JP2013184025A - 引出し式の物品収納庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】1回の引出し動作で取り出せる物品を最も手前に位置する1個の物品に制限できる引出し式物品収納庫を提供する。
【解決手段】本体ケース2内に収納されるドロワー1と、ドロワー1内を前後方向に区画して物品7を1個ずつ収納する空間を形成する複数の仕切板6と、ドロワー1に設けられ仕切板6を所定の前後方向の位置に保持する仕切板保持部と、本体ケース2の開口部の近傍に設けられドロワー1を引き出した時に仕切板保持部に保持された仕切板6のうちで最も手前の仕切板6と当接することによりドロワー1の引き出し量を制限するストッパー21とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】本体ケース2内に収納されるドロワー1と、ドロワー1内を前後方向に区画して物品7を1個ずつ収納する空間を形成する複数の仕切板6と、ドロワー1に設けられ仕切板6を所定の前後方向の位置に保持する仕切板保持部と、本体ケース2の開口部の近傍に設けられドロワー1を引き出した時に仕切板保持部に保持された仕切板6のうちで最も手前の仕切板6と当接することによりドロワー1の引き出し量を制限するストッパー21とを備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、内部に仕切板を有する引出し式の物品収納庫に関するものである。
近年、引出し式の物品収納庫は、業務用途/個人用途を問わず、多様な形状の物品を、収容効率を維持しながら見栄えよく収納し、中身の種類や在庫数を容易に確認でき、さらに容易に取出せる機能的なものが求められている。
また、引出し式の物品収納庫において、物品を効率よく収納するために仕切板が複数設けられて区画されたスペースに物品を収納する物品収納庫が一般的に知られている。
また、引出し式の物品収納庫の応用例として、1段の引出し立体型の仕切り手段によって複数に区画し、さらに業務用途で収納する物品の在庫を管理するために区画毎に物品の検知手段を設けた仕様のタイプが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら、上記特許文献1に開示された従来の引出し式の物品収納庫について説明する。
図8(a)〜(d)は、従来の引出し式の物品収納庫を示すもので、(a)は物品収納庫本体の外観斜視図、(b)は物品収納庫の棚の平面図、(c)は棚の側面図、(d)は物品収納庫の区画室の外観斜視図である。
図8(a)に示すように、従来の引出し式の物品収納庫30の筐体31には、引出し可能な棚32が数段設けられている。
図8(b)〜(d)に示すように、棚32の棚本体部33は、引出し部材34、把手35が設けられる。棚本体部33の内部は端面部材36bを有する区画室36において仕切られている。区画室36には検出部材装着孔36aが設けられており、検出部材装着孔36aには検出部材37が装着されている。区画室36のうち、前後で隣り合うもの同士については前側の区画室36の後端の高さより後側の区画室36の前端の高さの方が低く構成されている。
上記構成により、棚32の棚本体部33内の一面に区画室36を整列させて収納できるため、物品を整理して収納でき、容易に取出せる他、内部に納めた物品が個々に検知可能なため、取出された物品が把握・管理することができる。
しかしながら、上記従来の引出し式の物品収納庫では、棚32の1回の引出し動作で棚32内の複数の物品を取り出すことが可能であるため、棚32の1回の引出し動作で取り出せる物品を1個に制限したい用途では、悪意を持った利用者により、複数の物品を1回の引出し動作で取り出されてしまう可能性があるという課題や、利用者が棚32の奥に収容された物品を選んで取り出すことが可能なため、賞味期限管理のための先入れ先出しの
実現が困難であるという課題があった。
