JP2013183914A - 被検体情報取得装置 - Google Patents

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    • A61B2562/16Details of sensor housings or probes; Details of structural supports for sensors
    • A61B2562/168Fluid filled sensor housings

Abstract

【課題】マッチング液が溢れることを防ぎ、さらにマッチング液の漏れを検出することができる音響波測定装置を提供する。
【解決手段】被検体を保持するプレートと、被検体から発生する音響波をプレートを介して受信するプローブを有するプローブユニットと、プレートの下方に位置し、プレートとプローブを音響的に整合させるマッチング液を格納するタンクと、タンク内のマッチング液を、プローブユニットとプレートの間の空間に供給する供給手段と、音響波に基づいて被検体内の特性情報を生成する生成手段を有し、タンクは、プレートに面する部分に開口部を有し、タンクの容積は、供給手段の内容積と、プレートとプローブユニットとの間の空間の容積との合算よりも大きい被検体情報取得装置を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検体情報取得装置に関する。
従来、音響波を用いた診断装置としては、音響波を対象物に照射し、その反射波(エコー)を映像化することで、対象物内部を撮像する生体内部観察装置が知られている。このような生体内部観察装置には、音響波を発振し、その反射波(エコー)を受信して信号を出力する音響波プローブが用いられる。生体内部観察装置は、音響波プローブで受信した音響波を電気信号に変換し、画像を生成して表示する
また、最近では、光音響効果を利用した光音響トモグラフィー(PAT:Photo Acoustic Tomography)の診断システムの開発が進められている。この診断システムは、Nd:YAGレーザなどのパルス光源から照明光(近赤外線)を対象物に照射する。そして、光を照射されると対象物内部で光音響効果により発生する音響波をプローブで受信し、画像を生成して表示する。
このような生体内部から発せられる音響波を測定する装置では、生体内部からの音響波のロスを少なくするため音響インピーダンスの整合をとる必要がある。特に、音響波が伝達する部材間に空気が介在しないような構成にしなければならない。
このような装置の例として、特許文献1に示す音響波測定装置がある。図11にその概要図を示す。図11中、タンクに充填されているマッチング液は、供給手段であるポンプにより配管を経てプローブに供給される。測定時には、圧迫プレートとプローブの間の空間がマッチング液で満たされるようにする。圧迫板の下部にはマッチング液を回収する回収手段としての回収系が設けられている。回収系は、圧迫プレートを伝い落ちるマッチング液を受ける受け容器(回収トレイ)と、受け容器とタンクを接続する配管とから構成される。プローブユニットから漏れ出たマッチング液は回収系で回収し、タンクに循環させる。
図12は、特許文献1に開示されているプローブの構造を示している。ここでのプローブは、音響波を電気信号に変換する音響波変換器と、それを格納する筐体と、マッチング液のシール材を含み、筐体と圧迫プレートの間にマッチング液を保持して音響インピーダンスを整合させている。これらの構成要素を総合して、音響波プローブユニットとも呼ぶ。音響波プローブユニットの測定面には、音響波変換器の周囲を取り囲むようにシール材が設けられている。そして、シール材で囲まれた空間の下部にはマッチング液を供給するための送出口、回収するための回収口が設けられている。シール材の上部には、マッチング液に混入した空気を逃がすための開口が形成されている。
特開2011−103913号公報
上記従来技術の構成をとる音響波測定装置においては、タンク内のマッチング液をポンプや配管等の循環系を用いて装置内で循環させて圧迫プレートとプローブの間に供給することにより、音響インピーダンスの整合が取れるようになっている。しかしながら、循環
系に何らかの異常が生じた場合、マッチング液の供給に不具合が起こり、ひいては対象物内の画像取得に影響を及ぼす可能性があった。
