JP2013185366A - 柱状体の補強方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着樹脂の硬化を待つ必要もなく、短時間で効率的に柱状体を補強することができる柱状体の補強方法を提供する。
【解決手段】柱状体1の補強箇所1aの外周面に接着樹脂の含浸したアラミドシート5を巻き付け、このアラミドシート5の上に防護テープ7を巻き付け、この防護テープ7の上に紫外線防止用のシリコン9を塗布する。
【選択図】図11

Description

本発明は、例えばコンクリート製電柱や鋼管柱等のような柱状体を補強する柱状体の補強方法に関する。
コンクリート製電柱や鋼管柱等の柱状体の補強においては、従来、アラミドシートの両面に接着樹脂を塗布して、接着樹脂をアラミドシートに含浸させ、この接着樹脂を含浸させたアラミドシートを柱状体の外周面に巻き付けた後、接着樹脂が硬化するのを待ってから、シリコンなどの樹脂をアラミドシート上に塗布し、アラミドシートに対する紫外線防止対策を施している。
なお、アラミドシートを柱状体に巻き付けた後、接着樹脂が硬化するまでの間に接着樹脂にごみ等が付着したり、人の服などに付着することを防止するために、アラミドシートの上に、例えば包装用ラップなどの合成樹脂フィルムなどを巻き付けている。しかしながら、このように合成樹脂フィルムが巻き付けられた場合も、前記接着樹脂が硬化するのを待ってから、合成樹脂フィルムを剥がし、それからシリコンなどの塗料をアラミドシート上に塗布している。
このような従来の柱状体の補強方法では、アラミドシートに含浸した接着樹脂が硬化するまでに、例えば約8時間以上待つ必要があることから、翌日以降の作業となり非効率であり、またアラミドシートの上に巻き付けられた合成樹脂フィルムも剥がさなければならないという無駄な作業がある上に、この剥がした合成樹脂フィルムをゴミとして廃棄処理しなければならないという問題もある。
特許第3571317号
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、接着樹脂の硬化を待つ必要もなく、短時間で効率的に柱状体を補強することができる柱状体の補強方法を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の柱状体の補強方法は、柱状体の外周面に接着樹脂の含浸した補強繊維シートを巻き付け、この巻き付けられた補強繊維シートの上に防護テープを巻き付け、この巻き付けられた防護テープの上にシリコンを塗布することを要旨とする。
請求項1記載の柱状体の補強方法では、柱状体の外周面に接着樹脂の含浸した補強繊維シートを巻き付け、この巻き付けられた補強繊維シートの上に防護テープを巻き付け、この巻き付けられた防護テープの上にシリコンを塗布するため、従来のように補強繊維シートに含浸した接着樹脂の硬化を待つことなく、すぐに補強繊維シートの上に防護テープを巻き付けるとともに、この防護テープの上にすぐにシリコンを塗布することにより、柱状体を補強することができ、従来に比較して、極めて短時間で効率的に柱状体の補強方法を行うことができる。
請求項2記載の柱状体の補強方法は、前記補強繊維シートの巻き付け前に柱状体の外周面に樹脂用プライマを塗布し、前記シリコンの塗布前に前記防護テープの上にシリコン用プライマを塗布することを要旨とする。
請求項2記載の柱状体の補強方法では、補強繊維シートの巻き付け前に柱状体に樹脂用プライマを塗布し、シリコンの塗布前に防護テープの上にシリコン用プライマを塗布するため、補強繊維シートの巻き付けおよびシリコンの塗布を確実に行うことができる。
請求項3記載の柱状体の補強方法は、前記補強繊維シートが、アラミドシートであることを要旨とする。
請求項3記載の柱状体の補強方法では、補強繊維シートはアラミドシートであるため、アラミドシートは引張強度が極めて強く、柱状体を確実堅固に補強することができる。
請求項4記載の柱状体の補強方法は、前記防護テープが、表面が焼き付け塗装処理されたアルミニウムで構成され、裏面は接着剤を塗布されて接着面を構成していることを要旨とする。
