JP2013186606A - 伝達関数演算装置、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可聴帯域のうちの低域の伝達関数を連成解析により算出するとともに、当該低域と一部が重複する中域の伝達関数を非連成解析により算出する。そして、上記互いに重複する周波数帯域において両伝達関数が滑らかにつながるように中域の伝達関数を加工して両者を結合して低域から中域に亘る伝達関数を生成し、さらに、当該仮想発音体と近似した音響特性を有する参照発音体について実測したインパルス応答から生成される伝達関数の高域部分を結合して当該仮想発音体についての可聴帯域の全体に亘る伝達関数を作成する。
【選択図】図1
Description
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、可聴帯域の全体に亘る仮想発音体の伝達関数を精度良く作成することを可能にし、可聴帯域の全体に亘る発音特性の評価に支障を来たさないようにする技術を提供することを目的とする。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である伝達関数演算装置10の構成例を示すブロック図である。この伝達関数演算装置10は、例えば電子鍵盤楽器などの新製品の設計過程において、その設計データにより表される仮想発音体についての数値シミュレーションと、その新製品に近似した発音特性を有する既存品についての実測データとに基づいて、当該新製品についての可聴帯域全体に亘る伝達関数を演算する装置である。図1に示すように、この伝達関数演算装置10は、制御部110、ユーザインタフェース部120、外部機器インタフェース部130、音信号生成部140、記憶部150、およびこれら各構成要素間のデータ授受を仲介するバス160を含んでいる。
まず、連成解析処理SA110により算出されたデータ列の表す伝達関数と、非連成解析処理SA120により算出されたデータ列の表す伝達関数の繋ぎ方について図3を参照しつつ説明する。連成解析処理SA110および非連成解析処理SA120では、低域および中域の各伝達関数を表すデータ列として複素関数値を表すデータ列(伝達関数の実部の値を表すデータ列と同虚部の値を表すデータ列の2種類のデータ列、或いは複素数値を配列したデータ列:本実施形態では前者)が算出される。同様に参照伝達関数或いは実測伝達関数を表すデータ列も各々の実部の値および虚部の値を表すデータ列である。周知のように、振幅特性は、伝達関数の実部の2乗値と同虚部の2乗値の加算値の平方根であり、振幅−周波数応答を表す。位相特性は、伝達関数の実部と虚部の偏角を計算した値で、位相−周波数応答を表す。本実施形態の伝達関数結合処理SA130では、各周波数帯域の伝達関数の振幅特性(振幅−周波数応答)同士を周波数軸上において滑らかに繋ぎ、かつ同位相特性(位相−周波数応答)同士を周波数軸上において滑らかに繋ぐ処理が実行される。
次いで、低域から中域まで滑らかに繋がった伝達関数に実測伝達関数の高域部分を周波数軸上において繋ぐ方法を説明する。この場合も低域の伝達関数と中域の伝達関数を繋ぐ場合と同様に、振幅特性と位相特性とで繋ぎ方が異なる。
以上が伝達関数演算装置10の構成である。
以上本発明の実施形態について説明したが、かかる実施形態に以下に述べる変形を加えても勿論良い。
(1)上記実施形態では、伝達関数の演算対象の仮想発音体が電子鍵盤楽器である場合について説明した。しかし、エレキギターなどのその他の電子楽器やスピーカ、または携帯型或いは据え置き型の家庭用ゲーム機を伝達関数の演算対象としても良い。要は、スピーカユニットなどの放音手段とその放音手段を内蔵する筐体とを有する電子機器であり、かつ近似した発音特性を有する既存品のある電子機器であれば、上記実施形態と同様に仮想発音体を想定しその伝達関数を精度良く演算することができる。
Claims (6)
- 可聴帯域のうちの第1の周波数帯域における仮想発音体の伝達関数の周波数軸上における関数値を表す第1のデータ列、および下限周波数が前記第1の周波数帯域の下限周波数以上でありかつ上限周波数が前記第1の周波数帯域の上限周波数よりも高い第2の周波数帯域における前記仮想発音体の伝達関数の周波数軸上における関数値を表す第2のデータ列を取得する取得手段と、
前記第1のデータ列の表す伝達関数と前記第2のデータ列の表す伝達関数とが周波数軸上において滑らかに繋がるように、前記第1および第2のデータ列の少なくとも一方に加工を施し、同一の周波数に対応するデータ同士を重み付けしつつ結合し、前記第1の周波数帯域の下限周波数から前記第2の周波数帯域の上限周波数までの周波数帯域における前記仮想発音体の伝達関数を表すデータ列として出力する伝達関数結合手段と、
