JP2013184176A - 溶接装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、溶接トーチを旋回させて筒形状の被溶接物の継手を接合する際に、電力供給線を被溶接物に巻き付ける必要のない溶接装置を提供する。
【解決手段】溶接装置1は、回転自在な面板歯車13と、溶接トーチ15を保持するトーチホルダ16と、面板歯車13と同一線上で回転自在な環状のワイヤ用歯車17と、ワイヤ用軸受57によって回転自在に支持されるワイヤ用動力伝達軸58と、ワイヤ用動力伝達軸58に固定されてワイヤ内歯53に噛み合わされるワイヤ従動ピニオン59と、ワイヤ用動力伝達軸58が伝達する駆動力によってワイヤWを被溶接物200の継手へ送給するワイヤ送給装置18と、面板歯車13に設けられる環状電極27、ハウジング12に設けられて環状電極27に接する弧状の電極28を通じて溶接トーチ15に電力を供給する給電系統29と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明に係る実施形態は溶接装置に関する。
筒形状の被溶接物(一般には配管)の継手に溶接トーチを倣わせ、被溶接物の周方向へ向かって溶接トーチを旋回させて、被溶接物を接合する溶接装置が知られている。
特開2006−110571号公報
従来の溶接装置は、筒形状の被溶接物の周方向へ溶接トーチを旋回させるため、溶接トーチに接続する電力供給用電線を、あらかじめ溶接トーチ旋回方向の逆方向へ向けて被溶接物の周囲に巻き付けてから溶接を開始する。従来の溶接装置は、溶接トーチを旋回させている最中、被溶接物に巻き付けられた電力供給線の監視や、弛んでくる電力供給線の引き込みなどの取り回しを必要とする。この電力供給線の監視や取り回しは、作業者にとって煩雑であったり、溶接作業コストの低減を妨げたり、溶接作業の効率的な進行を妨げたり、取り回しの拙さから溶接品質を低下させたりする。
そこで、本発明は、溶接トーチを旋回させて筒形状の被溶接物の継手を接合する際に、電力供給線を被溶接物に巻き付ける必要のない溶接装置を提案する。
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る溶接装置は、筒形状の被溶接物の外周に固定される基部と、前記基部に支持されるハウジングと、前記ハウジングによって回転自在に支持される環形状の面板歯車と、前記面板歯車の外周にある面板外歯と、前記面板歯車に設けられて前記被溶接物を溶接する溶接トーチを保持するトーチホルダと、前記面板歯車の回転中心線と同一線上の回転中心線まわりに回転自在な環状のワイヤ用歯車と、前記ワイヤ用歯車の外周にあるワイヤ外歯と、前記ワイヤ用歯車の内周にあるワイヤ内歯と、前記面板歯車に設けられるワイヤ用軸受と、前記ワイヤ用軸受によって回転自在に支持されるワイヤ用動力伝達軸と、ワイヤ用動力伝達軸に固定されて前記ワイヤ内歯に噛み合わされるワイヤ従動ピニオンと、前記面板歯車に設けられて前記ワイヤ用動力伝達軸が伝達する駆動力によってワイヤを前記被溶接物の継手へ送給するワイヤ送給装置と、前記面板外歯に噛み合い前記面板歯車を回転させる面板歯車駆動装置と、前記ワイヤ外歯に噛み合い前記ワイヤ用歯車を回転させるワイヤ用歯車駆動装置と、前記ハウジングおよび前記面板歯車のいずれか一方に設けられる環状電極、前記ハウジングおよび前記面板歯車のいずれか他方に設けられて前記環状電極に接する弧状または環状の電極を通じて前記溶接トーチに電力を供給する給電系統と、を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る溶接装置を示す正面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置を示す左側面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置を示す平面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置を示す背面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置の歯車群を示す概念図。 本発明の実施形態に係る溶接装置の歯車群を示す断面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置の歯車群を示す断面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置の給電系統の一部を示す断面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置の給電系統を示す正面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置の給電系統を示す側面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置の給電系統を示す背面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置の給電系統の連結部分を示す正面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置の給電系統の連結部分を示す正面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置の給電系統の連結部分を示す側面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置のシールドガス供給路の一部を示す断面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置のホーチホルダおよびホルダ駆動機構を示す正面図。 本発明の実施形態に係る溶接装置のホーチホルダおよびホルダ駆動機構を示す側面図。