請求項4記載の柱状体の補強方法では、前記防護テープは表面が焼き付け塗装処理されたアルミニウムで構成され、裏面は接着剤を塗布されて接着面を構成しているため、この防護テープの上に紫外線防止用のシリコンを確実に塗布することができるとともに、また防護テープをアラミドシート上に確実に巻き付けることができる。
本発明によれば、柱状体の外周面に接着樹脂の含浸した補強繊維シートを巻き付け、この補強繊維シートの上に防護テープを巻き付け、この防護テープの上にシリコンを塗布するので、従来のように補強繊維シートに含浸した接着樹脂の硬化を待つことなく、すぐに補強繊維シートの上に防護テープを巻き付け、この防護テープの上にすぐにシリコンを塗布して、柱状体を補強することができ、従来に比較して、極めて短時間で効率的に柱状体の補強方法を行うことができる。
また、本発明によれば、補強繊維シートの巻き付け前に柱状体に樹脂用プライマを塗布し、シリコンの塗布前に防護テープの上にシリコン用プライマを塗布するので、補強繊維シートの巻き付けおよびシリコンの塗布を確実に行うことができる。
更に、本発明によれば、補強繊維シートはアラミドシートであるので、アラミドシートの引張強度が極めて強く、柱状体を確実堅固に補強することができる。
本発明によれば、防護テープは表面が焼き付け塗装処理されたアルミニウムで構成され、裏面は接着剤を塗布されて接着面を構成しているので、この防護テープの上に紫外線防止用のシリコンを確実に塗布することができるとともに、また防護テープをアラミドシート上に確実に巻き付けることができる。
本発明の一実施形態に係わる補強方法を適用する柱状体の補強箇所を養生テープで挟んで示す正面図である。 図1に示した柱状体の補強箇所および養生テープの断面を示す断面図である。 図1および図2に示した柱状体の補強箇所にアラミドシートを巻き付ける状態を示す斜視図である。 アラミドシートを補強箇所に巻き付けられた柱状体を示す正面図である。 アラミドシートを補強箇所に巻き付けられた柱状体を示す断面図である。 外側の養生テープを剥がして取り除いた状態を示す柱状体の正面図である。 補強箇所上に巻き付けられたアラミドシートの上に防護テープを貼り付けながら巻き付ける状態を示す柱状体の斜視図である。 アラミドシート上に防護テープを巻き付けた状態を示す柱状体の正面図である。 防護テープの上に紫外線防止用のシリコンが塗布された状態を示す正面図である。 内側の養生テープを取り外して、アラミドシート上に防護テープを介して紫外線防止用のシリコンが塗布された状態を示す柱状体の正面図である。 アラミドシート上に防護テープを介して紫外線防止用のシリコンが塗布された状態を示す柱状体の断面図である。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1乃至図11は、本発明の一実施形態に係わる柱状体の補強方法の手順を順番に示す図である。まず最初の図1は、本発明の一実施形態に係わる補強方法を適用する柱状体の補強箇所を養生テープで挟んで示す正面図である。
すなわち、図1は、例えば直径が40cm、高さが16mあり、下部が地中に埋設されて地上に立設されたコンクリート製電柱や鋼管柱等のような柱状体1の補強すべき箇所である補強箇所1aを当該補強箇所1aを挟むように補強箇所1aの上下において柱状体1の外周面に巻き付けられた養生テープ3とともに示しているものである。なお、補強箇所1aは、柱状体1の下部から上部の任意の場所に可能であるが、具体的例としては、柱状体1の地中に埋設された地中部分と地上に立設された地上部分との境に近い基端部である地際部分などがある。
従って、本実施形態の柱状体の補強方法では、まず図1に示すように、柱状体1の補強箇所1aの上下に養生テープ3を巻き付け、これにより補強箇所1aを明確にすると共に、後述するシリコン樹脂等のはみ出しを防止するものである。具体的には、養生テープ3は、本実施形態の補強方法を実施する場合においてシリコン樹脂等の塗料などを塗布する際に、塗料などが補強箇所1aから外れた外側部分に塗布されたり流れ出ないように保護したり、更には塗料などを塗布したり、補強用のシートなどを巻き付ける補強箇所1aの位置を示すために設けられているものであり、塗料などが所定の補強箇所1aに適確に塗布されたり、補強用のシートなどが所定の補強箇所1aに適確に巻き付けることができるような場合には必ずしも必要なものでなく、省略してもよいものである。