循環系に起こり得る異常の一つとして、圧迫プレートを伝い落ちるマッチング液を受ける回収系である受け容器(回収トレイ)の溢れがある。すなわち、上記従来の構成では、回収系とタンクが別になっている。すなわち、タンクを除けば、装置内を循環するマッチング液の総量は回収系が保持し得るマッチング液の総量を上回る可能性が高い。したがって、回収トレイの体積がタンクの体積よりも小さい場合、回収系で配管が詰まったときに、トレイからマッチング液が溢れ出るおそれがある。言い換えると、従来の構成では、マッチング液が回収トレイから溢れるのを防止することが考慮されていなかった。
循環系に起こり得る異常としてはまた、例えば回収系の配管の障害などにより発生し得る、マッチング液の液漏れがある。従来の構成では、仮に液漏れが起こり、タンク内のマッチング液が不足したとしても、供給系を停止する制御を行っていない。従って、マッチング液の漏れを自動で検知することができず、ユーザーが目視で確認するまでマッチング液が漏れてしまっていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、音響波を取得するプローブに用いるマッチング液を回収して循環させる場合に、マッチング液の循環における異常に対応するための技術を提供することにある。
本発明は以下の構成を採用する。すなわち、被検体を保持するプレートと、前記被検体から発生する音響波を、前記プレートを介して受信するプローブを有するプローブユニットと、前記プレートの下方に位置し、前記プレートと前記プローブを音響的に整合させるマッチング液を格納するタンクと、前記タンク内のマッチング液を、前記プローブユニットと前記プレートの間の空間に供給する供給手段と、前記音響波に基づいて前記被検体内の特性情報を生成する生成手段と、を有し、前記タンクは、前記プレートに面する部分に開口部を有し、当該タンクの容積は、前記供給手段の内容積と、前記プレートと前記プローブユニットとの間の空間の容積との合算よりも大きいことを特徴とする被検体情報取得装置である。
本発明によれば、音響波を取得するプローブに用いるマッチング液を回収して循環させる場合に、マッチング液の循環における異常に対応するための技術を提供することができる。
実施例1の音響波測定装置のブロック図。 本発明の音響波測定装置の斜視図。 マッチング液のタンクの斜視図。 マッチング液のタンクの断面図。 実施例1の測定前準備処理を示すフローチャート。 実施例1の測定中のマッチング液の監視処理を示すフローチャート。 測定中における音響波プローブユニットの軌道線図。 実施例2の音響波測定装置のブロック図。 実施例2の測定前準備処理を示すフローチャート。 実施例2の測定中のマッチング液の監視処理を示すフローチャート。 従来の音響波測定装置のブロック図。 従来の音響波プローブの斜視図。
<実施例1>
以下に図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態について説明する。ただし、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状及びそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
本発明の音響波測定装置は、生体内部から発生する音響波を受信して電気信号に変換し、その信号から生体内部の特性情報(断層像、光学特性値分布など)を取得するために利用される装置である。かかる特性情報は被検体情報とも呼ばれるため、本発明の音響波測定装置を、被検体情報取得装置と呼ぶこともできる。この音響波測定装置は、例えば、超音波エコーを用いた超音波診断装置や光音響トモグラフィー装置(PAT)などの生体内部観察装置に適用可能である。以下、マッチング液を回収、充填するタンクの構成を主に説明する。なお、音響波としては、典型的には超音波が用いられるが、超音波よりも低い周波数の可聴域の弾性波を用いてもよい。
(音響波測定装置)
図1は実施例1の音響波測定装置のブロック図である。装置は基本的な構成要素として、タンク1、プローブ21を含むプローブユニット2、被検体を圧迫保持する圧迫プレート3、マッチング液を送出して循環させるポンプ4を含む。さらに本実施例の装置は、制御部5、画像生成部6、表示部7を含む。