本発明に係る溶接装置の実施形態について図1から図17を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る溶接装置を示す正面図である。
図2は、本発明の実施形態に係る溶接装置を示す左側面図である。
図3は、本発明の実施形態に係る溶接装置を示す平面図である。
図4は、本発明の実施形態に係る溶接装置を示す背面図である。
図1から図4に示す本実施形態に係る溶接装置1は、筒形状の被溶接物200、具体的には配管の突合せ継手を溶接する。被溶接物200は、一対の筒形状の被溶接材間に突合せ継手を有する。溶接装置1はこの継手を溶接して被溶接物200を一体化する。
溶接装置1は、被溶接物200の外周に固定される基部2と、基部2に支持される溶接ヘッド3と、を備える。
基部2は被溶接物200の外周に溶接装置1全体を固定して支える。基部2の形状は環形状である。基部2の内径寸法は被溶接物200の外径寸法より大きく、基部2はその内側に被溶接物200を配置できる。
また、基部2は、背面の内縁に径方向へ滑動自在な複数(具体的には4つ)のクランプ5を備える。クランプ5は、内径よりも内側へ移動して、内径よりも小径な被溶接物200を保持して溶接装置1全体を支える。複数のクランプ5はそれぞれ一対ずつ内径の中心線に対して線対称に位置する。
さらに、基部2は、溶接ヘッド3へ電力を供給する電源供給導体6aが挿し通される電源用貫通孔7と、電源供給導体6bを被溶接物200に接地する接地電極片9と、を備える。
ガス管8は、基部2と溶接ヘッド3とを隔てる隙間から溶接ヘッド3の背面に接続してシールドガスを供給する。
複数の連結柱11は基部2と溶接ヘッド3との間に架かり溶接装置1を一体化する。
溶接ヘッド3は被溶接物200を囲むように配置される。溶接ヘッド3の形状は環形状である。溶接ヘッド3の内径寸法は被溶接物200の外径寸法より大きく、溶接ヘッド3はその内側に被溶接物200を配置できる。
溶接ヘッド3は、基部2に支持されるハウジング12と、ハウジング12によって回転自在に支持される環形状の面板歯車13と、面板歯車13に設けられて被溶接物200を溶接する溶接トーチ15を保持するトーチホルダ16と、を備える。
また、溶接ヘッド3は、面板歯車13の回転中心線Cと同一線上の回転中心線Cまわりに回転自在な環状のワイヤ用歯車17と、面板歯車13に設けられてワイヤWを被溶接物200の継手へ送給するワイヤ送給装置18と、を備える。
さらに、溶接ヘッド3は、面板歯車13の回転中心線Cと同一線上の回転中心線Cまわりに回転自在な環状のトーチ用歯車21と、溶接トーチ15を面板歯車13の径方向へ移動させて被溶接物200へ近づけたり、遠ざけたりするホルダ駆動機構22と、を備える。
さらにまた、溶接ヘッド3は、面板歯車13を回転させる面板歯車駆動装置23と、ワイヤ用歯車17を回転させるワイヤ用歯車駆動装置25と、トーチ用歯車21を回転させるトーチ用歯車駆動装置26と、を備える。
また、溶接ヘッド3は、面板歯車13に設けられる環状電極27、ハウジング12に設けられて環状電極27に接する弧状の電極28を通じて溶接トーチ15に電力を供給する給電系統29を備える。電極28は電源供給導体6aに接続する。
さらに、溶接装置1は、基部2および溶接ヘッド3(より詳しくはハウジング12)に渡り両者を近づけたり、遠ざけたりするねじ軸(図示省略)を有するボールねじ31と、ハウジング12に固定されてボールねじ31を駆動するボールねじ駆動装置32と、を備える。
さらにまた、溶接ヘッド3は、面板歯車13に設けられて送給前のワイヤWを巻き付けておくリール33を備える。
また、溶接装置1は、面板歯車13、ワイヤ用歯車17およびトーチ用歯車21それぞれの回転角度を測定する回転角度センサ35、36、37を備える。
さらに、溶接装置1は、ガス管8を通過するシールドガスを面板歯車13の正面から溶接トーチ15へ導くガスチューブ38と、環状電極27に接続して溶接トーチ15へ給電するケーブル39と、ワイヤWを被溶接物200の継手へ導くワイヤガイド41と、を備える。
溶接トーチ15は、被溶接物200の継手をアーク溶接で接合する。具体的には、ティグ溶接(TIG溶接:Tungsten Inert Gas welding)、マグ溶接(MAG溶接:Metal Active Gas welding)、ミグ溶接(MIG溶接:Metal Inert Gas welding)など各種のアーク溶接に好適な溶接トーチ15が適宜選択されて、装着される。
面板歯車駆動装置23、ワイヤ用歯車駆動装置25、トーチ用歯車駆動装置26およびボールねじ駆動装置32は溶接ヘッド3側に集中的に配置されている。