実現が困難であるという課題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、1回の引出し動作で取り出せる物品を最も手前に位置する1個の物品に制限できる引出し式の物品収納庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の引出し式の物品収納庫は、前面に開口部を有する本体ケースと、前記本体ケース内に収納され前記開口部を通じて前記本体ケースから引き出されるドロワーと、前記ドロワー内を前後方向に区画して物品を1個ずつ収納する空間を形成する複数の仕切板と、前記ドロワーに設けられ前記仕切板を所定の前後方向の位置に保持する仕切板保持部と、前記本体ケースの前記開口部の近傍に設けられ前記ドロワーを引き出した時に前記仕切板保持部に保持された前記仕切板のうちで最も手前の前記仕切板と当接することにより前記ドロワーの引き出し量を制限するストッパーとを備えたのである。
これにより、1回の引出し動作で取り出せる物品を最も手前に位置する1個の物品に制限できる。
本発明の物品収納庫は、簡素な構成で高価な機能部品を必要とせず、収納する物品の前後方向の寸法に合わせて物品収納空間の前後方向の寸法を可変させることができ、さらに引出し式の物品収納部の開閉動作1回につき最も手前に位置する1個の物品だけを取出すことができるため、防犯性を高めることができると共に、賞味期限管理のための先入れ先出しを実現することができる。
第1の発明は、前面に開口部を有する本体ケースと、前記本体ケース内に収納され前記開口部を通じて前記本体ケースから引き出されるドロワーと、前記ドロワー内を前後方向に区画して物品を1個ずつ収納する空間を形成する複数の仕切板と、前記ドロワーに設け
られ前記仕切板を所定の前後方向の位置に保持する仕切板保持部と、前記本体ケースの前記開口部の近傍に設けられ前記ドロワーを引き出した時に前記仕切板保持部に保持された前記仕切板のうちで最も手前の前記仕切板と当接することにより前記ドロワーの引き出し量を制限するストッパーとを備えた引出し式の物品収納庫である。
られ前記仕切板を所定の前後方向の位置に保持する仕切板保持部と、前記本体ケースの前記開口部の近傍に設けられ前記ドロワーを引き出した時に前記仕切板保持部に保持された前記仕切板のうちで最も手前の前記仕切板と当接することにより前記ドロワーの引き出し量を制限するストッパーとを備えた引出し式の物品収納庫である。
上記構成により、ドロワーの引き出し量は、ドロワーの仕切板保持部に保持された仕切板のうちで最も手前の仕切板が本体ケースの開口部の近傍に設けられたストッパーに当接するまでに制限される。
そのため、簡素な構成で高価な機能部品を必要とせず、最も手前の物品の取出し性を犠牲にすることなく、2個目以降の物品を隠すことができ、ドロワーの開閉動作1回につき最も手前に位置する1個の物品だけを取出すことができるため、防犯性を高めることができると共に、賞味期限管理のための先入れ先出しを実現することができる。
また、仕切板保持部に前後方向の仕切板を保持可能な位置を複数設けて、収納する物品の前後方向の寸法に合わせて仕切板の位置を調節して、収納する物品の前後方向の寸法に合わせて物品収納空間の前後方向の寸法を可変させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記本体ケースに設けられ前記ドロワーが後方に移動する時に前記仕切板保持部に保持された状態にある前記仕切板を前記仕切板保持部に保持されない位置に移動させるサブストッパーと、前記サブストッパーにより前記仕切板保持部に保持されない位置に移動している前記仕切板を前後方向に移動しないように一時的に前記本体ケース内に保持するロック手段とを備えると共に、前記ストッパーの後方に隣接していた前記仕切板が、前記ドロワー内の手前の物品を取り出して前記ドロワーを前記本体ケース内に押し戻した時に、前記ストッパーの前方に移動して前記ドロワーの前部に設けられた空間に格納されるように構成したものである。
上記構成により、ドロワーを本体ケース内に押し戻す動作で、ドロワー内の仕切板を前方にずらしてドロワー内の物品を前方に移動させることができ、ドロワーを引き出した時にストッパーの後方に隣接していた仕切板は、ドロワー内の手前の物品を取り出してドロワーを本体ケース内に押し戻した時に、ストッパーの前方に移動してドロワーの前部に設けられた空間に格納されるので、2個目以降の物品も最前列の物品を取り出した時と同様に1回の開閉動作により1個ずつ物品を取出すことが可能となる。
第3の発明は、特に、第2の発明において、前記ロック手段により一時的に前記本体ケース内に保持された前記仕切板と後方に移動する前記ドロワーの仕切板保持部とが干渉しないように前記仕切板に切欠きを形成したものである。