タンク1は圧迫プレート3の下方に配置されている。プレート3の下方とは、典型的にはプレート3の鉛直下方であるが、プローブユニット2から溢れてくるマッチング液が上方より流れ込む位置であれば、鉛直下方に限られない。圧迫プレート3とタンク1は連結されており、タンク1は圧迫プレート3に面する部分に開口部を有している。タンク1に格納されているマッチング液は、供給手段であるポンプ4(マッチング液供給ポンプとも呼ぶ)により送出され、配管を経てプローブユニット2に供給される。測定時には、圧迫プレート3とプローブ21の間の空間がマッチング液で満たされるようにする。プローブユニット2は、圧迫プレート3に沿って移動する。プローブユニット2はマッチング液を溢れさせながら移動する。溢れたマッチング液は圧迫プレート3を伝って流れ落ち、タンク1へ回収される。
図2は本発明の音響波測定装置の斜視図である。音響波測定装置は、図2(a)に示すように、フタ状の被検体支持板、すなわち被検体を支持するための被検体支持台を備えている。図2(a)は被検体支持板を透視して内部の構造との位置関係を示した図である。図2(b)には、被検体支持板を外した状態を示す。図2(b)に示すように、図1における圧迫プレート3は、お互いが平行になるように配置された2つの圧迫プレート31、32の一方である。圧迫プレート31、32の間隔を調整することで、被検体を圧迫し、保持することを可能にしている。
ただし本発明は、図2の装置のような、被検者が支持台に伏臥位となり、2枚の圧迫プレートの間から乳房を垂らして圧迫保持させる方式に限らない。例えば被検者は立位になり、2枚の圧迫プレートで上下から乳房を挟持する方式でも構わない。この場合、下側の圧迫プレートの下方、好ましくは鉛直下方に回収系のタンク等が配置され、重力や流路により流れてきたマッチング液を回収する。
また圧迫方式は2枚の圧迫プレートでの挟持に限られず、1枚のプレートに乳房を押し付ける方式でも良い。
圧迫プレートの間隔を調整する機構(不図示)は、動力として電動モータもしくはユーザーの手動いずれを用いても良い。また、光音響効果を用いた測定をする場合には、パルス光を照射する光源をステージ8に取り付ける。2つのステージ8を同期制御することで、被検体を挟んで対向配置させた光源とプローブユニット2を同期して移動させる。そして、光源から発した光により被検体内で発生した音響波を、プローブユニット2で測定する。
(タンク)
図3は、マッチング液用容器であるタンク1の斜視図である。タンク1は、好ましくは、測定前、測定中いずれも常に内部にマッチング液を有している。ただし、マッチング液が循環して常にプローブユニット2に供給される状態であれば音響的な整合をとるという目的には足りるので、タンク1が有するマッチング液の量は多量である必要はない。
マッチング液はプローブと圧迫プレートを音響的に整合させる。タンク1内には、マッチング液面が所定の位置より上にあるか否かを検出するマッチング液面検出手段11を有している。マッチング液面検出手段11のタンク1内での高さは、装置内を循環するマッチング液の量や、循環の経路や所要時間に応じて定められる所定の値である。タンク1内のマッチング液面が検出位置より下になった場合には、装置内にマッチング液が漏えいしている恐れがある。そこで、タンク1内のマッチング液面が検出位置より下になった場合には、マッチング液の供給手段であるマッチング液供給ポンプを制御する。制御とは例えば、マッチング液の循環の停止などである。このように構成することにより、本発明の課題である循環系の異常のうち、マッチング液の漏えいを検出でき、装置内の汚染や装置の障害を抑制できる。
マッチング液面検出手段11は専用の液面センサを設けている。液面センサは、光学式、超音波式、静電容量式などいかなるタイプのセンサを用いてもよい。
タンク1がマッチング液を格納できる容量は、好ましくは下記の式(1)のように設計する。ここで、タンク1の容積をV、タンク1以外の部分にマッチング液が充填された時の容積をV1、マッチング液面検出手段11が検知する液面高さになった際のタンク1内の潤滑油の容積をV2、潤滑油の交換までに気化する潤滑油の容積をV3とする。
V>V1+V2+V3 …(1)
タンク1以外の部分とは例えば、プローブユニットと圧迫プレートの間、圧迫プレート上の流路、ポンプや、それらを接続する配管などである。V1は、タンク以外の部分の内容積の合算と言える。
上記の式(1)は、装置内を循環するマッチング液の全てがタンクに流れ込んだとしても、タンクが溢れないことを意味している。このことを踏まえた式であれば、タンク容量を概算する際に、必ずしも式(1)に拠らずとも良い。例えば、マッチング液が主に存在するのは、タンクのほかにはポンプや配管などの循環系(供給手段)と、プローブユニットと圧迫プレートの間のシールされた空間である。そこで、供給手段の内容積とシールされた空間の容積を合算すれば、必要なタンクの容量を概算することができる。なお、気化する潤滑油の体積V3については、擬似的な値を用いても構わない。