環状電極27および電極28は、面板歯車13およびハウジング12の何れにあっても良く、具体的には電極28が面板歯車13に設けられ、環状電極27がハウジング12に設けられていても良い。つまり、環状電極27はハウジング12および面板歯車13のいずれか一方に設けられ、電極28はハウジング12および面板歯車13のいずれか他方に設けられる。また、電極28は半円弧状の他に弧状または環状であれば良い。
回転角度センサ35、36、37は、ロータリーポテンショメータやロータリーエンコーダ、レゾルバである。
基部2、溶接ヘッド3(具体的には、ハウジング12、面板歯車13、ワイヤ用歯車17および環状電極27は、面板歯車13の回転中心線Cを通る平面Pで分割できる。この分割によって溶接装置1は被溶接物200へ容易に装着できる。
そして、基部2および溶接ヘッド3のそれぞれは、分割された半円弧部分を連結する蝶番45、46を備える。それぞれの蝶番45、46は、基部2および溶接ヘッド3それぞれの半円弧部分を開いて基部2の内側および溶接ヘッド3の内側へ被溶接物200を配置可能にする。また、基部2および溶接ヘッド3のそれぞれは、分割された半円弧部分が環形状に組み合わされた半円弧部分どうしを連結して固定する固定機構47、48、49を備える。
蝶番45は、基部2の一方の側部、具体的には右側部に位置する。他方、基部2を環形状に固定する固定機構47は、蝶番45の反対側、つまり基部2の他方の側部、具体的には左側部に位置する。
蝶番46は、溶接ヘッド3の一方の側部、具体的には右側部に位置する。他方、固定機構48は、蝶番46の反対側、つまり溶接ヘッド3の他方の側部、具体的には左側部に位置してハウジング12の半円弧部分どうしを連結して固定する。また、固定機構49は、面板歯車13の正面側、かつ分割面の近傍に位置して面板歯車13の半円弧部分どうしを連結して固定する。
次に、溶接装置1の歯車群について詳細に説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る溶接装置の歯車群を示す概念図である。
図5に示すように、本実施形態に係る溶接装置1は、面板歯車13の外周にある面板外歯51と、ワイヤ用歯車17の外周にあるワイヤ外歯52と、ワイヤ用歯車17の内周にあるワイヤ内歯53と、トーチ用歯車21の外周にあるトーチ外歯55と、トーチ用歯車21の内周にあるトーチ内歯56と、を備える。
また、溶接装置1は、面板歯車13に設けられるワイヤ用軸受57と、ワイヤ用軸受57によって回転自在に支持されるワイヤ用動力伝達軸58と、ワイヤ用動力伝達軸58に固定されてワイヤ内歯53に噛み合わされるワイヤ従動ピニオン59と、を備える。
さらに、溶接装置1は、面板歯車13に設けられるトーチ用軸受61と、トーチ用軸受61によって回転自在に支持されるトーチ用動力伝達軸62と、トーチ用動力伝達軸62に固定されてトーチ内歯56に噛み合わされるトーチ従動ピニオン63と、を備える。
面板歯車駆動装置23は、面板外歯51に噛み合う面板駆動ピニオン65を備える。ワイヤ用歯車駆動装置25は、ワイヤ外歯52に噛み合うワイヤ駆動ピニオン66を備える。トーチ用歯車駆動装置26は、トーチ外歯55に噛み合うトーチ駆動ピニオン67を備える。面板歯車駆動装置23、ワイヤ用歯車駆動装置25、トーチ用歯車駆動装置26は、それぞれの面板駆動ピニオン65、ワイヤ駆動ピニオン66、トーチ駆動ピニオン67を駆動させる電動機である。
先ず、ワイヤ用歯車17は面板歯車13と協働してワイヤ用動力伝達軸58を回転駆動または駆動停止させる。つまり、ワイヤ用歯車17と面板歯車13との相対的な回転速度の違いによって、ワイヤ用動力伝達軸58が自転したり、自転停止したりする。
具体的には、面板歯車駆動装置23およびワイヤ用歯車駆動装置25のそれぞれが面板歯車13およびワイヤ用歯車17を同じ速度で回転させれば、ワイヤ用軸受57とワイヤ内歯53との相対的な位置関係が変わらず保たれるので、ワイヤ従動ピニオン59はワイヤ用軸受57に対して回転することなく、ひいてはワイヤ用動力伝達軸58が自転停止状態になる。このとき、面板歯車13およびワイヤ用歯車17は回転しているので、ワイヤ用動力伝達軸58は自転停止の状態で被溶接物200の周囲を旋回することになる。
また、これとは逆に、面板歯車駆動装置23およびワイヤ用歯車駆動装置25のそれぞれが面板歯車13およびワイヤ用歯車17を異なる速度で回転させれば、ワイヤ用軸受57とワイヤ内歯53との相対的な位置関係が変わるので、ワイヤ従動ピニオン59はワイヤ用軸受57に対して回転し、ひいてはワイヤ用動力伝達軸58が自転する。このワイヤ用動力伝達軸58の自転はワイヤ送給装置18の駆動力であり、ワイヤ送給装置18に作用してワイヤWの供給または供給停止を行う。なお、面板歯車13およびワイヤ用歯車17を異なる速度で回転させることには、一方の歯車を回転させず(つまり停止させ)、他方の歯車のみ回転させることを含む。
他方、トーチ用歯車21は面板歯車13と協働してトーチ用動力伝達軸62を回転駆動または駆動停止させる。つまり、トーチ用歯車21と面板歯車13との相対的な回転速度の違いによって、トーチ用動力伝達軸62が自転したり、自転停止したりする。