上記構成により、ドロワーを本体ケース内に押し戻す時に、仕切板保持部が仕切板の切欠き部分を通り抜け、互いに干渉することなくスライドして待機状態に戻ることができ、スムースな引出し動作が可能となる。
第4の発明は、特に、第2または第3の発明において、前記サブストッパーは、前記ドロワーと共に前方に移動する前記仕切板と当接した時に、前記仕切板保持部に保持された状態にある前記仕切板を前記仕切板保持部に保持されない位置に移動させる機能が働かないように変位するものである。
上記構成により、仕切板保持部に保持された状態にある仕切板を仕切板保持部に保持されない位置に移動させるというサブストッパーの機能を、ドロワーを本体ケース内に押し戻す時のみに発揮させ、ドロワーを本体ケース内から引き出す時には発揮させないように
でき、ドロワーを本体ケース内から引き出す場合の操作力を軽くすることが可能になる。
でき、ドロワーを本体ケース内から引き出す場合の操作力を軽くすることが可能になる。
第5の発明は、特に、第1から第4のいずれかの発明において、前記物品の代金を支払った場合に前記ドロワーの引き出しが可能になるように構成したものである。
上記構成により、第1から第4のいずれかの発明の引出し式の物品収納庫を活用して物品を1個ずつ販売することができる。
以下、本発明の引出し式の物品収納庫の実施の形態について説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の引出し式の物品収納庫の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態1における引出し式の物品収納庫の外観斜視図である。
以下、本発明の引出し式の物品収納庫の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態1における引出し式の物品収納庫の外観斜視図である。
図1に示すように、ドロワー1は、通常、前面に開口部を有する本体ケース2に収納されている。
図では省略しているが、ドロワー1が滑らかに本体ケース2から引出せるように、本体ケース2内の側面または底面にドロワー1をスライド可能に支持する前後方向のスライドレール等を設ける構成が望ましい。また、本体ケース2内の奥には、ドロワー1を本体ケース2から引出せないように施錠するためのロック機構3が取付けられている。
図2は本実施の形態で用いたドロワー1の外観斜視図である。図2に示すように、ドロワー1の左右両側には、前後方向に所定間隔で上に台形状に突出した複数の上ガイド4および下ガイド5が設けられている。
仕切板6は、前後に隣接する上ガイド4の間および前後に隣接する下ガイド5の間に挿入されており、ドロワー1内を前後に区画して空間を形成しており、その区画された空間に物品7が収納される。仕切板6には、左右両側に上切欠き8および下切欠き9が左右対称に設けられている。
また、ドロワー1の前面下部には、左右方向を回動軸とするスプリング蝶番10によって前方に回動自在に形成された取出扉11が構成されており、物品取出し時に開口部が手前に開いて取出し性がよくなるよう配慮されている。また取出扉11の上部には操作性向上のために把手12を設けている。
また、詳細は後述に行うが、取出扉11の背面側の左右の両側面の外側には仕切板6をロックするためのピンを案内するピンガイド13、取出扉11の背面側の左右の両側面の内側には最前列の仕切板6を案内するための仕切板ガイド14が設けられている。また、ドロワー1背面にはドロワー1を施錠するためのフックガイド15が設けられている。
図3は本実施の形態で用いた本体ケース2の外観斜視図である。図3に示すように、本体ケース2の内部左右両側面の上下に仕切板6を一時的に保持するための前後方向に所定間隔で下に台形状に突出した複数の上ガイド16、下ガイド17が設けられている。
本体ケース2の底面側にドロワーが滑るための前後方向のドロワーガイド18が構成されている。ドロワーガイド18の左右方向の外側には仕切板6を一時的に保持するためのサブストッパー19が設けられている。
サブストッパー19はシーソー構造で左右方向を軸とする軸心を中心に前後方向に可倒する仕様となっている。サブストッパー19の上面は軸心の前側に最もに高い頂点を有し、その頂点から前後方向に離れるほど低くなるように傾斜している。サブストッパー19の底面は、本体ケース2内の底面に略接触可能に軸心の後方側に延びている。