図2は、図1に示したように柱状体1の補強箇所1aおよび該補強箇所1aの上下に巻き付けられた養生テープ3の断面を示す断面図である。図2および図1からも分かるように、上下の各養生テープ3は、2枚の養生テープ3aおよび3bを2段に重ねて柱状体1の外周面に巻き付けられている。なお、図2では、補強箇所1aの上下両端は、点線で図示されているが、この上下両端を補強箇所1aの境界線1bと称することにする。
図1および図2から分かるように、各養生テープ3のうち、内側の養生テープ3aは、その補強箇所1aに近い側の辺が補強箇所1aの境界線1bから外側に少し離れて、例えば10mm程度離れて巻き付けられているが、外側の養生テープ3bは、その補強箇所1aに近い側の辺が内側の養生テープ3aの補強箇所1aに近い側の辺の上を完全に覆ってから、例えば5mm程度延出して、補強箇所1aの境界線1bに近づき、柱状体1の境界線1bと内側の養生テープ3aの補強箇所1aに近い側の辺との間に位置するように巻き付けられる。このように巻き付けられた状態においては、外側の養生テープ3bの補強箇所1aに近い側の辺と補強箇所1aの境界線1bとの間には例えば5mm程度の隙間があるように設定されている。
上述したように、内側および外側の養生テープ3a、3bを巻き付けた後の処理において、外側の養生テープ3bを取り外した場合には、内側の養生テープ3aと柱状体1の境界線1bとの間に若干の隙間、例えば10mm程度の隙間が生成される。
このような隙間を設けることにより、後述するように、補強箇所1aにアラミドシートなどを巻き付けた後にこのアラミドシートなどの上にシリコンのような塗料などを塗布した場合に、アラミドシートなどの外縁部およびこの外縁部と柱状体1の外周面との間の角部やこの角部から伸びた柱状体1の外周面上などにもシリコン樹脂のような塗料などを完全かつ適確に塗布することができる。
上述したように、柱状体1の補強箇所1aの上下に養生テープ3を巻き付けた後は、次に柱状体1の補強箇所1aの上に下処理剤である樹脂用プライマを塗布する。この樹脂用プライマは、2液混合タイプのものであり、次の工程で補強箇所1aの上に巻き付けるアラミド繊維からなる補強繊維シートであるアラミドシートの補強箇所1aへの巻き付けを適確にするための下処理剤である。
補強繊維シートとしては、本実施形態では、アラミドシートを使用するが、炭素繊維からなるシートを使用してもよい。
次に、図3に示すように、柱状体1の補強箇所1aを完全に覆うように柱状体1の補強箇所1aの上に接着樹脂の含浸した補強繊維シートであって、引張強度が極めて強いアラミドシート5を巻き付けるが、このアラミドシート5の巻き付けでは、補強箇所1aを完全に覆うためにアラミドシート5の両端部は補強箇所1aの前記境界線1bを外側に超えて、境界線1bと外側の養生テープ3bの補強箇所1aに近い側の辺との間に、すなわち上述した当該間の例えば5mm程度の隙間に位置するように巻き付けられるとともに、更にこの巻き付けは、アラミドシート5を補強箇所1a上に例えば2.5重乃至5.5重に重ね巻きするように行われる。つまり、半周だけ冗長に重ね巻きすることで、補強強度をより強固にしている。
なお、このアラミドシート5は、図3で符号101で示すように、ロール状に巻かれた状態から引き出されながら補強箇所1a上に貼り付けるように巻き付けられるが、このアラミドシート5には接着樹脂が含浸されていて、この含浸された接着樹脂がアラミドシート5の表面および裏面の両面から浮き出るように浸出してものであり、これによりアラミドシート5を補強箇所1a上に巻き付けた場合に、アラミドシート5が補強箇所1aに確実に貼り付けられながら固着するように巻き付けられる。
このようにアラミドシート5に接着樹脂を含浸させ、アラミドシート5の両面から浮き出るように浸出させる方法としては、まだ接着樹脂の含浸されていないがロール状に巻かれているアラミドシート5を床または床上に敷いたビニールシートの上に配置し、それからこのアラミドシート5をロール状の状態から巻き戻すように展開し、この展開して広げられたアラミドシート5上に接着樹脂を全面的に塗布する。