上記のように設計することにより、配管等が詰まったとしてもタンク1の容積が十分に大きいので、タンク1から潤滑油が溢れることを防ぐことができる。このように構成することにより、本発明の課題である循環系の異常のうち、タンクの溢れに対応することが可能になる。
図4はタンク1の断面図である。圧迫プレート3側のタンク1内側壁面からマッチング
液面検出手段11上方を囲むようにしてカバー12が設置されている。カバー12は液面検出手段11の上方を覆うものである。
このカバー12は、プローブユニット2もしくは圧迫プレート3から流れ落ちるマッチング液の液滴によりタンク1内の液面が乱されて、液面センサが誤検知するのを抑制している。カバー12は圧迫プレート3からみて斜め下に傾けて配置されるのが好ましい。これは落下した液滴がカバー12に当たった際に飛散して、装置内を汚染するのを防ぐためである。
(測定および制御方法)
次に、図5、図6を参照して、本実施例の装置による測定および制御方法について説明する。図5は、本実施例の測定前準備処理の流れを示すフローチャートである。図6は本実施例の測定中のマッチング液の監視処理の流れを示すフローチャートである。以下で述べる処理は、図1の制御部5によって実行されるものである。制御部5はマイクロコントローラーまたはコンピュータで構成され、ポンプなどの制御を行う。
図5のステップS501において、測定前準備が開始される。
ステップS502において、まず制御部は、マッチング液検出手段の検出結果に基づき、タンク内のマッチング液面が、液面検出位置より上であるか否かを確認する。
タンク1内のマッチング液面が液面検出位置より上であることが確認されれば(S502=YES)、ステップS504に進み、供給手段であるポンプを駆動する。
続いてステップS505に進み、マッチング液監視処理が行われる。この処理は測定準備段階に限らず、測定中であっても定期的に、あるいはユーザーの指示に応じて行うことが可能な、循環系の異常検出のための処理である。
一方、タンク内のマッチング液面が液面検出位置より下であることが確認された場合には(S502=NO)、制御部は表示部にエラーを表示させる。エラーを確認したユーザーは、装置内にマッチング液の漏れがないかを確認し、必要に応じて対策した後にマッチング液を補充して再度測定前準備を行う。
以上の処理の後、ステップS506に進んで測定準備を終了する。
制御部は、測定中においてもタンク内のマッチング液の液面がマッチング液面検出手段11の検出位置より上にあるか否かを監視する。つまり制御部は図6に示すような処理を行う。
ステップS601において、マッチング液監視を開始する。
続いてステップS602において、マッチング液面と、液面検出位置を比較する。
マッチング液面が検出位置より上にあることが確認されている間は測定を継続して行う。すなわち、S602=YESの場合、ステップS606に進んで処理を終了した後、一定時間の後に再び監視処理を始める。
しかし、マッチング液が検出位置より下にある検知された場合(S602=NO)には、ステップS604にて測定を中止する。これにより、マッチング液が供給異常が起きた状態で、不正確な画像が取得されることを防止できる。さらにステップS604にて供給手段であるポンプを停止する。
そして、ステップS605にて、表示部7にエラーを表示する。エラー表示を確認したユーザーは、装置内にマッチング液の漏れがないか確認し、必要に応じて対策した後にマッチング液を補充して再度測定前準備を行う。
そして最終的に、ステップS606にて監視処理が終了する。このようにタンク内のマッチング液の量を監視することにより、装置内のマッチング液漏れを迅速に検知することができる。
図7は測定時における音響波プローブユニット2の移動の軌跡を示している。プローブユニット2は測定前準備時にはステージ8上の初期位置に配置されている。この図では、初期測定開始時に測定範囲の最上部測端に配置される。測定が開始されると水平方向に移動し、逆側の測端に達すると下方に移動して再び水平方向に移動する。プローブユニット2はこの動作を、測定範囲全体を移動するまで繰り返す。プローブユニット2はマッチング液を溢れさせながら移動する。そして供給手段によりマッチング液はプローブユニット2に常に供給され続けている。プローブユニット2は測定範囲全体を移動したのち初期位置に戻る。