具体的には、面板歯車駆動装置23およびトーチ用歯車駆動装置26のそれぞれが面板歯車13およびトーチ用歯車21を同じ速度で回転させれば、トーチ用軸受61とトーチ内歯56との相対的な位置関係が変わらず保たれるので、トーチ従動ピニオン63はトーチ用軸受61に対して回転することなく、ひいてはトーチ用動力伝達軸62が自転停止状態になる。このとき、面板歯車13およびトーチ用歯車21は回転しているので、トーチ用動力伝達軸62は自転停止の状態で被溶接物200の周囲を旋回することになる。
また、これとは逆に、面板歯車駆動装置23およびトーチ用歯車駆動装置26のそれぞれが面板歯車13およびトーチ用歯車21を異なる速度で回転させれば、トーチ用軸受61とトーチ内歯56との相対的な位置関係が変わるので、トーチ従動ピニオン63はトーチ用軸受61に対して回転し、ひいてはトーチ用動力伝達軸62が自転する。このトーチ用動力伝達軸62の自転はホルダ駆動機構22の駆動力あり、ホルダ駆動機構22に作用して溶接トーチ15を被溶接物200に近づけたり、遠ざけたりする。なお、面板歯車13およびトーチ用歯車21を異なる速度で回転させることには、一方の歯車を回転させず(つまり停止させ)、他方の歯車のみ回転させることを含む。
さらに、溶接装置1は、面板歯車駆動装置23が面板歯車13を回転させれば、溶接トーチ15を被溶接物200の周囲に旋回させることができる。
そして、溶接装置1は、面板歯車駆動装置23、ワイヤ用歯車駆動装置25、トーチ用歯車駆動装置26のそれぞれを適宜に制御して被溶接物200を溶接する。つまり、先ず、溶接装置1は、面板歯車駆動装置23およびトーチ用歯車駆動装置26のそれぞれで面板歯車13およびトーチ用歯車21を異なる速度で回転させて溶接トーチ15をアーク放電可能な距離まで被溶接物200の継手近傍へ近づける。次いで、溶接装置1は、面板歯車駆動装置23およびトーチ用歯車駆動装置26のそれぞれで面板歯車13およびトーチ用歯車21を同じ速度で回転させて溶接トーチ15を継手に倣わせて被溶接物200の周囲で旋回させる。このとき同時に、溶接装置1は、面板歯車駆動装置23およびワイヤ用歯車駆動装置25のそれぞれで面板歯車13およびワイヤ用歯車17を異なる速度で回転させてワイヤ送給装置18を駆動させ、継手へワイヤWを供給する。
なお、溶接装置1は、面板歯車13に対するワイヤ用歯車17やトーチ用歯車21のように、面板歯車13の回転中心線Cと同一線上の回転中心線まわりに回転自在な環状の歯車(図示省略)と、動力伝達軸(図示省略)および従動ピニオン(図示省略)とを適宜に追加して溶接トーチ15やワイヤ送給装置18の駆動を多軸で行ったり、溶接トーチ15やワイヤ送給装置18以外の装置の駆動を行ったりすることができる。
また、この溶接装置1は、ボールねじ駆動装置32を駆動させて基部2と溶接ヘッド3とを近づけたり、遠ざけたりすることによって、被溶接物200の長手方向に見て異なる位置へ溶接を施すことができる。このことから、溶接装置1は、基部2の固定箇所を変更することなく、複数パスの溶接を行うことができる。そして、この基部2と溶接ヘッド3との遠近動作と、溶接トーチ15と被溶接物200との遠近動作とを組み合わせることで、大きく開いた開先に対して多層肉盛り溶接を容易に行うこともできる。なお、溶接装置1は、ボールねじ駆動装置32に代えてラックとピニオンとを組み合わせて基部2と溶接ヘッド3とを近づけたり、遠ざけたりしても良い。
なお、回転角度センサ35、36、37は、面板歯車13、ワイヤ用歯車17およびトーチ用歯車21のそれぞれの回転角度を直接的に測定しても良いし、面板駆動ピニオン65、ワイヤ駆動ピニオン66およびトーチ駆動ピニオン67のそれぞれの回転角度から面板歯車13、ワイヤ用歯車17およびトーチ用歯車21のそれぞれの回転角度を間接的に測定しても良い。また、回転角度センサ35、36、37は、面板歯車駆動装置23、ワイヤ用歯車駆動装置25、トーチ用歯車駆動装置26それぞれの電動機の出力軸に直結されていても良い。
図6は、本発明の実施形態に係る溶接装置の歯車群を示す断面図である。
なお、図6は、ワイヤ用動力伝達軸58の周囲を示す断面図である。
図6に示すように、本実施形態に係る溶接装置1は、ワイヤ用歯車17、トーチ用歯車21、環状電極27および電極28をハウジング12内に収容し、面板歯車13を蓋のようにしてこれらを収納する。面板歯車13、トーチ用歯車21およびワイヤ用歯車17は、この順番にハウジング12の奥側へ並ぶ。面板外歯51はハウジング12の内側に収容される。トーチ内歯56は面板外歯51からみて径方向内側にある。トーチ外歯55は面板外歯51に隣り合わせてハウジング12の奥側にある。ワイヤ内歯53はトーチ外歯55からみて径方向内側にある。ワイヤ従動ピニオン59はワイヤ内歯53の内側にある。ワイヤ外歯52はトーチ外歯55から隙間を隔てて隣り合う。環状電極27はワイヤ外歯52からみて径方向内側にある。
これら内歯、外歯の配置の都合から、面板歯車13、トーチ用歯車21およびワイヤ用歯車17は内周側と外周側とが回転中心線C方向(図6中の実線矢の方向)に見て異なる平面に位置する段形状の環である。
ハウジング12は、面板歯車13を回転自在に支持する複数のころ68を備える。ころ68は面板歯車13の内周面に接してこれを支える。ころ68の形状は回転中心線方向における中央部分が拡大するそろばん玉状である。他方、面板歯車13は内周にころ68が嵌まるV文字状の溝を有する。