そのため、サブストッパー19は、サブストッパー19の底面が本体ケース2内の底面に略接触した状態から、外力でサブストッパー19の底面が本体ケース2内の底面から離れるように前方向のみに倒すことができるが、重心が軸心の後方にあるので、外力がなくなると、自重で元の状態に戻るようになっている。
また、本体ケース2の内部の左右両側面の前端に左右方向の内側に突出するロックピン20を上下2箇所に設けたストッパー21がスライドホルダー22にガイドされて上下にスライドする構成となっている。
さらに、ストッパー21にはスライドホルダー22から脱落を防止するためのピン23が設けられている。
仕切板6をロックする手段として本仕様を説明したが、仕切板6をロックする手段が本仕様に限定されるものではない。また、本体ケース2後端にはドロワー1を施錠するためのロック機構3を内蔵するロック機構内蔵ボックス24が設けられている。
ロック機構内蔵ボックス24内には、ドロワー1を施錠するためにフックガイド15を引掛けるためのフック25およびフック25を動作させるためのソレノイド26およびフック25にソレノイド26の動力を伝達するためのスライドバー27およびフック25を待機状態に戻すためのスプリング28が内蔵されている。
本実施の形態では、ソレノイド26を用いた駆動装置を一例として挙げたが、モーター等を用いても構わず、ドロワー1を施錠する手段が本仕様に限定されるものではない。
以上のように構成された本実施の形態の引出し式の物品収納庫の動作について、図4から図6の側面断面図を参照しながら動作について説明をする。
図4(a)は待機状態を示し、図4(b)は施錠解除状態を示している。施錠解除のための通電によりソレノイド26がスライドバー27を引上げて連動するフック25の先端を持ち上げてフックガイド15に引掛けることにより施錠解除となる。
なお、ソレノイド26は瞬間的に通電されるものであり、通電が止まるとソレノイド26およびスライドバー27は自重により待機位置に戻るため、安全な構成となっている。この動作によりドロワー1は引出し可能な状態となる。
図5(a)は引出し動作時の状態を示している。把手12を持ってドロワー1を引出すとフックガイド15からフック25が外れる。また、ドロワーガイド18上に載っていたストッパー21のロックピン20が外れてストッパー21が下がる。
ドロワー1を引出すにつれて仕切板6がサブストッパー19の頂部に当たるが、サブストッパー19は軸心を中心に前方に傾くため、仕切板6はドロワー1の前後に隣接する上ガイド4の間および前後に隣接する下ガイド5の間に保持された状態を維持しながら、ドロワー1を引出すことができる。
図5(b)は引出し完了時の状態を示している。ドロワー1を引出しの限界近くまで引出すと仕切板6がストッパー21のロックピン20に当たり、ドロワー1はそれ以上引出せなくなる。
その衝撃により取出扉11の施錠(図示せず)がはずれ、取出扉11は前方に90°開放されて収納されている物品7を容易に取出すことが可能となる。なお。物品7を取出した後の取出扉11はスプリング蝶番10の作用で元の状態に戻る。また、サブストッパー19は仕切板6が通過した時点で重心バランスにより元の位置に戻るが、捻りバネ等で強制的に戻すことも可能である。
図6(a)は収納動作時の状態を示している。ドロワー1を押し込み始めると仕切板6がサブストッパー19の頂部に当たるが、ドロワー1を引出す場合と異なり、サブストッパー19は突っ張って(サブストッパー19の底面が本体ケース2内の底面に当接して、本体ケース2内の底面からの応力を受けて)動かなくなるため、仕切板6はサブストッパー19の傾斜面に乗り上げる。
やがて仕切板6は本体ケース2側の前後に隣接する上ガイド16の間および前後に隣接する下ガイド17の間に挟まり前後方向に拘束され、仕切板6の底面はドロワー1の下ガイド5に載り、仕切板6の上切欠き8の上端面がドロワー1の上ガイド4に載って滑走する。
仕切板6が上ガイド4および下ガイド5から外れると仕切板6は降下して再びドロワー1上に戻る。この時、全部の仕切板6は元の位置ではなく、従来位置よりも1個手前の位置に移動したことになる。また、仕切板6に下切欠き9を設けたことにより、本体ケース2側の下ガイド17に干渉することなく、ドロワー1の収納が可能となる。