なお、この接着樹脂の全面的塗布は、例えばチューブなどに入った接着樹脂をコーキングガンなどで絞り出し蛇行などさせながらアラミドシート5上に全面的に塗布した後、このアラミドシート5上に塗布された接着樹脂をヘラなどでアラミドシート5の全面に均一に塗布する。それから、この全面に均一に接着樹脂を塗布されたアラミドシート5を元のようにロール状に巻き取ることにより、アラミドシート5の表面全体に均一に塗布された接着樹脂がアラミドシート5の裏面にも全体的に均一に塗布されるとともに、アラミドシート5の内部にも表裏両面から含浸することになる。
このようにして表裏両面に接着樹脂を塗布され、表裏両面から内部に接着樹脂が含浸してロール状に巻き取られたアラミドシート5が図3において符号101で示すものであるが、ここでこのようにロール状に巻き取られたアラミドシート5の先端を引き出し、この引き出したアラミドシート5の先端を図3に示すように補強箇所1a上に当てて付着させてから、ロール状のアラミドシート5を巻き戻すように展開しながら補強箇所1aの周囲に巻き付ける。
なお、この巻き付けは、上述したように、例えば2.5重乃至5.5重に重ね巻きするように行われるが、この重ね巻きのうち、0.5巻きは、重ね巻きしたアラミドシート5の巻き始めの先端と巻き終わりの後端とが互いに0.5巻き重なるようにするためである。
また、上述したアラミドシート5の補強箇所1aへの重ね巻きでは、アラミドシート5の上下両端は、外側の養生テープ3bの補強箇所1aに近い側の辺に近接させて、上述したように外側の養生テープ3bの補強箇所1aに近い側の辺と補強箇所1aの境界線1bとの間の例えば5mm程度の隙間に位置させるようにアラミドシート5を補強箇所1aに巻き付けると、アラミドシート5は、補強箇所1aを完全に覆って巻き付けることができる。
図4および図5は、それぞれ、上述したように、アラミドシート5を補強箇所1aに巻き付けられた柱状体1を示す正面図および断面図である。両図から分かるように、補強箇所1aに巻き付けられたアラミドシート5は、補強箇所1aの境界線1bを完全に覆って、外側の養生テープ3bに近接する位置まで延出するように巻き付けられている。
なお、アラミドシート5の養生テープ3に近接する上下両端は、外側の養生テープ3bに僅かに接触してもよいものであるが、この場合に、次の処理で説明するように、外側の養生テープ3bを剥がして取り除く場合に、この外側の養生テープ3bの剥がしによってアラミドシート5が一緒に剥がされるなどの影響がないようにすることが必要である。
すなわち、次は、図4および図5に示すようにアラミドシート5を巻き付けた後に、養生テープ3のうちの外側の養生テープ3bを剥がして取り除く。図6は、このように外側の養生テープ3bを剥がして取り除き、養生テープ3として内側の養生テープ3aのみが残っている状態を示す柱状体1の正面図である。このように外側の養生テープ3bを取り除き、内側の養生テープ3aのみが残っている状態では、アラミドシート5の上下の両端部と内側の養生テープ3aの端部との間の隙間は、例えば5乃至10mmとなる。
次に、図7に示すように、補強箇所1a上に巻き付けられたアラミドシート5の上に防護テープ7を貼り付けながら巻き付ける。この防護テープ7は、表面がアルミニウムからなる接着テープであり、アルミニウムの表面はアルミニウムの腐食を防止するために表面は焼き付け塗装が施されている。また、裏面は接着剤を塗布された接着面となっていて、この接着面には剥離紙が貼り付けられ、接着面にごみ等が付着しないようになっている。
従って、この防護テープ7をアラミドシート5上に貼り付けながら巻き付けるには、図7に示すように、防護テープ7の裏面の剥離紙11を剥がしながら防護テープ7の接着面を露出させ、この露出した防護テープ7の接着面をアラミドシート5上に貼り付けながらアルミニウムの表面が外側となるように防護テープ7をアラミドシート5上に巻き付ける。
図8は、上述したように、アラミドシート5上に防護テープ7を巻き付けた状態を示す柱状体1の正面図である。なお、同図から分かるように、防護テープ7は、アラミドシート5を完全に全て覆うように巻き付けられている。
次に、上述したようにアラミドシート5上に巻き付けられた防護テープ7の上にシリコン用プライマを塗布する。なお、このシリコン用プライマは、一液タイプのものであって、その塗布は、防護テープ7をすべて完全に覆うとともに、防護テープ7と内側の養生テープ3aとの間の隙間にも十分に塗布されるように行われる。