溶接ヘッド3は、ハウジング12に設けられた複数のプランジャ69と、面板歯車13に設けられた複数のプランジャ71と、を備える。プランジャ69、71は互いに協働してワイヤ用歯車17とトーチ用歯車21とを挟み込んで回転中心線方向における各歯車の相対的な位置関係を調整する。
ころ68、プランジャ69、71は、いずれも溶接ヘッド3の周方向へ適宜の間隔毎に配置される。
また、溶接ヘッド3は、面板歯車13に対して環状電極27を絶縁して保持する第一絶縁保持体72と、ハウジング12に対して電極28を絶縁して保持する第二絶縁保持体73と、を備える。
第一絶縁保持体72は、環状電極27を納める環状溝75を有し、面板歯車13に固定されて面板歯車13とともに回転する。
第二絶縁保持体73は、電極28を納める環状溝76を有し、ハウジング12に支持される。第二絶縁保持体73は、環状電極27と電極28との接触を確実にするために電極28を環状電極27に押し付ける板バネ77を備える。
第一絶縁保持体72および第二絶縁保持体73は、両環状溝75、76を向かい合わせて環状電極27と電極28の周囲にシールドガスを流通可能な環状流路78を仕切る。この環状流路78を流れるシールドガスは、環状電極27および電極28を冷却する冷媒でもある。第一絶縁保持体72および第二絶縁保持体73は、相互に嵌合し合う凹凸79を備える。凹凸79は環状に巡り面板歯車13とハウジング12との相対的な回転にともなって滑動する。板バネ80は第二絶縁保持体73を第一絶縁保持体72に押し付けて両者の接触を安定させる。凹凸79は、環状流路78の気密性を高め、面板歯車13とハウジング12との回転を安定化させ、溶接ヘッド3を組み立てる際の第一絶縁保持体72および第二絶縁保持体73の位置決め、ひいては面板歯車13、ワイヤ用歯車17、トーチ用歯車21の位置決めにもなる。
環状電極27および電極28は、面板歯車13とハウジング12とが相対的に回転する最中も相互に接し合って導通を保つ。すなわち、環状電極27および電極28は、被溶接物200に対して静止状態にあるハウジング12側から被溶接物200に対して回転する面板歯車13側、ひいては溶接トーチ15へ電力を伝える。
ワイヤ送給装置18は、面板歯車13に支持されてワイヤ用動力伝達軸58が伝達する駆動力によってワイヤWを被溶接物200の継手へ送給する。
図7は、本発明の実施形態に係る溶接装置の歯車群を示す断面図である。
なお、図7は、トーチ用動力伝達軸62の周囲を示す断面図である。
図7に示すように、本実施形態に係る溶接装置1の溶接ヘッド3は、ハウジング12に設けられてワイヤ用歯車17に接する複数のころ81と、トーチ用歯車21に設けられてワイヤ用歯車17に接する複数のころ82と、トーチ用歯車21に設けられて面板歯車13に接する複数のころ83と、を備える。ころ81、82、83は、ハウジング12、ワイヤ用歯車17、トーチ用歯車21および面板歯車13のそれぞれの隣接部分に介在してワイヤ用歯車17、トーチ用歯車21および面板歯車13の回転中心線Cを同一線上に安定化させる。ころ81は、ワイヤ外歯52から見て径方向内側にある段差部85に接する。ころ82は、ワイヤ内歯53から見て径方向外側にある環状溝86に接する。ころ83は、面板外歯51から見て径方向内側にある段差部87に接する。
トーチ従動ピニオン63は、トーチ内歯56の内側にある。
図8は、本発明の実施形態に係る溶接装置の給電系統の一部を示す断面図である。
図8に示すように、本実施形態に係る溶接装置1の給電系統29は、ハウジング12を貫いて電極28に電気的に接続する固定側給導体88と、面板歯車13を貫いて環状電極27に電気的に接続する旋回側給導体89と、を備える。
ハウジング12は、固定側給導体88を電気的に絶縁して保持する絶縁ポート91を備える。他方、面板歯車13も、旋回側給導体89を電気的に絶縁して保持する絶縁ポート92を備える。なお、固定側給導体88および旋回側給導体89は電源供給導体6aの一部である。
図9は、本発明の実施形態に係る溶接装置の給電系統を示す正面図である。
図10は、本発明の実施形態に係る溶接装置の給電系統を示す側面図である。
図11は、本発明の実施形態に係る溶接装置の給電系統を示す背面図である。
図9から図11に示すように、本実施形態に係る溶接装置1の給電系統29は、電極28を環状電極27へ押し付けてハウジング12側にある電極28と面板歯車13側にある環状電極27とを導通させる。面板歯車13とハウジング12との相対的な回転にともなって環状電極27と電極28とは接触状態を保ちつつ位相関係を変化させる。
電極28から延びる固定側給導体88は、基部2に達し、その途中に基部2と溶接ヘッド3との相対的な接近および離間に追従するスライド機構93を備える。スライド機構93は環状電極27へ押し付けられる電極28の移動しろでもある。スライド機構93は半円柱形状を弦部分で電気的に接続させたものである。なお、固定側給導体88に可撓な線材を適用できる場合、スライド機構93に代えて基部2と溶接ヘッド3との相対的な接近および離間を許容する撓みを有していれば良い。
電極28は半円弧形状であり、溶接ヘッド3全体の分割面Pに対して一方の半円に位置する。なお、電極28は中心角が180度以下の円弧形状であることが好ましい。
