 2008-08-13 | 2009-09-18 | 변재남 | 오탁방지막 시공용 톤백앵커 및 이를 이용한 오탁방지막 시공용 톤백앵커 시공방법 |
WO2016140448A1 (ko) * | 2015-03-04 | 2016-09-09 | 한국해양과학기술원 | 해저면 착저식 저서 생물 포획 장치 |
-
2003
- 2003-11-05 JP JP2003272270U patent/JP3101430U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100918308B1 (ko) * | 2008-08-13 | 2009-09-18 | 변재남 | 오탁방지막 시공용 톤백앵커 및 이를 이용한 오탁방지막 시공용 톤백앵커 시공방법 |
WO2016140448A1 (ko) * | 2015-03-04 | 2016-09-09 | 한국해양과학기술원 | 해저면 착저식 저서 생물 포획 장치 |
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