図6(b)は収納直前の状態を示している。ドロワー1収納間際の状態になると、取出扉11の外側に設けられたピンガイド13にロックピン20が持ち上げられ、仕切板6をロックする位置にあったストッパー21が上がる。
これにより、仕切板6のロックを解除することで、最前列の仕切板6が前傾し、取出扉11の内側に形成された仕切板ガイド14上を仕切板6の上切欠き8の上端面が滑走することで、仕切板6が取出扉11内の空間11aに格納される。
図示はしないが、仕切板6が取出扉11の開閉により脱落しないようロックする構造を設けることが望ましい。さらに、前述でスライドレール等を設けるとドロワーが滑らかに開閉できると記述したが、さらにスプリングを設けることにより、ドロワーの自動収納ができ、機能性向上を図ることができる。
なお、物品7をドロワー1に充填する場合は、サブストッパー19を一括で保持する機能を追加することにより、ドロワー1全体を本体ケース2より引抜いて、物品7を充填して再び本体ケース2に戻すことを容易に行うことができる。
また、本体ケース2、仕切板6および取出扉11を透明な部材で構成することにより目視で確認することができ、在庫管理や中身の掲示に便利となる。
また、在庫管理については、反射型や遮断タイプのセンサーを設けて位置を変更することができるようにしておけば、突然在庫切れを起こすことなく、余裕を持って発注することが可能となる。
上記構成により、ドロワー1回の開閉動作により、物品1個を確実に搬送することができ、2個目以降の物品盗難を防止することができる。さらに、ドロワー1を完全に引出した場合、仕切板6は1列詰められた状態となり、仮に異物混入をしようと企んでも仕切板6同士に挟まれた異物が邪魔をして、ドロワー1を完全に収納できなくなるため、警報を発することが可能となる。
さらに、物品サイズに合わせて仕切板6を間引いたとしても仕切板6がストッパー機能を果たすため、幅広い物品の収容が可能となる。また、仕切板6を定間隔でなく、ランダムに配置したとしても、仕切板6がストッパー機能を果たすため、機能を損ねることはない。
上記構成により、仕切板6を自由に設定することにより多種多様なサイズの物品に対応することができ、さらに1回の開閉動作により1個の物品しか搬出することができないため、防犯性を高める効果がある。
以上のように本実施の形態の引出し式の物品収納庫は、前面に開口部を有する本体ケース2と、本体ケース2内に収納され開口部を通じて本体ケース2から引き出されるドロワー1と、ドロワー1内を前後方向に区画して物品7を1個ずつ収納する空間を形成する複数の仕切板6と、ドロワー1に設けられ仕切板6を所定の前後方向の位置に保持する仕切板保持部(上ガイド4と下ガイド5)と、本体ケース2の開口部の近傍に設けられドロワー1を引き出した時に仕切板保持部(上ガイド4と下ガイド5)に保持された仕切板6のうちで最も手前の仕切板6と当接することによりドロワー1の引き出し量を制限するストッパー21とを備えたのである。
上記構成により、ドロワー1の引き出し量は、ドロワー1の仕切板保持部(上ガイド4と下ガイド5)に保持された仕切板6のうちで最も手前の仕切板6が本体ケース2の開口部の近傍に設けられたストッパー21に当接するまでに制限される。
そのため、簡素な構成で高価な機能部品を必要とせず、最も手前の物品7の取出し性を犠牲にすることなく、2個目以降の物品7を隠すことができ、ドロワー1の開閉動作1回につき最も手前に位置する1個の物品7だけを取出すことができるため、防犯性を高めることができると共に、賞味期限管理のための先入れ先出しを実現することができる。
また、仕切板保持部(上ガイド4と下ガイド5)に前後方向の仕切板6を保持可能な位置を複数設けて、収納する物品7の前後方向の寸法に合わせて仕切板6の位置を調節して、収納する物品7の前後方向の寸法に合わせて物品収納空間の前後方向の寸法を可変させることができる。
また、本実施の形態では、本体ケース2に設けられドロワー1が後方に移動する時に仕切板保持部(上ガイド4と下ガイド5)に保持された状態にある仕切板6を仕切板保持部(上ガイド4と下ガイド5)に保持されない位置に移動させるサブストッパー19と、サブストッパー19により仕切板保持部(上ガイド4と下ガイド5)に保持されない位置に移動している仕切板6を前後方向に移動しないように一時的に本体ケース2内に保持するロック手段(上ガイド16と下ガイド17)とを備えると共に、ストッパー21の後方に隣接していた仕切板6が、ドロワー1内の手前の物品7を取り出してドロワー1を本体ケース2内に押し戻した時に、ストッパー21の前方に移動してドロワー1の前部に設けられた空間11aに格納されるように構成したのである。