他方、環状電極27は、溶接ヘッド3全体の分割面Pに対して2つの半円弧に分割される。環状電極27は、それぞれの円弧部分の一方の端部から円周方向へ滑動して隣り合う円弧部分間を導通させる電極片95を備える。
図12および図13は、本発明の実施形態に係る溶接装置の給電系統の連結部分を示す正面図である。
図14は、本発明の実施形態に係る溶接装置の給電系統の連結部分を示す側面図である。
図12から図14に示すように、本実施形態に係る溶接装置1の電極片95は、環状電極27の周方向へ向かって滑動できる。スプリング96は電極片95を隣り合う円弧部分の端部に押し付ける。隣り合う円弧部分は電極片95を受ける座部97を備える。電極片95と座部97との接触箇所には相互に嵌まり合う半円弧形状の凹凸98がある。凹凸98は両円弧部分間の導通を確実化する。
図15は、本発明の実施形態に係る溶接装置のシールドガス供給路の一部を示す断面図である。
図15に示すように、本実施形態に係る溶接装置1は、基部2側から環状流路78を経て溶接トーチ15へシールドガスを供給するシールドガス供給路99を備える。
シールドガス供給路99は、ガス管8に接続するハウジング12側のシールドガス流路101と、溶接トーチ15へシールドガスを案内するガスチューブ38に接続する面板歯車13側のシールドガス流路102と、を備える。
シールドガス流路101はハウジング12を貫いて第一絶縁保持体72の環状溝75に接続する。
シールドガス流路102は面板歯車13を貫いて第二絶縁保持体73の環状溝76に接続する。
シールドガス供給路99は、ハウジング12と面板歯車13とが相対的に回転し、シールドガス流路101とシールドガス流路102との相対的な位置関係が変化しても、環状流路78を経ることによって、溶接トーチ15へシールドガスを安定的に供給できる。
また、シールドガス供給路99が導くシールドガスは、シールドガス流路101、102を通過して溶接トーチ15の周囲に吹き出すだけでなく、それ以前に環状流路78(環状溝75、76)を巡って環状電極27および電極28を冷却する。特に、ハウジング12と面板歯車13とが相対的に回転するため、シールドガス流路101、102は面板歯車13の回転とともに離れたり近づいたりして、環状溝75、76内にシールドガスを満遍なく流通させる。
図16は、本発明の実施形態に係る溶接装置のホーチホルダおよびホルダ駆動機構を示す正面図である。
図17は、本発明の実施形態に係る溶接装置のホーチホルダおよびホルダ駆動機構を示す側面図である。
図16および図17に示すように、本実施形態に係る溶接装置1のトーチホルダ16は、溶接トーチ15の他にワイヤガイド41を備える。
ホルダ駆動機構22は、トーチホルダ16に設けられてトーチ用動力伝達軸62が伝達する駆動力によってトーチホルダ16を面板歯車13の径方向へ移動させて被溶接物200へ溶接トーチ15を遠近移動させる。ホルダ駆動機構22は、トーチ用動力伝達軸62を介してトーチ従動ピニオン63に接続する。ホルダ駆動機構22は、トーチ用動力伝達軸62が伝達する駆動力をピニオン105、106、107、108とかさ歯車111、112を適宜に組み合わせてねじ軸113に伝え、ねじ軸113の回転によって溶接トーチ15およびワイヤガイド41を一体的に被溶接物200へ近づけ、また遠ざける。ピニオン105、106、107、108の数量およびギア比の組合せは、溶接トーチ15の移動範囲や移動速度に応じて適宜に設定できる。
本実施形態に係る溶接装置1は、基部2に支えられるハウジング12と被溶接物200の周囲で回転する面板歯車13とを備え、面板歯車13側に設けられる溶接トーチ15へ環状電極27、電極28を介して給電することが可能である。すなわち、本実施形態に係る溶接装置1は、従来の溶接装置のように、溶接トーチ15に接続する給電系統29をあらかじめ溶接トーチ15の旋回方向の逆方向へ向けて被溶接物200の周囲に巻き付けておく必要がない。つまり、本実施形態に係る溶接装置1は、従来の溶接装置のように溶接トーチ15を旋回させている最中、被溶接物200に巻き付けられた電力供給線の監視や、弛んでくる電力供給線の引き込みなどの取り回しが不要になる。したがって、本実施形態に係る溶接装置1は、電力供給線の監視や取り回しが作業者にとって煩雑になることがなく、この取り回しに係わる作業が不要になることで溶接作業コストの低減を促し、溶接作業の効率的な進行に寄与し、溶接品質に対する電力供給線の取り回しの影響を排除できる。
また、本実施形態に係る溶接装置1は、面板歯車13にワイヤ送給装置18を配置し、面板歯車13およびワイヤ用歯車17によってワイヤ送給装置18を駆動できるので、被溶接物200の継手に倣って移動する溶接トーチ15にワイヤの送給を同期しやすく、溶接品質を安定させやすい。しかも、溶接装置1は、ワイヤWのリール33を面板歯車13に配置し、溶接トーチ15とともに旋回させるので、溶接トーチ15への給電系統29と同様に、ワイヤ送給装置18へ供給されるワイヤWについても被溶接物200に予め巻き付けておいたり、取り回したりする必要がなく、ワイヤWを円滑に供給することが可能であり、溶接の品質を安定させ易い。