それから、上述したように、シリコン用プライマを塗布された防護テープ7の上に紫外線防止用のシリコンを塗布する。図9は、このように防護テープ7の上に紫外線防止用のシリコン9が塗布された状態を示す正面図である。この紫外線防止用のシリコン9は、層状態となるように十分に多重塗りされるとともに、上述した防護テープ7と内側の養生テープ3aとの隙間またはアラミドシート5と内側の養生テープ3aとの間の隙間にも十分に塗布されることが必要である。
紫外線防止用のシリコン9を塗布した後は、内側の養生テープ3aを剥がすように取り外す。図10および図11は、それぞれこの内側の養生テープ3aを取り外して、アラミドシート5上に防護テープ7を介して紫外線防止用のシリコン9が塗布された状態を示す柱状体1の正面図および断面図である。図10および図11から分かるように、紫外線防止用のシリコン9は、防護テープ7を介してアラミドシート5をその周縁部も含めて完全に覆うように塗布され、アラミドシート5が紫外線で劣化することを防止している。
上述した本実施形態の柱状体の補強方法では、接着樹脂の含浸したアラミドシート5を柱状体1の補強箇所1aに巻き付けた後、アラミドシート5に含浸している接着樹脂が硬化することを待つことなく、すぐにアラミドシート5の上に防護テープ7を巻き付けるとともに、この防護テープ7の上にすぐに紫外線防止用のシリコン9を塗布することにより、柱状体1の補強箇所1aを補強することができるため、従来に比較して、極めて短時間で効率的に柱状体の補強方法を行うことができる。
なお、上述した本実施形態の柱状体の補強作業において、アラミドシート5を補強箇所1aに巻き付けた後に外側の養生テープ3bを取り外すまでの作業開始からの経過時間は、例えば数十分程度であり、この外側の養生テープ3bを取り外した後から防護テープ7を巻き付けた後に紫外線防止用のシリコン9を塗布するまでの経過時間は、例えば1乃至2時間程度であり、また防護テープ7の上に塗布された紫外線防止用のシリコン9が乾燥する時間は、例えば夏で約20分、冬で約40分程度であり、柱状体の補強作業は、全体でも例えば2乃至4時間程度と極めて短いものである。
なお、上記実施形態では、柱状体1の比較的小さい補強箇所1aを補強する場合について説明したが、補強箇所1aは、このような小さな部分に限られるものでなく、任意の幅、長さ、広さのものが可能であり、例えば10mの長さ(高さ)に亘って補強することも可能である。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、前記実施形態は一例であり、特許請求の範囲に記載される発明の範囲は、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更できるものである。
1 柱状体
1a 補強箇所
1b 境界線
3 養生テープ
3a 内側の養生テープ
3b 外側の養生テープ
5 アラミドシート
7 防護テープ
9 紫外線防止用のシリコン
11 剥離紙

Claims (4)

  1. 柱状体の補強領域を含む外周面に接着樹脂を含浸させた補強繊維シートを一周以上、巻き付け、
    この巻き付けられた補強繊維シートの表面に防護テープを巻き付け、
    この巻き付けられた防護テープの表面にシリコン樹脂を塗布する
    ことを特徴とする柱状体の補強方法。
  2. 前記補強繊維シートの巻き付け前に柱状体の外周面に樹脂用プライマを塗布し、
    前記シリコンの塗布前に前記防護テープの上にシリコン用プライマを塗布することを特徴とする請求項1記載の柱状体の補強方法。
  3. 前記補強繊維シートは、アラミドシートであることを特徴とする請求項1または2記載の柱状体の補強方法。
  4. 前記防護テープは、表面が焼き付け塗装処理されたアルミニウム製テープで構成され、裏面は接着剤を塗布されて接着面を構成していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の柱状体の補強方法。
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