ここで、プローブユニット2の初期位置とは、圧迫された被検体が圧迫プレート3越しに確認できるように、被検体を圧迫する部分から退避した位置である。例えば圧迫プレート3の斜め下方に初期位置を設定して、被検体とプローブユニット2が圧迫プレート3後方から見て重ならないように設定する。圧迫板後方にカメラを設置して被検体を撮影し、画像を表示部7に表示して撮影部分を確認したり、撮影したい部分を指定したりすることができる。プローブユニット2の移動は、例えば横方向と縦方向に移動可能な機械的な移動手段によることができる
プローブ21は受信した音響波を電気信号に変換し、画像生成部6へと出力する。画像生成部6はその信号に基づいて被検体内部の情報を画像化する。画像化の手法については、従来のものを利用可能である。例えば各種の画像再構成手法によることができる。画像化され画像は表示部7に表示され、ユーザーが確認することができる。
以上述べた本実施例の構成によれば、マッチング液の循環系の異常への対応が可能になる。すなわち、回収系トレイからのマッチング液が溢れることを防止し、マッチング液の漏れが発生した場合にその漏れを検出して装置の汚染を抑制することができる。このように異常を検出してフィードバックを行うことにより、良好な被検体の画像を取得できるようになる。
なお、タンクの容量を供給手段の内容積とシールされた空間の容積の合算以上とすることによるマッチング液の溢れの防止と、タンク中の液面検出による液漏れの検出は、必ずしも同時に行われるとは限らない。
<実施例2>
図8を用いて実施例2の音響波測定装置について説明する。図8は本実施例の音響波測定装置のブロック図である。本実施例の音響波測定装置は、プローブ21と圧迫プレート3の間の空間に十分にマッチング液が充填されているか否かを検出するマッチング液検出手段22(本明細書では第二の検出手段とも呼ぶ)を有している。マッチング液検出手段22は、制御部5による制御を受ける。このような構成では、マッチング液のプローブユニット内への供給不良を検出することが可能になり、信頼性の高い音響波測定装置を提供することができる。
図9、図10を参照して、本実施例の装置による測定及び制御方法について説明する。図9は測定前準備処理の流れを示すフローチャートである。図10は測定中のマッチング液の検知処理の流れを示すフローチャートである。これらのフローについて、図5および図6のフローと異なる点を中心に説明する。
図9において、ステップS901で測定準備が開始されてから、ステップS902におけるタンク内マッチング液の液面検出、ステップS903におけるエラー表示やステップS904のポンプ駆動は、図5のS501〜S504と同様である。このとき、マッチン
グ液の量が十分かどうかは、例えばプローブユニット内の所定の高さに検知ポイントを設けておき、その地点より上にマッチング液があれば、第二の所定の量が充填されているものとしても良い。
ステップS905において、制御部5は、プローブユニット内のマッチング液検出手段22を用いて、プローブにおけるシールされた空間内のマッチング液の液面が検出位置より上かどうかを検出する。液面が検出位置より低い場合、プローブ21と圧迫プレート3の間の空間が所定の量のマッチング液で満たされていないことが検出できる。
タンク1内にマッチング液が満たされていることが確認された場合(S905=YES)には、ステップS907に進み、タンク内やプローブ内のマッチング液監視を行う。この処理は測定準備段階に限らず、測定中であっても定期的に、あるいはユーザーの指示に応じて行うことが可能な、循環系の異常検出のための処理である。
一方、タンク1内のマッチング液の液面が液面検出手段11の検出位置より下にあることが確認された場合(S905=NO)には、制御部5は表示部7にエラーを表示させる。エラーを確認したユーザーは、装置内にマッチング液の漏れがないかを確認し、必要に応じて対策した後にマッチング液を補充して再度測定前準備を行う。再び測定前準備を行なった結果、空間にマッチング液が満たされていると検知した場合には測定前準備は終了である(S908)。
制御部5は測定中においてもタンク1内およびプローブ21と圧迫プレート3の間のマッチング液を監視する。つまり制御部5は図6に示すような処理を行う。
ステップS1001でマッチング液の監視処理が開始した後、ステップS1002でのタンク内の液面検出、液面が検出位置より下だった場合の処理(S1003〜S1005)は、図6のフローと同様である。