さらに、本実施形態に係る溶接装置1は、溶接ヘッド3および基部2を分割し、展開することができるため、被溶接物200に装着しやすく、溶接作業をさらに効率的に進行させることができる。
さらにまた、本実施形態に係る溶接装置1は、溶接ヘッド3の分割にともなって環状電極27も分割構造になるが、環状電極27に電極片95を設けることによって給電系統29の導通を確実に保つことができる。
また、本実施形態に係る溶接装置1は、面板歯車駆動装置23およびワイヤ用歯車駆動装置25をハウジング12に固定していることによって、これら駆動装置23、25へ電力を供給する電路を面板歯車13の回転、ひいては溶接トーチ15の旋回とは無関係に配置できる。つまり、本実施形態に係る溶接装置1は、溶接トーチ15への給電系統29と同様に、面板歯車駆動装置23およびワイヤ用歯車駆動装置25へ電力を給電する電路についても被溶接物200に予め巻き付けておく必要がない。このことは、電路の断線による駆動装置37、38の動作不良の発生を抑制する。
さらに、本実施形態に係る溶接装置1は、面板歯車13にホルダ駆動機構22を配置し、面板歯車13およびトーチ用歯車21によって溶接トーチ15を被溶接物200へ近づけたり、遠ざけたりできるので、被溶接物200と溶接トーチ15との間隔調整や、ワイヤWの送給にともなうアーク長の制御を行うことが容易になる。これによって、溶接装置1は、被溶接物200の肉厚が厚く肉盛りが必要な場合であっても容易に溶接することができる。
さらにまた、本実施形態に係る溶接装置1は、トーチ用歯車駆動装置26もハウジング12に固定していることによって、これらトーチ用歯車駆動装置26へ電力を供給する電路を面板歯車13の回転、ひいては溶接トーチ15の旋回とは無関係に配置できる。つまり、本実施形態に係る溶接装置1は、溶接トーチ15への給電系統29と同様に、トーチ用歯車駆動装置26へ電力を給電する電路についても被溶接物200に予め巻き付けておく必要がない。このことは、電路の断線によるトーチ用歯車駆動装置26の動作不良の発生を抑制する。
また、本実施形態に係る溶接装置1は、半円弧状(あるいは中心角が180度以下の円弧形状)の電極28を備えることによって、溶接ヘッド3の分割の容易化を図りつつ、ハウジング12と面板歯車13との相対的な回転に対して給電系統29の導通を確実に確保できる。
さらに、本実施形態に係る溶接装置1は、第一絶縁保持体72および第二絶縁保持体73の環状流路78やシールドガス供給路99を通じて溶接トーチ15へシールドガスを供給できる。すなわち、本実施形態に係る溶接装置1は、従来の溶接装置のように、溶接トーチ15に接続する給電系統29をあらかじめ溶接トーチ15の旋回方向の逆方向へ向けて被溶接物200の周囲に巻き付けておく必要がない。つまり、本実施形態に係る溶接装置1は、従来の溶接装置のように溶接トーチ15を旋回させている最中、被溶接物200に巻き付けられた電力供給線に加えてシールドガス供給チューブの監視や、弛んでくるシールドガス供給チューブの引き込みなどの取り回しも不要になる。
さらにまた、本実施形態に係る溶接装置1は、回転角度センサ35、36、37をハウジング12に固定していることによって、これら回転角度センサ35、36、37へ接続される信号線(図示省略)を面板歯車13の回転、ひいては溶接トーチ15の旋回とは無関係に配置できる。つまり、溶接装置1は、溶接トーチ15への給電系統29と同様に、回転角度センサ35、36、37へ接続される信号線についても被溶接物200に予め巻き付けておく必要がない。このことは、信号線の断線による回転角度センサ35、36、37の動作不良の発生を抑制する。
したがって、本実施形態に係る溶接装置1によれば、溶接トーチ15を旋回させて筒形状の被溶接物200の継手を接合する際に、電力供給線を被溶接物200に巻き付けることなく効率的に溶接できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 溶接装置
2 基部
3 溶接ヘッド
5 クランプ
6a、6b 電源供給導体
7 電源用貫通孔
8 ガス管
9 接地電極片
11 連結柱
12 ハウジング
13 面板歯車
15 溶接トーチ
16 トーチホルダ
17 ワイヤ用歯車
18 ワイヤ送給装置
21 トーチ用歯車
22 ホルダ駆動機構
23 面板歯車駆動装置
25 ワイヤ用歯車駆動装置
26 トーチ用歯車駆動装置
27 環状電極
28 電極
29 給電系統
31 ボールねじ
32 ボールねじ駆動装置
33 リール
35、36、37 回転角度センサ
38 ガスチューブ
39 ケーブル
41 ワイヤガイド
45、46 蝶番
47、48、49 固定機構
51 面板外歯
52 ワイヤ外歯
53 ワイヤ内歯
55 トーチ外歯
56 トーチ内歯
57 ワイヤ用軸受
58 ワイヤ用動力伝達軸
59 ワイヤ従動ピニオン
61 トーチ用軸受
62 トーチ用動力伝達軸
63 トーチ従動ピニオン
65 面板駆動ピニオン
66 ワイヤ駆動ピニオン
67 トーチ駆動ピニオン
68 ころ
69、71 プランジャ
72 第一絶縁保持体
73 第二絶縁保持体
75、76 環状溝
77 板バネ
78 環状流路
79 凹凸
80 板バネ
81、82、83 ころ
85 段差部
86 環状溝
87 段差部
88 固定側給導体
89 旋回側給導体
91、92 絶縁ポート