上記構成により、ドロワー1を本体ケース2内に押し戻す動作で、ドロワー1内の仕切板6を前方にずらしてドロワー1内の物品7を前方に移動させることができ、ドロワー1
を引き出した時にストッパー21の後方に隣接していた仕切板6は、ドロワー1内の手前の物品7を取り出してドロワー1を本体ケース2内に押し戻した時に、ストッパー21の前方に移動してドロワー1の前部に設けられた空間11aに格納されるので、2個目以降の物品7も最前列の物品7を取り出した時と同様に1回の開閉動作により1個ずつ物品7を取出すことが可能となる。
を引き出した時にストッパー21の後方に隣接していた仕切板6は、ドロワー1内の手前の物品7を取り出してドロワー1を本体ケース2内に押し戻した時に、ストッパー21の前方に移動してドロワー1の前部に設けられた空間11aに格納されるので、2個目以降の物品7も最前列の物品7を取り出した時と同様に1回の開閉動作により1個ずつ物品7を取出すことが可能となる。
また、本実施の形態では、ロック手段(上ガイド16と下ガイド17)により一時的に本体ケース2内に保持された仕切板6と後方に移動するドロワー1の仕切板保持部(上ガイド4)とが干渉しないように仕切板6に上切欠き8を形成したので、ドロワー1を本体ケース2内に押し戻す時に、仕切板保持部(上ガイド4)が仕切板6の切欠き8部分を通り抜け、互いに干渉することなくスライドして待機状態に戻ることができ、スムースな引出し動作が可能となる。
また、本実施の形態では、サブストッパー19は、ドロワー1と共に前方に移動する仕切板6と当接した時に、仕切板保持部(上ガイド4と下ガイド5)に保持された状態にある仕切板6を仕切板保持部(上ガイド4と下ガイド5)に保持されない位置に移動させる機能が働かないように変位するので、仕切板保持部(上ガイド4と下ガイド5)に保持された状態にある仕切板6を仕切板保持部(上ガイド4と下ガイド5)に保持されない位置に移動させるというサブストッパー19の機能を、ドロワー1を本体ケース2内に押し戻す時のみに発揮させ、ドロワー1を本体ケース2内から引き出す時には発揮させないようにでき、ドロワー1を本体ケース2内から引き出す場合の操作力を軽くすることが可能になる。
(実施の形態2)
図7は本発明の実施の形態2における引出し式の物品収納庫の外観斜視図である。本実施の形態では、実施の形態1の引出し式の物品収納庫を複数組合せ、さらに課金装置29を設けて、課金装置29により物品の代金を支払った場合に、施錠解除のための通電によりソレノイド26がスライドバー27を引上げて連動するフック25の先端を持ち上げてフックガイド15に引掛けることにより施錠解除となって、ドロワー1の引き出しが可能になるようにしたものである。
図7は本発明の実施の形態2における引出し式の物品収納庫の外観斜視図である。本実施の形態では、実施の形態1の引出し式の物品収納庫を複数組合せ、さらに課金装置29を設けて、課金装置29により物品の代金を支払った場合に、施錠解除のための通電によりソレノイド26がスライドバー27を引上げて連動するフック25の先端を持ち上げてフックガイド15に引掛けることにより施錠解除となって、ドロワー1の引き出しが可能になるようにしたものである。
以上のように構成された本実施の形態の引出し式の物品収納庫について、動作を説明する。
まず、購入する商品を選択し、所定の代金を硬貨・紙幣・金券・電子マネー・プリペイドカード・クレジットカードを課金装置29にて支払うことで、引出し式の物品収納庫の施錠が解除されてドロワー1を引出して、1個の商品を直接取出すことが可能となる。
上記により、1回の商品販売に対して確実に課金することができ、さらに自動搬出が困難であった不定形容器の搬出を確実に行うことができることから故障や金銭の取込みを防止し、エンドユーザーに対して迷惑のかからない機器を提供することが可能となる。
本実施の形態は、実施の形態1の引出し式の物品収納庫を複数組合せ、さらに課金装置29を設けて、課金装置29により物品の代金を支払った場合に、施錠解除のための通電によりソレノイド26がスライドバー27を引上げて連動するフック25の先端を持ち上げてフックガイド15に引掛けることにより施錠解除となって、ドロワー1の引き出しが可能になるようにしたので、実施の形態1の引出し式の物品収納庫を活用して商品を1個ずつ販売することができる。