一方、タンク内の液面が検出位置より上だった場合(S1002=YES)、本実施例ではステップS1006に進み、プローブ内のマッチング液面を検出する。そして、マッチング液がプローブ21と圧迫プレート3の間の空間にマッチング液が満たされていことが検出されている間は測定を継続して行う。すなわち、S1006=YESの場合、ステップS1009に進んで処理を終了した後、一定時間の後に再び監視処理を始める。
しかし、プローブ21と圧迫プレート3の間にマッチング液で満たされていないと検知された場合(S1006=NO)には、表示部7にエラーを表示して、測定を中止する(ステップS1007およびS1008)。これにより、マッチング液が供給されない状態で不正確な画像が生成されることがなくなる。
表示部7によりエラー表示を確認したユーザーは、装置内にマッチング液の漏れがないか確認し、必要に応じて対策した後にマッチング液を補充して再度測定前準備を行う。このようにタンク1内のマッチング液面の位置を監視することにより、装置内のマッチング液漏れを迅速に検知することができる。
以上述べた本実施例の構成によれば、マッチング液の循環系の異常への対応が可能になる。すなわち、回収系トレイからのマッチング液が溢れるのを防止し、マッチング液の漏れが発生した場合にその漏れを検出して装置の汚染を抑制することができる。さらに、プローブユニット内にマッチング液検出手段を備えているので、安定した画像取得が可能になる。このように異常を検出してフィードバックを行うことにより、良好な被検体の画像を取得できるようになる。
1:タンク,2:プローブユニット,3:圧迫プレート,4:マッチング液供給ポンプ,5:制御部,6:画像生成部,11:マッチング液面検出手段,21:プローブ

Claims (8)

  1. 被検体を保持するプレートと、
    前記被検体から発生する音響波を、前記プレートを介して受信するプローブを有するプローブユニットと、
    前記プレートの下方に位置し、前記プレートと前記プローブを音響的に整合させるマッチング液を格納するタンクと、
    前記タンク内のマッチング液を、前記プローブユニットと前記プレートの間の空間に供給する供給手段と、
    前記音響波に基づいて前記被検体内の特性情報を生成する生成手段と、
    を有し、
    前記タンクは、前記プレートに面する部分に開口部を有し、当該タンクの容積は、前記供給手段の内容積と、前記プレートと前記プローブユニットとの間の空間の容積との合算よりも大きい
    ことを特徴とする被検体情報取得装置。
  2. 前記供給手段は、前記マッチング液を送出するポンプと、当該ポンプを前記タンクおよび前記プローブユニットに接続する配管と、を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の被検体情報取得装置。
  3. 前記プレートに沿って前記プローブユニットを移動させる移動手段をさらに有し、
    前記タンクは、上方からの前記マッチング液を回収する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の被検体情報取得装置。
  4. 前記タンク内のマッチング液の量を検出する検出手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  5. 前記タンク内のマッチング液の量が所定の量よりも少ない場合、前記供給手段は、マッチング液の供給を停止する
    ことを特徴とする請求項4に記載の被検体情報取得装置。
  6. 前記検出手段の上方を覆うカバーをさらに有する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の被検体情報取得装置。
  7. 前記プローブユニットと前記プレートの間の空間に溜まっているマッチング液の量を検出する第二の検出手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  8. 前記プローブユニットと前記プレートの間の空間に溜まっているマッチング液の量が第二の所定の量よりも少ない場合、前記供給手段は、第二の所定の量に達するまでマッチング液の供給を行う
    ことを特徴とする請求項7に記載の被検体情報取得装置。
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