93 スライド機構
95 電極片
96 スプリング
97 座部
98 凹凸
99 シールドガス供給路
101、102 シールドガス流路
105、106、107、108 ピニオン
111、112 かさ歯車
113 ねじ軸
200 被溶接物

Claims (12)

  1. 筒形状の被溶接物の外周に固定される基部と、
    前記基部に支持されるハウジングと、
    前記ハウジングによって回転自在に支持される環形状の面板歯車と、
    前記面板歯車の外周にある面板外歯と、
    前記面板歯車に設けられて前記被溶接物を溶接する溶接トーチを保持するトーチホルダと、
    前記面板歯車の回転中心線と同一線上の回転中心線まわりに回転自在な環状のワイヤ用歯車と、
    前記ワイヤ用歯車の外周にあるワイヤ外歯と、
    前記ワイヤ用歯車の内周にあるワイヤ内歯と、
    前記面板歯車に設けられるワイヤ用軸受と、
    前記ワイヤ用軸受によって回転自在に支持されるワイヤ用動力伝達軸と、
    ワイヤ用動力伝達軸に固定されて前記ワイヤ内歯に噛み合わされるワイヤ従動ピニオンと、
    前記面板歯車に設けられて前記ワイヤ用動力伝達軸が伝達する駆動力によってワイヤを前記被溶接物の継手へ送給するワイヤ送給装置と、
    前記面板外歯に噛み合い前記面板歯車を回転させる面板歯車駆動装置と、
    前記ワイヤ外歯に噛み合い前記ワイヤ用歯車を回転させるワイヤ用歯車駆動装置と、
    前記ハウジングおよび前記面板歯車のいずれか一方に設けられる環状電極、前記ハウジングおよび前記面板歯車のいずれか他方に設けられて前記環状電極に接する弧状または環状の電極を通じて前記溶接トーチに電力を供給する給電系統と、を備えることを特徴とする溶接装置。
  2. 前記基部、前記ハウジング、前記面板歯車、前記ワイヤ用歯車および前記環状電極は、前記面板歯車の回転中心線を通る平面で分割できることを特徴とする請求項1に記載の溶接装置。
  3. 前記環状電極は、それぞれの円弧部分の一方の端部から円周方向へ滑動して隣り合う円弧部分間を導通させる電極片を備えることを特徴とする請求項2に記載の溶接装置。
  4. 前記面板歯車駆動装置および前記ワイヤ用歯車駆動装置は前記ハウジングに固定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の溶接装置。
  5. 前記面板歯車の回転中心線と同一線上の回転中心線まわりに回転自在な環状のトーチ用歯車と、
    前記トーチ用歯車の外周にあるトーチ外歯と、
    前記トーチ用歯車の内周にあるトーチ内歯と、
    前記面板歯車に設けられるトーチ用軸受と、
    前記トーチ用軸受によって回転自在に支持されるトーチ用動力伝達軸と、
    前記トーチ用動力伝達軸に固定されて前記トーチ内歯に噛み合わされるトーチ従動ピニオンと、
    前記トーチホルダに設けられて前記トーチ用動力伝達軸が伝達する駆動力によって前記トーチを前記面板歯車の径方向へ移動させて前記被溶接物へ近づけたり、遠ざけたりするホルダ駆動機構と、
    前記トーチ外歯に噛み合い前記トーチ用歯車を回転させるトーチ用歯車駆動装置と、を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の溶接装置。
  6. 前記トーチ用歯車は前記面板歯車の回転中心線を通る平面で分割できることを特徴とする請求項5に記載の溶接装置。
  7. 前記トーチ用歯車駆動装置は前記ハウジングに固定されていることを特徴とする請求項5または6に記載の溶接装置。
  8. 前記基部および前記ハウジングに渡り両者を近づけたり、遠ざけたりするねじ軸を有するボールねじと、
    前記ハウジングに固定されて前記ボールねじを駆動するボールねじ駆動装置と、を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の溶接装置。
  9. 前記電極は半円弧形状であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の溶接装置。
  10. 前記ハウジングおよび前記面板歯車のいずれか一方に対して前記環状電極を絶縁して保持するとともに、前記環状電極を納める環状溝を有する環状の第一絶縁保持体と、
    前記ハウジングおよび前記面板歯車のいずれか他方に対して前記電極を絶縁して保持するとともに、前記電極を納める環状溝を有する環状の第二絶縁保持体と、を備え、
    前記第一絶縁保持体および前記第二絶縁保持体は、前記両環状溝を向かい合わせて前記環状電極と前記電極の周囲にシールドガスを流通可能な環状流路を仕切ることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の溶接装置。
  11. 前記基部側から前記環状流路を経て前記溶接トーチへ前記シールドガスを供給するシールドガス供給路を備えることを特徴とする請求項10に記載の溶接装置。
  12. 前記面板歯車に設けられて送給前の前記ワイヤを巻き付けておくリールを備えることを特徴とする請求項1から11に記載の溶接装置。
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