を有することを特徴とする伝達関数演算装置。 - 前記各伝達関数は複素関数であり、前記伝達関数結合手段は、前記第1のデータ列の表す伝達関数の振幅特性のグラフ曲線と前記第2のデータ列の表す伝達関数の振幅特性のグラフ曲線とが滑らかに繋がり、かつ、前記第1のデータ列の表す伝達関数の位相特性のグラフ曲線と前記第2のデータ列の表す伝達関数の位相特性のグラフ曲線とが滑らかに繋がるように、前記第1および第2のデータ列の少なくとも一方に加工を施すことを特徴とする請求項1に記載の伝達関数演算装置。
- 前記第1の周波数帯域の下限周波数と前記第2の周波数帯域の下限周波数とが等しく、
前記第1のデータ列は前記仮想発音体についての数値シミュレーションにより演算されるデータ列である一方、前記第2のデータ列は前記仮想発音体と近似した発音特性を有する参照発音体を稼動させて実測されたインパルス応答から演算されるデータ列であり、
前記伝達関数結合手段は、前記仮想発音体についての数値シミュレーションと同一の数値シミュレーションを前記参照発音体について行うことにより求めた参照伝達関数の前記第1の周波数帯域における振幅の平均値と前記第2のデータ列の表す伝達関数の前記第1の周波数帯域における振幅の平均値とが一致するように前記第2のデータ列に加工を施し、さらに、前記参照伝達関数の位相特性のグラフ曲線の勾配が一定であり、かつ前記第2のデータ列の表す伝達関数の位相特性のグラフ曲線の勾配も一定となっている周波数帯域における両グラフ曲線の平均勾配が一致するように前記第2のデータ列に加工を施した後に、当該加工後の前記第2のデータ列を前記第1のデータ列と結合することを特徴とする請求項2に記載の伝達関数演算装置。 - 前記第1のデータ列は、前記第1の周波数帯域のうちの予め定められた第1の周波数よりも低い周波数帯域について前記仮想発音体の振動に伴う周囲からの反作用を加味した連成解析型の数値シミュレーションにより演算されるデータ列と、前記第1の周波数よりも低い第2の周波数から前記第1の周波数帯域の上限周波数までの周波数帯域について前記反作用を加味しない非連成解析型の数値シミュレーションにより演算されるデータ列と、を前記第2の周波数から前記第1の周波数までの周波数帯域において両データ列の現す伝達関数が滑らかに繋がるように少なくとも一方のデータ列に加工を施した後に、同一の周波数に対応するデータ同士を重み付けしつつ結合して得られるデータ列であることを特徴とする請求項3に記載の伝達関数演算装置。
- 前記第2の周波数帯域の下限周波数は前記第1の周波数帯域の下限周波数よりも高く、
前記第1のデータ列は、前記仮想発音体の振動に伴う周囲からの反作用を加味した連成解析型の数値シミュレーションにより演算されるデータ列である一方、前記第2のデータ列は前記反作用を加味しない非連成解析型の数値シミュレーションにより演算されるデータ列であり、
前記伝達関数結合手段は、前記互いに重なり合う周波数帯域における前記第2のデータの表す伝達関数の振幅の平均値が同周波数帯域における前記第1のデータの表す伝達関数の振幅の平均値に一致するよう前記第2のデータ列に加工を施し、当該加工後の第2のデータ列を前記第1のデータ列と結合することを特徴とする請求項2に記載の伝達関数演算装置。 - コンピュータを、
可聴帯域のうちの第1の周波数帯域における仮想発音体の伝達関数の周波数軸上における関数値を表す第1のデータ列、および下限周波数が前記第1の周波数帯域の下限周波数以上でありかつ上限周波数が前記第1の周波数帯域の上限周波数よりも高い第2の周波数帯域における前記仮想発音体の伝達関数の周波数軸上における関数値を表す第2のデータ列を取得する取得手段と、
前記第1のデータ列の表す伝達関数と前記第2のデータ列の表す伝達関数とが周波数軸上において滑らかに繋がるように、前記第1および第2のデータ列の少なくとも一方に加工を施し、同一の周波数に対応するデータ同士を重み付けしつつ結合し、前記第1の周波数帯域の下限周波数から前記第2の周波数帯域の上限周波数までの周波数帯域における前記仮想発音体の伝達関数を表すデータ列として出力する伝達関数結合手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
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