以上のように、本発明にかかる物品収納庫は、開閉動作1回につき最も手前に位置する1個の物品だけを取出すことができるため、備品搬出ボックス、ショーケース、病院等の薬品保管庫および課金機能を設けた自動販売機等の用途にも適用できる。
1 ドロワー
2 本体ケース
4 上ガイド
5 下ガイド
6 仕切板
8 上切欠き
11a 空間
16 上ガイド
17 下ガイド
19 サブストッパー
21 ストッパー
29 課金装置
2 本体ケース
4 上ガイド
5 下ガイド
6 仕切板
8 上切欠き
11a 空間
16 上ガイド
17 下ガイド
19 サブストッパー
21 ストッパー
29 課金装置
Claims (5)
- 前面に開口部を有する本体ケースと、前記本体ケース内に収納され前記開口部を通じて前記本体ケースから引き出されるドロワーと、前記ドロワー内を前後方向に区画して物品を1個ずつ収納する空間を形成する複数の仕切板と、前記ドロワーに設けられ前記仕切板を所定の前後方向の位置に保持する仕切板保持部と、前記本体ケースの前記開口部の近傍に設けられ前記ドロワーを引き出した時に前記仕切板保持部に保持された前記仕切板のうちで最も手前の前記仕切板と当接することにより前記ドロワーの引き出し量を制限するストッパーとを備えた引出し式の物品収納庫。
- 前記本体ケースに設けられ前記ドロワーが後方に移動する時に前記仕切板保持部に保持された状態にある前記仕切板を前記仕切板保持部に保持されない位置に移動させるサブストッパーと、前記サブストッパーにより前記仕切板保持部に保持されない位置に移動している前記仕切板を前後方向に移動しないように一時的に前記本体ケース内に保持するロック手段とを備えると共に、前記ストッパーの後方に隣接していた前記仕切板が、前記ドロワー内の手前の物品を取り出して前記ドロワーを前記本体ケース内に押し戻した時に、前記ストッパーの前方に移動して前記ドロワーの前部に設けられた空間に格納されるように構成した請求項1に記載の引出し式の物品収納庫。
- 前記ロック手段により一時的に前記本体ケース内に保持された前記仕切板と後方に移動する前記ドロワーの仕切板保持部とが干渉しないように前記仕切板に切欠きを形成した請求項2に記載の引出し式の物品収納庫。
- 前記サブストッパーは、前記ドロワーと共に前方に移動する前記仕切板と当接した時に、前記仕切板保持部に保持された状態にある前記仕切板を前記仕切板保持部に保持されない位置に移動させる機能が働かないように変位する請求項2または3に記載の引出し式の物品収納庫。
- 前記物品の代金を支払った場合に前記ドロワーの引き出しが可能になるように構成した請求項1から4のいずれか一項に記載の引出し式の物品収納庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012054149A JP2013184025A (ja) | 2012-03-12 | 2012-03-12 | 引出し式の物品収納庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012054149A JP2013184025A (ja) | 2012-03-12 | 2012-03-12 | 引出し式の物品収納庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013184025A true JP2013184025A (ja) | 2013-09-19 |
Family
ID=49385989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012054149A Pending JP2013184025A (ja) | 2012-03-12 | 2012-03-12 | 引出し式の物品収納庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013184025A (ja) |
-
2012
- 2012-03-12 JP JP2012054149A patent/JP2013184025A/ja active Pending
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